みんなの議会

厚岸町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月11日

(1)厚岸湾岸北大理学部附属実験所横の土砂崩落災害の復旧について/(2)大学進学奨学資金について

2004年3月11日、厚岸町議会の一般質問で、中川孝之議員が「厚岸湾岸北大理学部附属実験所横の土砂崩落災害の復旧について」「大学進学奨学資金について」について質問し、町長、教育長、水産課長、管理課長が答弁しました。

質問者
中川孝之 議員
答弁者
町長、教育長、水産課長、管理課長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 5番

おはようございます。本年第1回定例会に当たりまして、先日通告しておりました2点につきまして、理事者に質問させていただきます。1点目でございますが、厚岸湾岸北大理学部附属実験所横でございますが、数十年前より土砂の崩落災害が出ているわけでございますが、この復旧の手法についてでございます。この土砂崩落によりまして、昆布被害が相当出ているように聞いておりますが、その調査と被害状況の把握はどうなっているかでございます。以前にも、この付近につきまして産業建設常任委員会で町への提言を行っているということでございますが、その後の動向はどうなっているでございましょうか。2点目といたしまして、大学進学奨学資金でございますが、大学進学奨学資金は以前から現在まであるわけでございますが、これに加えまして、医学進学課程にもこの奨学資金を設置してはどうかというのが、私の2点目の質問でございます。これにつきましては、町理事者の考え方を示していただきたい、このように思います。以上、2点につきまして答弁をちょうだいしたいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 町長

5番、中川議員のご質問にお答えをいたします。まず、1点目の質問であります。厚岸湾岸の旧北大理学部附属臨海実験所横の土砂崩落災害復旧手法についてのお尋ねのうち、山砂――土砂でありますが――崩落続きによる昆布被害について、その調査と被害状況の把握はどうなっているかとのご質問でありますが、厚岸湾岸海域の浸食は、昭和30年代半ばごろから浸食が目立ってまいりまして、海岸保全区域の指定を受け、浸食対策、災害復旧工事などによって、保全を逐次行ってきたところであります。お尋ねのバラサン岬から愛冠岬にかけての一体は、長年の風化やしけ、台風などにより海岸浸食や斜面の崩落があり、特に、平成2年4月の大雨により大規模な崩落が起き、土砂の流出による付近海域の漁場環境が悪化し沿岸漁業資源に影響を及ぼしたことから、平成2年6月定例町議会で当該地区の早期復旧対策について一般質問を受けた経緯がありました。しかしながら、当時愛冠地区は厚岸漁港海岸の保全区域に指定を受けていないために、漁港海岸予算を使っての災害復旧及び保全事業の実施ができず、平成2年に愛冠地区を海岸保全区域の指定を受けるべく準備を進め、地権者や厚岸漁業協同組合、北海道大学、当時の厚岸林務署などから同意を受け、平成5年北海道告示第1057号をもって正式に海岸保全区域の指定を受けたところであります。お尋ねの土砂崩落災害復旧手法についてでありますが、愛冠地区の海岸保全区域指定後は、小規模な崩落はあるものの大規模な崩落はなく、対策もとられていないのが現状であります。海岸保全対策がとられない理由といたしましては、北海道との協議の中で、事業採択基準のほか、経済効果などで他地区が優先されてきたことが挙げられます。経済効果として優先されるものは、国民経済上及び民生安定上重要な地域で、公共道路、住宅、倉庫、海産干場の順に採択されることから、愛冠地区は昆布漁場を中心とした漁場はあるものの、優先順位がかなり低くなるためであります。したがいまして、お尋ねの崩落続きによる昆布被害について、その調査と被害状況の把握につきまして漁組に問い合わせをいたしましたが、愛冠地区での昆布被害については、これまで漁業者からの被害報告はないとのことでありますし、町といたしましても、調査や被害状況につきましては把握しておりませんので、ご理解願います。また、治山事業については、保安林内の保安施設整備事業であり、保安林指定が条件となります。お尋ねの箇所は北海道大学の所有地で、保安林指定がなされていない箇所です。さらに、平成5年に海岸保全区域の指定を受けており、この区域内での治山事業の実施は不可能であります。仮に、土地所有者の承諾を得て保安林指定を行い治山事業を施行するには、海岸浸食の防止対策により下部の整備がなされなければ、上部崩落対策の治山事業の実施はできませんので、ご理解を願います。次に、以前にも本件について産業建設常任委員会で町への提言を行っているが、その後の動向についてどうなっているかとの尋ねでありますが、平成10年6月8日開催の第3回産業建設常任委員会において、先立って行われた厚岸湖内・湾内の現地調査結果について審議された経緯がございますが、先ほどご答弁申し上げましたが、海岸保全対策は、事業採択基準や経済効果で当該地区が他地区に比較し優先度が低いため、事業採択が難しいことをご理解を願いたいと存じます。私からは以上であります。

