みんなの議会

赤平市議会 令和2年第4回定例会 2020年12月11日

根室本線維持存続について

2020年12月11日、赤平市議会の一般質問で、鈴木明広議員が「根室本線維持存続について」質問し、市長 畠山渉、企画課長 林伸樹が答弁しました。

質問者
鈴木明広 議員
答弁者
市長 畠山渉、企画課長 林伸樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の議事日程の表記です。

質問 4番 鈴木明広

通告に基づきまして、質問させていただきます。ご答弁のほどよろしくお願いいたします。件名1の根室本線維持存続についてでございます。最近の報道でもJR北海道は6億2,000万円ほどの削減のために特急の減便並びに十数駅を廃止すると非常に縮退で、私たちにとっても非常に不安が募るような暗いニュースばかり流れております。さて、項目の1番なのですけれども、根室本線対策協議会並びに北海道鉄道活性化協議会の活動内容についてお伺いしたいと思います。JR根室線は、当市における重要な地域交通の一つであります。根室本線の滝川富良野間は、輸送密度が200人以上2,000人未満で単独では維持困難とされるいわゆる黄色線区でございます。JR北海道の資料によると、2019年度の輸送密度は1日当たり386人であり、前年比マイナス33人となっておりました。今年度は、コロナ禍の影響によりさらなる輸送密度の低下が懸念されます。公式の発表ではございませんが、独自にJR北海道関係者に尋ねましたところ、現在は若干回復傾向にあるものの、本年度は前年比およそ50%減ほどを見込んでいるということでございました。それを裏づけるように、11月の報道によりますと、本年の4月から9月の中間期決算では鉄道事業収益が前年比55%ほど減少して166億円、営業損益は385億円と過去最高の状況であります。国からの助成金73億円等の特別利益を差し引いても経常収支は224億円の赤字となっております。JR北海道の連結貸借対照表を見る限りにおきましては、経営安定基金6,822億円の資産があるので、債務超過に陥ることはなく、全く問題はないのですが、コロナ禍のためにキャッシュフローがかなり厳しくなっているということです。現下の厳しい経営状況下では、市民の足を確保するためには当市のほかに滝川市やそのほかが加盟している根室本線対策協議会並びに道知事が会長を務める北海道鉄道活性化協議会が重要な役割を担うと思うが、最近の両団体の活動内容についてお伺いしたいと思います。

答弁 市長 畠山渉

根室本線対策協議会並びに北海道鉄道活性化協議会の最近の活動内容についてということでございますけれども、11月6日にJR北海道の今年度の中間決算として4月から9月までのグループ全体の決算が発表されたところでございます。議員がおっしゃられるように、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて鉄道の利用が激減したことに加えまして、ホテルや商業施設の営業も軒並み不振に陥ったということで過去に例がない業績の悪化につながっていると発表があったところでございます。根室本線対策協議会の最近の活動内容ということでございますが、今年度につきましては新型コロナウイルス感染症の影響もあり、総会は書面会議となったところであります。各事業につきましては、鉄道フォーラムは中止となったところですが、ドローンなども活用し、滝川から新得間の車窓や列車の走りなど、これらを撮影したJR根室線利用促進動画の作成、小学生を対象にした鉄道画像などが掲載されたクリアファイルの作成などを行っているところであります。また、鉄道利用運賃助成を行い、赤平市では赤間小学校、茂尻小学校の生徒32名が滝川まで鉄道の乗車体験をし、JR根室本線の利用促進意識の醸成を図ったところであります。根室線を維持、活性化するために策定されました根室線事業計画、いわゆるアクションプランの実施でございますけれども、JR北海道と沿線自治体が一体となり、具体的取組として利用促進、経費節減、第2期集中改革期間に向けた取組内容の検討と大きく3項目に分類されております。令和2年度におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、各イベントも中止となったことから、利用促進の取組ができなかったところでございますが、先ほど申し上げました鉄道利用運賃助成において利用促進を図ったところでございます。経費節減につきましては、赤平市において踏切を1か所廃止いたしまして経費節減に努めたところでございます。次に、北海道鉄道活性化協議会につきましては、北海道全体の持続的な鉄道網の確立に向け、地域や関係団体等と連携し、鉄道利用促進の取組を行っております。主な活動といたしましては、利用促進運動の展開、鉄道利用者の拡大を図るための北海道鉄道応援ページの開設、視聴者参加型の旅のライブ配信、観光列車ザ・ロイヤルエクスプレスの運行に伴う歓迎イベントの実施、鉄道魅力動画の制作などを行っております。また、北海道における持続的な鉄道網の確立に向けて国土交通大臣への要請も行ったところであります。いずれにいたしましても、これらの取組がどれだけ目に見える効果が現れるのか、正直未知数の部分もございますが、JR北海道自らの徹底した経営努力は言うまでもございませんが、根室本線対策協議会として、あるいは赤平市として協力できることについて一体となって取り組み、根室線の維持に努めてまいりたいと考えております。なお、アクションプランにつきましては、令和3年から令和5年の第2期集中改革期間に向けた第2期アクションプランを策定し、実行していくことになりますので、ご理解いただければと思います。

