みんなの議会

赤井川村議会 令和4年第3回定例会 2022年9月13日

(仮称)小樽・赤井川ウインドファーム事業について

2022年9月13日、赤井川村議会の一般質問で、能登ゆう議員が「(仮称)小樽・赤井川ウインドファーム事業について」質問し、村長 馬場希が答弁しました。

質問者
能登ゆう 議員
答弁者
村長 馬場希

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 4番 能登ゆう

6月定例会で質問いたしました(仮称)小樽・赤井川ウインドファーム事業について今回も質問いたします。6月と連続での質問になりますが、事業の計画の段階が進むにつれて撤回だとか、あと中止という判断がしにくくなるのではないかという住民の方からの不安がありまして、それで再度の質問となりました。(仮称)小樽・赤井川ウインドファーム事業は、環境アセスメントの最初の段階である計画段階配慮書、それについて7月21日と8月31日に北海道環境影響評価審議会、以下審議会と申します、が開かれ、知事への答申文(案)のたたき台が示されています。これを受けた知事意見につきましては、令和4年9月12日付で関西電力株式会社宛てに発表されています。8月31日に開催された審議会では、関係市町村長意見として馬場村長の提出された意見書も資料として示されております。ウェブ上で公開されているものを拝見しましたが、多岐にわたる懸念点がきめ細かに挙げられており、住民の不安を酌んでくださったものと受け止め、少し安心いたしました。今回は、その内容を踏まえ、村長の見解について伺います。まず、第1点目に、意見書では地元住民の理解が十分に得られるよう丁寧な説明と誠意ある対応に努めることを事業者に求めています。村長ご自身は、何をもって地元住民の理解を得た、もしくは得ていないと判断されますか。また、ここで言う地元住民の範囲についてどのようにお考えか伺います。2点目です。意見書では、低周波音、累積的影響、生態系、水環境、土壌環境、工事の影響、電波への影響等、懸念される点について十分な予測と評価をするよう事業者に求めています。事業者が示す予測や評価に対して、村としてはその客観性や妥当性をどのように担保するお考えか伺います。例えば住民の懸念が大きい低周波音について、北海道自然保護協会の意見書では出力6,000キロワットという巨大風車であることや近隣事業との複合的影響が想定されることから、国内外における健康被害例を超えて重大な健康被害が生じる範囲がより遠距離に及ぶと想定されると指摘されています。一方で、事業者は配慮事項にすら加えておらず、問題認識が大きく乖離していることがうかがえます。事業者が大丈夫というのをそのまま信じてよいものでしょうか。審議会の議事録を見ましても委員の方々から厳しい指摘が目立ちます。自然環境に対する価値観が低い業者のように感じてしまう。自然度の高い保安林に対する配慮がほとんど欠けているのではないかと思う。専門家をどうやって選んだのかがすごく疑問。アセスの業者はどうやって選択されるのか。初めて北海道でアセスをやりますという業者だったら、とてもではないけれども、信用できない。そもそも信頼関係の第一歩となる図書(配慮書)の誤字、脱字等の間違いが物すごく多い。ちなみに、赤井川村の村名も何か所か間違って掲載されておりました。こうした発言を踏まえると、事業者からの説明をそのままうのみにすることには慎重にならざるを得ないと感じます。3点目の質問です。地元住民の懸念、不安が払拭されず、理解が得られない場合、または環境等への影響が大きいと判断した場合、村長としてどのような行動が必要だとお考えか伺います。関西電力が同時に計画を進めていた蔵王連峰での事業は、地元自治体や住民から反対の声が上がり、7月に計画が撤回されました。また、伊達市と千歳市で計画していた事業についても環境への配慮と事業性の両立が難しいと断念されています。今回の事業では、小樽市の迫市長が住民等の理解が得られているとは言い難い状況にある場合、環境保全や眺望景観上の影響が大きいと判断した場合に本事業計画を進めることについて是認できない可能性があり得ると意見書に明記されています。事業に伴う国有林の貸付けや保安林の解除申請にも地元自治体の同意を示す書類が必要であることからも、しかるべきタイミングで首長として事業に対する是非を明らかに示すことが大切ではないかと考えます。以上です。

