みんなの議会

厚岸町議会 平成16年第3回定例会 2004年9月22日

広域行政全般について

2004年9月22日、厚岸町議会の一般質問で、音喜多政東議員が「広域行政全般について」質問し、町長、行財政課長が答弁しました。

質問者
音喜多政東 議員
答弁者
町長、行財政課長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 8番

第3回定例会に当たり、さきに通告してあります広域行政全般について町長のお考えを伺い、ぜひ取り組みをお願いしたいと思うのであります。まず、お話の前提として、さきの合併委員会で政府の進める合併特例法の期限内での合併は、手続上のタイムリミットから断念する旨の表明をされました。今後は、合併の取り組みについては、時改めて模索する旨の含みを言われておりますが、今政府の進める三位一体や厚岸町の財政を見るとき、待ったなしの、より一層の効率的な行政運営が求められているのであります。この間、役場内部の機構改革や行財政改革、民間委託や、さらには住民負担を求めてまいりましたが、他の町との広域的な取り組みにも検討をする余地があると思うのであります。そこで本題に入りますが、1つは、現在、消防や介護は2町あるいは広域行政で進めておりますが、結果検証の意味で、その種類、つまり事業とそれらの数、そして、結果としての成果はどのようにとらえているのかお伺いいたします。2つ目に、広域行政にかかわることで過去にもお伺いした経緯がございますが、しかし、相手のあることでございます。合併協議会という機会でテーブルに着かれた各町の抱える共通点、あるいは課題、問題点などから、一緒になって取り組むことができる課題はなかったのかとお伺いする次第でございます。ふだんの事務事業を含めそれらについての新しい考え方というか、そういう模索はできなかったのかというふうにお伺いしたいと思います。3点目に、現在の各町が抱える状況から総体的に勘案すると、これを機会に広域行政について研究・検討され、それを推し進める気はないかということになるわけであります。そのリーダー的役割を、役場内はもちろん、庁内外で、町長の長年の行政経験を踏まえ、広域行政で仕事を進めていく力量を発揮できないかということでございます。ぜひその辺の町長のお考えを伺いたいというふうに思います。以上で1回目の質問といたします。

答弁 町長

8番、音喜多議員のご質問にお答えをいたします。市町村合併には関係なく今後の財政見通しを考えれば、効率的な行政運営が不可欠であり、その方策として広域行政について研究を進める必要があるのではないかというご質問でありますが、まず、法律に基づき現在進めている広域行政組織とその成果についてお答えをいたします。まず、地方自治法第 284条第1項で規定する一部事務組合関係ですが、釧路東部消防組合及び釧路公立大学事務組合並びに釧路広域市町村圏事務組合に加わっております。消防事務につきましては、事務の高度化、専門化への対応を背景とした消防機関の常備化の必要性の高まりにより、昭和49年に釧路町、浜中町とともに組合を設置したものであります。また、釧路公立大学は管内の子供たちの高等教育の選択肢をふやし、地域に根ざした優秀な人材の発掘を目的に、昭和62年4月に開学しましたが、その運営は釧路支庁管内の全市町村で一部事務組合を設置し行っております。さらに、住民の生活圏が既成市町村の区域を越えて広域化し、都市を中心とし、周辺農林漁業地域を一体とした住民の日常生活圏が形成されていることを背景に、当管内でも平成12年12月に釧路広域市町村圏事務組合が設置され、釧路支庁管内の全市町村が共同して、地域の都市的生活環境の整備と都市と山村の一体化に向けた施策を推し進めております。次に、地方自治法第 252条の7の機関等の共同設置関係では、平成11年7月、浜中町との間で介護認定審査会を設置し、人材確保と事務の効率化を図っておりますし、地方公務員法で設置が義務づけられている公平委員会につきましても、釧路支庁管内全町村と釧路公立大学事務組合、釧路広域市町村圏事務組合を除く一部事務組合が、地方自治法の機関等の共同設置条項に基づき、昭和26年8月に釧路支庁管内公平委員会が設置されております。以上が、厚岸町がかかわっている広域行政組織でありますが、いずれも、その設立の趣旨、目的に沿って運営されており、成果を上げていると考えております。次に、合併協議会、研究会などで各町が抱える共通点、問題点から広域行政について反映できる課題についてのご質問でありますが、厚岸町・浜中町・標茶町・弟子屈町合併等問題研究会、いわゆる東部4町研究会では、平成15年5月に調査研究報告書をまとめましたが、課題等についてはこの報告書にほぼ網羅されております。人口の将来推計としては、老齢人口比率が20%台、生産年齢比率が60%台と見込まれ、さらに、少子・高齢化の進行が予想されます。まちづくりの基本となる総合計画においては、自然環境と共存した生活環境の整備で4項目、健康で安心して暮らせるまちづくりで8項目、地域特性を生かした産業の振興で6項目、豊かなコミュニティーの創造で6項目、創造性豊かで生きがいに満ちた人づくりで5項目の共通する基本構想となっております。公共施設等の状況では各町で施設の違いがありますが、維持管理や老朽化への対応などの経費がかさんでいる状況にあります。住民サービス等の状況からは、水道、下水道、ごみ処理などの料金は各町の経営コストの違いで差があり、保健福祉施策は多種多様な内容でありますが、国民健康保険税や介護保険料の限度額は同額でありながら、1人当たり、世帯当たりの平均額は加入者の収入状況で差が出ており、都市基盤整備や窓口手数料等はおおむね同じ程度であります。財政状況については、景気の変動や国の三位一体の改革に伴う歳入面での不確定要素が多岐にわたり正確な推計は困難でありましたが、収支の均衡を保つためには、備荒資金や基金を取り崩さざるを得ない状況であり、その蓄えの差で財政力が大きく異なっております。これらの状況を踏まえ、その後の3町の研究会での結果と合わせて、合併により期待されることとして考えられることは、現行特例法による財政支援措置としての合併特例債が使えること。役場が一つになることでの議員、特別職、管理部門の体制がスリム化されることがあり、合併により懸念されることとしては中心地周辺地域の過疎化や住民サービスの低下、地域文化・伝統の衰退や経済への影響などの事柄を克服しなければなりません。これらの整理を踏まえて、合併以外の選択肢として整理した課題として、一部事務組合、広域連合等広域行政の推進強化と徹底した行財政改革の推進を掲げており、合併にかわる枠組みとして、釧路管内の緩やかな広域連合、広域連携の強化により市町村が抱えている課題を図り、負担軽減、効率的な展開を図る一方で、それぞれの地域の個性化した基礎自治体としてのまちづくりを目指していくためには、徹底した行財政改革と新たな住民負担増などで行財政基盤を確立する必要があるとした上で、広域行政の推進強化として、介護保険、国民健康保険、老人保健の広域連合化、消防事務組合の再編、広域ごみ処理等の事務組合化、サテライト方式など病院の一部事務組合化、地域交通の確保対策の事務組合化などが考えられます。しかし、こちらも合併同様相手のあることであり、北海道並びに管内的な協議、調整が必要となってまいります。次に、今後、広域行政について研究を進め、リーダー的役割を発揮できないかとの質問にお答えいたします。今後の広域行政は市町村合併の論議と大きくかかわってまいりますので、市町村合併と並行して考えていかなければなりません。地方自治法が定める普通地方公共団体相互間の協力形態として既に経験ある一部事務組合や機関などの共同設置のほか、広域連合による事務の処理についても、サービスへの影響及び経済、効率等を研究する必要がありますし、近隣市町村の動向なども常に把握しながら市町村合併を含めてよりよい連携の方策を探ってまいりたいと考えております。以上でございます。

質問 8番

ただいま、1回目の答弁でもって、今回の合併の議論の中で、当然、今お示しをいただきましたことが常々言われていたわけでして、私どもも幸か不幸か、総務もこの夏に道内視察の中で奈井江町をお邪魔させていただいて、やはりそこの町長さんの力量というかリーダーシップを感心してお話を聞いて帰ってきたところでございますけれども、やはり、合併ができないとするならば できないというわけではないでしょうけれども、合併よりもむしろやれるところから手をつけて、お互いに安上がりの経費というか安い経費でもって、より住民にサービスをしていこうという発想に立てば、広域連合でやれないことはないなということを伺って帰ってきた経緯がございます。今、このお渡しいただきました、町長の報告いただいている、答弁していただきました内容にもありますとおり、今私がお話ししております広域行政については、今の時点では合併問題とは切り離しても切り離せないというか、並行して、当然横には合併問題、そしてまた、財政を含めて行政の効率化を求めるならば、外においてはそういうことも一つは視野に入れて考えていった方がいいというふうに私はこの答弁書の中から伺えますし、既にそういったことでの先進的な市町村で行っているそれらを見るときに、やはりそこの首長がリーダーシップをとって引っ張っていってくれるというか、お互いにそこでかさ上げしてうまいことやっているなというふうに認識して帰ってきたところでございますけれども、そのことについての町長の考え方をちょっとお伺いしたくて今回の質問になったわけでございます。そこで、今お示しいただきましたように既にやっているものもございます。そういったことは私が言うまででもなく、また、国の法律に基づいて障害になっているものもあります。また、それに基づいて堂々とやれるというものもございます。しかしそれは別にしても、まだまだ、これはお互いに話し合って国にも働きかけ、またやっていけるものがあるのではないのかなというふうに思っておりましたらば、今お示しをいただいています介護保険や国民健康保険、老人保健の広域連合化、これについては先ほどお話ししました奈井江町でもやってございました。それから消防、あるいはごみ、サテライト方式の病院、これは今最近非常に、各東北を含めて、中途半端な病院は要らないよと。診療所で、大きな町に1つの大きな設備のある病院方式の方が自治体に対しては負担は少なくて済むしということでの病院方式というのは今盛んに進められてきておりますし、北海道的に言えば、今言われたように地域の交通、住民の足確保ということからも、これは大いにひとつ検討の余地があるなというふうに思っておりました。こういったことを一つ一つ整理していくと、一朝一夕には解決はできないけれども、やはり一つ二つ、お互いの町で腹を割って話をすると、できそうな気がしないでもない。ただこれは、さっきの合併の話と同じように相手のあることです。そういう意味では、私は、長年の道議会議員の生活管内くまなくそれを選挙区としている私どもの町長が、その点はリードはとれないのかなと、私から、素人ながらにも考えるわけでございまして、その辺の町長の腹をぜひ聞かせていただきまして、ここまで今考えていると、これはぜひやってほしいけれども、これは問題も無理もあるよと、相手のあることですし法律的な障害もあります。そのように理解しています。それで、再度お尋ねしたいのは、今、こういう課題を列記しただけで行財政改革を含めて内外の分野で、この辺のところはいけるかなとか、過去に私の質問した経緯の中で検討した経緯があるのか。この見解について町長のリーダーシップも含めてもう一度お話を伺いたいというふうに思います。

答弁 町長

お答えをさせていただきます。私が町長に就任いたしましたのは平成13年7月13日であります。7月24日、臨時議会が招集をされ、町長の就任あいさつを申し上げたところであります。その中で、私は町政の基本的姿勢についてこのように述べました。皆さん方もよく記憶にあることと思います。私は地方の自主自立のための財源確保と、町民生活と地方自治を守る点からも、釧路管内はもとより、多方面にわたって厚岸町が積極的にオピニオンリーダーとしての役割を担ってまいりたい、このように述べたわけであります。今もその気持ちは変わっておりませんし、今日までの町政執行に当たっては、管内はもちろん全道的な中でいろいろと過去の経験、実績を踏まえながら行動をいたしておるつもりであります。今、ご指摘がございましたとおり、その考え方を音喜多議員はさらに再認識をさせようとしたのではなかろうか、かように私は考えておるわけであります。大変今日は行財政の厳しい地方自治体の姿になっておるわけであります。より一層効果的でかつ効率的な行財政運営を行うことが必要になってきておるわけであります。今後の基礎自治体としてのあり方を展望するときに、なお一層、広域行政等も踏まえさらにはまた合併問題等も踏まえて、21世紀の厚岸町の将来はどうあるべきか考えていかなければならないときに当面をいたしておると考えております。私は町長としてのその責務の重さをさらに忘れることなく、また、今後とも一層に頑張ってまいりたい、かように考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。詳細につきましては担当課長から答弁をさせます。

答弁 行財政課長(行財政課長は2005年3月まで)

合併以外の選択肢ということで事務組合、さらには広域連合の推進強化ということで事務レベルの検討をいたしました。まず、この事務組合、さらには広域連合の取り組みということになりますと、特に介護保険等の例をとりますと、スタート時点でこういうことを考えていくことが一番ベターであります。そういう意味で、厚岸町といたしましては、介護保険については、実は認定審査会でございますけれども共同設置ということで2町でやってきた。その後、3年後の見直しがありました。その中では、実は標茶と弟子屈町さんと4町でのこの介護保険の関係の取り組みの仕掛けをしたわけでございます。実は、その段階では、標茶町の議会も厚岸町にその状況を見にきたという経過があります。経費としては、今までかかっている経費の、実は4分の1というふうにはなりませんけれども大体そのような経過になる。それで、一番のネックは、やはりその専門知識を持つ医師がかかわる審査会でございまして、そういう意味では、大体月に3回ないし4回ということで行われるわけでございまして、4町であれば月に1回、各町持ち回りでやれば経費的には非常に有利なわけでありまして、これらについて、かなり進めるということで行ったわけでございますけれども、残念ながら専門者、特に医師の1件当たりの件数を含めて大変多くなるということで異論を唱えた町がございます。そういう意味では、それと自分の町ですべてのことをやりたいという、本来ならば介護保険というのは全国的な取り組みをしなければいけないんですけれども、審査を含めて自分のことは自分でやって、自分たちの住民を入れていきたいという思いもあったわけであります。そういう中で、この介護保険の広域というか共同設置というのが2町から4町に行かなかったという経過が一つあります。そういう中で、今、奈井江町の例を出されておりましたけれども、当時、この介護保険の共同設置も含めて、事務方でもこの状況を見てきておりますし、今、その介護保険から国民健康保険、さらには老人保健ということをステップを置いて拡大していっているというのが、この奈井江の例だというふうに思います。そういうことが過去にあったということであります。そういうことを含めて、これらの取り組みというのは、当然、合併の論議以前からこういうことがありましたので取り組んでまいりましたけれども、相手のあることであり、その辺のことを含め協調していかなければ前へ進まないことというふうに考えます。それと、大きな課題といたしまして、この消防事務組合は既に行っておりますけれども、広域ごみ処理についても、厚岸町といたしましても施設がある程度老朽化している。ほかの町もそうであります。そうなると、その改築というんですか、時期に向かってこれも協議していかなければならないという事務方のレベルでのまとめということをしていかなければならないことであるだろうということで、これは財政担当を含めて、このレベルの会議の中に入っておりますので、強い思いがあります。それと、病院についても各町で町立病院、もしくは診療所を持っている。これを、今、音喜多議員が言われたとおりのいろいろな本州の例を含めて考え、この辺のことを整理すれば広域的な行政が進められる。それと、大きく今問題になっているのが、いわゆる交通手段の問題。町営バス等を持っている、厚岸町の場合民間の業者が入っておりますけれども、それらのものを含めて大きな課題がある。ですから、この4町で考えると、この5つの状況の組合化というか広域化というのは、課題であるし進めていかなければならないこと。1町ではなかなかなし得ないことということで整理をさせていただいたということでありますので、内容についての報告になりますけれどもご理解を願いたいというふうに思います。以上であります。

質問 8番

非常に私の期待したというか、そのように、事前の打ち合わせもしないで、私はある程度ほかの町を見てそういう察してきたわけでして、厚岸町もやっていただいているんでないかなと、そういう意味では、事前のすり合わせというか打診もしないでいきなりこういう質問をさせていただいておりますけれども、そのある程度の手ごたえというのは感じていたものですから、その辺、恐縮にというかお許しをいただきたいというふうに思います。今、町長が言われた、そして財政課長が言われた、私非常にその点期待していますのでぐだぐだ言いません。まずこの問題について、また時改めて見ていきますし、しっかりとその分を検証というか監視してまいりますので、ぜひその辺進めていただきますようお願い申し上げて最後の質問とします。答弁は要りません。以上です。

出典:厚岸町議会 平成16年第3回定例会 2004年9月22日 議事録 PDF(56ページ) 間違いを知らせる