質問 4番 鈴木明広

いろいろな取組、特にアクションプランでは利用促進、経費削減、第2期集中改革に向けた取組を行っているのだけれども、やはり正直未知数で効果はどうなるか分からない。私が気にしておるのは、アクションプランについてのところで赤平市として協力できることについて一体となって取り組んでとあるのですけれども、独自性があるような取組になっている部分というのは生徒34人を列車に乗っていただいたと、ただそれだと運賃だと1万数千円ぐらいにしか片道だとならないので、もう少し積極的に取り組んでほしいと思うのです。アクションプランについてもう少し細かい点をお尋ねしたいので、JR北海道のホームページだと3月時点では取組が着実に進んでいた、ところがコロナ禍で9月になると第1四半期はいろいろとコロナで影響したと、イベント中止、延期が多くなり、多くのアクションプランの取組ができなかったと、ここで止まってしまっているので、その後のアクションプランの経過についてもう少し詳しくご説明いただきたいのですけれども。

答弁 市長 畠山渉

アクションプランの取組状況についてもう少し詳しくということでございますけれども、今年度につきましては新型コロナウイルス感染症の拡大により沿線自治体においても各種イベントの中止等によりまして根室線利用促進のPR等実施できなかったところでございます。9月以降の取組につきましても利用促進はなかなか難しい状況でございまして、JRにおきましても10月にGoTo トラベル事業、地域共通クーポンで購入できる1日乗り放題の切符も発売しているところでございますが、新型コロナウイルス感染症の拡大により厳しい現状にあります。根室本線対策協議会につきましては、JR根室線利用促進動画の作成として今後冬の景色を撮影し、今年度中に作成いたします。また、鉄道利用運賃助成につきましては、これまでに6つの小学校が実施し、赤平におきましても2校32名が利用し、今後の利用も図るため申請を今年度中までに延ばしたところでございます。今後におきまして第2期集中改革期間に向けた第2期アクションプランを今年度中に策定してまいりますので、ご理解いただければと思います。

質問 4番 鈴木明広

概要は分かりましたので、ぜひとも赤平独自の活性化、アクションプランについても検討していただきたいと思います。次、項目の2で根室本線滝川富良野間の維持の負担金についてお尋ねいたします。令和元年6月の定例会におきまして同僚議員から根室本線滝川富良野間の負担金の決まった経緯について質問がございました。市長は、道によりますと国と何度も交渉を重ね、最終的には国から地方自治体から同水準の支援が行われることを前提とした上で400億円引き出すことが合意できたようでございます。また、地域の支援額については、当時の知事が交付税措置がない現状下では地域の支援は2億円が限度である旨を表明し、国も受け入れたと聞いてございますと答弁してございます。答弁をたどっていきますと、負担割合は道が7、市町村が3となり、金額ベースでは1.4億円と6,000万円でありました。さらに、6,000万円を40市町村で割り出したのが150万円でございますが、それぞれの自治体の状況を勘案し、合算しまして赤平市の負担額は2年間で220万円、単年度では110万円になったという説明をしておりました。私は、今後の負担について想定してみたのですけれども、単独維持困難線区を1年間維持させるための経費というのはおよそ、北海道全体ですけれども、120億になります。JR北海道の中期計画に基づく負担額は40億であるとすると、国と北海道、沿線自治体からの総額は差し引いて80億になります。コロナ禍で航空とか鉄道各社は壊滅的な決算を乗り越えなくてはならないので、国家的な非常時として公共輸送インフラに仮に国が80億の半分40億を負担したとしても、道、沿線自治体は40億の負担になるのではないかと思われます。19、20年度の2億円の負担の際の根拠というのは、7対3というのは非常に不明で分からなかったのですけれども、そのまま計算しますと道が28億、沿線自治体は12億となります。単純計算でいきますと、赤平市の負担は110万円の6倍で660万ほどに膨らんでしまうというふうにはじき出されました。私は、市民アンケートにあったように市民の34.8%が鉄路の維持のためにはある程度財政支援はやむを得ないと思っていると、また根室本線は旅客のみならず、貨物も沿線地域経済の繁栄に重要な役割を担っている、こういうことを踏まえますと、あくまでも仮定に基づく負担金の算定になりますが、国民世論にJR北海道、道、沿線自治体は三位一体になって鉄路維持に真摯に取り組んでいるという姿勢を示す必要があると思います。よって、国によるJR北海道への支援が妥当であるという世論を醸し出すためには、言わばこのぐらいの負担は私は必要経費だと解釈します。だから、ある程度の負担は甘受すべきではないかと思うのですけれども、市長の見解を伺いたいと思います。

答弁 市長 畠山渉

JRは、地域間を結び、幾つもの駅や路線を介し、面的な広がり、ネットワークを有するのが鉄道でございまして、駅は地域の拠点として、言わば地域の顔や交流空間、あるいはランドマークとしての機能も有していることから、もし廃線となりますと地域の衰退を招くことにもつながることだというふうに思っております。根室線存続のため、根室本線対策協議会として、あるいは赤平市として協力できることについて一体となって取り組み、根室線の維持に努めてまいりたいと考えております。根室線の滝川富良野間維持のための負担金についてということでございますけれども、令和元年度、2年度の2か年に限り利用促進に対する支援として110万円ずつ、合計では220万円の支援をしてございます。しかしながら、議員の言われますとおり新型コロナウイルス感染症の影響によりまして今年度の中間決算では営業損益が385億円の赤字、国からの支援を受けた上での最終的な損益も149億円の赤字となり、赤字の幅は過去最大となっております。この2年間の北海道と沿線自治体による支援やJR北海道と共に実行してまいりましたアクションプランの取組により、国の支援継続に必要な法改正につながるものと考えております。今後の負担ということでございますが、根室本線対策協議会、北海道鉄道活性化協議会とも連携を図りながら十分に議論をしてまいりたいと思いますので、ご理解いただければと思います。

質問 4番 鈴木明広

私の質問の趣旨というのは、私が算定しました金額に対してこのぐらいの負担は必要ではないかと思うが、どうだということなので、どのぐらいの金額までが具体的に妥当なのかという答弁も必要ではないかと、私はそれは市民に対する説明責任にもつながるのではないかと思うのです。それで、企画課長にお聞きしたいのですけれども、支援についてアンケートを取りましたときに維持するためにある程度の財政支援はやむを得ないというふうな項目があったのですが、ある程度の財政支援というのはどの程度を想定していたのかお聞きしたいと。

答弁 企画課長 林伸樹(企画課長は2021年3月まで)

市民アンケートの中である程度の支援はやむを得ないですとか、支援すべきではない、そういうような項目として設問の項目に入れてございますけれども、どのぐらいの金額を想定していたということはございません。

質問 4番 鈴木明広

そうしますと、これは市民にとっては金額は曖昧であるが、1円でもいいというふうにも解釈できるわけではないですか。尋ねるほうとしては、どのぐらいまで、例えば100万、200万、300万とか、多分考えて私は作ると思うのです。数字的な根拠がなくてこういう質問しても、私は科学的根拠にはならないと思う。いかが思われますか。

答弁 市長 畠山渉

どのぐらいの負担までが想定されているのかといったところだったというふうに思います。私どものほうといたしましても単独の赤平市独自でどこまでというような議論も確かにできるかと思いますけれども、やはり沿線自治体で考えるべきもの、そして沿線自治体の中でどれだけできるのか、または私どもの黄色線区だけでなくて、ほかの線区との調整も必要になってくるのではないのかなというふうに思っております。例えば北海道であれば、北海道のどの路線をどういうふうに今後残していくのか、そして根本的に言いますと列車が、鉄道が果たして必要なのかどうなのかと、それは利用の実態等もございますけれども、そういったところも勘案しながら検討していかなければならないというふうに思っております。ただ、負担はしてきたけれども、例えばその後にやはりこれはバス転換になるというふうになりますと、それまで支援してきたものが、ちょっと表現はあれですけれども、無駄になってしまうといったことも考えられますので、そういったことも含めて検討していかなければならない金額的なものになってくるというふうに考えております。

質問 4番 鈴木明広

ちょっと議論かみ合っていないところがあるので、私は赤平独自ではなくて全体からはじき出した数字なので、そこのところの前提はずれているのですけれども、これ以上突っ込むとあれなので、ちょっと別な観点からお聞きしたいと思います。2019年、20年の国からの400億円台の支援というのは、国鉄清算事業団債務等処理法という規定に基づいたものなのですけれども、国交省は利用者が少なく、鉄道を持続的に維持する仕組みの構築が必要な線区における鉄道施設及び車両の設備投資及び修繕への支援には地方自治体からもやはり同水準の支援が行われることを前提に具体的な仕組みになっていると。地方自治体は、地方自治体との協議も含め、今後検討、調整して道内自治体の厳しい財政状況を含め、必要な地方財政措置が講じられるような要求を同時に行ったと。今まで、実はいろいろ調べますと、JR北海道が国の支援策を引き出す際には国から経営改善策についての目標や根拠、実績の提示が求められてきたのです。となれば、来年国会に提出されるであろう恐らく200億円台の支援においては、さらなる合理化や沿線自治体の負担金の増額が求められる可能性というのは極めて高いと考えられます。それができないならば、鉄道路線や駅の廃止に結びつくかもしれないというので、非常に不安な状況になっております。実際個人的なヒアリングでございますが、JR関係者によれば自治体の負担金は多ければ多いほどありがたいというのが率直な気持ちであるとか、世論は負担の増額を路線維持の熱意と受け止めるだろうと、また厳しい財政事情であることを承知しているが、応分の痛みを分かち合うことは不可避だろうと厳しいのです。従前より厚みのある負担が鉄路維持の条件であるという覚悟を持たないとならないと私は思うのです。赤平市は、先ほど市長もおっしゃったのですけれども、中途半端で終わると大変なことになるようなことをおっしゃったのですけれども、鉄路延命のためには追い銭を支払っただけで終わってしまったら市民に対する説明責任は果たせないのではないかと思うのですけれども、そこのところをもう一度お願いいたします。

答弁 市長 畠山渉

昨年と今年における当市の負担につきましては、国は当初JR北海道へ400億円台の支援をする、それを前提としておりまして、地方自治体等からも同水準の支援を求めており、当時の知事が交付税措置のない状況下では地域の支援は2億円が限度であるとして、国もそれを受け入れたということでございます。また、新型コロナウイルス感染症の影響は非常に大きく、2年前の状況とは大きく変わっているというのも事実でございます。令和3年度以降の国の支援に際し、さらなる沿線自治体の負担金の増額を求められるのではないか、厚みのある負担が鉄路維持の条件であると覚悟を持たないとならないということでございますけれども、JR北海道の安定した運営のためには根室線沿線自治体だけではなく、他の黄色線区の自治体とも歩調を合わせることも必要でございまして、北海道全体として鉄路の維持について北海道を中心にしっかりと議論をしていく必要があるというふうに考えてございます。また、支援を行ってきたけれども、先ほども申し上げましたが、結局は廃線になりましたということでは何のための支援だったのかということにもなってまいります。その点につきましても根室本線対策協議会、北海道ともしっかりと協議をしてまいりたいと考えております。

質問 4番 鈴木明広

市長さんの主張の主流になっているのは、赤平市という1つの自治体から声を上げていくよりも北海道全体として取り組んでいくことが大切だと、そういうふうなことなのですけれども、私は違うと思うのです。一つ一つの自治体が、例えば黄色線区の自治体が住民もしくは議員、議会からの声を上げることによって、それが総体化されて世論を形成していくことが大切であって、それには各自治体の責任と覚悟がやっぱり必要だと思うのです。そういうふうなものがないと熱意は伝わらない、また市民にも熱意が伝わらないから、やはり盛り上がらないのではないかと。幾らアクションプランをやってもかみ合わないような状況ができると思うのです。それではいけないのであって、私はやっぱり思い切った声を上げるというのは非常に大切だと思います。次の項目の3番、根室本線維持存続の抜本的な解決というふうなところに移りたいと思います。JR北海道単体の、先ほども述べたのですけれども、2020年度の通期決算は900億円の営業収入に対して1,400億円の営業費用が発生するので、差引き500億円の営業赤字が出るのですけれども、それを6,822億円の経営安定基金の運用益、予定利率は7.2%だったのですけれども、それで黒字にすると、こういうのが実はJR北海道のビジネスモデルだったのです。すなわち経営安定基金の運用で赤字を埋めると。しかし、近年は御存じのとおりアベノミクスのゼロやマイナス金利の影響で運用利回りは3.5%ほどで低迷しており、したがって250億円営業赤字が出ると。2020年の3月決算では、特別利益として国、道、沿線自治体からの支援金で、およそ187億円を主とする特別利益で何とか黒字になったというのが実態だった。ところが、やはりコロナで売上高に当たる営業収益は前年比39.2%減の519億円、営業損益は385億円の赤字というふうに苦境に立たされている。純損益は149億円の赤字になっている。通期予想は公表していないのですけれども、恐らく、聞いたところによると300から350億円の赤字になると、こういうふうになっている。特別利益の財源というのは、JR北海道の徹底した経営努力を前提として経営の自立までの間、国、地方自治体、関係者が必要な支援、協力を行うことが条件で、2019年度及び2020年度の2年間で400億円台の財政支援があると。これが令和3年度以降に継続されないと非常に経営危機になるのですが、最近の報道で第2期集中改革期間、21年から23年度には支援額は従来の年200億円を軸に調整していると。その根拠になる関連法の改正案を来年1月の通常国会に提出するということで少しは安堵するのですけれども、ただし赤字の拡大を補う金額には届かないということです。このようにいつも2年間で400億円ほどの短期の、しかも政治判断による政府の支援では、恒久的な鉄路維持というのは非常に難しい、不可能かもしれない、ポストコロナだってコロナが終息するかどうかはいつになるか分からないのですけれども、戻ったとしても七、八割の運輸収入ぐらいしか期待できないとされています。こういう経営環境下では、民間企業としてのJR北海道の経営維持というのは実質上私が思うには不可能であり、乗車密度の低い線区から淘汰されるのではないかという不安になるわけです。地域経済や社会の健全な発展の基盤の確保には、地域輸送は公共インフラとして捉えなければならないと思います。私は、国鉄清算事業団債務等処理法に基づく複数年の支援ではなく、根室本線維持存続の抜本的な対策のためにJR法等の改正をして経営安定と維持を目的とする恒久的な交付金の法制化や安定基金を1兆円ほどに増額するなどの思い切った提案を地方自治体、沿線自治体から示していくべきであると思うのですけれども、見解を伺いたい。

