厚岸町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月7日
高齢化著しい中でのまちづくりについて
2017年3月7日、厚岸町議会の一般質問で、室﨑正之議員が「高齢化著しい中でのまちづくりについて」質問し、町長 若狹、保健福祉課長 阿部、町民課長 石塚が答弁しました。
- 質問者
- 室﨑正之 議員
- 答弁者
- 町長 若狹、保健福祉課長 阿部、町民課長 石塚
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 室﨑
さきに提出いたしました一般質問通告書に従いまして質問申し上げます。高齢化著しい中でのまちづくりについてということをお聞きいたします。1点目としては、高齢者の孤立を防ぐための施策はどのようなものを行っているか、その現状と課題についてお聞かせいただきたい。2点目は、まちづくり施策を進める上で大きな役割を果たしているのは地域の力だと言われております。自治会の活性化を促進するため、どのような施策を行っているか、ご説明をいただきたい。以上でございます。よろしくお願いします。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
6番、室﨑議員のご質問にお答えをいたします。高齢化著しい中でのまちづくりについてのうち、はじめに、高齢者の孤立を防ぐための施策、現状と課題についてでありますが、厚岸町における高齢者世帯の状況は、平成29年2月1日現在において、ひとり暮らしが734世帯、高齢者夫婦が606世帯となっており、このうち、介護保険の要支援、要介護認定を受けて介護サービスを受けている方については、相当する介護支援専門員、いわゆるケアマネジャーが相談を受け、生活環境や心身の状況等に応じて必要なサービスの利用調整を行い、毎月訪問していることから、高齢者の孤立という観点においては一定のかかわりがある対象者と考えております。また、認定を受けていない方のほとんどは、みずから隣近所など地域との交流を持ち、生きがいを持って生活をしておられる方でありますが、心身の衰えや疾患などにより、地域や親族などと疎遠となり、孤立した生活を送る方もいるものと考えております。町の孤立を防ぐための施策としては、緊急通報装置やハートコール事業、配食サービスなどに加え、社会福祉協議会と連携した災害時要支援者登録票を容器に入れて冷蔵庫に保管する事業を地域自治会単位で行っておりますが、これらの事業は周知が行き届かない面もあって、一定の利用にとどまっており、事業を必要とする高齢者がまだいるものと考えております。また、町では介護予防事業の対象者を把握する目的で、平成23年度と平成25年度に、65歳以上の方を対象に、要介護、要支援認定を受けている方を除いた全世帯に、郵送により心身等の状況を確認するアンケート調査を行いました。この事業では、7割程度の方からの返信をいただきましたが、返信がなかった方には、地域の民生委員の協力をいただきながら、地域包括支援センターが電話や訪問による状況確認を行い、最終的には調査時点での全件の安否が確認できております。この結果、何らかの支援やかかわりが必要な状況であった方が数名確認でき、福祉サービスなどにつながっております。なお、平成27年度では、70歳以上のひとり暮らしの方と75歳以上の夫婦世帯を対象に同様のアンケートを実施し、返信がなかった方への確認も行い、対象者の全件の状況を確認しております。現在の課題でありますが、町が行う事業の利用だけで孤立化を防ぐことはできませんので、孤立を防ぐには、日ごろからの地域の方とのかかわりや交流を持ち、一定頻度での福祉サービスの利用も必要であると考えております。特に、他者とのかかわりを好まない方や介護保険サービスを含む福祉サービスの利用を拒否される方、認知症などにより昼夜を問わず行動が想定できない方もあり、地域においてかかわりを持つ機会や見守り体制が不可欠であると考えております。これまでも地域から情報をいただいた中で、近くに親族がいない方や、認知症が進んだ方など、地域で不安視された経過から、隣近所の方などが丁寧なかかわりを持ち、福祉サービス利用にもつながり、継続してかかわりを持っていただいている事例も幾つかありますが、この場合においても、地域の方の負担は大きく、この負担の軽減または解消という課題があります。現在、水道検針員が検針の際に、異変があれば情報提供をいただく見守り事業を実施しておりますが、今後は、現在検討している新聞販売店や宅配業者、コンビニエンスストアなどとの見守りに関する協定の締結を平成29年度の早い時期に行ってまいりたいと考えております。