みんなの議会

秩父別町議会 令和2年第2回定例会 2020年6月11日

農地、特に水田の売買価格のあり方について

2020年6月11日、秩父別町議会の一般質問で、岡崎稔議員が「農地、特に水田の売買価格のあり方について」質問し、農業委員会会長 川上が答弁しました。

質問者
岡崎稔 議員
答弁者
農業委員会会長 川上

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 岡崎稔

議長のお許しをいただきましたので質問をさせていただきますが、マスクをしておりますと非常にしゃべりづらく、眼鏡が曇ってですね、字も見えませんので申し訳ございませんが、マスクを外させていただきます。お許しをいただきたいと思います。農業委員会の会長さんにですね、農地、特に水田でございますけれども、これの売買価格のあり方についてお伺いをさせていただきます。通告書にも書いてございますとおり、秩父別町の水田につきましては、第1次土地改良事業であります道営圃場整備事業が西南地区を皮切りに、昭和41年から昭和62年まで全町10地区に分かれて行われました。平均区画が50アール程度の水田に整備され、従来と違いまして大型の農業機械が運行可能な近代農業が展開されるようになったのであります。この道営圃場整備事業につきましては、町、農協、土地改良区、3団体で構成いたします農業構造改善本部が昭和39年3月に設立され、そこで重点的にこの整備が推選されました。その後、第2次土地改良事業につきましては、この農地の汎用性を高めるための暗渠排水を重点に置いた道営土地改良総合整備事業が、昭和59年から平成8年まで全町6地区に分けて実施されました。更に、第3次土地改良事業といたしまて、この水田の大型化、暗渠排水の再整備、用水路のパイプライン化を図る道営経営体育成基盤整備事業が、平成10年から平成26年まで全町9地区に分けて実施されました。そして更なる農地の汎用化と大型機械による近代的農業が展開されるようになったのでございます。また、第4次土地改良事業として区画整理、暗渠排水、客土と用水路の改修を目的とした道営農地整備事業が、平成26年から3地区で実施されているところでございます。このように、様々な土地改良事業が行われまして、汎用化された大型圃場で現在はGPSによる農業機械の運行も可能な近代的な農業が現在行われようとしております。しかし、全町的にはですね、この第1次土地改良事業が行われて以降、何の改良もされていないような農地が散在するのも事実でございます。何らかの事情で農地の売買が行われる場合、農業委員会のあっせんによる売買がほとんどであるかと思います。農地法の3条による所有権の移転は、極めてまれなのではないかというふうに思ってございますけども、このあっせんによる売買価格でありますが、大型の汎用化された圃場も第1次土地改良事業しかされていないような圃場もですね、同一の地域であればこの売買価格に差が無いのが実情ではないかというふうに思われます。私は作業の効率だとか汎用性、更には投資額の差を検討いたしましても売買価格に差があって然るべきと考えますが、農業委員会の見解をお伺いいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 農業委員会会長 川上(農業委員会会長は2020年6月まで)

岡崎議員の質問にお答えをさせていただきます。本町の水田の売買価格に関しましては、公益財団法人北海道農業公社が示す標準地価格を指標として、平場、あるいは中山間地であるといった圃場条件、基盤整備等の圃場整備の実施状況、土壌条件、管理のしやすさなど、様々な要素を勘案し、更には過去における近隣圃場の売買実績を考慮して、売買価格の検討を行っているのが実情であります。議員のご質問にありますとおり、農業委員会として作業の効率化を考え、ある程度の投資を行った圃場と行っていない圃場では、売買価格に差を設けることが望ましいというふうに考えますし、あっせん調整の会議においてはそうしたことを考慮し、価格差がつけられる場合が多いのが実態といえます。しかしながら、実際に圃場整備にかかる費用と比較すると、それに見合った価格差がつけられていないのも実情でございます。この価格設定に関して分かりやすい基準をつくり、その結果を売買価格に反映させることは、公平性、透明性の確保の観点からも非常に重要なことと認識しておりますが、農地としては作業効率だけではなく、収量も重要な要素であり、客観的に評価をするためには、様々な問題点があることから、現状においては調整委員が現地確認を行い、価格の検討を行っているところでございます。最後に農業委員会としては、今後における秩父別町の農業振興のために面的集積を基本に、担い手への農地集積集約化が重要と考えており、担い手である受け手のことを一番に考え、あっせん調整に取り組んでまいりたいと考えてございますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げ、岡崎議員の一般質問に対する答えとさせていただきます。

質問 4番 岡崎稔

有難うございます。すでに売買価格に差をつけるような形であっせんが行われているんだというふうに、今お聞きしたわけでございますけれども、差し支えなければどれぐらいの差が同じ地域の中でついているのか、これをお聞かせいただければと思います。

答弁 農業委員会会長 川上(農業委員会会長は2020年6月まで)

実際、あっせん調整の場におきまして、先ほど申し上げましたとおり実際に掛る圃場整備の費用とその価格差というのは、具体的に10アールあたりで10万ほど掛るのに対してどれだけの差がつけられたかということでございますけれども、現実の場で差がつけられているのは数万から、多い時には5、6万の差がつけられているというのが実態でございます。

質問 4番 岡崎稔

私がちょっと調べさせていただいたところですね。第2次土地改良事業これは暗渠排水を主にやられた地域でございますけれども、これの10アールあたりの費用が約10万円掛かってございます。それで、その個人負担が国、道の補助が入ってございますので、個人負担が25パーセントで、個人が負担しているのは約2万4,000円ぐらいだというふうに、私の調べた中では出てございます。それから第3次の土地改良事業、これにつきましては区画の拡大と暗渠排水これを主にやったわけでございますけれども、10アールあたり36万5,000円掛かってございまして、個人の負担が7.5パーセントという補助をいただいて個人の負担が7.5パーセントになってございますので、約2万7,000円ぐらい個人負担が掛かっているのかなと、それからこれに客土が加わりますと10アールあたり51万5,000円で個人の負担が3万9,000円ぐらいに変わっているんじゃないかというふうにございます。それから第4次土地改良事業、これにつきましてはですね、10アールあたり55万3,000円ぐらい掛かってございまして、7.5パーセントの個人負担で10アールあたり4万1,000円、更にはこれに客土が加わりますと10アールあたり90万6,000円ぐらいの事業費に対しまして個人負担が7.5パーセントございますので、6万8,000円というような形に、私の調べた範囲ではなってございます。ただあの、今、会長さんのお話を聞きますと大きいところはこれと同じぐらいの価格差がついているんだよ、ということでございますので、特に問題は無いのかなという気はいたしますけども、私個人的にはこの投資した額と、それから実際にその農作業をされている方の作業効率、それからその水田の汎用性、まあ、転作がどうしてもついて回りますのでいろんな輪作体系を考えた場合の汎用性等を考えるとですね、もっともっと差がついて良いんじゃないかなというふうに思っているところでございます。事実農家の方々のお話を聞きますとですね、何でこんなにお金をかけて区画整理をして大型化にしても、近所のあそこの農地と価格差が変わらないのだと、おかしいんじゃないかという話をですね、度々聞くことがございます。先ほどここの今日の本会議が始まる前にですね、農業委員さんが今度代わられるということで、会長さんも代わられるようでございます。長い間大変ご苦労様でございましたけども、このような農家の方々の考え方もあるんだよ、ということを知っていただきましてですね、委員会としてもどの程度の価格差を設けることが妥当なのかということをですね、再度検討していただければというふうに思うところでございます。極端に農地の価格を下げるというわけではございません。融資を受けてやる場合のその担保能力等もございますので、私は逆に、今の価格が妥当であればですね、大金を投じて整備した水田は少々高くても良いんじゃないかと、それぐらい価値があるんでないかというふうに思っているところでございますので、その辺の検討もしていただくようにお願いを申し上げるところでございます。よろしくお願いします。

答弁 農業委員会会長 川上(農業委員会会長は2020年6月まで)

議員のおっしゃられるとおりですね、圃場に対する投資の状況、それを価格に反映させるということは非常に大切なことだと認識しておりますし、一つの課題ではありますけれども難しい点が数点ございまして、一つは、実際に掛る費用が非常に大きくて売買価格に大きな差が生まれてしまうということ、それともう一つはですね、最近多いことなんですけれども、従来であれば投資を行ったものに関しては地主がその費用負担をすべて済ましてからの売買というのが基本にありましたけれども、現在は圃場整備をしてから期間が短いとか、実際の費用に掛かる、圃場整備に掛る費用負担がこれからというような圃場もありまして、そうした場合は売り手がその費用をこれから負担するものもあって、その費用負担について売り手と買い手で協議して、場合によっては買い手がその圃場整備に掛る費用を負担していくと、そんなケースも実際にはあっせん調整の場では生じてございます。そうしたものを含めて圃場の評価をどうやっていくかということが課題ということなんですけれども、やはり、その圃場圃場で実際に一律のケースを充てるというのはなかなか難しいもので、その圃場、そのあっせん調整のケースケースによってですね、対応しているというのが現状でございます。質問に対する答えになっているかどうかちょっと分かりませんけれども、十分大切なことと認識しているということでご理解いただければというふうに思います。

質問 4番 岡崎稔

今あの、土地改良事業の償還金といいましょうか、これについて既に土地改良事業をやって、そこの土地を新たに誰かに売った場合に、これから償還しなきゃなんないお金を売主が負担するのか買主が負担するのかというようなことを、何か今おっしゃったような気がするんですけれども、だいたいどのような形に現在はなられているんでしょうか。

答弁 農業委員会会長 川上(農業委員会会長は2020年6月まで)

それがケースによって地主が負担する場合とこれからの買い手、これから作る耕作者が負担する場合の両方のケースがございます。

質問 4番 岡崎稔

分かりました。私の個人的な見解ですけども、まあ、償還金が残っているんであれば買った人が当然それだけの投資がされている土地ですので、買った人が残りの金額を負担していくというのが妥当じゃないかなと思うんですけども、なかなかそのようなことにはならないということなんでしょうか。

答弁 農業委員会会長 川上(農業委員会会長は2020年6月まで)

実際、その圃場整備をされてからの年数の関係もあります、実際に地主さんが数年間耕作をして、それから新たな耕作者が耕作する場合もあるし、まったく地主さんが耕作をせずにですね、圃場整備の恩恵を受ける前に売買が成立するといった場合もありますので、その時にすべてが地主さん、これもケースによるんですけども、すべてが地主さん、すべてが買主さんではなくて半々で負担したという例もございます。

質問 4番 岡崎稔

あの、本当に個人的な見解なんですけども、絶対作っている人がですね、作る人が投資した額の償還をしていくのが本当ではないかなというふうに私は思うところでございます。ですから、今年まで作ったんであれば作った人が払うと、そこの土地を新しい人が買ったんであれば残りの部分は新しい人が払うというのが、本当のやり方ではないかなと個人的には思うんですけれども、その辺も含めてですね、ご検討いただければというふうに思います。どうぞよろしくお願いいたします。

質問 4番 岡崎稔

会長、何かあれば。

答弁 農業委員会会長 川上(農業委員会会長は2020年6月まで)

これからのことになりますけれども、やはりですね、あっせん調整一つひとつの個別ケースというよりは、広く10年、20年先のことを考えてこれから耕作する人ということをメインに考えて、これからあっせん調整を進めていきたいというふうに考えますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

質問 4番 岡崎稔

よろしいです。有難うございます。

出典:秩父別町議会 令和2年第2回定例会 2020年6月11日 議事録 PDF(20ページ) 間違いを知らせる