厚岸町議会 平成15年第3回定例会 2003年9月16日
味覚ターミナルの経営について
2003年9月16日、厚岸町議会の一般質問で、岩谷仁悦郎議員が「味覚ターミナルの経営について」質問し、町長、水産課長が答弁しました。
- 質問者
- 岩谷仁悦郎 議員
- 答弁者
- 町長、水産課長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 11番
私は、第3回定例会に、さきに通告したことに一般質問をいたします。味覚ターミナルの経営について。味覚ターミナルは、設立以来10年たったわけでございますが、当初、欠損金が7,455 万 2,000円あったわけですけれども、平成8年3月末でこれを解消し、平成15年3月に 322万円の利益を生じた点に十分経営の努力が見られ、その点について敬意を表したいと思います。しかし、売り上げ実績は、ピーク時、平成11年2億 8,709万円に対して、平成14年2億7万 5,455円になり、売り上げが大体10%程度ダウンしたわけですけれども、さらに景気の低迷を見たとき、今後この売り上げが現状維持ができるのかどうか、お伺いしたいと思います。次に、夏期と冬期の売り上げの差が相当生じており、今の実態は。そして、冬期間の振興策として何か考えられないか。次に、入館者が年々減少していると聞くが、実態とその対策は何かないか。それから、施設の利用について、2階のカフェー跡なんですけれども、長年にわたって満度利用されていない。その点について、実態と、対策として何か考えられないのか。次に、施設全般が、10年たって維持費がどんどんかかっていくわけですけれども、増加していかないか。その改修などの今後の見通しについて伺いたいと思います。次に、もし利益が生じた場合、役員、あるいは株主、町民への還元をどのように考えているか、その点について伺いたいと思います。以上をもって、第1回目の質問といたします。
答弁 町長
11番、岩谷議員の質問にお答えをいたします。味覚ターミナルの経営状況についてのうち、最初に、経営全般について、売り上げ実績は、ピークを平成11年2億 8,709万円に対して、平成14年2億 7,545万5,000 円、90%であり、今後は現状維持ができるかとのお尋ねにお答えをいたします。味覚ターミナルの本年7月現在の売り上げにつきましては、 9,419万 7,569円で、前年同月対比4%減となっておりますが、7月末経営状況については、経常利益は、一般経費の圧縮等により、約 250万円程度の利益増となっております。こうした状況は、これまで各旅行会社に対し積極的なPRを展開してまいりましたし、カヌーツーリング、アザラシウォッチングなど体験型観光の売り込みなどにより、味覚ターミナル、コンキリエが一層魅力ある中核拠点施設として受け入れられたことや、道の駅の指定を受けるなど、これらのPRが大きな効果となっているところであります。なお、今年度も残り約7カ月の営業期間となっているところであり、観光シーズンは売り上げも期待できるところでありますが、経営を大きく圧迫している観光シーズンオフに入る12月から翌年3月までの冬期間については、社員挙げての営業活動の継続実施、また、札幌などのデパートでの催事の出展など営業活動を強化しまして、前年売上高の確保に努め、今まで以上に株主、取締役会の皆様と一体となって、さらに鋭意努力してまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。次に、2点目の夏期と冬期の売り上げの差が大き過ぎると思うが、今の実態は、冬場の振興策は何か考えられないかとのお尋ねでありますが、過去9年間の売り上げをもとに構成比を算出したところ、冬場の1月から3月までの観光シーズンオフでは10.3%となっており、残りの夏場9カ月では89.7%となっておりまして、確かに、夏期と冬期の売り上げは大きくギャップがあるところでございます。冬場の振興策についてですが、本町の冬期間は観光客の入り込みが少なく、これに連動して、コンキリエの入館者も極端に少なくなっております。したがって、室内での営業活動に重点を置き、札幌市などでのデパートでの催事の出展のほか「かきでござーる」への外部販売などを行い、冬期間の売り上げ増に結びつけていきたいと考えております。次に、3点目の、入館者数が年々減少していると聞くが、実態とその対策のお尋ねでございますが、入館者の推移について申し上げます。平成6年度のオープンの年は16万 1,530人が入館しており、ピーク時の平成11年度は18万 9,922人であり、昨年は13万 7,447人と、年々減少傾向にあります。ちなみに、今年の4月から7月までの入館者数は4万 1,114人で、前年度同月対比で33%の減少となっております。この対策につきましては、景気の低迷等により厚岸町を訪れる観光客も年々減ってきており、これに連動しましてコンキリエを訪れる人も減少していることから、対策が非常に難しいところですが、メニューやサービスについて研究するとともに、コンキリエは有名観光情報誌における人気の道の駅の一つともなっており、このネームバリューを利用した宣伝のほか、ホームページ、新聞広告を利用してPRを行い、入館者増に努めてまいりたいと考えております。次に、4点目の施設について、2階のカフェー跡が長年にわたって満度利用されていない。実態と対策はとのお尋ねでございますが、2階にありますカフェー跡については、平成6年オープン当初は、昼は純喫茶、夜はカフェバーとして利用されていましたが、平成8年、人件費削減を目的に営業形態を見直し、現在カフェーについては1階に移し、2階の跡については、夜6時からはカラオケルームとして、月5回程度利用されている状況であります。今後も有効利用を図る上で、昼の時間帯での利用について検討してまいりたいと考えております。次に、施設全般が、10年たって維持費が増加していないか、改修等今後の見通しはとのお尋ねでございますが、コンキリエの建物は、平成6年に完成して、今年で約10年経過していることから、炙屋の排煙窓の改修を初め、小さい修繕はその都度対応してきておりますが、風雨により外壁の傷みが激しく、また、風向きによっては雨漏りが生じております。このため、今年度レストラン部分の一部の外壁の塗装及びコーキング補修等を実施する予定であります。なお、残りの外壁の塗装及び今後の改修については、その緊急度を勘案し、実施に向けて検討してまいりたいと考えております。最後に、利益が発生した場合、役員、株主、町民への還元等どのように考えているのかとのお尋ねでございますが、平成13年度、14年度と累積黒字が 322万円となておりますが、これまで役員等の配当はしておりません。しかしながら、今後大幅な黒字が出た場合、取締役会において十分検討を行い、役員や町民などへの還元について考えてまいりたいと存じますので、ご理解を願います。以上でございます。
質問 11番
確かに、今年度になって相当景気が低迷している中で、観光客は、恐らくどこの第三セクター、あるいはそういう施設についても減っていると思うんですけれども、それにあわせて、いろいろ施設によって何か工夫している。例えば、白糠あたりは、開設と同時に相当赤字を生じたんですけれども、今は豚丼ですか、そういうものを取り入れる中でもって相当売り上げを伸ばしながら、実際には黒字にはまだ至っていないですけれども、ラーメン、それらについてもそれ相当の売り上げの実績を見込み、ちょうど国道沿いの場所柄もありますけれども、今は、どんな国道沿いであろうが、どこであろうが、おいしいものであれば、皆さんそれぞれに車を使って、口コミの中で、やはり、そこまで行って食べると思います。そんな中で、今のコンキリエについても、これから売り上げを伸ばすのには、当然そういう、例えばめん類ですか、例えばアサリを使ったようなカレーライスとやら。恐らく下との競合の中には、ちょうど今から10年前ですか、請願書が上がりながら、下の方には刺激のないようなものをしてほしいと。ですけれども、やはり、こういうふうにして観光客がどんどん減る中で、考え方としては、10年たったんであれば、そろそろそういう違うメニューを考えながら一つの売り上げ増につなげていったらどうかなという、そういう感じもいたします。その点について、何かもし町の方でもって考えがあったら、それらについてお尋ねしたいと思います。それから、この施設については、当然厚岸のカキが相当ウエートを占めながら、これは産業を守る上での一番大事な施設になります。それは、カキがメーンだということで。そのカキが、今年宮城の方で、あるいは仙台の方で、ラバーが悪いということで、来年あたりについては結構高いものになって、売り上げの減少にもつながっていくんではないかと思うんですけれども、その点について、もしわかっているものがありましたら、お教えいただきたいと思います。もし、宮城のカキが、そういうふうにしてラバーがつかなくて高い、あるいはないというのであれば、厚岸のシングルシード、これを地場産のカキということで、それこそどんどんふやしながらやったらどうかと。そんな中で、味覚ターミナルで消費する分のカキは年間大体どのぐらいありますか。それと、シングルシードでのカキがどのぐらいあるか、もしそれがわかっておりましたらば、その点についてお教え願いたいと思います。それから、夏場と冬場の売り上げが相当違うということで、当然冬期間については補助金をもらいながら、それこそ今まで頑張ってきたわけですけれども、先ほどの 322万円の黒字と言いましても、決して純利益で得たものだとは私は思いません。ですけれども、それを解消した中での敬意を表するという考え方を私は先ほど述べたわけでございます。例えば、冬場についても、やはり地元を振興させるような、地元をPRするような、何かそんな方法がないのか。ちょうど、私たちの会についても、下でばかり宴会しているのであれば、たまにコンキリエを使いながらどうだろうと。そんな中で、コンキリエで宴会等をやったことがあるわけなんですけれども、町民の方たちが普段やれないものですから、それこそ皆さん楽しく交流を深めているものも何回かあったわけです。もし、そういうPRにつなげながら、厚岸の町民が利用できるような、そして、しかも利用するのであれば安い料金でもって、それがある程度の町民に対する還元ではないのか、そのように思いますので、冬場についてのそういう善後策を何か考えるものがあるのであれば、ひとつお教えいただきたいと思います。それから、施設の利用の2階跡地については、当初、上が喫茶店と、恐らく飲むバーか何かをやってあったわけですけれども、それがいつの間にかなくなって、実際、私たちも数人の会の中で利用しながら、カラオケ、そして中での料理ですか、そして、一杯飲みながらやったわけですけれども、あの景観については、本当に上から見る、橋の照明灯なんかがついた場合に、自分で厚岸にいるのか、どこか違うところにいる、そういう錯覚の中でのすばらしい景観です。やはり、これらについても時間をある程度の、恐らくこれは9時ごろまでという言い方ですけれども、今の若者であれば、もう少しそういう時間帯を延ばしながらの利用も考えていったら、まだ利用するあれがあるんではなかろうかと思います。これは私の考えですけれども、それらについても、もう少し上の部分についての利用度を考えていただきたいと思います。それから、施設が10年たった現在、改修事業等について恐らく維持費がどんどん増加していくんではないか。今年外壁の塗装ですか、これらについては大体どのぐらいの金額が見込まれているのか。そして、その財源についてはどこから捻出するのか、それについてお教えいただきたいと思います。それから、次に、利益が発生した場合ということなんですけれども、役員、あるいは株主、町民への還元ということについては、結構きついなと私も思うんですけれども、やはり、やり方によっては、それ相当の売り上げも伸びていくんではなかろうかと。これまで、カキを使った中でのいろいろなそういうイベント等やらを含めて、PRにも努めながら、厚岸のカキということについては、今後まだまだ期待できるものがあると思いますので、当然この利益がついた場合、町民等の還元とやら、あるいは株主に対する還元ということは十分考えていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上をもって、第2回目の質問といたします。
答弁 水産課長(水産課長は2004年12月まで)
カキが大きなウエートを占めている。種ガキが不作と聞いているが、その影響はというお尋ねでございますけれども、水産の関係業界紙によりますと、8月末現在で、宮城の種苗生産が、冷夏の影響を受けまして不作と聞いてございます。その後、天候の回復で持ち直したかどうか今のところ不明でありまして、まだ情報が入っておりませんけれども、来年の漁業者の皆さんの春の種ガキの買いつけということの価格に関して、その影響がでなければというふうに懸念をしてございます。
質問 11番
先ほど言ったように、なかなか観光客の、景気が低迷している中で、相当難しい問題になっていくんではないかと。知恵を絞りながら何をしても、恐らく相当悪くなってくるのかと。前のように補助金を投入すると、そういうことでなく、あくまでもコンキリエの中で今後やっていただきたいと思います。それから、先ほど改修に 360万円ぐらいかかるということで、その財源の内訳がちょっと聞こえない部分がありましたので、もう1回教えていただきたいと思います。最後に、この味覚ターミナル、厚岸町の産業を守る上での重要な施設でありますので、景気低迷の中ではあるのですけれども、十分将来の展望を見ながら、きちんとした計画をして、経営をしていただきたいと思います。3回目の質問であります。
答弁 町長
お答えをさせていただきたいと存じます。岩谷議員ご承知のとおり、私は町長という立場で答弁するよりは、この問題に関しましては社長でございますので、私、今お話を聞いておりまして、コンキリエの健全経営についてのアドバイスをいただきまして、心から厚くお礼を申し上げる次第であります。コンキリエにつきましては、食文化の発信基地のみならず、観光を通じて厚岸町の経済活性化に大きく貢献をいたしておるわけでございまして、今後とも健全経営を目指しながら、さらに、町民のみならず厚岸町においでをいただく観光客等に期待される、信頼されるコンキリエにしていかなければならない、そのようにも考えるわけであります。それにつきましても、先ほど課長さんから答弁がございましたとおり、開設当時のいろいろな地元飲食店との関係等が、制約があるわけであります。これらについては、もう10年たったわけでありますので、メニューの増加等につきましても、さらに既存の飲食店ともお話をしながら、今の質問ありましたことに対して前向きで検討させていただきたい、かようにも考えるわけであります。それと同時に、やはり、昨年も13万 7,000人のお客が来たわけであります。しかし、それでは地元が何人来たのかといえば、その実態を把握しておりませんけれども、残念なことにわずかでございます。その点、冬期間における対策の一つとしても、地元民がもっともっと利用できる体制をつくっていかなければならない、社長としてもそのように考えておるわけでもございます。ラーメンの問題もありました。実は、カフェーの跡地の問題と絡みまして、取締役会においては、ラーメンでも開設したらどうかというご意見も一部あります。特に、厚岸の産物を取り入れたアサリラーメン、またはカキラーメン等々、ラーメンの需要もふえておることでありますので、それらを考えてもどうかという、いろいろな経営に対してのご助言をいただいておるところでもございます。そういう意味においては、本当に、今はコンキリエは、厚岸にとってももっとも大事な施設になっております。そういう点におきましても、さらなる前進に向けての会社経営をさせていただきたい、かように考えますので、今日の質問としては大変ありがたく受けとめたわけでございます。ありがとうございました。