次に、「まちづくり施策を進める上で大きな役割を果たすのは地域の力だと言われる、自治会の活性化を促進するため、どのような施策を行っているのか」についてでありますが、近年、高齢化の進行が著しい中で、高齢者が安心して生活していくためには、地域のコミュニティー活動を担っている自治会の果たす役割は非常に大きいものがあると認識しております。厚岸町の自治会活動は、32の自治会と自治会間の連携を図る役割を持つ自治会連合会により、さまざまな活動が行われております。しかしながら、近年多くの自治会において、地域の連帯感の希薄化が起因となる加入戸数の減少や、高齢化などにより財政面や人材の確保など、自治会活動を維持していく上で問題を抱える自治会も多数出ている状況にあります。このため、町では自治会などの地域組織の育成強化や地域の連帯意識の高揚を図り、組織の自主的活動を促進するため、従来より実施している自治会及び自治会連合会の運営費に対する支援に加えて、平成27年度に北海道町内連合会が行っている、地域で一番身近な自治会での見守り、声かけ、助け合い活動の実践から成る「ひとりの不幸もみのがさない、住みよいまちづくり全道運動」を参考とした、自治会活動活性化のための助成制度を創設し、町内の自治会が実施する健康づくりや福祉活動、高齢者との交流活動、声かけ訪問、地域の連帯感を高める活動に対し支援を行ってきたころであります。また、同じく地域コミュニティー活動の重要な活動の一つである自主防災組織の活発化を図るため、自主防災組織活動活発化のための助成制度をあわせて創設し、組織が行う避難、救助、救護用具などの防災資機材の整備や研修会、講演会の開催、防災訓練の実施などの活動について支援を行ってきたところでもあります。以上でございます。
質問 室﨑
今回は、この高齢者社会と言われている今日の状況の真っただ中にある厚岸町において、その具体的に出てくる問題にどのように対処していったらいいのかということについてお聞きしようと思って、このようなことを質問させていただいたわけです。それで、まずですね、高齢者の孤立という問題なんですが、まず、これに関してはですね、単に人口統計でもって何割の人が高齢者と言われる65歳以上になるという数字では分からない部分がありますよね。すなわち、全く孤立状態に陥っている高齢者という方がもし存在したら、そこにいろいろな問題が出てくるということは、これは誰でも言えると思う。そうすると、その実態の調査ということが非常に大事だということで、平成23年からですか、調査を行ってますね。これの説明が町長の答弁の中にあったんですが、まずちょっと確認しておきたいのは、要介護、要支援認定を受けている人はいいんだと、それ以外の人と言っているんですが、この要支援、要介護認定っていうのは、一遍受けたら、本人が申請しない限りずっとそのままになってしまうんですか。それとも、3カ月とか半年に一遍ずつ認定のし直しというのをやっているんですか。そこらはどうでしょう。
答弁 保健福祉課長 阿部(保健福祉課長は2020年3月まで)
認定につきましては、1年間ですとか2年間ですとかということで、認定の期間があります。その要支援の方が、実際にそのサービスを受けられる方につきましては、ケアマネジャーが訪問をしてプランをつくるというようなことになりますので、定期的にそういう訪問活動が出てまいります。ただ、サービスを使わない方につきましては、その認定期間が切れるまでは、その間があくという状況になります。
質問 室﨑
ちょっと私の聞き方も悪くて、全部説明しなきゃなんなかったと思うんだが、要するに、一遍認定受けますね、それっきり何の音信もないということになるというと、1年間程度は、その後どう状況が変わったかは分かんないということですね。それで、今回の23年からずっと行われている、何回か行われた中で、まず、認定を受けてる人でも、一番最悪の場合を考えると、1年前の話であって、それから1年間の状況は分かってなかったということになりますね。それで、とにかく要介護、要支援を受けている人を除いて、高齢者全部やったんですね。ところが、この27年では、70歳以上の人についてしかやってませんね。これ、65歳から70歳までの中には、何回かアンケートというか調査したんだけど、全く問題のある人はいなかったと、だから、70歳以上だけやれば十分であるというお考えでこういうふうになったんですか。
答弁 保健福祉課長 阿部(保健福祉課長は2020年3月まで)
