みんなの議会

網走市議会 令和2年第1回定例会 2020年3月10日

市政執行方針並びに教育基本方針全般について

2020年3月10日、網走市議会の一般質問で、石垣直樹議員が「市政執行方針並びに教育基本方針全般について」質問し、市長 水谷洋一、教育長 三島正昭が答弁しました。

質問者
石垣直樹 議員
答弁者
市長 水谷洋一、教育長 三島正昭

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 石垣直樹

-登壇-失礼いたします。まず冒頭に、世界的に新型コロナウイルス感染症とも言われる武漢肺炎により命を落とされた世界中の犠牲者と御遺族に哀悼の意をささげます。また、同じく武漢肺炎に感染し、世界各国各地で闘病されている皆様にお見舞い申し上げます。中国武漢に端を発した感染症と必死に闘い、それぞれの国民の命を守ろうと懸命な努力を重ねる我が国を含めて、各国の医療従事者及び関係者に、心より敬意と感謝を申し上げる次第です。そしてまた、私たちの住み暮らす日本において、忘れてはならないのは東日本大震災であります。あの日常と未来とが断絶される感覚さえ覚えた未曽有の大災害において、命を落とされた皆様の、御霊に心より哀悼の意をささげ、また、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。私たちの心は常に未来を見据える皆さんとともにあるとお誓いを申し上げ、質問に入らさせていただきます。それでは、志誠会を代表いたしまして、市政執行方針並びに教育基本方針全般について質問いたします。トランプ政権の誕生、イギリスのEU離脱、混沌とする東アジアの安全保障状況など、我が国を取り巻く国際環境はかつてないほど厳しさを増しています。そんな世界的な情勢下において、財政面では少子化・高齢化が叫ばれて久しく年月が過ぎておりますが、全国的に続く少子高齢化による人口減少、超高齢化による社会保障費の増大、2025年度問題など諸課題が山積し、解決しなくてはならない問題が多くあるのが事実であります。しかしながら、昨年度は幼児教育・保育の無償化が実現し、最大の課題である少子化に大きな一歩が踏み出せたかと思います。また、現政権下におけるアベノミクスにより雇用が384万人へと増加、名目GDPが2012年の493兆円から558兆円と過去最高水準に達しました。有効求人倍率が1.57倍の約45年ぶりの高水準、農林水産物輸出額が2012年度には4,497億円から9,068億円へと伸び、外国人旅行者数も3,119万人の増加など様々な効果を上げ、景気は好調だと言われてはおりますが、長引くデフレの影響により経済は低迷姿勢という認識です。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば、北海道における2015年度から2018年度において、所定内給料額が0.6%の微増にとどまっているのが実態です。大企業や都市部への富の一極集中が進む反面、網走においては恩恵を実感するには至っていないという現状があろうかと思います。デフレ脱却に必要なのは、地域をめぐる資本の総量を増やす、国レベルの公共投資の積極的な推進が不可欠です。特に、国土強靱化を柱とする防災・減災に対する取組や老朽化が進む道路や橋梁などインフラの維持管理、高規格道路の整備、港湾の高機能化など、地域からデフレ脱却に向けた公共投資の拡充の必要性を引き続き訴えていく必要があるかと考えます。網走を含めた我が国を取り巻く環境に対する認識と、デフレ脱却に向けて政府に積極的な公共投資を求めていくことについての見解を伺います。次に、国の財政状況について伺います。国の令和2年度一般会計予算は8年連続で過去最高を更新する102兆6,580億円となり、税収は過去最高の63兆5,130億円と、前年度比1.6%の増となりましたが、社会保障費の増大などもあり、予算配分の在り方にも注視する必要があるかと考えます。国から地方への財政措置、地方交付税の傾向についてどのような認識かお伺いいたします。また、本年は東京オリンピック・パラリンピックの開催、一部種目が北海道で開催されるなど、北海道にとりうれしい話題もありますが、オリンピック開催後の経済を心配する声も聞こえてきております。しかし、みずほ銀行の調査によると、1990年代以降、夏季オリンピック開催後に開催地がマイナス成長になったケースはスペインバルセロナ五輪のみであり、ほかの6大会の開催国においては翌年も経済成長を続けております。我が国も東京オリンピック・パラリンピックを契機に、さらなる発展へとつながればと願うところです。オリンピック・パラリンピックの開催で重要視されるのはレガシー、いわゆる遺産として何をどのように残せるかという部分であります。