厚岸町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月7日
漁港整備事業について
2013年3月7日、厚岸町議会の一般質問で、室﨑正之議員が「漁港整備事業について」質問し、町長 若狭、産業振興課長 阿部が答弁しました。
- 質問者
- 室﨑正之 議員
- 答弁者
- 町長 若狭、産業振興課長 阿部
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 室﨑
さきに通告いたしました一般質問通告書に従いまして、質問を申し上げます。漁港整備事業についてであります。衛生管理型漁港施設が整備されると聞くが、どのように施設がつくられるのか。2として、若竹町の岸壁に衛生管理型施設・荷さばき所を設置する理由。3として、マリンビジョンにおいて明示されたものとの異同とその理由。4番目に、漁港施設整備により町民の生活にどのような影響が生じるか。5番目として、漁港整備事業が具体化することにより、厚岸町のマリンビジョンや厚岸町総合計画に齟齬を来すことはないか。以上、5点についてお聞きいたします。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 若狭(町長は2025年3月まで)
12番室﨑議員のご質問にお答えをいたします。漁港整備事業についてのうち、初めに、衛生管理型漁港施設が整備されることと聞くが、どのような施設がつくられるのかについてでありますが、衛生管理型漁港施設については、一つ目として、水揚げされた水産物の鮮度保持のため、直射日光の遮断や海鳥などからの異物混入防止を目的に、若竹第2埠頭の右岸側に屋根付きの岸壁を整備し、二つ目として、それと連結し、津波来襲時の緊急避難場所として防災面も考慮した屋上を駐車場とする人工地盤を整備し、さらにその1階を衛生管理の行き届いた荷捌き施設として整備し、三つ目として鮮度保持に必要不可欠な清浄海水を、バラサン岬から延びている南防波堤の沖から取水する清浄海水導入施設を整備するもので、それらをまとめて衛生管理型漁港施設と言っているものであります。次に、若竹の岸壁に衛生管理型施設・荷捌き所を設置する理由についてでありますが、経過を申し上げますと、まず厚岸地区マリンビジョン計画が、平成18年3月に策定され、その年の11月に北海道開発局長から推進地域として指定を受けており、その中で衛生管理対策施設の改良は湖北地区で行うとされております。その後、平成20年6月に、荷捌き施設を国の直轄事業で整備できる制度が創設されたことが当町にも知らされ、湖北地区において屋根付き岸壁と荷捌き施設が一体となった衛生管理型の漁港施設が国直轄事業で整備されるとの現実味を帯び、同じく6月には、市場開設者の厚岸漁港がその整備場所を臨時総代会において湖北地区と機関決定いたしました。ところが、その後10月に、北海道開発局及び北海道庁からそれぞれの担当課長が来町し、北海道内においては、漁港の荷捌き施設の整備については、現在まで、補助事業により、漁協や町が事業主体となって実施しており、国の直轄事業により北海道が整備費の一部を負担することは、現在までの取り扱いと不均衡となることなどから、荷捌き施設を国の直轄事業で整備することについては、北海道としては同意できないとの決定が、私と厚岸漁協の川崎組合長に直接伝えられたところであります。荷捌き施設を直轄事業で整備する場合は、国と北海道で事業費を負担することから、私どもとしては、地元負担がなく、大きなメリットとなるため、大変期待していたところでありますので、制度ができた以上は直轄事業で実施してほしいとして、国や北海道へ粘り強く要請活動を行っていたところでありますが、その後2年間、状況の変化はなかったところであります。その後、平成22年10月になって、硬直化している事態を打開するため、北海道から、開発局、厚岸漁協、厚岸町を含めた四者会議による協議が提案され、平成22年1月に四者による意見交換会を行い、平成23年1月には意見交換会の第1回目のワークチーム会議が開催されております。この協議の中で、湖北地区で施設整備をする場合、市場の代替施設や取水の代替施設の必要性、工事期間の長期化、仮に市場を直轄事業で整備した場合には、使用者に対する賃貸料が大きな負担となるなどの問題点が指摘され、湖北地区での整備の困難が大きく浮上してきました。その後、平成23年3月に東日本大震災が発生し、その教訓から、漁業活動の拠点である漁港の将来を見据えると、津波来襲の際の緊急避難場所や市場機能に必要な電気設備を2階に整備するなどの防災面も考慮する必要があること、湖北地区では、防災面に配慮しようにも用地が狭く、屋上を駐車場とする堅固な構造物の人工地盤の整備については困難なことなどが指摘され、施設整備の考え方を湖北地区に固定するのではなく、湖南地区も含め、改めてそれぞれの機関がどのような施設をどこに整備することが望ましいのか検討し直す必要が生じました。