美瑛町議会 令和5年第4回定例会 2023年6月22日
美瑛高校の将来像と支援について
2023年6月22日、美瑛町議会の一般質問で、保田仁議員が「美瑛高校の将来像と支援について」質問し、町長 角和浩幸が答弁しました。
- 質問者
- 保田仁 議員
- 答弁者
- 町長 角和浩幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 5番 保田仁
番号5番、保田仁。質問方式、時間制限方式。質問事項、美瑛高校の将来像と支援について。質問の要旨。令和5年6月に北海道教育委員会が策定した、公立高等学校配置計画案によれば、「全道の中学卒業予定者は令和6年度から8年度までの3年間で4万1千人から1千人以上減少し4万人を下回り、その後も減少傾向にある。」と見込まれています。さらに、その中における基本的な考え方として「市町や圏域において複数の高校が設置されている場合、関係市町村の参画を得ながら高校の役割分担や定数調整も含めた具体的な配置の在り方を検討する。」としており、多数の欠員が生じている高校は再編統合や募集停止の措置を受ける可能性が高いと言わざるを得ません。本町においては、美瑛高校への施策として教育環境振興補助事業により、地域と連携した魅力ある高校づくりのための支援を行ってきており、生徒数の減少に一定の歯止めがかかった時代もありましたが、国の施策や社会情勢の変化に伴い、現状の新入学生徒数は本年度で25人の欠員であり、昨年度とほぼ同様の欠員数となっていることから、存続を危ぶむ声が多く聞かれます。地域にとって高校とは、基礎的な学問知識の習得だけでなく、培われた知識やスキルを地域の産業や文化に生かすことで、地域経済の発展や地域の魅力向上につながると考えています。そこで、美瑛高校への支援に関して次の3点について伺います。(1)今までの支援の実績と効果は。(2)高校進学に対する地域における実情や課題は。(3)地域の高校として求める将来像と今後の支援は。質問の相手は町長です。
答弁 町長 角和浩幸
5番、保田議員さんからの質問項目、美瑛高校の将来像と支援について答弁を申し上げます。少子高齢化が進む北海道内では、生徒数の減少に伴って高校の統廃合が進み、ピーク時の平成11年には、245校あった道立高校は現在189校となり、56校が姿を消しているとともに、学校規模もますます小規模化しております。このような中、美瑛高校におきましては、国の高等学校等就学支援金制度の改正や、学区内の就学環境の変化等による影響がさらに加わって、本年度の入学者数は15人となり、議員ご指摘のとおり今後の学校存続に向けて厳しい状況にあります。1点目につきましては、町では美瑛高校の生徒数の確保に向け、平成18年度から各種支援制度を拡充しながら継続した支援を行ってまいりました。これにより生徒数の減少に対して、一定程度の抑制効果があったものと捉えておりますが、特に近年の美瑛高校を取り巻く環境の大きな変化に対する根本的な解決には至っていないのが実情です。2点目及び3点目につきましては、町内中学校の卒業生の美瑛高校への進学率は、直近5か年の平均値では13.8%と、一定数の地元進学率が確保されていましたが、本年度は4.4%と大きく低下する結果となりました。また、北海道教育委員会が本年3月に策定した、これからの高校づくりに関する指針改訂版では、再編の対象を1年生が2年連続で20人未満と明記され、美瑛高校の存続に向けて厳しい課題を抱えております。町としましては、美瑛高校の存続が、人口減少の緩和や地域経済に寄与し、本町の地方創生にも役立つと認識していることから、より一層美瑛高校とともに、地域づくり人づくりに取り組む必要があると考えます。今後は先進事例や識者の知見をお借りしながら、これまでの支援策とは別の観点で、美瑛高校の魅力化と存続に向けた取組を検討してまいります。以上です。
再質問 5番 保田仁
5番保田です。それでは一般質問を全般を通しまして再質問をさせていただきます。まず最初にですね、答弁書にありますとおりですね、直近5か年間で美瑛町の中学卒業者のですね、進学率13.8%ということで、本年度は4.4%まで落ち込ん落ち込むというか、下がっているというところで大きな原因っていうのは何だとお考えか。まずは、その点についてお伺いをいたします。
答弁 町長 角和浩幸
地元からの進学率が4.4%とこれまでに比べて大きく落ちているということの要因でございますけれども、統計的なデータ的な分析といいますか、聞き取り調査とか、そういうことはしておりませんので、本当の生徒または保護者の方の思いというのは、つかんでいるところではございませんけれども、大きくは、地元進学だけではないですけれども、美瑛高校全体への進学者数が減っている要因といたしましては、子供の数が減ってきていること。それと、私立高校の実質無償化が始まっていること。そのことによりまして、子どもたちの選ぶ選択肢が広がっている中で、美瑛高校が選ばれなくなってきている傾向があるというような大きなくくりの分析といいますか、こちらとしてはそういうような要因があるのかなという受け止めをしているところでございます。
再質問 5番 保田仁
そういったことだと私もそんな感じは受けておりますけれども、美瑛高校のですねホームページによりますとですね、美瑛高校もいろいろな取組をされております。特色あるカリキュラムとしましては、朝学習ですとか、ICT活用の推進。それから取得可能な資格を多様化していたり、学習のサポートをしていたりと、またキャリア教育としまして、地域産業考えるグループ学習ですとか、町内企業のインターンシップ。インターシップ後報告会だとかプレゼン、マナー教育。それからまた大学だとか専門学校へですね就職ですとかも、希望叶えているような国立大学にも入っているような、そういったお子さん方もいるようですし、また、町の支援としてもですね就学支援制度と、いろいろと頑張っているのかなとそんな風に思っておりますけれども、それでもやっぱりですね、町内からのですね進学率が低いのはですね、先ほども答弁にもありましたけれども町民から見て、何かしら魅力が足りないのかなと。また魅力の発信が足りないのかなと。そういったところに要因があるのではないかとも考えられますがそこら辺はどのようにお考えでしょうか。お伺いします。
答弁 町長 角和浩幸
今保田議員からご指摘をいただきました。例えば、特色あるカリキュラムですとか、キャリア教育ですとかに力を入れていること。あと、このところ進学率も上がってきていて、望む大学への進学を果たしている生徒たちも増えてきているということが、現実に今、美瑛高校をめぐってはそういう現状であると、私も思っております。で、定期的に美瑛高校と美瑛町担当者との間の協議をしておりますけれども、その協議のやりとり私はその場に入ってませんが、後日の報告を見ておりますと、高校側もそういう高校の取組が、広く知られていない、というところの何といいますかもどかしさみたいなものは感じているような内容となっております。そういう意味では、魅力の発信の仕方が足りない。高校を責めるわけじゃないですけど高校、役場も含めてもっと美瑛高校の現状取組というものを発信していくことによって、中学生たちに目に触れてもらうということが、できるのかなという風には思っております。また、ただ一方で、高校というのは小中学とは違いまして、皆さんご存じのとおり、一定の進学を目指す方々が偏差値順で高校を選ぶという傾向これはもう、当然あることでありまして、そういうような高校の在り方を考えたときに、美瑛高校よりも他の高校に魅力を感じている生徒が、一定数多くいるということなども要因となって今の美瑛高校の入学者数につながっているのかなという風に思っております。
再質問 5番 保田仁
分かりました。答弁書にもですね魅力化に向けて取組たいというような答弁がいただいておりますけれども、町長が今ですね、考えられる魅力とはですね、一体どういう風なことなのかというところをですね、もしそういったものが、頭の中に浮かんでいるようでありましたらですね、考えをお伺いをいたしたいと思います。
答弁 町長 角和浩幸
美瑛高校をめぐりましては、なかなか難しい面がございまして一つは、やはり道立高校であるということ。そこの道立高校の教育の在り方に町として関わっていくということが非常に限定的になってしまっているという、この難しさがずっとこう美瑛高校支援策についてはあるところでございます。これまで、先ほど答弁申し上げましたけれどもずっと引き続き美瑛高支援を続けておりますが、これは美瑛高校が、道立高校として道立高校のカリキュラム位置づけの中で果たしている、今の勉強の在り方。その在り方を、側面から美瑛町として、支援をしているというやり方、在り方で支援をしてまいっております。ただ、議員ご指摘のように今回のご質問そのものですけれども、その支援策を講じても、ここまで入学者数が減ってきているではないかという、この現状でございまして。では、これまでどおりの支援では、恐らくもう効果が限られているだろうという風に受け止めざるを得ないと思っております。そこで、ご質問の魅力化ですけれども、今の道立高校のカリキュラム。今持っているものを、側面から支援するというだけではなくてですね他の全く違う物差しといいますか、美瑛高校の在り方を論じていかなければ、魅力化につながらないと思っております。その魅力化というのが何かというご質問で、これが魅力だと今お示しは出来ないですけれども、美瑛町が関わる中で、美瑛高校との間の中のお話でいけば、やはり高校が町内にあること。高校に若い年代の人たちが毎日毎日集ってもらうということ。このことが美瑛のまちづくりに対して、大きな効果を持っている。そういう存在であるという認識でございます。でありますので、美瑛町といたしましては、より多くの若い方々が美瑛高に集ってくれる。そういう魅力づくりを、美瑛高校もでございますし、美瑛町も一緒になって、地域も一緒になって、これから築いていかなければ、ご指摘のように本当に先は見えてきてしまっているそういう状況になりかねないなと思っているところでございます。
再質問 5番 保田仁
そうですね、魅力化ってすごい大事だと思います。子供たちが行きたい、入りたいっていう高校にですね、ぜひ町も、道立ですね。道も町も含めてですね、みんなで努力していければいいのかなと思います。ここでですね、全国ですとか北海道のですね、事例、取組なんかをちょっとご紹介をさせていただきたいと思いますけれども、島根県がですね地域おこしの先進地でもあると思いますけれども、中でもですね、人口減少が著しいかった離島のまちが、人口増に転じたと。ということで有名な海士町ですけれども、町内唯一の大きい島前高校がですね統廃合の危機に直面していたと。それがですね、魅力化プロジェクトを立ち上げまして、推進したことによりまして、廃校寸前だった高校が入学者が増加し、離島の高校としては異例となります1学級からですね2学級80名に増加となったという例があります。また島根県内でも、これは離島ですけれども、島根県内でもですねあと美瑛と同じ中山間地域のですね、津和野町がですね津和野高校がですね、海士町と同様の取組で成果を上げています。そういった例もあります。あと文部科学省のほうでもですね、地域との協働による高等学校教育改革推進事業の取組というものを展開しておりましてですね、地域振興の核として高等学校の機能強化を図ることを目指しているようでございます。本町もそうした国や道の事業を活用して取り組めるのでないのかなとそんな風に思っております。北海道の例としましては、皆さんご承知のように音威子府の美術工芸高校ですとか、ニセコ高校、三笠高校など広く知られているところでありますけれども、最近ではですねオホーツク管内の清里高校が道と連携した取組を行ってですね、いるというところで、これはですね道教委がですね、札幌市に設置しました遠隔事業配信拠点、TBSからオンライン授業の配信を受けて大学進学のニーズにこたえようとする、取組を始めたというところでございます。清里高校ではですね、減少傾向に拍車をかけている原因がですね、町内からの入学する生徒の少なさ。美瑛と同じなのかなと思いますけども、そういった認識であります。大学への進学を実施重視する生徒たちはですね、より授業が充実している都市部の高校を選択して、その結果町内からの入学者が減少してしまったことが原因と考えられています。このまま子どもたちに選ばれない高校になってしまえば学校存続は危うくなると。そういった考え方だからこうした取組を始めたとのことですけれども、まだ結果は出ていないということで1例を挙げておきますけれども、こういったことですね、魅力化推進につきましてはですね、早急な取組が必要だと思いますし、非常に難しいことだと、そういう風に認識をしております。ご紹介しました海士町、津和野町、清里町のように、プロジェクトを立ち上げることはですね、有効だと考えますけれども、その考えはあるのか。それと、もしありましたらですねその組織体制とかですね、スケジュールとかですね、そういったものの考えがありましたらお伺いをいたします。
答弁 町長 角和浩幸
先ほど1回目の答弁の中でも申し上げましたけれども、美瑛高校の魅力化のためにはやはり先進事例に学ぶということと、識者の知見をお借りしながらという形で答弁をさせていただきましたけれども、まさに、全国で様々似たような状況の中で、特色ある取組をしている高校がございます。そういうような取組を、謙虚に学ばせていただきたいなと考えております。実際に現在、美瑛町内でも、美瑛町内の地域プロジェクトマネージャーとして活動していただいている方が非常に海士町とも人脈をお持ちでありまして、海士町あるいは隠岐島前高校の関わってる方々とも、直接コネクトできるお立場でありまして、それを有効に使わせていただきまして、海士町、島前高校のプロジェクトに関わった方々から直接お話を伺うということも、今これまでしてきているところでございます。こうした知見を生かしていかさせていただいて、美瑛町内でもこれまでの支援策とは違う観点、違う次元の魅力化策というものに取り組んでいかなければならない時期だなという風に思っております。そういう方々、外部の方々との話合いとか協議の中で、今教えていただいておりますのは、この高校の魅力化について、外部の人材を活用するということは有効ですよというお話をいただいております。例えば地域おこし企業人という形で関わっていただくとか、あるいは、学校高校のコーディネーター的な人が必要で、高校内部と地域をつなぐそういう役割を担っていただく方々。こういう方も非常に力を発揮していただけますというようなお話をいただいて、なるほどなと思っているところでございます。美瑛町でも、このような形で魅力化の取組が、図れればいいなと思いますし方向性としては、そういうように、外部の方のお力をいただくというのが有効なのだろうという風に現時点で考えております。ただ、一方で今美瑛高校をめぐりましては、美瑛高校学校運営協議会という協議会が既に設置されております。これはもう高校ですとかOBの方、教育委員会の方、役場ももちろん入っておりますけれども、こういう方々で構成している協議会でございまして、この中で議論を進めていただいております。ただ、この協議会自体が道教委からの委嘱で道教委の規則によって運営されているというものなので、やはり前提が今の高校の在り方を前提にした協議会なのかなという思いがございます。そこで、もし外部の人材を、方々の力をいただくんであれば、この協議会にその方々が入っていただくという形になるのか、あるいはまた別の議員ご指摘のような、プロジェクトチームみたいなものを組んで、そこで検討していくのかということを、どちらかを選んでいかなければならない、そういう時期に来ていると思っております。ただ、現時点でどちらを選ぶかと決めてるわけではございませんけれども、いずれにしても、今のままではなくてより多くの方々の知見をお借りして、プロジェクト的に進めていく。それも早急に進めないと、今の入学者数を見ていると、もうそれほど時間は残されていないという認識で立っております。先ほど、ご指摘いただきましたとおり、道立高校だから道がやるべきだというスタンスではなくて、町も主体的に関わっていく、町の地域振興の大きな要の一つの存在であるという、そういう観点から町が関わっていく時期に入っていると思っているところでございます。ただ今こうしていきます。この時期にこうします。スケジュールこうです。というところまではお話は出来ませんけれども、それが申し訳ないですけれども、今までの支援とは違う形で町が取り組まなければならない。そのために、あらゆる形をこれから考えていきたいという決意であることをご答弁させていただきたいなと思います。
再質問 5番 保田仁
プロジェクトチーム、早急にですね、そういった有識者の参画のもとですね、察急にですねプロジェクトを立ち上げていただきたいなとそんな風に思っております。今の答弁の中で、道立高校云々っていうところの答弁も一部答弁いただきましたけれども、道立高校だから道が主体となって取り組むべきという考え方ではないということでいただいております。それで最後の質問になりますけれども、美瑛高校の町立化ですとか、公設民営化の考え方もですね含めまして、最後にですね将来像について町長のお考えがあればですね、お伺いをいたします。
答弁 町長 角和浩幸
このことに方向性につきましては、まさにこれから開かれていく、設置していきますこのプロジェクトチーム、どういう形になるかまだちょっとお答え出来ませんけれども、その有識者の方々また関係の方々地域の方々の中で議論をしていただいて決めていく事柄だろうなと思っているところでございます。ただ、方向性としましては、現在道立高校でありますんで、非常に先進的な取組をしている隠岐島前高校も県立高校であり、海士町立ではない。県立の形の中で、様々工夫を凝らした取組が出来ているという事例を鑑みますと、今の道立のまま魅力アップをすることが出来ないかと、考えていくのがまず近道かなと思っております。その上で、それではまだ足りないとか、もっと工夫が必要だということであれば、次の在り方を探っていくという順番になるのかなという風に思っているところでございます。