答弁 村長 馬場希

それでは、能登議員からの風力発電事業に関する質問にお答えいたします。1点目の住民理解の判断と地元住民の範囲についてですが、住民理解の判断は今後開催されるであろう事業者の地元説明会での質疑の状況と議会議員の皆さんとの議論を通じ判断することになると考えております。なお、さきの定例会においても発言させていただきましたが、現時点においては計画の賛否を問う住民アンケート調査を実施する考えはありません。次に、地元住民の範囲ですが、風力発電事業計画は広範囲にわたるものの、地元住民は主に赤井川村に住居を構え、日常生活を送っている方という考えで意見書を提出させていただきました。2点目の事業者が示す予測や評価に対して、その客観性、妥当性をどのように担保するかという点ですが、既に議員もご承知のとおり、法に基づく環境影響評価の手続には学識経験者で構成される北海道環境影響評価審議会にて各分野それぞれの専門的視点から審議がされております。私や担当職員も審議会を傍聴させていただきましたが、環境影響評価の手法、調査、予測、評価に対する審議は十分に信頼性と客観性を有するものだと判断しております。3点目の地元住民の理解が得られない場合、または環境等への影響が大きいと判断した場合への対応ですが、関西電力が進める環境影響評価配慮書に対する環境大臣からの経済産業大臣に対する意見として、想定区域及びその周辺は自然環境保全上、より慎重な配慮が求められる地域であるが、想定区域の全域が水源涵養保安林となっているほか、想定区域の広い範囲に植生自然度が高い植生の分布情報があり、事業の位置の選定に当たってはこれらの要素を十分に考慮されていない懸念があると示され、北海道環境影響評価審議会においても事業実施想定区域及びその周辺の現況及び各環境要素の重要性について改めて認識し直し、必要に応じて事業計画の抜本的な見直しを行うことが配慮書知事意見の答申文(案)たたき台として公表されているところです。これらを勘案すると、事業計画に対する国、道、関係する小樽市、村の意見を踏まえた事業者の計画に対するスタンスを注視するとともに、これから進められる法定手続を通じて地元住民への説明会の実施状況、住民生活や自然環境へ与える影響、周辺エリアにおける複数の事業計画に対する適正な累積的影響の予測と評価がなされるかなど様々な要因を複合的に見極めつつ、今まで以上に北海道や小樽市とも十分連携を図る行動が重要であると考えております。以上で答弁に代えさせていただきます。

再質問 4番 能登ゆう

再質問いたします。まず、1点目の住民理解についてですが、地元説明会での質疑の状況と議会議員の皆さんとの議論を通じ判断するというのは、それは当然のことであろうかと思いますが、その上で村長としての判断基準が具体的に示されていませんでしたので、その点についてお聞きいたします。あと、2点目についてです。2点目、質問は事業者が示す予測や評価に対する客観性、妥当性ということだったのですが、答弁の内容は審議会での審議が十分に信頼性、客観性を有するものだと判断しておりますということですので、ちょっと答弁ずれているかなと思いました。事業者が示すものに対することをお聞きしていますので、もう一度答弁お願いいたします。次に、3点目です。最後の部分、要因を複合的に見極めつつ、今まで以上に北海道や小樽市とも十分連携を図る行動が重要であるとお答えでしたが、村長としてどうするのかということの答えになっていないのかなと。連携を図るのは当然重要でしょうけれども、質問の中で触れました蔵王の例を見ても、例えば県や地元自治体がきちんと反対の表明をすることがやはり事業計画撤回や中止につながる大きな要因となる大きな意味を持つものになるかと思います。そういう考えで質問いたしました。村長として反対をきちんと表明していただけるのか、その辺もう一度答弁お願いいたします。

答弁 村長 馬場希

1、2、3点目、トータル的な内容の僕の要するに判断基準的なご質問なので、トータルしてお答えしますけれども、まず1点目絡みでいきますと、判断基準というのは質問にもありました村の意見書を提出しておりますので、それに対する事業者の事業の進め方、計画、またその意見に対する対応というものを見極めて判断していくのが僕の判断基準になっていくかなと。ただ、その判断基準の根拠というのが質問と答えがちぐはぐというふうに取られてしまったのですけれども、私自身、我々も含めて専門的知識が十分あるなんていうことは到底考えられないので、その分については審議会の専門家の先生方が出す答えというのが、それが妥当性があるものなのかどうなのかというものはやっぱりきちんと見極めながら私としては判断していきたい。それが判断基準の根拠になっていくという意味で審議会の部分は信用できるに値するというような答え方をさせていただきました。私も今言ったように、私個人的な知識とかだけでは到底判断できないので、どうしようかなというふうに考えたところにこの審議会、傍聴できるということがあったものですから、担当職員も含めて傍聴させてもらって、それぞれの専門的な先生方がどういう意見を持っているのかというのを直接聞かせていただいて、率直な意見申しますと、ここに書きましたけれども、本当に我々が持っている知識よりもっと突っ込んだ格好の中で、公表されている議事録よりももっと突っ込んだ格好の中でかなり先生方は疑念を持ちながら質問しているというようなことを感じましたので、私は審議会の先生方の議論の中身というのは十分判断していく根拠になるかなというふうに考えていますので、私はそこを根拠に判断をしていきたいというふうに考えてございます。3点目も含めてそういった部分で考えていきたいなというふうに考えております。いずれにしましても、今後も小樽市とも意見交換を図りながら、この事業の最終的判断をしていかざるを得ないと考えております。

再々質問 4番 能登ゆう

再々質問いたします。審議会の委員さんの意見を根拠にということで、村長おっしゃったように審議会の中ではかなり厳しい意見が目立ちました。それを受けた配慮書に関する知事意見としても、今後位置や規模等の熟度を高めたとしても重大な影響を回避することが困難となることが懸念され、環境保全の見地からより慎重な検討が必要と書かれております。想定区域の中でどれだけ配慮しても、ほとんど全てが保安林、また水源涵養林ということで、やはり影響を回避できないような事業の内容というのが読み取れるところです。その上で、繰り返しになりますが、村長におかれましては審議会の委員さんの意見というものを重々吟味した上で村長としての判断をしていただきたいなと感じております。その上で住民の懸念や不安ということ、地元説明会の中で例えば住民の方からの意見、不安や懸念の声が上がったときに、それをどのように取り扱うと言ったら言葉悪いかもしれないですけれども、住民の不安については今ご説明の中で触れられなかったので、その辺が村長の判断にどのように影響するのかについてお聞きしたいというのが1点と、今後北海道や小樽市とも十分連携を図ってというお話でしたけれども、やはり先ほど質問の中で申し上げましたように段階が進むにつれ、どんどん後戻りができない状況になるのは確実なのではないかなと懸念しております。村長といたしましては、どの段階までに是非というものをきちんと判断したいとお考えか、以上2点について質問いたします。

答弁 村長 馬場希

住民の意見という部分に関しては、それぞれ今懸念されていること、意見というのはそこに書いていますので、それ以上の、私どもが想定した以上の、意見書に書いた以上のことが住民の懸念として出てきて、そこの意見に妥当性があるのであれば、それは事業者のほうに、私どもからも改めて個別にでも協議をしていきたいというふうに考えてございますので、住民の意見というのはそういったところで反映していけるのかなというふうに考えてございます。それと、どの時点で判断するのかという部分については、意見書に書かれたことがきちんと答えとして返ってきて、先ほど言ったように審議会の先生方の意見を踏まえて事業者側が出した答えが妥当性があるのかどうなのか、本当に信頼できるものなのかというものを判断した時点でそれぞれ、うちだけで判断するというよりはやはり道だとか隣の小樽市さんなんかとも意見交換をしながら最終的に判断をしていきたいなというふうに考えてございます。

出典:赤井川村議会 令和4年第3回定例会 2022年9月13日 議事録 PDF(39ページ) 間違いを知らせる