美唄市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月11日
(1)情報通信行政について/(2)教育行政について
2021年6月11日、美唄市議会の一般質問で、伊藤真久議員が「情報通信行政について」「教育行政について」について質問し、市長 板東知文、教育長 天野政俊が答弁しました。
- 質問者
- 伊藤真久 議員
- 答弁者
- 市長 板東知文、教育長 天野政俊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 伊藤真久
令和3年第2回定例会に当たり、大綱2点について一般質問をいたします。大綱1点目は、情報通信行政について、市長に。2点目は、教育行政について、教育長にそれぞれ質問いたします。まず1点目、情報通信行政についてお伺いいたします。日本では、令和元年12月に、いわゆる「デジタル手続法」が施行され、昨年12月には、自治体デジタルトランスフォーメーション推進計画が示され、美唄市でも美唄市情報化推進計画の第4次改訂で美唄市デジタルトランスフォーメーション推進計画を策定しております。今後は、今年9月1日にデジタル庁が設立を予定されているなど、情報通信行政を取り巻く環境は急速に整備が進められております。このデジタルトランスフォーメーション、DXはデータ活用やICT導入にとどまらず、最新の情報通信技術によって様々な行政サービスを向上させ、組織や業務の変革を行うことで、住民生活の向上や行政手続きなどの効率化の実現を行うものと考えております。今後、美唄市DX推進計画で取り組む重点事項として令和7年までに情報システムの標準化・共通化などが掲げられており、行政の仕事の仕方など、これまでとは大きく変わっていくことが予想されます。他にも、デジタルファースト、ワンスオンリー、コネクテッド・ワンストップを基本原則とした行政手続きの抜本的な見直しなど、これからの5年間はあらゆる行政手続きの変革が目まぐるしい速さで行われると考えております。そうなると、懸念すべきはデジタル行政手続への移行の際に、それに対応出来ない人が出てくるのではないかという不安です。特に、高齢者の多い美唄市において、デジタル手続きへの不安など、今後きめ細やかな、微に入り細に入った周知・広報活動を行いながら、全市民が変革についていけるようにしなくてはなりません。そこでまず1点、このデジタル変革の推進における美唄市の組織構成と推進を担当する部署についてお伺いします。2点目として、デジタル人材の確保・育成に向けた、これまでの取り組みについてお伺いします。そして3点目として、DXという大きな行政改革について、市長の考えをお聞かせください。次に大綱2点目、教育行政について。まずは廃校施設の利活用についてお伺いします。美唄市では、これまで過疎化や少子化の影響を受け、長い歴史のある公立学校等がやむなく廃校となってまいりました。こうした廃校施設は全国で毎年約500校程度生じていると言われております。そうした中、文部科学省は廃校施設を地方公共団体にとっての貴重な財産であると位置づけ、その有効活用を求めております。今、美唄市を代表する施設の一つとなっているアルテピアッツァ、これはまさに廃校舎を活用して生まれた施設であります。調べてみますと、1991年に「旧栄小学校周辺再開発計画」が、当時の国土庁の「ふるさとC&Cモデル事業」の指定を受けて、アルテピアッツァの誕生に繋がっております。この「ふるさとC&Cモデル事業」というのは、過疎地域において使用されていない家屋等について有効活用と整備を行い、都市との交流の促進を図り、地域の振興及び地域のイメージアップを目的とした事業であったようです。それから30年、美唄市は廃校活用を継続し、今日まで至っているわけであります。今となっては、アルテピアッツァを「廃校活用」とする見方をすることは少ないのかもしれません。裏を返せば、それだけ地域に根差し、新たな形となるまでアルテピアッツァが歩んできたということであると考えます。このことからも、廃校の利活用が地域にどういった影響を与えるか。それを考え、利活用に生かしていくことは大変重要なことであると考えております。そこでまず1点目、近年、廃校となった美唄市の廃校施設における利活用について、庁内及び検討委員会での協議の経過と内容についてお伺いします。2点目として、その協議等を踏まえ、廃校舎をどのように利活用するのか、お考えがあればお聞かせください。3点目として、廃校舎の活用は、地域住民にとっても大変関心の高い話題であり、そこには地域からの要望もあることと思います。廃校の活用について、各地域住民の意向についてお伺いします。最後に4点目として、文部科学省では平成22年から「~未来につなごう~みんなの廃校プロジェクト」を開始し、全国の廃校施設情報集約・発信し、平成30年からは廃校活用マッチングイベントを行っております。全国では社会教育施設や福祉施設、体験交流施設や起業事務所としての活用のほかにも、水族館や酒蔵など、アイデアによって様々な活用事例が増えてきております。本市としても、アルテピアッツァの事例だけでなく、茶志内小学校を美唄ブラックダイヤモンズの練習施設として活用するなど、廃校活用にも実績があります。廃校活用で積極的な町という特徴を利用しながら、先ほどの「廃校プロジェクト」の活用について考えをお伺いします。次に、同じく教育行政について、GIGAスクール構想の市の取り組みについてお伺いします。先の質問でもお話しましたとおり、昨今は様々な分野でデジタル化が進められ、急速な社会の変化が訪れています。教育においても同様で、2020年から始まった新しい学習指導要領のテーマ、「生きる力」それは変化の激しいこれからの社会を生きるために確かな学力、豊かな人間性、健康、体力の知・徳・体をバランスよく育てることが大切であると、新しい学習要領は謳っております。また、令和3年度の美唄市の教育行政執行方針においても、令和の日本型学校教育の構築を目指した最適な学びと共同的な学びの実現を謳っております。令和の日本型学校教育について、令和3年1月26日の文部科学省の中央教育審議会のまとめの中でGIGAスクール構想との関連も示されております。その一つに、個別最適な学びとしてICTを活用小人数によるきめ細やかな指導体制の整備を進め、個々に応じた指導を充実させていくことが重要と示しております。その言葉が示すものは、自ら学ぶことであると私は考えております。子どもたちが自ら学びたいことについて学び、知りたいことについて知ることができる。それは、将来子どもたちが進みたい道に進めるための力となります。GIGAスクール構想は、そうした子ども一人一人に個別最適化された学習を目指すものと考えております。そうした中、本市では美唄市ICTプロジェクトチームを設置し、ICT教育を推進するとお聞きしています。まず1点目として、美唄市ICTプロジェクトチームの設置時期と活動内容についてお伺いします。2点目として、新型コロナウイルス感染症対策によって、GIGAスクール構想は前倒しになる形で計画が進められておりますが、当市の進捗状況と課題についてお伺いします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
伊藤議員の質問にお答えします。美唄市デジタルトランスフォーメーション推進計画についてでありますが、この計画の推進に当たりましては、全庁的、横断的なDX推進体制により取り組むこととしており、計画推進担当部局は総務部美唄デザイン課でございます。次に、デジタル人材の確保・育成に向けたこれまでの取り組みにつきましては、ICTの発展に伴い、高度な問題の多様化や複雑化が今後も想定されることから、情報システム担当部局の職員に対しては、パソコンやコンピューターネットワーク等に要したeラーニングにより、情報システムの運用や調達、委託管理等の研修を行っているほか、他の職員に対しては情報セキュリティー及び個人情報保護の意識の向上を図るため、必要な研修を定期的に実施しているところでございます。次にDX、デジタルトランスフォーメーションにつきましては、ポストコロナ時代を見据え、デジタル化への定着・加速に向けたIoTやAIなどの技術を導入することで人々の生活をより良いものへと変えていくものであり、今後とも、一層、推進する必要があるものと考えております。そうしたことから、市といたしましても、これまで少子高齢化や人口減少など、地域の課題解決に向けて、一つには光回線を市内全域に拡大し、デジタル情報の情報格差、解消を図るとともに、ホワイトデータセンター構想やスマート農業、さらには教育におけるGIGAスクール構想などの取り組みを進めていたところであり、今後とも、働き方改革や行財政改革に向けた行政のデジタル化はもちろんのこと、全市的な観点から、デジタル化の推進に取り組んでまいります。
答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)
伊藤議員の質問にお答えいたします。初めに、廃校舎の今後の利活用についてでありますが、本市においては、ここ数年で統廃合が進み、平成31年3月末には茶志内小学校及び峰延中学校が、令和2年3月には栄幼稚園及び峰延小学校が、そして本年3月末には南美唄小学校及び南美唄中学校が統合により廃校となったところです。廃校となった校舎の利活用につきましては、地域に対して利活用の意向の確認を行い、利活用の意向がない場合は庁内に設置するストックマネジメント推進検討職員会議において、公共施設の効率的な活用について検討することとなっております。小学校及び中学校につきましては、廃校が決まった時点で地域における説明会、あるいは、自治会長あてに文書をもって利活用の意向確認を行いましたが、地域での利活用の意向がなかったことから、民間への売却が進められてきたところでございます。現在、旧茶志内小学校につきましては、美唄ブラックダイヤモンズの屋内練習施設として利活用しており、旧峰延中学校については、民間企業へ売却、他の小中学校においては、今後、市長部局において、売却に向けた事務が進められることとなっております。旧栄幼稚園につきましては、木造校舎と自然環境豊かな芸術空間を生かした利活用を検討するため、令和2年9月1日に旧美唄市立栄幼稚園利活用検討委員会を設置いたしました。これまで2回の会議を開催し、その中で北海道内の廃校施設の活用事例集などを参考資料として活用しながら、利活用の検討に向けた視点、利活用の方向性、評価と課題などについて、協議・検討を行ってきたところであります。新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、検討が進んでいない状況でありますが、今後、園舎の現況調査の結果なども踏まえながら、有効活用について検討してまいりたいと考えております。次に、「みんなの廃校プロジェクト」の活用についてでありますが、児童生徒数の減少などにより、全国的に統廃合が進み、道内においても多くの廃校舎が生涯学習施設、体験型宿泊施設、福祉施設、地域の集会施設など、様々な形で活用されているところであります。これまで本市においては、利活用の考えがない廃校舎については、売却を進めてまいりましたが、売却には至らないまま経過している廃校舎もあり、「みんなの廃校プロジェクト」については、活用用途の募集を行っている廃校施設の情報を集約、発信するほか、活用事例の紹介を行うなど、廃校施設の活用を推進する上で参考となる取り組みであると考えておりますことから、今後、市長部局とも連携し、本プロジェクトの活用について検討してまいりたいと考えております。次に、GIGAスクール構想の取り組み状況についてでありますが、国のGIGAスクール構想の動きが加速する中、教育委員会といたしましては、学校の教科等指導におけるICTの活用や学校の情報教育の充実、校務支援システムの活用などを推進するため、教育委員会内の担当職員で構成するICTプロジェクトチームを立ち上げ、各学校におけるICT関連機器などのハード面について、協議・検討を進めてまいりました。また、本年3月には、ICT教育の取り組みを推進するため、教職員にも参加を呼びかけ、ICTプロジェクト会議を開催したところであり、現在、14名のメンバーで構成し、随時、教職員等がチームに参加できる仕組みとなっております。活動内容につきましては、アプリなども含めた環境整備に関することや端末を使用するに当たってのルールや指導方法のほか、教職員の研修に関することの検討など、様々な課題解決に向けた取り組みを行っているところであります。次に、GIGAスクール構想の進捗状況と課題についてでありますが、文部科学省では、Society5.0時代を生きる子どもたちが活躍できる人材になるように、児童生徒が1人1台の端末を活用して、学習する環境の実現に向けたGIGAスクール構想を推進しています。本市においても、各学校の校内LANを整備するほか、全ての通常学級に電子黒板や全児童生徒にキーボード付きタブレット端末を配備し、探求的な学びや共同的な学びなど、授業等における様々な場面において、ICTを活用した学習活動の充実に努めているところであります。本市のGIGAスクール構想の実現に向けたICT活用等計画では、今年度より小学校5年生から中学校3年生まで学習者用デジタル教科書などを使用した授業を行っております。また、小学校の低学年ではキーボードになれるためのソフトを活用したり、中学年では調べ物学習や学習アプリを活用した授業への振り替えなど、段階的に児童生徒1人1台のタブレット端末を1日2回から3回以上活用しているところであります。今年度からGIGAスクール構想が本格的にスタートし、一斉メールを活用した学習指導や各学校におけるホームページ内の学習コーナーの活用が進みつつあるものの、全ての家庭において通信環境が整っていない状況にあるため、オンラインによる学習については、課題があることから、クラウドの使用方法や情報モラルの定着など、今後のオンライン学習の実施に向けた取り組みを進めているところであります。いずれにいたしましても、子どもたちが社会を生き抜く力を育む教育を行うため、さらに、ICT教育の充実に取り組んでまいります。
再質問 2番 伊藤真久
自席より再質問いたします。まず大綱1点目の情報通信行政について、デジタル人材の確保、育成の部分で再質問させていただきます。市長の答弁においても、デジタル化の推進というのは今後の地域社会の課題解決に向け、変革の中心となってくることと思います。その中で、デジタル人材というのは大変に重要な人材であります。新たな事業などにより新しいシステムが必要となったとき、行政にはシステム開発の部署がないため、外部での企業に発注することが基本となります。しかしながら、発注する側がシステムについて理解がなければ、必要なものを正しく伝えることが難しく、思い描いていたものとは違うシステムが出来上がるといったことも起こります。昨今の教育行政でも、プログラミング教育の必修化が始まりました。その中では、こういった論理的思考力、相手に自分の考えを正しく伝える能力を学び、実践すること。それがこれからの社会に求められております。そこで1点目、デジタル人材の確保について、民間人材の活用の考えについてお伺いします。2点目として、デジタル人材の育成について、先ほども申し上げたとおり、発注側のシステムへの理解度が開発されるシステムの出来に深く影響する中、こうしたデジタルについて積極的に学びたいという職員について、ぜひ市としても支援を行っていくべきと考えますが、市長の考えをお伺いします。次に大綱2点目、教育行政について、GIGAスクール構想について再質問いたします。ICTプロジェクトチームについて、今年3月に立ち上がったばかりということで、今後美唄市のICT教育の中心として、これからも子どもたちのために様々な課題解決に向けて頑張っていただきたいと思います。こうした、ICTプロジェクトチームの設立など、今は新しい教育の始まりのとき、ICT教育の黎明期と言えます。日本全国、各市町村においても、様々な官民連携、産学連携の取り組みが模索されております。例えば、今年5月27日に鎌倉市教育委員会と地元出版社、ITシステム開発会社が読書支援活動の実証実験について協定を結びました。その協定により出版社の書籍500冊分を含む約1万5,000タイトルを鎌倉市立小中学校の児童生徒や教員が、電子図書サービスを通じて読めるようになりました。今後は、授業に活用するだけでなく、本の筆者や編集者との交流も企画しているという話です。これはほんの一例にすぎませんが、ICTプロジェクトチームが民間企業、あるいは民間人材と協力し、そのノウハウなどを吸収していくことで、ICT環境について詳しくなるだけではなく、政策実現へ繋がるチームとして、美唄市のICT教育の先頭に立っていただきたいと思っております。そこで1点、今後、ICTプロジェクトチームと民間のICT人材や企業との官民連携、産学連携などについて考えがあるのかお伺いします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
伊藤議員の質問にお答えいたします。デジタル人材の確保や育成についてでありますが、デジタル化の急速な進展に対応するため、ITに精通した人材の確保、育成が急務となってございます。このため、現在市では専門的知識を有する外部人材の確保ということで、現在進めたホワイトデータセンター構想、これの推進に向けて、国の活性化起業人の制度を使って1名専門的要員を確保して、構想の推進に努めているほか、今年度から本市の重要政策でありますスマート農業の推進、これに向けた必要な人材を育成するため、農林水産省生産局、技術普及課、スマート農業推進班、ここに美唄市の職員を派遣しているところでございます。こういった人材の育成、本市の重要な政策と繋がる部門に関する必要な、ある意味デジタル化といいますか、こういった時代の流れに沿った人材育成にも積極的に努めているというところでございます。今後とも、デジタル化の動きが加速していく中、引き続き、外部人材の確保、今言った専門的な人材の確保、それから職員の育成に努めるとともに、職員については、そういった部門への自発的、意欲的な取り組みを支援するため、様々な研修機会を通じ、スキルアップを図るなど、データ化に対応する人材の確保、育成により一層取り組んでまいりたいと考えております。
答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)
伊藤議員の質問にお答えいたします。民間事業者などとの連携についてでありますが、現在のICTプロジェクトチームの構成はICTに精通している教職員、教育委員会職員及びICT技術に知見を持つGIGAスクールサポーターで構成し、ICT活用教育について、協議・検討を行っているところであり、必要に応じて校内LAN環境整備を担当した業者やタブレット端末の納入の民間業者から機器の保守の範囲内で助言等をいただいているところであります。現在のところ、民間事業者などとの連携については考えていないところでありますが、今後、教育の情報化に関する全般的な助言、支援を行う文部科学省のICT活用教育アドバイザー事業の活用について検討を進め、教育の質の向上に向けたICTの効果的な活用を推進してまいります。