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網走市議会 令和5年第4回定例会 2023年12月12日

2項目めの子宮頸がんワクチンについて

2023年12月12日、網走市議会の一般質問で、永本浩子議員が「2項目めの子宮頸がんワクチンについて」質問し、健康福祉部参事監 永森浩子が答弁しました。

質問者
永本浩子 議員
答弁者
健康福祉部参事監 永森浩子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 永本浩子

それでは、次に2項目めの子宮頸がんワクチンについてお伺いいたします。先日、国立がんセンターが2018年から19年に診断された1歳から14歳の小児と15歳から39歳までのAYA世代のがん患者のデータを公表いたしました。それによりますと、20歳から39歳の世代のがんは女性が8割を占め、AYA世代全体の39%が子宮頸がんであり、乳がんの12%と比べると3倍以上で、子宮頸がんが最も多いという結果でございました。改めて予防と早期発見の重要性を認識したところでございます。そこで、子宮頸がんワクチンについては、ちょうど2年前の令和3年12月に詳しく質問させていただきましたが、昨年4月から積極勧奨が再開され、本年4月からは待望の9価ワクチンが定期接種化されました。昨年からの接種状況につきましては、先ほど深津議員のほうから質問がありましたので、そこは省きまして、私のほうからはワクチンの種類別に分けて接種状況をお伺いいたします。また、副反応の有無についても併せてお伺いいたします。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

ワクチンの種類別の割合につきましては、令和4年度におきましては接種実人数の割合で、サーバリックスが15.2%、ガーダシルが84.8%でした。令和5年度におきましては、10月末時点での接種実人数の割合で、サーバリックスが2.8%、ガーダシルが16.3%、本年度新たに追加したシルガードが80.9%となっております。接種後の副反応につきましては、腕の痛みや腫れなどの一般的な副反応の統計は取っておりませんが、健康被害救済制度の申請に至るような重篤な副反応の報告はございません。

質問 永本浩子

まずは重篤な副反応がなかったということで安心いたしました。また、9価ワクチンが公費負担になって、接種がかなり増えてきているということで、受ける側の皆さんも同じ受けるなら効果の高い9価ワクチンを選択していることがわかり、情報が届いていることの一つの証左であると思います。しかし、パーセント的にはまだまだ低い状況です。特にキャッチアップ対象者の女性は来年度末の令和7年3月31日までということで、あと1年4か月で助成はなくなってしまいます。今後の対策として、先ほどもさらなる周知という答弁ではありましたが、ここは少し角度を変えた取組が必要なのではないかと考えているところでございます。2年前に質問したときにも言わせていただきましたが、ヒトパピローマウイルス、いわゆるHPVの感染を予防する子宮頸がんワクチンは、男性の肛門がん、陰茎がん、中咽頭がんにも有効でございます。海外では既に約40か国で男性への接種が公費助成されており、早くから男女ともに公費助成されたオーストラリアでは5年後の2028年には子宮頸がんが撲滅できるというところまで来ております。また、高い接種率を維持しているイギリスでは、接種していない人たちの感染率も下がっている、集団感染がきちんとなされているということがデータで確認されております。こうした世界的な背景を受け、厚生労働省はHPVワクチンの男性接種の定期接種化を今検討しております。しかし、このような情報は知らない人が大半ではないかと思います。コロナワクチンも次の段階に移ろうとしている今、男性への接種の意義や世界の取組状況など、今までにない角度から周知することで、今停滞している子宮頸がんワクチンの追い風になるのではないかと考えます。また、副反応に対する当時の報道により、ネガティブなイメージから接種に踏み出せない人も多いのではないでしょうか。そうした不安を払拭するためにも、セミナーの開催や学校でのがん教育などで丁寧に説明する機会を設けるなど、積極的に周知をしていただくときかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

男性への接種の意義の周知についてでありますが、子宮以外の部分のがんにも予防効果があり、男性にも接種できるワクチンが1種類あることは認識しておりますが、現時点では市民周知は行っておりません。今後におきましては、市内の医療機関でのワクチンの取扱い状況や他自治体の例を調査し、周知につきましては検討してまいります。また、来年度、対象者や保護者などを含めた女性向けに医師などによる女性の健康に関する講演会の開催を企画したいと考えておりますので、その中でも男性の接種の意義を含めた子宮頸がんワクチンの周知を行ってまいります。

質問 永本浩子

講演会を企画していただける、またその講演会の中で男性への接種の意義についても触れていただけるということで、大変うれしく思います。そして、当日講演会に参加できない方も多数いらっしゃるかと思います。より多くの方に視聴していただき、女性の健康や子宮頸がんワクチンの正しい知識を深めていただくためにも、自宅など会場以外でも視聴できるようにライブ配信をしていただくことはできないでしょうか。また、QRコードを使って市のホームページや個別勧奨の案内からも視聴できるようにするなど、より多くの方に周知できる方法を検討していただければと考えております。講師の方の許可も必要かとは思いますが、接種すべきか迷っている方のよりよい判断材料になり、親子で視聴できれば女性の健康への知識を共有でき、大きな効果を得られると思いますが、この点はいかがでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

受講の方法につきましては、今議員から御助言いただいた方法も含め、講師の方とも御相談しながら検討してまいりたいと思っております。

質問 永本浩子

ぜひ検討をお願いいたします。また、学校でのがん教育ですが、埼玉県熊谷市の中学校では、子宮頸がんをワクチンで予防することの大切さを伝えるがん教育の授業を行ったときに、「女子だけ無料でずるい」という声が男子生徒から上がったそうです。年間約1万1,000人の女性が子宮頸がんになり、3,000人近くの方が毎年亡くなっている現実。20代から30代の若い子育て世代の女性が多いことから、マザーキラーと呼ばれていること。主に性交渉で感染し、男性にもワクチンを接種することで男性自身を肛門がん等から守ると同時に、パートナーへの感染も防ぐことができること。日本では無料で接種を受けられるのは小学6年生から高校1年生相当の女子のみで、男性接種は2020年12月に9歳以上が接種の承認はされましたが、あくまでも任意接種のため、3回分の接種費用5万円から6万円は全額自己負担となること。こうした内容に対して上がった「女子だけずるい」という生徒や保護者の声を受け、熊谷市は本年9月から県内初となる男性接種への公費助成をスタートさせました。全国的にも男性接種の公費助成の流れが広がっており、千葉県いすみ市や秋田県にかほ市、山形県南陽市など9自治体が実施しております。当市におきましても、男性接種の公費助成をぜひ検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

男性接種への公費助成についてでありますが、令和5年9月時点の北海道による調査結果では、道内で男性へのワクチン助成を実施している自治体は2か所のみとなっております。現時点で、男性の接種に対する公費助成を行う考えはありませんが、現在厚生労働省において、定期接種化への検討が行われていると承知しておりますので、国の動向を注視してまいります。

質問 永本浩子

これから国のほうが動いてくるかとは思いますけれども、ぜひ他自治体の動き等も察知しながら、当市といたしましても検討していただければと思います。また、先ほどは講習会、講演会等は開催していただけるということでしたが、ぜひ学校の授業等でもがん教育でもぜひ取組を検討していただければと思います。予防と同時に大切なのが、早期発見でございます。そのために、2年前の質問では、当市で従来から行われていた子宮粘膜から採取した細胞に異常がないかを顕微鏡で確認する細胞診に加えて、ウイルス感染を調べるHPV検査を併用すると前がん状態の病変も見落としがなくなるため、導入をお願いしたところでございます。おかげさまで令和4年度から導入していただきましたが、その後の利用状況はどのようになっているのでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

HPV検査導入後の利用状況についてでありますが、当市では令和4年度より市の集団健診で子宮頸がん検診のオプションとして、25歳から60歳を対象にHPV検査を開始いたしました。実績といたしましては、令和4年度におきましては、対象者242名中、HPV検査受診者は133名で54.9%の方が受検しました。令和5年度におきましては、秋の健診終了時点で対象者170名中、HPV検査受診者は99名で58.2%の方が受検しています。今後におきましても、市の助成により安価で受検できることになっておりますので、利用促進に向けて取り組んでいきたいと考えております。

質問 永本浩子

導入から2年でもっと少ないかと思っていましたけれども、現時点で58.2%だということは、年度末にはさらに上がるかと思いますので、うれしい限りでございます。今後も安価で検査が受けられることとプラスして、前がん状態の見落としがなくなることをしっかりと周知をしていただけるようにお願いしたいと思います。また、埼玉県所沢市では、今年度希望する28歳の女性に対して、HPVウイルスの感染状況を調べられる検査キットを無料配布したそうでございます。発症リスクが高まる30歳を前に、検査キットを使って検査してもらうことで、子宮頸がんの予防や検診の受診、早期治療につなげることが目的です。事業内容は、本年度で28歳になる市内在住の女性約1,800人に検査キットの申請案内を送付、その中に子宮頸がんに関する資料も同封して、情報周知の効果も図り、積極的な検診の受診も促しております。検査キットは、自宅で簡単に行えるもので、使用後に指定業者に郵送すると一、二週間でインターネット上の専用ページから結果がわかるようになっております。誰にも知られず、どんな時間帯でも検査ができ、自身の感染状況を知ることができます。若い女性にとっては非常に利用しやすいのではないかと考えます。所沢市では約1,800人でしたが、当市では28歳の女性は何人くらいいらっしゃるのでしょうか。また、検査キットもそれほど高くはないと思われます。その後の検診の受診にもつながるものと思います。当市におきましてもぜひ導入を検討していただきたいと思いますが、市の御所見をお伺いいたします。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

HPV検査キットの無料配布についてでありますが、子宮がんの集団検診にHPV検査をオプションで導入し、本年で2年目となります。受検される方には四、五年に一度の間隔での受診を勧めていることから、当面は子宮がん検診オプションでのHPV検査を継続し、その受検状況を見ながら検査キットの無料配布について研究してまいりたいと思っております。

質問 永本浩子

私も提案してオプションでつけていただいた事業が現在2年目ということで、ぜひしっかりと推進しながら、こういった角度での取組もまた必要になるかなと思っております。20代、30代の子育て世代の若い女性が予防できるのにもかかわらず、いまだに毎年約3,000人が子宮頸がんで亡くなっております。1万1,000人が罹患し、多くの方が子宮を失っております。当市は検診の受診率も低く、その課題を克服するためにも、様々な角度から行動を起こしていくことが大切なのではないかと痛感いたします。当市の大切な子育て世代の女性の命を守るためにも、子供から大事なママを奪わないためにも、前向きな様々な角度からの検討をお願いしたいと思っております。

出典:網走市議会 令和5年第4回定例会 2023年12月12日 議事録 PDF(35ページ) 間違いを知らせる