美唄市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月9日
栄幼稚園について
2019年12月9日、美唄市議会の一般質問で、本郷幸治議員が「栄幼稚園について」質問し、教育長 天野政俊が答弁しました。
- 質問者
- 本郷幸治 議員
- 答弁者
- 教育長 天野政俊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 本郷幸治
令和元年第4回市議会定例会にあたり、大綱1点、栄幼稚園について教育長にお伺いします。その1つは、去る11月23日付の新聞報道によりますと、22日に公開されました教育委員会議が開催され、来年3月に閉園予定の公立栄幼稚園について、閉園時期を3年間延期する条例改正を提出することを決めたとの内容の記事が掲載されておりました。栄幼稚園については、閉園に関して、平成29年7月15日から8月14日にパブリックコメントを実施したと承知しておりますが、その際、栄幼稚園の存続を求める意見に対して、教育委員会の回答では、1つとして、アルテピアッツァ美唄と同じ建物にあることから、不審者対策などに問題があること、また、周辺は熊の出没地域であることから、園児の安全性に課題があること、2つ目として、園舎の老朽化による施設整備に課題があること、3つ目として、平成20年度以降、定員割れが続いており、また、出生数の減少に伴う園児の確保に課題があるため、苦渋の決断の判断をしたとのコメントだったと思います。しかし、本来9月24日から10月23日に実施した存続に関するパブリックコメント等の委員会の回答は、存続反対の意見に対して、一転して、栄幼稚園は、アルテピアッツァ美唄の自然や彫刻と触れ合う中で、子どもたちの情操を育みながら幼稚園教育を行っており、こうした全国的にも類を見ない特色ある幼稚園を残し、存続にあたっては、園児の見守りや必要な施設整備をしていくとのコメントでした。この教育委員会のコメントからすると、板東市長が選挙戦で市民に訴えてきたのは、存続であるべきとのことでしたが、教育委員会議で決定したのは、存続ではなく、3年延期であります。3年延期とするのであれば、当然、今回実施したパブコメの回答には、閉園延期の趣旨を示すべきと考えるところですが、その回答には、延期の内容がなく、すべて存続する考えとなっていたところであります。パブコメが終了した後、この1カ月という短期間の中で、疑問や異議を述べていた4人の教育委員に対して、パブコメの回答に沿って、市長が公約に掲げる存続の提案をしたのか。また、教育委員会からの意見により、3年延期となったのか、そこに至った経過と内容をお聞きするとともに、最終的に3年延期とした根拠を教育長にお伺いします。その2つは、園児の安全対策についてであります。これは、私は何度もこの一般質問の中でも質問させていただきまして、繰り返しになりますが、閉園を決定した大きな理由として、不審者対策や熊対策の課題がありました。全国的に無差別な殺傷事件が後を絶たず、最近では、新幹線で窓側にいる人を殺傷するなどというとんでもない事件もありました。多くの人が、こういった殺傷事件の中で、その犠牲になっており、いつどこでも起き得るものであります。幸いにして、栄幼稚園においては、これまで不審者や熊による人的被害はないところではありますが、他の地域と比較して、その危険性は間違いなく大きいものと考えます。板東市長はこれまで、NPOや関係機関との連携を密にしていくとの答弁をしており、この度のパブコメでも同様のコメントをしているところでありますが、これまで、NPOとどのような協議をしてきたのか、あわせて、その実効性についてお伺いします。
答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)
本郷議員の質問にお答えいたします。初めに、栄幼稚園の閉園時期の延長についてでありますが、これまで、栄幼稚園の存続や閉園につきまして、教育委員会の中で、さまざまな視点から検討してきたほか、同園の安全対策やパブリックコメントに提出されたさまざまな意見も参考に、意見交換等を行ってきたところであります。教育委員会での協議の中では、栄幼稚園の予算で小中学校のICT関連予算の充実を図るべき、閉園を決定した際は、あまりに拙速だったことから、もう一度立ち止まって考えてみてはどうか、閉園を存続とする条例案については、もう少し時間をかけて閉園するか存続するかの議論をする時間が必要との意見が出されました。さらに、パブリックコメントの結果、381件という多くの意見が寄せられ、さまざまな市民の皆様のご意見を踏まえ、存続または閉園などについて、今後、市民の皆さんと議論を重ねる時間が必要であると判断し、11月22日に開催いたしました第15回教育委員会議において、栄幼稚園を存続とする改正条例案から、閉園時期を3年間延長する改正条例案とすることと改定したものでございます。次に、3年間延長とした理由といたしましては、市民の皆さんと議論するために必要な期間であること、現在、在籍している園児が全員卒園できること、さらに、特別支援教育など、公立幼稚園としての役割、保育園、私立幼稚園、小学校との連携に関する取り組み、幼児教育センター的機能や教員間の連携及び合同研修など、栄幼稚園の幼児教育について検証する時間が必要であると考えております。次に、不審者・熊対策についてでありますが、初めに、不審者対策については、NPO法人アルテピアッツァびばい等との関係機関と連携を密にしながら、園児の見守りに必要な対応を行い、しっかりとした安全対策を図ってまいります。次に、熊対策について、NPO法人アルテピアッツァびばいでは、専門家の意見を聞きながら、熊との共生等の対応を行ってきており、熊の出没情報があった場合には、爆竹を数回鳴らすほか、職員による巡回の回数を増やすなど、関係機関と十分な連携を図りながら、必要な対応に努めてきたところであります。次に、NPO法人との協議についてでありますが、今後、さらに連携体制が図れるよう、職員の体制の充実や幼稚園への防犯カメラの設置などについて協議を行っているところであります。いずれにいたしましても、しっかりとした安全対策を図り、万全を期してまいります。
再質問 9番 本郷幸治
自席から再度質問させていただきます。栄幼稚園の閉園については、当時の教育委員会と保護者の中で、閉園に向けての説明会を何度か協議した後にパブコメを実施し、議会議論を経て、結果として、閉園という苦渋の決断に至った経過があります。その当時、私は総務・文教常任委員会でした。さまざまな角度から議論をさせていただきました。閉園後は認定こども園、私立幼稚園や保育所等に転園することにすでに了承済みになっており、また、今後の方向性も具体的に決まっております。ただいまの答弁を聞いても、3年延期する根拠が私にはわかりません。仮に来年3月に閉園するとしたら、市長公約が果たされない。しかし、存続とすれば、存続反対の多かったパブコメの意見と合致しない。だから、その折衷案として、存続でもないし閉園でもないし、結局3年延期という極めてあいまいかつ中途半端な結論を出したのではないかと思わざるを得ないところであります。改めて、3年延期の根拠について教育長にお伺いします。あわせて、3年延期の判断がこの栄幼稚園の存続、閉園の選択の中で、ベストな判断であるとお考えですか。教育長の率直な考えをお聞かせください。
答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)
本郷議員の質問にお答えいたします。栄幼稚園についてでありますが、昭和30年の開園から65年にわたり、笑顔あふれる生き生きとした子どもたちを育み、園児・保護者との厚い信頼関係のもとに、地域住民に支えられながら、特別な支援を必要とする子どもたちとのインクルーシブ教育の実践や空知の公開研究会を開催するなど、本市が北海道における公立幼稚園の先進地として果たしてきた歴史とともに、先人の並々ならぬ苦労のもと、財政事情をはじめ多くの問題を克服しながら、今日に至っているものと考えております。栄幼稚園につきましては、すでに閉園を決定しておりましたが、同園は、アルテピアッツァ美唄の景観と一体化した安らぎと心やわらぐ空間を形成し、自然や彫刻と触れ合う中で、子どもたちの情操を育みながら幼稚園教育を行っており、本市の特徴的な幼児教育として評価されているところであり、こうした全国的にもあまり類を見ない本市の特徴ある栄幼稚園を残していこうとするものであります。閉園を存続とする条例案については、パブリックコメントの結果、381件という多くの意見が寄せられ、さまざまな市民の皆様のご意見を踏まえ、存続または閉園などについて、もう少し時間をかけて閉園するか存続するかの議論をする時間が必要であると判断し、3年間閉園時期を延長したところでございます。3年間延長とした理由といたしましては、現在、在籍している園児が全員卒園できること、さらに特別支援教育など、公立幼稚園としての役割、保育園、私立幼稚園、小学校との連携に関する取り組み、幼児教育センター的機能や教員間の連携及び合同研修など、栄幼稚園の幼児教育について検証する時間が必要であると考えております。また、市民有志による栄幼稚園存続をかなえる会において署名活動が行われ、同園存続に向けた4,400件を超える署名が12月2日に提出されました。市民の皆さんが美唄の将来の担い手である子どもたちに対する教育に非常に大きな関心と期待を寄せられており、この思いをしっかりと受け止めなければならないと考えているところであります。