美唄市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日
(1)TPPについて/(2)都市基盤整備について
2016年3月8日、美唄市議会の一般質問で、吉岡建二郎議員が「TPPについて」「都市基盤整備について」について質問し、市長 髙橋幹夫、都市整備部長 本田弘明が答弁しました。
- 質問者
- 吉岡建二郎 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫、都市整備部長 本田弘明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 吉岡建二郎
2016 年第1回定例会にあたり、大綱2点について、市長へ質問をいたします。1つ目の質問です。TPPについて伺います。昨年 12 月定例会内の一般質問でも、農業行政についての質問の中で、TPPについて触れさせていただきました。その際、影響の予測と対策についての質問だったのですが、ご答弁では、本市の影響予測については、今後示される北海道の指標を参考にしたいとありました。その間、国や道からの影響額の試算が出されて、さまざまな作物にやはり影響があることが分かりました。額としては、以前出されていたものよりもかなり小さくなっているので、信じていいのかどうか、少し不安な部分もあるのですが、数字が出ておりますので、北海道の指標を参考にいたしました本市の影響予測、同時に現状、市で検討している対策について、TPPについてのものを伺います。あわせてTPPの合意内容の日本語訳の仮のものが、1月に内閣官房より発表されています。そちらについて、私も少々目を通してみました。非常に難しく、ページ数も多く、分量もあり、具体例なども出されていないものですから、なかなか理解は難しいところだったのですが、TPP、農業についての影響は、やはり非常に心配なところでもあるのですが、それだけではないようです。以前から一部でも、非常に話題になってはおりましたが、商工業振興への影響、投資家と国家との紛争解決、いわゆるISDS条項の影響、その他さまざまな分野の影響を非常に心配に思うところです。対応ですとか対策が必要なことと考えます。こちらについても市で把握している影響について、そして、現状考えている対策について伺います。2つ目の質問です。都市基盤整備について伺います。2日に市長が行われた市政執行方針演説の都市基盤整備の中でも触れられておりましたが、街路灯のLED化推進についてです。環境への配慮や電気代の値上がりもあり、節電は、以前よりも一層求められているものと思います。街路灯のLED化は、消費電力の削減につながり、びばい未来交響プランの6つの柱の1つ、第3楽章として、「豊かな景観あふれるエコロジーなまちづくり」を掲げております。やはりその中でも、街路灯のLED化について触れられておりますように、これから未来に向けて、重要な施策の1つであると私も考えております。また電気代の節約にもなり、町内会及び市の負担が軽減される効果もあります。より一層推進をしていくべきであると私は考えております。その上で、2015 年度より、LED街路灯の設置に対して、市からの補助を行っていると把握しております。その補助によって、街路灯のLED化推進の状況として、2016 年2月末のもので結構です。2月末現在、また、2019年度の補助率引き上げの終了までの各年度の計画、街路灯の灯数、工事費、電気代の補助による効果、補助だけではなく全般の効果について伺います。また、補助があるとはいえども、町内の資金不足により、LED化に足踏みされている町内もあるのではないかと思いますが、LED化推進に向けて、そういった方々への対応を今後どのようにお考えか、伺います。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
吉岡議員の質問にお答えいたします。初めに、TPPについて、TPPによる農業への影響額についてでありますが、先月、北海道が示した内容では、本道の農林水産物のうち農畜産物 13 品目については、全道生産額 7,970 億円に対して 4.2%から 6.0%の生産額減少が生じ、影響額は約 337 億円から約 478億円となっているほか、たまねぎについては、0.4%から 0.6%の生産額減少で、影響額は約2億円から約3億円となっておりますが、米は国、道とも「輸入品と競合しないもの」と位置付けて影響額ゼロとしているところであります。この公表結果をもとに、本市に関係のある米、小麦、牛肉及びたまねぎについて、全道の影響額に対して全道と本市の収穫量、飼育頭数などの比率から試算しますと、米の影響額はゼロ、小麦が約 6,300 万円、牛肉が約 39万円から約 79 万円、たまねぎが約 70 万円から約 105 万円で、合計約 6,409 万円から約6,484 万円となります。また、農業以外の分野につきましては、昨年 11 月に道が公表しました「TPP協定の大筋合意に伴う北海道への影響・中間取りまとめ」において、ルール分野の投資家と国との紛争解決、いわゆるISDS条項により道の条例や規則が投資の障壁とされる可能性については、正当な公共目的等に基づく規制措置の採用は妨げられないことから、「特段の影響はないものと考えられる。」としているほか、医薬品や著作権の保護、知的財産の保護と行使、地方公営企業等の競争政策などについても「特段の影響はないものと考えられる。」あるいは「国民生活や企業活動に大きな影響はないものと考えられる。」などとされております。しかし、商工業関係では、「輸入加工品に対して、道内産の原材料の安全・安心な製品づくりなどにより、ブランド力や付加価値を活かした競争力強化につながる可能性が考えられる。」とする一方、「加工食品の関税撤廃による輸入品との競合により食品製造業の競争力低下が懸念される。」、林業・木材産業関係では、「安価な輸入製品の流通により道産材の利用減少、森林整備の遅れなどが懸念される。」とされるなど、TPP合意内容は、都市部の経済に大きな効果がある一方、本市を含め、農業を基幹産業とする地方都市にとっては懸念・不安が多々ある内容であると受け止めております。なお、市の対策についてでありますが、国際貿易の枠組みに関わる内容でありますことから、国のTPP関連政策大綱に盛り込まれた内容について、まずは、国の責任において事業の推進や法の整備を進めるべきと考えていますが、本市においても国の平成 27 年度補正予算や平成 28 年度当初予算における事業の活用を積極的に進めていくほか、国は秋に向けて具体的な対策を詰めていくこととしていることから、こうした動向を注視するとともに、本市の生産者の皆さんが将来にわたって希望と意欲を持って、営農を持続できる環境となるほか地域の産業振興や市民生活の安定が図られるよう関係団体とともに必要な対応を行って参りたいと考えております。次に、都市基盤整備について、LED化の早期実現に向けた今後の対応についてでありますが、平成 28 年度は意向調査を行った結果を踏まえ、要望のあった 882 灯すべてを実施する計画で、さらに来年度以降の意向調査を行う際には、電気代の縮減効果をPRし、積極的に設置していただくようにお知らせしていきたいと考えております。なお、街路灯のLED化推進の状況につきましては、都市整備部長から答弁させます。
答弁 都市整備部長 本田弘明(都市整備部長は2016年3月まで)
街路灯のLED化推進の状況につきましては、私から答弁させていただきます。平成 27 年度より5か年間、LEDに限り、街路灯の設置費補助率を5割から7割に引き上げ実施しているところであり、平成 26 年度までのLED設置灯数は 207 灯で、平成 27 年度は2月末現在で 654 灯、工事費が 2,235 万8,000 円、電気代の単年度縮減額は約 175 万円となっており、総数 3,175 灯の内、869 灯が設置されLED化率が約 27.4%となっております。また、来年度以降の各年度の計画灯数、概算工事費、電気代の縮減額は想定となりますが、平成 28 年度は、計画灯数 882 灯、概算工事費 3,286 万 2,000 円、電気代の単年度縮減額 236 万円、平成 29 年度は、計画灯数 304 灯、概算工事費 1,077 万円、電気代の単年度縮減額 81 万 4,000 円、平成 30 年度は、計画灯数185 灯、概算工事費 657 万 9,000 円、電気代の単年度縮減額 49 万 5,000 円、平成 31 年度は、計画灯数 93 灯、概算工事費 325 万 2,000円、電気代の単年度縮減額 24 万 8,000 円で街路灯のLED化率は 73.5%となる見込みであります。
再質問 2番 吉岡建二郎
自席より再質問いたします。まずTPPについてでありますが、先ほどのとおり、昨年 12 月の定例会の一般質問で、市長はTPPに対しての質問の中で、どちらかといえば反対との態度であったとご答弁されたと記憶しております。そちらの態度について、今でも変化はございませんでしょうか。そちらをお伺いたします。もし変化はないということであれば、市に、今お出しいただいた 6,400 万円以上のマイナスの影響があるとの試算が出ている状況、さらに本市を含め、農業を基幹産業とする地方都市にとっては、懸念・不安がある内容と受け止めていらっしゃるとのことですから、TPPに対して、反対の態度をもっと積極的に表明していくべきではないかと考えます。TPPに関しては条約ですので、今日の新聞でも、今日閣議決定されて、4月から審議に入るような話が出ておりますが、国会で審議がされ、承認され、そして、大筋合意がされていても、調印されていても、国会を通って初めて発効されるものですから、まだマイナス影響があるものを撤回することも可能なものだと考えています。美唄市として、マイナスの影響があるものだと市長もとらえていらっしゃるのであれば、もっと強く反対を表明してはいかがでしょうか。本市が掲げている「強い農業経営基盤づくり」にも少なからず、このTPPが悪い影響が出るのではないかと考えます。市長として、TPPへの反対を強く表明、こちらを求めますが、お考えを述べてください。また、都市基盤整備についてでありますが、補助率7割への引き上げの効果ということで、街路灯のLED化がどのように促進されていくか、これから進んでいくのか、現状の計画について理解をいたしました。数字を見ていくと、31 年度で 73.5%まで達成されているという計画で、特に最終年度、残っている灯数は大体、詳しく計算しているわけではないので間違っているかもしれませんが、900 灯程度、その年でまだ残っている状態で、その年に計画されているのが 93 灯ですね。1割程度、それまでは3割近い数字がLED化されていくので、進んでいるような状況から、年度が進んでいくと数も減っていきますから、そうなるのは確かだと思うのですが、スピードがだいぶ減速するものだと思われます。概算工事費ですとか、電気代の縮減額の想定については、LEDの街路灯の寿命が、1日例えば10 時間の使用だとして、10 年以上持つと言われておりますので、蛍光灯や水銀灯よりもはるかに長いということを考慮に入れれば、長期的な目線から見て、市にも町内にも、全体的なプラスとなる部分が大きいと考えます。この街路灯のLED化を減速させず、一層推進を加速させていく必要があるのではないかと、その裏づけになるのでは、この工事費電気代の想定、こちらがなるのではないかと考えています。現状の見込み、先ほどのとおり 73.5%まで、2019 年度、平成 31 年度、進むということですから、26.5%がこのままですと残ってしまうということになるかと思います。この数字、おそらく市としても、いかにして 100%に近づけるかというのが課題かとは思うのですが、電気代の縮減をPRしていくことも重要で、1つの対策として、理解はできます。しかし、私が市民の方々に伺ったところで、お話で出てきたのが、やはり補助率7割で、町内会負担3割、この3割の部分、LED化に取り組みやすくなっているとは言えるんですけれども、その3割の負担が重くなっていて、町内の資金では足りないという方、LED化に踏み切れないという現状があると伺っています。故障した街路灯を取り替える際に、その1つずつをLED化してくということで、対応しているというお話もありました。さらなる推進、進めていくためにも、こういった補助率7割で足りないのであれば引き上げるですとか、引き上げることが難しいということであれば、例えば、足踏みされている町内に対して、町内会融資制度、そういったものをつくり、縮減される電気料金、その分で返済をしていってもらうというようなこと、可能なのではないかと私は考えます。そういった積極的な対応を今後求められていくと考えますが、市長はその点についてどのようにお考えか、お伺いいたします。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
吉岡議員の質問にお答えいたします。初めに、TPPに対する考え方についてでありますが、農業を基幹産業とする本市にあっては、「合意内容は、充分な国内農業対策が講じられなければ地域農業の衰退、地域経済の疲弊につながる」との懸念があることから、「どちらかというと反対」を選択したところであり、この思いは今も変わっていないところであります。いずれにいたしましても、今後、国会のTPP関連法案が審議される予定での中で、十分な説明と議論がなされ、対策が講じられるべきものと考えております。次に、LEDの補助率の 10 割への引き上げについてでありますが、これまでに、この制度を利用された町内会などと公平感が保てなくなることから、さらなる補助率の引き上げは考えておりませんが、街路灯を交換する資金がないなど、実施が困難な町内会に対しましては、今後さらに状況を調査し方策を検討して参りたいと考えております。
再質問 2番 吉岡建二郎
ただいまのご答弁に対しまして、再度、自席から質問させていただきます。都市基盤整備については、わかりました。今後、考えていっていただきたいと思います。TPPについてなのですが、市長として強く反対の態度を表明することはなさらないということでしょうか。そもそもTPP自体が、米や麦など農産物重要5項目を関税撤廃の対象から除外するといった国会決議にも違反しているものですし、そういったことが明らかになってきているTPPですので、反対という態度があれば、しっかりと反対の態度を表明することも必要かと思います。例えば市長ですと、ご出席なさるさまざまな場で、TPPについて議論されることもおありかと思います。市へのマイナスの影響を考えれば、そういった場で率先して反対の態度を示すことに意味があると私は考えます。市長はそちらについて、どのようにお考えかご答弁をお願いします。あわせて最初のご答弁の中で、米の影響がゼロというようなお話が出ておりました。これは道の試算でも国の試算でもゼロということですが、輸入の外国の米が入ってくるのにゼロというのは、ちょっと私はにわかに信じられないのですが、そちらについて市長はどのようにお思いか、何かお考えなどあればご答弁いただきたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
TPPの農業対策についてでありますが、1月に全国市長会が、「農林水産分野におけるTPP対策に関する要請」として国に対して、平成 27 年度補正予算の速やかな事業実施、重要5品目関連対策では実効性ある経営安定と安定供給対策を講じること、収入保険の導入検討を早急に進めること、地域の実情に十分配慮した基盤整備推進対策を講じることなどを要請したところであり、関係団体との連携を強めながら実効性ある農業対策の確保を図ってまいりたいと考えております。なお、米の影響額ゼロにつきましては、今後、国の発表に基づいて対応を図って行きたいと考えております。