答弁 市長 畠山渉

根室線維持存続の抜本的な解決策についてということでございますが、現在法改正をしていただくべく協議を進めている状況でございまして、詳細につきましては私どもまでにはまだ来ていないところではございます。北海道や市長会、町村会、全道的な団体等で構成する北海道鉄道活性化協議会において、北海道における持続的な鉄道網の確立に向けて安定的な収益確保措置の実施として経営安定基金について十分な運用益が得られておらず、JR北海道の経営に大きな影響を及ぼしているということを踏まえまして、これまでの国の支援の効果を検証した上で将来の安定的な収益確保が可能な実効ある支援策を講じること、さらにJR北海道が行う安全投資や修繕に対し継続的な支援を行うこと、そのほかにも貨物列車の走行に係る負担軽減や青函トンネルの維持管理への負担軽減等、収益構造の安定化やコスト負担の在り方の見直し等について7月9日に国土交通大臣に要請を行ったところであります。私自身、根室線を維持存続させなければならないという思いは変わっておりません。収益構造の安定化につきましては、北海道鉄道活性化協議会を通じて国に対し提言を行っているところであり、赤平市、また根室本線対策協議会におきましても北海道鉄道活性化協議会と連携を図りながら持続的な鉄道網の確立に努めてまいりたいと考えております。

質問 4番 鈴木明広

やはり独自性というのは感じられないので、いつも何らかの指示を待ってから集団で行動して盛り上げていきましょうというふうな受け身のような運動の展開にしか感じられないのです。そこのところは、もう少し考え直してほしいのですけれども、私が安定運用基金を1兆円にしろというふうな根拠というのは、ここ30年間で利回り低下で累積するとJR北海道に本来なら入る金額は4,000億円ほど損失していると、だから足すと1兆円だろうと、私はそういうふうに考えている。もう一つ、市長の答弁にもありましたが、貨物列車って重くて長いので、レールを傷める、本来なら走らなければ損失はなかった、アボイダブルコストというのですけれども、JR貨物というのは年間JR北海道に16億円から17億円しか払っていない、しかし北大の石井特任教授の推定によりますと本来は10倍ぐらいかかっていると、150億円から200億円かかっていると。ということはどういうことかと、大赤字のJR北海道がJR貨物を黒字にするための犠牲になっていると。私は、そういうことを主張してもっと市民に伝わるように広報すべきであると思うのですけれども、見解を伺いたいと思います。

答弁 市長 畠山渉

抜本的な解決について根室本線対策協議会で提言すべきであるというふうに思いますけれども、北海道鉄道活性化協議会において将来の安定的な収益の確保、また今お話にありましたけれども、貨物列車の走行に係る負担軽減について国土交通大臣に要請をしているところでございます。繰り返しとなってしまいますけれども、赤平市といたしましても根室本線対策協議会を通じまして北海道鉄道活性化協議会とも連携を図りながら国に対して要請を行ってまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただければと思います。

質問 4番 鈴木明広

私は、個人的にですけれども、市長さんから力強い言葉、ぜひとも守りたいという熱意ある言葉を頂戴したかったのですけれども、どうも制度論とか、そういうふうなところで空回りしているようにしか感じられない。本当に守りたいというふうな熱意というのは、私は個人的に感じません。もう少し活性化して、ぜひとも必要なのだということを明示するためにも具体的な数字だとか、市長さんがお好きな科学的根拠をもう少し拾い集めて検討なさったらいいのではないかと思います。この件については終わります。

出典:赤平市議会 令和2年第4回定例会 2020年12月11日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる