みんなの議会

網走市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月20日

地域猫の考え方について

2023年6月20日、網走市議会の一般質問で、澤谷淳子議員が「地域猫の考え方について」質問し、市民環境部長 田邊雄三が答弁しました。

質問者
澤谷淳子 議員
答弁者
市民環境部長 田邊雄三

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 澤谷淳子

-登壇- 公明クラブの澤谷でございます。通告のとおり、2項目質問させていただきます。初めに、地域猫の考え方についてお伺いいたします。近頃、私の住む向陽と錦町の辺りとか、また向陽の坂の下の旧古川町の辺り、また、海岸町にお住まいの方から相次いで、飼い主のいない親猫、子猫等、いわゆる野良猫がいて、その野良猫が後をついてきて困るとか、子猫が数匹鳴いているのが気になって、もうようやく2匹だけ確保してそのまま飼ってしまったとか、車庫で子猫が生まれてずっともう住まわせてあげているとか、あと、避妊・去勢手術を自費で負担し野良猫を増やさないようにしているがもう限界であるなど、相談を受ける機会がありました。一度、原課に猫の保護などはどうしていますかと問い合わせたところ、そういうことはやっていないとのことでしたので、これは網走ばかりではなく、地方自治体でこの野良猫のことをやっている自治体が北海道は北見、札幌、旭川しかなくて、ほとんどがやっていないそうでした。そこで、民間の保護団体を網走で私自身が探したのですけれども、結局当市には民間の保護団体もありませんでした。そんなとき、テレビで日本動物愛護協会の公共広告で、耳の先をカットして地域で飼育する地域猫というCMを目にするようになりました。CMの地域猫とは新しい考え方だと思いますが、昔から個人的に野良猫に御飯を用意したり、面倒を見ている人はいたと思います。現在の地域猫とはどのような違いか、認識などをお伺いしたいと思います。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

野良猫と地域猫ですけれども、野良猫は飼い主のいない猫が屋外で生活するもの、地域猫は地域住民の理解の下で、住民やボランティアグループの人たちが地域に居着いた野良猫に不妊・去勢手術を施して、これ以上増えないようにしてその猫が命を全うするまで一代限りでその地域で適切に管理されている猫と認識しております。

質問 澤谷淳子

そうしますと、野良猫は本当に好き勝手に生きているというか。それで、ただ善意から野良猫に餌を与えている人は今もいます。ベッドを与えたり、でもまれに、逆に御近所からその方自体が嫌がられたりして、これは法的には何か問題になることというのはないのでしょうか。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

餌やりについての法的な問題についてですが、野良猫に餌を与えること自体は法的な問題はないのですが、無責任に餌を与え続けることが原因で、ふん尿や悪臭など周囲の環境に悪影響を与えている場合は、被害を受けている方からの訴えで飼い主とみなされ、損害賠償の支払いを命じられている判例がございます。

質問 澤谷淳子

そういう判例がやっぱりあるのですね。そうしますと、もし地域猫のことを学ぶ機会があったらぜひそういう、ペットを飼っている方はペット保険など今ありますので、それに賠償責任保険もつけて契約すれば何かあったときは大丈夫なのですけれども、個人賠償責任というのを入ってもらいたいのですが、この個人賠償責任は単独での保険がなくて、自動車保険や火災保険に附帯契約で契約するしかないのですよね。そういうことも含めて、そういう勉強会などがあったときには、ペットに餌をやっている方はぜひ保険も入るといいですよなども周知できればなと今思いました。それで、次の質問なのですけれども、当市で猫の苦情や相談などはあったのでしょうか。件数などわかればお願いします。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

猫に関する問合せ、苦情としては、令和2年度2件、令和3年度1件、令和4年度4件となっております。内容は、令和2年度は、野良猫に餌をやり周囲にふんをしていく、知らない猫が住みついている。令和3年度は、放し飼いをする人がいる。令和4年度は、放し飼い、野良猫への餌やり、そして空き家への猫の住みつきが1件となっております。

質問 澤谷淳子

やっぱり苦情はあったのですけれども、お隣のまちの北見市とかはもっとすごかったようなので、これからちょっとお話ししたいと思いますけれども、全国的には北海道は本来冬の厳冬期があるため、野良猫はあまりいないと考えられていますが、今言ったような家猫が野良猫になったり、空き家などに住みついたり、一定数の野良猫は当市にもいます。幸い、病気やけがで傷ついた猫は保健所、振興局で保護して回復後に新たな飼い主に譲渡するという、そこまでやってくれています。本来は野良猫も保護して譲渡会をしてというやり方がいいのかもしれませんが、そもそも保護ボランティア団体が網走にはないので、立ち上げるところから始まるのはハードルも高く、その間にも野良猫が出産してさらに増えてしまいます。猫のためにも産ませない、増やさないようにして、年数はかかりますけれども、行く行くは野良猫がいなくなるようにする考えです。お隣の北見市は積極的に地域猫活動に取り組んでいることを知り、調べてみました。あくまでも北見市は既に保護ボランティア団体が二、三団体、もっとあるかもしれませんけれども、その状態でできたことかもしれません。北見市はまず地域おこし協力隊犬猫愛護推進員を採用しました。その推進員さんは大変熱意のある方で、札幌のボランティア団体で保護猫活動をしていたことがあり、保護、譲渡ではとても追いつかない、増えないようにするのがベストと実体験から考えていたそうで、東京練馬区の地域猫活動の第一人者である区職員の方を招き、地域猫講演会を開催しました。野良猫の保護に興味のある人、野良猫は逆に迷惑と思っている人、飼えないけれども餌をあげている人、今猫を飼っている人など、様々な方が60名も参加してくれたそうです。また、市民向けと別に市職員向けに別にこの講演会を開催しまして、この市職員のほうは20名が参加したとのことでした。この講演の後、本格的に地域猫活動が始まり取り組まれ、避妊・去勢手術の昨年度実績は400匹になったそうです。手術済みの目印の桜の花びらのような猫の耳の先をカットして、その猫が御飯やトイレや寝床を提供する人とそうしたくない人とともに、地域で一緒に暮らしています。これにより野良猫の苦情数も本当に減ったというふうにお聞きしています。しかし、先ほどの答弁にあったように、やはり野良猫を快く思わない人もおりますから、まず地域で飼う地域猫の考え方を広く普及させるために、網走でも地域猫セミナーを開催していただけないでしょうか。決して、北見市のような取組をいきなり望んではいません。まず網走の猫の苦情件数は少ないですけれども、猫の実態もまだわかりませんので、まず地域で理解し合うことが必要ですし、何よりこの活動は団体がなくても個人でもできるため、生活スタイルをあまり変えずに思いのある方からどなたでもできますので、知るためのセミナー開催をぜひお願いします。現在、個人で自費を投じて活動している方からも、まず周囲にこのことを知ってもらいたいというふうにおっしゃっていましたので、これはいかがでしょうか。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

地域猫活動につきましては、議員御案内の北見市での事例などのように、愛護動物であり繁殖能力の高い猫が野良猫となり、その対策、対応として取り組む自治体が増えているところであります。対策としてうまくいっているところ、そうではないところもあり、取組を支えるボランティアや地域の人の理解と協力が必要となってまいります。取組をしている自治体を参考に、セミナーなどで地域猫活動を知る機会について、どのような方法で開催できるか検討してまいりたいと考えております。

質問 澤谷淳子

先ほども言いました保険のことなども、そのセミナーをやるときはぜひつけ加えて、よろしくお願いいたします。

出典:網走市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月20日 議事録 PDF(33ページ) 間違いを知らせる