みんなの議会

厚岸町議会 平成24年第4回定例会 2012年12月5日

福島第一原子力発電所の事故と自然エネルギーの導入について

2012年12月5日、厚岸町議会の一般質問で、谷口弘議員が「福島第一原子力発電所の事故と自然エネルギーの導入について」質問し、町長 若狹、まちづくり推進課長 湊谷が答弁しました。

質問者
谷口弘 議員
答弁者
町長 若狹、まちづくり推進課長 湊谷

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 谷口

本定例会一般質問に当たりまして、通告しておりました点について質問をいたします。昨年の3・11、東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故から、私たちは何を学ぶのかが非常に大きな課題になっていると考えます。原発災害のない安全な社会をつくるため、原子力発電に頼らず、クリーンエネルギー、再生可能エネルギーを活用したまちづくりを今後進めるべきではないかと私は考えます。以下、次の点についてお伺いをいたします。1つ目は、福島第一原子力発電所の事故と今後の泊原発の再稼働についてはどのように考えているか、お伺いをいたします。私たちは、泊原発の再稼働については反対であります。ことしの冬、非常に省エネを強調されておりますけれども、さんざん言われておりましたけれども、ことしの夏は見事に乗り切っているので、私は泊原発の再稼働はすべきではないと考えますが、町長はどのように考えているか、お伺いをいたします。2つ目は、太陽光、風力などの発電装置の導入には、現在どのような制度があるのか、設置者のメリットはどのようなものがあるか、お伺いをいたします。3つ目は、現在までの町内での太陽光、風力などの発電装置の導入がどのように行われてきているか、お伺いをいたします。4点目は、太陽光、風力などの発電装置を導入した場合、余剰電力の電力会社への売却はどうなるのか。余剰電力の売却価格の引き上げに取り組んでいくべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。5つ目は、太陽光、風力など自然エネルギーを利用した発電装置の導入・普及に、厚岸町は民間を含め積極的な取り組みを進めていくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。企業、個人のほかに広く町民に出資を募り、発電装置の設置を行う考えはないか、お伺いをいたします。6つ目は、避難場所となっている施設等の発電装置については、現在どのようになっているのか。長期間の停電に対応できるのか。年次的に緊急度の高い施設から自然エネルギーを利用した発電装置、長時間の避難等に対処できるよう蓄電可能なもので設置すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。以上の点についてお伺いをいたしまして、私の1回目の質問といたします。

答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)

10番、谷口議員のご質問にお答えをいたします。初めに、「福島第一原子力発電所の事故と今後の泊原発の再稼働についてどのように考えているのか」についてでありますが、昨年の東日本大震災における東京電力福島第一原子力発電所の事故は、発生から1年8カ月がたった今でも、いまだ16万人に避難生活を余儀なくさせており、原発周辺では、放射性物質を取り除く除染も進まず、多くの住民が住みなれたふるさとに帰るめども立たない状況です。また、農業や漁業、林業、観光業を初め、あらゆる産業、経済への深刻な打撃が続いております。この事故によって、まさに原子力発電の安全神話が脆くも崩れ去り、国のエネルギー政策の見直しが国民世論からも投げかけられ、再生可能エネルギーの普及・拡大に大きく転換する出来事となりました。この事故を受け、全国で稼働する原子力発電所は順次停止され、全国の電力需給が逼迫する中、北海道においてはこの夏、計画停電の準備も行われたところでありますが、道民の皆さんの節電対策が功を奏し、計画停電の発動はなかったところであります。また、北海道の特殊性を踏まえると、この冬は今夏以上に電力需給の逼迫が心配されているところであり、計画停電を回避するための多重的な対策を講じて需給対策を行うこととして、節電要請期間において、電気使用者には今夏と同様、平成22年度比7%以上の節電目標が設定されたところであります。国民の生活や社会経済において、安定的な電力供給は極めて大切なことですが、福島第一原子力発電所事故を踏まえると、きちんとした安全ルールの設定と安全性の確保が図られた上で、周辺自治体の理解が得られることが再稼働に当たっての必須条件だと認識しており、現時点では、拙速に再稼働を容認することはできないものと考えております。次に、「太陽光、風力などの発電装置の導入にはどのような制度があるのか。設置者のメリットはどのようなものがあるのか」についてでありますが、再生可能エネルギーの導入に関連した支援制度については多種多様に及んでいるため、本年度における太陽光と風力の発電システムの導入に対する補助制度に限定してお答えをさせていただきます。照会先が国や団体となる補助制度については10制度、照会先が北海道となる補助事業については4制度でございます。いずれの制度も、補助対象者や補助対象事業、補助率などに違いがあり、詳細な説明はできませんが、概略で申しますと、太陽光や風力による発電設備の導入に対する補助金での支援を初め、モデル的に構築する施設整備に対する補助金支援、先端的な設備を率先導入する際の補助金支援、リースで設備を導入する場合にリース総額の一部を補助金で支援するもの、業務ビル等における先進的な技術水準を満たす設備導入に対する補助金支援、設備導入によって節減されたエネルギー相当分を補助金として支援するものなどがあります。なお、一般住宅で太陽光発電システムを整備しようとする際の代表的な支援制度として、住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金があります。設置する太陽光発電システムの出力が10キロワット未満に限り、1キロワット当たり3万円または3万5,000円が補助されますが、設備価格の低下とともに年々補助金の額が減額されてきている状況にあります。次に、「現在までの町内の太陽光、風力などの発電装置の導入はどのようになっているのか」についてでありますが、町内で太陽光や風力などの発電装置を導入している件数を町では把握しておりませんので、北海道電力にその件数を確認したところ、太陽光発電の設備を設置し、買い取り契約を結んでいる件数は、10月末現在で52件とのことでした。また、風力発電やその他の発電設備を導入し、北海道電力と買い取り契約を結んでいるものはないとのことでございます。次に、「太陽光、風力などの発電装置を導入した場合、余剰電力の電力会社への売却はどのようになるのか。余剰電力の売却価格の引き上げに取り組むべきではないか」についてでありますが、国は、再生可能エネルギーによる発電の普及・拡大を目的に、ことしの7月から再生可能エネルギーの固定価格買取制度をスタートさせました。住宅用太陽光発電の分野では、平成21年11月から、既に余剰電力買取制度が始まっておりましたが、この固定価格買取制度によって、風力や水力、地熱、バイオマスといった再生可能エネルギーによる電力を、電力会社に一定の期間・価格で買い取ることを義務づけました。買い取り価格と期間は毎年度ごとに見直しが行われますが、平成24年度の買い取り価格・期間は、太陽光の場合、出力10キロワット未満の設備だと1キロワット時は42円で10年間、出力10キロワット以上の設備だと42円で20年間となっており、風力の場合は、出力20キロワット未満の設備だと1キロワット時57円75銭で20年間、出力20キロワット以上の設備だと23円1銭で20年間となっております。