美唄市議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日
本年度の予算執行状況について
2025年12月9日、美唄市議会の一般質問で、伊原潤司議員が「本年度の予算執行状況について」質問し、市長 桜井恒が答弁しました。
- 質問者
- 伊原潤司 議員
- 答弁者
- 市長 桜井恒
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 伊原潤司
令和7年第4回定例会における一般質問、1点に絞って市長にお伺いをいたします。このたびの質問の視点は、メロディーだけであります。まず、本年度の予算執行状況についてということで、質問をさせていただきたいと思います。その中身は、就任以来2年を経過いたしましたが、市長選以来掲げてこられたオリジナルのスローガンとの現状の乖離についての市長のご所感を伺いたいということでございます。「未来に持続可能なまちづくり」あるいは「皆がときめく未来を語るまち」という言葉があちこちで目に触れ、耳に届くわけでございますが、未来への投資ということで切り口を求めておりますが、これは結論から申し上げて借金に縛られた硬直的な財政、実際の執行は極めて数字から見ても後ろ倒しになっている。9月末で半年以上、既に今年度経過いたしておりますけれども、4割前後の執行率が並ぶ義務的な経費の中心については、4割、5割が執行されておりますが、これは時間的な経過からいっても妥当と思われます。令和7年度はそもそも効率化、未来への投資、DXで未来志向の行財政改革に歩み出す年であると位置付けであった年だと認識をいたしておりますが、この前提からすると、看板の未来への投資は、6か月経っても大半が未稼働、あるいは借金を増やす理由にしたプロジェクトの進捗が市民からは見えない。総合福祉センターの整備、道路、橋梁、河川整備、排水機場、さらにはスキー場が加わり、これに加えて、ただいまも同僚議員からの質問にもございましたとおり、コアビバイの問題、それからスエヒロの問題、これら等々がどんどん積み重なっていくわけでございますが、執行率を見ると、国保、介護保険サービス、後期高齢者医療等々、社会保障系の特別会計につきましては、その収入率、あるいは執行率ともに概ね4割から5割台、保険料の給付及び義務的な支払いは予定どおり、機械的に進捗しているというようなところに対し、市民バス、あるいは介護サービス事業会計等々につきまして、企業会計のうち資本的収支、これはいわゆる施設更新とか投資については、10%から30%程度の低い執行率、0%が並ぶ部分もあるということが見て取れるところでございます。暮らしを守る、未来へ投資すると言いながら、まちの質的変更に直結する裁量的事業は、執行が遅れているということは明らかであります。事業の優先順位を見直すと宣言されておりますので、本来ならば、何を削って何に厚く配分したのか。その結果、どの分野の執行率が早く進んでいるのかいうことも示すべきだろうと考えますけれども、公表されているのは、会計別の大まかな執行率だけで、優先順位の結果が市民には見えない。あくまでも市民からどう見えるかという視点からのお話でございますが、メロディーの4月号で、細かな数字を申し上げても、時間的にも制約がございますので、市債の残高は明らかでございますけれども、今現在、市民1人当たり80万9,813円という数字が示されてございますが、市債の残高についてはそのような形になっておりますし、令和7年度も借入増の方針が明示されているところでございます。一方で、本年9月末の市債残高につきましては、一般会計の市債残高並びに公営企業会計等々の合計で見ますと280億円台の市債残高となっており、これだけの借金を抱えた状態であるということでございます。つまり、借金は確実に膨張している。その借金で何をどこまで整備して、市民生活がどう良くなるのか。執行状況からはほとんど伝わっておりません。令和上半期の実態として、未来への投資と言いながら、借金の増加だけは確実に先行いたしておりますが、執行は慎重過ぎるほど後ろ倒しではないのか。リスクの先取りでリターンは市民から見えにくいし、見せる工夫や努力が不足しているのではないか。今ほどの同僚議員の質問からも中身が見えないまま、いろんなことが先行するという傾向は如実に表れていると思われます。ここのところテレビ等々、マスコミでのニュースにもなりますが、金利の上昇で利払いで補正を組まればならないという必要に直面していることも見逃すことではございません。耳障りの良い言葉として、令和7年当初予算の新規の目玉、DXあるいはシティープロモーション等々、これらに対する施策については、細かな端数までは申し上げませんが、6,000万円、4,000万円、7,500万円、3,700万円という額にしたらさほど大きなものではありませんが、ブランド、スーパーアプリ等々の言葉遣いが並び、9月号の財政事情では個別事業の執行額や執行率の情報は出てきておりません。住民サービスの向上、行財政運営の効率化というスローガンと、それに付けた予算は分かるけれども具体的な成果が示されておらず、市民には見えていません。自分たちの暮らしがどう変わるのかという想像すらなかなか難しいといった点から申し上げると、市政が本気で効率化と未来への投資を掲げ、取り組んでおられるのであれば、現状の投資額の執行状況、それに伴い削減できた業務量や時間、市民の利便性の変化、ここまでセットで公表されなければ、流行り言葉からする、流行に乗り遅れない、何となくスタンスを示したということにとどまるのではなかろうかと受け止められかねない。そうなっても仕方がないと思われる部分が散見されます。あわせて、同じく市政運営上のクッション、いわゆる預金、貯金について拝見させていただくと、9月末の基金残高、いわゆる財調は14億3,000万円ほど、減債基金に至っては2,680万円、その他特定目的基金の合計も19億円余り、合計で33億6,800万円の規模にすぎません。美唄市は冒頭で述べましたとおり、一般会計の当初予算で195億9,500万円、全会計では331億7,000万円で回っているまちであります。つまり、年間の流れるお金は330億円を超える、何かのときの貯金は30億円台前半、市債残高は280億円台に乗っかってきたという構造で、行政規模の縮小ということは、人口減少に伴う市長の議会での答弁の中でも、財政規模が縮小していきますというお言葉は市長の口から漏れております。何かあったときの緊急事態、不測の事態対応の保険としては、このクッションはかなり薄い予防措置で、綱渡り財政とは申せませんでしょうか。総合福祉センターの整備、道路河川橋梁整備、デジタル防災無線、各種DX投資といった長期負担を伴う事業を積み上げているのが令和7年度予算であり、上半期の執行状況で見る限り、まだ大きく踏み出してはいないが、借金と固定費の種はまき始めたということが読み取れるのではなかろうかと考えております。「皆がときめく未来を語るまち」と数字から読み取れる縛られたギャップという実相、「未来に持続可能なまちづくり」が市長のビジョンで、美唄のミッションは、企業誘致や建設ではないとまでおっしゃった市長でおられますが、数字から見える実働は市税比率が10%、地方交付税4割、市債1割、寄附金は5.5%という自立しているとは言い切れない、不確定財源に依存する歳入構造、借金残高は3年連続で増加、280億円台に達しているということは先ほど申し上げました。上半期執行率は4割前後で、未来への投資が実感できる段階ではございません。財政の実態は、借金と義務的経費に追われるまちになっております。今後とも、またそのように進むであろうということが予測されます。この絞られたギャップを直視せず、目を背ける限り、ミッションやビジョンは、単なるキャッチコピーで終わる意見はございませんか。これらを市民目線で言えば、借金は着実に増加している。未来が確実に良くなる実感はまだ生まれてこない。何かよく分からないが、DX、未来への投資だという言葉は先行しております。今なすべきことは、借金を増やす前に何を思いとどまって辞めるか。DXや施設整備で何年後にどんな現実的で数値的な成果や変化を起こすのか。その途中経過を執行率をセットで具体的に公開する。ここまで踏み込まなければ、批判に対する反論は日に日に難しくなるということが十分に予想される現況でございます。ここらについて明確な、これは将来のことを語るというわけですから、なかなか明確に申し上げるのも難しい部分はあろうかと思いますけれども、ここまでの現実を踏まえて、市長の就任以来2年半の所管をお願いするというのが今回の質問の趣旨でございますけれども、想像は程々に、可能なご答弁かと思いますけれども、どうぞただいま申し上げたような、実際にこのメロディーに記載されている数字から抜き出した質問でございますので、ご答弁を頂戴したいと思います。よろしくお願いいたします。
答弁 市長 桜井恒
伊原議員の質問にお答えします。スローガンとの乖離についてでありますが、就任以来2年を経過した現時点におけるスローガンとの乖離に関する所感について申し上げます。私の市政の理念、すなわちビジョン「皆がときめく未来を語るまち美唄」は、単なるスローガンではなく、「未来に持続可能なまちづくり」という市のミッションを達成するための、全ての行政運営における基本的な判断の基準であります。この理念を基に、令和7年度予算の執行は、「市民の暮らしを守る」「事業の優先順位を見直す」「びばいの未来へ投資する」という基本姿勢のもと、計画どおり進められており、スローガンと予算執行との間に乖離を生じていないものと考えているところであります。この「乖離がない」ことの裏付けとして、ビジョンに沿って市民の「安心」と「希望」の創出に直結する重点施策の進捗を申し上げますと、まず、市民生活の基盤と安全を守り、日々の「安心」を確保する施策につきましては、高齢者が冬季間も安心して在宅生活を送れるよう「間口除雪事業」の対象要件を拡充し、生活支援を強化しております。地域医療の維持という「安心」の確保を守るために、中長期的な医師確保に向けた道内外の医科大学との連携を強化し、総合診療医や研修医等の受入体制の整備を図る一方、地域医療の将来を鑑み、「北海道せき損センターの存続」を基本とした対応について、関係機関との慎重な議論と情報共有を継続する体制を維持しております。さらには、市民の移動手段確保のため、AIデマンドバス「のるーと美唄」の実証運行を継続するなど、持続可能な公共交通体系の実現に向けた取組を、予算をもって着実に推進しているところであります。また、行政効率化と市民の利便性向上を目指し、DX推進計画に基づく美唄市公式スーパーアプリの実装や「書かないワンストップ窓口」の実現といった、未来志向の事業に集中して予算を投下し、行政の質的転換を図っております。さらには、地域の活力を高めるため、新たな結婚支援事業者と連携したサービスの創出や、農業分野における地域活性化起業人の活用によるスマート農業技術の普及促進など、独自の視点による施策を予算事業として具現化し、市の活力を生み出しております。私は、就任以来2年間、掲げたビジョンを形式的なスローガンで終わらせることなく、予算執行という具体的な施策の実行と、市民の心に安心感を醸成する取組の両輪によって、美唄市全域に確かな変化が広がりつつあることを実感しております。理念を現実に変えるための「着実な前進」こそが、私の市政の所管であります。今後とも、未来の変化を恐れることなく、全力を尽くして市政運営に取り組んでまいります。以上でございます。