みんなの議会

江別市議会 平成20年第2回定例会 2008年6月12日

(1)生活保護行政について/(2)子育て支援策について/(3)大麻駅周辺整備について/(4)社会教育について

2008年6月12日、江別市議会の一般質問で、高橋典子議員が「生活保護行政について」「子育て支援策について」「大麻駅周辺整備について」「社会教育について」について質問し、市長 三好昇、健康福祉部長 斎藤嘉孝、教育部長 久田康由喜が答弁しました。

質問者
高橋典子 議員
答弁者
市長 三好昇、健康福祉部長 斎藤嘉孝、教育部長 久田康由喜

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 高橋典子

通告に従い順次質問してまいります。まず初めに、生活保護にかかわる問題からお伺いいたします。この間、生活保護にかかわって各種の加算が改悪され、ただでさえ生活費のやりくりが大変になってきているところに、追い打ちをかけるように生活保護受給者にこれまで支給されてきた通院移送費、つまり病院に掛かる際の交通費の支給を4月から取りやめるとの通知が出され、全国の生活保護受給者と各自治体福祉事務所に大きな混乱をもたらしました。またその直後、3か月の是正期間が設けられることになったため、更に混乱に拍車を掛けたように伺っております。しかも今度は、昨日の新聞報道等によると、新しい通知が出されたとのことであります。今回の問題の中で、自治体によっては通院移送費の扱いを変え、支給を制限したところもあったと伺っております。生活保護を受けて生活されている方は、保護費の中でやりくりしながら生活してきているのですから、急に制度を変えられてしまうと大変な混乱の中に追い込まれてしまうことになります。受給者の立場に立っての適切な対応が求められるのではないでしょうか。当市では、この間受給者に対してどのような対応をされてきているのでしょうか、お伺いいたします。また、今回の問題を巡って厚生労働省からは、交通費は生活扶助の中で賄えるとした説明もありました。これまで通院移送費は医療扶助として理解されてきたはずですし、一月に何回か通院しなければならないとなると、市内のバス賃の金額でさえ重い負担になってしまいます。最低生活費で生活されている方の実情を知っていれば、このようなことは言えないはずです。通院移送費支給の対象医療機関を福祉事務所管内、つまりは市内に限るとしたことも実情に合わないことで、診療科によっては近くに病院がない場合や市内より隣町の病院の方が近い場合もあるなど、一律に制限を設けることは実情にそぐわない場合もあります。また、それぞれの病気の特徴、病状によっても条件は異なります。支給の適否を決めるのは、それぞれの自治体の判断で適切に行われるべきではないでしょうか。生活保護受給者の生活実態を知っている自治体の側から、制度の改悪を行わないよう求めていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。次に、生活保護制度の周知についてお伺いいたします。今回問題になった不正受給の事件報道を見て、初めて通院移送費というものを知ったという方がいらっしゃいます。担当ケースワーカーは診療費や薬代の扶助を支給しており、どこの病院に掛かっているかも知っているわけですから、通院に交通費が掛かるかどうかも分かるはずです。制度として認められていることですから、説明して手続を取るのが筋ではないでしょうか。食費を切り詰め、通院回数を減らすような方法で通院費をねん出することになれば、病状を悪化させることにもなりかねません。働いて得た収入についても、控除がどれくらい計算されているか分からずに、支給される保護費をただ受け取っていると言われている方もいました。そのほか、生活保護を受給している間受けられる各種の減免について知らないでいる方もいましたが、それらの制度について理解できるように十分な対応をされているのでしょうか。単に損得の問題などではなく、使える制度を知り活用することはご自身の生活を組み立てていく力になるはずであり、そのための援助をすることもケースワーカーとして大切な仕事だと思うのですが、適切に行われているかお伺いいたします。また、ケースワーカーの資質向上についてどのようにお考えでしょうか。これまで生活に関する相談を市民から受ける中で、生活保護にかかわることで適切な対応ができているのか、疑問を感じるような相談を受けることがありました。ケースワーカーの言葉で不必要に不安を感じたり、混乱している方もおられました。何より信頼関係がつくられていかなければ、ケースワーカーの指導も空回りになりかねません。生活保護受給者が安心して相談できるケースワーカーであってほしいと思うものですが、いかがでしょうか。ケースワーカーも経験を積み重ねる中で対応の仕方も上達していくのでしょうが、生活に困窮されている方にとってはぎりぎりの状態で相談しているのですから、問題をどのようにして解決すればいいのか、どのような制度が活用できるのかなど親身になって最良の対応をしなければならないはずです。市民にとっては、どの職員も信頼できる人であってほしいと願うところですが、いかがでしょうか、お聞かせください。次に、子育て支援策について、保育に対する考え方からお伺いいたします。みどり保育園の民営化は保護者から大きな反対の声が上がっていたにもかかわらず推し進められ、大きな傷跡を残すことになったのではないかと考えています。何よりも残念なのは、どのような保育を実現したいかという保育の質の向上を目的にしているのではなく、財政上の問題が主な理由だったとしか思えない点であります。あかしや保育園の民営化後、きちんとその後の検証が行われていなかったことも明らかになりましたが、みどり保育園で同じことが繰り返されないように、市の責任においてしっかりと事後の検証が行われるよう、初めに申し上げておきたいと思います。ところで、市の保育に関して3月28日付けで江別市立保育園のあり方検討委員会より、市立保育園のあり方計画についてという報告書が提出されました。市立保育園について論ずるのであれば、検討委員の中に市立保育園関係者がもっと多く含まれていた方が良かったのではないかと感じますが、一定の報告がなされています。その中では、すべての園を民営化するのではなく、地域バランスを考えて複数を市立保育園として残すべきであることや、障がい児などの特別保育や地域の子育て支援、民営化のメリットと課題の整理、認定こども園の可能性についての検討などと意見がまとめられております。しかしこれらの意見の一番初めに、市の厳しい財政状況から市立保育園の民営化が必要であるとされ、ここでも財政優先の考え方から出発していることを残念に思いました。今後市では、この報告書を受け、市としての保育の方向を検討していくことと思いますが、その際、市としての公の責任、市が江別の保育の中で果たす役割を基本に据えて考えるべきだと思いますが、いかがでしょうか。地域バランスということであれば、公立保育園のない大麻地区についてはどうしていくのかという問題があります。認定こども園については長期的な視野で可能性について検討すると、慎重な表現になっていますが、国の動向を見るとハードルを下げて認定こども園を増やそうとする方向のようです。しかし市内の保育ニーズを見るとゼロ歳から2歳の低年齢児の待機が多く、それを考えると経験豊かな保育士を確保することや調理室の整備が欠かせないものとなってきます。保育の意味を考えると、決して質を落とすようなことがあってはならないと思いますが、いかがでしょうか。また、市立保育園には経験豊かな保育士が多いとされていますが、裏を返せば若手職員の採用を十分していないということでもあります。市立保育園を複数園残すということになれば、職員の年齢構成のアンバランスは大きな問題になるのではないでしょうか。市立保育園には、公の保育園としての役割が強く期待されていると思いますが、中長期的な視点で安定的に運営していけるよう、体制が整えられるべきではないでしょうか。市としてどのような姿勢で臨んでいるのかお伺いいたします。次に、留守家庭児童の放課後対策についてお伺いいたします。私としては、子供たちの生活の場として学童保育という名称にこだわりたいのですが、国の政策に合わせて放課後児童会という名称が使われているようです。所管常任委員会に提出された資料を見ましたが、入会金はもとより月々の保護者の負担は6,000円以上、さらに冬期間の施設費など、保護者には重たい負担になっていることと思います。しかも市が運営している児童クラブにも利用者負担を導入しようとしているとのことです。一体どんな政策を持ってそのようなことを行おうとしているのか、理解に苦しみます。ひまわり児童クラブと民間で開設する放課後児童会との関係があって、そのようなことになっていると伺うところですが、根本的な検討なしに進められているとしか思えません。市民の立場に立って考えるなら、いかに利用者の費用負担を抑えることができるかという方向で対応されるべきではないでしょうか。子育て環境の充実は市としても力を入れて行うべき課題ですし、両親共に働く家庭が増えている中で、積極的な取り組みがますます求められているのではないでしょうか。さらに、子供たちの放課後を豊かにするという点で、市が行うべきことを改めて考えなければならないときなのかもしれません。児童センター内で行われてきている児童クラブは、拝見したところ面積が狭く、放課後の生活の場としては限界があるのではないでしょうか。放課後の子供たちの生活をどのように支えていかなければならないのか、質的な保障も含めて検討し、それぞれの施設に合わせた運営を考えるべきではないでしょうか。また、利用者は小学校の低学年の子たちなのですから、毎日通うのに負担を感じない距離で、安全に配慮した整備が必要ではないでしょうか。いずれにしろ、子供のためにいかにあるべきかということを基本に市として政策化することが必要ではないでしょうか。お考えをお聞かせください。次に、大麻駅周辺整備についてお伺いします。この事業は、かねてから地域の自治会やまちづくり協議会などから要望され、議会でも何人かの議員により取り上げられてきたものであり、また今年度予算化された工事は度々事故が起きている交差点の改良やバリアフリー化の一環として行われる歩道整備などであることから、日本共産党議員団としても第1回定例会の予算案の討論の中で評価したところです。しかしながらその後、市民団体から市長のほか国や道に対し、この事業に関して反対する要望書が提出されたとの報道を目にし、関係者から要望書のコピーをいただきました。市民団体から提出された、大麻東駅通り道路工事に係る鉄道林伐採の見直しを求める要望書では、この事業にかかわって大量の鉄道林の伐採が行われるのではないかときぐされており、関連する事業の見直しを求めています。今年度予算化された兵村14丁目通り交差点改良工事では、鉄道林と道路の間の主にニセアカシアが生えている区域が対象であり、鉄道林にまでは及んでいません。ただし、駅周辺整備の全体像の中には駐輪場の移設や公園整備が盛り込まれていることから、この先の工事も含めて反対されているということが要望書に書かれているのだと理解しました。さらに、公共事業の進め方というものは市民にとっては分かりにくく、また、当初の計画が途中で手直しされることもあるため、意図的に本当のことが説明されていないと受け取られてしまうこともあるのではないでしょうか。事実、江別の顔づくり事業では、市民の意見をきちんと受け止めようとする姿勢はなかったのではないかと私も感じていますし、これまでの対応が市民の中に市に対する不信感を植え付けてしまったと言わざるを得ません。そのような経緯も踏まえて、公共事業を行う際の市民への情報提供は、必要と思われる情報を早い段階から積極的に開示して、市民と行政が共通の理解の下に話合いを持つよう努力されるべきであると考えますが、いかがお考えでしょうか。