江別市議会 平成20年第1回定例会 2008年3月12日
(1)市長の政治姿勢について/(2)江別の顔づくり事業について/(3)都市再生機構住宅の問題について/(4)公共施設のバリアフリー化について/(5)交通政策について
2008年3月12日、江別市議会の一般質問で、高橋典子議員が「市長の政治姿勢について」「江別の顔づくり事業について」「都市再生機構住宅の問題について」「公共施設のバリアフリー化について」「交通政策について」について質問し、市長 三好昇、副市長 佐々木雄二、企画政策部長 福井宏行、建設部長 鈴木俊和が答弁しました。
- 質問者
- 高橋典子 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、副市長 佐々木雄二、企画政策部長 福井宏行、建設部長 鈴木俊和
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 5 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 高橋典子
通告に従い順次質問してまいりますので、ご答弁よろしくお願いいたします。まず初めに、市長の政治姿勢について、福祉施策に対する考え方にかかわり質問させていただきます。この間当市では、行政改革を行う中で福祉施策の内容を大きく変え、各種の市独自の事業は次々と縮小、廃止されてきました。特に、高齢者や乳幼児の医療費助成などの支援は、病気になったときの経済的な負担軽減だけでなく、困難なときの支えがあるという安心感、社会的に支援されていることを実感できる施策であったと考えるところですが、現在では国や道の制度の範囲になってしまっています。また、精神障がい者に対する交通費助成は、何年にもわたって議会に陳情や請願、また市長への直接の要望などが行われてきていますが、実現には至っておりません。こうした福祉行政の下で言われてきたことは、財政的な事情から持続可能な制度への見直しが必要であるということ、増大する福祉ニーズにこたえるため、事務事業の見直しによる評価や施策優先度を考慮するということ、個別的な給付という方法ではなく、相談体制などの基盤整備の充実という方向が示されてきました。しかし、果たしてこれで本当に困難を抱えている方たちを支えることができるでしょうか。市民はこのまちで安心して暮らせると感じるでしょうか。確かに、仕事のない人たちに対し就労につながる支援をすること、困っている方にサービスの情報を提供することなどは必要なことですが、それだけでは解決していないのが現実です。求人の幅が狭く仕事が見付からない、障がい者はなかなか採用してもらえない、生活できるだけの給料にならない、福祉サービスを利用するにも費用負担をしなければならないなど、弱い立場にいったん置かれた人は、なかなかその状況を脱することができない社会になってしまっています。さらには、生活保護の制度さえ改悪の方向にあります。このような下での福祉施策は、基盤整備の充実だけでなく、状況に応じて支援を必要とする方に適切な、そして直接的な支援も併せて行うことが求められるのではないでしょうか。そうしてこそ安心を感じる福祉を実現することができるのではないでしょうか。今後、第5次総合計画後期基本計画に向けての検討も始められると思いますが、基本的なところで福祉施策の在り方について市長はどのようにお考えかお聞かせいただきたいと思います。次に、江別の顔づくり事業についてお伺いいたします。昨年6月定例会で質問した内容と同様の趣旨の質問になりますが、顔づくり事業の重要な課題でもある商業等活性化事業に大きな影響を与えるであろう、野幌駅周辺地区活性化計画が策定されておりますので、そうした経緯も踏まえて質問させていただきたいと思います。このたび策定された野幌駅周辺地区活性化計画には、この計画を作った背景として次のように書かれております。野幌商店街振興組合と野幌料飲店組合、野幌商交会の商工3団体は、このまちづくりに合わせて野幌駅周辺地区を活性化させる良い機会と考え、地域の関係者の方々に呼び掛け、江別市と共に野幌駅周辺地区活性化計画を作ることとしました。また、江別の顔づくり事業によって、駅周辺が安全で快適なまちに変わろうとしていると、期待を込めて書かれています。言うまでもなく、顔づくり事業は単なる鉄道高架事業ではなく、当市の新しい中心市街地を形成する事業として進められております。本当に地域の活性化が図られるのか、そのためにどのようなまちづくりが必要であるのかということが、何よりも重要な課題として議論されなければならないはずです。そのことから見ても、今回策定された計画は、顔づくり事業を何のために行うのかということにもつながる重要なものだと思います。ところが、今回策定された計画は、一見すると体裁は奇麗に整えられているものの、各地で行われている活性化事業と似たようなことを、またここでも行おうとしているとの印象を持たれかねない内容になっています。せっかく地域の方たちが集まって、知恵を出し合いながら議論し作り上げるものなのですから、もっと個性的な視点で作れなかったのかと、少々残念に思いました。さらに気掛かりなのは、どんな商店街にしていこうとしているかという重要な点が、これから調査研究していくとされている点です。新たな店舗誘致と機能の導入では、利用者要望などの調査を行い、不足している業種や業態の誘致に向けた調査研究を行うとされ、また商業施設の集積では魅力ある商店の集積を図るため、商業機能の高度化や商業施設の共同店舗化など集客の核となる拠点づくりに向けた調査研究を進めますと書かれています。これらの取り組みは、商店街など事業者の役割として位置付けられておりますが、この地域にどのようなニーズが見込めるのか、様々な要素も加味して総合的に分析しなければならないでしょうし、どのような機能を持った商店街にしていくかということがあってこそ、まちづくりの視点も定まってくるものではないでしょうか。そういう意味では、行政の側も積極的にかかわって、進む方向を探る必要のある重要な課題ではないでしょうか。この計画を拝見し、野幌のまちづくりについてもっと広く議論する必要があるのではないか、また、市としてもかかわり方について考慮する必要があるのではないかと感じたところです。市長は今回の計画をどのようにごらんになったでしょうか。率直なご意見をお聴かせいただきたいと思います。次に、顔づくり事業について、見直しのお考えについてお伺いしたいと思います。前段の質問とも関係するのですが、既に決定した計画に沿って顔づくり事業を進めて、果たして活性化につながるのか、さらには何をもって活性化と言うのかということも言えますが、そのような疑問を持たざるを得ません。1月には野幌駅景観シンポジウムが開かれています。その際、講演された先生がおっしゃられたのは、景観というのは形だけの問題ではなく、どう使うのかということがあってこそだということでした。当市の場合は、そこのところの検討が不足しているのではないでしょうか。各種事業が決定され、駅や道路の形は見えているけれど、そこに市民が何を求めて来るのか、どんな目的を持った人にこの地区に来てもらおうとしているのかが見えてきません。