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網走市議会 令和5年第4回定例会 2023年12月12日

孤独や孤立をなくす地域の支え合いにおける担い手不足への対応と社会的処方について

2023年12月12日、網走市議会の一般質問で、里見哲也議員が「孤独や孤立をなくす地域の支え合いにおける担い手不足への対応と社会的処方について」質問し、健康福祉部長 結城慎二が答弁しました。

質問者
里見哲也 議員
答弁者
健康福祉部長 結城慎二

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 里見哲也

-登壇- 希政会の里見哲也です。今日は大きく二つ質問をさせていただきます。まず、孤独や孤立をなくす地域の支え合いにおける担い手不足への対応と社会的処方について伺います。私、9月の一般質問において、地域のつながりについて質問させていただきましたが、その後10月に八戸市で開催された全国都市問題会議に参加しまして、全国においても同様な課題があるということが議題となりましたので、そこでの学びも通して、改めて今回質問をいたします。全国的に少子高齢化、人口減少が進展する中では、行政が対応できる範囲はおのずと縮小していくことが避けられなくなる場面が出てくるとも言われています。そこでは、自分たちが住むその地域の課題のうち、住民同士による支え合いの地域づくりを推進する必要が出てくるとの一部報告がありました。当市においても、先ほど古田議員から質問がありましたから重複するところは大分割愛しますけれども、この町内会ほか地域住民同士のつながりに取り組む活動、また、高齢者に限らず子供たちを育成する市民活動もされていますが、一方で担い手不足が深刻化しているという、先ほどの話のとおりですが、この担い手不足の深刻化に対し、何らかの手立てが必要と考えていますが、この点、行政はどのような支援をされているか伺います。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

地域住民の活動団体における担い手不足に対する支援についてでございますが、高齢者が住み慣れた地域で安心をして生活し続けることができるように、平成29年度より生活支援体制整備事業を通じて、委託先である網走市社会福祉協議会と協働の取組を進めており、各地区との協議においても活動の担い手不足の声をお聞きしております。この要因といたしましては、中心となる担い手の高齢化に加え、地域社会を取り巻く環境の変化やコミュニティー意識の希薄化、コロナ禍における活動の停滞など様々なものが考えられますが、高齢化が進展する中にあっては、支え合いの基盤となる町内会や老人クラブなど、地域団体の活動を支援していくことは重要な課題であると認識をしております。これらの課題に対する取組といたしましては、従来の各地区における協議や地域活動の取組のサポートに加え、今年度はシニア世代の方に向け社会参加をテーマとした研修会を開催をいたしました。内容といたしましては、社会参加や生きがいづくり、支え合いへの理解を深める講演を行ったほか、町内会、老人クラブ、高齢者ふれあいの家などの身近にある社会参加の場の紹介を行ったところです。このように、知識や経験を生かせる場を知っていただく機会を通じて、社会参加の促進を図り、担い手不足の解消へつなげていく取組を引き続き行ってまいりたいと考えております。

質問 里見哲也

ただいま説明していただいた中で、シニア向けの研修会、これは先月開催された「シニアの力が地域を変える」というテーマで、私も参加させていただきました。とてもわかりやすい内容で、私自身も先日ボランティア登録をしてきました。今回のこの内容は、全市的な課題としての研修会でありましたが、地域活動などは地域ごとに状況が違う場合もありますので、まちづくりふれあい懇談会のように地域ごとに開催すると、より効果が期待できるのかなというふうに考えますがいかがでしょうか。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

先日、外部講師をお願いをしまして研修会を実施しました。私も参加をいたしましたので、内容はすばらしいものであったという、私個人的な感想も持っております。ただ、まちづくりふれあい懇談会だと回数が多くなって、その都度全ての会場に外部の先生を呼ぶのはなかなか難しいですので、やはりああいった全体の研修会で学んだことを、その参加された方が地域に戻ってそれをフィードバックしていただくという仕組みづくりのほうが現実的ではないかなというふうに考えております。

質問 里見哲也

わかりました。ちなみに、現在活発な活動をされている地区、地域ですね、例えば鉄南ですとか大曲の西地区、それからつくしヶ丘でも地域イベントを最近やられたりとか、ほかでもビールパーティー等実施されているところありますが、いずれも中心となって活動してくださるキーマンですね。組織としての役というよりもキーマンがいて、その存在は大きいかなというふうに思いました。この地域課題の解決には行政からの要請というよりは、本来は地域住民同士の自発的な活動があって、それを行政が支援するという形態が理想なのだとは思うのですが、現実は担い手不足の状態でありますから、このキーマンの掘り起こしなどの支援もぜひお願いしたいなと思います。続いて、同様の課題ではありますが、先ほど言いました全国都市問題会議では、イギリスが発祥の「社会的処方」というものについて発言がありました。この内容は、人のつながりを処方、コーディネートする。つまり人と人とをつなげることで、人の元気を維持・復活させるというものです。これはある面で、孤独・孤立防止の対策でもありますし、処方とはいっても医療とは別の領域です。例えば、人が集まるためのきっかけづくり、集まりやすくするというような、文化的なようなものが年齢も問わないと思いますし、あるいは体験型、参加型のようなものが向いているかもしれません。方向性としては同じですが、住民が自らの行動で、自分たちが楽しんで参加し合うという、言わば自助から、その地区のみんなへの共助につなげる活動になるというふうに考えます。これを浸透させるためには、恐らく地域のシニア世代への働きかけがやはり必要であって、この自発的な取組が進めば公の役割は調整力へと変容していくのだろうと思われます。そこで、この処方とか自発的なという、このあたりについて市の認識を伺います。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

自助から共助につなげるための調整についてでありますが、高齢者が住み慣れた地域でいつまでも健康で生き生きと生活していくためには、地域との関わりを持って自分のできることを通じて様々な形で社会参加することが重要であると考えます。そして、このことが自身の介護予防にもつながるものと考えております。また、見守りや支え合いの観点からは、地域の中で日頃から互いに声をかけ合う関係をつくっていただくことが大切だと考えております。このことにより、社会的な孤立を防ぎ、地域活動の活性化につながるものであると考えております。このため、生活支援体制整備事業においては、一人一人ができる範囲の活動を行うための自助を支援し、地域がつながり合う互助を広げていくきっかけづくりとして、地域での活動やアイデアの実現を支援してまいりました。取組の一つといたしましては、各地区における協議において、社会参加の場や地域資源の情報を求める声が多かったことを受け、令和3年度に民間・行政をまたいだ情報集約をした高齢者お役立ち情報を発行いたしました。また、地区のおける取組では、地域企業や学校の協力を得て、イベントを通じ世代間交流を図った事例も出てきております。こうした地域における先進的な活動を各地区と共有することによりまして、生活支援体制整備事業を推進し、各地区における取組の支援を図るとともに、社会参加やボランティアを考えている方への情報提供やマッチングを通じて、地域の支え合いの仕組みづくりにつなげていきたいと考えております。

質問 里見哲也

市の考えている方向性について、現状を理解しました。自分たちの住む地域での自助については、これは市民全体の理解も必要でありますけれども、ぜひ時間をかけてでも持続可能なまちづくりの取組の一つとして、ぜひ推進してください。ありがとうございました。

出典:網走市議会 令和5年第4回定例会 2023年12月12日 議事録 PDF(44ページ) 間違いを知らせる