この固定価格買取制度によって、再生可能エネルギーによる発電に取り組む方にとっては、設備投資など必要なコストの回収の見込みを立てやすくなり、新たな取り組みが促進されますし、特に太陽光発電は、一般住宅への普及も期待されます。しかし、電力会社が買い取った再生可能エネルギーの電気は、送電線を通じて皆さんが使う電気となるため、再生可能エネルギーによる電気を電力会社が買い取る費用は、電気を使用する皆さんが電気料金の一部として、再生可能エネルギー賦課金という形で使用量に応じて負担することとなっております。また、電力会社による買い取り価格・期間については、電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法の施行後3年間は、集中的な再生可能エネルギーの利用拡大を図るため、再生可能エネルギーの供給者の利潤に特に配慮することとしており、国の第三者委員会が公開の場で審議を行い、その意見を受けて、経済産業大臣が決定することとなっております。このことから、来年度の買い取り価格・期間の見直しにおいて、電気使用者に対して過重とならない配慮が必要と思われますので、慎重に見きわめていきたいと思います。次に、「太陽光、風力など自然エネルギーを利用した発電装置の導入・普及に、厚岸町は民間を含め積極的な取り組みをすべきではないか。企業、個人のほかに広く町民に出資を募り、発電装置の設置が考えられないか」についてでありますが、再生可能エネルギーの普及・拡大には、民間企業や個人だけではなく自治体の取り組みも大切と認識しております。しかし、厳しい財政状況もあり、国や北海道の有利な支援制度の活用がなければ、事業化が容易でないことも事実であります。また、住民に出資を募り、再生可能エネルギーの推進を図っている事例が全国的に見られるようになってきております。再生可能エネルギーの開発・導入を進めようとした場合、資源調査や適地の確保を初め、情報・ノウハウの集積、人材、技術、設備・資金の確保が必要になります。また、送電網の整備や蓄電池の開発・整備、コスト低減など課題は山積しております。このため、北海道の豊富な再生可能エネルギー資源を地域経済の活性化に役立てていくために、北海道における再生可能エネルギーの導入拡大をトータルにコーディネートし、その計画的かつ着実な推進をサポートしていく役割を担う北海道再生可能エネルギー振興機構に入会したところであり、今後、この協議会での活動を通じて、必要な研究、検討を進めてまいりたいと考えております。次に「避難場所となっている施設等の発電装置はどのようになっているのか。長期間の停電に対応できるのか」についてでありますが、津波避難場所に指定している町有の公共施設のうち、既に発電装置が整備されている施設は、コンキリエ、松葉地区集会所、森林センターの3施設であります。このうち松葉地区集会所については、非常用予備電源装置と燃料タンクが連結されているため、施設内全ての電源を80時間にわたり確保することができますし、継続した燃料供給が可能であれば、長期間の停電にも対応することができます。また、コンキリエと森林センターについては、両施設に災害対策本部を設置することを踏まえ、パソコンやサーバーなどの機械類を稼働する程度の電源を確保することができるインバーター発電機各2台とポータブル式燃料タンクを設置しておりますが、松葉地区集会所のように施設内全ての電源を確保することができるものではありません。ただし、いずれの施設も継続した燃料供給が可能であれば、松葉地区集会所と同様に、長期間の停電にも対応することができます。一方、発電装置が整備されていない山の手地区集会所と宮園丘陵地区集会所については、平成25年度において、まずは山の手地区集会所に、施設内全ての電源を確保することができるインバーター発電機の購入を計画しております。また、残る宮園丘陵地区集会所については、施設の屋上を避難場所とするコアぽんときらくとあわせて、今年度整備した懐中電灯とポータブル式ストーブにより対応したいと考えております。次に、「年次的に緊急度の高い施設から、自然エネルギーを利用した、長時間の避難等に対処できるよう蓄電可能な発電装置の設置を進めるべきではないか」についてでありますが、コンキリエについては、津波襲来時において、防災拠点施設と避難施設双方の役割を担う最も重要な施設であるとともに、災害対策本部設置施設としての機能をさらに強化する必要があることから、まずは、停電時における電源を現状よりも確保することができるよう、平成25年度において、北海道が実施する再生可能エネルギー等導入推進事業としての採択を前提に、太陽光発電とリチウムイオン蓄電池の整備を計画しているところであります。また、このほかの施設については、整備に係る費用対効果や、ほかに代替できるものがないかなども含め、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解願います。以上でございます。