今回の事業に関する情報提供の仕方が十分行われていたとお考えかお聞かせいただきたいと思います。また、この先関連する計画も残されており、その段階に進んだときには鉄道林も含めて駅前の様子が大きく変わることが問題となってきます。地域の自治会やまちづくり協議会の方たちからは期待を寄せられている事業ではありますが、一方で同じ地域に住む方から反対の意見が出されているのが明らかなのですから、それぞれの考えを出し合い、議論し、一定の共通認識が持てるような機会を保障すべきではないでしょうか。そして、そこで得られた市民の意見を計画の中に反映させる方法を検討することはできないでしょうか。近年、市政への住民参加や住民自治に関して、全国で様々な取り組みが始まっており、行政の仕事の進め方についても変化が求められてきています。市政全体にかかわる課題と地域的な課題、市民の利益や安全等のために急を要するものと時間を掛けて取り組んでも問題のないものなどを分け、地域的な課題や時間を掛けられることについては地域の協議にゆだねる方法も模索されています。当市ではこのような方法は確立していないものの、今回の大麻駅周辺整備のうち公園や駐輪場など、利用者のほとんどがこの地域の方たちで、しかもどのように使われているのか熟知した方たちで考えていただいた方がよいと思われるような事業については、思い切って市民の議論にゆだねることも考えてみてはいかがでしょうか。その際、話合いを持つ方たちの範囲をどのように考えるのか、どのように広報するか、日時や場所はどうするかなど手探りの状態で始めなければならないでしょうから、まずは行政が支援しながら共に歩んでいく形を取る必要もあると思います。労力と時間の掛かることではありますが、今後の江別市の自治の在り方にもつながる取り組みになるのではないでしょうか。是非、積極的に検討していただきたいと思いますが、いかがお考えかお聞かせください。次に、社会教育についてお伺いいたします。今回、私がこの質問を準備しているうちに、社会教育法や博物館法、図書館法の改正案が国会で成立してしまいました。特に社会教育法に関しては、公民館などでの学習の成果を活用して学校地域支援本部に協力させようとする条文が加えられ、また、社会教育に対する国と地方の任務に生涯学習の振興に寄与すると加え、さらに、社会教育委員の会議が置かれていない場合、他の合議制の機関で代替できるとするなど、社会教育が変質させられるのではないかとの危機感を感じるところです。このような情勢の下で、当市の教育委員会が社会教育の理念を守って後退させることなく市民の学ぶ権利を保障し続けられるかどうかが問われています。当市においては以前、教育委員会に学校教育部と社会教育部が置かれ、学校教育との対置で社会教育についても分かりやすい体制が組まれていました。その後、組織改編が行われ、現在では教育部としてまとめられ、生涯学習課という形で置かれています。社会教育と生涯学習は混同されがちですが、生涯学習は中曽根内閣時代の臨時教育審議会の中で推し進められ、またその審議過程の中で社会教育への批判も行われています。社会教育法には社会教育の定義が明記され、学校の教育活動以外で、主として青少年及び成人に対して行われる体育及びレクリエーション活動を含む組織的な教育活動とされています。また、国民の権利としての教育を実現していく上での国や地方公共団体の役割が明確に規定されています。市民の教育を受ける権利を守るためにも生涯学習と区別して社会教育についての位置付けをしっかりと持つべきではないでしょうか。行政運営において採算性や効率性が求められる風潮の中で、数値で示すことが難しい社会教育にしっかりとした位置付けを持ち続けるには、教育に対する深い理解がなければ容易ではないと思いますが、いかがお考えかお聞かせいただきたいと思います。続いて、公民館の役割に対する認識についてお伺いしたいと思います。社会教育を進める上でかなめになるのが公民館ですが、当市ではこの間、公民館がその役割を十分果たせているのか疑問に思うことが続いています。公民館の管理・運営が民間委託され、公民館運営審議会が廃止となり、さらには高齢者への社会教育施設の利用料減免制度が改悪され、そして現在は指定管理者が置かれるまでになっています。果たして、社会教育を担っていく上でこのような状態でしっかりとした社会教育が公民館において行えるのか、公民館の役割をどのように考えておられるかお聞かせいただきたいと思います。また、人的な体制についてはどうでしょうか。本来、安定した雇用の下で専門性を高めていくことが求められるはずです。社会教育や公民館活動を担えるだけの人的な体制は取られているでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。さらに現在、指定管理者により管理・運営が行われている下で、教育委員会と指定管理者である株式会社江別振興公社との関係はどうなっているでしょうか。この間、幾つかの問題を指摘させていただきましたが、公民館の役割をしっかりと果たすために、教育委員会としてもその政策を反映させ、しっかりとした連携の下に公民館が運営されるべきと思いますが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。最後に、次期江別市社会教育総合計画の策定に向けた取り組みについてお伺いしたいと思います。現在の計画の下で社会教育がどのように行われてきたのか検証した上で、次期計画で住民ニーズをとらえ、そしてそれを計画の中に反映していただきたいと思います。教育の本質は憲法学習であるとされた社会教育の理念を実現させるためにも、力を入れた取り組みが求められておりますが、この間の取り組みについてお伺いしたいと思います。以上で1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

高橋議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは大麻駅周辺整備につきましてお答え申し上げたいと思います。大麻駅周辺につきましては、市民生活や市民活動などの拠点として形成すべき地区として認識しているところであります。このため、地区の環境整備の一環としまして、平成17年度に策定されました江別市交通バリアフリー基本構想で重点整備地区の位置付けを行い、平成18年度には大麻駅周辺バリアフリー化整備計画を策定し、その中で地域の自治会や大麻と文京台の各まちづくり協議会などのご要望を受けまして、かねてからの懸案事項でありました14丁目通りとの変則的なY字型交差点の改良と、大麻東駅通りの歩道整備、さらにはバリアフリー化を一体的に進めることとしたところであります。この整備事業についての情報提供といたしましては、まず大麻駅周辺バリアフリー化整備計画を立案するに当たりまして、これまで寄せられました要望などを踏まえながら、地域の自治会や大麻と文京台の各まちづくり協議会、また、関係する団体に対しまして、この整備計画についての説明を行ったところであります。また、実施段階におきましても、道路構造令などの法令順守の観点から、交通安全を所管する関係機関などとの協議を行ったほか、地域の自治会や大麻と文京台の各まちづくり協議会、そして関係する団体などに対しまして事業内容の詳細な説明を行ったものであります。次に、今後の事業検討に当たっての進め方についてでございますが、今後、予定しております関連事業の駐輪場や公園整備などにつきましては、さきにお示ししております大麻駅周辺バリアフリー化整備計画を基本としまして、利用者の視点などを重視し、地域での十分な論議を踏まえながら実施してまいりたいと考えているところであります。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問に対しましては、健康福祉部長ほかをもって答弁いたします。

