赤平市議会 平成26年第2回定例会 2014年6月11日
歴史文化遺産保存について
2014年6月11日、赤平市議会の一般質問で、植村真美議員が「歴史文化遺産保存について」質問し、社会教育課長 蒲原英二が答弁しました。
- 質問者
- 植村真美 議員
- 答弁者
- 社会教育課長 蒲原英二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の議事日程の表記です。
質問 3番 植村真美
続きまして、大綱3、歴史文化遺産保存について、①、立坑の保存継承についてお伺いをさせていただきます。住友赤平立坑事務所が閉鎖されまして1年が経過をする中、所有者の制限のもと立坑公開が月に1日許されている状態でございます。その制限のもと赤平の魅力の一つである産業遺産を見に訪れる方々、人数も減ってきてございます。平成23年から24年にかけまして立坑の見学者が1,800名ほど来ていただいているのに対し、今期平成25年だけでいいますと244名といった状態でございます。赤平の炭鉱遺産をガイドする団体の活動の低迷も見られてございます。市民の活力の場が少なくなっている実情を目の当たりにすることは、大変残念なことでございますし、大変問題だと感じています。当市の歴史文化財産と言える立坑を所有している者との話し合いをさらに進めていただきたく思うことと、さらに公開可能な状態や存続のあり方をご検討いただきたく思ってございます。また、これまでも何度も質問をさせていただいてございますが、日本の中でも例のない立坑ヤードの空間を見ることのできる赤平立坑はこの北海道、日本の経済成長を支えた歴史産業遺産としての価値のあるものと訴えていかなければならないと考えてございます。また、平成24年で国の登録有形文化財の登録基準年数に達しているとも伺ってございます。これまでのご答弁の中では、道や関係機関との話し合いを進め、国の登録有形文化財に関してのご検討もいただくと伺ってございますが、その進行状況はどのようになっていますでしょうか。また、定住自立圏構想も進む中、近隣市町村と協力し合い、地域の歴史遺産を守るということの観点でお考えはいただけないでしょうか。改めて今後の保存状況の考え方をお聞かせいただきたく思います。よろしくお願いいたします。
答弁 社会教育課長 蒲原英二(社会教育課長は2016年12月まで)
立坑の保存継承の考え方についてお答えいたします。立坑につきましては、教育委員会といたしましても赤平市の歴史上大変重要な施設と認識はしているところです。初めに、国の登録有形文化財の登録についてですが、所有者及び占有者または保持者の同意が必要となり、申請に当たっては同意者からの申請になること、所有権その他の財産権を尊重することとなっていることから、所有者の同意並びに意向があれば申請することといたしますが、登録の手続といたしましては所有者の同意を受け、建築家等の意見書等の必要書類を添付し、北海道教育委員会経由で文化庁へ進達し、現地調査後に本申請の可否決定がされることとなります。北海道教育庁生涯学習推進局文化財・博物館課に近年の状況を確認したところ、明治から昭和20年代後半までの構造物の登録が多いとのことで、立坑やぐらのような産業構造物については登録の事例が少ないこともあり、可否についての判断は難しいとのことでした。登録については、以前からの課題として受けとめておりますが、所有者の意見等が尊重される案件でありますので、ご理解賜りたいと願います。続きまして、定住自立圏構想との関連でございますが、赤平市、芦別市、歌志内市、上砂川町の3市1町はいずれも中心市ではございませんので、炭鉱遺産を守るといった文化的観点からの連携は難しいと思います。また、本議会でご提案させていただいている定住自立圏の形成に関する協定書の政策分野として、現段階としては歴史に関する取り組み事項は盛り込まれておりません。ただし、地域資源を活用した農商工、観光振興が取り組み事項として記載されており、炭鉱遺産を地域の観光資源として捉えれば定住自立圏の中空知圏域内の観光ツアー等の一資源として連携することが可能となりますし、結果間接的な炭鉱遺産を守る活動につながる可能性があります。次に、立坑の見学に係る所有者との話し合いについては、平成26年度見学においては現在の通常月1回公開のほかに、フットパス開催日の公開と学習に係る場合の不定期公開の2点を要望として所有者へお願いしているところです。今後も市民活動等についてバックアップを行えるような体制を継続し、保存継承につきましても体制を整え、推進していきたいと思っておりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
質問 3番 植村真美
ただいまご答弁いただいた中で、やはり所有者の同意があればというところが全ての重要なキーワードとなっているというふうにお伺いいたします。ぜひ、さらに交渉していただいているというお話でしたが、さらにさらにそういったことの重要性も当市として強く求めていっていただきたいというふうに思ってございます。また、立坑やぐらの構造物は、登録上例がないということでございました。私は、例がないからやっていただきたいというふうに思ってございます。そういった重要性をぜひ当市としても訴えていただきたい、また関係者にも強く求めていただきたい、どうしたらそれが登録できるのだということをぜひ導き出していただきたいというふうに思ってございます。また、先ほど言われていました定住自立圏構想で炭鉱の部分は文化遺産の中では全体には共通していないというお話でございましたが、この空知の築かれた歴史の中でやはり炭鉱産業が栄えなければといったその現実、周りの地域も栄えなかったという現実がございます。ともに炭鉱の歴史背景の中で築いている地域事情というのがございますので、そういったものもしっかりと訴えかけていただきたいというふうに思ってございますので、よろしくお願いいたします。続きまして、②、これからの歴史資料館の考え方についてお伺いをいたします。住友小学校が閉校されまして、旧幼稚園に設置されてございます歴史資料館がそのままの状態になり、休止状態でございます。この問題については、以前より多くの議員からの質問がありまして、取り上げられてございます。それに対しての答弁を振り返ってもらいたいと思ってございますが、こういった事態になることは十分に予想されていたことでもございました。その現状を踏まえ、再度お尋ねいたします。今住友小学校が残る土地も借地であり、多額の借地代を年間通して所有者にお支払いをしているとも伺ってございます。そういった状況の中で、市民がこの歴史資料を自由に見ることができる環境ではないといった状態をどのように受けとめていらっしゃいますでしょうか。また、休止状態となっていますが、見学を希望する市民に対しては見学対応を早急に考えるべきであるとも考えますし、室内にある資料の管理状況におきましても学芸員や北海道でも歴史遺産や建造物を保存継承している団体もございますので、そういった知見者にも頼り、管理保存や集客方法を検討する組織体制を強化することも必要と考えてございます。そして、まだ旧公民館で眠る資料など赤平市全体の歴史資料の保存のあり方、今後のスケジュールを早急に考えてほしいと思いますが、この点につきましてはいかがでしょうか。
答弁 社会教育課長 蒲原英二(社会教育課長は2016年12月まで)
これからの歴史資料館の考え方についてお答えいたします。おっしゃるとおり、炭鉱歴史資料館については住友赤平小学校の閉校に伴い一時休館している状況です。炭鉱歴史資料館の管理状況ですが、予算委員会でもご説明させていただいたとおり今後は収蔵施設と位置づけることとなることから、今年度の予算について電気の切りかえ工事を行い、収蔵施設としての機能を維持するとともに、保存状況の確認等は定期的に職員が確認に行き、清掃等を行い、資料が自由に見れないことについては研究、学習目的の場合のみ一部公開をしていきます。校舎の取り壊し時期については、ご質問のとおり白紙の状態で、土地の賃借料については旧住友赤平小学校及び炭鉱歴史資料館だけではなく、他の借地とあわせて支払っておりますので、ご理解願います。続きまして、以前からのご質問で複数の議員より炭鉱歴史資料館の今後についてご質問いただいていたところですが、基本的な炭鉱歴史資料館の今後については郷土資料との合同展示等も視野に入れ、閉校した学校等の遊休公共施設の利用の計画方針などにより設置場所が左右されることから、今後の推移を踏まえながら設置に向けての提案をしていきたいと思います。しかしながら、炭鉱歴史資料館については、教育委員会としても赤平の産業を継承する重要な施設と考えることから、常設展示ができる代替施設を選定し、早期の再開を目指してまいります。また、今年度におきましては赤平市の炭鉱歴史資料のPRも兼ねまして、札幌国際芸術祭2014で以前から赤平とつながりの深い札幌市立大学教授の上遠野敏先生からの展示協力があり、資料館より炭鉱資料を貸し出しております。芸術祭のエキシビションとして、7月19日から9月28日まで「北海道のアーティストが表現する「都市と自然」―「時の座標軸」―」をテーマに札幌大通地下ギャラリー500メートル美術館にて展示されます。最後に、組織体制の強化についてですが、資料館の代替施設が決定した場合において地元地権者や関連団体に協力等を得ながら体制の強化を図っていきたいと思いますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
質問 3番 植村真美
