美唄市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月7日
(1)財政健全化計画終了後の行政運営について/(2)公営住宅の管理・運営について
2015年12月7日、美唄市議会の一般質問で、吉岡文子議員が「財政健全化計画終了後の行政運営について」「公営住宅の管理・運営について」について質問し、市長 髙橋幹夫、都市整備部長 本田弘明が答弁しました。
- 質問者
- 吉岡文子 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫、都市整備部長 本田弘明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 吉岡文子
2015 年第4回定例会にあたり、大綱に2点について、市長に質問いたします。明日 12 月8日は、1941 年、昭和 16 年、この日、日本がハワイ島真珠湾攻撃を開始して、太平洋戦争に突入した日です。アジアで 2,000万人、国内で 310 万人が戦争の犠牲となったと言われています。改めて平和の有難さを思い、今後、日本が戦争に突き進むことがないよう願っております。ちょうど1カ月前の 11 月7日、美唄生まれの児童文学者、後藤竜二さんの作品の朗読会がありました。4つの作品が朗読されたのですが、こじんまりとした良い会でした。その際に、後藤さんの「紅玉」という作品も朗読されました。現在の菜の花通りの東方面、後藤竜二さんの父親のりんご園に、終戦直後、炭鉱に強制連行されて、労働させられていた中国人、朝鮮人労働者が大勢で押し寄せました。りんごをもぎ取って、それぞれのポケットなどに入れて持ち帰ろうとした時に、後藤さんの父親が、うろ覚えの中国語で「りんごを持って行かないでほしい。家には、目の見えない母と育ち盛りの子どもがいる。りんごを売って生活をする」と訴えたそうです。すると、その中国人労働者のリーダー格のような人が、後藤さんの父親に中国語で「ミンパイ」と答え、押し寄せたみんなに対して、りんごを返すように命令し、彼らはポケットに入れたりんごをみんなその場に返して、炭鉱に戻って行ったという話です。後藤さんは、りんごの季節になると、必ず父親の話すこの話に、子どもたちは顔を見合わせ、あーまた始まったと思ったそうです。紅玉のあとがきに後藤竜二さんはこう記しています。故郷、北海道美唄市は、炭鉱地帯として有名でした。戦争中は、強制連行されてきた朝鮮や中国の人々が、過酷な労働を強いられていたのですが、あまり知られていません。日本全国では、中国人約4万人、朝鮮人二百数十万人と言われていますが、その歴史的事実さえも忘れられているように思えてなりません。父は 89 歳になりました。元気です。「あの人たち、どうしてるべな」と今も北海道弁で語り続けています。このあとがきは、2005 年に書かれたものですが、残念ながら2010 年、後藤竜二さんは亡くなりました。健在であったなら、今の日本の様子をどのように感じているのか、ぜひ伺いたい、作品として発表してほしかったと願うのは、私だけではないでしょう。大綱質問の1点目は、財政健全化計画終了後の行政運営について伺います。美唄市にとって、重くのしかかっていた財政健全化計画が、本年度平成 27 年度で終了となります。当時の議論の経過を認識する議員は5人、少数となりました。当時を振り返れば、小泉内閣の構造改革、新自由主義的な行政運営が地方に押しつけられていました。三位一体改革として、地方交付税が大幅に削減され、地方自治体は、財政運営に危機感をもっていました。平成 15 年と 19 年を比較すると、美唄市の地方交付税は、11 億円も削減されました。平成 19 年度末に市立美唄病院の不良債務が 23 億 4,950 万円までに累積し、一般会計も実質赤字を計上しました。同じ時期に、財政健全化法が施行され、美唄市は、平成 19年 度 決 算 で 、 病 院 会 計 の 資 金 不 足 比 率 が191.7%となり、抜本的な見直しが必要となりました。結果、平成 21 年1月、美唄市財政健全化計画と、市立美唄病院改革プランを策定し、財政再建に取り組むこととなったのでした。病院会計の 23 億 4,950 万円の不良債務のうち、平成 21 年度から7年間で、総額 21 億円を繰り出すこととし、残りの2億 4,950 万円は、病院で自主解消することにしました。