質問 谷口

先ほど町長から答弁いただきましたけれども、原発の事故なんですが、いろんな事故がありますけれども、大概の事故は、その原因をつかんで、原因のところをきちんとしていけば、その後直していくことが可能だというのが一般的な事故だと思うんですね。ところが、町長の答弁にもありますように、1年8カ月たっても、いまだに16万人の方々が避難生活を余儀なくされているということで、一回事故が起きてしまうと放射性物質がどういうふうに広がってしまうのか、そして、それがどのぐらいの時間どういうところを漂ったり、飛んでいったり、付着したりするのかということが全く予測つかないというのがこの原発の事故だというふうに理解してよろしいでしょうか。

答弁 まちづくり推進課長 湊谷(まちづくり推進課長は2015年3月まで)

お答えさせていただきます。私も余りそちらのほうに詳しくありませんけれども、今回の事故を報道等でも見ますと、発生時の風の向き方、国のほうは事故が発生したときに何キロ以内ということでいろんな指示を出したところでございますけれども、後から結果を見ると、事故発生時の風向きによって、その汚染の状況が違ったということで、後追いでいろんな指示が出されたということもあります。ですから、今、ご質問者言われるように、事故が発生した場合にどういった危険性が及ぶというのは、前もって予測することは極めて難しいものなんだろうなというふうに思っておりますし、それと、その放射性物質が生活の中で影響のない状況まで幾らかかっていくのかというのは、いろいろな科学者によって見方は違いますけれども、相当数の年数がかかるだろうという部分では、このような事故がこの先起こるということは、今回の福島県という地域だけではなくて、日本全体の、あるいは海外にも及ぶ影響は当然心配されるんだろうなというふうに思っております。それと今回の部分には、不幸中の幸いといいましょうか、ああいう悲惨な形になりましたけれども、電力がとまってという状況でございました。それで、後れ馳せながら水を投下して温度を下げることができたということで、原発の炉自体の爆発までには至らなかったわけでございますが、あの炉が一つ、二つ、三つと爆発すると恐らく考えられないような事故が起きたんだろうなというふうに思っております。ですから、先ほどの1回目の町長からの答弁にあったような、安全対策というものが当然必要になってくるだろうというふうに思っております。

質問 谷口

原発の事故が、素人である我々にとってはなおさらのこと、予測もつかないことが起こるんだということが今回の福島の事故で、課長がおっしゃったように爆発を起こさなくてもあの程度の被害。私、たまたま岩手のほうをちょっと旅する機会があって、遠野というまちがあるんですよ、曲家だとか遠野物語で有名な。そこのまちに行って、案内してくれるある人が、どこに行くのかというような狭い道路を行って、どこに行くのかなと思ったら、市営の牧場に連れていかれたんです。遠野市は見晴らしがいいところで、遠野の全容がわかるところだということで連れていかれたんですけれども、そこに、牧場なのにことしは牛も馬も1頭も放されていないんです。それはなぜかというと、放射能の汚染があって放すがことができないというようなことなんですね。遠野といえば、福島があって、宮城があって、岩手の真ん中なんです。そこまで放射能の汚染が進んでしまっているということなんですね。ですから、今、課長がおっしゃったように風向きだとかいろんなことを考えると、非常に広い範囲にそれが飛んでいく可能性があると。そして、たまたま福島の場合は、爆発はあの時点で、今だってわからないと思うんですね、今何とか冷やしていますけれども、それだって完全な状態で冷やしているわけではないんですよね。稼働中のようなスタイルでね。それがいつまた事故が起きないとも限らないし、大きな地震だとかそういうものが起きないという保証もないし、津波が来ないという保証もないんですよね。ですから、今は綱渡りで何とか、あそこで働いている人たちが必死の覚悟を持ちながら、自分も被曝するかもしれないという恐れを感じながらもやって、おさめているんですね。日本で今、50何基だか原発があるといいますけれども、北海道では泊、そして青森では六ヶ所村だとか、今、大間にも原発をつくろうと。それから再処理工場もあるというようなことで、北海道、東北、駿河湾のほうにもありますけれども、北海道、東北もある意味では原発が近くにあるところなんですね。そういうことを考えると、もし事故が起きれば、あのサハラ砂漠から黄砂が飛んでくるんですよ、それを考えると、大概偏西風が吹いているわけですから、そうするとこちらのほうに被害が、今20キロ圏だとか30キロ圏だとか言っていますけれども、そんなものでない、幅の広い、どのぐらいになるかわからない距離まで被害を及ぼすということだと思うんですね。ですから、この問題についてはやっぱり、もう絶対だめですよということになっていかなければならないのではないのかなというふうに私は考えるんですが、再度、お伺いをいたします。

答弁 まちづくり推進課長 湊谷(まちづくり推進課長は2015年3月まで)

実は先日の日曜日に、食の安全安心セミナーというのを情報館のほうで開催させていただきました。そのときに、食のそういった専門の先生においでいただいてお話を聞いた中でも、放射能に対するいろんな話もございました。ご質問者もご承知のとおり、福島の場合の風向きからいくと内陸のほうに向かっていっていたわけですね。それで放射能に汚染されている地域というのが、いろんな報道で見ると色で示されていますが、東京の近くのほうにもホットスポットというような形で、なぜというような場所にも汚染が進んでいることも明らかになってきております。例えば、その事故があった当時、海に向かって風が流れていたと。陸だと、これから除染作業だとかということで取り除くことは、それはかなり時間はかかるでしょうけれども、人の手で可能でございますけれども、海のほうに風が流れていた場合に、海水を放射能で汚染した場合にどうなるんだろうかという話もお聞きしましたけれども、大変恐ろしい状況だなというふうに思っております。ご質問者が言われるお話、そのとおりだと思います。ただ、先ほど町長の答弁からもありましたし、ご質問者も重々ご承知だと思いますけれども、人の生活には電気が必要ですと。原発をとめて夏は回避した、冬も何とかこれで乗り切れるような形で皆さん頑張りましょうということで今行っております。一方では、そのために火力をフル稼働させているという部分で、こういったものがどんどんどんどん古くなってきているものをあえて点検もしないでフル稼働しているという状況では、やはり原発を稼働しないでこのままいけるのがよろしいんでしょうけれども、経済のいろいろな面を見ると、本当に安全だということが立証できれば、それは話はまた変わってこようかと思いますけれども、そういった方向性がまだ定まっていない、あるいは示されていない、周辺に住む方々の合意も得られていないという状況に今現在ありますので、そういったことからすると、町長の答弁にありますように、拙速に稼働という方向にはならないんではないだろうかという考えでおります。

質問 谷口

放射能というのは、放射線の威力というか、そういうものをあらわしているようでありますけれども、放射能がどういうふうに広がっていくのか、ただ、空気中を漂っていくというのは大概の人はわかると思うんですけれども、どんな防御をすれば守られるのかというのは、まだまだわからないところがたくさんあるし、結果的には、物によっては、ガンマ線というのは鉛板の相当厚いものでようやく遮断できるというようなものなんですね。ベータ線ではアルミニウムぐらいでもとめられるということなんですけれども、それはどういう放射性物質が含まれているかによって非常に変わってくるということなものですから、その辺は原子炉だとかそういうものによって全部変わってくるということと、再処理だとか最終的に核燃料をどう処理するのかということがまだまだ決まっていない段階では、やはりできるところからとめていくということが大事ではないのかなというふうに私は思います。そういう点で次に移らせていただきますが、今までは、全国的にいえば約25%が原発によって発電されていたというふうに言われておりますよね。北海道電力はどのぐらいになるのかちょっとわかりませんけれども。そうすると結果的に今、原発が稼働しない状況でいえば、水力発電だとか火力発電所に頼っていかなければならないんではないのかなということで、課長おっしゃっているように古い火力発電所も、予備としてあったものも含めて今フル稼働している状況にあるのではないのかなというふうに思うんですけれども、こういう事態でそれも必要ですけれども、やはり地球温暖化というか、地球が今危ない状況になってきているときに、そういう状況だからといってCO 2をどんどんどんどん発散してもいいということにはならないのではないのかなと。そうするとやはり今、自然エネルギーを、あるいはクリーンエネルギーを、再生可能なものを有効に利用していくということが大事ではないのかなというふうに私は思うんですね。そういうことからすると、風力だとか太陽光だとかバイオだとか、いろんなものがありますけれども、この際、厚岸町も思い切ってこれらにシフトするということが大事ではないのかなというふうに思うんですね。それで、一番大事なのは、これからの厚岸町を担う子供たちに、このまちは安心して住むことができるまちなんだということを自信を持って残していくということが私は大事ではないのかなと。ですから、今、一方では、無駄なものはなるべく使わないようにしようということも大事だと思うんですね。今、24時間システムの電気の供給だと思うんですよ。そういうものもできれば、必要なところは24時間供給しなければならないでしょうけれども、それ以外のところは少しずつ、町民も含めて、この部分は節約をしようというようなことも意識づけをしていく必要があるんではないのかなというふうに思うんですね。ですから、そのためには、まず厚岸町として、自然エネルギー、再生可能エネルギーについてどういうふうに取り組んでいくのかということを、この際もっと出していく必要があるのではないのかと。そういうことを積極的に取り組んでいるまちが日本国内にもあるんですね。四国の高知県梼原町というところがありますし、それから、東北の岩手県葛巻町、ここは町内で使う電力の160%も電力を生み出しているということなんですよ。だから、そういうことを厚岸町も、何かあったときに結果的には停電だとかそういうことに、今の電力システムからすると160%あっても停電だとかそういうことにはつき合わされると。だけれども、そういうものを変えながら、厚岸町でそういうものを十分確保できていますよ、あるいは、緊急時でも大丈夫ですよというような体制をとる必要があると思うんですけれども、いかがでしょうか。

答弁 まちづくり推進課長 湊谷(まちづくり推進課長は2015年3月まで)

お答えをさせていただきます。日本全体での原子力発電所のシェアというか、割合については、質問者が今言われましたが、北海道における原子力等々エネルギーの割合でございますけれども、22年、原発の事故が起きる前、これは泊もフル稼働しておりました。そのときで北海道にあっては44%だそうです。火力が39%、水力15%、その他2%ということでございますが、それが今、24年でいきますと、ご存じのとおり原子力はゼロ、それまで原子力が担っていたものをほとんど火力で賄っていると。ですから、北海道電力のほうの発電源になっている83%は火力ということになってございます。今、ご質問者言われたとおり、CO2、地球温暖化の問題、こういったものからしても、緊急時ではありますけれども、これは日本の問題ではなくて世界全体の問題として、決して好ましい状況でないのは私どもも認識してございますし、エネルギーになるものは全てほとんどは輸入ということになってきております。ですから、世界のいろんな状況で原油等が変動して、上がったりすると大変経済にも影響を及ぼすという状況にあります。そういった中では、北海道は全国でも最も再生可能エネルギーと言われる部分の賦存量が多いというふうに言われております。太陽光にしても、日照時間の問題、風力の風の問題等々、やはりその賦存量というのは北海道は多いということでございます。そういったことで、厚岸町としても、そういった再生可能エネルギーの導入については、前向きに検討していきたいという部分は、これまでの議会の中でも議論をさせていただいております。実は、一昨日ということで、今週の月曜日でございます。1回目の町長の答弁の中にもありましたが、北海道再生可能エネルギー振興機構が設立されました。こちらのほうにはいち早く、厚岸町が発起人のほうに名前を連ねて、この設立に向けて協力をしてきたところでございます。ここは、こうした北海道内で再生可能エネルギーに取り組むためにいろいろな問題もあるだろう、課題もあるだろうと。そういったものをこの組織体が中心となって情報を収集して、会員のほうに情報を流すというようなこと、あとは資金の部分だとか、民間活力の部分だとかというものを含めて全体的にコーディネートをしていこうという機関なものですから、厚岸町もこういった部分に入って、ぜひ、そういった再生可能エネルギー導入に向けても検討をさせていただきたいというふうに思っております。また、質問議員のご質問にもありました民間出資によるいろいろな動きも、ネットで見ると出てきてまいります。そういった動きが活発になってきているのも承知しております。ただ、それにはいろいろな前提条件だとか、問題というか、でき上がった部分の課題もあるかと思いますけれども、そういうものを含めて先進事例を勉強させていただきながら、再生可能エネルギー、どういうことが可能でということも含めて検討させていただきたいなというふうに思っております。

質問 谷口

そういう取り組みの中に入っていくということが大事だと私も思います。ただ、結果的に、そのために幾らかの賛助金みたいなのを出してあれしたけれども、全部おいしいところはほかのところに行ってしまって、厚岸は会費を納めて苦労しただけで終わってしまったというのでは困ると思うんですね。ですから、厚岸町としての目標というか、そういうものをきちんと定めてこういうところに加わっていかないとだめではないのかなと。ひょっとしたらうまいことがあるかもしれないから、おつき合いに加わっておこうかでは困ると思うんですね。厚岸町はいつごろこういうことをやるんだと。白浜のほうに太陽光のあれが、これはいつ稼働するか私も正確にわかりませんけれども、そういうことが今計画されていると。そのほかにも、厚岸町に対していろんなところから打診があるのかないのか、あるいは、町長がアタックしているのがあるのかわかりませんけれども、大企業だとか中小企業だとか、NPOだとか、いろんなところが再生可能エネルギーについていろんな取り組みを始めていますよね、課長おっしゃったように。ですから、その情報を、厚岸町に何が適合するのか、どういうことだったら厚岸でできるのか、ちょっとコストがかかるかもしれないけれども、これをやっておけば万が一のときには大丈夫だと。やっぱり一番困るのは厚岸の産業だとか、あるいは、病院だとか福祉施設だとか、そういうところの問題だと思うんですね。そして、いざ大災害になったときの避難場所にそういうものがきちんと、電源はあるけれども、燃料がどこかで尽きたらもう終わりですよというのでは困るわけですから、やっぱり燃料だって、厚岸の電源だけに油屋さんがとっておいてくれるということにはならないと思うんですね。来た人から順番に売ってしまうということになると、いざ使いたくても、緊急用の燃料を確保することができなくなったというのでは困ると思うんですね。そのためにも、やっぱり少しでも厚岸町にそういうものを、早期に早期にやっていかないと、後追いではだめだと思うんですけれども、その辺の何か意気込みみたいなのがちょっと見えないんですけれども、それはどういうことなんでしょうか。

答弁 まちづくり推進課長 湊谷(まちづくり推進課長は2015年3月まで)

太陽光発電の白浜地区の部分ですね。あの部分につきましては、町有地を提供してということで皆様のほうにもお話をさせていただいて、これにつきましては、この冬を迎えましたので、今、北電との系統連係の最終の結果通知がもうそろそろ届くだろうという見込みのようでございます。ただ、冬期間に施工するということになると、雪解けにいろんな支障を来すということでは、雪解けを待って着手するということで、当初の予定よりは若干遅れてしまうということでございますが、予定どおりそちらのほうには進むと。あるいは、正式ではありませんけれども、町有地の中では周りにそれほど大きな日陰になるものがなくて、そして平坦で、ある一定の面積以上というのは実はないわけでございますね。そういった部分では、民間企業者のほうでいろいろ照会が来るんですが、町有地という部分ではないんですが、民間レベルで、民地の中で検討されていることも若干お聞きしてはおります。そういった動きは町内でも徐々に動いてきているようでございます。それと、行政サイドとしてという部分でございますけれども、1回目の町長の答弁にもございましたけれども、新たにこういった大きなものとなると、やはり財源の部分が問題になってくると。有利な補助制度、支援制度を見出しながら事業化を図ると。そういった意味では、今一番緊急性が高いのは、いつ来るかわからない防災対策、これの最も拠点となる味覚ターミナル・コンキリエ、こちらのほうに発電装置がない。これについては、所管が総務課になるわけでございますが、今、北海道のほうにニューディールの基金を使った助成制度があるものですから、そちらのほうに手を挙げております。この採択を前提としてということにどうしてもなってしまいますけれども、25年度、その採択を受ければ、災害対策本部となる施設の最低限の電気を供給できるような太陽光の設備をして、それにあわせて、太陽光はどうしても日中だけでございますから、夜の部分の対応をするという意味では、蓄電池を含めた中で整備をしたいという計画も厚岸町の中では進めているという状況でございます。

質問 谷口

わかりました。それで、太陽光を使ったものでコンキリエのほうに設置をすると。ただ、やっぱりこういう時期ですから、いろいろ大変な状況はあるけれども、町の持ち出しも大事ですけれども、町もやるし、民間もやる、あるいは個人でもやる、そういうことを厚岸町が後押しする体制も大事ではないのかなというふうに思うんですよ。そういうものを積極的に取り組んでいる梼原町だとか葛巻町には、葛巻町なんかは鉄道もなければ、高速道路もなければ、そういう町でありながら、何か東北のチベットなんていうふうにも言われたことがあると。そういうところに今、全国から視察に行っているんですよ。やっぱり厚岸町もこういうことで、厚岸町は全国に誇れる町なんだと。だから、避難場所なんかは全部太陽光だとかそういうものを利用した発電装置をつけるだとかね。真龍小学校に今、太陽光と風力の発電装置があるんだけれども、あれでどのぐらいの電気が起きて、何に使えているのかわかりませんけれども、何十メーターもある風力発電でなくてもこういうものができるんではないのかとか、そういうものを積極的に調査、研究し、厚岸町に合ったそういうものをつくっていく、設置していくと。あるいは、町民を後押しするということが大事ではないのかなというふうに考えますけれども、町長いかがですか。

答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)

お答えさせていただきたいと存じます。今、質問者からお話がありました、将来の厚岸町のエネルギー確保はどうあるべきかという大変貴重なご意見をいただいたわけであります。町政の責任者としても、今後とも、厚岸町においても再生可能エネルギーは推進すべきものである、そのように考えておるわけであります。しかしながら、一方、一般的に太陽光、風力等は、自然環境の影響によっての効力が変わると。極めて難しい状況も承っておるわけであります。しからば、厚岸町にとっては何が再生可能エネルギーなのかということも当然、今、担当課長からお話がありましたけれども、情報、さらにはまた調査、研究等を含めた中で、いろいろと行政の責任という立場で、再生可能エネルギーを選択していかなければならない、そのように考えるわけであります。そういう中で、行政はもちろんでありますが、やはり個人的にも、または団体企業等も含めて、そういう方向にもう向かう時代であると私は認識しています。ただし、先ほどお話ありましたとおり、しからば、原発をどうするのかという問題、これは、北海道では泊原発があるわけであります。しかしながら、一方、現在は火力発電が、お話ありましたとおり83%を占めていると。そうすると自然との関係、CO 2の関係等々が起きてくるわけでありますので、私は、過度の原発依存から再生可能エネルギーを導入する方向に進むべきだと、そのように考えておるわけであります。そういう意味においても、厚岸自体の今後のエネルギー政策は極めて重要だろうと、そういう認識を持っておりますので、質問者の言うとおりでございまして、いろいろとこれからも研究、調査をしながら、他に誇れるエネルギーのまちとして推進をする施策として講じていかなければならないだろうと、そういうふうに考えます。

出典:厚岸町議会 平成24年第4回定例会 2012年12月5日 議事録 PDF(48ページ) 間違いを知らせる