シンポジウムで例に示された駅の一つは砂川駅でしたが、野幌駅の計画とは随分異なります。市民が野幌駅の改築に過剰な期待を持ちはしないかということも気になるところです。この間示されたものを見ても、野幌駅の計画では、駅としての機能の部分のほかはサービス等とされていますが、面積的にもコンビニエンスストア的な売店なり最近の傾向では書店なりといったものが入る程度の設計ではないかと思われます。そもそも駅というものは、移動の際の通過点でしかないのですから、駅自体で人を集めるということにはなりません。また(仮称)市民の暮らし会館についても、設置や運営についてどのような形態になるのか定かではありませんが、公設公営は難しいということも示されております。そこでお伺いしたいのですが、今の時点で、江別市にとって必要なことは何なのかという根本的なことを改めて検討しておく必要はないでしょうか。今の計画のまま進めていったとき、果たして市長が市政執行方針で述べられた未来への投資として、後の世代から評価されるでしょうか。また、この事業に期待を寄せられている方たちを落胆させることになりはしないでしょうか。どんな商店街が求められるのか、どんな施設が必要なのか、どんな人たちにかかわってもらうのがいいのかといったことを、しっかりと練り上げる作業を今のうちにしておくべきではないでしょうか。地域の活性化を実現するためにも、顔づくり事業の見直しを検討するお考えはないかお伺いいたします。次に、独立行政法人都市再生機構の賃貸住宅の問題に関してお伺いいたします。この問題は、前回の定例会で吉本議員も取り上げたところですが、昨年末に再生・再編に関する団地ごとの類型案が示され、その後2月29日付けで更新されておりますので、当市として具体的にどのように取り組んでいかれるのか、お伺いしたいと思います。この問題については、先だっての所管常任委員会でも報告されており、市としても都市再生機構側から説明を受けたとのことでした。それによると、やはり都市再生機構側の案は報道された内容と同様であり、当市に関しては、大麻園町団地と大麻宮町団地は団地再生、大麻中町団地は用途転換として類型化されており、2月末に示された方針もそのとおりの内容でした。一方、その後の入居者への説明会は各団地自治会の役員だけを対象としたものであり、それ以外の方へは資料が配布されておりますが、直接の説明はないため多くの居住者、特に高齢の方などはどう理解すればよいのか分からず不安を感じておられました。私がお話を伺った方たちは、いつ説明があるのか、平成30年のことなのでまだ先のことなのか、それまでは心配する必要はないのか、引っ越しをしろと言われたらどこかを探さなければならないのかなど、情報が少ないために混乱している様子でした。市としては、都市再生機構側に対し、入居者へ情報提供するよう求めてこられたと思いますが、実際にはこのような状態です。そこで、都市再生機構側に入居者への丁寧な対応を強く求めるとともに、市としても説明を受け、一定の情報を得ていることを知らせ、情報提供できる体制を取ること、また、相談に応じられる体制を取ることも必要ではないでしょうか。今後、都市再生機構側は整備方針に沿って事業を進めることと思います。既に大麻中町団地は空き家があっても募集を停止しています。また、大麻園町団地や大麻宮町団地も含め、活用可能な空き住宅は定期借家で募集する方針もあるようですが、そうなると入居する際の条件が大きく違ってくることなども、知らない方が多いのではないでしょうか。団地の集約化のために移転を持ち掛けられたとき、入居者が自分の意向を主張できるような支援も必要ではないでしょうか。少なくとも、私がお話を伺うことのできた方たちは、住み慣れたこの場所でこれからも住み続けたいというのが本心のようです。市として、市民が安心して暮らせるように、この問題に対応する体制を取るべきではないでしょうか。お考えをお聞かせください。さらに、この問題の担当組織についてお伺いしたいと思います。この間の対応は、建設部建築住宅課が窓口になって行っています。しかしながら大麻地区では、高齢者が住みやすいまちづくり構想のモデル事業に、企画政策部が地域の方たちと協働で取り組んできているところであり、ある程度信頼関係もつくられてきているのではないでしょうか。また、今回の再編計画は、都市再生機構側が新たなまちづくりとさえ表現しているように、976戸もの団地が大きく変化させられかねない重大な計画です。当該団地に住まわれている方たちは、建設当初から継続して住まわれている高齢の方もいれば、若い年齢層の方もいらっしゃいます。所得階層は様々なようですが、家賃が比較的安定していることから、公営住宅を希望しながらも応募倍率が高くて入れずに団地に住み続けていらっしゃる方もいます。意外に長期にわたって住み続ける方も多いのではないでしょうか。現在の住宅政策の下で、都市再生機構の賃貸住宅はますます必要とされていますし、市としても公的住宅として持続されるべきものと示されているところです。都市再生機構側は今後、再編について具体的な計画は居住者や地方公共団体と話し合いながら検討していくとしています。市として対応する場面も多くなってくるでしょうし、まちづくりについて市の考え方を主張する必要もあるのではないでしょうか。これらのことを考えたとき、企画政策部が中心となって建設部と連携しながら対応していくのがふさわしいと思うのですがいかがお考えか、お聞かせください。次に、公共施設のバリアフリー化についてお伺いいたします。高齢者や障がい者であっても、地域で生活し社会参加できるように環境を整備することが必要であると、一般的には理解されていることと思いますし、徐々に取り組みは広がってきていると思います。しかしながら、当市の公共施設のバリアフリー化は、なかなか伸展していないのではないかと感じることが多々ありますので、早急に取り組んでいただきたく何点か質問させていただきます。当市が策定した各種の計画において、公共施設のバリアフリー化に関する記載はされているものの、整備する考えがあるのか、それとも現状で十分と考えているのか、あいまいなままになっているのではないでしょうか。また、スロープや誘導ブロックを設置したものの、障がい者の視点に立っておらず十分に機能していないものなども見受けられ、改善を要するものもありますが、そのような認識を持っているのでしょうか。例えば、視覚障がい者が利用する誘導ブロックについては、そもそも設置されていなかったり、黄色以外のものが使われて見分けづらかったり、どこに誘導しようとしているのか分からないものなどがあります。これらは、設置する際に配慮があれば、問題なくできたはずです。身体障がい者等のための駐車スペースは、使いやすいところに用意されているかということと同時に、必要な方が使えるように周りの方たちに理解していただく工夫も必要でしょう。また、建物内の通路幅の十分な確保、滑りづらい適切な床材への改修、エレベーターの設置、受付カウンターの高さの配慮や出入口の形状の問題など、改善するのに費用が掛かるものもあります。