美唄市議会 平成25年第1回定例会 2013年3月8日
(1)政権交代による地方行財政運営について/(2)労働行政について/(3)教育行政について
2013年3月8日、美唄市議会の一般質問で、倉本賢議員が「政権交代による地方行財政運営について」「労働行政について」「教育行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫、教育長 早瀬公平が答弁しました。
- 質問者
- 倉本賢 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫、教育長 早瀬公平
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 倉本賢
平成 25 年第1回定例会に当たりまして、大綱3点について、市長並びに教育長にお伺いをいたします。質問の第1は、政権交代による地方行財政運営についてであります。昨年末の総選挙におきましては、民主党政権が3年余の短い期間での政権交代となりました。民主党はコンクリートから人へを掲げ、極端な格差社会の是正と官僚支配の政治経済構造の改革を追及してきた民主党政権が残念ながら国民に大きな信頼を得ることが出来なかったという結果を率直に総括する事が、国民から求められたものであると考えてるところでございます。しかし、東日本大震災の復旧復興、そして、放射性廃棄物の最終処分が現状の科学や技術力では出来ないということが明確になっているにもかかわらず、原発の再稼働をどうするのかなど最大の国政課題に対し、この間自民党はマスコミをも巻き込み、政権奪還を目的とした国会議論に終始し、国民生活と未来の日本に対して責任を果たすという大切なことを棚上げして安倍自民党内閣が誕生いたしました。安倍内閣は、景気の回復に公共事業を柱とする経済政策を、日本銀行をもコントロールして将来の負担を国民に求め、旧来の政治と企業、そして、官僚の利権が優先する国家を復活させようとしていると考えております。安倍内閣は雇用を増やし、消費を刺激してインフレへの誘導するとしていますが、この公共事業へのばらまきで果たして消費が延びることになるのか、極めて疑問を感じるところでございます。これまでも企業は利益の再配分を労働者の賃金に積極的に反映させることはなく、経済の専門家でも、公共事業による景気回復や雇用の安定化は 10 年程度の安定した政策的な規模が確保されない限り、企業の側は安定雇用をしない。こういう分析をしております。しかもこれは大企業と言われる場合であり、地方の中小零細企業にとってはさらに長期のスパンが必要であるものと考えております。平成 25 年度国家予算案が示され、円安傾向と株価の上昇による景気の回復の兆しが報道されております。株価というものは穀物相場と同様に、気象情報の中期予報で大きく穀物相場が変動するように、株価は思惑や予想で高騰するものでもあります。直接的な景気の現況を反映しない場合も多くあるものであり、私は、絵に書いたもちではないかと、大いに危惧をするものでございます。今議会で平成 25 年度予算案が上程をされ、審議をするところとなっていますが、私は政権交代による地方行財政運営に対する影響は大きく生じるものと考えるところでございます。これまで美唄市はかつての小泉内閣が行った三位一体改革という地方切捨てにより生じた地域間格差の影響を大きく受け、危機的な財政状況となり、財政健全化計画を進める中で、固定資産税率や国民健康保険税の税率のアップなど市民負担増が求められ、また、職員給与の独自削減を行うなど、給与に関しては準ずべき国家公務員に先駆けて実施しているわけであり、また、指定管理者制度の導入により、公共サービスにかかる労働者の賃金抑制が優先される。このように市民の皆さんや職員を初め多くの関連労働者が血と汗を流しながら、将来に向けて、継続安定した美唄市の地方自治体経営に一丸となって取り組んできているところでございます。安倍自民党内閣はアベノミクスなどという経済政策で景気回復を行うとしていますが、これは 1981年に就任した米国のレーガン大統領が行ったレーガノミクスに倣ったものであり、これは結果として巨額の財政赤字と累積債務の増加をもたらし、経済政策としては失敗の政策であるというふうに歴史が物語っているのではないかと思います。現状では日本においては、円安による石油価格や、輸入小麦の高騰でガソリン・灯油・電気料・パンなど、小麦粉食品が値上がりし、さらに、生活保護費の切り下げなど、直接市民生活にいち早く影響を生じさせています。このような状況の中、公共事業による経済活性化を行うとし、極めて大型の国家予算を編成しましたが、当然十分な財源が見込まれる財政状況ではなく、将来必ず国民が負担しなければならない赤字国債の増額だけでは足りず、国家公務員の人件費削減、社会保障制度では生活保護費の削減などに加え、地方交付税の圧縮を行うとしています。