その後、平成24年の5月に、開発局、厚岸漁協、厚岸町の三者で協議を行い、防災面を考慮すると湖北地区では人工地盤は用地が狭くて無理であり、湖南地区に整備する場合は用地的にも問題がなく、工期機関も短縮でき、市場の代替施設の整備も不要であり、さらには南防波堤の外から清浄海水を取水することができるメリットがあることなどについて、整備主体の開発局から示唆を受け、それらを考慮して、湖南地区において人工地盤方式により整備することについて、その方向で検討を進めることといたしました。当町においても、検討の結果、厚岸町の将来を見据えた上で、次の3点のメリットが重要であると考えたところであります。メリットの一つは、防災の観点から、東日本大震災の教訓を踏まえて、人工地盤は、気仙沼市で緊急避難場所として多くの人命が助かったという例もあり、湖北地区では用地が狭くて整備できないが、湖南地区では用地的に問題がなく、近くで漁をしている漁業者や、そこで働く人、近隣の漁業者の緊急避難場所になり、さらに市場の電源を人工地番の上に上げることにより、もし1階が津波で大きな被害を受けたとしても、電気設備に関するリスクは軽減されます。二つ目としては、湖北地区とする場合、人工地盤を整備しない場合でも、市場と岸壁の改修を同時に行う必要があり、仮設市場の整備も必要で、工事期間も相当長くなることなどのデメリットがあり、湖南地区での整備では、用地的にも問題がなく、工事期間も短縮でき、市場の代替施設の整備も不要であり、さらには、南防波堤の外から清浄海水を取水することができるメリットがあります。三つ目としては、20年後、50年後の将来、この町の水産業を考えたときに、湖北地区では用地が手狭で、何かをやろうとしてもできませんが、湖南地区では広い用地があることにより、将来の発展に大きな可能性が広がります。さらには、まちづくりの観点から、以前は湖南地区にもあった町立病院も役場も湖北地区へ移転している中で、基幹産業である漁業の拠点が湖南地区に移れば、厚岸町の将来のまちづくりに大きな役割を果たすものと期待されます。こうしたことを総体的に検討し、厚岸町の将来を考えたときに、当町の基幹産業の拠点となる衛生管理型の漁港施設の整備については、湖南地区に整備すべきではないかと判断したものであります。次に、マリンビジョンにおいて明示されたものとの異同とその理由についてでありますが、厚岸地域マリンビジョン計画においては、衛生管理対策施設の改良は湖北地区で行うとされておりますが、現在調整を進めている漁港の整備計画では整備場所を湖南地区としている部分が異同部分となります。その理由については、先ほど申し上げたとおり、防災上の観点、工事期間や代替施設の問題、将来の厚岸町の水産業の観点から、総体的に検討し、整備主体の開発局及び市場開設者の厚岸漁協と協議した上で、湖南地区に整備すべきと判断したものであります。次に、漁港施設整備により、町生活にどのような影響が生じるかについてでありますが、これについては、主に、次のようなことを想定しております。まず、特にサンマを湖南地区から加工場のある湖北へ輸送する際に、トラックによる騒音と渋滞が懸念されます。騒音については、以前にイワシが大量に水揚げされたころは、夜中に水揚げし、トラックで輸送されていたため、苦情もあったと聞いておりますが、現在のサンマについては、通常の競りは午前7時に行われ、その後運搬されることから、影響は少ないものと考えております。しかし、輸送関係者への低速運転の励行など、必要な対策を講じる必要が講じる必要があるものと考えております。次に、渋滞についてでありますが、平成22年度の道路交通センサスによりますと、通常競りが行われる7時台の1時間には、上りで291台、下りで338台の車両が厚岸大橋を通過しております。1回の競りで処理されるサンマは、多くで300トン程度と考えますと15トンを積むトレーラーは20回往復することになります。この20回は上りでは6.9%の増、下りでは5.9%の増でありますので、大きな渋滞の可能性は少ないものと考えております。ただし、車が大型のためカーブで支障が出ることは考えられますので、運行ルートの選定等について、今後具体的に検討を行う中で、できるだけ町民生活に影響がないよう検討していきたいと考えております。また、厚岸大橋の寿命について危惧するご意見も聞いておりますが、道路管理者である北海道によりますと、厚岸大橋は、部分的な補修を行いながら、できるだけもたす考えで、長寿命化対策を行っているとのことであり、また、サンマを積載したトラックが複数台通過しても、設計上は問題がないと聞いております。また、輸送時のトラックからの水漏れについてでありますが、現在は、サンマの運搬は、トラックに直接積んで運ぶ方法と1トンタンクに入れて運ぶ方法がありますが、衛生管理型の漁港施設に移った場合は、衛生管理と鮮度保持のため、タンクに入れて運ぶ方法が主体に考えられており、水漏れの量はトラック積みから見ると少ないものと考えております。しかし、水漏れがないということではありませんので、現状をさらに検証しながら、関係者で対応策を検討していきたいと考えております。次に、漁港整備事業が具体的化することにより、厚岸町のマリンビジョンや厚岸町総合計画に齟齬を来すことはないのかについてでありますが、厚岸地域マリンビジョン計画では、衛生管理対策施設の改良は湖北地区で行うとされておりますので、これを湖南地区に変更する必要があり、この計画の変更について、さきの2月6日に開催された厚岸地域マリンビジョン協議会で協議いただいており、さらに引き続き協議会が開催される予定になっております。また、厚岸地域マリンビジョン計画は、平成16年に策定された北海道開発局の北海道マリンビジョン21の構想を各地域で具体化する位置づけで策定されておりますが、現在、北海道開発局において、北海道マリンビジョン21の全体的な見直し作業が進められております。この見直し作業が終了し、新たな北海道マリンビジョン21が策定された際には、厚岸地域マリンビジョン計画についても、漁港整備計画との整合性も図りながら、見直しを行う必要があると考えております。また、厚岸町総合計画との整合性については、現状ではそごを来す状況にはないものと考えております。以上でございます。
質問 室﨑
先ほど、6番の堀議員が同じ問題について質問しておりますので、ダブらないよう気をつけながら進めようと思いますので、それはもうさっき言ってしまったことだよということがありましたら、どうぞご指摘ください。それで、お聞きするのですが、私は町民の中に衛生管理型漁港施設というものが、今度できるんだそうだという話が随分来ておりまして、それどんなもんだということが随分あるのです。この前、厚生文教常任委員会でもご説明を受けたのですが、どうも内容がはっきりよくわからないと。屋根がつくということは明確のようですが、あとどうなっているのかがちょっと見えてこないというふうな状況もありましたので、改めて衛生管理型漁港施設というものは何なのか、どういうものをつくろうと、つくらなければならないと厚岸町は考えているのか、その点について、まず具体的なお話を聞きたいと思います。それで、私なりに衛生管理型漁港というものを調べてみましたら、現在大きな流れというか、うねりというか、そういう世の中なんですね。こんな話がが出ています。漁業を取り巻く状況の中に、三つの脆弱性があると。一つは漁獲漁がどんどん減っているというので、これは世界的に資源が減ってきている。それから、そういうことによって、流通業者が離れていくという、その生産の脆弱性、流通の脆弱性。それからもう一つは、消費者の魚離れ、これ日本でなんですが、洋風化したからだという人もいるんですけれども、とにかくそういうものがある。ですから、生産にあって流通にあって、消費にあってという状況の中で、どうやって漁業がこれから生きていくかということになったときには、漁獲量の最優先から品質価格の重視へという流れ、これは水産庁が言ってますね。それで、水産庁の外郭団体のような研究機構がいろいろあると思うのです。そういうところや、あるいは大学の専門科がいろいろ消費者の動向を調べています。そうすると、消費者はアンケート調査何かをすると水産物を扱う場所を清潔に保つための対策というものを、イの一番に挙げるんですね。要するに安全安心な食物と簡単に言っている、これなんですよ。じゃ、それ具体的にどういうことなのかと自由に記載をさせまして、それを統計とっていきますと、水産物の温度管理、作業終了後に床面や機器の殺菌処理水を使っての洗浄。それから排水処理、血水だとかそういうものをどんどん海に投げているような漁港では清潔とは言えませんよということでしょうね。それから水産物を扱う場所に入る前に関係者はみな手を洗ってほしい。それから氷だとか水だとかというのは殺菌処理をしたものを使ってほしい、こういう声がどんどんと消費者から出てくるんですよ。これに関して委託を受けた調査だと思うのです、水産庁から。財団法人で漁港、漁場、漁村技術というのがあるんですね。そういうところからいろいろな報告書出ています。ここで要するに漁港づくりにおける計画と課題とかというような式の題で随分出ているのですが、そこで、課題として一言で言うと、そういう消費者の意識に生産者の意識も、また設備も追いついていないと、これが一番大きな問題だということを、これは全国どこも同じだという書き方です。それで、この報告書の中では、随分きついことを書いているんです。写真入りで荷捌き所に直射日光が入ってくる、漁獲物の上に土足で上がって競りをしている、それから漁獲物を直接地面に置いている、漁獲物を洗浄している水はきれいだとは思えない、喫煙しながら競りをしている。もっとひどいんですよ、漁港内で小用を足している、岸壁からですね。それからカモメだとか、そういうものが自由に飛んで歩いている。そういうような七つか八つ、写真入りで出ているんです。私もびっくりした。それで、雇用の消費者のほうにどんどんと、その情報入っていますから、まあ、そんなものなのかというようなことでの、また不信が起きる、そういう悪循環が今出ているようです。それで、この衛生管理型漁港をつくっている先進的な町は、それは全国的な話で、うちはそうじゃない、こういうことをやっているんだということを、またばんばんと出していますね。それによって、その市場で揚がった漁獲物の価格が上がるんだそうです。いわゆる清潔な衛生管理型漁港で揚がったものですよということで、それがブランドになるのですね。そういう時代なんですよ。それで、今、厚岸町も悪く言うとおくればせなんだ、もう既にこの近隣のこの道東でもそういう漁港ができていますからね、1番ではないのですよ。これを今つくっていこうとしているわけでしょう。ですから、その内容というものは、こういうものなんですよということは、やはり町民にきちんと知らせなければならないというふうに思うのです。それでお聞きしますが、要するに衛生管理というのは人の健康を損なうおそれのある危害か水産物に進入または混入しないことだと。生物学的危害というのは病原菌だとか、寄生虫だとか、化学的というふうな云々というのは薬品の問題。それから物理的というのはガラス線だとか、あるいは毛髪、昆虫などの不快物、こういうのが混じってこないですよということがきちんと保証できる。それで、そのためには産業環境の清潔保持、異物の混入防止施設設備機械の接触面の清潔保持、作業員の清潔保持。水産物も鮮度保持では温度管理、時間管理、損傷保持と、こういうふうに言われていますよね。これらについて具体的にこの施設ではどんなことをしなければならないと、厚岸町は考えているのか。と言いますのは、平成18年にマリンビジョンというのがつくられました。これは今回熟読させていただきましたが、この衛生管理型漁港というのが絶対必要だということを高らかにうたい上げています。ここでは具体的に衛生管理型漁港として、これとこれとこれをやるなんていうことは、この性質上そこまでは書けない、いわゆる指針ですよ。ここまでやっている以上、今回具体化しようとしている衛生管理型漁港設備というものは、こういうものなのですよということを、やはりきちっと説明をしていただきたい。単なる屋根がついているのですよというような話ではないということだと思いますので、まずその点について、具体的かつ簡略にお願いします。
答弁 町長 若狭(町長は2025年3月まで)
私から、今、衛生管理型についての室﨑議員からるる、経過・歴史を踏まえてのお話がございました。そのとおりでございます。そこで、私から概要を申し上げたいと思いますが、実態をお話しさせていただきたいと思います。まず、漁港で釧路、根室、厚岸を中心とした近隣の漁港で既に落石漁港、これは、今、工事をしておりまして、本年、一部供用開始を予定をいたしております。これは屋根つきであり、清浄海水を求めております。さらには、また歯舞漁港、これは23年に供用開始をいたしております。それから羅臼漁港、既に屋根は平成24年、人工地盤は20年に供用開始、清浄海水は平成19年に供用開始をいたしております。ただし、隣の霧多布は、あそこは港湾でございます。そういうことで進めておりませんが、漁港関係においては近隣ではこのようになっているわけでございまして、厚岸は残念ながらまだそういう段階に、協議中であるという段階にあるわけでございまして、そういう時代の趨勢を考えた衛生管理型漁港というのは、国民が強く要請されているものであるということは間違いございません。それともう一つでありますが、私も羅臼漁港、そして気仙沼漁港を見てまいりました。衛生管理型でございます。特に気仙沼については、先ほど申し上げましたが、人工地盤ということで、津波で多くの方々を救うことができたと。具体的には1,000名でございます。しかし、それと同時に、観光施設にもなっております。気仙沼漁港ではこういう安全なものをつくっておりますという、観光施設のような施設もあるわけでございます。多くの方々に気仙沼漁港を見てもらうためであります。このような幅広い衛生管理型漁港が進んでいるということを、私自体も実態として見てきたわけであります。詳しくは課長から答弁をさせます。
答弁 産業振興課長 阿部(産業振興課長は2015年3月まで)
衛生管理型の施設ということで、ハード面とソフト面がございます。それで、先ほどの町長からの答弁の中に書いているのは、ハード的な部分という形になります。ただ、実は今の市場でも衛生管理でできるものは、しようということで、そういった取り組みはしています。まず、海水を汲んで、それを滅菌をして、それから温度を管理をすると、4度か5度ぐらいに下げるという形の設備を整えておりまして、それを使って、サンマの海水もそれを使っていますし、それから、市場のそういった清掃なんかもそういったものを使っているということです。それと市場の中に入るためには、入る前に足の踏む場所を薬品を置いたところで入るというようなこともやっているのですが、それは横のほうから入ってくるところは、そういうことをやっているのでけれども、前側からはそういったものがないというような状況なんかもありまして、一部やっている部分と、それがきちっとした形で最後までやらさっていないというふうな部分もあります。施設的にはそういう屋根をかけて異物混入だとか直射日光を遮るものと、それから荷捌き施設の中には車は入れないというような形ですとか、それから、今、トラックに直接積んで運んでいる部分もありますけれども、それを1トンタンクの魚タンクに主体に運ぶようにするというような形を検討しておりまして、そういったものに必要な設備というのは、またこれからいろいろ詰めていかなければいけないということがあります。それとは別に、漁港における衛生管理基準というのが、平成20年に国土交通省の開発局のほうから出ていまして、その中で、漁港における衛生管理基準というのがございます。その衛生管理基準の考え方にレベル1、レベル2、レベル3というレベルを設定しておりまして、どこまでやるのかということを、ここで検討しなければならないということになります。その評価には、先ほどお話のありました水の環境ですとか、水産物の品質管理の項目ですとか、作業環境の項目といったようなことが、その項目がずっと結構ありまして、それにはハード的な対応と、それからソフト的な対応があります。それをどこまで、どのレベルまで厚岸の漁港の衛生管理をやるのかということを、ハードの施設的なものとあわせた形で、今度ソフト的なものも含めて検討していかなければならないということになっておりまして、今、まだ具体的にそこまでの話が最終的に整理をされていないというふうな状況ですけれども、これからそういったものも詰めていくということになります。
質問 室﨑
また後で、まとめてやりますが、マリンビジョンというものをつくっているわけでしょう。そして、そこでマリンビジョンという中では、いろいろな要素を分析し、今後の動向を推定したわけですよ。そして、こういうものが必要だという指針を出しているわけですよ。その中には、まず魚種・漁獲量というのか、これがどのように推移していくのか、これまで分析しなければなりません。その次に、今度は、漁業従事者の数がどういうふうに変わっていくのか、町の中でそういう話になれば、すぐの真龍地区のお宮の下のずっと漁業の人たちが並んでいる町が、10年たったとき何軒残るだろうか、奔渡1丁目から7丁目までに、ずっと並んでいる漁業経営をなさっている家の何軒に後継ぎがいて残るだろうか、こういう話があるのですよ。これはマリンビジョンではこれだけの対応をすればと残るのだということなのでしょうけれども、非常に明るい話をしていますよね、ここではね。そういうような分析もしたわけでしょう。それから、町内のいろいろな諸般の状況というものもしたわけでしょう。そして、こういうものが必要だって決めたのですよね。それが今、具体化しようとしているわけですよ。そのときになって、こうやって具体的に衛生管理型漁港ってどんなものなんだってお聞きすると具体的に、どうするこうするという、少なくても具体的にレベル1、2、3と国のほうの出した基準ありますよね。あれに対してもいろいろな批判はありますよ。それが全てだなんて私言いませんけれども。ただ、そのレベル1で抑えるのか、レベル3まで必要なのか、それに関して、最終的には国の予算やいろいろなものが絡みますから、どこになるかというのは、これはつがなければならないだろうが、厚岸町としてはこれだけのものが必要だと、考えているのだというものが出ないというのは、どういうことですか、全て検討中、検討中でしょう、今、聞いていると。これは私は納得できない。じゃ、マリンビジョンのときに何考えていたの、こういう話になるのですよ。それで、もう一度お聞きします。それが全部ここでもって言ったら、実現しなければならないことだなんて私言いません。でも、少なくても厚岸町としては、これとこれとこれだけは絶対譲るわけにいかない。できれば、ここのところとここのところもやりたい。そうでないと厚岸町がこのマリンビジョンという非常に労力とお金をかけてつくり上げた、この厚岸漁港のあり方、これはまさにまちづくりの大きな要素です。それはこうしなければならないのだというものがあると思うのですけれども、いかがでしょうか。
答弁 産業振興課長 阿部(産業振興課長は2015年3月まで)
今のレベル1、レベル2、レベル3というところの中で、レベル1につきましては、定義では食中毒菌の混入を防止するため、危害要因となり得る全ての項目において必要最低限の措置が行われてる漁港ということで、レベル2が、その各種対策により食中毒菌の混入のないことが確認されているとともに、この効果の持続化が図られている漁港と。それから、三つ目にその衛生管理に対する総合的管理体制が確立されている漁港という、大きな定義ではそのような形になっています。それで、レベル3までいきますと、ハサップというような対応も想定した中での対応までいく必要があるというようなことも言われておりまして、そういった部分では、そこの部分までは難しい部分もあるのかなと思いますけれども、何とかそのレベル2というところまではいくような形になっていければいいなというふうには思っています。ただ、これも施設的なものと、それからそれに附随して、いろいろな人があそこに介入しますので、皆さんがそういったことをきちっと手順を踏んでやるというようなことが、そういうことをやっていかないと、そういったものが対応できないということになりますので、そこをこれから深めていくというか、皆さんで話し合っていくということが必要だというふうに考えております。
質問 室﨑
マリンビジョンで言っている中でですね、地域ハサップ型の衛生管理体制の確立、こういうことをはっきり言っていますね。それから、水産物衛生管理体制の強化、市場における総合的な衛生管理施設の整備、そういうことを言っていますね。今のようなこの話は全部集約すると、少なくてもレベル2、国のほうで出した基準で言うと、それはクリアするようなものでなければならないと、少なくても厚岸町は考えるとそういうふうに理解すればいいのですね。
答弁 産業振興課長 阿部(産業振興課長は2015年3月まで)
その地域ハサップということで、そういった取り組みをしようということで、平成19年にサンマの水揚げから市場での処理、そして、その加工屋さんに行くというところまでの流れというものをつくって、こういう取り扱いをしていきましょうというようなことを、組合さん、それから買受人さんも含めて協議をしてつくった経過があります。そういう取り組みを継続していこうとして、そういうものは1回出したのですが、なかなか衛生管理型の漁港が進まなくなってしまったのもありまして、なかなかその辺の取り組みがそこでしぼんでしまったというようなことがありました。ただ、そういう方向性は、そのときには買受人さんも漁協のほうも、そういった取り組みが必要だという認識は持っていただいて、一緒にそういった作業をさせていただいたという経過がありますので、そういう方向、レベル2というような、そういった方向を目指していきたいなというふうには考えております。
質問 室﨑
目指していきたいなではなくて、ぜひ実現するように厚岸町としての、まさにリーダーシップを発揮していただきいわけです。そうでないと、今の冒頭申し上げたような、この水産界を取り巻く、それから消費者の動向を見ると生きていけないですよ。もうはっきりしていますよ。置いていかれてしまいますよ。そうい時代に入っているのだという意識がまさに、この何とか言う、えらい長い名前の研究所の報告は指摘しているのです。生産者はそのことに気づいていないと書いています。消費者のほうがずっと先に行っちゃっているのですね、そういう要望が。それを明確に生産者が我が事として受け取っていない。そのギャップが一番の問題なのです。結局施設整備がおくれるというのも、その意識の問題だろうということになるのでしょうね。それはいいのです。それで、次に、今回のマリンビジョンとの関係で言いますと、マリンビジョンに明記されているのは、湖北住区の市場前岸壁において云々ということだけではないのですよ。言ってしまえば、どうしてそういう結論になったのかという前提が全部書かれているわけですね、ここには。いろいろなものを総合的に検討をした結果、ここでやりましょうと言っているのですね。それが変わったのです。それで、今回変わったという理由で三つ、四つ上げられていました。防災という観点から人工地盤の話ししています。それから清浄海水の話もしている。それから水産業の用地の問題をおっしゃっていた。湖南地区の賑わいを取り戻したいという話もしている。でもこのマリンビジョンの中で全部触れている話なんですよね、要素としては。だからこのマリンビジョンが昭和18年に出てきたのだったら、もう世の中の状況も全部変わっていますから、そういうものはチャラにして、こういうことも考えられるのだけれども、これは平成18年にやったものなのですよ。そのときに全部分析しているのですね。それなのに今回新しいことのように、こういうことを言わざるを得ない、大変辛いと思います。結局はあれでしょう、国のほうが、道のほうがそういうやり方でないと予算つけないぞということになったわけだから、漁協も町も苦渋の選択をせざるを得ない。マリンビジョンで言った計画を変えなければならないと、その意味で、そごというか、変更というか、それを出さざるを得ないということだと思うのです。そういう話をやはりきちんと町民に示すことだと思うのですよ。今回の話で全然みんな知らないですね。この5年間ぐらいいろいろな話ししてきたのでしょう、道が金出さないと言った、いやいや、そうでなくてって言った、いろいろお話聞きましたよ。でも、そういうことは一部関係者以外は全然知らないのですよ。これはやっぱり私おかしいと。まちづくりの基本ですよね、この市場というものをどこに持っていくかなんていうような話、何をつくるかからですね、まず。そして、それがどこにできるのか、これはもう本当のまちづくりの根幹をなす要素の問題です。それで、町長の答弁では確かにマリンビジョンの記載とは変わってしまったけれども、そこのところはマリンビジョンの変更ということがこれからあると。そこで整合性をとる。それから大5期総合計画との間には何のそごもないよというふうにおっしゃっているのだけれども、実はこの総合計画では、11ページでまちづくりの課題というところには消費者に信頼される食料生産の話が入っています。まさにこれだと思いますね。それで、27ページでは町民参画によるまちづくりということをうたい上げています。そしたら、やっぱり今こういう問題が来て、こうなっているんだという情報提供を町民にして、いろいろな意見をみんなが出し合えるような形をつくっていかなければならないでしょう。それが全然できてない。それから、今度68ページの水産業を見ますと、そこではマリンビジョンを策定してやりましたよということが書いてあって、なおかつ70ページでは、地域マリンビジョン計画の推進による水産物安定基地の確立に努めますというふうには出ているんだけれども、先ほどの6番議員さんとの議論を聞いていますと、利害関係のある団体ですら知らなかったというような話が出てくる。これ町民みんなでつくる協働のまちづくりということから、ほど遠いんじゃないかという気がするんです。それから、議会なんですが、議会にも全く説明ありませんでしたよ。本当にこの議会のごく近々になってから、まず総務産業常任委員会で説明があって、衛生管理型というそのタイトルなら、厚文も関係あるんじゃないのって言ったら、厚文でも説明が初めてあったと。ずっと今まで何もなかったわけですね。確かに厚岸町が厚岸町の事業として行うのではないから、なかなかきちんとコンクリート化するまでは言いづらいということはあるかもしれないけれども、やはりマリンビジョンというものをはっきりとこうやって出して、これを港をつくっていくというのかな、厚岸漁港というものをこういうふうにして、こんな機能を持たせてやっていくんだと。どこにいても話も入りますが、いうことを出している以上、それについて、今、こんな問題が起きているんだということは、やはりきちんと出していくべきではないのかと。そして、厚岸町としてはこう考えていると。ただし、こういいろいろな要素があって、それが実現するかどうかは、今、またいろいろな問題があるということを、町民がみんな知っているのと知っていないのでは、これ全然違うと思うのですね。そのあたりいかがですか。
答弁 町長 若狭(町長は2025年3月まで)
お答えをさせていただきます。まず、マリンビジョン計画でございますが、これは漁港だけの問題ではありません。水産業を核とした厚岸町の発展計画でございます。そういう点で、まず4点が考えられるのかと思っております。一つは、水産業を核とした地域産業の活性化、二つ目は豊かな漁場環境の次世代の継承、三つ目は沿岸漁業の構造改革による漁業経営の強化、四つ目には自然環境の保全と災害に強いまちづくりという4点が挙げられるのではなかろうかと思っております。そういう中で、今日の漁業経営の中で一番大事なことは、先ほどからお話しありますとおり資源の枯渇の中で、やはり高値を呼ぶと、しかも安全安心な魚類でなければならないということで、漁業者自体もそういう意識の改革の中で今日まで来ていると、私は認識いたしております。そういう中で、衛生管理型の漁港がうたわれたわけでございまして、そのために平成20年の漁組の総代会において衛生管理型は賛成と、湖北地区に設置ということに相なったわけであろうと思っております。その後、いろいろと国のほうも衛生管理型漁港のみならず、いろいろな衛生事業としてのタンクでサンマを運ぶ、さらにはまた、フィッシュで魚を揚げると、いろいろな施策をもって講じておるわけであります。しかしながら、今日、湖北地区から湖南地区へという話が出てきたわけでございまして、組合といたしましても、漁民と話し合った結果、湖南地区にということが決定を見たというわけであります。先ほど来、仲買人等のお話もありましたけれども、私といたしましては、まず市場開設者である漁業協同組合が位置を明確にしなければ、この事業は進まないという考えを持っておりました。それが昨年の12月1日に湖南地区ということに決定をいただいたわけでありまして、それがスタートとして仲買人とも話し、さらにまた、位置が明確になりましたならば、当然交通も変わるわけでありますので、安全面における近隣の地域の皆さん方とも協議を図り、その周知を図っていかなければならない、いろいろな課題がこれからあると考えております。ご指摘のとおりでありますので、今後ともそつのないように、これからも努力をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 室﨑
それから、もう一つお聞きします。この今言える位置の問題で、湖南地区にそういう拠点ができる。ところが、ほとんどの加工業者は湖北地区にその工場を持っていると。したがって、大型のトラックなりトレーラーなりで運ばなければならなくなるであろうという話はありました。これ何か5.何パーセントとか6%ぐらい増える程度だというのだけれども、増えるのは軽自動車が増えるわけではないですね、台数でいってね。果たしてすれ違えれるかどうかというぐらいの大きな、もちろんすれ違えるんでしょうけれども、感覚としてそういうものが列をつくって走る状況が生まれるであろうと、そういうことですね。しかも、ここは町内で恐らく一番交通量の多い部分でないかと思われるわけですね。そういうことに対するやはりきちんとしたシュミレーションというのですか、単に平均値の問題ではなく、そういうものを最悪の場合こうなんだ、それから、まあ平均的に言うとこのぐらいだというようなものを、やっぱり出していく必要があると。これは利害関係団体の問題ではないのですよ、町民の問題なのです。そういうものを的確に示していく必要があると思うのです。それから、騒音、振動という話も答弁の中でありましたので、乗っかって私のほうで聞きますが、若竹町岸壁のあの広い道路は確か港湾の設計になっているのではなかったかな。そうすると、下はコンクリートで、それにアスファルト層があるだけでしょう、いわゆるクッションがないんですよね。そうすると、そういうところを大型トラックが通ると、相当に普通道路よりは振動が強くなるんじゃないかと、振動というよりも騒音ですか、振動もそうでしょうね。というふうに思われるのですが、そのあたりは、これ私の考えが間違いならば、そういうふうに言っていただきたい、どうでしょう。それでそのときに、どういう状況が起きるかということも具体的にきちんと、あの一般住宅もありますから、きちんと説明を前もってしておくことが必要だと思うのです。何も聞いてないで、そういう状況になったというときと、やはり前もってそういうわけだけれども、こういうわけでこうなんだという話があったときとでは、全然違うと思うのです。そのあたりいかがでしょうか。
答弁 産業振興課長 阿部(産業振興課長は2015年3月まで)
トラックのルートにつきましては、今まだ具体的ではないのですが、何とか2埠頭まで行くのと、出ていくのというのが、できるだけ違うルートで行くような形なんかも考えなければいけないなというふうに思っております。それで、イワシを運んでいたときに、消防のところから若竹の岸壁に行くのがコンクリートの道路でした。それで、そういう振動の問題、騒音の問題があったというふうに聞いています。それでそういったことも含めて、これからの協議の中で検討していきたいと思います。
質問 室﨑
それで、もう最後になりますけれども、マリンビジョンの文章を読むと、47種類の魚種があるというふうなことを書いていますね、厚岸町漁獲物がね。それで大体今話ししてきたことはサンマとかいう、多獲性魚種の話ばかりしていたのだけれども、沿岸漁業がこれからどんどん振興させなければならない、そういうものを含めて、この荷捌き所というか市場というか、そういうところの機能はつくっていくということだということを確認したいんですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 若狭(町長は2025年3月まで)
お答えいたします。全くそのとおりでございます。やはり事業者の立場に立った市場をつくっていかなければならないと、それは当然のことであろうかと思っております。