答弁 健康福祉部長 斎藤嘉孝(健康福祉部長は2010年3月まで)

私から生活保護行政及び子育て支援策についてご答弁申し上げます。初めに、通院移送費に関する国の通知についての対応につきましては、国は3月に今年4月より医療扶助運営要領の一部を改正し、大幅に支給範囲を制限する旨を各自治体に通知し、その後の取扱いが二転三転したところでありますが、江別市では混乱を避けるため従前どおりの適正な取扱いにより6月いっぱいまで支給するところであります。次に、通院移送費に係る国への要望についてでありますが、今回の国の一連の判断の不明確な部分につきましては、近々具体的に示されると聞いておりますので、国からの正式な通知を待って適切に対応していきたいと考えております。次に、生活保護の仕組みや減免制度の周知でありますが、保護開始時や訪問した際に必要に応じて保護のしおりやパンフレットにより、収入申告の手続や放送受信料などの減免申請について、各担当ケースワーカーが分かりやすく説明しているところであります。次に、ケースワーカーの資質向上についてでありますが、これまでも全国、全道、石狩管内の各種研修会には積極的に出席させるとともに、業務に関連する他の制度や法律などについても課内研修を毎月定例的に実施しており、ケースワーカー個々の資質の向上を図っているところであります。また、被保護者の方との信頼関係は、相談しやすい環境づくりから始めることが、自立を促すに当たって最も重要であると考え、今後においても被保護者の方との信頼関係を築くため研修等を通じ研さんし、生活保護の適正実施に努めてまいりたいと存じます。次に、子育て支援策でございますが、まず保育に対する市の基本姿勢についてご答弁申し上げます。今後の多様な保育ニーズに対応するため、将来の公民の保育園の役割分担や地域バランスを考慮した江別市立保育園のあり方計画についてが学識経験者と外部委員により取りまとめられ、平成20年3月28日に報告書として市に提出されたところであります。その報告書の中には、一つ目に、市の厳しい財政状況下での子育て支援の充実を図るためには、市立保育園の民営化を進めることが必要であること。二つ目に、地域バランスを考慮しながら今後も障がい児保育などの特別保育や関係機関との連携を図る中核的な役割を担う市立保育園が複数必要であることなど、今後とも多様化が予想される保育需要については、より効率的、効果的な方法の導入が必要との提言がなされたところでございます。市といたしましては、設置主体としての責任を果たすため、今後これら提案事項を基本として、市民、保護者、保育園など関係者の意見を伺いながら年度内に仮称江別市保育計画の策定を予定しているところでございます。続きまして、留守家庭児童の放課後対策についてでありますが、市といたしましては、児童の放課後の生活の場を提供するため、平成20年度においては新たに2か所の設置に対して助成し、現在19か所で約600名の児童をお預かりしております。さらに、民間放課後児童会に対しては、開設日数や障がい児の受入れ等についての補助制度の大幅な見直しを行い、運営の支援を図ったところであります。利用者負担につきましては、保護者、行政、運営団体等がそれぞれの立場で分担し、共に事業運営を支え合う仕組みとしてお願いしているものでございます。また、利用者負担の軽減につきましては、直接的には今までと同様に保護世帯・準要保護世帯への減免を実施するとともに、団体への補助を通じて運営の支援を図っているところであります。なお、今回の補助制度の大幅な見直しは、利用者負担の面からも支援になるものと考えているところでございます。児童センター内で実施しています児童クラブにおいては、留守家庭児童の放課後の生活の場としての機能を高め、児童館事業とは区分する方向で検討してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、留守家庭児童の放課後対策については、その受皿を確保し、児童会等の安定的、継続的な運営と生活の場としての環境整備のために必要な支援をしてまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

答弁 教育部長 久田康由喜(教育部長は2009年3月まで)

私から社会教育についてご答弁申し上げます。まず、社会教育の意義をどのように考えているか、また、生涯学習との関係についてでありますが、生涯学習は、いつでも、どこでも、だれでも、何でも、家庭・学校・地域・職場など、あらゆる生活の場において一人ひとりが自由に、自らテーマを選んで自分に合った手段・方法を選びながら、生涯を通して学んでいくこととされております。これは、学歴偏重社会の反省から登場してきた教育理念であり、学歴ではなく、学習の成果がきちんと評価される社会の実現を目指すものとして、昭和60年代以降、臨時教育審議会の提唱を受けて国・地方を含めて取り組んできたものであります。一方、社会教育は、生涯の各時期における人間形成と社会の各分野の多様な教育機能という、学校教育を除いたあらゆる組織的な教育活動を対象としており、その範囲は広く、生涯学習の振興において中核的な役割を担うものとされております。社会教育と生涯学習はいまだに混同されがちでありますが、社会教育は学校教育と共に生涯学習を支える両輪であり、とりわけ、今日、地域や家庭の教育力の低下が指摘される中、社会教育の役割は今後ますます重要になってくるものと認識しているところであります。次に、公民館の役割に対する認識、また、人的な体制、指定管理者との連携についてでありますが、今日の社会構造や地域社会の大きな変化の中で、人々が社会状況に対応して生活していくためには、様々な知識や技能が必要になっており、公民館は社会教育活動の中心を担う施設であるとともに、学習支援の拠点としての機能が期待されているところであります。具体的に申しますと、市民に多様な学習機会の提供や自主的な学習活動の支援、学習成果活用の支援、学習情報提供、学習相談等、地域住民の側に立った利用しやすい公民館運営が求められていると考えております。このような中、公民館は指定管理者による独自の運営に対する期待が大きくなっておりますが、教育委員会といたしましても、今後とも指定管理者との連携協力を進める中で、地域住民のニーズに合った事業の企画等をサポートすることで、社会教育施設としての役割を果たしていくよう進めてまいりたいと考えております。今後、公民館としての機能を更に高めていくために、社会教育に関して専門的知識や経験を有する職員の育成、あるいは市民協働の観点から生涯学習活動を支援する生涯学習ボランティアの活用などの方策を検討してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、今後とも指定管理者との連携を密にする中で、地域性に着目したより市民のニーズに合った公民館運営を目指して努力してまいりたいと考えております。次に、次期江別市社会教育総合計画の取り組みについてでありますが、現行の第6期江別市社会教育総合計画では、より進んだ高齢化、地域情報化・ネットワーク化、学校週5日制と地域教育力への期待、学社融合の研究・実践、施設整備計画の策定、市民協働の六点を行政課題として取り上げ、これに対応した推進目標を設定する中で取り組んでまいりました。この間、少子高齢化や情報化は一層進行し、加えて雇用等を巡る社会経済情勢あるいは社会構造の変化、人間関係の希薄化に起因する地域や家庭の教育力の低下といった問題が指摘されているところであります。こうした状況を踏まえ、現行計画の下で進めてまいりました諸施策を検証いたしますとともに、時代の変化に対応した、本市における平成21年度から平成25年度までの5年間の新たな社会教育の展望と目標を提示する第7期江別市社会教育総合計画を本年度中に策定するものであります。なお、計画は6月の定例教育委員会における諮問に基づき、社会教育委員の会議で策定作業を行い、平成21年2月までに答申を行う予定であります。また、策定に当たりましては、現在策定中の第5次江別市総合計画の後期基本計画をはじめ、その他関連計画との整合性を図るとともに、市民アンケートや市長への手紙などで寄せられた市民の要望・意見などを参考に、市民ニーズを踏まえた社会教育総合計画を策定してまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 高橋典子

2回目の質問をさせていただきます。まず、生活保護にかかわって質問いたします。先ほど答弁いただきましたが、質問の中でも触れましたように、この通院移送費については新たな通知が6月10日付けで出されたようです。新聞報道では、舛添厚生労働大臣が事実上の撤回というような表現を使っているようですが、その中身について通知をまた調べる機会を得まして検討していきたいと思います。いずれにしろ、生活保護を受けている方の実情を知っている市の担当者が江別市においては少なくとも適切に判断して、生保受給者が医療を受けられるよう保障する立場で対応していただきたいということで、このことはお願いしておきたいと思います。なお、制度の周知にかかわって、保護開始時にしおりやパンフレットなどを使って担当ケースワーカーが分かりやすく説明していると答弁いただきましたが、それにしても知らないでいたという方がいらっしゃると。それで質問させていただいたわけです。実際に保護開始のときには、保護を受けようとする方についても混乱した状態にありますので、なかなか一度聞いただけでは理解できない部分があると思います。さらに、しおりが手渡されるわけですけれども、そのしおりを見ても分かりづらいということが実際にあると思います。私も、以前にいただいたことがあるのですが、このたびまたしおりを見せていただきました。例えば、医療扶助という保護の扶助の種類の一つとして書かれているのですが、そこを読みますと、医療扶助は医療機関における診療・薬剤・治療材料・施術・看護・移送と書いてあるのです。移送という言葉は普通に生活している方が使う言葉ではありませんので、これを読んだだけで通院するときに掛かる交通費が出るというふうに理解できる方はそういないのではないかと思います。そのほかにも、扶助の種類の中に生業扶助という言葉が使われていますが、これにしても、この生業扶助がどういうときに支給される扶助なのかというのは想像しにくいのではないかと思います。制度をよく知っていただくということはその方の自立につながることにもなると思いますので、是非その点でしおりの書き方についても見直しをして、だれが読んでも分かるようなしおりを作っていただきたいと思いますが、これについてはいかがでしょうか。さらに、ケースワーカーの資質向上について2回目の質問をさせていただきたいと思います。何よりもケースワーカーがどのような姿勢で生活保護受給者に接しているのかということが重要だと思うんです。いろいろと相談を受ける中で感じるのは、接する態度がどうであるのか、会話や対話の能力がどうであるのか、お話しする相手が指導した言葉をどのように受け取っているのか察することができているのかといったことに疑問を感じることがあります。私としては、受給者が制度を十分に活用するためにも、そして正しく制度を利用するためにも、ケースワーカーとの信頼関係がベースになければならないと。これは先ほどの答弁の中にもありましたが、やはり信頼関係があってこそ包み隠さず何でも話ができるということになると思います。さらに、自立という言葉ですけれども、ただ単に生活保護を受給しなくてもよい状態になる場合を指しているだけではないと思うのです。一般的に行政の中では、自立という言葉を使ったときに保護廃止ということを想定しておられると思いますが、私としては、その人の置かれている状況に応じて制度を活用して、その人らしい生活を自分の意思で構築していく、そういう力を付けていただくことも自立ではないかと考えています。そういう力を付けていただければ自立にもつながりやすいし、あるいは保護を受けていても使える能力を最大限に活用して規律ある生活を送れるし、より良い生活の質をつくり出すこともできると思います。そういう意味で、この間ケースワーカーとの間で行き違いが生じて相談を受けることがありますが、これまでの研修の体制では十分ではないのではないかと思わざるを得ません。課内で研修を積まれているということではありますけれども、市民と対話する能力というのは、これは保護課に限らず市職員全体の問題であると思いますので、改めてその能力向上のための研修の在り方についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。次に、大麻駅周辺整備にかかわってお聞きしたいと思います。これまでの情報提供については、一定の説明などもなされていたとは思いますけれども、やはりどういう段階で、どの時点でどういう団体にお知らせしていたのかということも大きく影響してくる部分があるのではないかと思います。さらに、団体を対象にしていただけですと、やはり市民の中に徹底されないと。例えば、団体の役員の方はご存じですけれども、会員全体にまで行き渡るかと言うと決して今までの実情の中ではそうなっていません。地域の方たちが十分理解して、整備についても積極的にかかわっていけるようにしていただきたいと思います。質問させていただきたいのは、今後の計画の進め方についてです。これからも地域の意見を聴きながらということでしたが、どういう方たちの意見を聴いていくのかということもこれまでの反省も踏まえて是非検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。例えば、これまでのように団体などを想定しているのでしたら、先ほども言わせていただきましたように、それとは異なる意見をお持ちの方もおります。また、少数意見が表に出てきにくいのではないかと思います。こうした駅周辺の整備については、以前に市内で行われた野幌駅景観シンポジウムの際にも、私自身大変勉強になりましたけれども、決してコンクリートやアスファルトで固めるのではなく、その土地その土地に合った景観を創り出すという手法が報告されていました。大麻駅周辺も自然豊かなまちということで市民がその良さを認識しているところですので、大麻駅周辺の整備についても多角的な観点でより良い計画作りをするためにいろいろな立場の方の意見を聴く姿勢が必要ではないかと思いますが、そうした考え方についてお伺いしたいと思います。そのほか、子育て支援については、保育園の民営化については進めるべきであると報告されていますが、これについては、民営化の際の様々な混乱を是非市としても十分考慮して、今後の計画作りの中では慎重な論議をしていただきたいと思います。仮称江別市保育計画が策定された際には、また議会に報告される場合もあるかと思いますので、そのときにはまた再度取り上げさせていただきたいと思います。さらに申し上げておきたいのは、子供たちの放課後の問題です。子供たちの放課後をより豊かなものにするために児童センターというものがありますが、答弁の中では児童センターの機能と放課後児童会の役割が明確に示されていたと思います。先日、全国学童保育連絡協議会の方たちが国会への要請活動を行ったという新聞記事を目にしました。やはり、子供たちの生活の場である学童保育としての放課後児童会もそうですが、その役割をしっかりと子供教室などと区別して充実させていただきたいという声が上がっています。何よりも、そのためにも国としての財政措置の拡充が求められると。これが第一義的な問題ではあると思いますけれども、江別市としても子供たちの豊かな放課後を保障するために、今後とも積極的な対応をしていただきたいと要望いたします。最後に、社会教育に関してです。答弁の中で、社会教育ですとか公民館の位置付けについて明確な答弁をいただきました。やはり改めて考えてみますと、公民館は、私としては教育委員会が直接責任を持って運営するべきであると思いますし、そうしてこそ、教育政策に基づいて充実した公民館活動が行えると思っているところです。また、専門職を育成していくことも考えると、直接運営されるということが本来あるべき姿だとは思いますが、現時点においては指定管理者が置かれていますので、その下でしっかりと教育委員会と連携を取りながら充実した公民館活動を行っていただきたいと思います。このことについては、今後の推移も見守っていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。以上です。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

高橋議員の再質問にお答え申し上げます。私からは大麻駅周辺整備に関しまして、今後の整備計画検討に当たっての対応についてでございます。今後の検討に当たりまして、その基本としますのは、先ほどもお答え申し上げましたとおり、利用者であります地域の方の意向というのが何よりも重要であると認識しております。そのため、これまでも同様でありますが、地域の方たちを中心とした対応を今後ともさせていただきたいと考えております。この大麻駅につきましては、まずはその地域の中心機関としましてJR北海道がございます。地域の意見を聴いてもJR北海道本社の問題もございますので、JR北海道をはじめとする関係機関との調整を前提の上、これまでも地域の自治会、さらには大麻と文京台の各まちづくり協議会の方たちから多くのご意見をちょうだいしてございます。地域としての貴重な意見をいただいております。そちらの協議、さらには関係団体や市民の方などの意見の反映につきまして、今後とも検討してまいりたい。いろんな方からご意見をちょうだいした上で検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。私からは以上でございます。

答弁 健康福祉部長 斎藤嘉孝(健康福祉部長は2010年3月まで)

私から保護のしおりとケースワーカーの資質向上に向けた研修についての再質問にご答弁申し上げます。まず、保護のしおりは保護制度を説明する際に使っておりますものでございます。この表現等についてでありますが、これまでも随時、改善してまいりましたけれども、今後とも更に分かりやすい表現になるよう工夫を重ねてまいりたいと思います。次に、ケースワーカーの受給者に対する会話・応対などについてでありますが、ケースワーカーは常に受給者の立場に立つことと、先ほど来出ております信頼関係の構築が重要でありますことから、とりわけ接遇に関する研修会については今後とも積極的に出席させ、また研修成果についても課内で共有化を図り、ケースワーカーの資質向上に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

出典:江別市議会 平成20年第2回定例会 2008年6月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる