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美瑛町議会 平成28年第7回定例会 2016年12月16日

「回数制限方式で質問をさせていただきます」

2016年12月16日、美瑛町議会の一般質問で、杉山勝雄議員が質問し、町長 浜田哲が答弁しました。

質問者
杉山勝雄 議員
答弁者
町長 浜田哲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 杉山勝雄

おはようございます。13番杉山でございます。回数制限方式で質問をさせていただきます。昨日と同じJR問題での質問でありますけれども、野村議員の後押しになるかと思いまして私も質問をさせていただきます。引き続き連携プレーでよろしくお願いをいたします。JR北海道の単独では維持困難な路線発表にどう対応していくのか。JR北海道は11月18日に「JR北海道単独では維持が困難な路線」を発表し、富良野線も2019年度末までに抜本的な見直しを進める路線の一つであるとしました。道内では10路線13区間に及ぶ大規模なものになります。これは民営による公共交通機関としての役割を果たせないとの表明であり、責任の放棄であります。維持困難とされた自治体に住む者には、このようなJR北海道の一方的な表明を素直に受け入れることは到底、承服できません。赤字の部分だけを切り離して情報を出しております。貨物はどうなのか、新幹線への投資と、その利便を享受できる都市との格差はどうかなど、その全体像は隠されております。都合の悪い部分だけを押し付けているとしか思えません。他にも鉄道事業以外の営業や資産なども含めて発足したのが分割民営化後のJR北海道ではなかったでしょうか。そこで、今後どういう形で協議を進められるか、町長のスタンスを伺います。(1)いうまでもなく、鉄道は公共交通機関です。このことに異を唱えるのは国をはじめ誰もいないはずです。それなのに国鉄の分割民営を強引に持ち込んできた。北海道のような地域で独立採算の民営化が当初から困難なことは、経営安定化基金を作ったことではっきりしていたはずであります。この失敗に対する国の責任を第一義的に指摘していかなければ、どこまでも民営化の枠で採算論に引きずられてしまうと思いますがいかがでしょうか。2つ目に、もう一つは通学、通勤、通院など、国民が等しくもっている自由に移動する権利を、国は保障する義務があるということ。公共の性格を持つものに採算性を求めること自体が逆立ちした論理になってしまいます。新聞紙上で次のような意見を見たことがあります。「消防や警察に採算性を求めるか。利用が少ないからといって、なくすことはできない」、「鉄道行政を独立採算でやっているのは日本ぐらい」だ。そこで、求められるのは、赤字路線の抜本的見直しではありません。鉄道行政の抜本的転換こそが求められると思いますが、町長の考えを伺います。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)

13番、杉山議員よりの一般質問について答弁を申し上げます。連携ということで、だいぶんやりづらくなってきたなというふうに思って伺っておりましたが、JR問題、大きな問題でありますので、答弁させていただき議論をさせていただければと思いますのでよろしくお願いいたします。先般、JR北海道は、「単独では維持することが困難な路線」として10路線13区間について報道発表されました。報道に先立ち、JR北海道からは事前に報道と同様の内容について説明に来られた経過があり、今後、自治体側の意見を踏まえJR北海道として方針を固め、再度協議を進めさせてほしいとの説明があったところであります。1点目のご質問につきまして、国は不採算の赤字ローカル路線を多く抱えるJR北海道においては、分割民営化された当初から北海道の行政面積、地域性、人口密度などの問題により鉄道事業で収益を生む独立採算での経営は難しいものと想定し、経営安定基金を創設することにより、その運用益で鉄道事業の赤字を穴埋めし、鉄道網を維持しようとしましたが、地方の過疎化による鉄道運賃収入や経営安定基金の運用益が減少し、さらには安全に関する経費までもが削減され経営が困難な状況にあります。国が分割民営化を推し進めた経営の枠組みは、現状においてすでに破綻した状態であり、JR北海道は、そのツケを沿線自治体に求めるといった上下分離方式や利用促進策の検討、料金の値上げなど4項目を軸に地元と協議を進めていきたいとの考えであります。本町といたしましては、この問題の根幹にあるものは、国策としての国鉄の分割民営化における政策から発生した政治的課題であると認識していることから、北海道町村会においては、現在JR問題に対する積極的な論議や取り組みを進め、北海道に対して効果的な働きかけを行い始めたところであります。また、上川圏域におきましては、上川地方総合開発期成会において旭川を拠点とする各路線の確保や、JR北海道を含め日本の交通体系をどう維持していくかといった議論を進め、国に対する政治的対応や北海道への要望を行ってまいりたいと考えております。2点目のご質問につきましてJR富良野線は、過疎化による人口減少とともに通勤、通学など住民のJR利用者は減少しておりますが、観光客において分割民営化後は、大幅に入込客数が増加しノロッコ号の運行も相まってJR利用者も増加をしております。JRは本来、地元利用者のみならず多くの方々がさまざまな目的で利用されることが公共交通機関としての重要な役割であり、地域や北海道全体が将来に向かって均衡あるまちづくりを進める上で大切なインフラとして必要不可欠なものと考えております。JR路線網の維持存続は、地域住民や沿線自治体が将来に向けて路線を維持するといった全体の合意形成を図る中、国に対しては、鉄道事業は公共交通政策であるといった特性をしっかりと訴え、不利益を地域社会に押し付けることなく、赤字路線の維持存続がJR北海道だけでは困難であるならば、全国のJR体系の抜本的な改革を行うよう要望を行い、さらにはJRの経営体質についても、課題の多い点について見直しを求め、効率的で安定した経営のあり方についての抜本的改革についても要望してまいりたいと考えております。以上であります。(「はい」の声)

再質問 13番 杉山勝雄

再質問をさせていただきますけれども、昨日に引き続き、今日の答弁でも町長の基本的なスタンスと私は大いに共鳴いたします。一致をしているところでございます。わざわざ再質問する必要もないのかなと思いますけれども、せっかく質問に立ったものですから少ししゃべらせていただきますけれども、町長は、本日の答弁でも国策としての国鉄の分割民営化における政策から発生した政治的課題というふうに言われました。まさにこれは原点でないかというふうに思います。JRが出してきているあれこれの提案というのは、およそ公共交通機関という、その責務を担っている企業とは思えない無責任な提案であります。このことは非常に大事な基本的な問題だというふうに思いますが、厄介なことはですね、やっぱり国の政策、国の態度です。あくまでも国は、JRの完全民営化を捨てていない、そういうところから、このような状況が生まれているんだというふうに思うんですね、分割民営化で誕生いたしましたJRは全国で6社ですかに分かれて、その後本州の3社が株式上場するなど、完全民営化に向かっています。そして、引き続きJR九州も完全民営化されたというふうに聞いておりますから、これが国としては、こういった方向を追求しつつ北海道をどうするかっていうことは全く見えてきておりません。国が、あくまでもJRに対して独立採算を追求していく、この国の政策を見直さない限り公共交通としての役割を我々がいくらJRに対して求めても、国は抜本的な財政支援をなかなかしないんだというふうに思います。逆に赤字を理由にテコにして路線の廃止を容認するという、そういう態度でJRの後ろに立っているんではないかというふうに思われます。このような状況で、JRとの協議を自治体任せにしているとしか私は思えません。そして、JR案ではいずれ行き詰まるのは目に見えています。いずれの自治体も、鉄路を維持するほどの財政力はないわけですから、JRの提案に入れば入るほど行き詰まっていくっていう先は見えているのかなというふうに思えてなりません。北海道でも、ふるさと銀河線という第三セクターで運営して結局最後は廃線の道をたどった例があるわけです。基金を積んだり運用益も含めて運転資金に充てた、それはかなり努力をされたわけでしょうが結局廃線になりました。全国でも、路線の廃止に追い込まれたところは数多くあります。国は、それに対して一度もストップをかけたことがありません。それどころか、国会での国交省の答弁を調べておりますと、それぞれのJRの路線の維持は鉄道事業者の経営の判断に基づいて行われるというそういう態度をとっています。さらに地元に丁寧な説明をしてもらいたいというような、極めて無責任な態度が残念ながら今の国の態度ではないかというふうに思われます。住民が自由に移動する権利を国の責任で保障するという姿勢が全く感じられません。町長が昨日答弁されておりましたが、JRとの協議では出口が見えてこない、実のあるものは得られない、私も全くそのように思います。国や道がJRや自治体任せでなく、公共交通に責任を持って、国や道の責任、役割を果たす、このことでなくてはならないと思います。町長が、この問題の基本や根本の本質を堅持して、協議の場や交渉の場で頑張ってもらえれば、私は各自治体との足並み、団結ができるのではないかなというふうに思っております。ぜひ足並みをそろえて協議、あるいは交渉の場で頑張っていただきたい、このように思っております。最後に、ただこの問題は町長任せとか自治体任せで簡単に線路は守れないということも、我々は肝に銘じておかなければならない問題だというふうに思っています。このような、国を相手の運動は各自治体との団結も大事ですし、そして最後は結局は世論の後押しがなければなりません。TPPの運動もオール北海道のようなあれだけの運動を展開しましたけれども、最後は通されました。そうした運動の教訓からも学びながら、私たちもこのJRの問題で運動を盛り上げて世論の形成に力を尽くしていきたいと思っております。最後に、町長の決意を伺いたいと思います。(「はい」の声)

答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)

はい、杉山議員さんからJR問題についての再質をいただきました。JR問題、非常に北海道を揺るがすようなテーマになってるというふうに感じています。今日の新聞もいくつかの議会で市長が答弁した内容について取り上げられていたところであります。昨日、野村議員さんの質問に答弁をさせていただいた基本的な姿勢はそういう方向だということでご理解いただきたいというふうに思ってます。今回のJRの問題でいくつかちょっと不思議だなと思うことがありますので、そこを交えながら少しお話をさせていただきます。一つはですね、JR、民間会社だから民間会社だからといって、国も言うんです。議員も言われるとおりですけども。本来、経営がこういう公共交通を特に担う会社でしたら、どこの部分も経営が問題になってきたときには、その組織内の見直し効率化、そして経営者の体質の強化、こういったことをまず先にやるっていうこと、そしてそういったことを論議しながら、会社が本当に経営できるかどうかというようなことを進めるはずなんですけども、今回はですね不思議なことにJR本体のJRの経営体としての見直しを論議されないような枠組みをつくり上げてですね、住民の方やサービスを提供されてる方々にお金を持てと、地方自治体にお金を持てという議論をしてきたと。非常にここの部分についてですね、本当に民間企業なのかと、ちょっと違うんじゃないかという気がしてます。その根幹にあるのは何なんだというふうに見てますと、結局島田社長さんも、私も交流がありますので彼のいろんな経営に対する考え方、人間的な考え方を理解してますけども、今回の発表がですね、まず一つは新幹線が開通した後に突然出されてきたと、はっきりとした形が出されてきたと。この部分と、それからもう一つはですね、裏にやっぱり経営の委員会みたいのがありまして、JR再生の委員会がありまして、そこの委員会での論議が全く見えないんですね。そこに今杉山議員さんが言われるようにですね、国の考え方の部分とかですね、今後JRに対する考え方、そこでいろんなちょっと思惑がかなりあるんだというふうに思って見据えてます。ですから、今のJRの提案してる部分を今の提案だけの内容で受けるというのは、相当ちょっと危険だなというふうに思って見てます。それはどういうことかといいますとですね、JRの今本線までイエローカード出してきてるわけですね、自分でできないと。函館からずっと札幌まで新幹線を通しますよと、その間の路線はもうJRはいりませんと言ってます。そして、札幌から旭川のところまでは確保しますという話をしてます。それと、あと室蘭の方ですとかそういった部分を確保すると。あとの路線はいらないなんていうことになるとですね、会社の私経営にあたる人間としては、自分の経営資源も全く無くしてしまうことなんですね。つまりいろいろな本線を無くすということは職員もいらないし、それから経営規模もどんどん小さくなるということなんですね。そのことをわざわざ経営者が出してきてるということを見るとですね、私はこの将来の流れの中に、私自身の考えですよ、これは。JR北海道は東日本に吸収されるだろうと、今行ってるのは東日本の経営資源としてJR北海道はある程度整理された形に近づけようと思っていると。つまり、JR北海道が単独で経営できないようなところに今いってるわけですから、と私はそういう方向にしかもう見えないんではないかと思ってます。ですから、今のままいくとですね、北海道のための鉄道じゃなくて東日本なり、そういう大きい鉄道会社が自分たちの経営に都合のいいような北海道の鉄道を残して、そして、公共交通体制の再編をしてしまおうということで、今のまま東日本が吸収したんでは重荷になっては困るので、重荷の部分を取っちゃえと。新幹線だけは札幌までつなぐ、そういう論議だけは確立させてけと。それはJR東日本にとっては重要な案件ですから、そういうふうにしか私は見えないんですね。ですから、今の論議に本当に我々が入ってしまうとですね、今一時期負担をしますとか負担をしませんとかという論議をしてますけども、新幹線が10年先、20年先に札幌につながったときは、もう負担しきれませんとかそんな話になってですね、新たな再編が入って、そして思惑どおりの形になっていくんだろうというふうに見ています。そんなことから、これはあくまでも私の推測でありますけども、議員言われるように政治的な案件また経済的な案件が今の提案の中にしっかり盛り込まれてるということを理解した方がいいと思います。それで、私どもこのJR問題に対してじゃあどう対応していけばいいのかということでありますけども、まず一つはですね。北海道がですね、北海道の住民の地域交通を公共交通を守るんだというその体制をまずつくる必要があります。北海道はですね、今の姿勢の中でこう良います。実はいろいろ議論したんですけども、町長って北海道がどの路線がいる、どの路線が、どの路線が要らないなんていうまとめ方をできるわけないぞと、できないぞと、そのとおりですよ。だけど、もう地方自治体ですから北海道といえども、まずは北海道のすべきことは、道内の各路線路線がこれからもこういうふうに維持してほしいというそういう要望を持ってるということを道がまとめればいいんですよ。そして、そのまとめたものを道は国に持ってけばいいんです。そこから初めて論議が始まるんですよ。そこの部分を我々はやりましょうと、町村会もやりましょうということで今話をさせていただいているところであります。JRと、これ以上この枠組みの中で話をするのは、真剣な話なり、将来を見据えた話をすることは、何の益も私はないと思っています。ですから、JRさんとは情報交換をしてですね、今後の北海道の鉄道の維持について、国とどういうふうな責任分担をとれるのか、今東日本はですね、数百億円の黒字を出してるんですよ。数百億円の黒字を出してですね分割によって儲けるとこはどんどん儲けてる。巨大な会社ができ上がっています。そこに分割によって、分割の仕方がそういう形で線を引いたものですから北海道はこういう状況になってる。もともとは一つのものですよ。国の財産としては一つのもの。つまり、ペイされるもの、どこかで儲けたものはどこかで出して国の交通を守るというのが国の責務だったの。それが民間経営という形でこんなんなってしまったことを、やはり我々も本当にちゃんと言ってかなきゃならんというふうに思ってます。ただですね、先日、札幌でマスコミの方々の会がありまして、そこで話をしました。JR問題も、飲みながら、最後は飲みながらになったんですけども話をしたときにですね、北海道は甘えるのもいい加減にせっていう論議はあるんですね、JR問題、それからTPP問題もそうですね。そういうマスコミの方々はそういう論理があります。特に若い記者の方々はそういう論議をされます。そのときにですね、皆さん方は公共のそういうマスコミに関わる人間として私は皆さん方はスケールが小さ過ぎると思うと。あなた達の論理は、いろんなことを言ってるけども最後は強者の論理だと。強いものにつけば自分たちの論議は、自分たちの立場は安定したと、安定してると、そういう論議にあなたたちは乗ってるだけにすぎないと。国の100年先、200年先を見据えた論議をするときに本当にあなたたちはそういう結論でいいのかという話もさせていただいたりしてます。そんな意味からですね、あまり大きな話にしてしまうとあれなんですけども、今後JR問題についてはしっかりした姿勢で今後対応していきたいと、今のような基本的な考えを持って取り組んでいきたいというふうに思ってますので、よろしくお願いいたします。議会の方にもですね、意見書等いろんなものを出していただけるような考察もしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

出典:美瑛町議会 平成28年第7回定例会 2016年12月16日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる