赤平市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月11日
統合小学校新築について
2019年9月11日、赤平市議会の一般質問で、鈴木明広議員が「統合小学校新築について」質問し、教育長 多田豊、市長 畠山渉が答弁しました。
- 質問者
- 鈴木明広 議員
- 答弁者
- 教育長 多田豊、市長 畠山渉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の議事日程の表記です。
質問 4番 鈴木明広
次、件名2に移らせていただきます。件名2、統合小学校新築について、項目1、赤間、豊里、茂尻小学校PTAからの文書について。平成30年の2月5日に豊里小学校PTA会長様から、そして3月9日に赤間小学校PTA会長様から、そして7月31日に茂尻小学校PTA会長様からの名で教育長宛てに統合小学校についての文書が送られています。2月、3月に送られてきました2校の内容を精査いたしますと、2校のPTA役員が協議した内容と要望を記載した上で豊里小学校の文書には以下の理由により私ども役員といたしましても本計画に反対するものでなくとあり、また赤間小学校PTA文書ではPTA役員といたしましても本計画に協議したところとあります。2校の文書には、両方とも私ども役員といたしましてはとでなく、もと表記されています。2校のPTA役員の協議の前に、協議のあり方や内容について事前の通達があったのではないかとうかがわせる内容となっております。教育委員会から統合小学校についてPTA役員、もしくは学校の協議を開催することを促したのか、それともPTA役員が自発的に協議をしたのかを伺いたいと思います。
答弁 教育長 多田豊(教育長は2019年9月まで)
それでは、お答えをさせていただきます。まず初めに、これまでの経緯につきまして述べさせていただきたいと思います。赤平市教育委員会は、子供たちによりよい教育環境を提供することを最優先に、適正規模による教育の充実及び学校統合に合わせた教育環境の充実を検討するために赤平市学校教育条件整備審議会の答申を尊重し、検討を重ね、平成24年1月に赤平市小中学校適正配置計画を策定いたしました。策定後約5年を経過し、赤間小学校と豊里小学校の統合について具体的な計画を策定することを目的に平成29年3月、赤平市立小中学校適正配置変更計画を策定したところです。なお、この適正配置変更計画の策定につきましては、市長と教育委員で構成されている総合教育会議での協議と保護者、関係者など広く市民の意見を求めるパブリックコメントを経て、最終的には市内小学校1校体制も視野に統合小学校の新築を基本として策定したところです。また、この計画につきましては、平成29年度市内7会場における住民懇談会、そして3小学校における保護者説明会にて説明を行い、平成30年度は茂尻小学校及び東公民館において5月から7月にかけて計4回の説明会を行ったところです。なお、参加対象者は、茂尻小学校区の保育所、幼稚園、小学校の保護者及び地域住民の方々としており、参加された皆様からのご意見といたしましては地域の衰退を危惧し、地域振興を望まれるご意見はありましたが、小学校統合及び統合校舎の新築についての反対意見は全くなかったところであります。教育委員会といたしましては、これらの経緯を踏まえ、反対意見はなかったものの、PTA会長名の同意書が必要との判断に至り、2校統合で先行していた赤間小学校並びに豊里小学校のPTA会長に対し、役員会等での協議を行った上で平成29年度中の提出をお願いし、茂尻小学校につきましては計画の中で場合によっては茂尻小学校を含むとしていたことから、保護者全員に異論のないことを確認した上でPTA会長名の同意書を提出していただきたいとPTA会長にお願いし、学校長に対してもPTAの協議に際し客観的な助言をするなど協力するように指示し、平成30年7月に提出していただいたところでありますので、ご理解賜りますようにお願いいたします。
質問 4番 鈴木明広
6月の定例会でも教育長さんとはかみ合ったところが一つもないので、今回も多分かみ合わないと思って想定してきたのですけれども、いろいろ手続云々、私から見ると自己正当化をとうとうと述べているだけ。関係者など広く市民の意見を求めるパブリックコメントとあるのですけれども、私が知る限り、答申においてパブコメが上がってきたというのは寡聞にして存じません。統合新築に反対意見はなかったものの、同意書が必要という判断に至ったとあるのですけれども、教育委員会に提出されました3つの書類には同意書というタイトルはついておりません。いきなりお二方の署名入りで、しかも前後1カ月のタイムラグがあるのに、最初に来たほうももで、次に来たほうももでは、これは何かちょっとうさん臭いところがあったので、お伺いしたという内容です。そういうふうな誤解を生じさせるようなことは、今後二度とないように私は気をつけてほしいと要望しておきます。続きまして、要旨2、PTA総会もしくは臨時会を開催しての議決と議論ということです。私は、小学校、中学校、高校とPTA役員を経験してまいりましたが、PTAというのはあくまでも任意団体でありまして、法人格を有しない緩い団体であるという認識のもとに行動してまいりました。また、ほかの法律によってPTAに法人格が付されることはなく、例えるならば同窓会レベルの団体でございます。権利能力なき社団というのが法的な解釈になります。団体の成立要件としては、団体の意思決定をするにおきましては多数決の原則が行使されるべきであり、経験上通常は4月に新入生を迎えた後にPTA総会が開催され、新役員が選任された後に総会で事案を多数決で決していくのが一般的なプロセスでございます。ところが、3校の文書はPTA会長の名で送付されているのでありますが、3校の内容に共通しているのは協議の主体が役員であり、総会での総意という文言はございません。とりわけ豊里と茂尻小学校の文書には、PTA役員が校区保護者についてもおおむね理解を得られていると判断していると役員の主観の断定的な見解が示されております。PTAの権限と役割を考慮しますと、統合小学校新築のような巨額な箱物建設については保護者の意思を表明する場合にはPTAというのはかなり慎重な手続を踏んで行うべきであると思います。よって、3校とも極めて重要な合意形成をする場合には保護者の事後報告や主観に基づくものではなく、PTA総会か臨時総会を開催することが必要になると考えます。教育委員会は、3文書をもって合意形成がなされたと判断しているのかお伺いします。
答弁 教育長 多田豊(教育長は2019年9月まで)
それでは、お答えをさせていただきます。まず、赤間小学校及び豊里小学校につきましては、臨時総会等を開催したものではありませんが、各小学校区の幼稚園、保育所も含めた保護者全員を対象とした説明会及び住民懇談会における協議を踏まえ、PTA役員会においては協議、決定されたものと把握しております。また、茂尻小学校につきましては、適正配置変更計画で場合によっては茂尻小学校を含むとの記載にとどめていたため、先ほども申しましたが、繰り返し説明会を開催し、最終的には保護者全員が集まる参観日においても教育委員会が出向き、説明を行い、ご意見を伺うとともに、欠席された保護者に対しても資料を送付し、ご意見を伺い、保護者の総意としてPTA会長名での文書をいただいたものであります。なお、市民への周知方法といたしましては、住民懇談会、保護者説明会、パブリックコメントのほか、広報あかびらへの計画内容の掲載、市議会行政常任委員会への報告など、PTA会長名の文書とこれら全てをもって合意形成がなされたものと教育委員会では判断をしておりますので、ご理解を賜りますようにお願いいたします。
質問 4番 鈴木明広
なるほど豊里、赤間小学校ではPTA総会は行われなかったということですね。また、茂尻では保護者全員が集まるという参観日で教育委員が出向いて説明しましたと、その後に私は臨時総会を行えばなおさらよかったのではないかと思います。やっぱり今までの経緯を考えて今のご答弁をお伺いしたところ、どうも予定調和で話が進められてここまでたどり着いたというふうな感が否めません。この件については、ここで終わりにして、時間の都合で3番の質問のほうに飛ばして行きたいと思います。アベノミクス崩壊後の財政問題について、統合小学校との関連でお尋ねしたいと思います。財政的な観点から最も懸念されるのは、アベノミクスの出口の結果何が起こるだろうかということであります。日銀がQE(Quantitative Easing)と言われる異次元の量的緩和を続けてきたために、本年2月時点では日銀は自己資本8兆円に対して日銀の資産は558兆円に膨らんでおります。主なる内訳は、国債を銀行から購入した473兆円、株式、ETFが24兆円、不動産のREITが5,000億円となっております。既に日銀が国債市場を支えている状況となり、長期金利は0.1%を切っております。他方、金融機関が日銀に預けている当座預金はおよそ400兆円です。日銀は、当座預金に金利を支払わなければなりませんが、現在金利は0.1%からマイナス0.1%ほどとなっております。日銀が保有している国債の利子収入1兆3,000億円が当座預金に支払う金利約2,000億円を上回っているので、いわゆる逆ざや、赤字とはなっておりません。しかし、このような日銀の桁外れな国債買いは、実際的には政府の赤字財政の肩がわりと穴埋めとなっているとしか思えません。多くの経済学者や評論家や日銀OBまでが、金利をゼロに近く抑えてきた異例の政策はやがて終わると予想しております。アベノミクス崩壊後については、金利が上昇すれば国債利払い負担がふえる。国債というのは、金利が上昇して価格は下落します。そして、財政はたちまち立ち行かなくなるというケースが憂慮されます。本年5月23日、参議院の財政金融委員会において維新の会の藤巻健史議員の質問に対し日銀副総裁の若田部氏は、国債の金利が1%上昇、価格は下落すると日銀が保有する国債の時価が29兆3,000億円減少する、2018年9月の時点で日銀保有の国債に7兆2,000億の含み益があったが、金利が0.2%上昇で含み損に転じると答えております。現実的な出口戦略は、日銀の保有する国債の総量を減らすしかすべはないのですから、売り物が多くなれば必然的に国債の価格が下落して金利が上昇に転じる可能性は極めて高いと思います。そうなると、日銀の国債は焦げつき、負債が自己資金の8兆円を超えると債務超過になるおそれがあります。中央銀行が信用を毀損すれば、クレジットクランチ、信用収縮を引き起こし、国債の格付は下げられるのでないかと思います。日本の通貨、円は売られ、円安が進み、株安が同時に起こる、いわゆるトリプル安で経済の大混乱は避けられないと推測しております。中には、ハイパーインフレーションを予測するエコノミストもおります。金利が上昇すると、ご存じのように赤字国債を大量に発行している我が国の財政はあっという間に苦境に立たされます。金利が1%上昇するだけで赤字国債の金利利払いは3兆円ふえます。そうなると、歳入不足を補うため赤字国債発行は制限されます。このような財政状況下に陥ってしまいましたら、国は財政健全化立て直しが優先されますから、社会保障費、教育費、当然地方財政計画も大幅にカットされるのは避けがたいだろうと危惧しております。結果、災害時と同じ構造で弱者にしわ寄せが来るということを想定しなければならないのではないかと思います。以上のように経済情勢を想定しますと、起債による小学校新築がもたらす将来の負担増リスクについてしっかり議論することなしに統合小学校計画は新しい学校に子供が通えて、そして複式学級を避けることができるし、学童が多いと社交性が高まるというメリットばかりを論ずるのはおためごかしな楽観論としか私は言わざるを得ないと思います。国際情勢を見れば、トランプ大統領が再選されれば、アメリカは覇権国家をやめて自国第一主義確立し、英国のEU離脱により欧州の各国も歩調を合わせて多国間協調主義体制からやがてブロック化が進むのではないかと感じております。時代や分野におきまして当然と今まで考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的に、もしくは劇的に変化することをパラダイムシフトといいます。今は、まさに新時代の過渡期に差しかかっているのではないかと思います。私は、混沌としてくる世の情勢の中でアベノミクス崩壊後のツケで不景気による歳入不足が発生した場合には返済すべき借金が相対的に重くなることを憂慮しております。しかるに、小学校新築は私は考え直すべきだと考えております。そして、既存の小学校を改修して統合小学校にするのが今の赤平市の財政にとっては身の丈に合った対応であると思います。そこで、大規模改修事業における起債は、経年による学校施設の損耗や機能低下における学校の改造事業であり、建物の壁、床、トイレ、空調施設などの工事などが該当します。学校施設環境改善交付金を使えば、原則補助率国庫3分の1なので、交付金対象事業から交付金を控除しました地方負担額は交付金対象事業費の3分の2における地方債の充当率は75%なので、交付税措置は地方負担額の22.5%になります。一般財源は25%で、実質的な地方負担費が51.7%を利用し、費用はできるだけ抑えて将来世代への負担を軽減するべきであると思いますが、見解を伺いたい。
答弁 市長 畠山渉
統合小学校を新築で整備することにつきましては、赤平市立小中学校適正配置計画に基づき平成30年8月に設置された地域住民、PTA等で組織する赤平市小学校統合準備委員会において確認されたところであり、平成30年度に統合小学校基本構想、基本設計の委託業務を実施、本年度当初予算において実施設計及び旧赤平中学校解体工事を予算化し、本年4月には実施設計、5月には解体工事を発注し、事業を進めており、現時点において整備方法を変更することは困難と考えているところであります。議員ご質問のとおり、今後における金利上昇に伴う経済不安や将来世代への負担軽減を目的とした改修事業による施設整備につきましては、考え方としては理解できるものでございますけれども、今後実施事業の精選を行い、できるだけ将来世代の負担軽減を図ってまいりたいと考えているところでございます。したがいまして、統合小学校につきましては、予定どおり新築による整備を進めてまいりますので、ご理解いただければと思います。
質問 4番 鈴木明広
やるという見解なので、非常に残念なのですけれども、これはあくまでも菊島前市長さんの計画で教育委員会さんがほとんど主導で進めてきた話なので、あくまでも市長はお金を出すか出さないかという判断を迫られただけであると思います。私は、本来はこの議論は菊島さんとやりたかったのですが、かないませんでした。今後は、財政に気をつけながら非常に慎重の上にも慎重に運営していっていただきたいと望んでやみません。ご答弁、ありがとうございました。これにて私の質問は終わらせていただきます。