美唄市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月6日
栄幼稚園について
2019年12月6日、美唄市議会の一般質問で、伊藤真久議員が「栄幼稚園について」質問し、市長 板東知文、教育長 天野政俊が答弁しました。
- 質問者
- 伊藤真久 議員
- 答弁者
- 市長 板東知文、教育長 天野政俊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 伊藤真久
令和元年第4回定例会にあたり、大綱1点、栄幼稚園について、市長と教育長にお伺いいたします。今定例会では、栄幼稚園の存続にあたり、美唄市立学校設置条例の一部を改正する条例の一部改正の件として、常任委員会の総務・文教委員会に付議されております。条例改正については、常任委員会にて十分に審議いただくとして、栄幼稚園全般としての質問をさせていただきます。まず1点目、栄幼稚園の将来性について、市長にお伺いいたします。今回、栄幼稚園の存続を願う署名が4,400筆以上も集まり、そのうち6割ほど、およそ2,600名ほどが美唄市民であると聞いております。単純にこの数を見ても、市民からの大変重い負託であると私は受け止めております。自然に囲まれ、美術館が併設され、そして、校舎は日本遺産に認定された公立の幼稚園が、ほかでもない、この美唄市の中にある。存続を願う署名が4,400以上も集まる施設が、今美唄市にある。その施設が存続できるのか閉園してしまうのか、市長は、その存続という未来に何を思い描いているのか、お伺いいたします。2点目、令和元年9月24日から10月23日までの間に行われた栄幼稚園の存続に関するパブリックコメントについて、お伺いいたします。今回のパブリックコメントには、過去に例を見ない381件もの思い溢れるたくさんのご意見が寄せられました。そこには、多くの方がパブリックコメントを通じて、美唄の市政に関わろうという強い思いを感じ、私も一市議として誇らしく思っております。しかしながら、去る11月23日に新聞報道にて、ある記事が掲載されました。「条例廃止めぐり怪文書、現職市議各戸に配布」という記事であります。記事の内容を要約すると、現職の市議が栄幼稚園の存続に反対を促すような偏った資料を各戸に配布していたというもので、その配布された資料と思しき書類も一部写真付きで掲載されております。率直に言うと、一市議として複雑な心境であります。この質問自体を議会で取り上げるべきかどうか悩みました。しかしながら、今ここで声を上げなければ、今後、この件に触れる機会を逸してしまうと思い、質問させていただきます。まず、怪文書の記事の中で、意見公募の信頼性に関する記者の問いに対し、市教育委員会として確認できないことには、市教育委員会としてコメントはできないと記述がされていました。そこでまず、新聞報道の後、市は、怪文書に関する事実の確認を行ったのか、また、行っていない場合、今後、確認を行うのか、そして、事実が確認できた場合、パブリックコメントの集約に影響はあるのか、お伺いいたします。続いて3点目、今後の栄幼稚園の管理運営について、お伺いいたします。パブリックコメントの意見公募の際、補足事項として、平成30年度の幼稚園管理運営事業にかかる経費として、約3,220万円という金額が明示されておりました。確かに幼稚園管理運営事業という支出の部分で見れば、約3,220万円の支出があることに間違いはありません。ですが、平成30年度において、栄幼稚園に対し、国からの地方交付税として約1,400万円の措置がされており、平成 30 年 度 に お け る 実 質 的 な 市 の 負 担 は 約1,800万円になる計算です。これは、栄幼稚園の存続において、非常に大きな意味を持っております。今後も継続して地方交付税が措置されるように努めていただくとともに、その現状についてお伺いいたします。また、栄幼稚園の施設の保全についてお伺いいたします。栄幼稚園のある旧栄小学校校舎は、アルテピアッツァ美唄と併用されており、その修繕には、必然的にアルテピアッツァ美唄との協議が生じます。加えて、旧栄小学校校舎は、日本遺産にも認定され、その保全に努めなくてはなりませんが、市の考えをお伺いいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
