美幌町議会 平成29年第6回定例会 2017年12月5日
(1)予算歳出削減について/(2)農業振興について
2017年12月5日、美幌町議会の一般質問で、橋本博之議員が「予算歳出削減について」「農業振興について」について質問し、町長 土谷耕治、総務主幹 小室保男、総務部長 広島学、経済部長 矢萩浩が答弁しました。
- 質問者
- 橋本博之 議員
- 答弁者
- 町長 土谷耕治、総務主幹 小室保男、総務部長 広島学、経済部長 矢萩浩
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 橋本博之
それでは、さきに通告したとおり、歳出の削減と農業振興の2点について質問させていただきます。まず1点目の、予算歳出削減について。電力自由化に対する考え方についてということで、2000年以降、電力事業制度改革によって、電力の自由化が段階的に行われてきました。また、2016年より、全ての消費者が電力会社や料金メニューを自由に選択することができるようになりました。以下3点についてお示しいただき、電力の自由化における新電力(PPS)切りかえによる予算歳出削減策について、町長の考え方をお示しください。1点目に、美幌町の供給契約電気事業者との契約内容、形態は。2点目に、平成28年度の美幌町所有施設の電気年間使用料は。3点目に、平成30年度以降の一般入札を活用した電気事業者との契約の考え方は。2番目に、農業振興についてでありますが、持続的農業の考え方についてお聞きしていきたいと思います。美幌町農業が100年以上経過する中で、近年では、土壌病害、連作障害などの発生により農業経営を圧迫しています。持続的農業経営を営む上でも、長期輪作体系が効果的で、持続することが求められていますが、現在は経営規模の拡大、就業者・労働者人口の減少などにより、短期輪作体系型にならざるを得ない状況です。そこで、以下2点について、農業振興事業拡大の町長の考え方をお示しください。一つ目に、ホクレン豆調整工場の移設に伴う運賃助成について。二つ目に、休閑緑肥の作付助成について。以上の2点について質問させていただきます。よろしくお願いします。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
橋本議員の質問にお答えを申し上げたいと思います。初めに、予算歳出削減について。電力自由化に対する考え方についてでありますが、1点目の供給契約電気事業者との契約内容、形態についてでありますが、町では、北海道電力株式会社と随意契約をしており、毎年度、自動継続がされております。2点目の平成28年度の美幌町所有施設の電気年間使用料についてでありますが、公共施設などの電気料金は、57施設で約1億9,600万円、そのうち、50キロワット以上の高圧電力契約は20施設で約1億7,000万円となっています。3点目の平成30年以降の一般入札を活用した電気事業者との契約の考えについてでありますが、2016年4月の電力小売全面自由化を受け、町では、新電力の導入に向けた検討を進めてきております。具体的には、管内の導入事例を調査し、新電力の導入効果の高い施設を選択の上、道内を拠点とする新電力事業所の数社に対して、契約変更による削減見込み額の試算を依頼しています。その結果、高圧電力契約を結んでいる20施設につきまして、その全ての施設で新電力を導入した場合の年間削減額は、1,000万円程度になる見通しであります。なお、一般入札に当たっては、事前に町の競争入札参加資格者名簿への登録が必要となりますが、現在、小売電気事業者の登録はない状況にあります。電力の調達につきましては、これまでも慎重に検討を進めてまいりましたが、北見市を初め、管内の自治体においても新電力の導入が進みつつあります。今後におきましては、競争入札参加資格者名簿への追加登録の手続を進めるとともに、平成30年度中には一部の施設において新電力を導入できるよう、準備を進めてまいりたいと存じますので、御理解いただきますよう、お願いを申し上げたいと思います。次に、農業振興について。持続的農業の考え方についてでありますが、美幌町の農業は明治18年、今から132年前に、国から唐鍬、ホー、鎌の道具と、バレイショ、ニンジン、アワ、そば、大豆、トウモロコシの種子を与えられ、網走郡役所から役人が来て、耕作の方法を教えられたのが美幌町農業の始まりで、その後、幾多の変遷を経て、現在では美幌町の基幹産業へと発展を遂げております。一つ目の御質問の、ホクレン豆調整工場の移転に伴う運賃助成についてでございますが、現在のホクレン北見地区穀物調整工場につきましては、建設当時の豆類主産地農協であります管内6農協(美幌、津別、女満別、東藻琴、西網走、端野)とホクレンの共同利用工場として、6農協のほぼ中心地となる美幌町に建設され、昭和45年11月に操業を開始しております。創業から47年が経過し、建屋の老朽化が著しい古い施設であること、さらには、調整能力の限界や貯蔵能力の不足といった構造的な問題や、近年の温暖化傾向に対応した低温倉庫の必要性など、原料の受け入れ体制や製品品質に影響を及ぼしているなどの問題が生じていることから、平成25年10月に、JAびほろから町内の工場存置に向けた検討依頼があり、平成26年4月には、工場新設に当たっては、他市町村に移転されることがないよう、町が事業実施主体となり支援願いたい旨、JAびほろ組合長から要望書の提出がありました。要望を踏まえて、町としても内部検討をしましたが、町が事業実施主体となり建設する場合、大きな財政負担となり、今後の事業実施にさまざまな影響を及ぼすため、町が事業実施主体となることは困難であると回答しており、このことを踏まえて相手方が総合的に判断した上で、平成30年度に大空町へ移転するものであります。また、工場の町外移転による影響としては、生産者の出荷経費の増加と、これに伴う生産意欲の低下、雇用の場の喪失が考えられ、町としても、工場移転に伴う支援について検討をしておりました。近年、土壌病害侵入防止対策が大きな問題となっていることから、新しい大空町の工場への豆の出荷方法については、生産者がそれぞれ出荷するのではなく、生産者がJAの指定するストックポイントまで出荷し、その後、JAが大空町の工場へ出荷するもので、生産者の新たな費用が生じることとなるものであります。町としては、新たな出荷経費の負担増により、豆の生産意欲が低下することで豆の作付面積が減少し、輪作体系に影響が出ないためにも、また、輪作体系が崩れることで、ジャガイモシロシストセンチュウなどの土壌病害が発生しないためにも、平成30年度から、出荷する経費の一部をJA、町、生産者が負担し合うことを基本として協議を進めており、細部については、今後の予算編成過程において整理してまいりたいと考えております。二つ目の御質問の、休閑緑肥の作付助成についてでございますが、美幌町における畑作物の種類は、機械化とともに減少し、小麦、てん菜、バレイショなどが中心となってきております。平成14年度から平成17年度までは、国の補助事業を活用した耕畜連携・資源環境総合対策事業(平成17年で終了)を、平成18年度は、強い農業づくり事業(推進事業)(平成18年で終了)を活用して、本町の農業における畑作物の持続的輪作体系の確立を図るため、緑肥作物の導入により、小麦の連作回避、土づくりによる地力増進を進め、畑作物の生産振興と農業経営の安定を図ることを目的として、過去には休閑緑肥及び後作緑肥に係る資材費の一部を町、JAが助成しておりました。現在は、JAが単独で、平成19年度より地力改善対策の一環として、休閑緑肥作付者を対象に種子代の3分の1を助成しており、平成28年度の実績は20戸49.49ヘクタールとなっており、取り組む農業者が少ない要因としては、畑を休むことにより収入が減少することが考えられます。美幌町では発生しておりませんが、近年、道内やオホーツク管内で土壌病害により発生するジャガイモシロシストセンチュウ、種子伝染や土壌伝染により発生するコムギなまぐさ黒穂病は、一度発生すると根絶が非常に困難な病害虫です。土壌病害や土壌汚染を未然に防ぐには、持続的な輪作体系を維持すること、また、短期輪作よりも長期輪作が有効でありますが、現在の畑作物の種類や作付体系からは厳しい状況にあります。休閑緑肥による輪作体系の維持や、土づくりによる地力増進は、農業を持続可能に発展させていくためにも重要でありますが、一方では、営農活動をする上で、生産者みずからが先代から受け継いで行ってきた基本的な作業でもあると認識しております。これらのことを踏まえながら、関係機関、団体とニーズや効果、役割などについて、今後も検討してまいりたいと考えております。以上、御答弁をさせていただきました。よろしくお願いをいたしたいと思います。
再質問 11番 橋本博之
それではまず、電気のほうから再質問させていただきますが、自由化の考え方についてということで、このような答弁になるのではないかというのは、大体想定していたのです。今ここにあるのは、28年の行政評価なのですが、総務文教厚生常任委員会で11月17日にもらった資料です。その中にこのようなことが書いてあります。経費の削減についてということで、電力契約が約50キロワット以上の高圧契約で受電している町内の公共施設23施設について、昨年の使用実績に基づき、現行の北電から新電力に切りかえた場合、電気料金の試算依頼を3事業所に対して実施したと。今後も、新電力事業者の料金体系や経営方針、電力の供給体制の情報を収集し、管内導入自治体等の状況を踏まえながら検討を進めるということで、このように載っております。町長が今答えた内容とほぼ一致するものだと思っております。大体50キロワット以上の電力の自由化というのは、たしか10年ぐらい前から電力の自由化になっていたのではないかと思います。そのころから、私も役所ではどのようなことがやれるのかということで、ずっと見てきておりました。そうした中で、今回こういうような回答を得まして、随分美幌の役所は、石橋をたたいて渡らない職員が多いのだなと、町長がやらせないのかなと思いました。やはり、新電力にかえるというのは、リスクは十分にあると思います。しかしながら、ここから受ける歳出の削減、回答の中にもありましたように、1,000万円くらいが簡単に考えても出るという回答もございました。これは実際に踏み切らなければ、こうした削減効果というのは得られないと思うのです。そこでですが、ことしの6月にでもこの質問をしようかと思って少し資料を集めたものがあります。現在とは少し違うところがあるのではないかと思いますが、6月の時点ということで聞いていただきたいと思います。新電力の導入自治体ということで、管内18市町村のうち、大体7市町村が新電力と契約をしているところがあるということです。置戸町は4施設、北電から切りかえ年間630万円、24%150万円の削減になっています。網走市で19施設、津別町で10施設、大空町で8施設、興部町で1施設、これらの町は北電との契約と比べて2%から11%の削減効果があったということが言われております。また、紋別市では、本年度中に準備をし、新電力と契約をしたいというようなことが新聞でも報道されていました。北見市の回答の中でもありましたように、北電と新電力13社で入札を行って、恐らく今年度中に競争原理を働かせた契約内容になるのではないかと。管内の状況はこのようになっております。それにしては、美幌町は随分時間がかかっているなと思います。3社の新電力に依頼したということなのですが、具体的にどのような回答が得られたのか、まずお聞きしていきたいと思います。
答弁 総務主幹 小室保男(総務主幹は2019年3月まで)
御答弁申し上げます。昨年から、新電力4社に対しまして、町内の高圧の契約をしている施設につきまして、1年間の削減見込みについて試算を依頼しているところであります。内容はそれぞれ異なりますけれども、削減効果の一番低い業者で年間700万円、一番高いところで1,700万円ということで、4社の平均をとりますと、1,000万円前後の削減効果があると、そのような試算をいただいているところであります。
再質問 11番 橋本博之
わかりました。そうした事例が出されていながら、まだ先に踏み切れない、そういう理由はどこにあるのかと考えたときに、いろいろとあります。やはり簡単に考えても、もし何かあったときに、電力というのは人間の命にもかかわる、停電になれば即亡くなってしまう事例もございますから、大変重要なライフラインだと思います。その中で、なかなか踏み切れないという気持ちも十分にわかるのですが、先ほど言ったように、管内で多くの施設がこれを取り込んでおりますし、オホーツク管内より道央だとか道南の町村が、もっともっと多く新電力と契約をしています。また、本州を見てみますと、自治体が新電力と契約をしているところはもっともっと北海道より随分多いところもあります。ここで評価ということで、B評価をして計画どおりということで、評価をされているのですけれども、なぜこの程度の動きなのかと、もう少し敏速にやれないのかなと思うのです。その点について、お尋ねしたいと思います。
答弁 総務部長 広島学(総務部長は2019年6月まで)
橋本議員おっしゃるとおり、新電力を導入することによってコストダウンというのは十分想定をされているということで、私どもも認識をしていたところでございます。今回答弁の中でも、30年中に導入したいということで答弁をさせていただいておりますけれども、ここに30年中ということで踏み切った一つの大きな要因としては、新電力と契約をして、以前に新電力会社が破綻したという経過があって、そのときに北電と再契約をしたときに割高の料金が徴収されていると、この事例がどうなるかということを注視しておりました。本年6月、公正取引委員会が北電に警告を発して、その結果、11月に北海道新聞の報道によりますと、北電は割高分納返金を応じていなかったのですが、11月には北電は応じるという形で新聞報道がされておりましたので、そういった危惧されていた部分が解消できたということから、一定程度、この新電力を利用することについての一部デメリットは解消されたということで、30年中の導入を図りたいということであります。29年度につきましては、先ほど答弁の中にもありましたとおり、入札の資格がされておりません。来年の1月、2月が中間年の変更の届け出でございますので、その届出をしていただいて、格付名簿に登載をした中で、4月以降、入札の行為ということになろうかと考えております。その中で、今度、メーターの交換に3カ月程度要するということなので、恐らく、早くても30年中の秋口ぐらいにはなるのではないかと推測をしているところでございます。
再質問 11番 橋本博之
ということで、危険を承知でほかの自治体はずっと早くからスタートを切っていたということで、公取のこういう判断というのは、私は当初から見てはいたのです。もちろん、日本全国、大元の電力会社10社が独占禁止法からなったわけなのですから、当然、新電力からもとの電力に戻るときに大きなハンデを負うような判例があるのは全くおかしいものですから、こうした答えになるのではないかと、裁判になれば恐らく勝てるのではないかというように思っておりました。そこでなのですが、削減効果について先ほども話しましたように、私が調べた中では、多いもので2%から11%の削減効果があったということであります。削減効果が例えばゼロになったとしても、何によって電力が起きているのかということなのです。電源構成開示情報というものを、恐らく知っておられると思うのですが、例えば原子力で電気が起こっていると、また風力発電のような自然エネルギーを利用したもの、また再生エネルギーを利用して発電しているものということで、いろいろな形で電力は利用されておりますが、美幌町もCO2削減には大きな興味も持っておられるようですし、また削減にも努力してきている状況だと思うのです。そうした新電力の中で、できれば石油や石炭、また原子力に頼らない自然エネルギーを使った新電力を選ぶというような方向の考え方は持ち合わせていないかどうかについて、考えがあれば聞きたいと思います。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
新しい電力を含めて取り組む必要があるのではないかという御質問だと思いますけれども、もちろん私どもも今までペレットの部分であるとか、さまざまなことを手がけてきております。そのような中、今回、新電力というようなことで、30年から導入を図りたいという思いで今回答弁をさせていただいております。やや遅いのではないかというお話もありましたけれども、石橋をたたいて渡るという職員が多いのではないかというお話でありますけれども、ある面、やはり石橋をしっかりこつこつたたいて安全を確認しないと、美幌町全体が沈むようなことがあっては大変だと思いますので、それはそれとして、別な評価をいただいたものと思っております。新しいエネルギーについても、しっかりと取り組んでまいりたいと、そのように思っているところでございます。
再質問 11番 橋本博之
そうした考え方を町長が持っておられるということについては、削減効果がなくても、30年度からそうしたところから電力を供給するというような考え方と捉えてよろしいのかと思うのですが、そうした中でも随意契約から一般競争入札というような方向にいくかと思うのですが、そうした流れについて考えがあればお聞きしたいと思います。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
この法律の改正によって、新電力と言われるところから電力を買えるというようなことになりましたので、今までは北海道電力――橋本議員がおっしゃったとおり、全国10社の独占企業です。独占企業のときに随契でお願いしたというようなことでありますけれども、今度は新電力と言われるそういった会社ができて、先ほど総務主幹がお話ししましたように、4社から見積もりをとって、その結果が出ましたけれども、いずれにいたしましても、今後は一般競争入札でやらなければいけないと思っておりますので、それに対する思いといいますか、時間の経過によってそういうことになったのだろうなという思いはしております。
再質問 11番 橋本博之
随意契約から当然一般競争入札に今後走っていくのだということを十分理解できました。また、これも30年度から導入していくのだということもわかりました。それから、ただのキロワット当たりの金額だけではなく、自然エネルギーを利用したものだとか、そうしたCO2を削減するような素材で発電したところにも注意深くこれから検討していくということも十分にわかりました。ということで、この電力関係の質問についてはここで一つ終わらせていただきたいと思います。続きまして、今歳出の削減ができましたので、これからお金を使うほうに入らせていただきたいと思います。持続的農業の考え方ということで、町長の答弁の中にもありましたように、美幌町は土壌病害で随分悩んでいるところがございます。小麦につきましても、コムギなまぐさ黒穂病という全国的に猛威を振るっている病気がございます。この病気は、なかなか見つけにくい病気で、収穫する寸前にならなかったら、なかなか判断しにくいという病気で、もしこれがまざってしまうと、サイロ1本がだめになるというような、そういう恐ろしい病気です。この病気は、においを嗅いだことはないのですけれども、生臭いというのです。そこから来ているのだと思うのですけれども、これを粉にしてしまいますと、粉自体が生臭くなって、麺にしても使用用途に大きな差し支えがあるということで、この病気がもし町内で発生すれば、その工場全体を廃棄しようと、全部緑肥化しようというような、生産者同士の取り決めもございます。また、シストセンチュウについては、私も何度かここで質問をさせていただきましたが、今度はシロシストというシストセンチュウより、より強力な撲滅しにくいセンチュウが出てきました。また、これもお隣の大空町にまで発生しているという状況がわかっております。また、ビートについても、テンサイシストセンチュウというのが、ことし長野県で発生したのが、9月になって農林省から出ております。これは、アブラナ科に大きな影響を与えるということで、大根だとか白菜だとか、海外ではキャベツだとかブロッコリーあたりに大きな被害を与えているという新たな病気が出てきたということで、世界中、だんだんグローバル化になっておりますけれども、こうした病気、こうしたものについても、本当にグローバル化になって、何が入ってくるかわからない状況になっています。こうした中で、美幌町は本当に農業者の努力もありますが、役所の努力、または農協等の努力もあって、近くまでこの病気は来ているのですけれども、うまくこれをかわしてきております。しかしながら、これがいつまた入ってくるかわからないという状況にあります。そうした状況の中で、これを一番簡単に回避できるのは、つくらないことが一番いいのです。芋をつくらなければシストセンチュウは発生しないのですから。ただ、そのシストセンチュウの卵が10年近く土壌に居続ける、10年つくらなかったらいなくなるかもしれない。また、コムギなまぐさ黒穂病にしてもつくらなかったらいいのです。だから、できれば長い輪作体系を組むということが大切かと思います。ですから、今の美幌の状況を見ますと、ビートの作付構成というのは、ビートで大体25%、麦で25%から26%、芋で15%、米で5.3%、あとほかの牧草地だとか野菜だとかタマネギを合わせて28%、そういうような作付構成になっております。これも、先ほど質問しましたように、農業人口がどんどん減少している、また農業にお手伝いをいただいている出面さんとかパートの人口もどんどん減少していますので、なかなか手間のかからない作物にどうしても移行せざるを得ないという状況になっております。そうした中で、豆の作付がこれ以上減ると、輪作に大きな影響を与えるということで、今回、豆工場が美幌町から大空町に移転ということになりました。そうした中で、ここの横持ち運賃、こうしたものについて、町としてバックアップする、生産者に対してバックアップする必要があるのではないかということで、今回質問をさせていただいております。その中で、回答の中では、町と農協と生産者の三者で負担し合うという回答になっております。これもまた、私が考えるには少しおかしいなと思うのです。町と生産者が横持ち運賃を負担し合うというのはまだ話がわかるのですけれども、農協というのは、農家が出資した機関であって、これはタマネギしかつくっていない農家も入っていますし、水田しかつくっていない、酪農しかしていない農家も入っているのです。ということは、そういう農家も今回の豆の横持ち運賃の助成をする場合、そういうところからも農協としてはお金を出していくという方向になるのです。こうした考え方について、私としてはなかなか納得がいかないところがございます。そこについて考え方をお聞きしたいと思います。
答弁 経済部長 矢萩浩(経済部長は2019年6月まで)
負担の関係でございますけれども、1度目の答弁でも申し上げましたとおり、JA、町、生産者が負担し合うことを基本としており、その細部につきましては、今後の予算編成過程において負担割合等々について整理してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
再質問 11番 橋本博之
大空町は積極的に工場を誘致して、豆の作付減退を防ぐのだというような意気込みで恐らくやっているのではないかと思います。町もそうした生産者に対して、それなりの考え方を示す必要があるのではないかと、そんなふうに思っております。それからもう一つ、質問の中で緑肥に対する助成をしたらどうなのかということで質問をさせていただきました。さきの答弁の中にもありますように、緑肥ついても以前にそうした対策について町がお金を出した経緯もございます。今、この緑肥についてなのですが、以前よりもっともっと緑肥の重要性というのは高まっていると私は思っております。今、生産者が生産履歴というものを、農産物を出荷するときに、農協や業者に添付して農産物を出荷しております。これはビートについても、小麦についても、野菜についてもみんなそうだと思っております。これは行政主導で行われてきたものでございます。そうしたもので、何かあったときには、きちんとその履歴を見て、生産者に間違いがなかったのか、またトレーサビリティーということで、加工業者だとか、それから流通、販売業者、こうしたところに問題があったのではないかとか、簡単に追跡ができるような仕組みに今はなっております。こうした中で、今問題になっているのは、農薬のドリフト、ちょっと皆さんはお聞きになられないかと思うのですけれども、飛散ということなのです。農薬をやっていって、その農薬が風に乗って本当の目的の場所ではないところまで飛んでいくという事例です。これは日本だけではなく、ヨーロッパでも大変問題になっているところです。そのため、大きく飛散しないようなノズルを使ったり、風のないときにやるだとか、そういうようなことに注意をしているわけなのですが、注意してもやはり注意し切れない部分があります。そうした中で、今後考えられることなのですが、作物を額縁栽培しなくてはいけない、これもまた聞きなれない言葉ではないかと思うのですが、絵画があってその周りに額縁があるように、作物を緑肥で周りを覆うというような考え方です。こうした考え方が必要になってくるのではないかと思います。もちろん、これは農薬ではなく、肥料が余分な畑に飛ばないようなシステムでもあります。また、土壌病害は必ず道路から入ってきます。畑の真ん中で急に発生するということは余り考えにくいことなのです。ですから、道路の縁だとか、そういうものには緑肥をどうしても作付しなくてはならないような時代が、今すぐそこまで迫っております。そうした中で、今までの緑肥の考え方というのは、輪作の一環という考え方もあります。また、地力の増進という考え方もございますが、緑肥の考え方がまた一つふえたのではないかと私は思っております。そうした考え方について、どのように考えておられるのか、町長よろしくお願いします。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
土壌病害とか、いろいろな病気が発生しています。テンサイシストセンチュウという新たな病気だとか、いずれにしましても、農家は相変わらず自然との戦い、病気との戦いを続けておられるのだなということを改めて今実感しました。それで、いずれにしましても、こういった病害からどう守るかということは、基幹産業をどう守るかということと一緒の視点に立って話さなければなかなか難しいと思います。私はやはりこの病害虫を、今までこの地域がどんどん狭まってくる中、いまだに美幌だけは黒穂病だとか、シストセンチュウ、あるいはシロシストセンチュウがまだ1件も発生していないというこの努力は、やはりすごいことだと思っております。一度でも病害虫にやられますと、網走がそうなのですけれども、ジャガイモがなかなかつくれないということであります。そうすると、今度は輪作体系が崩れていくということで、本当に北海道の農業自体がどうなっていくかという問題に突き当たってくると思いますので、そのようなことを思いながら、休閑緑肥、あるいは後作緑肥もいろいろ取り入れながら土壌病害から守っていく必要があるのではないかと、そのように思っているところでございます。
再質問 11番 橋本博之
町長もある程度理解していただいているということで、少し安心したところではございますが、やはり町長のおっしゃるとおり、本当に悪のスパイラルに陥ってしまうのです。本当に小麦が作付できなくなってしまうだとか、シロシストセンチュウが出てしまって今の作付が困難になるだとか、そういうことになると、悪のスパイラルに入ってしまい、単一作物しかつくれないような事情になっていく、また作付されない農地ができてしまうようなことも考えられます。そういうことを考えると、やはり最後は自治体がどう応援していくのかということに尽きていくのではないかと思うのです。網走市もシロシストセンチュウ対策で、いろいろなバックアップもしております。もし出てしまえば、そうした町からの支援をしなくてはならない状況に陥ってしまうという状況からすると、出さないために何ができるのかということを、町長は十分に御存じだと思いますが、もう少し真剣に考えていく必要があるのではないかと、私はそのように思っております。最後に、町長のお考えを聞いて終了させていただきます。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
おっしゃることはよくわかりますし、つくらなければ発生はしないというようなことなのですけれども、そういうわけには、これはまたいかない話でありますし、また、悪のスパイラルというような言葉がありました。むしろ負のスパイラルと言ったほうがいいのかもしれませんけれども、いずれにいたしましても、町やJAと一体となって、あるいは生産者と一体となって、美幌町の基幹産業をどう守るかということだろうと思いますので、今後においても協働して、共同戦線を張って、しっかりと守っていきたいと、そのように思っているところでございます。
再質問 11番 橋本博之
以上で、終わらせていただきます。