美唄市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月18日
(1)専修大学北海道短期大学について/(2)熱中症について
2013年9月18日、美唄市議会の一般質問で、吉岡文子議員が「専修大学北海道短期大学について」「熱中症について」について質問し、市長 高橋幹夫、教育長 早瀬公平が答弁しました。
- 質問者
- 吉岡文子 議員
- 答弁者
- 市長 高橋幹夫、教育長 早瀬公平
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 吉岡文子
2013 年第3回定例会に当たり、大綱2点について、市長及び教育長に質問いたします。質問の前に一言申し上げます。私は、昨日9月 17 日、福島県から避難しておられる札幌在住の方とお話をいたしました。一番最初にその方が話されたのは、東京オリンピックの誘致と自分たちの生活についてでした。今、その方は札幌の旧雇用促進住宅にお住まいですけれども、来年の3月で家賃補助が打ち切られるとの話です。わずかな家賃補助と東京オリンピックに使われる巨大な国家予算、これを思うと本当に辛いと話されました。私たちに何ができるかとお尋ねしたところ、自分たちのことをかわいそうだというふうには思ってほしくないと、皆さんが、私たちと同じ立場になったらどうするのかということを考えてほしいと言われました。先ほど、泊原子力発電所に対する市長の認識を伺っている議員がおられましたけれども、私たちも泊から 100 キロしか離れていない美唄に住んでおります。改めて、原子力行政と私たちの生活のかかわりについて、昨日、深く考えるところがありました。質問に入ります。質問の1点目は専修大学北海道短期大学についてです。1点目は、現状についてお伺いいたします。今年3月、1年留年となっていた学生たちが卒業し、学生の姿はキャンパスから消えてしまいました。開学当初、私は美唄にはおりませんでしたけれども、美唄市全体で開学を歓迎し、物心両面で大学を支えてきたと聞いております。大学がなくなることの経済的損失は大きな金額ですが、同時に、これまで大学を支援し、支えてきた有形無形の市民負担を計上するならば、莫大な金額になるだろうと言われております。突然の学生募集停止に、支えてこられた市民の方々の失望は大きかったものがあります。地元との合意も諮らず、美唄市挙げての要望にも応じず、学生募集停止から閉校へと進んでいった専修大学北海道短期大学は、今どのようになっているのか、お伺いいたします。学校を閉じると一言で言っても、手続は簡単ではないはずです。文科省への届け出や法律上はどうなっているのか、お伺いいたします。2点目は、施設・跡地の利活用についてであります。専修大学北海道短期大学には、美唄市が寄贈した広大な敷地があり、施設の一部は耐震化が必要なものの、現在でも十分に活用できる施設だと聞いております。美唄市としての考え方について、そしてまた、学校法人専修大学との施設・跡地利用の交渉についてどのようになっているのか、お伺いいたします。3点目は、学生募集停止から閉学へ至る過程で生じている2つの裁判、8名の教員の解雇無効確認裁判と元学長の解雇無効確認裁判についてであります。この裁判については、つい先日の9月9日、8名の教員の解雇無効確認裁判が札幌地裁にて結審し、判決は 12 月2日となりました。この裁判は、専修大学北海道短期大学が 2010 年4月に学生募集を停止し、2013 年3月で閉校となり、その際、2012年3月で希望退職に応じなかった教員8名を解雇したことから発生しています。募集停止を行ったときに在籍していた 22 人の専任教員のうち、15 人の教員が専修大学や石巻専修大学など、関連大学への雇用を希望していました。学校法人専修大学は、財務状況から見て配置転換が十分に可能であったにもかかわらず、配置転換を実施することなく、5人を採用した以外に雇用を確保する努力をしませんでした。本学その他合わせて 400 人いる教員の中に、専修大学北海道短期大学の8名を採用できない理由がわかりません。8人の教員の方々が築き上げてきた貴重な研究・教育を切り捨てるという状況を生み出したわけです。意見陳述で原告の一人の方は、私たちは収入も身分も失い、教育と研究の双方を中断されている。大学の自由な教育・研究が企業の論理で妨げられてはならないと述べています。裁判後の報告集会で、この裁判の弁護士は、この解雇が法的に認められ、先例にされるようなことがあってはならない。判決が出るまで我々も世論を動かす活動をしていき、勝利したいと語っています。また、元学長の裁判は、平成 22 年4月 23日に学校法人から文科省に提出されていた専修大学北海道短期大学の学生募集停止報告書を、その年の 10 月に、初めて元学長が目にされた。そこには自分の名前があり、大学長の職印が押され、短大教授会の決議が4月 22 日として記入され、文科省に提出されていた。