みんなの議会

厚沢部町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月10日

農業振興の項目に鳥獣被害対策について

2019年9月10日、厚沢部町議会の一般質問で、上戸昌行議員が「農業振興の項目に鳥獣被害対策について」質問し、町長、副町長が答弁しました。

質問者
上戸昌行 議員
答弁者
町長、副町長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 上戸

次の質問に入らせてもらいます。有害鳥獣の対策でありますけれども、町長の町政執行方針の中に、農業振興の項目に鳥獣被害対策について、鳥獣被害防止のため電気牧柵の利用促進、鳥獣被害対策実施隊の充実等々が記載されています。近年、有害鳥獣である熊、鹿等の頭数増加により農業被害の拡大が続き、農業経営に影響を及ぼすことも懸念されることから、これらの被害防止対策について、改めて町の考えを伺いたいと思います。これも、質問事項が5点ほどありまして、アとして、平成29年度、30年度の農業被害額はどの程度の金額でありますか。2つ目のイとして、鳥獣被害対策実施隊の充実とは、具体的にどのようなことを考えていますか。ウでありますけれども、有害鳥獣の駆除を、町内の鳥獣被害対策実施隊に依頼していますけれども、平成30年度の駆除実績はどのようになっていますか。また、鳥獣被害対策実施隊が有害鳥獣駆除のため見回った際に支出する報奨金はどのようになっていますか。4つ目、熊と鹿の有害鳥獣の捕獲に対する報奨金を支出していますけれども、近年は小動物の被害も大きいので、この捕獲報奨金を設定する考えはないでしょうか。最後でありますけれども、農業被害防止に電気牧柵が有効で、町も補助金を支出していますけれども、2ヘクタールの面積に設置するのに20万円かかるとしたら、今まで、おおむねでどのぐらいの面積をカバーできる分の事業累計になっていますか。この5点です、5点の回答をお願いしたいと思います。

答弁 町長

有害鳥獣対策についての質問であります。今、全道において、エゾシカの生息数は減少傾向にあるものの、後志、渡島、檜山の南部地域では、平成27年度にエゾシカの推定生息調査が行われまして、その調査をもとに平成29年度は、3万から大幅にふえて12万頭の生息が推定されているところであります。町の捕獲数は、平成30年度で32頭でありますけれども、平成16年度まではほとんど見かけなかったわけであります、急激にふえてきていた状況にあります。また、この渡島半島は、人間と熊との距離が大変近い地域でもあります。全道の捕獲頭数も増加傾向にありまして、最近では、札幌市や江別市など、都市部での目撃例もふえてきている状況であります。当町も平成30年度で26頭の捕獲があります。ここ数年増加している状況にあります。そういう中での、今、アの質問でありますが、質問の農業被害額についてでございます。平成29年度は、報告を受けているものは約500万円、平成30年度では800万円を超えておりまして、被害は増加している状況にあるというふうに理解をしております。それから、イの鳥獣被害対策実施隊員の充実についての御質問でありますけれども、鳥獣被害が増加する一方、狩猟免許を持つハンターは高齢化と減少が進んでいるところでありまして、昨年の町内のハンターの平均年齢は62歳、50歳代以下のハンターは6人よりおりません。さらに、銃器の保有者は若干5名という状況にあります。そのような中で、今年の1月、鳥獣対策セミナーを開催し、2月に実施された狩猟免許試験では、新たに9名の方が免許を取得した。50歳代以下が10名となったところであります。農業者を含む若い世代で、これからの活躍に期待しているところでございます。それから、ウの駆除実績、見回りの報奨金についての御質問ですありますけれども、有害鳥獣の駆除実績につきましては、先ほど申し上げたとおり、エゾシカ32頭、ヒグマ26頭。それから見回った際に支出する報奨金は、平成30年度で461万5,000円となっておりまして、年々増加傾向であります。ここ2年は追加補正している状況もあります。それから、エの御質問であります。タヌキやキツネの小動物に対する報奨金の設定については、町民にも危害が及ぶ獣害を念頭に置いていることから、現在のところ、この小動物については奨励するというふうな考えはありません。それから、オの電気牧柵についての質問でありますが、電気牧柵補助で購入した総延長は1万9,400メートル、補助金額の総額は256万5,000円となっております。1ヘクタール当たり400メートルで換算しますと、約50ヘクタール分を措置していることになります。拡大する鳥獣被害に対して、今後も継続して町や猟友会、各関係機関によって、この厚沢部町の鳥獣被害防止対策協議会と被害に遭われる農家が一体となった対策を進めていきたい、このように思っているところであります。

質問 上戸

今の町長の説明で大体わかるんですけれども、鳥獣被害対策実施隊が苦労しながらでも、平成30年度に駆除した実績が、熊で26頭、鹿で32頭であるということでありましたが、多少の密度は下がるものの、抜本的な解決にはなかなか至らないのかなと。今では、米は大体480ヘクタール作付しているそうです。それから、豆類で680ヘクタール、あと小麦、スイートコーン、カボチャ等、ほとんどの作物が、鹿や熊の被害に遭う状況というふうになっているということです。また、作付したくてもできないという形で、農家が諦めている状況もあります。鳥獣被害対策実施隊の駆除だけでは、農家が期待できるような効果があらわれにくいと思います。このような中で、電気牧柵については有害鳥獣の被害防止に有効であります。ただ、高額でありますので、回答にありますように、町全体で50ヘクタール分の措置よりしていないと。例えば、豆680ヘクタール丸々被害あるのかというと、そうでもない。被害あるところ、この半分にしても300ヘクタールぐらい必要かなと。そうすると、全然、50へクタール分であれば足りないと。町からの補助は1回限りで、20万円以上の事業費に対して10万円の補助、100万円かかっても10万円の補助なんです。今年、補助金もらって、来年もまた牧柵を買いたいといっても補助はなしということになります。このようなことじゃなくて、補助率をもう少し上げて、この電気牧柵をつけさせるというような考え方があるのかないのか、この辺どういうふうに考えているか、まず伺いたいというふうに思います。

答弁 副町長

電気牧柵については、当初、補助じゃなくて町が買って、14セットだったかな、13セット買って、貸し出すというやり方でスタートしたところです。貸し出しについては農協を通してということで、農協預かりながら、あと指導は町がやりながらということでやったところです。ただ、農家の方も忙しい中で、それを移動して歩くというのがなかなか手間だということで、当初補助していなかったんですけれども、何とか町の単独事業の中で補助してほしいという声が強くありまして、その後、補助に、先ほどおっしゃられたような対象で補助してきたところです。当然、半額補助ということでやってきたんですけれども、それでも足りないと。基本的には農家みずからが、みずからの農地を守るという気概が、まず最初になければならないんだろうなと、町はそれを支援するという形だと思います。幸い、生産者団体もありますので、生産者団体のほうで、幾らかでもプラスできないかどうかというのを確認はしたいと思います。町としては、今の補助率を上げる考え方は現在のところ持っておりません。

質問 上戸

町では、なかなか10万円の上限の補助を上げるという考えがないというふうなことで、ちょっとがっかりしましたけれども、こういう類いの補助事業というのは全くないものなんでしょうか。国でも道でも、そういう補助事業というのはないものなんでしょうか。

答弁 副町長

あります。ただ、ありますけれども、今の被害額では全然足りません。これも被害も、当初やっていたころは何十万円単位の被害しか上がってこなかった。で、鹿もふえたから被害額も大きくなってきたんだろうと思いますけれども、実際には農協を通して、農協を動かして、もう一回、再度農家にファクスでも何でもいいから連絡して、上げるようにということで少しずつ上がってきて、何百万円単位になって上がってきているということでございます。残念ながら、これくらいの被害額では、国の補助対象には上がっていかないということだと思います。だからといって、被害が多くなればいいのかということではないんですけれども、ですから、あとは、貸し出しをうまく利用する、あるいは、一度かけた圃場から次の圃場へ移行する等を考えていただければいいのかなということがあると思います。それと、電気牧柵だけじゃなくて何が効果的なのかというのも、今、ドローンを使って追い払いをするとか、そういうのも研究されているようでございますので、そういう情報というのは常にいち早くとって、効果的な方策があれば、どんどん導入していければなというふうに思っております。

質問 上戸

被害が少ないから補助事業に当たらないという、これも最もな話だと思いますけれども、このような中で、ハンターもだんだん高齢化が進んでいる中、若い狩猟免許取得者があらわれているという明るい兆しもある中で、町に再度お願いしたいのは、ハンターの皆さんが、有害鳥獣の駆除に出向いた際にいただく報奨金、日当でありますけれども、自動車の燃料代を差し引くと、場合によっては赤字になるというような話もありましたので、できるものであれば、若干でも引き上げの検討をしていただきたいということをお願いしまして、私の質問を終了したいというように思います。どうもありがとうございました。

出典:厚沢部町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月10日 議事録 PDF(42ページ) 間違いを知らせる