網走市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月8日
通告しております障がい者支援に関わる「あいサポート運動」について
2020年9月8日、網走市議会の一般質問で、澤谷淳子議員が「通告しております障がい者支援に関わる「あいサポート運動」について」質問し、健康福祉部長 桶屋盛樹が答弁しました。
- 質問者
- 澤谷淳子 議員
- 答弁者
- 健康福祉部長 桶屋盛樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 澤谷淳子
-登壇- 公明クラブの澤谷です。通告しております障がい者支援に関わる「あいサポート運動」について伺います。鳥取県では、障がいのある方が困っていることなどを理解し、ちょっとした手助けや配慮を実践することで、暮らしやすい地域社会を皆さんで一緒につくっていく運動として、平成21年に「あいサポート運動」が開始されております。開始から10年を経て、現在ではこの運動を全国の自治体でも取り入れているところも多く、鳥取県と連携し、本年7月末現在では8県14市6町が運動を行っているところです。コロナで開催がわかりませんが、来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、国を挙げて世界のあらゆる方々を歓迎する機運を醸成している中、特に障がいのある方々が安心・安全に滞在していただけるようインフラ整備のみならず、思いやりの心や関わりを広げていくことが重要であると考えます。このオリンピックを契機として、障がいといっても視覚、聴覚、言語障がい、肢体不自由、知的障がい、発達障がい、精神障がい、依存症、てんかん、高次機能障害、人工透析や認知症、内部障がいなど、実際の場面で適切な接し方ができるよう、まずは多様な障がいを知ることから始める運動を推進したいと考えます。そこで、オホーツク総合振興局に北海道として、「あいサポート運動」のオホーツク地域での広がりをお尋ねしましたところ、現在管内で取り組んでいるところはなく、これからの取組となるとのことでございました。この「あいサポート運動」に対する当市の認識をお伺いいたします。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
「あいサポート運動」の認識でありますが、平成28年4月に施行された障がい者差別解消法では、行政機関や民間事業者が障がいを理由に差別的な取扱いをしてはいけないこと、また障がいのある方たちの社会参加を妨げている様々な障壁を取り除くために必要な配慮を提供することが定められております。「あいサポート運動」は様々な障がいの特性、障がいのある方が困っていること、障がいのある方への必要な配慮等を理解するとともに、障がいのある方への手助けを実践することで、誰もが暮らしやすい地域社会、共生社会を実現することを目的とした取組であり、鳥取県が平成21年11月から事業化をしているというふうに認識をしてございます。
質問 澤谷淳子
ありがとうございます。障がいの有無にかかわらず市民が互いに支え合い、尊重し合いながら共に生きる社会をつくるためには、まずは障がいのある方々が日常生活の中でどのようなことに困っているのか、またそれに対し、どのようにサポートすればよいのかを知る必要があります。実は、私も助けていただいたことがあって、3年ほど前、私の認知症の母が今まではそんなことは一度もなかったのですが、一人で家の外に出ていき、訳がわからなくなって、道路に座り込んでいたところを親切な御婦人が母に声をかけてくれて、その御婦人のおうちに保護してくださいました。その上、名前も名乗れぬ母の様子から、警察に連絡するより認知症ならこの近くの施設を利用しているかもしれないと地域内の介護施設へ電話を入れ、身長や風貌などを伝えると私の母であることがわかり、ふだんデイサービスでお世話になっていた介護施設から私の勤務先に連絡が来たので、すぐにその御婦人宅へ迎えに行くことができました。ちょこんと座っていた母を見たとき、込み上げるものがありました。何よりその御婦人は「私の母も認知症だったので、よく知っているのです。きっと何軒か施設に連絡すれば必ず誰なのかわかる。御家族にお渡しできると思っていたので何も気にしなくていいですよ」と私にも母にも優しく答えてくださいました。本当に認知症をよく知っていてくれたればこその対応でした。きっと何時間も徘徊していたであろう母が保護されてからは、私が迎えに来たのは30分もたたないうちでしたから、感謝してもし切れません。まさに障がいを知ること、この「あいサポート運動」はそこにこそ主眼を置いて研修を行い、あいサポーターと呼ばれる、抱える障がいによって困っている方に自然に声をかけ、手助け、サポートができるような人を育成するものです。特別な資格などはなくて、シチュエーションビデオを見て多様な障がいがあることをまず知れば、サポートがよりしやすくなると考え、既に全国に54万7,000人余りのあいサポーターが登録されているところです。当市でも様々な障がい者支援の取組がされていると思いますが、「あいサポート運動」のような取組について、実施されたことはあるのかお伺いします。また、誰もがあいサポーターになれるこの運動を、子供のころから学びの場にも少しずつ取り入れられるよう、まず学校関係に呼びかけできないか、また市役所の職員、市の指定管理者施設の職員、市内の会社関係や医療関係の職場でも研修の機会などあればと考えますが、併せてお伺いいたします。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
当市の取組についてでありますが、障がい者差別解消法の施行を受けまして、鳥取県の「あいサポート運動」を参考として、平成29年3月に市民、企業を対象とした心のバリアフリーサポーター研修を開催したところであります。内容といたしましては、障がい者差別解消法の理解や鳥取県が作成したDVD教材を活用した具体的なケースワークなどを行い、3回の研修で87名に参加をいただき、また研修を受講した18企業に対しましては受講の証となるステッカーを配付したところであります。学校や職場での研修機会の創出についてでありますけれども、学校での取組につきましては、学習指導要領に基づき障がい者への理解に関する教育として現在指導を行っているところでございます。市民向け研修や職場研修につきましては、市が実施する参加型の研修に加えまして、様々な職種、業態に広く周知し、研修への参加や取組を促していきたいというふうに考えてございます。
質問 澤谷淳子
では、北海道の中ではまだ少ないのですけれども、苫小牧市と登別市が道に先駆けて独自で市として鳥取県と協定を結び、この運動に参加して取組が行われております。この運動の、今おっしゃったような研修を終えますと、鳥取県に申請をするとサポーターにバッジが配られて、また企業数とかサポーター数を全国何人何件というのを、その数字にも参入してくれるようなことになっているのですが、当市として協定を結ぶというようなお考えはおありでしょうか。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
今後の考え方についてでありますが、研修の実施に当たりましては、地域における障がい者の状況や取り巻く課題などを考慮した市独自のプログラムが必要となるため、鳥取県との協定締結は考えておりませんが、網走市障がい者福祉計画の基本理念である、「誰もが生きるよろこびを感じ、障がいのある人もない人も共に暮らせるまち」を実現するためには、多くの市民が障がいに対する理解を深めることが重要であるというふうに考えておりますので、継続的な研修の開催に向け、今後事業内容を企画していきたいというふうに考えてございます。
質問 澤谷淳子
協定の締結の有無は別にしても、障がいがある方々への理解を深め、心のバリアフリーを広げるこうした取組は非常に重要だと考えます。また、当市ではいち早く名称こそ違いますが、既にサポート運動に取り組んでいたことは大変うれしく、私も今後研修会に参加したいと思います。この取組の継続と発展をお願いし、質問を終わります。ありがとうございました。