答弁 教育長(教育長は2004年9月まで)

おはようございます。私からは、2点目、奨学資金を医学進学課程にも設置してはどうかのご質問にお答えします。現在の奨学金制度は、各種学校を含む高等学校以上の修学能力があるが、経済的理由で進学が困難な者に対し奨学金を貸与して、ひとしく教育を受ける機会を与えることを目的に、昭和41年から実施してきた制度であります。奨学金の貸与を受けることができる者は、貸与を受ける本人またはその親、もしくはこの親にかわるべき者が厚岸町内に住所を有していて、貸与を受ける本人が、1つ、大学院、大学、高等学校に在学する者か特殊な技能教育または専門教育の学校に在学する者、2つ、身体健康、学業優秀、性行善良である者、3つ、学資に乏しい者に該当する者でなければなりません。今年度までに奨学生に選定され、奨学金の貸与を受けてきた者は、短大、専門学校を含む大学に在学する者が90人、高等専門学校を含む高校に在学する者が 157人の合計 247人であります。また、このうち、ご質問のあります医学課程に在学していた奨学生は、昭和41年度選定1名と昭和53年度選定1名の計2名で、この2名には、学校教育法第55条の規定する6年の医学課程修業に基づき、奨学金を貸与しております。なお、これ以降、医学課程に在学する者からの申請はありませんが、毎年度、大学院、大学、高等学校、専門学校及び専門高等学校に在学する者を対象に、広く奨学生を募集してきておりますし、この中にはご質問にあります医学課程に在学する者も含まれておりますので、ご理解を願いたいというふうに思います。以上でございます。