現状では、地方交付税の総額は維持されるかのような情報もありますが、かつての公共事業優先の補助金だよりの地方財政運営が復活し、市民生活がないがしろにされ、利権が優先する地域経営が行われるのではないかと考えるところでございます。市長は、平成25 年度市政執行方針の結びで、美唄市の財政状況の依然とした厳しい状況を認識され、限られた財源の中で選択と集中を図りながら、より効果的かつ効率的な事業展開となるよう事業内容を検証し、美唄未来交響プランの都市像に掲げる、食のアートが響き合う緑のまち美唄の実現を目指し、希望に満ちた明るい未来を創造し、生き生きとした暮らし、生きる喜びが実感できるまちづくりを進めるとされています。しかし、今ほど申し上げましたように、政権交代で日本の経済政策の方向性が大きく変化し、国は極めてマクロ的な観点から経済の回復を目指し、大企業や大都市を優先的に活性化させようとしています。そのため、地方の自治体や国民生活に中長期にわたる耐乏を強いていることは明らかではないかと考えるとこでございます。そこで、人口減少や少子高齢化が進み、自主財源が潤沢とは言えない美唄市も大きく国の経済政策や地方財政政策に影響されるものと考えるものであり、髙橋市長のアベノミクスに対する認識をお伺いすると共に、美唄市財政健全化計画及び市民生活に対する具体的な影響をどのようにご判断し、景気の低迷が長引く地方都市である美唄市のリーダーとして、市民と協働したまちづくりをどのように進められるのか、お伺いをいたします。大綱の第2は、労働行政についてお聞きします。本年4月には改正高年齢者雇用安定法が施行されることになっておりますが、これは希望者全員の 65 歳までの雇用延長が男性の場合 2025 年度までに段階的に義務づけられるものでございまして、少子高齢化が進む中、社会保障制度における年金システムの破綻に伴うものであり、実態としては課題も多く残していることも事実でございますけれども、各企業や事業所は今後の対応に様々な工夫と努力が求められているところであると考えております。私は昨年の第1回定例会でもこのことに触れ、市長は美唄市内の企業については、中小企業がほとんどであり、定年年齢の引き上げと言うことよりも厳しい企業経営における対応として、再任用をせざるを得ない。との認識を示されました。私は市長のお答えになった「再任用せざるを得ない」ということは企業経営における人件費抑制という観点から、安価で経験豊かな労働力を確保せざるを得ないということであると理解したところでございますけれども、このことについて改めて市長の認識をお伺いすると共に、市内で働く方々は、60 歳を定年年齢とされてる方が多く、既に年金制度においては、無年金期間が生じることになりますが、労働者福祉も市としては重要な行政課題でございます。改正高年齢者雇用安定法の施行に当たり、美唄市としてどのような取り組みをされているのか具体的にお答えをいただきたいと思います。次に、市内で働く多くの労働者の労働環境に大きく影響する、市の職員の労働条件における 60 歳以上の雇用についてでありますが、国家公務員の定年年齢延長につきましては、改正法施行に連動して議論をされたところでございますが、今のところ定年年齢の延長については制度化まで至っておりません。その結果、再任用制度の拡充などにより当面対応していくとされております。これまで私は、市の職員の適切な定数管理においても重要な要素となる再任用制度の凍結解除をすべきであるという立場で質問をしてまいりましたけれども、市長は雇用と年金の支給時期をつなげる事の重要性は認識されるものの、厳しい美唄市の財政状況を理由に、いわばこの課題については放置をされ、国の再任用制度や年金制度改革の動向を見きわめながら検討していくとされています。現状として国や北海道、そして道内の多くの自治体において再任用制度はしっかり運用されており、年金制度も今後大きな改革は見通せない状況であります。時間的な余裕は残されていないものと考えております。地方分権とはいえ、職員の給与制度は国家公務員の給与制度に大きく影響されるものでもあり、美唄市においても職員の退職金が大幅に削減され、賃金水準も独自削減をこれまで血のにじむ思いで実施し、財政健全化に最大の努力をしてきたにも関わらず、国から半ば強制的に下げられる状況であることを市長も認識されておられると思います。先日、地元紙の報道では、道内市町村の職員の賃金水準の比較で美唄市は全道 178 自治体のうち 175 番目とこういう報道内容が掲載されておりました。これは国家公務員との比較を行うラスパイレス指数による比較であると考えますけれども、決してこの結果は、美唄市の職員が元気を出して毎日仕事をする動機づけに良い影響をもたらさないものではないでしょうか。そこで、職員が自分の持てる力を最大限発揮して、仕事をしっかりしていく環境作りのためにも、生活設計を立て、各自が安心して仕事を続けていくことが出来る選択肢の1つである再任用制度の凍結解除を改正高齢者雇用安定法施行に当たり、使用者である市として真剣に考えていただき、出来る限り早期にその取り扱いを職員に明らかにすべきであると考えますが、市長はいかがお考えかお聞かせをいただきたいと思います。大綱の第3は、教育行政についてであります。早瀬教育長から平成 25 年度教育行政執行方針が示され、初めの部分では、我が国の経済や国際的な多くの課題が山積する時代における、子供たちに対する責任ある教育を行い、人間性豊かな人づくりを目指し、市民の皆さんの生涯にわたっての学習することのできる環境づくりを進めるとされました。これは冒頭部分であり、大きな観点からの表現で美唄の現状には具体的に触れていないように思います。特色ある美唄の教育に責任を持つ教育委員会としての姿勢に物足りなさを感ずるところでございます。また、結びにおいては、国の動きを注視しながらも、将来のまちづくりを見据えながら、何よりも美唄らしい教育のあり方を求め、検討と実践を積み重ねていくとされています。そこで、この美唄らしい教育についてでありますが、教育行政執行方針の小中学校教育の項で、確かな学力の育成に表現されているグリーン・ルネサンス推進事業を通じた、美唄らしい特色ある教育の推進とでございますけれども、このことだけを指して、美唄らしい特色ある教育ではないのではないかと考えます。地方教育行政においても地方分権の流れは教育委員会制度の活性化による特色ある教育行政が求められており、長年にわたり管内の学校現場を経験され、また、指導主事として美唄市の教育についてのご見識もおありの教育長として、どのような思いをお持ちになっているかをお聞かせください。次に、教育委員会と市長との役割と権限についてであります。全国的な教育課題の端を発した、大阪市立桜宮高校の体罰による生徒の自殺という大変痛ましい事件で、教育委員会と首長の権限について改めて多くの国民が認識を深めたところではないかと考えていますが、当事者である大阪市長は、これまで大阪府知事時代を通して現行の教育委員会制度に否定的な考えを強く持ち、今回も高校入学試験直前の募集停止とも言える強権発動を行い、国民的な物議を醸し出し、最終的には教育委員会を自分の意のままにコントロールするという結果をもたらしました。近年、現在の教育委員会制度は、本来の機能を発揮していないのではないかという指摘もあり、中央教育審議会では、地方分権時代における教育委員会のあり方についての検討がなされ、市町村教育委員会においても、様々な改革が試みられています。また、首長部局との関連において教育委員会不要論も含め、教育委員会のあり方についても議論されておりますが、今回の大阪市立桜宮高校の募集停止に係る経過と結果を踏まえた市長と教育委員会の役割と権限について、市長と教育長の見解をそれぞれお聞かせいただきたいと思います。次に、学校教育において、現場を預かる学校の自主性、主体性を確立し、地域に根差した学校運営を行うためには、教育委員会の組織体制の強化と機能を充実することが重要と考えますが、市教育委員会と北海道教育委員会の役割分担をどうとらえ、教育行政における分権をどのように進めていくのか。具体的に教育長よりお聞かせいただきたいと思います。以上この場からの質問とさせていただきます。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
倉本議員の質問にお答えいたします。初めに、政権交代による地方行財政運営について、安倍内閣の経済政策、通称アベノミクスに対する認識等についてでありますが、日本経済の再生を目指し、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の3つを基本方針とした経済政策により、景気回復や雇用の拡大などが期待される一方で、インフレによる経済・市民生活への影響や国の財政赤字の増加などが危惧されていると認識しております。また、この経済政策に対する賛否については、国会での議論をはじめ、国の内外において様々な議論が展開されているところでもございます。特に平成 25 年度の地方財政対策において、地方交付税については、国家公務員給与に準じた給与削減を実施していることを前提に、給与関係経費を削減する一方で、防災・減災事業、地域活性化等の緊急課題への対応として給与削減額に見合った事業費を計上することとしておりますが、これまでの地方自治体の給与等人件費削減の取り組みを顧みることなく、一方的に決定された措置であり、北海道市長会としても容認できないものとして、本日意見表明することとしております。私は市長として、国の経済政策と本市のまちづくりとの関連や財政状況を見きわめながら、市民生活の安全・安心とまちの活性化に向けて、市民の皆さんとの連携・協働によるまちづくりに取り組んでいくことが重要であると考えております。次に、労働行政について、改正高年齢者雇用安定法についてでありますが、この改正法では、平成 25 年4月以降、65 歳未満の定年を規定している事業主については、65 歳までの安定した雇用の確保を図るため、当該定年の引き上げ、継続雇用制度の導入、当該定年制を廃止し、希望者全員を 65 歳まで継続雇用するよう就業規則等の改正を義務づけているところであり、これに違反した場合、労働局やハローワークが改善指導を実施し、この指導後も改善がみられない企業に対しては、雇用確保措置義務に関する勧告を行い、その後も是正されない場合は、企業名を公表することができるものとされております。高年齢者の再雇用が厳しい状況にある中、年金受給開始年齢まで意欲と能力に応じて働き続けられ、かつ、高年齢者が持つ技術・知識などを活用し、若年層に伝承していくための環境を確保することは重要であると考えますが、一方で、各企業においては、人件費負担増に係る対応や就業規則の改定、賃金体系・人事制度の整備、さらには若年労働者の雇用の場の確保などが大きな課題とされているところであります。今後、市としましては、企業訪問などを通じ、事業主に制度の周知を図ってまいりたいと考えております。次に、市職員の再任用制度についてでありますが、総務省において、地方公務員の雇用と年金の接続に関する制度概要(案)がまとめられ、昨年 10 月招集の臨時国会に現行の再任用制度を改正する地方公務員法の改正法案が提出される予定でしたが、衆議院の解散により、法案提出が見送られたところであります。現在のところ、国への法案提出時期は未定ですが、国の動向を注視し、地方公務員法が改正された場合は、速やかに見直しを図り、職員に対し、説明や情報提供を行ってまいりたいと考えております。次に、教育行政について教育委員会と首長の権限についての見解についてでありますが、大阪市立桜宮高校の募集停止に関する一連の経過につきましては、報道された情報のほかには詳細を承知してないところであります。教育委員会については、首長からの独立制・合議制・政治的中立性の確保、継続性や安定性の確保、地域住民の意向の反映などの原則により、地方における教育行政の基本的な制度であるものと考えております。首長は教育予算の編成権や、教育財産の取得、処分など教育行政に大きな責任を負っているところでありますが、教育委員会は、学校等教育機関に関する管理、執行の権限を有していることから、私といたしましては、制度の趣旨からも教育委員会の独立性は尊重されるべきであるものと考えております。以上でございます。
答弁 教育長 早瀬公平(教育長は2016年12月まで)
倉本議員の質問にお答えいたします。初めに、教育行政について、美唄らしい教育についてでありますが、これまで本市で進めてきた特色ある教育活動としては、食農教育や環境教育、特別支援教育などがあると考えております。これらは明治期に美唄を開拓した先人から脈々と伝わる子どもたちに対する教育への関心の高さと熱意、豊かな自然環境、そして福祉のまちづくりの取り組みに根差しているのではないかと感じております。このことが美唄市の教育目標における「生命の尊重」「ふれあいと思いやり」「郷土の自然や文化に親しむ」といった記述に結実しているものと考えております。特に、私は着任してまだわずか2カ月余の中での感想の一部でありますけれども、グリーン・ルネサンス推進事業に関しては、カリキュラムとしての構造、目的、目標、推進日程など計画性に優れ、実施組織もしっかりしているなど、他の実践には見られない美唄市のオリジナリティーを感じております。これらの実践は、他の分野にも発展応用できる可能性があり、学校、家庭、地域が一体となった教育の推進に役立つのではないだろうかと考えております。私といたしましては、本市の教育目標に沿って、このような美唄らしい教育を推進し、市民の皆さんとともに、そのための検討や実践を重ねてまいりたいと考えております。次に、大阪市での対応についてでありますが、橋下大阪市長の桜宮高校の件に関する言動に関しては、報道等の範囲で承知をしております。この対応のために、市長は積極的に発言され、市教委に対して、同校の体育系2科の入試を中止し、普通科に振り替えるよう求められ、市教委では検討の結果体育系2科を普通科に振りかえて入試を行うことを決定したとのことであります。結果として、市長が教育委員会に先行して意思決定を行ったかに見えますが、しかし、市教委としては、市長の意向を踏まえつつ、教育委員会議において意思決定したものと考えております。様々な批判もあるようですが、私としては、市長として重大な責任を感じたことの現れであり、教育委員会としてもその責任と権限に基づき判断されたものと受けとめております。また、このことは、我が国における一部体罰容認の風潮を改める議論のきっかけとなったものではないだろうかと考えております。次に、道教委との役割分担と教育委員会制度についてでありますが、現在、国では教育再生実行会議が教育委員会制度に関して議論を行っているところであります。また道教委とは、本市の教育行政の推進をともに担っている関係にあり、例えば、教職員の任免や異動に関しては道教委が行い、市教委では、その内申や教職員の服務監督、勤務成績の評定を行うなど、役割が分けられており、道教委が担う広域的な教育行政の執行の中で、市教委として連携を図っているところであります。教育制度改革に関しては、今後の議論を注視していく立場でありますが、私としては、地方分権あるいは地域主権改革というこれまでの流れの中では、地域の実情を踏まえ、かつ、地域の特色を生かすことのできる、地方教育行政に関する制度設計が必要であると考えております。そのためには、政治的中立性の確保、安定性・公平性の確保が前提と考えており、その上で、住民の意向を広く反映しながら、教育委員会の機能を十分発揮するという観点から、教育、文化、生涯学習、スポーツ等の地方教育行政の振興に関して主体的に工夫改善を図ることができる、弾力的な仕組みとしていく必要があると考えております。以上でございます。
質問 1番 倉本賢
ただいま市長、並びに教育長からご答弁いただきましたが、自席から再質問させていただきます。まず政権交代と地方行財政運営についてであります。市長は、アベノミクスが景気回復や雇用の拡大に期待される一方、インフレによる経済、市民生活への悪影響や国の財政赤字の増加を危惧されているとの認識を示されました。また、国政レベルの課題として見きわめていくともされました。私は先ほど申し上げたように、すでに市民生活への影響は円安による石油製品や小麦粉製品等の高騰により、実態として市民生活における負担増が生じており、農業経営にも同じように影響が生じるものであると考えております。アベノミクスがもたらす景気回復や雇用の拡大は、必ずしも地方の活性化の即効薬にはならないものであり、これまで経験してきたバブル経済の崩壊や格差社会の顕著化、そして、国の財政赤字の将来における国民負担増も大きな不安材料としてあるものと考えております。そこで美唄市としては、中・長期的な国の経済政策における見極めの当然必要なことであると考えておりますけれども、人口減少と少子高齢化が進む実態である現状を踏まえ、市民生活の実態や市民の声をきめ細やかに把握して、適切に施策に反映し、安心して暮らし続けることが出来るまちづくりを、市民合意の上で進めることを忘れてはいけないものと考えるところでございます。この点について市長の考えをお聞きしたいと思います。次に、改正高年齢者雇用安定法の施行にかかる市内の民間企業及び市の職員の労働条件についてでありますが、今日は十分にこの改正法についての認識をお持ちであり、60 歳を超え、年金支給年齢までの雇用の場の重要性についての理解をされているものと受けとめたところでございますが、一方、市の職員についての取り扱いについては、地方公務員法の改正を待つとしましたが、私としては、今現在、再任用制度が運用される事なく、経過している現状で、そんな悠長なことで使用者責任を果たしているということが言えるのかどうか、大変疑問に思うところでございます。国家公務員の定年延長が見送られ、地方公務員も同様に再任用制度の拡充が必要とされていることについては、明確な方向性が示されているわけであり、従って、少なくとも真剣にこれまで定数管理の見直しなど、具体的な検討を行っていなければならないものと強く考えるところでございます。何か課題の整理と解決に向けた具体的な議論をされて来られたのか、このことを伺いたいと思います。さらに 60 歳の定年年齢を間もなく迎える職員や、今後の生活設計を真剣に考える多くの職員は、退職費の削減や給与削減も強いられているわけであり、職員の今後の生活設計に大きく影響するということで、本当に不安な気持ちで毎日を過ごしていると言っても過言ではありません。自治体経営の責任者として、厳しい財政事情とはいえ、自治体職場で公僕として働く職員の人生に対しても、大きな責任を持っているという認識を強く持っていただきたいものであります。市長は地公法の改正後、速やかに見直しを図るとお答えですが、この見直しをいつやるか、今なんですよ。今やらなければ、定数管理を含めた環境は、整わないことは明らかであり、少なくとも現状の考え方や、その取り扱いについて職員に対して説明し、職員の率直な声を受け止める必要性について、お考えをお伺いいたします。次に、教育行政についてでございます。教育長から、特色ある教育活動として美唄市の教育目標における「生命の尊重」「ふれあいと思いやり」「郷土の自然や文化に親しむ」に結実している、具体的な取り組みが示されました。加えて、この実践のためには、学校、家庭、地域が一体となった教育の推進につなげるとされましたけれども、この一体となった教育の推進については、決して教育委員会の一方的な価値観や理念で進められてはならないものと考えるとこでございます。児童生徒を含めた学校現場、それぞれの家庭、そして地域の幅広い層からの理解を深めることが大切であると考えます。教育行政執行方針でも、信頼される学校づくりの取り組みにおいて、各学校は地域への情報発信と学校関係者評価を学校改善に生かしていくとされています。学校の自主・自立的な学校運営をしっかり支援していくことが教育委員会の役割でもあり、各教育委員の皆さんも学校現場はもちろんのこと、保護者の方々、そして地域の皆さんの声をしっかりと受け止めて、美唄の教育を推進していかなければならないものと考えるとこでございます。そこで私は、これまで一般質問の中で、開かれた教育委員会とする取り組みの実践を行うべきであると申し上げてきました。今後さらに幅広い視点から美唄市の教育現場の実態を把握していただくためにも、多くの関係者の生の声を聞くための機会づくりに努力すべきであると考えますが、教育長のお考えをお聞きいたします。あわせて、教育委員会と市長の権限並びに教育委員会制度についてであります。教育長は大阪市桜宮高校の事例で市長の意向を踏まえつつ、教育委員会議で意思決定されたと認識されたとの認識を示されましたけれども、やはり、前提として市長の権限である教員の人件費の予算執行を行わないという、言わば現行制度における、合法的な強制があったわけであり、教育委員会制度の政治的中立性の確保、安定性公平性の確保の脆弱性を露呈したものであると、私は大変危惧するところでございます。また、教育長は教育委員会制度について、地方分権、地域主権改革の流れの中で、地域の実情を踏まえた地方教育行政に関する制度設計の必要性を認識され、政治的中立性と安定性・公平性の確保を前提として、住民の意向を反映しながら教育委員会の機能を十分発揮するともされましたが、前段お聞きしたことと合わせて、住民の意向を広く反映するため、どのような具体的な考えと取り組みをお持ちなのかお聞きをいたします。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
倉本議員の質問にお答えいたします。初めに、政権交代と地方行財政運営についてでありますが、国の経済政策への期待や懸念がありますが、私は市民生活の安全・安心とまちの活性化に向けて、市民の皆さんとの連携・協働によるまちづくりを基本に考えておりますので、地域に出向き、市民の皆さんの声をしっかりと受けとめながら、行財政運営に反映させてまいりたいと考えております。次に、市職員の再任用制度についてでありますが、高齢者雇用対策として市職員の雇用と年金の接続を図り、無収入期間が生じないようにしなければならないものと考えております。再任用制度の課題としましては、新規職員採用の抑制、総人件費増大の抑制、ポストや業務内容などがございますが、年金支給年齢の段階的引き上げの影響が生ずる来年の4月に向け早急に検討し、一定の整理ができた段階で職員に対して説明などを行ってまいりたいと考えております。以上でございます。
答弁 教育長 早瀬公平(教育長は2016年12月まで)
倉本議員の質問にお答えします。教育に関する意向の反映についてでございますが、これまで教育委員会では、教育委員と学校長による学校経営説明会の開催や、教育委員による市内小中学校・道立学校訪問などのほか、PTA連合会主催による教育懇談会への教育委員、教育委員会職員の参加など、教育関係者の意見を聴く機会の設定や市内における教育活動の把握に努めてきたところであります。私としては、多くの皆さんの意見をお聞きしながら、美唄らしい教育のあり方について検討し、本市の教育の振興につなげてまいりたいと考えておりますので、まずは学校訪問の際の教職員との意見交流を行うなど、具体的な取り組みにつきまして、教育委員会議において協議、検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 1番 倉本賢
一点だけ質問させてただきます。職員の再任用 60 歳以上の雇用ということでございます。答弁に年金の出ない期間が生じないようにする事について、その必要性を認識され、来年の4月に向けた検討をしていくと、こういうお答えでございます。再度確認をいたします。市の職員が年金の出ない、無収入期間が生じない、結果は保障していくというふうに理解してよろしいのかなと思いますが、このことについてお伺いをいたします。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
倉本議員の質問にお答えします。市職員の再任用制度についてでありますが、様々な課題はあるものの、市職員の雇用と年金の接続を図り、無収入機関が生じないようにしなければならないものと考えております。