みんなの議会

赤平市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月14日

炭鉱遺産活用について

2017年12月14日、赤平市議会の一般質問で、五十嵐美知議員が「炭鉱遺産活用について」質問し、社会教育課長 伊藤寿雄、市長 菊島好孝が答弁しました。

質問者
五十嵐美知 議員
答弁者
社会教育課長 伊藤寿雄、市長 菊島好孝

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の議事日程の表記です。

質問 2番 五十嵐美知

件名7、炭鉱遺産活用について伺います。①、国の文化財指定と今後の取り組みについて伺います。世界遺産に登録されました九州の炭鉱遺産を11月に視察させていただき、大牟田市、荒尾市、志免町ではどの場所に行っても炭鉱やぐらや煙突はそのまちのシンボルとなっておりました。三池炭鉱宮原坑では、明治20年の開坑以来昭和43年の閉坑まで実に81年の歴史があり、炭鉱遺産は三池炭鉱より大牟田市に譲渡されておりました。また、高齢のボランティアガイドさんに出迎えていただいたところや、さらに炭鉱遺産近くにガイダンス施設と土産品は地元経済効果を見据え検討しているところもありました。当市においても大正から昭和初期にかけて大手茂尻鉱、豊里鉱、赤間鉱、そして住友赤平鉱と開坑しております。その中で最後の閉山が住友赤平鉱であり、昭和13年8月の開坑から平成6年2月の閉坑まで実に操業55年間でありました。その間にはガスや落盤といった事故などにより悲しい場面もありましたが、当時炭鉱で働いていた方々がいたからこそ石炭によって日本のエネルギーを支え、赤平も村から町に、そして昭和29年には市制施行へと、こうした当市の発展のみならず今の日本の社会基盤をつくってきたと思います。当時の炭鉱マンの皆様の心意気に改めて敬意をあらわしたいと思います。当市の炭鉱やぐらは、視察に行って見てきた中でも東洋一と言われたことがよくわかりましたし、九州の遺産群も20年前は誰も世界遺産になるとは思っていなかったとも説明されておりましたが、当市に現在残っている炭鉱遺産の立坑やぐら、自走枠工場、坑口浴場などは、歴史継承にあわせ技術の変遷にも寄与するものと思いますが、こうした炭鉱遺産を守り、後世に残していくまでのプロセスに国等の文化財指定が必要ということでありますが、現状の動向などを含め今後について伺いたいと思います。

答弁 社会教育課長 伊藤寿雄(社会教育課長は2019年6月まで)

国の文化財指定と今後の取り組みについてお答えさせていただきます。議員よりお話のありました九州の炭鉱遺産につきましては、昨年6月に菊島市長、企画財政課長、社会教育課長、学芸員で視察を行っておりまして、立坑やぐらや博物館施設、ガイドや土産物産販売の様子などについても視察してきております。九州の3つの立坑やぐら、荒尾市の万田坑立坑やぐら、大牟田市の宮原坑立坑やぐら、志免町の旧志免鉱業所竪坑櫓は、いずれも国指定の重要文化財に指定されております。また、万田坑跡、宮原坑跡は、国指定の史跡にも指定されております。当市におきましては、今年度赤平市炭鉱遺産文化財化検討委員会を設置し、7月18日に第1回委員会を開催し、炭鉱遺産の文化財化を通じた保存活用について議論を開始したところでございます。その中で議題にも上がりましたが、炭鉱遺産の文化財化を目指すに当たって、その評価や該当する範囲の選択、工程につきまして文化庁審議官の識見が大きいということから、まずは市内地元の炭鉱遺産を実際に見学をしていただき、今後の方針について助言をいただきたいと考えております。ただ、年内をめどに訪問していただく方向で調整しておりましたが、現在のところまだお越しいただいておりませんので、今後も引き続き早期の訪問に向けて調整を続けてまいりたいと考えております。取り組む文化財の種類ですが、当市の炭鉱遺産が該当する種類は、国の登録有形文化財、国指定の重要文化財、国選定の重要文化的景観、国指定の史跡など多岐にわたって可能性がありますことから、諸般の条件を勘案しながら、可能性のある文化財種別の登録、指定、選定に向けて取り組みを進めていきたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

質問 2番 五十嵐美知

国の文化財指定というのは本当にたくさんあるのです。国の登録有形文化財、あと国指定の重要文化的景観だとか史跡だとか、本当に多岐にわたっているのだなと。でも、そこは可能性があるということで、この文化財種別の登録や指定、選定に向けて取り組んでいくとのことですけれども、その体制づくりなんかは一体どのようになっているのか、この点もお願いします。

答弁 社会教育課長 伊藤寿雄(社会教育課長は2019年6月まで)

ガイダンス施設を含めました文化財の関係の体制ですが、まず先ほど言いました文化財化検討委員会、こちらのほうの協議はありますが、行政内の文化財保護室の体制としては、来年7月までにガイダンス施設が開設される予定となっているほか、本年度から炭鉱遺産の国の文化財指定、認定に向けた先ほど申し上げました文化財化検討委員会で協議を開始しているなど業務量の増大が確実な状況となっておりますので、我々教育委員会といたしましてはガイドを中心とした臨時職員1名、炭鉱遺産PR、特産品開発などを中心とした地域おこし協力隊2名、さらに文化財保護室として市職員の兼務業務を除外していただき、専任職員2名の配置につきまして理事者のほうに対しまして要望しているところであります。正職員以外につきましては、新年度予算の中で協議いただくことになり、正職員の配置につきましても、これは確定的なものではございませんが、市の職員体制全般にわたり決断いただくということになりますが、赤平市しごと・ひと・まち創生総合戦略の重点施策として本格的に実行する重要期間となっておりますので、この点を理由に引き続き市長部局のほうに対しましては要望させていただきたいというふうに考えております。以上です。

質問 2番 五十嵐美知

ただいま課長のほうからそういう答弁いただきましたけれども、市長、今の課長答弁一緒に聞いていたわけですけれども、市長はこれからの目的達成までの間、今の課長答弁に対してどう思いますか。

答弁 市長 菊島好孝(市長は2019年3月まで)

私もこの炭鉱遺産の活用につきましては、原課からの計画を聞いて、そして赤平市民のために残すべきものは残す、そして引き継いでいただくものは引き継いでいただいて、この赤平の歴史を、赤平のまちを将来に向かって日本の方々に認めていただこうという思いで、この総合戦略の重要課題については取り組んでいったわけでございます。ですから、いろんなこれからも課題はいっぱいあると思います。でも、私は、最終的には赤平の財政の危機を招くような、そういうような投資をしてまでもということはございません。目的は、今言ったように子供たちのために、あるいは先人たちのためにこの赤平をきちっと認識をしていただくのだと、引き継いでいただくのだと、その足跡である立坑やぐらをしっかりとみんなでもって守っていこうと。守り切れなくなる場合も財政面によってあるかもしれません。そのときには、ちゃんとみんなでもって見守り保存でもいいではないですか。5年に1回検証すると言っております。ですから、決して無理な財政負担をしてまでもやろうと思っていません。必ずいろんな面で国が補助してくれたり、あるいは市民が認めてくれたり、企業が認めてくれたり、そういう中での判断をしていかなければいけないというふうに思っておりますから、それでもやっぱりこの政策を立てた以上は目標に向かって努力をしていく、あらゆる努力を惜しまないと、そういう気概を持ってやっていかなければ何事も達成しないというふうに思っておりますので、これは今社会教育課長が答弁したように私も一緒になって頑張っていきたいというふうに思ってございます。

質問 2番 五十嵐美知

市長、私の質問の仕方まずかったかもしれません。さっき社会教育課長には国指定の文化財の認定だとか、そういうことに対して今たくさんありました。だから、その体制づくりちゃんとしていけるのかいと、なっているのかいと聞いたときに、さっき課長が市長部局に専任職を含めて要望していきたいというふうに言ったことに対して、市長はそれでいいですかと聞いたのです。それに対して、体制づくりに対して専任職を含めて市長はどのように思いますか。