質問 5番

私は、議員協議会で、今回からの一般質問で、このように1回目の答弁書をいただくということで、私が第1回目で初めてでございますので、今、町長、あるいはまた教育長の答弁を聞きながら、その答弁書をアンダーラインを引きながら聞いていたところでございます。今アンダーラインを引いていたんですけれども、実は、町長もご存じだと思いますけれども、去年、私、12月第4回定例会で、漁組に対する補助、あるいはまた道・国に農業同様の支援を行っていただきたい、このような質問をさせていただきました。その際に、このようなことも、国なり道の支援も要請するものだと思いまして、本来12月にやればよかったんですけれども、このようにまた機会を持ち越させてしまいまして、町長なり、担当課長におわびをしたいと思っております。今、私、ボーダーラインを引きながら町長の答弁を聞いておりますと、おもしろくないといった言葉があれなんですが、全然理解が違うんです。そうすると、昆布被害がありません、漁組もその被害をつかんでおりません、いろいろなんです。あれだけ被害がありまして、皆さんも、私は漁師ですからちょっと詳しく説明させていただきますけれども、先ほども、この定例議会が始まる前に、私も古いものですから、仲間の一緒にいた議員さんたちに「ここの庁舎に移ったのはいつごろだったろうかな」と言って話しかけて思い出していたわけですけれども、昭和64年――平成元年と同じとき――に庁舎ができて、ここに変わったんですということで、「ああそうだったな」と私も思い出していたわけです。今、私が言おうとすることは、だんだん先輩の議員の皆さんもいなくなりまして、どのくらいの人が記憶があるかわかりませんが、当時、菅原町長時代に――もう15年ぐらい前でございます――町長は道議会議員として大活躍を願っていたことだと思いますが、あそこに湾岸道路をつくろうと、実験所まで、そして、さらに愛冠の先をかわしまして、筑紫恋にも行けるような方法をしたいということでこの議会に提案され、予算も大体決まったようでございましたが、当時、私も組合の総代で、当時の助役、あるいは担当課長と漁民の理解を得るべく、総代会に来たわけでございますが、組合員の猛反発を食いまして、あそこのバラサンの南、防波堤のところまで道路はつきましたが、その以降、残念ながらできませんでした。今それを思い出しているわけでございますが、それで、その当時の議長さん初め先輩議員は、「いやいや、予算も大体決まって、そして道路も途中まで行って、そして、こうして漁民からの反発を食いながら途中でやめる。これは、将来いろいろな道なり国の問題が起きなければよろしいがな」というような話も、ちまたで議員同士でしていたわけでございます。その際に、その工事をやりますと、30億円、40億円の膨大な予算だと私は記憶していますが、その際に、道路をつけながら、治山も、今私が言っている方もやりながら、そうしますので30億円とか40億円の膨大な予算もかかったでしょうけれども、あのように終わったわけです。その後、今、私が言いますように、私も漁師ですし、あの前を通りながら、大黒島、あるいは末広、チンベの方へ行くわけですけれども、いつもあそこの前を通りまして、その後、皆さん行ってみたらわかるように、大崩れなんです。それからもまた物すごい崩れがありまして、陸から行っても、実験所まで車で行けますけれども、実際に船で行かなければあの崩れは見えないわけです。それで、あそこは、オニ昆布は実験所前、そのすぐわきが半蔵浜と申しますけれども、それから愛冠の組合の採苗場の沖、あるいはまた大黒、それから番屋、今、笠嶋さん等が住んでおりますが、そのところがオニの漁場でございます。この愛冠の、私が今言います半蔵浜といいますのは、厚岸では最高の昆布だそうです。オニ昆布です。オニ昆布も、黒と赤オニとありまして、その半蔵浜、ちょうどその崩れのひどいところが、黒昆布の最高の場所なんです。ところが、今、大変私も情けないな、残念だなと思っているのは、その組合が、先ほどの町長の答弁ですと、何も被害は出てませんということなんです。これを詳しく言わせていただきますと、ここは、よく去年の12月の中間育成の問題でもカキの話が出ておりますが、奔渡の方々が、カキとカキの漁期の間を利用しまして、10日なり、2週間なり、我々のように最後まで昆布を取りませんで、自分らの仕事の合間に昆布は取るわけでございます。そうしますので、実験所前から今崩れの多いところを昆布を取るわけです。そうすると、一番取りやすいのは、泥のせいがあるのか何かはわかりませんが、女の人でもねじれるんです。取りやすいんです。大黒島に行きますと、我々でも汗をかきながら、鉢巻きしながら取るんですが、愛冠のここは、本当に50、60のお母さん方でもオニ昆布がねじれて取れるんですけれども、帰ってきたらそのかわり大変なんです。1枚1枚家族で、海岸でタワシをかけながら洗うわけです。そして、干してもまだだめなんです。せっか くいい昆布がそういう状態。そしてまた、去年消防大会が釧路町でありました。場所で町長ともお会いしましたけれども、その際に後援会の方々が二、三十人行かれましたけれども、そこで漁師が困っているわけです。カキの人方ですから、合間合間に行って取りますから、選葉という、色々梱包して、発送して、そして出荷するのに時間がかかるわけです。きれいに洗って倉庫に積んでいても、またそのはたからじわっと泥の物が出てきまして、検査も何も受けられない、みんな投げ物だというような、そうだと思うんですよ。そういう事態が組合がわからないなんていうのは、全く情けないんです。そして、町長も、去年の4回目の定例会でも、私の質問に、厚岸の基幹産業である漁業、これがなくして厚岸町の発展ができないんだと、私たちも沿岸漁業に一生懸命頑張ります、こう言っていただいております。そういう関係もありまして、これだけの貴重な財産といいますか、資源をそういうふうにあれしたら、本当にもったいない気もするし、漁民も大変だなというような感じがしまして、本当に、今度何人か、私の船でも、すぐ近くですので、乗っていってくれる方があれば見ていただきたいと思うんですが、物すごくいかれているというか、なだれてきまして。