収蔵施設として考えるということでございました。それで、やはりもう少し歴史資料に対する愛着というのですか、維持するにも維持の仕方等もございますし、またさらにちょっと私個人的にも心配していますのが紙のものであったりとか、繊細な素材でできている歴史資料の部分も湿度であったりとか、そういったことも関係してくるというふうにございますので、ぜひ専門家の方のご指導を仰ぎながら保存継承できる環境をすぐにでもつくっていただきたいというふうに思ってございます。また、先ほどのご答弁の後半の中に札幌でのPRで遺産を貸してということもわかります。でも、赤平市民がいつでも見れる状態ではなくて、札幌に足を向けなければ見れない現実だったりとか、やはり赤平市民が通常に見れる状態ではないというところに私はすごく問題だと思っています。どうして特定の人だけしか見れないのか、そういう状態はやはり私の中では納得はいきません。市外では見れて、市外の方が関心を持ってもらうとかではなくて、赤平市民が常に見れる状態をつくる、そして自分自身のまちに誇りを持つためにそういった場が必要だというふうに考えます。そして、市外の方にそれに興味を抱いてもらい、赤平にまた足を運んでくれる、そしてそこから新たな交流が生まれる、自分たちの地域に対して誇らしげに感じる、そういった地域のことを思う人材を発掘する魅力が歴史文化遺産にはあるというふうに私は思ってございます。ですから、そういったことを自分自身の中でも日ごろから感じていること、そしてまた外に自慢をする意識というか、またそういったところから周りの人たちも興味を抱いてもらって赤平に目を向けてもらうという、そういった循環の部分でまた赤平にいることも誇らしげに思ってくるのではないかなというふうに感じてございますので、ぜひ同じそういった気持ちを持って、今後早期の再開を目指してお考えいただけるという今お答えでございましたので、ぜひ関係者との協議を進めていただきたく、またさらによりよい方向へと構築していただきたく思ってございますので、よろしくお願いいたします。③、市民の意識改革についてお尋ねいたします。市内の歴史文化遺産を保存継承していくのは、市民の方々の理解も必要になってくると思います。自分たちが生まれ育ったまちの歴史を大切にすることは、その者自身の誇りであり、自信につながっていくことと思います。その歴史の部分をしっかりと地域教育で支えていくことができないと、その自信は高まっていかないものと考えます。地方に出て赤平出身と自信を持って言えるような、そんな子供たちを育むために私たちが自信を持って自分たちのまちの歴史を子供たちに伝えていくこと、そういった環境をつくり出すことが大切と考えてございます。そこで、広報あかびらに赤平の歴史に関する連載記事を載せ、広報を見ると赤平の歴史学習が自然にできる、また家族との会話を通して赤平の歴史について学べるなど、市全体で歴史文化遺産について興味を持ち、その機運を高めることのきっかけづくりにつなげてほしいと考えてございますが、この点につきましてはいかがでしょうか。
答弁 社会教育課長 蒲原英二(社会教育課長は2016年12月まで)
市民の意識改革についてお答えいたします。赤平の歴史を後世に継承することは、非常に大切なことであります。既に子供たちは、炭鉱を中心とした副読本を活用した授業や立坑並びにズリ山の見学、さらには元炭鉱マンのお話を聞く機会を授業の中に取り入れるなど、以前よりまちの歴史に触れる機会がふえつつありますが、今後もこうした場の拡大に努めてまいりたいと思います。そこで、広報あかびらに連載記事を掲載してはどうかとのご質問でございますが、歴史資料館の課題はあるものの、赤平市史やふるさと文庫、炭鉱遺産の見学会などを通じて歴史の理解を深める方法もございますので、現段階としてはこうしたものを十分ご活用いただきたいと思います。しかし、本年度は市制施行60周年の記念すべき年、さらに住友炭砿閉山20周年の年でもありますので、赤平の歴史を振り返る記事の掲載を予定しており、こうした何らかの節目や事象に合わせて広報紙の活用を行ってまいりたいと思いますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
質問 3番 植村真美
この広報の掲載についてですが、当別町で行われている背景がございまして、まさに町の担当者みずからその掲載を考えて、その文面も構築し、またさらに町長の挨拶の至るところにでもいろいろな歴史に関する部分などの表現もされ始めたということの活動の経過とかも聞いてございますので、十分に他市の取り組みとかもご参考にしていただきながら今後の構築に努めていただきたいと。そしてまた、60周年の掲載でいろいろと今ご検討いただいているということでございますので、そのあたりも含めて期待してございますので、よろしくお願いいたします。この件につきまして、前半に今資料館の体制づくり、立坑の今後の保存の方法等を含め、さらにご検討いただけるという力強いご答弁いただきました。引き続き大変期待してその経過を応援させていただきたいと思ってございますので、よろしくお願いいたします。