伊藤議員の質問にお答えいたします。栄幼稚園の将来性についてでありますが、栄幼稚園につきましては、昭和30年の開園から65年間にわたり、笑顔あふれる生き生きとした子どもたちを育み、園児、父母、保護者との厚い信頼関係のもとに、地域住民に支えられながら、特別支援を必要とする子どもとの合同教育の実践や北海道や空知の公開研究を開催するなど、美唄市が全道における公立幼稚園の先進地として、幼児教育の先導的な役割を果たしてきた歴史とともに、先人の並々ならぬ努力と苦労のもと、財政事情をはじめ、多くの問題を克服しながら今日に至っているものと考えております。栄幼稚園は、アルテピアッツァ美唄の自然や彫刻と触れ合う中で、無限の可能性を秘めた子ども達の情操を育みながら幼稚園教育行っており、これまでも全国的にもあまり類のない本市の特徴ある教育財産として、対外的にも高い評価を受けてきたところでございます。栄幼稚園の園児たちの歓声を聞き、この子ども達が心広げられる広場をつくろうという思いが、アルテピアッツァ美唄創造の確かな動機となっていると彫刻家安田侃さんは書物に明らかにされております。また、平成15年には、当時の天皇皇后両陛下がアルテピアッツァ美唄を訪れ、水の広場で園児と会話し、交流の機会をいただいているところであり、この場を守り続けてくださいとのお言葉をいただいているところでもございます。また、栄幼稚園に入園させたいために、美唄市に転居した保護者もいらっしゃると伺っており、結果として、子育て世代の美唄市への移住・定住にもつながっていく可能性を十分に持っている教育資源と考えております。人口減少や高齢化が急速に進む本市におきましては、将来の担い手である子どもたちは、美唄の未来と希望であり、その教育・子育ては、まさに美唄の未来への最大の投資であり、そのことは、私を含めた大人たちの責務と考えております。このたび、市民の皆さんから381件のパブリックコメントや市民有志による栄幼稚園存続を か な え る 会 の 栄 幼 稚 園 の 存 続 に 向 け た4,400件を超える署名をいただいております。私といたしましては、市民の皆さんから広くたくさんの意見をいただいたところであり、結果として、市民の皆さんが、美唄の将来の担い手である子どもたちに対する教育に、非常に大きな関心と期待を寄せており、そして、さまざまな考え方を明らかにされたことを市民が主役のまちづくり、市民参加という観点からも非常にうれしく思っております。このため、市民の皆さんや教育委員会の意見を踏まえ、さらに議論を重ねる時間が必要であると判断したことから、条例素案を修正し、閉園の時期を3年間延ばすための改正条例案を今議会に提出することにいたしました。またこの場合、市立栄幼稚園の管理運営につきましては、新たに職員体制を強化・充実することにより、園児に対します安全対策に万全を期すとともに、特別支援教育など、市立栄幼稚園の果たす役割を全市的に生かすための取り組みを私立幼稚園や保育園、さらには小学校との連携により進めてまいりたいと考えております。市としましては、今後とも子ども達のために、本市が培ったその貴重な教育資源の活用を図りながら、地域の誇りを未来へつなげるため、さらに美唄の教育の充実に努めてまいりたいと考えております。
答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)
伊藤議員の質問にお答えいたします。存続に関するパブリックコメントについてでありますが、パブリックコメント制度は、賛成・反対の各意見の多寡で意思決定の方向を判断する住民投票類似の制度ではなく、政策や条例案の内容をより良いものにするための制度であり、多数意見も少数意見も1つの意見として扱うこととなっております。教育委員会といたしましては、新聞報道された内容については把握していないところであり、そのような事実があったかどうかについても、確認することは難しいものと考えております。また、意見の提出をいただいた方につきましては、責任の所在を明らかにするため、住所、氏名及び連絡先を明らかにして提出していただいておりますので、それぞれ1つの意見として取り扱いをさせていただいたところであり、提出されたパブリックコメントの内容には影響はございません。今回の意見募集に際し、仮に条例案に反対を促す報道があったとしましたら、パブリックコメント制度の趣旨に反するものと考えております。なお、今回、提出のあった381件の意見に対し、市の考え方を文書にてご送付するとともに、市のホームページに掲載したほか、市役所ロビーや市民会館、図書館などに配置したところでございます。次に、今後の管理運営についてでありますが、地方交付税につきましては、制度上、その他の教育費の項目におきまして、幼稚園児数を基礎数値として基準財政需要額が算出されることになっておりますので、今後も継続して幼稚園児数に応じて、地方交付税が措置されることとなっております。次に、旧栄小学校の木造2階建て校舎につきましては、1階部分を幼稚園園舎として、また、2階部分は美術館ギャラリーとして活用しており、美術館と幼稚園が共存する全国的にも他に類がない教育施設として、市内外から高い評価を受けています。教育委員会といたしましては、この旧栄小学校の木造校舎が、炭鉱の歴史を後世に伝える貴重な文化財として、本年5月に日本遺産炭鉄港に認定されたことから、これまでの美術館や幼稚園園舎としての維持管理はもちろんのこと、今後とも適切な保存に向けた修復などをしっかりと行っていく必要があると考えております。