美瑛町議会 平成28年第3回定例会 2016年6月17日
十勝岳噴火災害対策について
2016年6月17日、美瑛町議会の一般質問で、沢尻健議員が「十勝岳噴火災害対策について」質問し、町長 浜田哲が答弁しました。
- 質問者
- 沢尻健 議員
- 答弁者
- 町長 浜田哲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 6番 沢尻健
おはようございます。2日にわたっての一般質問ということで、町長ちょっとお疲れかもしれませんが、よろしくお願い申し上げます。質問事項、十勝岳噴火災害対策について。回数制限で行いたいと思います。30年から40年周期で噴火を繰り返してきた十勝岳は、今いつ噴火が起きてもおかしくない時期にさしかかっています。これまでも本町は十勝岳砂防ダムの整備を進めるとともに、災害時においての避難、災害情報を町民に瞬時に伝える防災無線のデジタル化など、災害への対応策の充実を進めていることは承知しています。また、1年に1度の防災訓練の実施など、災害時においての身の安全確保等の取り組みが行われております。第5次美瑛町まちづくり総合計画の中では、砂防事業拡充及び早期の完成に向けて関係機関との協議を進めると課題としてありました。早急な対策を進めるべきではないかと思っております。今年度本町は、噴石からの緊急避難も想定し、望岳台にシェルターの建設を進め、9月末の完成を予定していますが、国に要望したもう一つ登山道のシェルター整備の実現はあるのでしょうか。また、避難道路としての美沢地区の町道の整備事業の加速化を望む地元住民の声もあります。最後にもっとも大事なことが安全で速やかな避難です。さまざまな災害時を想定した避難訓練も実施するべきではないだろうかと思います。夜間の時間帯、高齢者や子どもしかいない時など、想定外を想定した避難訓練の内容を検討するべきではないかと思います。東日本大震災でも助かった人が、まず速やかに避難することと言っています。ハード面、ソフト面で行政として今すぐにでもやれることがあると思います。近づきつつある、十勝岳の噴火災害対策に対する町長の考えについて伺います。
答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)
おはようございます。昨日に引き続いて一般質問を答弁させていただきます。2名の議員の一般質問に答弁をさせていただきます。よろしくお願いいたします。昨日ちゃんとリフレッシュしましたので、疲れは残ってませんので、どうぞよろしくお願いいたします。答弁を申し上げます。6番、沢尻健議員よりの十勝岳噴火災害対策についてであります。十勝岳噴火災害対策においては、過去に甚大な被害をもたらした融雪型火山泥流への対策整備が重要な課題であり、前回の噴火直後から十勝岳周辺火山泥流対策基本計画に基づいて、国直轄の砂防事業として継続整備が進められており、現在の進捗率は7割程度となっております。また、迅速かつ効果的に緊急対策を実施する減災緊急ハード対策では、保全対象及び美瑛川下流域への被害防止、軽減や避難時間確保のためのハード対策が噴火警戒レベルに合わせて実施されることとなりますが、本町としましては、火山活動が高まる傾向にある中で、早期の砂防事業完成に向けて、引き続き関係機関との協議や要望を実施してまいります。現在、登山者や多くの観光客が訪れる本町を代表する観光地でもある望岳台に、突発的な噴火による噴石から周辺来訪者の安全を確保するため、防災シェルターの整備に取り組んでおります。登山道のシェルターの整備についてでありますが、国有林や国立公園内に設置を予定していることから、国直轄の事業等でのシェルター設置の要望をしておりますが、国の直轄での設置の方向性は示されておらず、進展していない現状下にありますので、引き続き関係機関等と連携し、要望をしてまいります。また、避難道路としての美沢地区の町道整備は、年次計画に基づいて整備を進めており、引き続き町の財源を確保しながら計画的に整備を進めてまいります。十勝岳噴火総合防災訓練につきましては、毎年、地域住民の皆さまにご協力をいただいて実施している避難訓練をはじめ、情報伝達、初動体制構築、救助救出などの各訓練などを実施し、これまでの訓練内容の課題を検証しながら、より質の高い訓練に取り組んでいるところでありますが、議員ご指摘のとおり様々な事態を想定した訓練も今後、重要となってまいりますので、町民の皆さまの理解と協力を得て、また、関係機関との協力が不可欠でありますので、調整を図り実施に向けた検討を進めてまいります。町民自らが災害危機に主体的に備えるための防災意識の高揚と啓発に努めるため、また、自らの命を守る行動としての「速やかな避難」が最も重要であることから、東日本大震災において「釜石の奇跡」ともいわれる成果を挙げた片田敏孝氏を講師に招へいし、本年9月に防災講演会の開催を予定もしているところであります。火山との共生は、本町のまちづくりの原点であり、ハード対策とソフト対策のそれぞれが有機的効果を発揮しながら、町民の皆さまが安全で安心して暮らし続けられるよう、継続して災害に強いまちづくりに取り組んでまいります。以上であります(「はい」の声)
質問 6番 沢尻健
再質させていただきます。災害には地震、大雨など数々の自然災害があるわけなんですが、今回はですね、十勝岳の噴火災害ということに特化して再質をさせていただきます。町長の答弁の中でですね、火山泥流対策の計画が70%ということで、我々地域に住んでるものは大体もう90%以上100%近く終わったんでないかなと感じてるとこもありますけども、あと、継続的な事業というのはどのぐらいあるのか、分かればちょっとご説明をいただきたいなと思いますし、またですね、地域としての避難道路として美沢地区2年に1路線ということで完了させていただいておりますが、まだ3路線残っております。今やってる事業はですね、3年掛かってようやく1路線が完成するのかなと、地域ではこう見ております。できればですね、年次計画の中で確かに予算付けなどをしながらやっていただいてるんですけども、その中身をですね、工事をですね早急にできないか、もう一度ですね、その年次計画の見直しの考えがあるかどうか、町長にお伺いいたします。(「はい」の声)
答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)
再質にお答えをいたします。十勝岳の噴火対策、防災という面で議員お住まいの地域はまさにそういった災害に直面する可能性のある地域を代表してのご質問であります。大変、十勝岳の噴火災害に対して住民の方々の意識も強いというふうに理解をしているところであります。十勝岳の国の事業としてはですね、かなり予定の大きな部分については進んできているんでありますけども、国交省側と林野の部分との境界、いつも申し上げますけども山の上の方はですね、なかなか進まないという部分がありまして、この辺につきましては私どもも要望を強化させていただいているところであります。一方で国交省側の部分、開発局の方で進めている部分につきましても、やはり事業を進めながら、いろいろと事業量がやはり思っているよりも多くなったり、そういった部分のずれはあるかというふうに思ってますので、そういった部分乗り越えて災害、噴火の危険性が高まっている中で災害の防止に十分に対応できる事業の進行をこれからも望んでいきたいと、実はこの7月にもまた要望の方、伺いますので、そういった部分でも強化をしていきたいと。いつも美瑛の町長は十勝岳のことをいつも強く言うと言われてますけども、今回もそんな面では強く言っていきたいというふうに思っているところであります。火山の噴火の部分についてはですね、大正15年で多くの方々が亡くなって、昭和37年ですか、そこの部分でも硫黄を採掘された方々が亡くなってるという部分でありますけども、大正の噴火の方がたくさん大きな被害があって泥流も大きかったということですけども、噴火自体はですね昭和37年の方が噴火は大きいんですね。噴煙も北方領土の方まで噴煙が流れていって火山灰が積もったというような経過があってですね、やはり噴火については、その大きさだけでなくて、いつ起こるかと、どういう状況、条件の中で起こるかと、それからどういう噴火の影響、例えば火山灰が大きく出る、そういう大きな噴火とは別にですね、雪を解かして流れてくるような泥流がやはり我々の地域に大きな被害を与えるというようなことからも、防災の部分というのは数字だけでは見えない部分がたくさんあるというふうに思ってます。今回議員からご指摘をいただいたいろんなことを想定しての対策を検討すべきだということであります。これは本当に重要なことだというふうに思ってますし、一方で住民の方々にやっぱり1番大きな部分については一時避難、我々が対応する部分では一時避難。もう噴火が起きたということで、その時にどうやって最初の避難体制がとれるかということが大きいことになりますので、意識的なそういう住民の方々の避難意識ということも、さらに啓蒙していくようなことを取り組んでいきたいというふうに思ってます。路線のそういった面では、やっぱり安全な道路環境、避難するための道路環境も必要だというご質問、まさに当然だというふうに思っています。そういった部分では美沢地区の道路については今後、さらにスピードアップしていけるような検討をさせていただきたいというふうに思ってますので、またご意見等いただければというふうに思ってます。以上であります。(「はい」の声)
質問 6番 沢尻健
今、町長から力強い指摘をいただきました、大変どうもありがとうございます。ハード面ではですね、我々住民どうすることもできないということもあります。そんな中でですね、今町長一時避難が大事だという話で、これはソフト面で我々住民としてはやっぱり一時避難ということが1番大事ではないかなと思っております。そんな中でですね、これまで十数回我々も避難訓練に参加させてもらっております。何回やっても日時がわかって時間がわかって避難するというのは1番楽で緊張感もないというのも現状の中にだんだんしたってきてるのも現状であります。そんな中でですね、ここの地区だけは爆発してもおそらく災害には遭わないんでないかっていう、なんかそういう住民の妙な安心意識もあることも確かです。それの考えを払拭する告知もやっぱり避難訓練の中では大事じゃないかと思いますので、その辺も行政としてやっぱりしっかりと災害起きた時はこうだよということをやっぱり周知してもらいたいなと思っております。今まで、昭和37年それから63年、経験したのはこの2回なんですけども、必ず夜中に起きているのが現状の中身で、やはりさっきも一般質問の中で言ったんですけども、夜の避難訓練というのは難しいことだと思いますけれども、もし可能であればですね、それを想定したような避難訓練のあり方もどこかで加えてもらえればありがたいなと思っております。訓練の見直しというんですか、これも大事な一つの避難に対する防御策だと思いますので、最後に町長にお伺いをします。(「はい」の声)
答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)
避難をする上でいろんな住民の方々の思い、あるというふうに思っています。ここまでやらなきゃならんのかとかですね、こんなことでいいのか、これぐらいのことでいいのかとか、いろいろあるというふうに思っています。やはり今回の熊本の地震でもですね、あの地域の方々よく知っている方もいるんですけども、あそこで地震でああいう大きな被害があるなんていうことを想定した人はほとんどいないんではないか。ここは災害がなくていい土地だと、そして山と山に囲まれた平野で、物もたくさん採れるしというようなそういう地域で起こったということ。昨日も突然函館の方でということでありますから、災害の意外性という部分については想定を超えるものだというふうに思ってます。そんなことからするとちょっと私自身もまだまだ甘いというところを自分なりに理解しているんですけども、しかしこれやっぱり直面しないとなかなかそこまでいかないというのも現実でありますから、やっぱり何よりも大切なのは模擬でもいいからそう言った、常に訓練というようなことをですね視野に入れながら、常に同じ訓練というよりも、想定した玄関まででもいいですから、逃げる、車に乗る、そういう形でもいいですから訓練をしてみるというようなことも必要だというふうに思っています。自衛隊さんの方もですね、非常にこういった部分では訓練のレベルが高いものがありまして、我々勉強させていただいてます。実は現地訓練ばかりでなくてですね、模擬訓練等で我々の職員も参加させていただいて取り組みをしてますので、そういった部分を生かしながら、今後さらに議員ご指摘のような避難の訓練につながる意義深い有効な避難訓練につながるようなものが検討できればというふうに思ってますので、そういった面がありましたときには、よろしくご協力のほどお願い申し上げます。