美瑛町議会 令和元年第4回定例会 2019年6月20日
効果の高い施策を形成提案するための情報収集及び分析の方法と、現時点で考えている具体的な施策について
2019年6月20日、美瑛町議会の一般質問で、青田知史議員が「効果の高い施策を形成提案するための情報収集及び分析の方法と、現時点で考えている具体的な施策について」質問し、町長 角和浩幸が答弁しました。
- 質問者
- 青田知史 議員
- 答弁者
- 町長 角和浩幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 11番 青田知史
番号11番、青田知史でございます。質問方式、回数制限方式。初めての一般質問となります。先の町政執行方針について、町長の考えをより分かりやすく町民の皆さまにお伝えすることができるように、また、ご理解の一助になるように質問させていただきます。質問事項、効果の高い施策を形成提案するための情報収集及び分析の方法と、現時点 で 考 え て い る 具 体 的 な 施 策 に つ い て 。 質 問 の 要 旨 、 美 瑛 町 は 昭 和 3 5 年 の 人 口 2 万1743人をピークに人口減少が進み、現在は3月末で9966人となっております。このような厳しい少子高齢化と人口減の中、高度な情報収集と分析を行い、効果の高い施策を展開していくことが、持続可能なまちづくりにつながると町長もお考えかと推察いたします。先の町政執行方針で町長が述べた、これら情報収集や各種分析の方法としましては、例えば内閣府のまち・ひと・しごと創生本部が、地方自治体に対しさまざまな取り組みを情報面・データ面から支援する「RESAS」、市町村ごとの産業連関表と地域経済計算を中心とした複合的な分析により、生産、分配及び支出の三面から地域内の資金の流れを把握し、環境施策のみならず経済及び社会的課題の同時解決を目指す環境省の「地域経済循環分析」などがあるかと思います。また、報道によれば、道内の地方銀行とそのシンクタンク、ちなみにこの地方銀行は当町の美瑛町の指定金融機関でありますが、北海道立総合研究機構が地域経済の構造や波及効果を分析できる市町村別簡易産業連関表を共同開発しております。道内179市町村の経済循環を把握するツールとして、観光振興の取り組みや、廃棄物処理に向けた広域連合の施設整備などの費用対効果も分析するシステムとしての活用が期待されているようです。試験的には道の駅フラワーロードえにわの経済波及効果について分析していたそうです。さて、少子高齢化で地域経済が疲弊し、バブル期までのような経済成長が見込まれてない今、このような「地域内経済循環」を高めることが地域経済を活性化させ、雇用の創出や所得の向上につながり、持続可能なまちづくりが可能になると、私も考えているところです。そこで、町長に質問です。情報収集と分析の在り方について、どのような手法を考えているか。地域内経済循環を高めるために、現時点で考えている施策について教えてください。
質問 11番 青田知史
はい。次の質問です。地方創生における自治体SDGs推進の必要性と、今後の取り組みの方針について。美瑛町では平成28年3月に、人口減少や少子高齢化の進行による地域経済や地域社会の縮小を克服し持続的発展を目指すために、「美瑛町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、地方創生に取り組んできました。現在の「美瑛町まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、平成27年度から令和元年度までの5年間を対象期間としているため、今年度は新たな戦略を策定する時期になります。平成29年12月22日に閣議決定された「まち・ひと・しごと創生総合戦略2017改訂版」には、「地方創生の一層の推進に当たっては、持続可能な開発目標(SDGs)の主流化を図り、SDGs達成に向けた観点を取り入れ、経済、社会、環境の統合的向上の要素を最大限反映する」とあります。地方創生の取り組みにより、将来にわたって誰もが安心して住み続けることができる美瑛町を目指すためには、持続可能な開発目標(SDGs)の視点に基づいて各施策の展開を図っていくことが必要だと考えます。そこで町長に質問です。自治体がSDGsに取り組む意義についてどのように考えているでしょうか。町民に向けての啓発と啓発の必要性とその方法についてどのように考えているでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
答弁 町長 角和浩幸
11番、青田知史議員のご質問に2点にわたるご質問にお答えさせていただきます。質問事項1点目の効果の高い施策を形成提案するための情報収集及び分析の方法と、現時点で考えている具体的な施策について、回答させていただきます。少子高齢化が進む今日においては、産業の後継者不足をはじめ、労働者人口の減少や消費市場の縮小など数多くの課題に直面しており、持続可能なまちづくりを進める上で多大な影響を及ぼすものと認識しております。これらの課題に対し、議員ご指摘のとおり地域経済を活性化することにより、雇用の創出や所得の向上を図り、これからの時代に若者が希望をもって暮らすことのできる地域社会を創り上げていく必要があり、多くの自治体が同様の状況におかれている中、地域の強みや独自性をいかした効果的な施策の展開が求められています。これまでの町政運営においては、基幹統計調査に加えて、町や関係機関が実施している調査の集計結果を基に施策の検討や評価を行ってきており、近年においては、丘のまちびえい活性化協会にてCRM事業を導入し、美瑛町を訪れる観光客等の顧客データベースの構築やターゲット分析を重ねて、新たな商品開発や効果的なプロモーションに結び付けています。今後においては、内閣府が提供している地域経済分析システム(RESAS)などの有効活用検討していますが、活用に当たっては、国が収集した地方創生に必要となる膨大な情報によって、必要な情報を取捨選択し活用する能力も同時に求められると考えていることから、講演会や研修を通して、施策の立案に携わる職員のスキルアップを図り、情報の収集と分析に基づく施策形成を行ってまいりたいと考えております。また、地域内経済循環を高める施策につきましては、引き続き農林業、商工業、観光業、民間企業と行政等が相互に連携し、地域資源を活用した6次産業の推進に努めてまいります。これまでブランド化を進めてきたビエイティフル商品の取り組みを継続するとともに、昨年12月に日本版DMO法人に登録された美瑛町DMOが主体となり展開する滞在型、通年型の観光づくりを通して、地域内の資源を最大限に活用した地域内消費の活性化を図ってまいりたいと考えております。質問事項2項目の地方創生における自治体SDGs推進の必要性と、今後の取り組みの方針について、お答えをいたします。持続可能な開発目標(SDGs)は、2015年9月国連サミ ッ ト で 採 択 さ れ た 「 持 続 可 能 な 開 発 の た め の 2 0 3 0 ア ジ ェ ン ダ 」 に て 記 載 さ れ た2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するために17のゴールと169のターゲットから構成され、地球上の誰ひとりとして取り残さないことを誓い、発展途上国のみならず、先進国自身も取り組む普遍的な取り組みであります。国としても地方自治体、企業や大学、研究機関など広範な連携を促進し、地域の課題解決に向けた自律的好循環を生み出すことができるよう取り組みを進めております。1点目の自治体がSDGsに取り組む意義につきましては、美瑛町のまちづくりにおいて、少子高齢化に歯どめをかけ、地域の人口減少と地域経済の縮小を克服し、将来にわたって成長し続けることが必要です。「丘のまちびえい」が将来にわたって地域の魅力を失うことなく、成長力を確保するためには、人々が安心して暮らすことができる持続可能なまちづくりを進めることが重要であり、地域創生を進める上で意義ある取り組みであり、今のまちづくりがSDGsの取り組みと考えております。2点目のご質問につきまして、SDGsの多様な目標を追求していくことは、地域における諸課題の解決に貢献し、地域の持続可能な開発を進め、地方創生を推進していくものと考えており、今後地域課題の解決や活性化の話題に合わせて広報やホームページによる啓発に努め、町民懇談会を通じて情報交換や情報共有を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。よろしくお願いします。(「はい」の声)
質問 11番 青田知史
ご答弁ありがとうございます。地域内経済循環を高める施策について再質問させていただきます。今のご答弁にあるように、農林業、商工業、観光業、民間企業と行政等が相互に連携し、地域資源を活用した6次産業の推進に努めること、また、美瑛町DMOが主体となり、滞在型、通年型の観光地づくりを進めることにより地域外からの外貨、この意味は外国からのお金というよりは地域外からの外貨を獲得することももちろん大切かと思います。しかし、どのように稼ぐかだけではなく、どれほどのお金が地域から出て行っているのかに着目し、地域の経済活動を考えることも必要だと思います。例えば、観光や物品販売などでお金を稼いでいったとしても、すぐにその地域から出ていってしまう。そのような現象を漏れバケツというふうな表現で議論の展開している学者さんもいるようです。お金を地域内でいかに循環させて経済活動を生むか、稼ぐ方法だけではなく漏れを防ぐ施策も同時に打っていくことが求められているように感じております。独自に産業連関表をつくり、経済状況を把握した上で施策を打っている上川管内下川町のような自治体もあります。例え話になりますが、20万円の議員報酬を私がいただき、これを80パーセントの支出ということで町内で消費をする。そしてそれを得た飲食店や商店がまた同様に80パーセントを町内で使っていく。スタートで20パーセントだったのが回りまわって、経済効果としては最終的には100万円程度になる。そういうような試算がございます。他方、20パーセントの消費率ということで、地域内での消費が20パーセント、地域外、美瑛町以外の町で消費をするのが80パーセント、これ例えばインターネットでの消費等も含めますけれども、町内の消費が20パーセントでお金を回していくと最終的には25万円程度となり、このような、これだけでも約4倍の開きを見ます。このような話をすると、これからは地元の商店で買っていこう、あるいはそうは言ってもやはり安い商品を買いたい、どっちでもいいかな、そういうような、消費者、町民の方の感想が出てくるのかと思いますけれども、思うにコストだけを優先して仕入れや買い物続けていくと、お金は地域からどんどんどんどん出ていくかと思います。それにより地域の資源が失われ地域の店や事業所がなくなっていけば、さらに地域外に頼ることになり、ますますお金も漏れ出してしまい、地域の力を失われていき持続可能なまちづくりが困難になる。そういう考えもございます。昨年10月に東神楽町で開催されたワークショップに目を通したことがあるんですが、東神楽の独自データーもあるかと思うんですが、地域内経済循環に関係する数値一つ だ け ご紹 介 とい う か、 民 間 消費 と いう 考 え方 で は ある ん です が 、東 神 楽 町ト ー タル で206億、民間消費があるそうです。東神楽町内に住んでる人が町内で使って額は191億、そして東神楽町外に住んでる人が東神楽町で使ったお金から、東神楽町に住んでる人が町外でお金を使った額を引いたものが15億、これは地域外からの流入ということになるかと思います。逆に美瑛町のRESASの23年度の数字を見ると、美瑛町の民間消費額はトータルで229億円。美瑛町内に住む人が町内で消費する金額は221億円。そして町外に住む人が町内でお金を使った額から同様に町に住む人が美瑛町以外でお金を使った額を引いた額は後者の方が大きく8億円町外に流出しているというデータがございます。そこで再質問になりますが、美瑛町内企業や商店の育成と町民の地元消費の促進について、何らかの施策が必要かと思います。町民の中には当然コストや入札の方法を重視すべきという考え方もあるかと思いますが、やはり町内の企業が工事や業務物品の調達について優先的に受注することで、町の投資した資金が地域内を循環し、地域経済の活性化と地元企業の育成につながっていくということを改めて認識し、適正な競争原理のもと公平性を確保する上で地元企業に対する優先発注を明文化、制度化していく、そういうようなことはお考えにはございませんでしょうか。合わせて、町民の地域経済循環に対しての理解を求めつつ、町外消費額の減少につながるような地元消費を促進するための施策を打ってはいかがでしょうか。質問です。町長ご回答よろしくお願いいたします。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
私もほぼ、同じような認識に立たせてもらっておりまして、まずこの地域内、あるいは美瑛町の経済をどう良くしていくかのための、まず第一歩がRESASをはじめとする、こういう経済連関表の分析から始めるべきじゃないかなという思いであります。そこを知らないとどこが弱いのか、どこが強いのかが分からないですし、効果的に実効的に手当てをしていくにはどこが狙っていくのがいいのかっていうことが今のところ分からないわけです。そのためにもRESAS等の詳細な分析が必要かなという立場では、全く青田議員と同じところでございます。また先ほどの中でも漏れを防ぐという意味では、ご質問、焦点ですけれども、漏れを防ぐという意味では、域内から域外に出る多くは一般的にはエネルギーと食だと言われております。エネルギー分野につきましては、バイオマスチップなどを町内でもありますので、これをさらに活用を図っていくことで、域内のエネルギーの自給自足に向けた取り組みにしていきたいと思いますし、食に関しましては食の供給地としては美瑛町、大変大きなものございますのでそれを、より一層、地域内で普及を図っていく、そういう取り組みも必要かなと思っております。そういう面を通して大きく、町内、域内から域外へ出ていくお金というものを少しでも食い止める、そういう取り組みがまず前提で必要かなと思っております。その上で、地元商店の育成でございますけれども、現在でも各種制度ございますけれども、もちろん、地元の中で地元のお金が回るというのが1番大事でございますので、地元商店の優先化というのは図っていくべきだと思っておりますけれども、一定の競争原理がありますので公契約の中でどれだけ優先できるかというのはまた別の競争原理の話もあるかもしれませんけれども、例えば現在では入札制度の中では指名競争入札なども導入をしております。そのような形で地元商店、地元企業が元気で活力ある取り組みが進められるように、今後も進めてまいりたいと考えております。また、商店の活性化、消費に向けては地元の商店の中で、お金を使ってもらうこの誘導策も必要かなと思っております。そのあたりも具体的に効果的な事業を考えながら、提案をさせていただきたいなというふうに考えております。(「はい」の声)
質問 11番 青田知史
ありがとうございます。今、町民に対してのって言いますか、誘導策というような表現でお話いただきましたが、私もやはりその誘導策については必要なんではないか、合わせて、町民に対しての啓発といいますか、地域で物を買うことが経済循環に良い方向に向かうということが必要になるという、そういうようなことを理解していただくということも必要なのかなというふうに考えております。続きまして、SDGsについての質問をさせていただきます。このSDGs、正直聞き慣れない言葉でございます。私も最近、色んなところで目にするようになってきているんですけれども、再質問ということで、町内では大雪青少年交流の家が全ての人に健康と福祉をですとか、質の高い教育をみんなにっていう取り組みをテーマに位置づけているようです。今月末に行われるG20大阪サミットでも恐らく話題として取り上げることがあるかと思うんですが、このSDGs、今、策定している「美瑛町まち・ひと・しごと総合戦略」が、見直し時期にきておりますけれども、国は2020年の成果目標として都道府県及び市町村におけるSDGsの達成に向けた取り組み内容を30パーセントとしているそうです。現時点での考えで結構ですが、今年度の総合戦略見直しの際に、このSGDsを活用して進めていくのかどうかその辺、お考えがあればお答えいただきたいと思います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
先ほどもご答弁をさせていただきましたけれども、先ほどの中では今取り組んでいる取り組みもSDGsですよっていうようなご回答させてもらいましたけれども、SDGsのメリットの一つは明確なターゲットを絞ることができたと。ここの17に向けてはこうしていくという、そこをはっきりさせたのはすごくメリットのある取り組みだろうなと感じております。ただ、実際にやってることはもしかしたら今までもこれまでもやってきたことを、この中に17に振り分けて、再編し直したと言えなくもないのかなというふうにも感じております。そういう意味では、今までやってきた取り組みを再編し直すということで技術的なSDGsの取り組みだよと言われることも無理はないのかなというふうにも感じております。とは言いましても今申しましたように、17の取り組みとSDGsのマーク、アイコン、あれは非常に分かりやすいですよね。見た目にも分かりやすいし、分類もできるし。そこに向けて具体的な取り組み策もその17に従って配置することができるという、計画を立てる上のツールとしては非常にすぐれたものであるかとも思っております。その両方を勘案しながら、計画見直しに当たって、先ほどから今日は総合計画もそうです、総合戦略もそうですけども見直しに当たって、考慮していきたいと考えております。(「はい」の声)
再々質問 11番 青田知史
再々質問ということになるかと思います。ありがとうございます。私も共通認識を持っております。ただSDGsにつきましては、17のゴールのみならず、169のターゲットと230の達成度を測定するための評価尺度というのがございます。これにより、地方創生の取り組みに対しての進捗状況を図るということが可能となるというのも教科書の方に出ておったもんですから、今後の取り組みに期待をさせていただきたいと。そのようなことで、ただ、基本理念として、ちょっと押さえておきたいんですが、誰ひとり取り残さないという、そういうのがSDGsの基本理念にございます。今後その町全体が同じベクトルで進んでいくことに繋がるのであれば、ぜひご活用いただければと思いますが、担当課はどちらの方になるんでしょうか。(「はい」の声)
再々質問 11番 青田知史
SDGsの取り組み先ほど町長おっしゃいましたように、持続可能な開発目標のアイコンがございます。それで私はさっき担当課どちらになりますかっていうちょっと質問だったんですが、これはやっぱり全庁全職員そしてあとは企業なり、そういう関係団体が全部で取り組むことが必要だと思いますので、その辺りについて町長の考えをお聞かせてください。失礼しました。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
はい、改めまして、SDGsでございますけれども、私としましては、RESASもそうでしたけれども、根拠に基づいた政策立案、最近言われるようになってますけれども、具体的なデーター・根拠に基づいてでないと施策を組み立てられないというそういうような立場重視していきたいと思っておりますので、今後の計画策定についても、SDGsの視点というのは取り入れ、大事にしていきたいなというふうに考えております。その上で町内、町外各企業等につきましては、強制できるものではございませんので、広報などを通じまして、今、国連・国・自治体レベルでもこういう取り組みが進んでますよということをお知らせしていきたいなと思っております。担当課につきましては政策調整課がまず窓口的には担当させていただきます。