そしてまた、平成16年度一般会計の資料の中にもありますけれども、組合のヤスデの駆除等にも本年も力を入れてくれます。きのうも説明もありましたが、あのヤスデさえ、町長、泥がいますとそこにいないんですよ。そして、しけで泥が散らばっちゃうと、またモップなんかに黄色くくっついてくるんですけれども、なげないくてまた泥がたまると、ヤスデさえ1つもかかってこないんです。それだけのところなんでして。しかも、今ここにも出ておりますように、いろいろな海岸保全対策で厚岸町ができないと思いますので、本当に二重丸、三重丸をつけていただいて、町長、厚岸から、保全指定を受けてなければ保全指定を受けていただいて、ぜひひとつやっていただかなければ、厚岸のこの漁場の中では一番ここなんです。ここだけなんですよ。あと、チンベのあやめが原の向こう側も若干ありますけれども、こんな被害が出ていないようでございます。そして、実験所前というのはそんなにもしけませんので、だから、なぎばかり。ですから、去年なんか、私、12月にも言いましたように、30日出漁させていただきました。だから、しけないものですから、いつもそこに泥がたまっている状態なんですよね。これが、しけて、いつも20日か二十二、三日しか沖に出れなければ、そのしけの合間に泥がどこかへ流れていくのでしょうけれども、30日も去年出していただきました。だらだらというと言葉があれですけれども、そういうような状態ですので、泥もいいだけくっついてくるんだと思うんです。それで、昔、私たちが中学校のころかな、皆さん記憶があると思うんですけれども、厚岸にオオノイというのがありました。これも、検査を受けるのに、ごみだとか泥だとかほこりながら、乾燥して、そして検査を受けて出荷するんですけれども、あれと同じで、とっている人も、泥の菌なのかオニ昆布の菌なのかわかりませんが、腕やらこれがブツブツなんです。洗ったり、家族が。そして、やっと、沖に行って洗ったり、ふろに入ったり、洗いながら昆布操業をしているんです。そういう状態が組合がわからないというのは、本当に、私は漁民を束ねている組合が情けないなと思って、後でこれが終わりましたら、ちょっと専務と話してみたいと思うんですけれども、わからないはずないんですよね。2回目の質問でこんな長々しい話でもあれでございますので、何とか、本当に二重丸、三重丸をつけて、厚岸町から道なり国に要請をしていただいて、ここをそういう被害から守っていただきたいと思いますので、これでこの愛冠の関係は2回目終わります。それから、奨学金の関係でございますが、私が一番先に通告させていただきまして、私の意味がとれなかったのか、教育委員会の担当者が、私がちょうど議会に上がろうとしましたら2階の階段で行き会いまして、私の質問内容を聞いておりましたが。ここにも答弁されておりますように、昭和41年から大学生、医学生にも貸していると教育長からの答弁をいただいたわけですけれども、私がこういう質問をしたのは、結局、厚岸町、町立病院が開設しているわけですし、それから、私の記憶ではことしの1月19日だったと思いますけれども、総務委員会に開設者であります町長、そしてまた事務長、次長の出席を願いまして、総務委員会で病院経営にかかわる委員会を開催したわけでございます。その際に、開設者であります町長、そしてまた事務長等から、いろいろな医師確保の悩みもありまして、特に町長は、全国津々浦々、医師が厚岸町に来てくれそうなところがあれば走り回っていると。あるいはまた、去年の12月でしたか、9月でしたか、今の北大教授との関係で、20万円云々ということで新聞にいろいろな報道をされておりまして、この議会でも議論された経過があるわけでございます。そういう関係で、ぜひひとつ、今の若狭町政の時代にその医師が間に合うかどうかはわかりませんが、将来医師を担保する意味でも設置をしたらどうか。そして、やはり、これも去年の12月でしたか、事務長から、厚岸の患者の50%が町立病院にかかってくれれば病院運営はペイがするんだけれども、ほとんど釧路の方なりに行ってしまう。病院開設は、やはりドクターだと思うんですよね。ですから、将来の意味でも、ぜひひとつ医大の進学課程。そしてまた、理事者の方々にも、優秀な子供さんを持たれて、今医大の方に通われているお子さんもいるそうでございますけれども、都会に地方から出しますと大変なんです。親と一緒に札幌にいるとかで、親元から通っていればいいですけれども、結局、生活費や何やら、公立なんかに入りますとそう授業料は、当時は、今からもう何十年も前ですけれども、私も経験があるわけですけれども、そうかかりませんが、やはり、生活費や何なりかかりまして大変なものでございます。やはり、そういう悩んでいる親もいると思いますし、本人もそうだと思いますので、これまた強くお願いして、医大生に奨学金を出していただいて、そして、自前といったらどうでしょうか、言葉は悪いでしょうか、そういうことで、安心して病院開設ができるような方法をとられてはどうかと。これは、私も以前、15年前でしょうか、当時菅原町長に一般質問をさせていただきました。そうしたら見事振られまして、今現在に来ているわけでございますけれども、あのときやったらどうだったかなと、今私も反省しながら、執念深いといいますか、同じような質問を2回させていただいているわけでございますけれども、やはり、厚岸町立病院を開設しているわけですから、理事者の皆さんの気持ちをしていただいて、私の意のあるところを酌み取っていただいて、大学の医学生にも設置していただけるようにお願いしたいと、このように思います。それで、今、1回目の質問で教育長から答弁をいただいたわけでございますし、奨学資金については教育長の担当だと思いますけれども、厚岸町立病院の開設者であります町長の答弁をいただければ、またこれもありがたいと思いますので、もしできましたら、よろしくお願いしたいと思います。

答弁 水産課長(水産課長は2004年12月まで)

それでは、お答え申し上げたいと思います。まず、海岸保全区域の関係でありますけれども、既に平成5年に指定を受けているということで先ほどご答弁申し上げましたが、その関係で、保全事業はまずできます。できますけれども、現在、厚岸漁港海岸におきます北海道に対しての単独での事業要望、いろいろありまして、持ち越しの継続要望と、それから新規の要望がございまして、緊急度を勘案しながら優先順位をつけまして、実施方につきまして、北海道、あるいは土現の方と協議しながら行っております。要望をしても、事業化ができないうちに要望が次々来まして、新規の要望と継続の要望で年々件数が増加している状況にございます。それから、加えまして、この愛冠地区の恒久対策には膨大な事業費が見込まれるということで、ことしの北海道の漁港海岸の予算につきましても、平成16年度につきましては、対前年比約3割減ということでありますので、愛冠地区の事業要望については、大変難しいのではないかというふうに思っております。それから、昆布の土砂の汚れの関係でありますけれども、被害を受けているということでありますけれども、恒久対策ということではなくて、余り事業費をかけないで小規模な事業が考えられるわけであります。例えば、消波ブロック、そういったものを設置するということも考えられるのですけれども、それでも漁場を若干でも失うということも予想されますので、慎重な対応が必要かというふうに思います。それから、昆布被害の状況でありますけれども、漁組は、被害を受けていないという認識ではありません。被害の報告がないため調査をしていないということでございますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。

答弁 町長

つけ加えて、私から、開設者という立場での指摘がございましたので、医者の確保の問題、さらにはまた、今、愛冠治山工事についての水産課長からの答弁がございましたが、まず、順序からいきまして、愛冠治山工事について、つけ加えて私からお話をさせていただきたいと思います。ただいまの質問の中で、中川議員から、当時の湾岸道路の建設のことについてのお話がございました。ご指摘がございましたとおり、私は当時道議会議員でございまして、そのことについても、内々には承知をいたしておるつもりであります。たしか、あれは昭和63年であったのかと記憶いたしておりますが、ふるさとづくり特別対策事業として、当時の町長が、湾月町から北大の実験所までの道路を建設をいたしたいという雄大な構想の中での施策としてとり行おうとした経緯が、私は承知をいたしております。しかしながら、漁業者からの理解が得られなかったということであります。そういうことを考えますと、ただいま質問がございましたが、漁組といたしましても調査をしてないということでもあり、さらにはまた、先ほども答弁をいたしましたけれども、今日の財政事情を考えますと、優先順位としては大変難しい点も多々あるかと思います。しかしながら、私といたしましては、この事業を進めるに当たりましては、やはり、工作物の設置によりまして膨大な漁場が失われる可能性もあると、これは第1回目の答弁でいたしましたけれども、そういういろいろなことを考えますと、やはり、私はこれを進めるに当たりましても、漁業協同組合とよく協議をしつつ進めていかなければならない、そのようにも考えます。早速漁業協同組合と協議をしながら、この対応をどうするか考えていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。続いて、奨学資金の貸与の関係でありますが、実は、中川議員の質問内容をお聞きいたしまして、直接に私は担当でありませんけれども、所管をいたしております教育委員会といろいろと協議をいたしました。といいますのは、町長になりましてからいろいろな行政課題がある中で、最も難しいのが医師確保でございます。やはり、町立病院の果たす使命と責任、町民の生命と健康を守る極めて重要な役割があるわけであります。その病院に医者が来ないということであるならば、大変なことでございます。今日では、どうにか医者の確保については、満足ではありませんけれども、町民の信頼にこたえられる町立病院になりつつあることを大変うれしく存じておるわけであります。そういう立場から、先ほど教育長の答弁をお聞きいたしまして、私といたしましては、やはり、現行の厚岸町奨学資金貸与条例では、医師の確保を目的とする、その効果を上げることは限界があると思っております。対象者の範囲、奨学金の額など、町の財政状況を勘案しながら、費用と効果を含めて先進的な事例、といいますのは、質問承知の中で私もいろいろと調べてみました。そういたしましたら、北海道におきましては、独自の条例をつくりまして、貸し付けの対象者は、その地元のみならず全国町民を対象として、その町の職員として勤務をしようとする者に対して貸し付けをするという条例を別個につくっておる自治体もございます。私が承知いたしておりますのは4町でありますが、その中で、常呂町というのがございます。そこをいろいろと調べてみました。常呂町といたしましては、常呂町医師就学資金貸与条例というものをつくっております。対象者は、今申し上げましたとおり、町内在住、町内出身だけではなくて、全国からその対象者を、適宜医者になりたい人は対象になるというようになっております。しかし、厚岸と違います場合は、現行の制度でいきますと、ご指摘がございましたとおり2万5,000円であります。しかし、医学生は多大な入学金、そしてまた学習資金がかかるわけであります。そういうこともあろうかと思いますが、常呂町におきましては10万円であります。大学院でありますと19万5,000円であります。そういう点を考えますと、その先例地で行われております条例等も今後検討しながら、厚岸町としてはどのように効果が上がるのか。先ほど申しましたけれども、もちろん財政も伴うわけであります。そういう意味において、医師確保対策の一環として今後研究させていただきたいというように考えておりますので、これについてはご理解をいただきたいと存じます。

再々質問 5番

私の3回目の質問をさせていただきます。愛冠の崩落関係につきまして、先ほど町長の方からご答弁いただきましたように、組合と十分協議して対策を練っていただけるということでございます。昼休みに水産課長とも若干お話を聞いていましたけれども、相当計画では、離岸堤やら、あるいは道路をやったり、海の方からやらなければならないのではないのか、それから山の方に行くのではないかというようなお話も聞いておりますが、そうしますと、離岸堤等々をやりますと漁場がなくなってしまいますので、町長が答弁していただきましたように、組合と十分協議していただいて、余計経費もかからない、漁場も失われないような方法で、しかも、私が今質問をさせていただいたことにつきまして十分協議していただいて、私も漁民の一人ですが、漁民の考え方をやっていただくようにお願いしたいと思います。それから、大学進学の奨学資金につきましてでございますが、教育長といろいろ質疑をするところでございましたが、途中で町長の方に振ってしまいまして、本当に申しわけなく思っております。どうかお許しをいただきたいと思います。昭和41年ですか、それから、その後昭和50何年かに、1人ずつ医大生にも奨学資金を貸しているということでございますが、先ほど町長の方から答弁いただきましたように、普通の大学であれば2万5,000円だということでございますが、昭和41年とその後の2名に、当時の額ですけれども、幾らぐらい医大生に貸していたのか、その辺お答えをいただきたいと思います。

答弁 水産課長(水産課長は2004年12月まで)

3回目のご質問の件でありますけれども、恒久対策としての要望ではなく、小規模な事業として要望につきまして、漁協ともども協議してまいりたいというふうに考えてございます。

答弁 管理課長(管理課長は2004年3月まで)

奨学資金の関係でお答えいたします。医学課程に在学していた奨学生の昭和41年度1名ございますけれども、このときは、大学になりまして、月額 5,000円でございますから、6年間というふうになります。それから、昭和53年にも1名ございましたけれども、このときは月額1万円ということで、6年間というふうになります。以上でございます。

出典:厚岸町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月11日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる