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江別市議会 平成20年第3回定例会 2008年9月10日

福田首相の政権放棄による江別市への影響について

2008年9月10日、江別市議会の一般質問で、尾田善靖議員が「福田首相の政権放棄による江別市への影響について」質問し、市長 三好昇が答弁しました。

質問者
尾田善靖 議員
答弁者
市長 三好昇

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 尾田善靖

ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い質問いたします。去る9月1日、午後9時30分から首相官邸で緊急記者会見があり、福田首相が突然の辞任を表明しました。私たち日本国民は、2年連続して政治の最高責任者である総理大臣が職務を投げ出し、責任を放棄するという事態に直面いたしました。昨年の安倍前首相に続く突然の辞任であり、私は真相を知りたくて、翌朝、駅やコンビニを回り新聞を買い集めました。福田首相は、辞任を決断した理由について、新しい布陣の下に政策の実現を図っていかなければならないと説明しましたが、衆議院の解散総選挙の時期やインド洋でのテロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案の延長問題、そして定額減税の実施など、連立与党である公明党との摩擦、路線対立、擦れ違いも辞任の背景にあったとマスコミ各社が報道していました。また、野党が多数を占める参議院での抵抗に、政策実現が見通せず、国会運営が手詰まりになってしまったのが原因と報じている新聞社もありました。しかし、福田首相は昨年9月に安倍前首相の突然の辞任を受け、ねじれ国会を承知の上で背水の陣内閣と自ら命名し、就任したはずであります。連立与党から無理を言われた、野党の協力がなかったからと、原因を他の政党のせいにし、国民に一言のおわびもなく、申し訳ないという態度すら見せない日本の総理大臣にがっかりした国民も多かったのではないでしょうか。ましてや、連立与党の公明党には選挙や国会運営でさんざん世話になってきたことや、昨年7月の参議院選挙で民主党や共産党を中心とした野党に大敗北を喫したという事実を軽視し、何でも自分の思わくどおりに事を進めようとしたおごりと甘えの構造にしか、私には思えません。昨年の安倍前首相は、臨時国会を召集し所信表明演説を行った2日後の投げ出し辞任で、野党や国民からその無責任さに痛烈な批判を浴びました。今回も9月12日に臨時国会が召集される予定という報道がなされていましたし、1か月前の8月1日には内閣改造をしたばかりですので、いかなる説明も言い訳も通用しないのではないでしょうか。自由民主党選出の首相の2代連続政権放棄という前代未聞の大失態は、国民に対する裏切り行為であり、自由民主党にはもう政権を担う能力と責任感がなくなったと言わざるを得ません。職務投げ出し、責任放棄の会見で、野党や与党の仲間に恨み言、泣き言を言う前に、自らの政策を実現したいのであれば、正々堂々と解散総選挙で国民に信を問い、その結果をしんしに受け止め、対応していくのが憲政の常道であると思います。切羽詰まった状況まで追い込まれ、国民に迷惑の掛からない時期を選んだ、政治空白をつくらない一番の時期だと辞任時期を説明しても、国民の心に響くものは何もなく、理解を得られるものではないと感じています。民主党の代表選びは、国会や国民生活を停滞させてはいけないとして、党内の結束を図り一本化しました。しかし、自由民主党は臨時国会を延期し、総裁選挙を実施しています。正に今日が告示日だそうであります。じっくりと時間を掛けてわいわいと派手に行っている。テレビや週刊誌が飛び付くようなお祭り選挙を実施し、国民の関心を引き付けようとしている。そんな総裁選挙に私には見えます。新しい総裁、首相が決まるまで、国民生活に密着した法案や課題は置き去りにされてしまいます。一日も早く、衆議院を解散して総選挙を行い、今後の日本のかじ取りをどの政党に託すか、国民の判断を仰ぐべきではないでしょうか。福田首相辞任直後の9月2日の新聞各社は以下のように報道していました。北海道新聞は、小泉政権以降の安倍前首相、福田首相は衆議院選挙の洗礼を受けていない。まして、与党は昨年の参議院選挙で歴史的大敗を喫している。このまま国民の信を問わずに交代した後継首相が居座るのでは、民意に背き続けることにな る。次期首相は直ちに衆議院の解散総選挙に踏み切るのが筋だ。また、朝日新聞は、福田首相は辞任に当たって、国民のためと強調していたが、自民党が今国民のためになすべきことは、自民党内の政権たらい回しではない。民主党に政権を譲り選挙管理内閣によって、衆議院の解散総選挙で民意を問うことである。国民の手に大政奉還して新しい政治を築き上げるときだ。毎日新聞は、国民に責任を感じるとすれば、直ちに解散総選挙に踏み切ること以外、与党には道はなかろう。読売新聞は、安倍、福田と2代続けて総選挙の審判を経ないまま政権交代が行われようとしている。新首相が速やかに衆議院解散で国民の信を問うよう迫られているのは間違いない。日本経済新聞は、だれが首相になっても、早期に衆議院を解散して有権者の審判を受けなければならない。衆議院選挙の実施こそが政治空自を短期間にとどめる道だろうとそれぞれ述べておりました。国政の動向が地方に大きな影響を与えることは言うまでもありません。国政の安定と信頼がなければ、地方は安心して自治体運営を進めていけません。財源確保の上でも、政策実行の上でも、国の方針・意向に左右されてしまいます。そのように私は思っています。衆議院の解散総選挙が遅れ政治の空白が長引けば長引くほど、現在進められている地方分権改革や地域活性化対策など、様々な分野で事業が停滞したり国民生活が混乱するおそれがあると思います。しかも、今我が国は大変な状況になっています。年金問題は未解決のままで、高齢者の医療制度や介護制度の改善・見直しも進まず、地球温暖化、災害対策や環境問題、子育て支援や教育環境の充実、ガソリンや灯油の高騰をはじめ物価上昇による産業活動の停滞と国民生活の不安拡大など、直ちに対策を講じなければならない課題が山積しているのです。そこで、福田首相の政権放棄による江別市政への影響について質問をいたします。一つは、昨年、今年と国政の最高責任者が2年連続して突然職務を投げ出すという事態に対し、江別市政の最高責任者として、市民生活への影響をどのように受け止めておられるのか、市長のご見解をお伺いいたします。次に、猫の目のように内閣が代わる中での各種計画策定は非常に苦労していると思われますが、どのような根拠・前提で中期財政見通しを試算しているのか。また、税制改正など国の制度や方針が変更された場合の影響などについてお伺いいたします。同時に、現在策定中であります第5次江別市総合計画後期基本計画に対する影響についてもお伺いし、1回目の質問といたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

尾田議員の一般質問にお答え申し上げます。まず、今回の首相辞任に係る市民生活への影響についてでありますが、景気は後退局面にありまして、所得の伸び悩みや原油をはじめとする物価高などが市民生活を圧迫し、地域経済も大変厳しい状況にあると考えております。そのような中で、政府は8月に物価高や原油高への対応を柱とした約11兆7,000億円の安心実現のための緊急総合対策を決定したところであります。私といたしましても、これらの対策により市内の中小企業の厳しい経営状況や家計への影響が改善されるものと期待しているところであります。今回の首相辞任により、そういった地域経済への対応が遅れる可能性もあり、憂慮される部分もありますことから、議員も懸念されている市民生活への影響については、悪影響が出ないことを願っているところでございます。次に、中期財政見通しや第5次江別市総合計画後期基本計画に対する影響でありますが、中期財政見通しの試算に当たりましては、現行の国の制度や政策を基本に歳入歳出を見込みながら算定しております。現時点では直ちに影響が出るものとは考えておりませんが、その根幹となる制度や方針等が見直された場合には、改めて試算を行うことになるものと考えております。また、第5次江別市総合計画に関してでありますが、人口の減少や産業構造の変化、環境問題や地方分権の推進など、時代の潮流を踏まえて基本構想を策定しており、その基本構想を基に地域に根ざしたまちづくりを具現化するための施策と基本事業の構成等を点検する後期基本計画への影響はないものと考えております。答弁は以上でございます。

再質問 尾田善靖

再質問をいたします。まず、中期財政見通しの試算や第5次江別市総合計画に関しては、直接的な影響はないという答弁でございました。これは、中期財政見通しや第5次江別市総合計画は長期間の方向性を示すものだから、内閣が代わっても、直ちに影響が出ることは少ないという意味だと理解いたしました。最初の市民生活への影響については、首相の辞任により地域経済への対応が遅れる可能性もあり憂慮しているとのことですが、私も本当にそのとおりだと思っていま す。物価の上昇が続いています。間もなく冬が来るのに灯油が高い。農業、漁業や運送業などに従事する皆さんは、原油高騰の影響で経営がままならないという大変厳しい状況にあります。一方で、年金、介護、医療など社会保障政策の見直しが進まない中で、市民生活にも不安が広がっていると思います。市民の皆さんは、今が、つまり現状が大変厳しくて本当に困っておられる。だから、国の力で、政治の力で現状を何とかしてほしい。早く対策を講じてほしいと願っているにもかかわらず、先ほども述べたように政治空白が生じて、しばらくは現状のままとなってしまいます。現状のままというのが実は大変な悪影響だと私は思っておりますが、そのことも含め、先ほどの答弁にあった市民生活や地域経済への影響について、江別市として何か具体的な対応を検討されておられるなら、お答え願いたいと思います。以上です。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

尾田議員の再質問にお答えいたします。市民生活への影響が憂慮される部分もあり、江別市で何か具体的な対策を考えていることはあるのかというお尋ねだと思いますが、先般、政府から発表されました約11兆7,000億円の緊急総合対策について、国においてまだ具体的な方針や方向が示されているものはございませんので、今の段階では、市として具体的な対策や、その影響についての検討は、現状としては非常に難しいものと考えております。したがいまして、先ほど申し上げました国の緊急総合対策の具体的な方針や方向が示された段階で、市としての具体的な対策を考えるべきであると考えております。以上です。

出典:江別市議会 平成20年第3回定例会 2008年9月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる