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江別市議会 平成15年第1回定例会 2003年3月11日

(1)行財政運営について/(2)第5次総合計画について/(3)市町村合併について/(4)建設行政について

2003年3月11日、江別市議会の一般質問で、堀内城議員が「行財政運営について」「第5次総合計画について」「市町村合併について」「建設行政について」について質問し、市長 小川公人、建設部長 斉藤勝幸が答弁しました。

質問者
堀内城 議員
答弁者
市長 小川公人、建設部長 斉藤勝幸

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 堀内城

議長より質問の許可をいただきましたので、通告に従い質問させていただきます。今、国も地方も様々な分野において構造改革が進められており、その在り方が問われる時代となっております。江別市においても、行財政改革、第5次総合計画、合併など、重要な課題が山積しておりますが、旧来の発想、行動様式を新しい行政手法へと大きく転換する中で、厳しい時代であればあるほど江別らしさを発揮できる確かな自立戦略を立てなければならないと考えます。私は、今こそ自治の原点に立ち返る大きな転換点であろうと考えています。経済には代えられない心の豊かさとは、また、市民自らが行動し、家族、隣人、郷土愛に支えられた地域とは、本当の意味での公共サービスとは、言わばこれまでの既定概念を一掃し、市長が平成15年度各会計予算大綱説明の中でも示している市民協働の自立したまちづくりを目指す考え方に共感するものであります。こうした問い掛けに我々議員一人ひとりも真正面から受け止め、しんしにこたえていかなければなりません。行政も市民もこうしたプロセスを乗り越えなければ、このまちの新しい形を築くことはできないと考えております。そういう立場で順次質問いたします。第1に、行財政運営についてです。まず、平成15年度の予算編成の考え方と市民サービスの在り方について、新聞報道などによりますと、国は、人間力の向上などの新重点4分野に予算を重点配分すると同時に、平成14年度の改革断行予算という基本路線を継承して、財源移譲、地方交付税の改革、国庫補助負担金の廃止、縮減といった、いわゆる三位一体の改革を進めることとして予算を編成したとのことであります。平成15年度の国の予算は81兆7,900億円ほどで、本年度当初予算と比較しますと微増とのことでありますが、歳入の内訳を見てみますと、国債の発行額が36兆円を超え、公債依存度も44.6%に達しております。今年度の国債の30兆円枠を大きく超え、平成15年度末の国と地方を合わせた借入金残高は686兆円に上るとの見通しが示されておりました。また、税収も14年度当初に比較して5兆円余り落ち込み、大変厳しい内容の予算となっております。こうした国の予算は、地方財政計画を通して市の予算編成に対しても大きな影響を与えることになったと考えられます。したがって、1点目として、いわゆる三位一体の改革が江別市の15年度予算編成にどういう影響があったのか。また、それに対応する市の予算編成に対する考え方についてお聞かせいただきたいと思います。次に、やはり新聞報道などによりますと、室蘭市では災害用の備荒資金を取り崩したり、釧路市や旭川市では財源不足を補うために行革によるコスト削減分を起債として借り入れる財政健全化債なるものを発行したり、さらには、小樽市では企業会計から借入をしたりと、いずれの自治体でも予算編成に苦慮している様子がうかがえます。江別市においても、こうした厳しい状況下にあって、新総合計画を視野に入れた予算編成作業を進めてきたものと思いますが、他の自治体と比べて江別市の予算編成はどうだったのか。特徴あるいは傾向と言えるものは何なのか。さらには、将来に向けた予算の在り方として腐心された点があれば、お聞かせ願いたいと思います。また、こうした国・地方を通じて直面している危機は、小手先の歳出の削減によって克服することは極めて困難であると思われます。歳入歳出の両面から根本的に現在の仕組みを考え直さなければ、江別市は今後、立ち行かなくなるのではないかとのきぐを覚えるものであります。特に、歳入については、地方交付税の身代わりとして赤字地方債に頼っているという事態が今後さらに続いていけば、公債費の増嵩を招き、財政がさらに硬直化することは明らかであります。赤字地方債の償還額は交付税に算入されるといっても、交付税自体が国の税収の落ち込みで右肩下がりになっており、結局はこれまでのようには交付税は入ってこないものと考えざるを得ません。こうしたときに、市民サービスは今後どうなっていくのか。いわゆる受益と負担との関係をどう考えていくべきなのか、極めて重要な課題になっているものと思われます。さらに言えば、市民は市に対して求めるばかりでなく、地域の中で何ができるのかを自ら考え、市とともに地域を創っていくことができるかどうかで江別市の将来が決まっていくと言っても過言ではないと思われます。お考えをお聞かせいただきたいと思います。次に、総合計画についてであります。総合計画は、地域における総合的かつ計画的な行政運営を図るため、議会の議決を経て基本構想を定めるとする昭和44年、地方自治法の一部改正に伴い、市町村の最上位計画として位置付けされ、今日に至っているものであります。このことは、地域発展の将来図を明確にする総合計画が、市町村の長期にわたる経営の根幹となるべき役割を持つことを意味したものと認識いたしております。これまでは地域の経営は行政が主導的にリードし、市民はこれに従うという構図が一般的で、ややもすると総合計画そのものが行政のための地域計画という側面を持っていたということも否定できないと思っております。もちろん、基礎的な社会基盤を早期に達成するためには、この方法が最も効果的であり、地域振興発展の大きな要素であったことは間違いがなく、都市機能の充実に大きく貢献してきたことも事実として承知をいたしております。しかしながら、一定の社会基盤が達成され、社会ニーズが多様化した状況の中では、総合計画の持つ意味も変わらざるを得ないのではないかと考えます。行政主導の計画ではなく、官と民がそれぞれの役割を認識し、互いに補完しながら地域を担っていくということを明示するまちづくり計画でなければならないと思っております。そこでまず、現計画と次期計画のまちづくりの概念を市長がどう認識されておられるのかお尋ねをいたします。現在進められている新総合計画後期基本計画は、道央圏における本格都市を目指し、大きく発展する条件として15万人を想定した計画となっております。現計画は、この15万人都市を実現するための考え方といたしまして、市民が市政に期待するニーズを取り入れ、それを可能とする都市基盤の確立を最大の命題に取り進められてきたものと認識いたしております。現計画は、昭和60年から20年のロングスパンで取り進められている計画であります。社会資本の整備状況や人口年齢分布も現計画の策定当初と状況が違ってきており、まちづくりに必要な市民意識や民意の反映の仕方等も大きく変化してきていると考えられます。そこで、少子高齢化や地方分権の推進等、社会経済背景の変化の中で、平成16年度を目標年とする現在の計画を1年前倒しし、目標途中で新しい総合計画を策定しようとしている市長のまちづくりに対する考え方と次期計画が持つその役割について、市長のお考えをお聞きしたいと思います。次に、現行計画におけるリーディングプロジェクトは、15万人の本格都市を実現する推進エンジンとしてその役割を位置付け、まちづくりを初めとする施策を取り進められてきていると思いますが、ご承知のとおり、平成14年12月末現在の江別市の人口は12万3,000人余りであり、現計画の目標人口には遠く及ばない状況であり、リーディングプロジェクトの再評価が必要な状況にあります。そこで、現計画のリーディングプロジェクトが次期計画でどのように方向付けされ、位置付けられるのか、可能な範囲でその基本的な考え方についてお聞きしたいと思います。次は、市町村合併について質問いたします。この件につきましては、午前中の高橋議員と重複する部分もあろうかと思いますが、お許しをいただいて質問させていただきたいと思います。地域の将来を左右する今回の合併は、自主合併が基本と言われております。そして、その目的の第1は、日本の人口が減少する局面の中で、市町村の合併を通して地方自治体の体質を強化し、結果として地方分権を実質的に担うに足る受皿を作るということであります。目的の第2は、国と地方を通じて大変厳しい財政状況にあることから、従前のような規模では地方交付税の地方配分ができなくなってきているため、合併による合理化によってそうした事態への対応を図ることなどが大きな要因としてあると認識しております。こうした背景の中で、17年3月という合併にかかわる財政的優遇措置の期限切れが近づくにつれて、全国的にも合併か否かに関する検討が活発化してきました。日本の少子高齢化の進行や経済の現状を見ると、マクロ的には市町村合併は必要だと考えています。しかし、それを自分たちのまちであるこの江別市に置き換えた場合、我々としていかなる判断を選択すべきか、将来の世代にとっては何が最善なのか、地域の中核市としての役割などもあり、正に頭を悩ます難問であると思います。今は、自主・自律がキーワードの分権時代です。江別市民の将来に向けての自治能力が試される課題と言っていいでしょう。市民の視点に立った判断を下さなければなりません。そこで、伺います。1点目として、行政が市民の皆さんを対象に各地域に出向いていって行った合併懇談会における主要な議論についてご紹介ください。市民は何について関心があり、どのようなことを知りたいと望んでおられるのか、どのような意見が出たのか、それらについて説明願いたいと思います。2点目としては、私はこうした大きな課題に対しては、何よりも市民の理解と協力が不可欠と考えています。そこで、行政としては合併に関して今後どのような対応を図っていく予定なのか、現時点での考え方をお聞かせいただきたいと思います。3点目として、地方交付税の動向が一つの焦点になっています。地方交付税の今後のすう勢はどうなることが予想されるのか。合併した場合としない場合とで扱いが異なってくるのか、その辺りの傾向について説明を願います。4点目として、私は、合併という課題は自らが住んでいる地域を見直す良い契機になると考えています。そして、江別市だけの視点で考えるのではなく、他の自治体とのかかわり、つまり広域的な広がりを持った地域全体の課題としてとらえるべき構想力が必要だと思っています。こうしたことについてどう考えるのか、お聞かせをいただきたいと思います。最後になりますが、建設業退職金制度について、いわゆる建退共制度について質問をいたしたいと思います。建退共制度は、一般の退職金共済制度において対象とされない季節労働者を救済するために創設された制度であり、この制度の普及拡大については本議会でも取り上げられた経緯があります。今日、小泉構造改革の中で公共事業の削減方針が打ち立てられて以降、季節労働者を取り巻く雇用・生活環境は一段と厳しさを増してきております。この制度に対する影響も深刻さを増しています。昨年6月の新聞報道によると、建退共事業本部は、この制度の未加入企業を対象に実施したアンケート調査結果をまとめております。それによると、建退共への加入予定があると答えた企業は全体の13.5%にとどまり、83.8%は加入予定がないと答えています。道内では建退共の加入が1万716業者を数え、道内建設業許可業者の4割強を示しているものの、全国的な元請業者が下請業者に必要分の共済証紙を交付していないなどの問題が浮上してきたほか、制度発足から37年がたち、有効に機能されているか点検が必要になってきております。建退共本部の監察で返納された建退共手帳に共済証紙が一枚もちょう付されていないものが6割強を占め、多額の証紙を購入しながら手帳にちょう付していない事業主が多く見られることなどが発生しているのであります。そこでお尋ねしますが、第1に、市は建退共制度の意義、その制度について、どう認識を持っているのか。第2に、この制度の普及拡大について、その取り組みについてどのように対応してきたのか。第3に、私がかかわっている建設労働組合では帯広方式、それは元請から下請末端までの対象労働者への共済証紙のちょう付実績を証明するもの、実績書、コピー等を工事完了時に提出を求める方式に改善し、実効を上げておりますが、江別市においても実効あるものにするべきと思うが、いかがでしょうか。市としても、国の動向や道内の自治体における独自の取り組みを十分調査し、証紙ちょう付の確認方法の改善などにより、制度の実効が図られるよう強く求めるものであります。また、最近の新聞報道によると、退職金共済の運用悪化に伴い、05年にも剰余金の赤字が予想され、給付引下げが検討されるとのことであり、給付の引下げは日雇建設労働者の生活をさらに圧迫するものであり、反対せざるを得ないことを申し添えて、質問といたします。以上です。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 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答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)

堀内議員の一般質問にご答弁を申し上げます。若干ボリュームがありますので、早口でお答えするかもしれませんが、お許しをいただきたいと思います。まず、国の財政予算と市予算編成に与える影響についてでありますが、平成15年度の国の予算は、いわゆる三位一体の改革を進めることとしており、その芽出しとして国庫補助負担金の廃止、縮減がうたわれ、地方財政計画も2年連続のマイナスとなっております。また、税収は、先行減税が法人税や法人事業税が中心であるため、市税への直接的な影響は少ないと見込まれているものの、景気動向を反映して個人所得割、法人税割の減少、固定資産税の家屋の評価替えによる落ち込みなどにより、極めて厳しい状況となっているところであります。現段階では、地方交付税の減少の仕方が極めて急で、市税の落ち込みもあることから、赤字地方債を発行せざるを得ない状況にありますが、市債償還額が増嵩している現状で、これ以上の財政硬直化を招かないようにするためには、起債の抑制がさらに重要になってくるものと考えております。そのためには、市税収入を初めとする自主財源のかん養や見直し、それを支える企業誘致の促進や商工業の振興を図ると同時に、歳出面でのさらなる行財政改革の推進を図る必要があるものと考えております。次に、市予算編成の基本的な考え方と特徴についてでありますが、地方財政及び経済情勢が極めて厳しい状況下で、平成15年度の市の予算は、市長改選期に当たるため、いわゆる骨格予算の編成となったものでありますが、市内経済の活性化や市民生活の向上に寄与する事業は、可能な限り当初予算に盛り込むことといたしました。また、特定課題、補助金、特定細節など、既存の経費の見直しにより、地域福祉の向上や子供たちの可能性を伸ばす施策の推進など、四つの重点テーマを推進するとともに、市民と行政の協働を都市経営の基本として位置付け、自立した独自の施策展開に向けた予算編成を進めることができたものと考えております。今後は、交付税制度改革などの動向も視野に入れ、行政改革大綱に基づき行財政改革を強力に推進し、よりスリムで効率的かつ持続可能な行財政体質を構築して、第5次総合計画に引き継いでいかなければならないものと考えております。次に、今後の市民サービスの在り方と考え方についてでありますが、財務省によれば、国民所得に対する税金の負担と社会保障の負担の割合を合計した我が国の国民負担率は、主要先進国の中では最低水準にあるとされており、現世代が受益に応じた負担を行わず、財政赤字という形で負担を将来の世代へ先送りしている状況にあるとされております。また、従来から市では受益者負担の考えによって実施してきた事業も相当数ありますが、その負担が極めて低額であったり、さらには無料としてきたものがあるのも事実であります。こうした低額負担や無料制度は住民間に不公平を来すものであり、本来的に最大多数の市民に最大のサービスを提供するという行政の第一義的な役割、これを軽視するものであるとも言われております。むしろ、低額負担や無料にしなければならない対象はどこにあるのか、それが施策全体の中でどういう位置付けになるのか、こういった議論が必要でありまして、そうした議論が国・地方を通じて不十分であった結果であろう、このように思うところであります。さらに、市民自らがこれまで公共サービスとされてきた事業の一翼を担うことにより、より地域の実情に合ったサービスが可能になるとともに、そうした活動を通してコミュニティにおける一体感や愛着といったものをはぐくんでいける場合もあるのではないか。あるいは、市民と行政がともに知恵と力を出し合って都市経営に当たることによって、克服できる課題があるのではないかと考えるものであります。いずれにいたしましても、今後すべてのサービスをこれまでどおり市が実施するのは困難になってまいります。市民と行政の協働は、地方分権の流れの中で必然的な要請であります。三位一体の改革が地方分権実現のステップとして、国の地方への関与の縮減と、地方が自らの権限と責任、さらには自らの財源で都市経営をしていかなければならないことを意味しているとすれば、一面では大変厳しい政策選択を迫られるものではありますが、一方では、本来の住民自治がこの江別に根ざすことができるか否かの試金石になるものと考えております。今後はこうした認識に立って受益と負担の在り方を見直すとともに、協働の観点から公共サービスの在り方を再構築していく作業が必要であると考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、総合計画についてご答弁を申し上げます。堀内議員のご指摘のとおり、現計画がスタートした昭和60年と現在の状況は、その社会経済背景が大きく変化しており、次期計画は、高齢社会が到来する21世紀初頭での江別のまちづくりを目指すものであることはご承知のとおりであります。次期計画は、これまでの社会形成要因に大きく影響を与える人口年齢分布の変化や、混迷するデフレ経済下での地域経営が余儀なくされる中、策定される計画であります。したがって、高度経済成長下でとられた手法である労働集約性の高い企業や産業を呼び込み、税収を上げ、人口を伸ばすと、そういう拡大成長型のまちづくりは、もはやとることができない状況にあることを認識しなければならないと考えます。次期計画でのまちづくりは、一定の社会資本が整備され、行政サービスの多様化が進む中でのまちづくりとなり、これまでのように官中心の基礎基盤的な行政サービスの提供から、多種選択的な行政ニーズにそのサービス内容が変化してまいります。このことは、地域を構成する市民・事業者・NPO・行政がそれぞれの場面で役割を担い、相互の連携を図りながら、協働してまちづくりを進めていかなければならないことを意味していると考えます。私は、次期の計画を、地域を構成するすべての市民の共通共有の計画として位置付け、人中心の安全なまちづくりの構築を目指し、市民協働型の地域経営を行っていくことが必要と考えております。現在策定を進めている次期計画は、新しい時代の転換点に置かれた状況の中で、市民意識調査の実施、市民組織による政策の提案、将来都市像や施策体系案に対するパブリックコメントの実施など、多様化する市民意識を民意として計画に反映させることを基本に作業を進めております。今後も引き続き、こうした考え方を軸として、計画内容を精査しながら計画原案を作成してまいりたいと存じますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、リーディングプロジェクトの次期総合計画での位置付けについてでありますが、ご承知のとおり、次期計画はプラン・ドゥ・シー型の政策評価システムを基軸に、現在その策定を進めているものであります。したがいまして、現行リーディングプロジェクトについては、施策貢献度や成果向上余地等を明確にする指標化や、施策体系に対する妥当性を見極める中で、現行スキームで事業継続できるのかどうか、財政見通しを踏まえつつ、その位置付けを的確に判断してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、市町村合併についてのご質問でありますが、当市といたしましては、地方自治体を取り巻く今日的な厳しい行財政環境を踏まえ、これからの分権時代を担っていく自治の主体としての体制をどのように構築していくか。また、この課題を一つの自治体としてだけとらえるのではなく、地域総体として受け止め、どう乗り越えていくべきか、こういったことが今回提起されている市町村合併への是非を含めた選択肢への判断につながっていくものと考えているところであります。そこで、1点目の合併懇談会における市民との主要な議論に関するご質問でありますが、合併の選択や方向性に関するものでは、市民的な議論を進めるためには最初に行政としての判断を示すべきでは、こういったご意見、それから、江別の人口規模からスケールメリットは見いだしづらいのではとのご意見もいただいております。また、行財政の視点からは、地方交付税の見通しなど財政上のシミュレーションを示すべきとの点や、江別市と研究会を行っている近隣自治体に関して、第三セクターなどの財務内容なども含んだ総合的なデータを提示してほしい、こういったご意見がありました。さらに、まちづくりの視点からは、合併を想定した場合のまちづくりのビジョンを示すべきでは、こういったコメントをいただいております。なお、議論の中には、今回の合併という課題をきっかけとして、自分が住んでいる江別というまちを客観的に見詰め直すチャンスを与えられた。合併には損得があるだろうが、江別市の将来を市民としてみんなで考えていきたい、こういったご発言もありました。以上で、主なご意見を紹介させていただきましたけれども、このほかにも様々な角度から熱心なご議論をいただいておりますので、今後の取り組みへ参考にさせていただきたいと思います。次に、2点目の行政として今後どのような対応を図っていくか、こういうご質問でありますが、合併は行政区画の枠組みの転換を意味すると同時に、市民一人ひとりの暮らしに影響を及ぼす大きな問題であります。したがって、合併が議論されている背景や国の動向といった状況について、広報その他を通して幅広い情報提供を行う中で、市民の皆さんの理解を高めるとともに、合併に関するそれぞれの判断につながるような取り組みを行ってまいりたいと考えております。次に、3点目の地方交付税に関するご質問でありますが、国が今回の平成の大合併を進めるに当たっては、各種の財政的な優遇策が用意されており、その目玉の一つに合併算定替えと呼ばれる普通交付税の特例措置があります。これは合併後も10年間は合併前のレベル相当の交付税を交付するという制度でありまして、いわゆる合併に伴うメリットとして言われているものであります。また、地方交付税総体の動きといたしましては、低迷する我が国の経済状況を反映して、原資となる国税が減少しておりますことから、地方交付税額は明確に減少傾向を示していくだろう、こういうことが言えると思います。ただ、合併を選択した場合は、合併に伴うインフラ整備など新たな支出が想定され、それらは今後の議論の中で整理していくものが多く、現時点では見えてこないものでありますが、地方交付税はこうした様々な経費に充当される可能性が高いわけであります。こうしたことから、合併算定替えによる地方交付税は一概にメリットとは言えないのではないか、こういったご意見もあります。なお、前段でお話しいたしましたように、地方交付税総額は今後も減少する方向にあると認識しております。その一方で、合併した場合は、一定期間にわたって地方交付税額が確保されることになっているわけであります。このことは、合併しない自治体の交付税額を減らして、合併した自治体の交付税を確保することと解釈できますことから、当市のように地方交付税依存度が高い自治体にとっては、合併しない選択をした場合は、相当厳しい事態を想定した中での対応を図っていかなければならないと考えるところであります。次に、4点目の合併を地域全体の視点から考えるべきではないか、こういうご質問でありますが、今回の合併問題を大きな地域的広がりをもって見た場合に、中核都市としての江別市はこの地域の中でどのような役割を担うべきかということとともに、自治体間の連携は従来にも増して大事な要素と考えております。いずれにいたしましても、自らが住む地域を足元から見直す良い機会と前向きにとらえ、様々な要素を総合する中で市民的合意形成に向けた取り組みを進めてまいりたいと存じます。このほかにつきましては、建設部長からご答弁を申し上げます。

答弁 建設部長 斉藤勝幸(建設部長は2005年3月まで)

私から、建退共制度につきましてご答弁申し上げます。この制度は、建設業に携わる季節労働者などの方々が、働く現場が変わったり、事業主が異なった場合にも、制度に加入している事業主の負担により掛金を納付し、それまで納められた掛金に応じて退職金が支給されるという国の制度で、中小企業退職金共済法に基づき昭和39年に創設されたものでございます。建設労働者を対象といたしました国の退職金制度といたしましては、建退共のほかに、長期雇用の従業員などを対象とした中小企業退職金共済制度がございますが、現在、江別市工事等競争入札参加資格者名簿に登録されております市内の建設会社のほとんどの方がこれらの制度に加入しておられます。ご質問の本制度の意義とその役割についてでありますが、今や雇用の流動化の時代と言われて、どこの企業に移るにしても、積み立てていた年金や退職金を持って移動する仕組みが必要と言われております。その点、この建退共制度は、建設労働者がほかの企業・現場に移っても、掛金に応じて一定の退職金が給付され、しかも企業外部に積み立てるため、退職金の積立て不足による企業財務悪化の心配もない、こういったメリットがありますことから、この制度は建設労働者にとって福祉増進と雇用の安定化に大きな役割を果たしているものと考えております。また、この建退共制度を広く周知、定着させるため、毎年10月には建退共加入促進強化月間といたしまして、国や自治体が一体となりまして、多くの事業主に制度への理解を深めていただき、加入の促進を働き掛けるとともに、一層の充実が図られるよう、新聞やテレビなどを通じまして普及運動を展開しているところであります。当市におきましても、この期間には未加入下請業者などへの加入促進などを、江別建設業協会を通じまして本制度の充実と趣旨の徹底を図るとともに、工事実施の際にもこれらのことについて各事業者に周知し、指導しているところであります。次に、共済証紙のちょう付実績の確認についてでございますけれども、証紙の購入につきましては、工事契約の後に受注業者より提出されます共済証紙掛金収納書によりまして確認を行い、二次下請以下の使用については、事前に下請・再下請選定通知書を提出させ、確認を行っております。また、証紙ちょう付の実績につきましては、各工事の検定時におきまして、元請から下請末端に至るまで、帯広方式と同様に、共済証紙を配布したすべての作業員についての調査表を提出させ、確認を行っているところであります。市といたしましては、建設労働者の福祉の向上の観点から、事業主には本制度の理解を深めていただきまして、また、建退共制度に未加入の事業主に対しましては、加入への勧奨を積極的に進めるなど、建退共制度の普及につきまして引き続き指導強化に努めてまいりたい、このように考えておりますので、よろしくご理解いただきたいと思います。以上でございます。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き

出典:江別市議会 平成15年第1回定例会 2003年3月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる