みんなの議会

網走市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月10日

市政執行方針並びに教育行政方針について

2023年3月10日、網走市議会の一般質問で、澤谷淳子議員が「市政執行方針並びに教育行政方針について」質問し、市長 水谷洋一、教育長 岩永雅浩が答弁しました。

質問者
澤谷淳子 議員
答弁者
市長 水谷洋一、教育長 岩永雅浩

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 澤谷淳子

-登壇- 公明クラブの澤谷でございます。長引くコロナ禍や昨年末の物価高騰、いまだ終結の見通しが見えないウクライナ情勢、円安、世界的なインフレなど、まだまだ先行き不透明な昨今です。しかしながら、コロナの感染状況は楽観できないものの行動規制がなくなったことで、社会・経済活動が活発化し、先月、網走で開催された流氷まつりにも多くの観光客の皆さんと市民の皆さんが参加してくださり、にぎわいが戻って明るい機運に包まれていました。本年は、国内外の難局を乗り越え、日本が再生への歩みを着実に進めていくターニングポイントの年になればとの希望を感じるものでした。それでは、公明クラブを代表いたしまして、市政執行方針並びに教育行政方針について質問をさせていただきます。初めに、当市の財政状況についてです。農林水産省が2月に発表した2022年農林水産物・食品の輸出額を見ますと、1兆4,148億円、前年比14.3%、10年連続で過去最高を更新しました。コロナ禍からの経済回復で外食向けが好調で、円安進行により価格競争力が高まったことも追い風となって、コロナ拡大前の2019年に比べても約5,000億円も増えています。とりわけ昨年12月の輸出額では1,308億円、前年同月比7.5%増と、単月としても過去最高を記録しています。ホタテや日本酒、果物など海外で根強い人気を誇る品目だけでなく、幅広い項目で輸出は伸びており、関係者の皆様の努力のたまものと敬意を表します。これらは、2030年輸出額5兆円の政府目標の達成に向け、大きな弾みとなっています。当市はまさにこの一次産業、基幹産業の好調に支えられながら、税収約49億6,000万円と増収が続いています。ありがたいことに、ふるさと寄附金も22億円と年々増えております。ただ、重油漏れ事故の真相がいまだ不明であることや、ふるさと寄附金もPRの工夫次第かもしれませんが、いつまでもこの状況が続くかは未知数です。コロナ禍にも人口減にも不思議と負けないで税収は増えている当市の今後の見通しについて見解を伺います。次に、ロシアのウクライナ侵攻などを背景としたエネルギー価格高騰に対する支援についてです。物価高騰の影響で家計の苦しさが増し、内閣府が1月24日に公表した世論調査では、今後、政府が力を入れるべき政策について物価対策が64%に上り、最大の関心事になっていました。そもそも政府は、地方創生臨時交付金を新型コロナの感染拡大の防止と、その強い影響を受けて苦しんでいる住民の暮らしや地域経済の支援のため、各自治体の実績に応じて活用できる自由度の高い交付金を用意しました。さらに、物価高騰対策として2回にわたって総合経済対策を行い、特に国民の皆さんの苦しい生活の実情を踏まえ、同交付金を拡充し、4月に1兆円、10月には4,000億円を積み増しして、各自治体の判断で自由な施策に活用できるよう交付金を分配しています。当市も昨年末、物価高騰支援として1万円の商品券を全世帯に配布できたところです。しかし、厳寒の冬を迎え、電気料金の高さに悲鳴が聞こえる今、さらに政府は前例なき支援策として電気料金・都市ガス料金の値引きを始めました。1月使用分から使用料に応じ、電気はキロワットアワー毎7円、都市ガスは立方メートル毎30円を値引きします。今後さらなる電気料金の値上がりが懸念されることもあり、予備費を投入し、電気料金の追加支援も検討すると報じられております。今回、当市も水道料金2か月分減免の予算審査を行いましたが、釧路市では水道の基本料金全額免除を既に昨年9月に決定し、11月から2月の4か月間、対策を講じています。物価高騰が続いた場合、水道料金の減免延長、継続性についてはどのようにお考えでしょうか。また、都市ガスのない網走ですので、LPガスの値引きはいかがでしょうか。臨時交付金において、電気・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金が3月中に追加交付決定予定と聞いております。ぜひともLPガスの値引き支援を実施していただきたいです。見解をお伺いします。次に、少子化対策です。結婚新生活支援事業を、以前に一般質問させていただきました。そのときは先進地のモデルにこだわり過ぎていましたので、残念ながら検討していただきましたが、実現には至りませんでした。もっとシンプルに結婚したカップルが安心して生活になじめるよう家賃補助をしてはいかがでしょうか。新しい生活をスタートさせるに当たり、経済的不安の軽減に役立ったと、制度を利用した方は答えています。生活に慣れてくる頃、第1子、第2子の誕生へとつながるかもしれませんし、少子化対策の一環ですから、行く行くは結婚の形を取らないまま妊婦さんになって、新たな居住環境に引っ越す場合など、制度の対象外だとしても、当市独自の家賃の一部補助など妊婦さんを応援するものになっていければと考えています。特に当市は、子育て中の家族向け市営住宅の建設があり、快適な住環境は子育て支援と少子化対策でもあると認識されていると思いますので、結婚新生活支援事業について理解は深いものと思っております。現在この制度をどのようにお考えでしょうか。次に、新庁舎の建設に伴い、行政業務の効率化について伺います。当市もマイナンバーカードを使って受けられるサービスが増えてきましたが、北見市の書かない、回さない、漏れがない窓口が、今注目の的になっています。全国から視察要請があるそうで、来庁者にマイナンバーカードの活用や職員の聞き取りなどによる書かない窓口となっていて、利用者と職員双方に手続時間の短縮や業務改善といったメリットがあり、政府が進める自治体DXの一環として、北見の取組が紹介された際、河野デジタル相も今後デジタル庁で全国展開に向けたプロジェクトとして書かない窓口のメリットを享受できるよう頑張りたいとの発言があったほどです。いよいよ令和6年供用開始を控えた新庁舎での当市の窓口システムは、北見と同等のものになるのでしょうか、構想を伺います。次に、公営住宅の目的外使用・入居条件の変更について伺います。60歳を迎えたとき、今までと処遇が変わり収入が激減する職場も多いと思います。特に女性はもともと少ないことが多くて、入居しているアパート、マンションの家賃がきつくなって転居もやむなしと考えるようになります。しかし、市営住宅に申し込んでも、なかなか入居できないのが現状です。まず、もともと単身者向け公営住宅が少なすぎて入居できないので、年金が満額出るまで、60歳から処遇が変わった人には65歳まで家賃補助してほしい、あるいは長期空き家市営住宅には、年齢によらず単身者も入居できるようにしてほしいとの要望をお聞きしています。大曲の市営住宅は随時募集をしても、入居に至らないこともあり、昨年も社員寮など目的外の使用で利活用してはと質問をしましたが、家賃補助が難しくとも長期空き市営住宅の入居条件の緩和・変更などについてはいかがでしょうか、見解をお伺いいたします。次に、保健医療についてお伺いします。初めに、一般質問でも2度にわたって提案させていただいた帯状疱疹ワクチンへの助成が令和5年度から実施されることになり、大変うれしく思っております。長引くコロナ禍に加え、ロシアのウクライナの侵攻も1年を過ぎ、それによる物価高騰が深刻化し、家計への圧迫が日に日に増えてくる中で、ストレスは増える一方です。加えて、全国各地で発生している組織的な強盗殺人やトルコの大地震など、いやでも不安感が増す時代にあって、帯状疱疹になってしまったという方が身近な人でも増えてきており、ワクチンの助成は大いに歓迎されるのではないかと思います。最近では、テレビのコマーシャルでも帯状疱疹のことが放映されるようになり、帯状疱疹に対する理解はかなり進んだのではないでしょうか。当市といたしましても、ワクチンへの助成制度のスタートをきっかけに、発疹が出てから72時間以内に薬を飲めば軽くて済むことや、帯状疱疹後の神経痛のことなども併せて、わかりやすく周知していただければ、たとえ帯状疱疹にかかったとしても、健康寿命を延ばし、人生100年時代を楽しく過ごしていけると思います。具体的にどのように周知していくのか、さらに健康マイレージのポイントに加えていただけると普及も進むと思いますが、いかがでしょうか。また、子宮頸がんの定期接種に新たに9価ワクチンが追加されたことも大きく評価したいと思っております。約8年間の実質接種勧奨中止状態を経て、昨年4月から積極的勧奨が再開されましたが、この間に世界ではワクチン接種は大きく進み、ワクチンの種類もこれまでの2価と4価のワクチンから9価ワクチンが世界の主流になっています。その訳は、子宮頸がんの予防効果が90%という高い効果を得られるだけでなく、女性の膣がんや男女ともに肛門がんや中咽頭がん、喉頭がんにも効果があるからです。アメリカやイギリスでは、男女ともに定期接種になっておりますが、日本では有料だったため、1回約3万円、3回接種で約10万円という高額で、打ちたくても打てないという状況でした。それが定期接種になれば無料で打てるので大変な朗報です。ぜひ9価ワクチンの効能を周知していただき、より多くの方が打てるように取り組んでいただきたいと思います。昨年4月からのワクチンの接種状況と、副反応の有無、具体的な周知の仕方、キャッチアップ事業の進捗状況と併せて9価ワクチンの情報提供の方法をお伺いいたします。次に、開業医誘致推進事業ですが、2019年のスタート以来、4件のクリニックがこの制度を活用して市内に開業され、市民の皆様からは大変喜ばれております。今後も積極的に誘致に取り組んでいただきたいと思います。しかし、網走の人口も今や3万4,000人を切り、今後も減る一方だと思われます。内科ばかりが増えると患者の奪い合いになり、病院の経営が成り立たなくなる危険性もあるのではないでしょうか。休日診療の体制を整えることも大切ですが、整形外科や診療内科など、網走市に開業医がいない分野の誘致も視野に入れていくべきではないでしょうか。今後の開業医の誘致に対する市の見解をお伺いいたします。このたび導入が計画されている移動型の医療サービスは、道内初となる医療MaaSとして注目を集めております。報道記事を読んだ市民の皆様からも、既に期待の声を頂いております。これはオンライン診療システムや医療機器を搭載した自動車ヘルスケアモビリティーで、医療従事者が患者のもとへ出向き、病院にいる医師がリモートで診察を行い、現地に出向いた看護師が医療行為を行うという画期的な地域医療システムですが、様々な利点があると思います。事業の中身と利点について、また、今後の構想についてお伺いいたします。次に、効率的な除雪体制の確保についてお伺いいたします。降雪量が大変多く湿った重い雪が多かった昨年に比べると、今年は比較的量も少なく、雪質も水分量が少なくて助かっておりますが、それでも除雪の際に寄せられる硬い雪の処理が大変だという声が後を絶ちません。一方で、除雪を委託している事業者も人手不足や高齢化など、多くの課題を抱えているのが現状です。それぞれの課題を整理してみると、地域の課題は第一に除雪後に寄せられる出入口部分の雪かきに対する負担感、第二に高齢者単身世帯の増加です。また、除雪事業者の課題は、第一に夜中から早朝にかけての作業時間や天候に左右される労働環境の厳しさ、第二に除雪従事者の減少、第三に除雪従事者の高齢化、第四に除雪技術の継承ではないでしょうか。団塊の世代が全員75歳以上になり、一気に後期高齢者が増える2025年はもう2年後に迫っております。今こそ、これらの課題を解決するための方策を真剣に考え、手を打っていかなくてはならないと考えます。青森県弘前市では、2020年を雪対策元年と位置づけて、よりよい除排雪を目指して、除排雪事業の工夫を進めております。当市も様々な対策を重ねてきておりますが、迫りくる超高齢化社会を見据えたさらなる雪対策に真剣に向き合うためにも、まずはそのスタートを宣言するべきと思いますが、いかがでしょうか。弘前市の雪対策の中に、町内会雪置場事業があります。住宅街などでの雪置場の不足を解消するため、雪置場として空き地を無償で貸付けした場合、この土地に係る翌年度の固定資産税と都市計画税の3分の1以内を減免するというものです。ぜひ当市でも検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。また、当市でも除排雪活動を請け負ってくれる町内会に一定の委託料を払って協力を求めておりますが、弘前市では、町内会に加えて町内会が認めた除雪困難者の世帯を含む3戸以上で組織された団体も同様に募集しており、こうした手法も参考になるのではないかと思います。岩見沢市では、雪の処理を自力で行うことが難しい高齢者や障がいのある方がいる世帯に対して事業者が行う屋根の雪下ろしや、間口の置き雪除雪、定期排雪に要した費用の一部を助成しております。札幌市では、将来にわたり持続可能な雪対策に向けた取組の一つとして、生活道路における新たな除雪方法を令和元年度から市内の一部地域で試行し、市民アンケートを取りながら、その効果や影響などを検証しております。具体的には、雪が降ったときに除雪車で道路の両脇に寄せるかき分け除雪と路面の積雪を踏み固める圧雪除雪を組み合わせることで、寄せられる雪の量を減らす方法や路面の圧雪を削る路面整正を計画的に行うことで、除雪事業者の夜間の急な出動を減らし、労働環境の改善につなげる試みなのです。こうした取組は当市も検討する価値は十分にあると思いますが、いかがでしょうか。今後の除排雪体制に対する当市の見解をお伺いいたします。本年2月1日、道はオホーツク海域沿岸の津波浸水想定を策定する道防災会議作業部会で、最大クラスの地震が起きた場合の津波の高さと地震後に津波が到達する時間の想定を初めて公表しました。それによると、津波の高さは雄武町が10メートルと最も高く、網走市は5.4メートル、津波到達時間は、網走市と斜里町が13分と最も早いという結果でした。この数字は、オホーツク海沖や太平洋沖、日本海沖を震源とするマグニチュード7から9クラスの複数のモデルを基に算出したものとのことですが、いつ起きてもおかしくないと言われている日本海溝・千島海溝の巨大地震やこのたびのトルコの大地震など、不安に思われた市民も多いのではないかと思います。今回の公表に対する市の認識と今後の対応をお伺いいたします。続いて、水産業についてお伺いいたします。網走湖のヤマトシジミ資源の回復に関しては、塩分濃度の調整が難しく、いまだ大規模産卵が見られない状況が続いております。大曲堰の運用で塩分濃度の調整を行いながら、種苗による養殖にも取り組んでいるところですが、一朝一夕にはいかないようです。市といたしましても、高度な知見と技術が必要な種苗生産の技術の向上のために、専門家による技術指導の支援を行うということですが、具体的にはどのような支援を行い、いつ頃までに種苗技術の確立を行うのか、今後の見通しについてお伺いいたします。また、このまま大規模産卵がなかった場合、今後の網走湖におけるシジミ漁への影響をどのように捉えているのか、その対策と併せて見解をお伺いいたします。さらに、今年はワカサギの漁獲量が例年の1割という近年まれに見る少なさで、西網走漁協は資源確保のため、3月20日頃まで予定していた漁を1月30日で終えました。出漁日数は過去最小の7日間、昨年は3月14日まで漁を行い漁獲量は54トンで、これまで悪いときでも30トンを下回ることはなかったのに今期は3.5トン、異例中の異例の少なさでした。その原因と来季以降への影響をどのように捉えているのか、お伺いいたします。また、例年、網走湖からは道内外の産地50か所に18億粒の受精卵を出荷しており、40トンから50トンの親魚を湖に残すように漁をしているそうですが、親魚の確保も不透明、最悪の場合、網走がほかの産地から受精卵を買わなくてはならなくなるのではとの懸念もありました。しかし、現状はどのようになっているのでしょうか。恒例のワカサギ釣りも2月12日で終了となり、毎年楽しみにしていた方々はさぞがっかりしていることと思います。ワカサギ釣りの早期終了による経済効果の減少と今後の対策についても見解をお伺いいたします。網走の漁業者の皆さんが最も心配しているのが、昨年3月に発覚した重油漏れ事故だと思います。8,000リットルもの大量の重油が漏れたというのに、その滞留箇所が確定できないまま、既に1年になろうとしております。先日、法律的知見からのアドバイスを頂いている町野弁護士、北村教授と共に現地視察を行いましたが、さけ・ますふ化場から見上げたホテルは地図で見ていた感覚とは全く違い、あまりの近さに驚きました。これでは漁業者の皆さんが心配されるのも無理はないと実感いたしました。北海道も専門家を交えた呼人地区油流出事故に係る連絡会議を立ち上げて、地下水への流出をモニタリングするための3点ボーリングやガス検知などを行っておりますが、両先生からは、水質汚濁防止法だけでなく、産業廃棄物処理法や網走市の観光基本条例の活用などのアドバイスを頂いているところです。北村教授からは、重油の位置が確定できないのならば、重油を囲い込み、そこから外には漏れ出させないため矢板を打ち込むことも提案されました。万が一、重油が網走湖や網走川に漏れ出したときの漁業被害はあまりにも甚大で、風評被害による観光への影響もあります。そして何より市民の皆様の健康被害が懸念されます。管轄は北海道にあり、ホテル側の対応の問題などもありますが、被害を受けるのは全て網走市であり、網走市民であります。一日も早い解決に向けた市長の決意をお伺いいたします。最後に、教育の在り方についてです。美幌町にある、ゆめとこスクールを御存じでしょうか。このスクールは通信制高校サポート校とフリースクールを併設した新たな民間学校となっています。様々な理由で学校への登校が難しい、小学校から中学生、高校生、また、高校資格を取りたい大人の方でもよく、学校に在籍しながら通えますし、どのタイミングからでもよく、行くことができるようになっています。前面に押し出しているのは、まず通うことを目的とし、ここに来たら過ごしたいように過ごしてもらい、何か聞かれれば答えるという、「教えない」を心がけているそうです。当市も適応指導教室、クリオネ学級がありますが、通信制高校サポート校としての機能もあることなど、今後、美幌町としてもこのスクールと連携したいと前向きです。このような選択肢があることは、子供の身も心も居場所がある安堵感となり、成長に欠かせないと思いますが、当市の現状などを含め認識をお伺いいたします。以上で質問を終わります。

答弁 市長 水谷洋一

-登壇- 公明クラブ、澤谷議員の御質問にお答えをいたします。初めに、税収の見通しでありますが、市税の令和5年度当初予算は49億6,354万7,000円、前年度比較で2億2,375万8,000円の増、プラス4.7%を見込んでおります。主な要因は、第一次産業の農業、漁業において、主力の作物や魚種が近年好調に推移をしており、個人所得の増加が見込まれるものであります。また、新型コロナウイルス感染症拡大前の平成31年度の市税の決算額47億5,844万6,000円との比較では、2億510万1,000円の増、プラス4.3%となっております。今後の税収の見通しにつきましては、現時点におきましては大きな変動要素はないものの人口減少、物価高騰、世界情勢など、その動向に注視が必要と考えているところであります。次に、水道、簡易水道の基本料金の減免についてでありますが、これまで物価高騰に当たり、地域応援商品券の無料配付、低所得者への支援金給付、福祉灯油、学校・保育所の給食食材高騰への支援、飼料高騰への支援金の給付、事業者を対象とした支援金給付に取り組んでまいりました。今回の補正も含め、物価高騰対策の事業費総額は約7億5,000万円で、財源は交付金が5億円、基金が1億 5,000万円、一般財源1億円となっており、現時点で水道料金の減免延長は考えておりません。日本経済研究センターによりますと、インフレ率はプラス1.9%、4人家族で年間約8万円の負担増との見通しが示されており、これには国による経済、金融、エネルギー、賃上げなど、様々な分野での総合的な対策がなければ、その緩和には至らないものと考えておりますので、引き続き、国の追加対策の動向に注視し、必要な措置を講じてまいりたいと、このように考えております。次に、LPガスに対する支援でありますが、市では低所得世帯を対象として、令和3年度及び令和4年度に実施をした暖房用燃料等価格高騰緊急対策事業を運用し、暖房に供するガスの使用料も助成対象としております。一方、LPガスにつきましては、都市ガスと比べ原料価格が安定しているとの理由から、国の価格激変緩和対策事業の対象となっていないため、市としては新たな支援策を検討している状況にありませんが、引き続き価格の推移や生活に及ぼす影響、さらには国による支援策の動向を注視して必要な対策を講じてまいりたいと存じます。次に、結婚新生活支援事業に対する考え方でありますが、結婚に伴う経済的な負担を軽減するため、新婚生活を対象に新生活のスタートに係る費用を支援する事業であり、少子化対策の一環として2016年に創設された制度と認識をしているところであります。当市におきましても、事業の実施を検討した経過にありますが、結婚の形を取らない場合など取扱いの整理が必要な事例等が想定されたため、御家庭の状況に応じ、子育てに役立てていただくことを目的として、新生児・子育て応援祝金の実施に至ったところであります。国では、年齢や収入要件の緩和などを行うなど制度活用の推進を図っておりますので、引き続き、他市町村の状況を参考に効果のある取組を研究してまいりたいと存じます。次に、窓口サービスの効率化についてでありますが、新庁舎移転に先駆け、当市においても書かない窓口に対応するためのシステムを今年度から導入し、本日3月10日から稼働しております。当市で導入するシステムは、北見市と同様に各種手続において書かない窓口となり、具体的には転入転出といった住民異動の手続や各種証明書の交付申請の用紙を職員が作成をいたします。来庁者には転出証明書や本人確認書類の持参と窓口での聞き取り、作成書類の確認、署名など簡単な記載をしていただきます。また、聞き取りにより市役所内での手続一覧を作成することで、手続漏れによる再来庁の負担を軽減することが可能となります。導入初年度ということもあり、現在対象となる申請書は市民係と一部関連する部署の書類のみとなりますが、今後対象を拡大し、新庁舎移転後にはワンフロアストップサービスの基盤として活用できるものと考えております。次に、市営住宅の目的外使用、入居条件の変更についてでありますが、直近5年間の市営住宅の公募状況は、単身者向け住宅への申込者が増加傾向であると認識をしております。これまで、入居者の退去後すぐに修繕等を実施し、単身者向け住宅の早期公募に取り組んでいるところであります。長期空き家市営住宅の入居条件の緩和、変更については、新年度公営住宅等長寿命化計画の見直しを予定をしており、人口減少に応じた将来の市営住宅の適正管理戸数などの推計を踏まえ、長期空き家市営住宅の目的外使用など、国の制度の活用も含め、単身者向け住宅の適正戸数についても検討してまいります。次に、帯状疱疹に関する市民周知と健康マイレージの追加についてでありますが、帯状疱疹につきましては、症状がある場合の早期受診の必要性や合併症のほか、ワクチン接種による予防など、市ホームページへの掲載や公共施設等へのリーフレットの設置により周知をしてまいりましたが、今後、これらの情報を詳細にわかりやすく改正、更新、引き続き周知に努めてまいります。また、健康マイレージにつきましては、追加することで進めてまいります。次に、子宮頸がんワクチンの接種状況と9価ワクチンの情報提供についてでありますが、昨年4月から本年1月における接種した実人員は、2価ワクチンで16名、4価ワクチンで89名の合計105名となっておりますが、現時点で副反応の報告はありません。このうち、キャッチアップ接種の人数は77名となっており、全体の73%となっております。周知につきましては、中学1年生から高校1年生の定期接種の対象者、また、積極的な勧奨の差し控えにより機会接種を逃したキャッチアップの対象者ともに個別通知で対応しております。ワクチン接種に当たっては、有効性とリスクを十分に理解した上で、本人、御家族の判断により受けていただくことが重要であるため、情報提供につきましては、定期接種及びキャッチアップの対象者ともに個別通知とし、併せて市ホームページの掲載内容を詳細にわかりやすく改正、更新し、情報発信してまいりたいと存じます。次に、開業医誘致に対する見解でありますが、開業医誘致推進事業につきましては、日曜休日における内科系一次救急の体制確保、医師の高齢化、診療所の閉院や休院、医療従事者の確保など、当市における医療を取り巻く課題の解消を目的に取り組んでまいりましたが、制度創設以降4件の誘致につながったところであります。今後におきましても、医師会をはじめ医療機関との意見交換により医療提供体制の状況や課題の把握に努め、必要となる診療科や立地のバランスを考慮した誘致に取り組んでまいりたいと存じます。次に、医療MaaSの中身と利点、構想についてでありますが、診察に必要となる医療機器を搭載、また看護師が乗車した専用車両が患者宅を訪問し、看護師のサポートの下、医師と専用車両をテレビ会議システムで接続することにより、オンライン診療を行うものであります。医療とモビリティーを組み合わせることで、地域医療に新たな選択肢を生み出し、地域医療が抱える課題を解決する仕組みであり、オンライン診療が可能となるヘルスケアモビリティを運行し、慢性疾患を抱えた通院が困難な患者や医師の負担軽減が図られると存じます。従来の訪問診療と比較し、医師の移動時間や身体的負担が軽減されるほか、通常の外来診療の合間にオンライン診療を行うことも可能となり、また、ビデオ電話のみで完結する一般的なオンライン診療とは異なり、看護師のバイタルチェックのほか、医師の指示に基づき必要な措置等を行うため、患者が通常の対面診療と同様の安心感を得ることができるという利点があると考えております。令和5年度におきましては、車両の導入が見込まれる10月を目途に、網走厚生病院と連携した実証運行を開始し、2年目以降は、医師会をはじめ医療機関と協議を進め、市内の訪問看護を有する医療機関やクリニックに拡大をしていきたいと考えております。次に、雪対策元年の宣言についてでありますが、除雪事業者は、除雪従事者の減少、高齢化の状況の中、冬の市民生活を守るために、いつ降るともわからない4か月間毎日待機をし、いざ出勤となれば、暗い夜中から安全・安心な道路除雪に努めていただいているところであります。少子高齢化社会におきましては、間口に残る雪処理が大変であることは認識をしております。道路の安全確保を第一に優先を進めているところであります。将来にわたり、持続可能な雪対策を維持するためには、他市の様々な対策を参考にしながら、行政のみならず地域全体、社会全体で考えなければならない時期に来ていると考えます。引き続き、道路除雪体制の維持、高齢者等除雪サービス事業のニーズ、現状の把握に努めるとともに関係部署と連携をして、安定したサービス提供に努めてまいりたいと存じます。次に、町内会雪置場事業についてでありますが、昨年末に、除排雪について町内会で独自に取り組んでいることや、市と協働できる仕組みづくりのアイデアの意見聴取を目的とした道路除排雪に関する町内会アンケートを実施をいたしました。アンケートの結果では、地域の様々な問題、要望のほか、個人所有地の空き地を雪置場としての活用を望む声が22町内会から寄せられたところであります。今後、空き地の雪置場の活用については、先行自治体と同様な対応が可能であるか、取組事例を参考にしながら研究するとともに、公園再編計画において、遊具を置かない公園を雪置場とすることを検討してまいりたいと思います。次に、各種制度の除排雪体制についてでありますが、当市の除排雪体制は除雪計画に基づき道路の両脇に雪をかき分ける、かき分け除雪を基本として行っております。日々の道路パトロールにより路面の堆雪状況を確認し、路面整正、拡幅除雪を行い、安全な通行の確保に努めているところであります。また、排雪は道幅の確保が困難な状況や交通に支障を来すおそれがある場合など、幹線道路を優先に対応しているところであります。今後の除排雪体制につきましては、他市の取組事例を参考にし、各種制度の研究、持続可能な除排雪体制が維持できるよう取り組んでまいりたいと存じます。次に、オホーツク会沿岸の津波浸水想定についてでありますが、議員お話しのとおり、北海道の新たな想定では、日本海、太平洋、紋別沖、網走沖の四つのモデルによる最大津波を想定したもので、当市での津波到達時間の最短は能取湖口付近で13分、最大津波高は二ツ岩から美岬にかけて5.4メートルが示されております。今回の津波想定の見直しに伴い、新たなハザードマップを作成し全戸に配布することとなりますが、これを機に改めて防災意識の向上につなげることが大切であると考えております。新年度では、津波避難路への照明設備の整備、自主防災組織による地域防災訓練への支援、防災講演会の開催など、取組を予定をしておりますので、様々な機会を通し、早期避難、日頃の備え、防災意識の向上に努めてまいりたいと存じます。次に、網走湖のシジミについて、環境変化により、後続資源の加入が見られず、資源量が減少しておりますが、昨年の資源量調査の結果では、資源量で40%、個体数で175%の回復傾向が見られています。しかしながら、シジミの産卵につきましては、一定の塩分濃度と水温が必要とされるため、毎年必ず産卵をするわけではありません。このようなことから市では、平成30年より網走湖ヤマトシジミ資源対策検討会を設置し、関係機関及び有識者により、シジミ資源の安定化に向けて検討を進めており、種苗生産による資源増大対策についても議論されております。網走湖でのシジミ種苗生産につきましては、令和2年から試験的に開始されており、令和4年には北海道の地域づくり総合交付金を活用して、呼人漁港に種苗生産施設を整備をしております。現在の課題は、安定採卵、初期育成及び飼料のコストとなっており、これらについては網走湖ヤマトシジミ資源対策検討会に対応部会を設置し、水産試験場や水産技術普及指導所、東京農業大学等とともに検討が進められております。また、令和5年度からは、増養殖技術指導事業により、このような課題について、実際に種苗生産の現場を担当し増養殖技術を有する専門家を定期的に招致し、種苗生産の基本となる採卵、初期育成及び初期餌料の生産に関する技術指導を行う予定であります。さらにこうした取組と併せて、西網走漁協が実施する種苗生産に対し、令和5年度より3年計画にて網走湖シジミ種苗生産支援事業補助金により支援し、安定的な種苗生産技術確立を図り、資源の回復と安定化に向けて努めてまいります。次に、網走湖のワカサギ資源減少の要因及び影響についてですが、市が支援する網走湖水質資源調査事業補助金により、西網走漁協が網走水産試験場とともに、ワカサギの初期資源量や降海、遡上状況により調査を行っており、また、餌料環境の調査については、網走開発建設部により調査が行われております。これらの調査で得られたデータから、昨年はワカサギとシラウオの稚魚が多かったため、湖内の餌の競合が発生し、資源が減少した可能性があると考えられております。次年度以降の資源動向についてでありますが、網走湖では資源を枯渇させないため、1日当たりの漁獲量から逆算し、湖内の資源量を予測する手法が取られており、2月27日に西網走漁港と網走水産試験場により調査が行われ、次年度の採卵親魚は確保されていると予想されています。このような解析を行うためには継続的なデータ蓄積が必須であるため、今後も関係機関と連携して、網走湖の水環境の漁業資源に関する調査に対して支援をしてまいります。次に、ワカサギ釣りの早期終了に伴う影響と今後の対策についてでありますが、網走湖で行われるワカサギ釣りイベントは、網走市観光協会の事業で、例年は1月上旬から3月中旬まで行われますが、本年は、ワカサギの資源不足により2月12日で早期終了し、事業収入は例年実績の約6割程度にとどまったと聞いております。ワカサギ釣りは、入漁料収入のほか日帰り客による飲食等の消費、宿泊も期待できることから、イベントの早期終了によって利益の機会損失があったものと認識をしております。また、イベント期間中、2日間にわたって開催される日本一網走湖ワカサギ釣り選手権は、毎年約50団体が参加するなど、網走の観光を代表するコンテンツの一つとなっております。今後は、西網走漁協とともに協議を行い、ワカサギの資源回復状況の推移を見守りながら、次年度以降のワカサギ釣りイベントの実施を判断していくこととなりますが、近年は網走湖を中心としたフィールドで、観光事業者がスノーシュー散策や流氷カヤック、ファットバイクなどのアクティビティーを展開していることから、ワカサギ釣りとの相乗効果を高められるようなPRの取組について、関係機関と協議してまいりたいと存じます。次に、重油漏れ事故についてでありますが、議員御指摘のとおり、現場と網走湖、そして、さけ・ますふ化場の位置は至近距離にあり、漁業者の皆様だけではなく、市民の皆様にも大変心配をする事態となっていると認識をしております。網走市といたしましては、漁業関係者と連携をして、昨年8月に網走呼人地区重油漏れに関する対策協議会を設置し、9月に北海道知事に対して汚染土の全量撤去を求めるための一層の指導の徹底について要請を行いました。要請を受け北海道では、専門家が技術的な助言をホテルに行う場として、網走呼人地区油流出事故に係る連絡会議を10月26日設置し、北海道、網走市、専門家、ホテルが一体となって適切な対応に向けた話合いが進められております。現在当該連絡会議での議論を受け、漏えい箇所周辺の地層調査及び地下水モニタリング調査が進められており、今後、融雪後の5月中旬から、土壌ガス調査により漏えいした重油の所在を特定し、洗浄工法による浄化対策を行う予定となっております。また対策協議会では今後の対応に向け、知見の集積と共通認識の醸成のため、専門家を招致した勉強会を現在まで2回開催しており、今後も開催する予定となっております。いずれにいたしましても、漏えいした重油の所在と量を確定させることが必要ですので、引き続き北海道と一体となり一日も早い解決に努めてまいります。

答弁 教育長 岩永雅浩(教育長は2025年3月まで)

-登壇- 公明クラブ、澤谷議員の御質問にお答えをいたします。新たな民間学校の設置についてでありますが、網走市では不登校児童生徒の居場所である学びの場として適応指導教室クリオネ学級を設置をしておりますが、美幌町を拠点とし通信高校を併設する、ゆめとこスクールとあしたの寺子屋の二つのフリースクールがあり、いずれも近隣市町村への展開を志向されていると伺っております。不登校児童生徒への支援は、学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指すことが必要とされておりますので、児童生徒一人一人の多様な状況に応じたきめ細かい支援を行う観点から、学び方の選択肢が増えることは児童生徒にとって有意義なことであると認識をしております。今後、支援に係る学校内外の関係機関が連携をし、相互に協力補完し合いながら取組を進めるために、どのような連携を図り取組を進めることが不登校児童生徒の育成につなげられるのか、研究してまいりたいと考えております。

出典:網走市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月10日 議事録 PDF(113ページ) 間違いを知らせる