事実と反するということで、平成 23 年2月2日、弁護士を立てて、その旨の通知書を法人側に送ったが、法人側は元学長の主張を認めるはずもなく、現実には逆の結果となり、元学長は諭旨免職とされ、大学を去らざるを得なくなりました。専修大学北海道短期大学の学生募集停止報告書が元学長の目に触れたのは、教員組合の1人が情報開示制度に基づいて文科省から取り寄せたコピーを、「知っているか」と元学長に確認に来たことが発端だと聞いています。この人の行動がなかったなら、真実が明らかになることはなかったでしょう。元学長は、美唄市内での高校再編の際に重要な助言をしていただいたと聞き及んでおります。8名の教員の方々も元学長も美唄と縁のある方々です。この2件の裁判について美唄市はどのようにとらえておられるのか、お聞きいたします。大綱の2点目は、熱中症についてであります。今年の夏、本州方面では連日、熱中症による痛ましい事例が報告されておりました。本市においての状況はいかがだったのでしょうか。その1つとして、救急搬送や医療機関への受診の報告はどうだったのか、お伺いいたします。その2点目については、被害者の多くが高齢者と若年者であることから、市内の福祉施設や教育施設などでの予防対策についてはどのようになっていたのか、お伺いいたします。以上この場からの質問を終わります。
答弁 市長 高橋幹夫(市長は2019年3月まで)
吉岡議員の質問にお答えいたします。初めに、専修大学北海道短期大学について、現状についてでありますが、6月8日の閉学式をもって 45 年間の歴史を閉じ、今後、文部科学省に対し、廃止届出の手続をすることになりますが、その時期は未定であると伺っております。なお、現在は、専修大学北海道美唄事務所として、教員1名、職員8名により施設の管理を行っていると伺っております。次に、施設跡地の利活用についてでありますが、市としましては、昨年 11 月 21 日に、美唄市、市議会、商工会議所、短大後援会の連名で、施設の継続活用に関する要望書を提出したところであります。要望の内容といたしましては、現短大施設を専修大学の北海道キャンパス、分校舎として活用すること。あわせて、付属施設等として、自然科学系の教育研究を進める常設の研究施設及びセミナーハウス機能を備えた場として活用すること。また、体育館・グラウンド等のスポーツ施設及び相馬記念館については、合宿機能を備えたスポーツ交流施設として活用するなど、学校法人全体での活用を要望しているところであります。次に、大学との交渉につきましては、学内において「専修大学北海道短期大学閉鎖業務プロジェクト」を立ち上げ、閉鎖に向けた諸手続き、財産の処理や維持管理等、閉鎖に関わる施策等を検討しており、市からの要望書についても、早急に検討に入ると伺っておりますので、今後、大学との協議の場において、意見交換を行う予定であります。次に、現在係争中であります裁判についてでありますが、市としましては、学校法人内部の問題について司法が判断することでありますので、市としての考え方をお示しするものではないと考えております。次に、熱中症について、熱中症による受診状況と予防対策についてでありますが、気温が上昇する7月及び8月の2カ月間における市立病院での受診者数は、7月が7名、8月が 12 名の合計 19 名で、診療科別の内訳は、内科 12 名、小児科7名となっております。なお、19 名のうち、救急車による搬送件数は7名で、すべて内科となっております。次に、市内の各施設における予防対策といたしましては、現在まで熱中症の発生はございませんが、恵風園・恵祥園においては、血圧や体温などのメディカルチェックを定期的に実施しているほか、定時の水分補給を行うなど、入所者に対する熱中症対策、体調管理に万全を期すよう努めているところでございます。また、市内の介護事業所につきましては、厚生労働省から熱中症予防についての周知文が道から直接送付されており、これに基づいて適切に対応されていると認識しております。次に保育所についてでありますが、主な対策としましては、小まめな水分補給や戸外での帽子の着用、外出の際の時間帯や時間配分など適宜配慮を行っており、保育室内におきましても、衣服での調節や風通し、換気等に注意をし、室内での熱中症の未然防止に努めているところでございます。以上でございます。
答弁 教育長 早瀬公平(教育長は2016年12月まで)
吉岡議員のご質問にお答えいたします。熱中症について、教育施設での予防対策等についてでありますが、幼稚園につきましては、熱中症予防のため、園児に対しては、小まめな水分補給に心がけているほか、外遊びの際には、帽子の着用を徹底するとともに、園外行事には水筒を持参するよう保護者の方々に協力を呼びかけたり、また、夏休みについては8月の「えんだより」を通じて、水分補給と適度な休息をとるなど、熱中症予防に関してお知らせをしたところでございます。小中学校につきましては、本年6月 19 日付けで、道教委を通じ、文部科学省スポーツ・青少年局から、「熱中症事故等の防止について」の通知がありました。この中で、学校管理下における熱中症事故はほとんどが体育・スポーツ活動によるもので、活動前に適切な水分補給を行うとともに、必要に応じて水分や塩分の補給ができる環境を整え、活動中や終了後にも適宜補給を行う等の適切な措置を講ずれば十分に防ぐことは可能であることから、「学校体育活動中における事故防止の手引」の熱中症の防止に係るページ等を参考にして、事故防止に万全を期すよう指導がありました。また、7月 22 日、8月 22 日付けで同様の通知があり、所管する学校に国の事務連絡「熱中症事故等の防止について」を必ず添付し、指導するよう通知がありました。教育委員会といたしましては、これらの文書を各学校へ通知し、熱中症予防のための対策と熱中症になった場合の適切な応急手当について通知したところでございます。各学校においては、これらの通知を受けて、児童生徒に対し、小まめな水分補給、帽子などの着用を指導しているほか、職員の朝会議等では、天候の確認や教室等の換気などを実施しているところでございます。また、保護者の皆さんには、熱中症について、「保健だより」などを通じて注意喚起をしております。放課後児童施設につきましては、保護者に対し、お便り等で帽子・タオル・着替えなどの持ち物や服装について呼びかけを行っているほか、施設には麦茶等の飲み物を常備して、熱中症の予防に努めております。次に、学校での熱中症被害についてでありますが、授業中や体育祭で、高温により体調を崩した児童生徒がいましたが、いずれも軽症で、保健室において静養した後、帰宅しております。なお、現在のところ熱痙攣、熱疲労などの熱中症の症状により病院に搬送されるなどの事例は発生しておりませんが、今後とも、児童生徒等への健康観察など健康管理を徹底し、熱中症予防に取り組んでまいります。以上でございます。
再質問 7番 吉岡文子
自席から、再質問させていただきます。専修大学北海道短期大学の現状についてですけれども、一番疑問に思うのは、文科省への届けがなぜ、まだ出されてないのかという、その理由です。学生募集停止、閉校と着々と進めてきた手順を、今、学生が卒業して、3月に卒業しているんですから、もう半年も経っている訳ですけれども、まだ、手続き出してないと、その上で、廃止申請をどのようなタイミングで学校法人側が提出しようとしているか、この点について早急に、市長の責任として、学校法人専修大学に確認すべきではないでしょうか。今までのやり方だとすると、「文科省への申請が通りましたから、即美唄から撤退します」なんてことになると、目も当てられないことになります。私は、施設跡地の利用がきちんと決まるまでは、学校法人専修大学の責任で施設の管理をするべきだと考えております。その点、市長が、学校法人専修大学としっかりと確約をとっておくべきだと考えますけれども、市長のお考えをお聞きいたします。それと、専修大学北海道短期大学と同時期に閉校予定の私立大学にあっては、閉校の2年前から1年前には、地元自治体との合意を形成していたことが関係者の方からいただいた資料にありました。例えば、三重県名張市の学校法人皇學館というところですけれども、ここは、閉鎖の2年前にはもう、覚書を交わしているということになっています。また、愛知県の新城市ですか、学校法人尾張学園、ここでも閉校の1年前までには、契約書を自治体と結んでいるというふうになっています。学生の学業が優先されることは当たり前なんですけれども、施設跡地利用や教員の雇用の確保、これらについて、専修大学北海道短期大学においては、学生募集停止だけが先走っていて、地元の合意はもとより、跡地利用や教員の雇用の確保など、議論のないままに進められていたのではないかと思っております。他の大学の閉校の際の手順に比べると、学校法人専修大学は、誠実さという点で欠けると思うのですけれども、市長はどのようにお考えでしょうか。また、施設の跡地利用に関してですけれども、今ほど、4者での要望とありましたけれども、そのほかに、昨年 10 月に元学長さんたちなどの短大関係者で、新大学の構想が提案されていると聞き及んでおります。短大の教育施設を高等教育施設として利用する。校舎面積、校地面積、図書館、実験室、機械器具、現状のままで大学設置基準を充足できるということで、課題は1号館の耐震化であると、伝統や施設、地域の特性を生かし、専門を生命科学・農業機械・環境土木として、アジアからの留学生を受け入れると、4年制大学として公立大学とするということで、学生数を 600 人とした場合、また、300 人とした場合の財務資産も示しておられたということですけれども、その新大学の構想について、どのような扱いになっているのか、お伺いいたします。それと、2つの裁判についてですけれども、司法の判断に関してコメントはできないとのことでしたけれども、こと、元学長の学長印押印に関しては、これが真実ならば、大変な事態というべきではないでしょうか。学生に学問を教えるはずの学府で、真実をゆがめるようなことがあってはならないことです。まして、今回問われているのは、美唄市から専修大学北海道短期大学が撤退するという事態の発端となった学生募集停止の通知に関してのことですから、市として、正確な情報把握が必要だと思いますけれども、市長のお考えをお伺いいたします。
答弁 市長 高橋幹夫(市長は2019年3月まで)
吉岡議員の質問にお答えします。初めに、専修大学についてでありますが、大学としては、これまで在学していた学生の卒業を第一に行ってきており、その他、整理しなければならない課題もあることから、文科省への届け出が進んでなかったと伺っております。また、学校法人専修大学の文科省への届け出に関しては、市に報告いただくよう、大学にお願いしているところでございます。短大の施設の管理につきましては、引き続き、専修大学北海道美唄事務所を通じて、学校法人専修大学に対し、適切な施設の管理を申し上げるなど、しっかりと対応してまいりたいと考えております。学校法人側の対応についてでありますが、これまで学校法人専修大学には、平成 23 年1月 14 日の意見交換会の場で、閉校後も施設を活用するよう強く要望し、同年9月 30 日に私が表敬訪問した際には、短大施設の活用策は双方協議しながら進めていくことを確認したところであります。また、学内において専修大学北海道短期大学閉鎖業務プロジェクトを立ち上げ、市からの要望書についても早急に検討に入ると伺っており、このように、学校法人専修大学側の対応は、市の要請に関して適時対応しているものと受けとめているところであります。次に、新大学の提案に対する対応についてでありますが、現在、大学の跡地利用に関して、4者で大学側に対して施設の継続活用を要望していること、新大学については、少子化の状況、大学の運営主体、経営基盤、さらには本市の厳しい財政状況など、さまざまな課題があること、また、現在、財政健全化計画に取り組む中で、第6期美唄市総合計画を着実に推進していくためには、必要な事業の選択と集中が求められていることから、市立大学の設置は極めて困難であると関係者に対し説明したところでございます。次に、裁判についての考え方でありますが、学内での問題であり、市としての考え方を示すものではないと考えているところございます。いずれにいたしましても、必要な情報の収集をしながら、今後の大学との協議の場において、短大施設の継続活用を強く要望してまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 7番 吉岡文子
新大学構想についてですけれども、課題は多いけれども、短大関係者の方々からの提案の中には、少子化の中でも全国各地で公立大学として定員を確保している例が示されていたのではないでしょうか。厳しい経済状況だからこそ、地方の魅力ある、そしてまた、学費の安い大学が選択肢の中に入っていることになっているのではないでしょうか。ここ空知には、岩見沢には4年制大学がありますけれども、公立そしてまた芸術系ですから、ちょっと、この新大学構想とは趣が異なっていると思います。また、各地に大学もありますけれども、短大ということになっております。関係者の方々のお話を伺うと、「美唄単独で無理であるならば」ということで、空知振興局とも、この点について懇談していたということになっております。美唄市のどこの判断で困難と結論づけたのか、それは、本当に妥当なものだとお考えでしょうか。4者協議に固執することなく、美唄市にとって、施設跡地利用において一番有効な形態を、市民議論を巻き起こしながら、これからやっていくべきではないでしょうか。その上で結論を得られるならば、市民の納得も得られるはずでしょう。せっかく関係者の皆さんが練り上げてくださった新大学構想ですから、広く市民の議論の中に、議論の場に持っていくべきではないかというふうに思っております。また、裁判闘争ですけれども、情報把握にお努めになるということですけれども、全国的に有名になった冤罪事件で、足利事件の菅谷さん、また、布川事件の桜井さんや杉山さん、こういった方たちを応援して、冤罪から救ってきました国民救援会という団体があります。国民救援会の南空知支部では、今回のこの2つの裁判について支援をするということで、真相を聞く会を 10 月に予定しております。美唄市としても、やはり今、市長が言われましたけれども、積極的に情報取得をお願いしたいところです。新大学構想についてお伺いします。
答弁 市長 高橋幹夫(市長は2019年3月まで)
吉岡議員の質問にお答えします。新大学構想についてでございますけれども、美唄市といたしましては、まずは4者からの要望している結果を踏まえることが最も重要であるというふうに考えていますので、現段階では、新大学構想の検討はしてないところでございます。今後におきましても、これらのことを踏まえて、可能性がある限り、これらの状況については情報収集しながら、今後の対応について検討していきたいと考えております。以上でございます。