答弁 市長 菊島好孝(市長は2019年3月まで)

その辺のことにつきましては、今後原課からいろいろ話を賜りまして、どういうふうにしたらいいのかということも含めて検討させていただきたいというふうに思います。

質問 2番 五十嵐美知

目的達成まででも結構ですから、しっかりと体制づくりはしていくべきだと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。次、②、遺産公園整備とSL等の展示について伺います。炭鉱遺産公園整備により新年度からガイダンス施設が開設されて運営されますが、例年開催されているTANtanまつりにあわせ、本年9月16日から10月5日まで学生が主体となり、アートプロジェクトが開催され、11月4日は炭鉱遺産見学ツアーと炭鉄港セミナーが開催され、私も参加させていただきましたが、ツアー客と炭鉄港セミナーには市民の参加を合わせ約140人ということで、みらい4階の会場は満席でありました。このような状況は、今の時代背景として、観光に訪れる方々の心引きつけるのは日本の歴史遺産や地域の文化遺産にあるのではないかと感じております。12月のあかびら広報に立坑見学者の内訳として、昨年の見学者は688人、本年は1,454人と掲載されており、九州の炭鉱遺産群にも平日にもかかわらず見学者は訪れておりました。まちづくりの観点からも当市の産業遺産を守り伝えることは、費用対効果を検証しつつも市内外に発信できるよう取り組んでいただきたいと思います。このような背景から、現在当市には一目にはわからなくひっそりと展示されているSLがございます。遺産公園付近にこのSLを展示できないものでしょうか。移設には多額な費用がかかるとも聞いておりますが、そこで一つの考えとして寄附型クラウドファンディングの手法もあるのではないかと。この点とお考えと、さらにコミュニティ広場に展示されているトロッコやロードヘッダーにつきましても移設して展示すべきではないかと思いますが、この点もあわせて伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 社会教育課長 伊藤寿雄(社会教育課長は2019年6月まで)

炭鉱遺産公園整備とSL等の展示についてお答えさせていただきます。SLに関しましては、現在北海道と自治体間連携による日本遺産登録を目指しております炭鉄港のストーリーとしても炭鉱との歴史性が深い状況にありまして、旧赤平山スキー場に設置されたままのSLにつきましてもできるだけ早期に炭鉱遺産公園内に移設したいと考えておりますが、移設費用は約5,000万円と試算されており、この費用に対する国の交付金や起債は見込まれず、財源確保が大きな課題となっております。議員よりクラウドファンディングの寄附金のお話がございましたが、市の現状といたしましては、昨年度に中空知ふるさと基金の取り崩し額5,400万円を炭鉱遺産に活用することを目的としてあかびら創生基金に積み立てており、本年度におきましては赤平市ふるさとガンバレ応援寄附金の活用目的項目として炭鉱遺産を保存継承したまちづくりに資する事業を追加し、約200件で約400万円のご寄附をいただいております。しかし、立坑やぐらを初めとした炭鉱遺産施設の緊急修繕費用の財源をいかに確保するかが優先的な課題であると考えておりまして、今後国からの文化財指定、大規模改修などの完了時期が見通された段階で、SLの移設を実行するための財源確保の方法について検討してまいりたいと思います。また、コミュニティ広場に設置されているトロッコ及びロードヘッダーにつきましては、自走枠工場や立坑やぐら内に同様の機械が保存されていることもありまして、炭鉱遺産見学のための路線の入り口と言える消防署前の交差点周辺、または踏切を通った直後の敷地など、わかりやすく、かつ関心を持ってインパクトを持てるような場所への移設に関して協議してまいりたいと思いますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

質問 2番 五十嵐美知

SLについては、優先順位があることも理解しましたので、わかりました。また、コミュニティ広場にあるものについては、わかりやすくインパクトのある展示の仕方に工夫していくということでありますので、理解いたしました。以上です。質問を終わります。

出典:赤平市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月14日 議事録 PDF(32ページ) 間違いを知らせる