美深町議会 平成26年第3回定例会 2014年9月8日
文化財や郷土博物館資料の保存管理状況と専門委員の配置について
2014年9月8日、美深町議会の一般質問で、岩崎泰好議員が「文化財や郷土博物館資料の保存管理状況と専門委員の配置について」質問し、教育長 石田政充、町長 山口信夫が答弁しました。
- 質問者
- 岩崎泰好 議員
- 答弁者
- 教育長 石田政充、町長 山口信夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 9番 岩﨑泰好
次、3項目目は教育に関係する項目でありますが、文化財や郷土博物館資料の保存管理状況と活用のために必要な専門委員の配置はいかがであるかということ。そして、文化財専門委員会の開催状況と新たな文化財指定の対象物件はあるのかないのかということ。それから2つ目に郷土博物館資料の充実と活用の基本的考え方と保存庫の現状はどのようになっているのかということ、その2点。もう1つありました。専門委員、学芸員の配置や郷土博物館の運営に民間活力の導入の考え方はないかどうか。以上3点について教育長に伺うものであります。そしてもう1点、文化的向上や郷土に対する認識を深めるために、専門員の配置に関して予算的な処置を講じる考え方があるかないかということについては、これは予算の関係でございますから町長に伺うものであります。
答弁 教育長 石田政充(教育長は2019年9月まで)
只今、岩崎議員の方から教育についてのご質問いただきましたので答弁をさせていただきます。まず文化財専門員会の開催状況、それから新たな文化財の指定についてですけれども、まず、文化財専門委員会については、現在、文化財保護条例の中で社会教育委員が務めるということについてはすでにご承知のことだろうと思います。その中で指定等の関連が出てくれば協議をしてという状況でございます。現在のところ文化史跡という形で3点ほど指定に向けた協議をさせていただいているところであります。開催状況のご質問がございましたので、昨年の9月から4回ほどの協議を重ねている状況でございます。次に、郷土資料室の活用の基本的な考え方とそれから保存庫の状況ということでございますけれども、これまでも郷土資料室については興味関心を持っていただくということを考えながらいろんな形で事業を進めてきたと、その中で郷土研究会の皆様にも大きなご協力をいただきながら、例えば伝承講座の開催ですとかそれから収蔵品の展示等々事業展開をしてきたというところでございます。町の歴史を伝える施設として引き続きそういったものの充実していきたいと考えているところであります。その中にあって保存庫の状況でございますけれども、遊学館を保存庫として活用させていただいていますが、ご存じの通り遊学館については一般の方に見学いただける形で公開をしております。ただ、その中で1室展示スペースとは別に保存専用として資料保管をしているという状況でございます。数年前には台帳等の整備もしながら管理体制について進めてきているところでございまして、引き続きしっかりと管理をしていかなければならないという考え方をしております。それから専門員、学芸員の配置の関係、それから郷土資料室の運営についてですが、民間活力はどうかというご質問でございます。学芸員の関係につきましては以前にも質問をいただいている経緯がございます。その時にも対応させていただいておりますけれども、現組織体制の中で取り組んでいきたいと、学芸員という形で人が増えるということになれば本当に良いことであることは間違いないのですが、全体的な町の役場機構との兼ね合い等から考えて、現体制の中でしっかりとやっていかなければならないのかいうことで考えているところであります。それから資料室の運営等につきましては、先程もお話しを申し上げましたが、本町の場合は幸いにも郷土研究会という本当にしっかりといろいろな郷土の歴史について研究していただいている団体がございますので、こういった組織にこれまでもいろいろな形でご協力いただいているわけですけれども、さらにご相談を申し上げた中でご協力いただける、そして、共々に適切な運営管理ができるような努力をして参りたいと考えているところでございます。以上、答弁とさせていただきます。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
私の方にも専門員としての配置ということで考え方はどうだという質問をいただいているのですが、今ほど教育長が答弁しておりますけれども、教育委員会の社会教育全体の中でしっかりとこれを対応してほしいなとそんな考えでいるところでございまして、ただ、うちの場合はおかげさまで有識者の方々、他の町よりかなり厚くおられるということもありますので、今専門員を配置するような考え方は基本的には全く持っておりません。
質問 9番 岩﨑泰好
まず、文化財の専門委員会の開催ということで、昨年9月から開催をしていて、史跡について検討しているという答弁でございました。安心する部分もあります。しかし、これらについては条例の中では指定や解除については教育委員会が指定解除について諮問委員会に諮問して事を進めるということで、今、その諮問が進んでいるのだろうと思いますが、今、時代はたくさんの高齢者が元気な内に町を離れようという方が結構おられまして、それらの方々が個人的に所有している文化財に匹敵するようなものが実はあるのではないかと。離町に際してそれらは判断の問題になってくると思いますが、廃棄処分をされる方が結構おられるのではないかと。非常に貴重な大事なものが処分され失われていくという現実が、ここに至って出てくるような状況に今なっているのではないかと思うのですが、それらについてしっかりと条例の中では郷土博物館条例が6条からなっておりまして、1条は目的、設置の項目、2条目は名称と位置の項目、それから3条目は事業についての項目でありますので、4条目は職員について、第5条に資料の寄付という条項が1文追加してあります。そこには町民からの寄付を受けるのだということを条例の中ではしっかり出しています。そういうところでしっかりとここでいう美深町の文化財に匹敵するものは有形文化財、或いは民俗資料、そして今お話しであった史跡の問題、それから天然記念物等もこれらに入ってきますので、改めてそれらにしっかりと情報を町として提供して、資料提供願うような態勢をとるべきではないかというふうに考える1人でありますが、さらには今閉館になっております西里の竹内資料館、あそこの資料も非常に貴重なものがたくさんあるように伺っていますが、それも管理体制がなかなか個人的な管理ですから難しくなってきて、ゆくゆくは処分せざるを得なくなる状況も多分生まれるのだろうと思います。それらの対応をしっかりとする必要があるのかと思うところでありますが、今、諮問委員会が開かれているのでありましたら、是非それらのことについても検討課題として追加をしてしっかりと資料を残していくというような作業が必要ではないかと思いますが、考え方をお聞きしたいと思います。
答弁 教育長 石田政充(教育長は2019年9月まで)
個人が所有されている貴重な資料についての取り扱いについてということでありますけれども、これまでも離町に際してということですとか、いろいろな場面でご自宅で保存されている多くの資料、たくさんご寄付をいただいてきているという状況でございます。その中でそういったことをわからないでいるとか、貴重なものが失われていく状況がもしあるならばそういったことについてもしっかりと意を払いながら対応していく必要があるのと思っています。決してそういったものを受けないという考えではございませんし、ご紹介いただければその都度担当職員がご自宅の方におじゃまして、それがどのようなものか、それから結構すでに資料としていただいているものと重複するようなものもたくさんございます。そういったものの扱いをどうするかってことがございますけれども、所有者の方に対していろいろな状況説明する中で、意向を持たれる部分については寄付をいただいているという状況でございます。そんな中にあって今お話しがございました西里にあります竹内さんの回想館の資料ですけれども私共も1度見せていただきましたけれども非常にたくさんの資料があるということで、よくここまで頑張ってやられたかなと思います。先日も郷土研究会の会長さんの方からどうなのだというお話しを聞かせていただきました。今後、郷土研究会の皆様にも皆さんの目から見る郷土としての資料の部分もありますでしょうから、ご相談申し上げながらそういったものについて協議を進めるような形で考えて参りたいと思っています。ただ、やはり町として郷土資料としてお預かりする分については、全てののものをお預かりするということはできません。やはり一定程度のものを見せていただきながら残していくことが適切であるかどうか、残していくべきものかどうか、そういったものを見極めながら対応していく必要があると思います。そんな形で基本的にはいろんな機会を皆さんに提供していく必要があるのかと思っていますけれども、ご理解をいただきたいと思います。
質問 9番 岩崎泰好
答弁の中では、町民の資料提供、寄付については受けるということでございますから、何らかの機会にそれらの情報もぜひホームページ或いは情報誌等にしっかりと記載をしていただきたいところですが、その受けた寄付の物品になるのですが、それが郷土資料として残しておくべきものかどうかの判断というのは、現場では兼任の職員の中で対応するという現状ですよね。そうなってくると例えば非常に貴重な資料もこれは必要ないのではないかという人の見方、それは専門職員の方に失礼ですが、そこには学芸員としてしっかりそれらの資料に精通した方がそれらを分別すると言いますか、仕分けをするというかそういう作業はこれからは必要になってくるのではないかというふうに思いますが、それらについてはどう考えますか。
答弁 教育長 石田政充(教育長は2019年9月まで)
非常に例えばいろいろな資料の中で判断が難しいもの、きっとこれからもいろいろな部分がでてくる可能性があります。全て職員がということではなく、やはり例えば道ですとかいろいろなところとの照会をしながら、判断のつかないものについてはやっていく、そういった形で専門家の知恵をお借りしていくということが必要なことだろうと思っています。ただ、今おっしゃられた通り、それは学芸員という形で、特にその郷土資料に精通した学芸員がいらっしゃればそれが1番良いことかもしれませんけれども、ただ、学芸員といってもどの分野を考えていくのかということによって非常にただ学芸員がいれば良いということではないと思います。それよりはやはり職員の現状体制の中で、各専門の方にご相談をしながらやっていく方が本町の場合は合理的といいますか有効性があるのではないかと考えております。
質問 9番 岩﨑泰好
それと先程来、今資料の保存には遊学館を現物展示の部分と、別に1室を設けてそこに保管をしているという話がありましたが、その保管庫の大きさと収容能力がどの程度のものなのか。そこの現状はどういうふうになっているのか。まだ空きスペースがあるのかどうか。またはもう既に満杯状態になっているのか。そしてさらには、そこに火災ですとか、或いはそれが低いところにあれば水の被害ですとか、或いは保管上の腐食ですとか防虫対策ですとか、その辺のことについて現場はどうなのですか。
答弁 教育長 石田政充(教育長は2019年9月まで)
ご存じの通り旧厚生小学校ですから、教室1つの分を保管庫として利用させていただいております。それについては議員も十分ご承知の通りと思います。保管状況の関係ですけれども、3年程前ですか、予算を付けていただきながら整理をさせていただきました。保管の量的には8割9割ぐらい保管状況だろうと思っています。まるっきりスペースがないかというと多くのものを受け入れるとスペースがございませんけれども、若干の受入余地はあるかと思います。また、特に南向きなものですから、日の関係があるものですから、遮光カーテン等をしながらそういった日焼け、それから場所を2階においてございます。そういった部分では今心配されました水の問題等はないかと思います。ただ、防虫等の関係が、これはたまに見ているのですけれども今の所そういったものは見られていないと思っています。もし、そういったことがあればやはりいろいろ状況があるとすれば、そういった対策もしていかなければならないし思っています。いずれにしても現場でできる限りの適正な管理をしていきたいと思います。
質問 9番 岩﨑泰好
私も郷土研究会の一員でございまして、先般、枝幸町のオホーツクミュージアム枝幸の中を見学させていただいた経緯があります。今、学芸員の配置の問題、それから博物館の運営に関する問題を質問しているわけですが、1つは郷土博物館が謳っている条例の目的ということが充分に機能された施設になっているかということが非常に大きな問題点でありまして、先程来の答弁の中では、人的な配置の問題が優先して、本来、文化的価値のあるものをしっかり保管をして、展示をして、さらには多くの町民をはじめ多くの方々に見ていただき、文化を知っていただくそういう機能がしっかり果たされていないのではないかと私は思うところなのです。非常に皆さんいろいろなところの担当兼任しながら職員の方は業務をしています。そこに1つ無理があるのではないかと思います。こんな大事な事業に対して兼職の中で、担当をつけるという形はもう止めにして良いのではないかと思っているところなのです。例に出して悪いのですが、時間もあまりありませんが、今のこのオホーツクミュージアム枝幸は平成11年のオープンから累計で今8万人の方、年間平均して5千人の方が訪れています。昨年まで学芸員1人でした。今年から2人体制をとっています。さらにはここでは毎年40から50の1番大事なところですが、子供たちへの体験教室、或いは出前講座など順次開催して、ここに年間1千人の子供たちが学ぶ場を作っています。こういうところが実はこの博物館の意義の1番大事なところでありまして、それが今現場ではうちの町はできていないことを考えると、ここはしっかり人員を配置すべきではないかと私は考えるのです。近々では礼文町にも或いは利尻町にも2人学芸員を配置しています。中川町にも1人配置しています。名寄市も配置しています。やはり博物館の使命といいますかあるべき姿というのは十二分に発揮させるためには今1度今までの考え方を改めて、しっかりとした体制を作って、この郷土の姿というの知ってもらう、そういう教育の場にしっかりと立ち返っていく必要があるのではないかと思うところなのです。時間がありませんからもう1点紹介しますが、民間活用の導入に関しては白老の仙台藩白老本陣屋資料室、ここにあたっては学芸員の方とさらには地域のボランティア説明員の協力で運営されています。年間9千人の方が入っています。ここは観光の面も意識をした施設にしています。ですから美深町もあれだけの施設があるのですからそういう観光面をプラス視野に入れたそういう対応が必要になってくると思うのですが、それらについて伺うと共に、町長、改めて一人について500万円もあれば十分職員は採用できるのではないか、そういう町長はハードの充実からソフトの充実ということを何かの機会にも話されました。これから来年度改選時期になりますが、そんなハードの面からしっかりソフトの充実のためにこれら学芸員の配置をする関係はないかお聞きをして終わりにしたいと思います。
答弁 教育長 石田政充(教育長は2019年9月まで)
只今いろいろな各地方の取り組み状況、体制等についてお話を伺いました。確かにいま言われる部分でしっかりやっておられるなと、私も枝幸については見させていただきましたし、名寄についても何回か見せていただいていますけれども、それぞれのしっかりとした地域の歴史を含めて、そういった1つは材料含めてあるのだと、それから体制等についてあると見せていただいております。先程からを話しておりますけれども、本町の場合はそこまで行けるかどうか。これは将来に向けた1つの課題でもありますし、この町の問題についてもいろいろな部分で考えていただけはならないと思っていますけれども、現状の中ではなかなか今お話しいただいております状況には至っていないこともご理解をいただきたいと思います。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
ハードだけでなくてソフトという部分については文化であるとかスポーツであるとか、諸々のことがあるわけでありますけれども、そういう風に意を用いながら、今町政を進めているわけで、今後そういう方向で進めなければならないと、しかしながら具体的に今学芸員を配置する、専門員を配置するということにはなかなかならないと思って、教育長の答弁と同じでございます。