ただバリアフリー化と言っても、すぐに対応が可能なものから、計画的に整備しなければならないことまで、様々なものがあると思います。そしてそれ以前に、どこを改善しなければならないか、チェックできているかどうかという問題もあります。当市では平成17年度に交通バリアフリー基本構想を策定しておりますが、その中で駅周辺の公共施設について、障がいをお持ちの方の協力を得てフィールドチェックが行われています。読んでみますと、障がいが違えば求められることも違ってくることが分かりますし、具体的な指摘は設置する側が勉強不足だったことも明らかにしています。まずは、交通バリアフリー基本構想に学び、市内公共施設のバリアフリー化が必要な箇所を洗い出してみてはいかがでしょうか。そして、一、二年のうちに改善が可能なもの、何年か掛けて計画的に整備するものなどを明確にして、バリアフリー化を進めていくべきではないでしょうか。お考えをお聞かせください。次に、市役所庁舎のバリアフリー化についてお聞きしたいと思います。残念ながら別館や教育庁舎は、今すぐに何とかできる状態ではなさそうなので、今回は質問の対象にしませんでしたが、先の見通しを持って検討していただきたく思います。しかし、この本庁舎は、早急にバリアフリーの改善に取り掛かるべきだと思いましたので、質問させていただきます。この本庁舎には、出入口にスロープが設置されており、多目的トイレも1か所整備されています。エレベーターもあるということで、一通りのことはされているようですが、果たしてそれで障がいのある方が困ることなく利用できる施設になっているでしょうか。昨年、車いすをお使いの方からご意見をいただきました。その方は障害者自立支援制度の手続をするために、初めて本庁舎に来られたそうです。まず、自動車を降りて正面玄関に向かったところで、歩道の縁石の段差が越えられなかったとのことです。玄関前のスロープは狭く、庁舎内の床の凸凹も大変だったそうです。大変な苦労をされたと伺いました。では、西棟の出入口はどうでしょうか。スロープは設置されているものの、冬は降りたところが凍って段差ができています。偶然見掛けた車いすの方は、上肢の力はあるようでしたが、それでもご一緒に来られた方に押してもらっていました。それだけではなく、一階は通路が狭く普通に歩くだけでも体を寄せなければならないことがありますので、障がいのある方にはなお大変なことだと思います。市役所は様々な方が来られる施設です。各種の手続をするために必要に迫られてくる施設です。市職員への障がい者の雇用を進める上でも整備は欠かせません。バリアフリー化の整備は高い水準で求められますし、急いでしなければならないことではないでしょうか。障がい者も視覚、聴覚、身体など障がいの種類が様々ですし、状態も重い方から軽い方まで多様であり、整備する際は多角的な検討が必要です。障がい者から意見をいただきながら、早急に改善すべきだと思いますがいかがお考えかお聞かせください。さらにそれに合わせて、職員の研修も必要ではないでしょうか。障がいのある方がどんなことで困るのか、どうサポートすればよいのかということは、学ぶ機会がなければなかなか分からないものです。特に一階は人が出入りするところですので、困っている方がいればすぐに気が付くはずですし、場合によっては施設の不十分な点を補うこともできます。先ほど紹介した車いすの方は、事前に市役所に電話で問い合わせをしており、その時点で配慮ある説明が欲しかったとおっしゃっていましたが、これも相手の立場に立って考えることができていれば、もっと良い対応ができたはずです。また、一階の業務は臨時職員や非常勤職員を多く採用していることから、研修の対象には臨時職員や非常勤職員も含めることが必要ではないでしょうか。一度研修しただけですべてに対応できるわけではないでしょうから、経験豊富な職員が日常的にアドバイスすることも欠かせないと思います。市の施設を使う市民だれもが、気持ちよく利用できるように対処していただきたいと思いますがいかがでしょうか、お聞かせください。次に、交通政策にかかわり、バス路線の維持・整備についてお伺いいたします。2月22日に開かれた総務文教常任委員会で、北海道中央バスの市内バス路線網の再編について報告を受けたところです。内容としては路線の廃止や変更などですが、見直しの大きな理由は採算面にあると理解しました。私が議員になってからこれまで、何度かバス路線の問題が報告されておりますが、当市では市営交通を持っていないため、民間の会社に市民の足をゆだねており、路線廃止の報告を複雑な思いで聞いてきました。その中でも今回は、もともと市が人口の張り付き具合とバス路線の密度との関係を調べ、特に必要な路線として試験運行した路線を引き継いだ大麻循環バスが廃止になることは大きな痛手ではないでしょうか。地域の方の通学や通勤に便利なことは、高齢化の進む大麻地区にとって若い世代を定着させるプラスの要素にもなっていましたし、高齢者が住みやすいまちづくり構想にも拡充させる方向で記されています。さきに述べた野幌駅周辺地区活性化計画の中にも循環バスの記載があるように、大麻地区以外からも注目されていただけに残念です。バス路線がなくなることにより、当然生活は不自由になります。通院や買物など、それまでと違う選択を迫られることもあります。市民の日常生活に大きな影響を与え、まちの住みやすさを低下させることになる問題でもあります。バス路線をいかに維持していくかという問題は、江別市に限った問題ではなく、全国的に共通している問題だと聞くところです。いずれにしろ、普通にバスを走らせていたのでは採算がとれない場合が多く、ただ手をこまねいていては大変なことになります。当市の場合、北海道中央バスでは採算のとれる路線はわずか1路線だけと所管常任委員会で報告を受けています。極端な言い方をすれば、利益だけで見たら江別市内のバス路線網はずたずたになりかねないと言えます。バスは民間の会社によって運営されていますが、利益の側面からだけ見るのではなく、公共交通を担う重要な機関として、市としても対策を講じなければなりません。これまでにも生活バス路線への補助は、国及び道からの補助金のほか、市の単独分も含めて行われていますが、その対策は効果が上がっていたのでしょうか。まず、これまでのバス会社への支援方法から検証する必要があるのではないでしょうか。また、当市では平成16年度に市内バス路線調査を行っています。その調査結果を生かしてバス路線を維持していくための政策を持つべきであると思いますが、そうした対応はされてきているのでしょうか。この調査では、バス路線の分析や高校生、高齢者、新興住宅地の居住者の意識調査、そして公共交通の在り方と将来的な可能性としてバス等公共交通の課題を示した上で提案が示されています。この成果を放置せず、政策化していくべきではないでしょうか。さらに、それを基にして、効果的な支援の方法や助成策について検討されるべきだと思いますが、いかがお考えかお聞かせください。また、以前とは異なり、市内の住宅地は南北方向へも広がってきています。また、顔づくり事業への賛否はともかく、現実に鉄道の高架化が進められている下で、こうした変化に対応したバス路線網の改善が図られるべきではないかと考えます。バス輸送システム検討懇談会は、これまで年に1回程度のペースで開かれていると聞いているところですが、こうした機会を積極的にとらえて市内で営業する会社と共通の理解を持ち、改善につなげていくことが求められると考えますがいかがでしょうか。お考えをお聞かせください。最後の項目として、自転車対策についてお伺いいたします。当市では市街地が比較的平たんなため、降雪のない時期は自転車の利用が多く見られます。このことがバスの利用に影響を与えているのですが、自転車からバスへの乗り継ぎについては、市内バス路線調査の中でも触れられているので、その点はバス対策の今後に期待したいと思います。今回質問するのは、自転車による交通事故を防止するための対策についてです。道路交通法が改正され、今年6月に施行されますが、13歳未満の子供が運転するとき等、一部の自転車は歩道を通れるようになりました。とはいえ、歩行者の安全を優先させることが前提です。しかも、実際には多くの自転車が、相当のスピードで歩行者のわきをすり抜けるように走っているのですから、これまでも歩行者は怖い思いをしており、安全対策が求められるのではないでしょうか。近年、歩行者と自転車による交通事故が大幅に増えており、国土交通省と警察庁による対策が進められております。歩行者と自転車と自動車が安全に通行できるように、各地で様々な手法を使った取り組みが始められていますが、自転車の多い当市においても、この機会に自転車の通行スペースを確保し、交通事故防止対策を講じてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。お考えをお聞きし、1回目の質問といたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
高橋議員の一般質問にお答えいたします。福祉施策の在り方についてですが、福祉制度に関しましては、近年、国の社会福祉基礎構造改革の下、措置制度から契約へという制度改正が行われてきており、市といたしましては、福祉サービスを必要とされる方々が公平に社会福祉資源を利用できるためには、何よりも福祉の環境・基盤整備が重要と考えております。個々人の福祉ニーズは、その方々の生活環境や身体的、経済的事情等により様々であり、新たな個人に対する給付については、給付対象とならない方々との公平性とその必要性を慎重に判断し、客観的に検討すべきものと考えております。次に、野幌駅周辺地区活性化計画についてでありますが、去る2月26日に、地元商店街をはじめ、地区の関係者の方々でつくる野幌駅周辺地区活性化協議会より野幌駅周辺地区活性化計画が市に提出されたところであります。この計画に盛り込まれた取り組みは、実際に具体化することを前提に、協議会の中で話し合われ整理されたものと伺っております。また、野幌駅周辺地区活性化協議会からこの計画を提出いただいた際には、今後、顔づくり事業の進ちょくに合わせ、この計画に盛り込まれた取り組みの実現に向けて、商店街や地区の関係者の方々が、具体的な事業を立ち上げていく予定であるとのことでありました。この計画では、地域の交流拠点の整備、店舗先を活用した休憩スポットの整備、商店街利用者のための共同駐車場づくり、各店舗での自転車置場の設置、排水路用地を活用した特色ある店が並ぶ横丁づくり、店舗前の花壇づくりなどの緑化、町並みに調和した看板の設置、れんがを生かした町並みづくりなど、具体的な取り組みを進めていくこととしております。このようなことから、この計画を基に、地元の関係者の方々の活性化に向けたまちづくりへの意気込みやご努力と、顔づくり事業で進めております基盤整備が一体となりまして、地域の活性化が進んでいくものと考えております。したがいまして、この野幌駅周辺地区活性化計画は、商店街や地区を活性化させるための大変重要な計画であると受け止めているところでありまして、今後、北海道が行う街路事業に合わせてまして、関係機関などとも十分に連携を図りながら、できる限りの範囲での支援に努めてまいりたいと考えているところであります。次に、江別の顔づくり事業の見直しについてでありますが、昨年の6月定例会におきまして、ご答弁を申し上げておりますとおり、江別の顔づくり事業は、平成18年6月20日の都市計画決定を受けました後、連続立体交差事業と土地区画整理事業につきましては平成18年度から、一部の街路事業は平成19年度から事業に着手しており、実施の段階に入っております。私は、この江別の顔づくり事業につきましては、都市計画決定された内容を基本として、着実に進めてまいりたいと考えております。なお、各事業を進めるに当たりまして、市の財政計画とも整合を図りながら、事業計画の精査や優先度に応じた個別事業の柔軟な事業展開、活性化につながる民間事業の活用などを積極的に行う必要があるものと考えております。今後におきましても、魅力あるまちとして発展させるために必要な事業を実施するとともに、中心市街地の活性化に向けまして、地元の方々のまちづくりとも連携し、市民の皆さんのご理解とご協力を得ながら、取り組んでまいりたいと考えております。私からの答弁は以上ですが、このほかの質問につきましては、副市長ほかをもって答弁いたします。
答弁 副市長 佐々木雄二(副市長は2021年6月まで)
私から都市再生機構住宅の問題についてほかにつきまして、ご答弁申し上げます。初めに、市民不安への対応についてでありますが、さきの経済建設常任委員会で、UR賃貸住宅ストック再生・再編方針などの資料を提出し、都市再生機構住宅の状況や入居者対応等についてご報告しているところであります。市といたしましては、昨年末に都市再生機構に対して、住民に対する正確な情報の提供を行うよう要請した結果、都市再生機構では再編方針等の資料を各世帯に配布し、当該住宅の再編等については、居住の安定に十分配慮して進めていくなどのお知らせをしているところであります。このようなことから、お住まいの方々は、都市再生機構からのお知らせによって、当該住宅の今後の再編などについて、理解を深めることができたものと考えているところであります。また、現地の団地管理事務所やフリーダイヤル等での問い合わせも数件であると聞いており、現状では、不安感は非常に少ないのではないかと考えております。なお、都市再生機構から、今後も引き続き主体的に対応していくとの説明を受けているところであります。次に、まちづくりへの影響などについてでありますが、現在、都市再生機構の住宅につきましては、住宅施策の中で、中堅所得階層の住宅施策と位置付けるとともに、住宅マスタープランでは公的賃貸住宅となっており、大麻地区のまちづくりのみならず、江別市の住宅施策として重要であると考えております。市としては、昨年の6月に、関連する部局や石狩支庁も参加する中で、江別市住宅マスタープランの見直し等の策定委員会を設け、現在、公的住宅等を含めた住宅マスタープランの見直しについての論議を重ねているところであります。ご質問の新たな担当組織の在り方につきましては、今後予定されている都市再生機構住宅の集約化や用途転換に伴う具体的な方向等を注視しながら検討をしていきたいと考えております。次に、公共施設のバリアフリー化についてでございますが、平成12年5月に公布された交通バリアフリー法に基づき、江別市交通バリアフリー基本構想を平成17年10月に策定しており、この構想に基づき進めていく必要があると考えているところであります。なお、公共施設のバリアフリー化につきましては、バリアフリー化が必要と考えられる市の施設の中で、例えば多くの市民の利用が見込まれる市民会館やセラミックアートセンター、また、障がい者の利用が見込まれるいきいきセンターや保健センターなどについては整備を終了しているところでありますが、未整備の施設については、市の財政状況もありますことから、個々の施設の改修に合わせ、効果的、効率的に進めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、バリアフリー化を進めるに当たりましては、議員ご指摘の点を含めて検討し、進めてまいりたいと考えております。次に、市庁舎のバリアフリー化についてでありますが、本庁舎は多くの市民が来庁し、利用する施設でありますことから、これまでにスロープや自動ドア、エレベーター、多目的トイレなどの整備を進めてきたところであります。しかし、障がいを持つ方の動線を通して庁舎を見るとき、ご指摘の庁舎の老朽化と狭あい化などによる不具合も散見されますので、今後とも車いす利用者など障がいを持つ方のアドバイスを受けながら、安心してご利用いただける庁舎を目指し、整備を続けてまいりたいと考えております。次に、職員の研修に関するご質問でありますが、これまでも、障がいの有無や年齢にかかわりなく、庁舎又は公共施設を利用される市民の方々に対する接遇や窓口応対のマナー向上を目的に実習訓練を中心とした研修を行っております。この研修は正職員のほか、臨時職員、非常勤職員や市が施設管理を委託している団体等の職員も受講対象としております。今後におきましても、バリアフリー化を進めるソフト施策の展開の一つとして、市民の目線に立って、サービスの向上を目指した研修を引き続き実施してまいりたいと考えております。以上でございます。
答弁 企画政策部長 福井宏行(企画政策部長は2009年3月まで)
私からは交通政策に関しまして、バス路線の維持等についてのご質問にご答弁申し上げます。まず、市内バス路線調査事業の報告書についてですが、この調査による分析結果の一つとして、新興住宅地であるゆめみ野や萌えぎ野など13地区が、バスに対する潜在的な需要が高いにもかかわらず、サービスレベルが低い地区として抽出されたところです。その結果を受け、バス事業者に対し、バス路線の誘致などを行ってきた結果、夕鉄バスではゆめみ野地区からのバスを増便、ジェイ・アール北海道バスではゆめみ野線を新たに開設することができたところであります。また、この調査の中で、学校教育との連携についても提案されたことから、特認校である野幌小学校へ通学する児童のために、野幌駅から野幌小学校間を運行していたジェイ・アール北海道バスの共栄線について、江別駅から野幌小学校間に延長するなど、バス事業者から一定の理解を得ることができたと考えております。このバス路線調査報告書は、そのようなことから、今後とも有効に活用していきたいと考えているところであります。次に、支援策などについてでありますが、バス路線の確保に向けた支援策などにつきましては、直接的な補助だけではなく、市民の皆様にバスを利用していただくことが大事であると考えておりまして、広報活動やバス停のアダプト制度の普及など、側面からの支援ということも考えていきたいと考えております。また、今後ともバス事業者と協議していくほか、国や道の制度をはじめ、他市町村における政策的な取り組みについても研究してまいりたいと考えております。次に、鉄道の高架化への対応についてでありますが、鉄道の高架化により南北間の移動の利便性が高められることから、今年度のバス輸送システム検討懇談会において、新たなバス路線網の整備の必要性について既に検討をお願いしているところであります。今後とも市民の皆様の意見を聴く中で、バス事業者とも協議してまいりたいと考えております。以上でございます。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き
答弁 建設部長 鈴木俊和(建設部長は2009年3月まで)
私から自転車対策についてご答弁申し上げます。自転車による交通事故を防止する対策についてでありますが、近年、全国的に歩行者と自転車の交通事故が増加しており、道内や江別市においても、同様の傾向が見られるところであります。このようなことから、国土交通省と警察庁は、今年の1月に自転車による交通事故等を減少させるため、自転車通行環境の模範となる事業を実施することにより、自転車、歩行者の安全や通行ルールの周知、マナーの向上を図るため、全国で98か所、道内で4か所の自転車通行環境整備モデル地区を指定したところでありまして、江別市も大麻駅周辺地区が指定されたところであります。今後とも、歩行者、自転車の安全性を図るため、モデル地区での利用状況等も踏まえながら、関係機関とも連携し、自転車の安全な利用の仕方につきまして、研究してまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 高橋典子
2回目の質問をさせていただきます。まず初めに、市長の政治姿勢についてということで、福祉の考え方についてです。余りにもあっさりとした答弁だったので、私も驚きましたけれど、例えば、国が措置制度から契約という制度に方向転換してきたことがどれだけ障がい者自身を苦しめ、そしてまたご家族を不安に陥れているのかご存じでしょうか。障がいを持つ方々がなかなか安定した収入を得られないという下で、費用負担が生じるということが大変なことであることは市長ならご存じのはずです。まず、そういう視点をしっかりと持つべきではないでしょうか。そういうことも含めて、お伺いしているのです。私自身、福祉の環境整備や基盤整備が重要なのは当然そのように思います。そうしたことも十分に行われなければならないと思います。でも一方で、個人への給付もあってこそ、困っている方のその困難な部分をカバーすることができるのではないかということです。そうすることで、効果的な施策展開ができるのではないかと考えます。だからこそ、国や道においても、そういう制度を設けているのではないでしょうか。私が市長に問い掛けているのは、具体的に何らかの施策をすぐにどうこうするということではなくて、考え方と姿勢の問題です。給付の仕方についても、困難を抱えている方に対して、的確に問題を解決する方法を探ることも必要だと思います。そして、そうしたことも踏まえて、直接的な支援も考え合わせるべきではないかということです。支援の仕方や対象をどのように把握していくかということは簡単なことではないかもしれませんが、目の前にいる市民の生活を守る立場で検討する姿勢を持つことが必要ではないでしょうか。市長のスタンスについて、再度お伺いしたいと思います。