認定につきましては、認定をして、サービスを受けられない方は、その間アプローチすることがないものですから、その間はあきますけれども、切れる段階で確認はするということになりますけれども、どうしてもその期間はあいてしまうという状況にあります。調査ですけれども、確かに、毎年やっているわけではございません。23年、25年、27年ということで、隔年でやっておりますので、その間はあくという状況は起きております。それで、27年に70歳以上の単身の世帯と、それから75歳以上の夫婦世帯ということに絞ってやらせていただいたということで、この調査自体が、実は介護予防の必要な方を見つけるための調査ということもあって、そういうような中で対象を絞っているという状況があります。ただ、23年、25年に65歳以上の方全員、これは、若い人もいる世帯でお年寄りが65歳以上の方もいるという方全てを対象にして実施をしましたけれども、実際にその確認作業をやっていく上では、65歳以上といいましても、元気な方がかなりおりまして、その調査を送らせていただいたんですけれどもというようなことで、仕事忙しくて忘れてたわ、というような方もいらっしゃるような状況がございまして、そういう中で、23年、25年に全件の確認をさせていただいた中で、やはり何らかのサービスなりが必要だという方は抽出をされております。そういう方につきましては、実際に、23年に4人、25年に9人ぐらいいらっしゃいましたけれども、その方たちは全て70歳を超えているというような状況もございまして、27年には対象を絞らせていただいたというような状況でございます。
質問 室﨑
答弁、端的にお願いします。分かりました。何でここのところに私こだわるかといいますとね、介護保険とか国民健康保険という日本の制度は、世界に誇るべき非常にいい制度であると私は伺っておりますし、私自身もそう思います。ただ、介護保険というのには致命的な欠点があるわけですね、弱点と言ったらいいのかな。それは、申請主義だということですね。申請しない人については介護保険は縁がないんですよね。だから、そこをどうやって補うかというのは、まさに行政担当者の腕だということになるかと思います。それで、そのときに、この介護保険制度やそういうものによって行政と直接つながっていない人、その中に、もしかすると非常に大きな問題を抱えている人がいるかもしれない。だから、実態調査をきちんとやるんだというのが23年にこれを始めたときの話だったですよね。ですから、70歳以上に限定して全く大丈夫なんですというのであればそれで結構なんです。それともう一つは、認定を一遍受けているから、1年間放置されてても大丈夫なんだっていうのであればそれでいいんです。国が介護保険の中でどういう枠を決めたかとか、そういう話はちょっとこっちへ置いて、厚岸町として、この申請主義である介護保険の、いわば弱点を補うためにこういう調査を始めたのであるならば、後ろのほうで町長の答弁にもありましたよね、道が言っている、「ひとりの不幸もみのがさない」と、まさにその精神でですね、何といいますかね、救い残しのない調査を今後も続けていただきたい。それによって、この後町がいろいろ行う施策の実効性が出てくるであろうと、そのように思うわけです。それで、私はあえて高齢者の孤立と言いました。今、新聞等では、特に都会で孤立死というのが随分目にします。亡くなられて1週間、ひどいときには十日、二十日もたってから発見されるというような、非常に悲しい話が随分と見えます。厚岸では、そういうことは絶対に起こしてならないというのが、担当者のやはり強い決意であるということは何度も伺っております。ただ、ひとりで、誰も気がつかないところで亡くなったという事例をゼロにすることは事実上不可能ですよね。1週間も気がつかなかったなんていう話じゃないですよ。ひとり暮らしの人がいる以上、朝になって気がついたということは、これ、あり得るわけですから、私は、一件でもあったらけしからんなんて言ってるんじゃないんです。それをどうやって、日常からそういう極端なことが、一つの極限状況ですが、そこに至るような孤立をどうやって防ぐかということだと思っております。それで、見守りということが答弁の中で出ておりました。これについてはですね、いろいろな、宅配業者の方だとか、あるいは新聞配達の方だとか、郵便もそうでしょうね、そういう方に何か異変があったら、異変を感じたら、すぐ知らせてほしいということについての申し合わせというんですか、協定というんですか、それを進めていくとおっしゃっていました。まさにそのとおりだと思います。これについてはですね、どの程度の率の業者の方を網羅してますか。
答弁 保健福祉課長 阿部(保健福祉課長は2020年3月まで)
今、その業者さんとお話を進めている部分では、新聞販売店、それから、一つのコンビニ、それと、宅配をやっている業者さん、ここの3者とは今話を進めております。できるだけ、その3者については早い時期に協定を結べるように進めていきたいと考えております。
質問 室﨑
ここで、要するに、ご近所の方たちに、あるいはその地域の方たちに、なるべくかかわりを持ってもらって孤立に陥らないようにしていかなきゃなんないんだけども、それは大変負担をかけることになると、その軽減ということは非常に大事なことだとおっしゃっているんですが、このあたりについては何か、こういう施策を行っている、または、これから行っていきたいということについては、いかがでしょうか。
答弁 保健福祉課長 阿部(保健福祉課長は2020年3月まで)
ご近所の方が気がつきまして、私どものほうに連絡をいただきまして、一緒に対応をするケースというのはあります。そういう中で、やはり近所の方にばかり負担をかけるような状況にはなりませんので、そこはできるだけ私どものほうで、その対応できる分については対応するように、その方たちと協議をさせていただきながら進めているという状況でございます。
質問 室﨑
町長の答弁の中でですね、一つちょっと気になったのは、民生委員という言葉が全然出てこないんですよ。この地域の見守りや、そういうような仕事というのは、民生委員の範疇には入らないんですか。
答弁 保健福祉課長 阿部(保健福祉課長は2020年3月まで)
町長の答弁の中で、その調査で回答がなかった方につきましては、民生委員さんの協力をいただきながら進めているという状況でございます。前段、近所の方たちとの協議という部分でも、民生委員さんも当然入っていただきながら、そういった対応をしているという状況でございます。
質問 室﨑
そういういわゆる見守りといいますかね、そういう部分では、やはり民生委員さんの果たす力というのも非常に大きいと思うんです。ですから、そのあたりとどう協力していくかということも、また非常に大事だと思いますよね。そのときに、民生委員は民生委員、福祉課は福祉課、自治会は自治会というのは駄目ですよね。それをどううまく連携して、そしてみんなで支えていくかという体制、これをつくるのはやはり町の仕事ですよね。そのあたりについては、いかにお考えですか。
答弁 保健福祉課長 阿部(保健福祉課長は2020年3月まで)
いろいろ問題があって困っているという方につきましては、民生委員さんからお話をいただく場合もありますし、それから、気のついた方からいただく場合もございます。そういう中で、関係する方に集まっていただきまして、やはり協議をしながら対応をしていくということは必要なことだと思っておりますし、今そういうような形で、できるだけ関係する方と一緒に進めているという状況でございます。
質問 室﨑
お年寄りのそういう見守りとかそういうことを考えていくと、必ず出てくる問題の一つに、消費者被害防止と言われる範疇のものが出てくるんですよね。これはちょっとまた別の論点が多くありますので、ここでは深入りはしませんけれども、現在、厚岸町に、ここのところ数日の間に見られる現象としては、振り込め詐欺、押し売り、押し買いなどという特殊詐欺ですね、それに類するものが入ってきてるような気配がありますね。こういうものというのは、どうしても判断力が衰弱しているお年寄りが狙われやすいですよね。こういう場合にですね、どうも妙なのが出入りしているようだというのを、非常に早くキャッチできる立場には、実は、家庭に訪問しているヘルパーの役割は非常に大きいのではないかと思うんです。それで、こういう、家庭に、直接に高齢者に向き合っているヘルパーの方たちに、こういう情報はすぐ入るし、また、そういう家庭を訪問していたときに妙な者が出入りしてるというような情報はすぐ上がってくる、そういう体制になってますか。
答弁 保健福祉課長 阿部(保健福祉課長は2020年3月まで)
そういう情報が、まち課のほうの所管から私どものほうにも流れてまいります。その流れてきた情報につきましては、そういう介護事業所にもそういう情報があるということで流しております。そういう体制は整えております。ただ、その中で、その情報に対して、何かあったというようなことは聞いておりませんけれども、そのヘルパーさんがその家庭に行ったときに、ちょっと心配な部分があるという部分につきましては、うちの包括支援センターのほうに連絡をいただいて、協力してその確認をするという作業をしているところでございます。