そのために、給料等の見直しを行い、特別職給与、議員報酬、一般職給与の削減を実行せざるを得ませんでした。公共施設、補助金等も見直しを図りました。結果として、財政健全化計画の最終年を迎えることとなったわけです。そこで伺いますが、健全化の4つの指標、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率についてですが、今後の見通しはどうなっているのでしょうか。市民の中には、依然として、不安な要素が多いのではないかと訴えてこられる方も多くいらっしゃいます。どのような見通しをお考えなのか、お伺いをいたします。次に、健全化計画では、歳入確保のために市民負担をお願いしていました。固定資産税と軽自動車税の増額ですけれども、これらの扱いについては、どのようにしようとしているのか、お伺いをいたします。また、財政健全化計画の歳入確保で、一番重い負担をお願いしたのが、職員給与削減でした。国家公務員との給与の比較となるラスパイレス指数は、道内の自治体の中で、かなり低い位置取りとなっています。健全化計画終了後は、職員給与は元に戻すべきと考えますけれども、市長のお考えをお伺いいたします。大綱の2点目は、公営住宅について、お伺いをいたします。民間賃貸に比較して、低負担で住宅を確保することは、地方自治体の大きな役割です。年間約 500 人の人口が減少している本市ですが、低額であり、安心やバリアフリーなどの点で、公営住宅への市民の要望は、変わらずに大きいものがあります。そこでお伺いをいたします。その1つは、本年度の公募の状況についてです。公募の回数と戸数について、また、競争倍率について、単身向け、世帯向けの別では、どのようになっているのか、お伺いをいたします。2点目は、空き家について、お伺いいたします。個人住宅の空き家については、全国的にも問題となっており、国も地方自治体も、何らかの手だてをとらざるを得ない時点に来ています。美唄市でも既に条例化もしております。本市の公営住宅の空き家についてですけれども、各団地の管理戸数に占める空き家の戸数とそれらのうち、即時入居可能な戸数について、お伺いをいたします。公営住宅の3点目は、保証人について伺います。自治体ごとに、公営住宅入居の際の保証人の扱いは、大きく違っています。保証人を複数必要としたり、数年ごとに保証人の更新を求めている自治体もあります。本市の保証人の条件について、どのようになっているのか、現状をお伺いいたします。また、滞納発生の際の保証人の責任については、どのようになっているのか、お伺いいたします。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
吉岡議員の質問にお答えいたします。初めに、財政健全化計画終了後の行政運営について、財政健全化の4つの指標についてでありますが、平成 26 年度決算における健全化4指標は、実質赤字比率及び連結赤字比率は生じていないほか、実質公債費比率 19.0%、将来負担比率 181.1%で、全てにおいて早期健全化基準をクリアしており、平成 27 年度以降、財政健全化計画終了後においても基準をクリアしていけるものと考えております。また、本市の実質公債費比率が平成 17 年度に基準の 18%を超えたため、平成 18 年度に、国・道の指導等を受けながら公債費負担適正化計画を策定し、18%を下回るよう計画を推進しており、指標の算出に関連のある標準財政規模等が人口減少等により縮小傾向にあるものの、これまで市債の抑制等により改善をしているところであり、計画最終年度の平成30 年度に達成できるよう取り組んでいるところであります。次に、市民負担の見直しについてでありますが、市民の皆様にご理解とご協力をいただき、固定資産税、軽自動車税の税率を引き上げてきたところですが、平成 28 年度以降につきましては、引き上げ分の税率を戻すこととしております。次に、職員給与削減の見直しについてでありますが、本年度をもって財政健全化計画が終了いたしますことから、現在実施しております独自削減につきましては、元に戻すことを基本に考えておりますが、本年度の財政状況や、現在、平成 28 年度以降の財政推計等を試算している段階でありますことから、これらを踏まえた上で、早急に判断してまいりたいと考えております。次に、公営住宅の管理・運営について、市営住宅入居時における連帯保証人制度についてでありますが、連帯保証人につきましては、市営住宅管理条例第 12 条1項で「入居決定者は、決定のあった日から 15 日以内に、次の各号に掲げる手続きをしなければならない」と規定し、同項第1号で「入居決定者と同程度以上の収入を有する者で、市長が適当と認める連帯保証人の連署する請書を提出すること」となっており、それ以外の要件はないものとなっております。次に、滞納に対する連帯保証人の責任についてでありますが、請書の条文には、「美唄市営住宅管理条例その他の法令を厳守し、私の責めにより損害が生じたときは、連帯保証人と連帯して賠償の責めを負います。」と記載されており、連帯保証人が滞納家賃の保証などの責任を負っていただいているところであります。なお、市営住宅の本年度の公募の状況と、市営住宅の管理状況につきましては、都市整備部長から答弁させます。
答弁 都市整備部長 本田弘明(都市整備部長は2016年3月まで)
市営住宅の本年度の公募の状況と、市営住宅の管理状況につきましては、私から答弁させていただきます。はじめに、平成 27 年度の公募につきましては、6月の募集戸数6戸に対し応募戸数8世帯、8月の募集戸数 11 戸に対し応募戸数 11世帯、10 月の募集戸数 11 戸に対し応募戸数12 世帯、合わせて公募を3回行っており、募集戸数が 28 戸に対して応募者数は 31 世帯となっております。次に、応募倍率については、単身向け住宅が 1.79 倍、世帯向け住宅が 0.43 倍となっております。次に、市営住宅の管理状況についてでありますが、平成 27 年 12 月1日現在の、団地名と管理戸数、空き家戸数の順にお答えいたします。進徳団地は 32 戸のうち6戸、南美唄団地は44 戸のうち 13 戸、いなほ団地は 148 戸のうち 51 戸、進徳東団地は 110 戸のうち 27 戸、東光団地は 88 戸のうち8戸、東明恵愛団地は17 戸のうち4戸、峰延東陽光団地は 24 戸のうち2戸、有明団地は 56 戸のうち8戸、東雲団地は 18 戸のうち1戸、日東団地は8戸のうち8戸、ゆたかニュータウンは 289 戸のうち12 戸、美の里団地は 32 戸のうち7戸、共練団地は 64 戸のうち 18 戸、有為団地は 118 戸のうち1戸となっており、全体 14 団地で、管理戸数 1,048 戸のうち、空き家は 166 戸となっております。また、住宅の修繕が完了し、即時入居可能な住宅については、単身者向け住宅3戸、世帯向け住宅8戸で合わせて 11 戸となっております。
再質問 7番 吉岡文子
自席から再質問させていただきます。大綱1点目の職員給与削減の見直しについてですけれども、今日の新聞にも国家公務員が、本年度の給与見直しが言われておりますし、道の職員に関しても給与削減を見直すという報道もされています。まずは、やはり私は、計画終了後、職員給与を元に戻すことが必要だと思われます。市内で一番大きな事業者である市役所は、地域の給与水準の牽引となる存在であるということを忘れてはいけないと思います。予算編成もあることなので、今ほど市長は、急いでというお話しでしたけれども、めどとして、いつごろまでにこれについて、結論を出されると考えておりますでしょうか。特別職、議員報酬、一斉に同じスタートラインに立たなくてもいいのではないかなと、私は考えております。改めてこの点について、市長のお考えをお伺いいたします。公営住宅の管理運営についてですけれども、以前、たしか委員会の議論などで、公募の回数が少ないのではないかという話をしたことがありますけれども、本年度6月、8月、10月、けっこうやられているということで、委員会の議論が実を結んでいるのかという思いもしますけれども、改めて、単身者向け、世帯向け、この倍率についてですけれども、以前、私、同じような公営住宅の管理で、そのときはたしか世帯向けの単身者向けも1倍以上超えている状況だったと思うんですけれども、改めて世帯向け 0.43 という状況が、日本の家族のあり方といいますか、それを変えているのではないかなということをこの質問を準備しながら思ったわけなんですが、今朝の毎日新聞の特集ですけれども、まさに同じような報道がされておりました。特集のところであったんですけれども、日本の家庭の姿というものが、夫婦と子の世帯に変わり、現在最大の割合を占めるのは、単身世帯だ。このため、総人口は 08 年の1億 2,808 万人をピークに減少に入ったが、世帯数は増加している。単身世帯を年代別で見ると、20 代の若い独身層が現在最も多いが、次に、60 代の層で多くなっている。今後は、この層が高齢化するため、高齢単身者が増加するのは確実だと、このように特集でも言われております。美唄市においても同じような状況であって、公営住宅というのは、建ててしまうと、単身向け、世帯向けということで、なかなか中間のものがないというのが現状だと思うんですけれども、現在、言ってみれば、市民の需要、それから行政側が提供する供給のバランスがとれていないということが言えると思うんですけれども、この点について、今後、今ほど読み上げましたように、ますます単身高齢者が増えていくという状況の中にあって、どのように対応されると考えていくのか、お考え方あればお伺いをいたします。あと、空き家についてですけれども、改めて空き家をうめようという議論にはならないと思います。それは、先ほどからの議論もありますように、人口減少になっているということもありますので、ただ、やはり、建てかえというか、古い、そして住宅としても建て方が古い住宅、団地というのは、空き家が非常に多いなという数字的な印象を受けます。特に、以前お伺いしたことがありました、いなほ団地に関しては、34.5%が空き家になっているという状況の中で、やはり、住んでいる方にとっては、大事な住まいであって、そのあたりの管理は以前からもお話をしておりまして、住宅課の方でも十分その点は考慮なさっているというお話でしたので、改めてここではお伺いをしませんけれども、全体として、比較的やはり、新しい住宅の方に市民の方の新しいそして、バリアフリーのところに行っているのかなということが、空き家からうかがえました。以前お伺いしたときに、修繕もままならないというところもありましたけれども、今回は、お伺いしたところ、単身者向けも世帯向けも、即時入居の住宅も用意されているということですので、この点については、特別ここではお伺いをいたしません。保証人についてですけれども、私が思っているのは、決して美唄で今採用している保証人の制度を厳しくしてほしいということではないんですけれども、ただ、他市の状況を伺いますと、複数立てなきゃいけないですとか、数年ごとの保証人の更新で、我が党の議員は、保証人になってはいけないということを言われておりますけれども、住宅に関しては、何人も保証人になっている方もおられますし、改めて難しいところだと感じています。ただ、ここでお伺いしたいのは、保証人側の条件が変わった際には、当然、例えば、収入が急激に減った、お亡くなりになったとか、保証能力が急激に失われたとか、一番大きいのが保証する世帯とのご本人との関係において、世帯の変化によって、例えば、離婚ですとか、そういったことによって、今までは関係性があった世帯に対して、保証人側で関係性が失われてしまうようなところもあると思うんです。そういったときの状況について、改めて保証人の変更というものが、どのような決まりでされるのか、その点について、お伺いしたいと思います。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
吉岡議員の質問にお答えいたします。初めに、職員給与削減の見直しについてでありますが、来年度の予算編成などを考えますと、方針を決定しなければならない時期でありますことから、本年度の財政状況や平成28 年度以降の財政推計等を踏まえ、今月の早い時期には決断してまいりたいと考えております。次に、入居希望者の今後の取り組みについてでありますが、本年度の公募状況において、ゆたかニュータウンのシルバーハウジングや有為団地など、バリアフリー化となっている単身者向け住宅は、高齢な入居希望者が多く応募倍率が高くなっております。このため、入居希望が多い、バリアフリー化となっている単身者向け住宅の空き状況を踏まえて公募を行い、入居を希望される方のニーズに答えてまいりたいと考えております。また、今後につきましては、現在、策定中の公営住宅等長寿命化計画の中で、急速に進む高齢化に対応した、公営住宅の供給について、検討してまいりたいと考えております。次に、連帯保証人の変更についてでありますが、連帯保証人が亡くなられたり、保証能力が低下した場合等につきましては、美唄市営住宅管理条例施行規則第6条第2項に、連帯保証人の変更手続きが規定されており、変更が生じた場合には、入居者から申請することによって、可能となっているところであります。