次に、顔づくり事業についてお伺いしたいと思います。今回策定された野幌駅周辺地区活性化計画については重要な計画であると受け止めているとのことでした。ただ、果たして本当にこの計画で、あの地域の商店街や地区の活性化につながるのかということが問題です。市の支援の仕方として、できる範囲で支援するという言葉がありましたが、市が熱意を持ってこれに本当に携わっているのか、地域の方たちとしっかりと協力し取り組んでおられるのかということに疑問を感じます。商店街の方たちや地域の市民に対して、市としても持っている力を投入していく。綿密な調査をしたり、情報収集をしたりして、あの地域に合った計画に高めていくという 支援が必要ではないでしょうか。どうもこの間の経過を見ていると、商店街任せ、市民任せの感があります。市としてだけつくり、後は市民や商店街が何とかしてくれるだろうという姿勢を持っているのではないかときぐしております。市として、様々な情報を得る立場にあるわけですから、どんな方法が考えられるのか。そして、どんな経営が成り立つのかといった調査も必要だと思います。この計画の中には、不足している業種や業態の誘致に向けた調査・研究を行うですとか、ホテルのことなども書かれていますが、ただ単純に誘致したのでは経営が先行き難しくなるというのが目に見えているのではないでしょうか。そうしたことも含めて、この商店街に対して丁寧な市の支援が必要だと思いますが、そうした考え方についてお聞かせいただきたいと思います。次に、顔づくり事業の計画自体の見直しについて伺います。今の計画のまま進めていったら、期待を寄せている方たちの期待さえ裏切ることになるのではないかという心配があるから、この間私は取り上げてきております。また一方で、この事業に賛成の方ではなく、反対してこられている方たち、異を唱えている方たちも決して野幌駅周辺商店街があのままでいいと思っているわけではないと伺っているところです。何とか手を打たなければならないと考えているけれど、都市計画決定された顔づくり事業の計画ではうまくいかないだろうと考えるから一生懸命に反対しているということも、私たちは理解していかなければならないと思うのです。実際に、市長の答弁を聞いていても、今後個別事業がどうなっていくのか、(仮称)市民の暮らし会館は本当にどうなるのか、民間活力の活用と言っても当てがあるのかなど、不安な要素が一杯あります。市民の理解と協力を得ながら取り組んでいくとされているけれど、本当のところはどこまでやれるのか、どんなまちをつくろうとしているのか、どんなまちが出来上がるのかといったところをきちんと責任を持って示していかなければ、市民の理解も協力も得られないのではないでしょうか。そして、そうしたことをした上で、商店街や地域の方、市民と共に計画の見直しや作り直しをする必要があるのではないかと考えます。先ほどのご答弁では、まちづくり、顔づくり事業の全体がばらばらになってしまうのではないかとの印象を受けました。まちの活性化のために、本当に必要とされる事業にしていくための見直しをするお考えがないのか、改めて市長の考え方をお聞かせいただきたいと思います。次に、都市再生機構住宅について、2回目の質問をさせていただきます。この後、URと略称で言わせていただきますが、先ほどの答弁の中で、UR側から情報が提供されていると。そして、電話などでの問い合わせが数件しかなく、不安は少ないものととらえているということでしたが、これは、UR側の言い分を市がそのまま受け入れているということでしょうか。私が、現地でお聞きする声と余りにも掛け離れているので、非常に疑問に思います。まず市として、市民の声をどうやって聞くのか、どうやってとらえていくのかという姿勢が問われると思います。市民のうち、URという大きな組織に対して直接訴えることができるだけの度胸を持った人が一体どれだけいるでしょうか。例えば私でも、一市民として市役所に問い合わせの電話を掛けるときは相当な緊張をします。それと同じように、普通の市民であればURというさらに大きな組織に対して、直接電話で問い合わせをするというのは一般的にはそうそうできることではないと思います。また、UR側の広報の仕方にも問題があると思います。配られた文書を私も拝見いたしましたが、実際に自分がどうなるのか、どうしなければいけないのかということがなかなか想像できません。また、この再編方針は平成30年度までの方向性を定めたもので、直ちに具体的な事業を実施するものではありませんという掲示もされています。それを見ると、普通の方は、まだ先の話で今は心配する必要がないという受け止め方をするのではないでしょうか。でも実際には、UR側は着実に事業を進めていくことと思います。そうした市民の理解を深めることも含めて、市として持っている情報を提供していく、市民の相談に答えられるような体制を取っていくことが必要だと思いますけれども、市民の声の聞き方という、そういう姿勢の部分からお聞かせいただきたいと思います。次に、今後URに対してどのように対応していくのか、どのような姿勢で臨まれるのかということについて伺っておきたいと思います。先ほどの答弁の中で、住宅マスタープランの見直しの論議も進めていると伺っておりますが、平成13年度に策定された江別市住宅マスタープランでは、重点施策の供給方針として、今後は道営住宅や公団住宅といったものについて、引き続き現在のストック数と住環境の維持を求めていくというふうに書かれています。実際にこういう姿勢に立てるかどうかが問われているのだと思うのです。UR側はこの江別市の動向について、2015年まで人口が増加するが、その後減少が予測されており、需要低下が懸念されるととらえています。当然、人口が減少傾向に転ずるということは事実だと思いますけれども、その中で、市民がどういう場所に住むかということも併せて考えなければならないはずです。大麻地区は札幌市への通勤の利便性が高く、しかもUR団地のある場所は駅に徒歩でも行ける範囲で、ニーズの高い場所だと思います。実際、空き家ができても、またすぐに埋まるという状態が繰り返されていることを考え合わせても、このUR賃貸住宅は、市としても住宅ストックとしてしっかりと主張していくべきではないかと思います。そういった姿勢に立って、今後URと交渉される姿勢をお持ちかどうか、改めて伺わせていただきたいと思います。次に、公共施設のバリアフリー化の問題について伺いたいと思います。各公共施設については常にチェックをされているとの答弁でしたが、どのようにチェックしたのかということが問題になると思います。チェックができているなら、大掛かりな工事を必要としないものや費用の掛からないもの、また不便で改善を急ぐ必要のあるものにはすぐに取り掛かってもいいのではないかと思います。先ほど説明された各施設は、割と新しい施設であり、市民会館は相当大掛かりな改修がされていますので、それは一定程度評価をしますけれど、それにしても、市民が一般的に利用する施設についてはまだまだ不十分ではないでしょうか。障がい者の視点に立った細かな視点も含めて、確実に整備を進めていくためにも、計画を立てる必要がないのか、いつごろまでにどの程度の整備や改善をしようとしているのか、これまでにできていないのはなぜなのかといったことを明らかにしなければならないと思います。個々の施設の改修に合わせてという答弁もありましたけれども、その改修の規模はどの程度のことを想定されているのか。市の財政難ということがこの間言われていますけれども、大規模改修をするまではバリアフリー化が進められないのであれば、ずっとこの状態が放置されるということにもなりかねませんので、そうした考え方について改めて伺わせていただきたいと思います。この後、質問とはいたしませんけれども、職員の研修について、いつでも職員がすぐに動けるような、そういったところまで高める姿勢で研修をしていただきたいと思います。特に、福祉関係の部局が入っている西棟の出入口を利用されている方が不便ではないのかと。あるいはスロープを降りた先の歩道が除雪の対象になっていませんので、そういった姿勢も必要です。西棟の玄関口に来られた市民の方をいち早くキャッチできるのは実は健康福祉部長の座っていらっしゃる席ですので、そういった把握をするですとか、職員でだれがすぐに対応して手助けができるのかといったこともふだんから心掛けていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。バス路線の維持・整備について、この間の一定の取り組みは伺いました。今後も更に改善の必要があると思いますので、市民がどう利用したいのか、どういう仕掛けをすれば需要増につながるのかということをしっかりと調査しながら、積極的にバス会社とかかわりを持っていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。最後に、自転車対策についてです。現在進められている自転車通行環境整備モデル地区として大麻地区が取り上げられているとのことでありました。ただ、これから江別市全体の道路をどうしていくのか、自転車の通行をどうしていくのかというのが大きな課題だと思います。国土交通省、警察庁で進めている対策の中にも、歩道における自転車走行位置を明示して、歩道を自転車も歩行者も通られるようにする方法がありますが、それだと相当に幅の広い歩道が必要になります。市内全域でそれだけの歩道を整備することは、実態として不可能だと思います。そのほかにも、自転車道の整備ですとか、自転車レーンの設置といった様々な手法がありますので、そうしたことも含めながら、今後更に市内全域で自転車と歩行者の安全が保たれるような施策展開をお願いしたいと思います。これは要望としてお話しさせていただきまして、2回目の質問といたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
高橋議員の再質問にお答え申し上げます。私からは、福祉の在り方と顔づくり事業につきまして答弁させていただきます。福祉の在り方に関してでございますが、個人への直接的な給付等も含めて検討すべきではないかということのお話でございます。福祉政策を進めるに当たりまして、第一には福祉サービスを必要とされる方々が、公平にサービスを利用できるための基盤でございます。例えば、高齢者や障がい者の方に対する緊急通報システム、福祉除雪サービス、在宅給食サービスなど、さらには身体的、経済的な事情等により真に必要なサービスなどにつきまして、その基盤整備をする必要があるものと考えております。市といたしましては、これまでの個別の課題に対しまして、制度の必要性、公平性などの観点から総合的に判断しまして、個別の支援も行っているところでございますが、基本的には先ほど申し上げましたとおり、個別直接的な新たな給付などについては、その必要性を慎重に判断し、客観的な検討を行うべきものと考えております。次に、顔づくり事業に関しまして、活性化に向けた市としての支援ということでのお話だと思います。このたび、地元で策定されました野幌駅周辺地区活性化計画に基づきまして、地域の方々が活性化に向けたまちづくりを進めようという際には、商業や経済に関する専門的な知識や情報提供をはじめ、事業化に向けた補助制度などの助言のほかに、事業実施の際には国、道、江別市からの補助、融資制度により支援してまいりたいと考えております。例えば、国におきましては中小商業力向上補助金、道におきましては商店街にぎわい再生支援事業、地域政策総合補助金、新生ほっかいどう資金、市といたしましては商工業活性化事業補助金、商工業近代化資金などの活用による支援を行うなど、市としてできる範ちゅうの事業やその指導的なものも含めて、総合的に支援してまいりたいと考えております。次に、顔づくり事業に関しまして、情報提供等を含めて市民の理解を深めることが必要ではないかというお話でございますが、今回の駅舎デザインの市民意見募集等の結果を見ましても、当初の予想を大きく上回るご意見やご提言をいただいております。そのご意見のほとんどが駅舎や駅前広場に対して、建設的なご意見でありまして、多くの市民の皆様が新しい駅舎や駅前広場に大きな期待をされておりますので、自らまちづくりに参加するとの意識の表れと認識しているところでございます。今後、地元商店街の皆様から提出されました野幌駅周辺地区活性化計画に基づき、また北海道の街路事業などの基本整備が進むことになりますが、そのような具体的な計画の取り組みが示された中で、市民の皆様への説明を行うとともに、ご理解を深めながら、必要な事業を進めてまいりたいと考えております。私からは以上です。
答弁 副市長 佐々木雄二(副市長は2021年6月まで)
私から高橋議員の再質問にご答弁を申し上げます。まず、都市再生機構住宅にお住まいの方の不安感に関するご質問でございます。先ほど来、市としての認識についてはご説明申し上げましたが、住民の方々の疑問や不安についての第一義的な対応の窓口は都市再生機構にあるということで考えております。都市再生機構の方では、団地管理事務所や財団法人住宅管理協会北海道管理センター、それからフリーダイヤル等で対応していると聞いております。特に、移転先住宅のあっせん、引っ越し費用の支払、移転先住宅の家賃の減額、退去時補修費用等の免除など、再編・再生に関係する内容については、それぞれ現在の入居者の方にご説明するなど、不安の解消に努めているということでございます。こういった内容が入居者に浸透していないということであるとすれば、市として、この辺についても引き続き、より理解を深めるような対応をするよう都市再生機構に申し入れていきたいと考えております。また、先ほどご説明しました住宅マスタープランの見直しにおいて、この都市再生機構住宅というのは、中堅所得者を対象とした江別市にとって重要な住宅施策であるとの位置付けをしていることもございまして、今後の都市再生機構との再生・再編に向けた協議の場においては、地域の方々及び北海道との連携も図りながら、市としての考え方を示し、対応していきたいと考えております。次に、バリアフリー化に向けた再質問ですけれども、先ほども申し上げましたとおり、厳しい財政状況ということもございますが、すぐにできるもの、それから利用者の要望等を含めて緊急に整備が必要な場所については、従来も対応してきておりますし、少額で整備が可能な場所については、状況を確認しまして、必要に応じてこれまでも対応してきております。ご指摘いただいております今後の整備についても、これから施設等でアンケートを行うなどしながら、必要な対応をしてまいりたいと考えております。
再質問 高橋典子
まず、福祉に対する考え方についてですけれども、やはりなかなか積極的な姿勢が感じ取れないのです。いずれにしろ、慎重な判断や客観的な検討ももちろん大事だと思いますが、それを進める立場で、考えていただきたいと思います。ここでこれ以上聞いても同じ答弁だと思います。今後、第5次総計の後期基本計画の検討も始まりますので、やはり市として、福祉をどうやって支えていくのか、どうやって実現していくのかということで、是非早急にその基本的な考え方をつくり上げていただきたい。確実に困っている方を支えることができる福祉を江別市において実現するという姿勢で臨んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。それと、顔づくり事業についてですが、やはりどうも市のとらえ方や言い分と市民の実感に差があるのではないかと思わざるを得ません。各種の補助制度などの紹介ということもありましたけれども、やはり全体的にまちをどういうふうにするのかということがあって、初めてどういう補助を使うのが効果的なのかということが出てくると思います。そうした視点というのは、個々の商業者だとなかなか難しいと思いますので、それはやはり市として、地域全体のまちづくりを考える立場でアドバイスすることが必要だと思います。市は専門的な知識を得る立場にあり、もっと積極的なかかわり方が求められるのではないかと思いますので、その辺の取り組み方についてお伺いしたいと思います。それと、駅舎デザインについて、たくさんの意見が寄せられたと答弁されましたが、その市民の期待が裏切られることになりはしないかという心配があるから質問しております。今回示された三つの案は、基本的な設計は同じで、外壁や風よけのための壁のデザインが違うだけです。実際の駅の機能としては、駅として一般的なごくごく必要最低限のものというふうに見ています。市民があのデザインを見て、すごく立派な駅ができると思ってしまうと、きっと後で期待外れになると思いますので、その辺もちゃんと市民が理解できるようにしていただきたいし、市として、そういった市民の期待をどのように受け止めるのかということも丁寧に説明していかなければならないと思います。正直に言って、三つの案を見せていただきましたけれども、私としては、外観はどのような形でも構わず、やはりあの駅がどんな機能を持つのか、それとその周辺でどのような整備がされるのかということが重要だと思いますし、あのまちでどういうまちづくりをねらっているのかという、その目的が大事だと思っております。市として、顔づくり事業全体の計画の中でどんなまちづくりをねらっているのかというのがなかなか見えてこないと。個別の事業はそれぞれ説明されているのですが、全体像がなかなか見えてこないというのが率直なところだと思います。そうしたことを見ても、市民の目線に立っての見直しや市民の中から積み上げていくという手法が必要だと思いますが、そのようにお感じにならないのか、改めて伺わせていただきたいと思います。さらに、UR賃貸住宅の問題です。2回目のご答弁でも、やはり市民の気持ちが分かっていないのではないかと言わざるを得ません。UR側は移転の際の様々な援助もお知らせしていると言っているそうですが、あそこに住んでおられる方は、この場所に住み続けたい、この地域で暮らし続けたいという意向が強いのです。建物として保障されればそれでいいわけではないというのが、市民がふだん暮らしている日常生活の感情ではないでしょうか。あの地域でつくり上げた人間関係ですとか、なじみの商店街ですとか、そういった日常の生活のパターンを崩されたくないというのが率直なところだと思います。そうした市民の立場をしっかりと理解する必要があるのではないでしょうか。もちろんURは、住民の方の疑問に答える第一義的な責任があると思いますけれども、同時に市としても住民の声を把握することで、都市再生機構と今後交渉する際に、生の市民の声をぶつけていくことができるのではないでしょうか。そうしてこそ、市民の立場に立って行政の仕事ができると思いますけれども、その姿勢について改めてお伺いしたいと思います。バリアフリー化については、まだまだ不十分な点もあると考えるところですけれども、私からも具体的に気が付いた点があれば指摘させていただきたいと思いますし、是非今後も更に鋭意進めていっていただきたいと要望を申し上げて、3回目の質問といたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
高橋議員の再質問にお答え申し上げます。まず1点目は、顔づくり事業に関連しまして、地元の関連と市全体の関連での支援等について、差があるのではないかというお話でございます。先ほど申し上げましたとおり、地元商店街の方が作られました野幌駅周辺地区活性化計画に基づきまして、これを今後どのような形で事業化ができるかどうか、支援ができるかについて、正しくこれから具体的な議論になろうかと思います。そこで、先ほども申し上げましたとおり、国・道・市といたしまして、個別に各種事業がございますので、各商店街の皆さんといろいろとお話をしながら、それをお示しし、さらにそれが具体的な形になった段階やそのような方向が見えた段階で、市民の皆さんには関係機関の方と共にお話を申上げ、その形を示してまいりたいと考えているところであります。2点目として、市民の方の期待が裏切られるのではないか、また、全体像がいかがかという話をいただきました。全体像につきましては、先ほどもお答え申し上げておりますが、平成18年6月20日に都市計画決定を受けており、そのうち連続立体交差事業、さらには土地区画整理事業につきまして、全体事業をお示しいたしまして、平成18年度から一部事業に着手しているところでございます。したがいまして、これらの事業をお示しした上で、今回は商店街の事業や駅舎の景観というところに進んでいるところでございまして、今後におきましても、関連する事業者と連携をいたしまして必要な情報を市民の皆さんや地域の方々にお示しをしながら、着実な事業の推進に努めてまいりたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
答弁 副市長 佐々木雄二(副市長は2021年6月まで)
3回目のご質問にご答弁申し上げます。先ほども、今後の都市再生機構との再生・再編に向けた協議の場で、地域の方々及び北海道との連携ということでお話しいたしました。現在、住宅マスタープランの見直しを行っておりますが、この中で位置付けをしている関連がございますので、大きな住宅施策の見直しということも含めて、見直しの検討の中でこの関係についても、地域の方々の声を聞く機会を設けて対応してまいりたいと考えております。以上でございます。