質問 室﨑
こういうものについても、ヘルパーさんのほうにもそういう感覚を持って見ていただかないと、見過ごす可能性があると思いますので、そのあたりの連絡といいますか、それはよろしくお願いしたい。それからですね、一、二、ほかのまちでやっている例を挙げますと、これは現在行われているかどうか分からないんですが、ある時期、町長の手紙というものをですね、高齢者の方に出すと。その手紙に対して、アンケートのようなものでしょうけども、ご返事をもらうということでもって安否確認をやっているわけですね。そういう例もあったんですか、町ではそんなことは考えているでしょうか。それからですね、これも道内のあるまちなんですが、訪問ボランティアとでも言いますか、そういうものを組織してるんですね。高齢者のお宅を訪ねるんです。この場合には、二つの大きな効果を狙っているそうですが、一つは、介護というか、見ている方のレスパイトというんですか、一時休暇、それをとれると。それからもう一つは、昔話を本人とすることによって、本人も、それからそのボランティアの仕事をしている、これも割とお年寄りの方がやるそうですが、元気になるというようなことをやっているというものもありますが、こういうようなものを、いわゆる先進地実例をですね、調査をして、取り込めるものであれば取り込んでいただきたいなと、そのように思うんですが、いかがでしょうか。
答弁 保健福祉課長 阿部(保健福祉課長は2020年3月まで)
以前、郵便局と見守り協定を結んだときに、町のほうから定期的に郵便を出してその安否を確認するというようなことをやっておりましたけれども、民営化になった段階で、それがなくなってしまったというような状況があります。そういうのも含めまして、今お話しいただいた部分については、いろいろ事例を集めて検討してみたいと思います。
質問 室﨑
よろしくお願いします。いずれにしても、放っておいてくれという方が結構の率であると思うんですよね。だけども、こういう問題については、しつこくしつこくお節介を焼くということが非常に大事だと思いますので、放っておいてくれ、ああ、そうですかにはならないと思います。そういうわけで、いろいろな手を打って高齢者の孤立化を防ぐということを、なお一層強く進めていただきたいと、これは要望しておきます。それで、次に参ります。自治会の活性化ということですが、今の問題と相当にダブるところもありますが、厚岸町でこの自治会の活性化というために、町長の答弁にも出てきております、自治会活動活性化のための助成制度というのをつくりましたですね。1自治会に対して10万円。使い方に厳しい枠がついてないので、その自治会その自治会でいろんなことができるわけですね、この10万円を使って。それで、非常に私の知っているいろいろな自治会ではありがたいという話で、これは私も高く評価しております。それから、自主防災活動活発化のための助成制度、こういうものがあって、それなりの効果を上げているというのもよく見ております。ただですね、いずれも金銭的な助成というか支援なんですよね。ところが、このですね、施策に全部の自治会が乗っかっているわけではないんですね。使ってない自治会もあるんです。そういうようなところの、なぜなのか、お金があふれていて、人さんからもらう必要がないという自治会はないと思うんですけどね、結局、こういう施策を打ったことによって、どれだけの効果が上がっているかということについての実態調査、あるいは施策効果の調査、それは行っていますか。
答弁 町民課長 石塚(町民課長は2019年3月まで)
平成27年度から行わさせていただいております自治会活性化補助制度、それから自主防災組織への活発化の補助制度につきましては、制度を新しくつくらせていただいたのが27年度の5月1日からということで、年間のどのような事業が行われているという部分の、補助申請、それから実績報告がありますので、そういう部分では押さえておりますが、効果の実態調査という形では、大変申しわけありませんが、まだ現在は行ってはいない状態でございます。それと、議員言われますように、例えば自治会活性化補助金につきましては、全ての自治会が利用しているわけでは、確かにございません。今年度の状況、昨年度の状況を申し上げますと、32自治会中、27年度については24自治会、今年度については25自治会が利用して、残りは利用してないということで、その主な利用してない理由につきましては、自治会によっては、本当かどうかはちょっと確認はできてませんが、もらわなくてもいいという、当時、昨年度の状況は2件程度、そういうご回答をいただいたところもありますが、基本的には、事業を申請してないという部分では、自治会として人材の確保等、さまざまな問題がありまして、事業が実施できないという回答もいただいているところでございます。
質問 室﨑
担当者は、そこのところが分かってると、ですから今のような答弁が出てくると思うんですが、実はですね、それなりに私の知っているごくわずかの範囲ですけれども、これを利用している自治会、利用しなかった自治会の会長さんや、あるいは役員の方ともお話をしております。ただ、これは私の見えるごくごくわずかの範囲ですから、これを持って全体だなんて言う気はありませんけどね、そこで出てくるのは、今回使わせてもらったけども、来年使えるかどうか分からない。それから、使いたいんだけど使えなかった。それは何かというと、担い手がいないということなんです。手がない。簡単に言うと、そういうことなんですね。高齢化の波っていうのは本当に著しいんですよ。去年まで、おととしまで会長さんとして一生懸命やってくれた方は、具合が悪くなって施設に入っちゃった、あるいは、ほかのまちの息子のところに行っちゃった。次の方、誰もなり手がなくて、みんなでもっていろいろ相談した結果、あんたやってくれということになって、やる人は、まとめ上げるだけの体力もないと。よしよし、それなら俺がやってやるっていう人はもちろんいないから、あんたやれ、あんたやれになるんでしょうけどね。それから、今、何とか、例えば、食事の会やったりいろんなことやるみたいですが、やっているけど、もしこの人がいなくなったらどうなるだろうという自治会は結構あるようなんです。それで、結局、力のある自治会はどんどんやっていけるわけです。ですから、その力のある自治会と、支える人が弱っている自治会の差が物すごく大きくなってきている、ということは言えると思うんですね。住民票を調べて出すというと、若い人だって結構いるじゃないかということになると思うんですが、若いからやれるっていうわけでもないようです。それともう一つですね、見てますと、これは教育委員会が悪いんじゃないんですけども、子供がどんどん少なくなっていって、閉校が相次いできましたね。それによって、学校が目の前になくなったところでは、どうしても地域のまとまりというものが弱ってくる。すなわち、子供がたくさんいてですね、子供盆踊り大会でも何でもやれるような時代は、その地域ではですね、自分のうちに子供がいなくても、子供のためにみんな出て何かやるわけです。それから、本当の小規模校のある周辺地域なんかでは、運動会をやるったって、その地域の運動会なんですよ。それから、学校にみんなで協力してやるということで、学校を中心にしたコミュニティーというものがそこにはできてるんですね。あるいは、現実には、その地域の自治会の庶務係は、そこの校長先生や教頭先生が、どらどらって言って手伝ってくれる。子供の教育相談以外のいろんなその村の話についても相談に乗ってくれる、そういうものがあったんだけども、学校がなくなってしまって、そういう方がいなくなる。学校がなくなるということは、子供の数だけじゃなくて人口も減ってるんですけどね。そういうことで、自治会というものに象徴される地域の活力がそがれているということは、これは間違いのない事実だと、そのように思います。そういう中でですね、学校としても、そこから、学校のなくなった地域、要するに、学校が見えない山の向こうに行ってしまった地域に対して、どのように学校と地域を近づけるかということは考えていただかなきゃなんない問題だと思います。ある意味で、地域の活性化に助力していただきたいと、そのように思うんです。本題でないですからその程度にしますけども。それで、こういうようなことを考えていきますとね、やはり町として人的な支援、自治会に対する、そういうものが必要になってきたんではないかと、そのように思います。これは、道内のあるまちで行っている制度なんですが、地域担当職員制度というのをつくっています。ここに至るまでは随分紆余曲折があったと、このまちの町長さんも言ってましたがね。町内の各自治会にその地域を担当する職員を配置してるんです。自治会の大きさが大きいの小さいのありますから、人数とか何とか、それは微調整はあると思いますが。課長職を除いた全職員がチームを組んで各地域を担当する。課長職はというと、その地域幾つかをまとめた、いわば相談格になると。自治会から要請があると対応すると。自治会の総会や親睦交流会、あるいはごみ拾い、花植え、いろいろありますよね、そういうときに出てくれというと、これは公務になるそうです。それと、もう一つは、その地域の要請に関係なく行われる業務は、見守りのための高齢者宅の訪問であると、こういうふうに言っています。ちょっとおもしろいなと思ったのが、葬儀の手伝いはこの中に入っていないと。自分の住んでいるところの葬儀の手伝いをするのは当たり前だということで、これは入れてません。ただ、特別事情のある場合は、これ例外ですよという話でした。これを行った結果、効果がありましたと。それは、一つは、町民の行政に対する理解が非常に深まった。それまでは、役場の人というと、後ろに判で押したように「働かない」っていうふうに町民の言葉はついたんだそうですが、それが「頑張ってるね」という言葉に変わりましたと。それから、今度、役場職員のほうにも変化があらわれて、住民と直接顔を合わせることによって成長してきたと。そして、自分の住んでいる自治会の庶務だとかそういうのを進んでやる職員がふえてきた、というようなことを言っていました。同じものをすぐやれと私は言ってるわけじゃありませんが、こういう事例が既にあるということです。こういうものは、調査して、取り入れれるものなら取り入れていこうというようなことは、お考えになってはいかがかと思うんですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
私からお答えをさせていただきます。職員の各自治会における担当職員といいましょうか、それを活用したらどうかというご意見。実はですね、以前、厚岸町も考えたことあるんです。やはり職員と地域との連携を密にしなければ、いいまちづくりはできない、地域の声を大事にしていこうということで、いろいろと検討はしたこともあるんです。しかし、自治会の自主自立ということも大事でなかろうかという等々のご意見もございまして、結果的には、自治会の独立性を尊じていこうという結果で終わっておるわけでありますが、今さらにお話をお聞きいたしまして、確かにですね、32ある自治会の中でも、活動ができないような、というのは、ほとんど自治会はですね、役員になってるのは高齢者なんです、若者が参加しないんです、これはどこの自治会もそうであるようでありますが、そこで、だんだん高齢化とともに活動ができなくなってしまう、という形に相なっているかと思うわけであります。実は、私は、常に協働のまちづくりというお話をいたしております。やはりそういう協働のまちづくりは、今日、おかげさまで、住民も理解をいただいておると。行政だけがまちづくりをするんじゃないと、我々も協力する点は協力をして、ともにまちづくりをしなければならないという考えが湧いてきたような気がするわけであります。そういう中で、今日、大変財政的にも厳しい時代を迎える中で、自治会の役割、私は極めて大きい、また、自治会にも大変助けられております、まちづくりについては。そういう意味において、私は平成27年に、今お話ありましたとおり、10万円の活動費をですね、交付させていただいておるところでございます。これについては、本年度の予算にも既に提案をさせていただいておるところでございまして、確かにお金だけではありません、やはりそういう点における人的支援といいましょうか、そういうこともですね、今、昔に返って、また研究、検討してみようかなという気持ちに相なりました。特に、今は限界集落という極めてあってはならないような言葉もはやっているような時代でございます。やはり厚生労働省の白書、2016年でありますが、それにおける結果を見ますと、やはり、その場所で健康で暮らしたいという結論がその白書になっております。そういう点を考えますと、先ほどの孤立の問題等々あるわけでありますが、やはり職員もですね、積極的に、もちろん自治会に加入すること、さらにはまた連携を密にすること、これが大事だろうと思っておりますので、改めて研究、検討させていただきたい、そういうふうに思っておりますので、理解いただきたいと存じます。
質問 室﨑
大変力強い言葉いただいて、私も、言ってよかったなと今思っております。町長おっしゃるようにですね、非常に悪い状態になってしまうと、役場が来て、全部自治会のやれやということに地元がなる、役場のほうは、おまえたちの仕事、何で俺がやらなきゃならないんだということになる、これでは駄目ですよね。だから、自治会の自主独立性を促進させる形でもって、役場のというか、行政の職員がどのように手伝えるかというところで、細かな話では、いろいろと検討しなきゃならない部分は多いかと思います。ただ、こういう先進地事例もありますのでね、十分にご検討いただいて、よろしくお願いしたいと、これは要請しておきます。以上で、私の質問は終わらせていただきます。