全世界の注目が集まるこの機会をチャンスと捉え、網走市もホストタウンとして関わることを明言されておりますが、東京オリンピック・パラリンピックのレガシーとして、網走において何をどのように残していきたいかとお考えか、また、東京オリンピック・パラリンピックを機として、全世界へ網走を発信するチャンスをどう生かしていこうと考えられているのか、併せてお聞かせをください。また、北海道内において武漢肺炎の感染者が108名を確認されました。網走市においても多くの観光客が訪れ、市民に対しても不安が広がっております。現在、市内では感染者、発症者はいないと伺っておりますが、感染予防に関する啓発、感染に関連する最新情報の発信や医療機関の準備体制など、現在の対応状況はどのようになっているのか、また、市民または来訪観光客者に武漢肺炎が発症した際に想定される網走の対応についてお示しください。本年から地方創生の第2期である、第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略が開始されます。人口減、超高齢化という直面する大きな課題に対し、政府一体となり取り組み、各地域がそれぞれの特徴を生かした自立的で持続的な社会を創造することを目指すとうたわれておりますが、第1期目が終わり第2期目を迎えるに当たり、まだ策定中ではございますが、網走市人口ビジョンで想定されたよりも急激に人口減少が進んでおります。人口動態を見据えた本戦略を確実に推進し、目標人口の確保を目指しているかと思われますが、第1期の検証と第2期に向けた考え方を伺います。続いて、当市の人口動態について認識を伺います。当市の人口動態は、想定よりも速いスピードで人口が減少している状況にあります。結果的に働き手不足や商圏の縮小などの問題が、我が身をもって実感されるレベルになってきていると思います。人口減少は既に想定されていたものの、その減り幅が想定よりも大きくなっている要因についてどのようにお考えか、また、総論として、人口減少に端を発する地域への影響をどのように緩和していこうとお考えか、認識をお示しください。次に、網走市の財政について伺います。令和2年度網走市の一般会計当初予算額は230億7,200万円となりますが、一般会計における債務残高は令和2年度末見込みの341億円と、ピーク時の534億円から193億円の減少を図ることができました。しかしながら、平成30年度決算では、経常収支比率は97.4%と極めて高い水準でした。また、実質公債比率も30年度は17.2%となっており、大変厳しい数字と受けとめております。平成31年度から令和5年度の中期財政見通しは、5年間で29億円の収支不足を見込まれているようですが、今後の財政的な見通し、特に起債償還に連動して、当市の財政に中長期的にどのような変化が想定されているのかをお示しください。あわせて、実質公債比率、経常収支比率の令和2年度見込みについて、見解をお伺いいたします。公共施設についてお伺いいたします。網走市公共施設等管理計画の昨年度末達成度は5%とお伺いしております。しかしながら、優先順位を立てて実施していき、必要であれば統廃合のイメージを描くことも重要です。できることをやるだけではなく、着地点を見据えて、それに向かう必要があるかと思いますが、本計画の令和2年度の推移についてお伺いいたします。新庁舎建て替えについてお伺いいたします。既に議会内に新庁舎建設特別委員会が設置されており、そちらでも議論が重ねられておりますので、総論的な見解をお聞きいたします。先月、根室半島を震源とする地震がありました。根室半島の地震は2016年度以降繰り返し発生しており、2019年度においては近年でも極めて多い年間23回となっております。本年も既に5回の地震が起きており、政府の地震調査委員会では、根室沖地震は30年以内に60%から70%の確率であると見解を示しております。耐震性が不十分な公共施設において、市庁舎を優先して建て替えるとの市の見解については、広く市民とも共有されているものと受け止めておりますが、改めて新庁舎建設の必要性について、災害発生時の業務継続という観点から含めてお伺いいたします。あわせて、新庁舎の規模と人口動態との整合性について考え方も伺います。新庁舎の建築場所については、既に私どもは建築までのスピード感や限られた財政資源の中での選択という視点から、金市舘ビル跡地が最適地であるとの前提に立っておりますが、規模感についてはまだまだ議論を深めなければならないと考えております。今後の人口減少を見据えますと、市職員の人数の減少や行政サービスの縮小も当然ながら現実のものとなってくるものと思います。しかし、現庁舎の建設をめぐる議論では、現有庁舎と同規模の延べ床面積7,000平方メートル、建築費50億円という数字が基本となっている状況があります。将来的な人口減少を見据えて、庁舎においてもコンパクト化を図る必要があるかと思います。これらの件につきましては、昨年度も様々検討がされており、議論が深まっているかと思います。改めて、新たな庁舎の規模感について見解を伺います。また、その規模感を判断する根拠とした人口動態と行政サービスの相互関係についてもお示しください。ことしのまちづくりについてお伺いいたします。昨年度は新規開業医の確保に向けた取組の推進、網走厚生病院における脳神経外科の開業など、網走市が結果を残したすばらしい取組であったと評価をしています。しかしながら、地域医療を維持していくための費用が大きくなりつつあります。一定の支出は必要でありますが、市民への理解を得る取組が必要かと思われます。網走市の見解をお聞きかせください。あわせて、中長期的には広域での連携によるバランスのよい医療資源の分配について、意識を持つ必要があるかと思います。網走市の見解を伺います。介護予防及び日常生活支援では、新たな取組である買い物リハビリが行われますが、今までも網走市は高齢者ふれあいの家、老人クラブなど各種取り組まれてきました。しかしながら、ボランティアスタッフの高齢化や憩いの場への移動の手段が確保できないという問題が顕在化しております。これらの問題の解決へ向けた網走市の見解をお示しください。続きまして、農業におけるジャガイモシロシストセンチュウについて、国、北海道と連携しながら、対策を講じておりますが、今後の取り組みについてお伺いいたします。また、農産物における高付加価値化について、網走市も取り組まれておりますが、十二分な成果を上げているとは言えません。高付加価値化は重要なことでありますが、同時に、海外への販路拡大も重要であるかと思います。農産物の高付加価値化と海外販路拡大についてお伺いいたします。スマート農業の推進について、本年度も予算を計上されております。自治体で実施可能な取組としては、スマート農業に対応した機器類の更新における補助支援程度かと思われます。しかし、総務省では、自治体と協力し、様々な環境下でスマート農業における実証実験を行っております。通信環境の整備なども含めた網走市のスマート農業推進における将来像についてお考えをお示しください。これは、どの業種にも言えることなのですが後継者問題です。JAオホーツク網走における離農者の数は、近隣JAと比べて低い数字と認識しておりました。しかし、後継者不足が顕在化しております。この問題は地域経済を圧迫するだけにとどまらず、地域の活力の衰退にもつながります。離農者が増えることによる農地面積の増大に対応すべく、ICT化や外国人研修制度を活用し労働力不足を補うという対応はできますが、地域活力の衰退には効果がありません。新規参入、後継者育成にどう向き合っていくのかをお聞かせください。漁業についてお伺いいたします。昨年度は、サケ・マスの不漁により、漁業への影響が大きかったと思います。サケ・マス養殖事業については、ふ化事業が盛んに行われておりますが、環境の変化、海水温の上昇などにより予測を下回る結果となっております。様々な要因、環境変化により、前浜、内水面を含めて、持続可能性に懸念があります。特に網走湖のシジミ資源減少は顕著であり、農地崩落対策や各種環境変化の改善に取り組むことが重要ではありますが、現在漁獲している魚種のみに頼るのではなく、次の時代の漁業の在り方も大胆に検討していく時期ではないでしょうか。網走の漁業における柱の一つであるホタテの養殖についても、先人たちのたゆまない努力で今があります。栽培漁業や養殖漁業、昆布などの未利用魚種も含めて未来を見据えた手を打つときかと思いますが、網走市の見解をお示しください。また、漁業においてはピーク時の人手不足も否めません。これは一次産業が主要産業である網走市にとっては、行政としても何かしらの対策が必要であるかと思います。見解をお示しください。網走川の環境保全の取組についてお伺いいたします。網走川流域の会などが中心となり、自治体の枠、業種、業界の枠を超えて、様々な環境保全の取り組みが広がっていることはすばらしいことであります。当市も積極的に関わりを持ちながら事業を推進しているところであると受け止めておりますが、今後の考え方をお示しください。次に、「安心・安全なまち」についてお伺いいたします。昨年度は緊急告知防災ラジオの配布貸付けを実施し、FMあばしりと連携した防災情報発信体制を整備されました。今まで取り組まれてきた災害図上演習DIG、避難所運営ゲームHUG、それらを連携させて災害時の一連の動作を点から線へ、さらには面へと市民自らが行動できるような準備、心構えが必要であると思います。自分はどこへ避難すべきなのかといった基本的な情報から、設備、ハード面での備えなども様々な取組が必要であると考えます。災害に備え防災力を高めてもらうためにも、網走市の今後の防災への取組についてお示しください。主要施策についてお伺いいたします。健康で安心して暮らせるということは、誰もが望むことであります。網走市は、広い世代に対して細かく様々な施策を施しており、評価しているところではございます。しかしながら、武漢肺炎のように他地域、海外などから感染症が発生し、網走へ広がるような事態が発生した場合に、観光インバウンドの推進、客船の誘致を行っている網走においては、厚生労働省、検疫所長、保健所からの報告を受けた後に、自治体において医療機関など様々な関係機関と連携し、市民への啓蒙、感染被害者を最小限になるよう努めなければならないと考えます。協議会の設置、連絡体制の整備等、感染症対策に努める検討を進めるべきかと思います。地域として、感染症対策についての現状をお示しください。地域において安心して暮らせるよう、地域住民や関係機関がお互いに協力して地域課題に取り組む必要があります。お年寄りの独り暮らしに端を発する除雪、ごみ出し、買い物などの各種課題の解決には、向こう三軒両隣と言われたような御近所力が不可欠であります。しかしながら、核家族化や地域内の人間関係の希薄化、自分さえよければと考える利己主義の蔓延により、町内会の高齢化、加盟率の低下が進んでいるのが現状です。地域の住民同士の絆は、我が国固有の人間同士の関係性や相互扶助の理念を体現化したソーシャル・キャピタルとも言われております。その絆を紡ぎ直すためにも、町内会の加盟率の向上と活動の活発化をどのように行っていくのかという点は、まさに全国津々浦々、大都市、地方を問わず、政策的な課題となっていると言っても過言ではありません。地域同士の絆の紡ぎ直しのためにも、町内会活動をより活発化させていくための政策誘導が必要であると考えていますが、そのためにも既存の手法だけではなく、ICTの利活用のほか若年層や社会起業家らも巻き込んだ新たな視点からのアプローチが大切です。市として、町内会活動をどのように守り立てていこうとお考えか、認識を伺います。また、既に着手されている生活支援体制総合整備事業も地域の絆を紡ぎ直す重要な手法であると考えますが、新年度に向けてどのように事業を深化させていくのかをお示しください。次に、廃棄物処理についてであります。新たな産業廃棄物処理施設が本格稼働して、一定の期間が過ぎました。ごみの総量をできるだけ抑制し、低環境負荷のまちづくりを目指すという当初の理念に基づき、総量抑制の実現がどの程度達成されているのかをお伺いいたします。ごみの分別をし切れない高齢者層が確実に増えていることのほか、分別が不十分でごみステーションに残されているごみが景観を損なっている点、明治の処分場内の作業動線の確保や労働環境の改善など、多岐にわたる課題が顕在化しています。ごみ処理関連施設全体について、現状についての認識と今後の考え方について伺います。続きまして、本年は立地適正化計画を策定し、コンパクトで利便性と継続性の高いまちづくり、都市機能の集約や適切な配置を示すと伺っております。未来へ向けた都市空間を形成していく上で、コンパクトシティ・プラス・ネットワークの考えをもとに検討が進められているかと思いますが、世界中でプロジェクトが進められているスマートシティを見据えた未来志向の計画が望ましいかと思います。既に10年先すら想像できない時代において、2045年に迎えると言われるシンギュラリティ、時代の流れ、変革の早い現在における未来の網走のあるべき姿についてお考えをお示しください。続いて、観光及び生活面での足の確保に関連して、JR北海道についての考え方も伺います。JR北海道の石北本線と釧網本線の結節点である当市は、それぞれの路線の維持を前提に活性化に向けて様々な取組を進めているところでありますが、まず、JR北海道をめぐる最新の状況について、どのように認識しているのかお示しください。また、鉄道の活性化という点では、鉄道を地域の観光素材の一つとして位置づけ、利用客を取り込む工夫が必要であります。流氷ノロッコ号の後継列車として誕生した流氷物語号は、鉄道事業者と沿線自治体と住民がタッグを組んだ新たな観光列車を生み出すという、まさにロールモデルとも言える事業となりました。鉄道路線の観光素材化と新たな観光列車の創出に向けた見解をお聞かせください。あわせて、今年の夏には道内をめぐるクルーズトレインの運行も予定されています。直接的な経済効果だけではなく、列車を迎える取組を広げることで、沿線住民のマイレール意識の涵養につながっていくものと考えます。市民が様々な形で関わり、この路線は自分たちの地域にとって不可欠なものであるという認識、いわゆるマイレール意識を地域の皆さんに持っていただくための契機として、クルーズトレインの運行を生かすような仕掛けも必要であるかと考えますが、市の認識を伺います。北海道では高規格道路のミッシングリンクが多数存在し、物流の拡充による地域経済の発展や広域周遊観光の充実、防災体制の整備、地域医療の維持確保などを阻害しています。いま一度、地域のインフラとして道路整備に向けて取組を強めていく必要があります。十勝オホーツク自動車道では、一昨年10月に陸別小利別-訓子府間が開通、端野-高野間の14.3キロについても昨年3月、国の社会資本整備審議会道路分科会事業評価部会で新規事業化は妥当との結論が出されたこともあり、ミッシングリンクの解消に向けた動きが着実に進んでいると受け止めておりますが、今こそ女満別空港-網走間の整備促進に向けて地域が声を上げていく必要があります。特に地域特性として、昨今の暴風雪の多発や緊急医療体制の事情から北見への搬送が必要になるケースも存在することからも、早期の整備が不可欠です。女満別空港-網走間の整備促進に向けての考え方を伺います。本年より、北海道内7空港の一括運営委託が始まります。北海道エアポートグループによる運営では、マルチ・ツーリズムゲートウェイを掲げ、国際ゲートウェイ機能の拡大を図ると示されております。その中で、女満別空港は地域ゲートウェイとして、オホーツクの比類なき大自然やひがし北海道広域周遊観光のゲートウェイとして位置付けられております。想定される投資額は、新千歳空港以外の6空港で30年間に1,300億円が想定され、温度管理施設を備えた貨物ビル建設の新設による地域特産の移輸出促進、2017年度1,700トンの実績から30年後の2049年には2,300トンと航空貨物の600トン増加を目指しております。また、LCC等の誘致により旅客数を83万人から153万人の約倍にまで拡大すると示されております。このような生産地としての可能性、観光地としての可能性が目の前に示されている中で、北海道エアポートと網走市の関係性は非常に重要かと思います。女満別空港を起点とした地域の発展へ向けて、観光プロモーションや航空路線誘致など、地元の意向や要望を伝えるだけではなく、ともに発展、繁栄する関係を構築するための網走市の考えをお示しください。また、地元側にも稼ぐ空港として、市の往来を増やしていく意識が必要であると思いますが、積極的な関与、協力について、どのように市民の意識醸成を図っていくのか、見解をお示しください。次に、観光振興税に対する考え方についてお伺いいたします。北海道は、観光振興税、いわゆる宿泊税の導入について検討を進めているところであり、有識者を集めた懇談会では、過日、道が観光客から1人1泊100円を徴収し、その上で市町村がさらに徴収する方式を軸に制度設計していくと方針を固めたとの報道があったところであります。観光振興のために独自の財源を確保する視点から、観光振興税を導入することについては、既に東京や大阪などで先行事例があるほか、北海道内では道の制度導入に併せて、独自の付加設定を検討した自治体もあると伺っております。当市も観光振興を目的としたインフラ整備やイベントの開催、各種情報発信などのために独自の財源を捻出することが、今後の自治体経営全体を見渡した上でも必要なことであると考えております。その上で、当市としては観光振興税について、現在どのような認識に立っているのか、また、導入するのであればどのようなスキームを想定しているのかを見解をお聞かせください。2021年に体験型観光の世界会議であるアドベンチャートラベル・ワールドサミットの札幌開催が内定されております。これを契機に、世界のアドベンチャートラベル旅行者の旅行先として、北海道の認知度が飛躍的に向上することが期待されております。旅行会社、メディア、アウトドアメーカー、観光局・観光協会、ガイドなど、約60カ国から800人ほど関係者が集まるそうです。ATはアクティビティー、自然、異文化体験の3要素のうち2つ以上で構成される旅行スタイルを指し、北米を中心とした欧米圏で発達したツーリズムの一つで、市場規模は70兆円を超えると言われております。既に、釧路市阿寒温泉では、北海道AT市場の中心となるべく様々な取組が行われております。網走市としても、地域資源を活用したアドベンチャーツーリズムに取り組む民間に対する支援、新たな創出、アドベンチャーツーリズムの拡充が急務かと思われます。2021年のアドベンチャートラベル・ワールドサミットへ、どのような関わりを持ち、取り組んでいくのか見解をお伺いいたします。観光振興の新たな主体として、DMOを設立するとのことであります。民間主導で稼ぐ意識を持った運営主体が誕生することについては、大変期待を寄せているところであります。DMOの誕生で、網走の観光振興施策をどのようにアップデートさせていこうとお考えなのか、また、行政の観光振興部門とDMOはどのような関係性を想定しているのか、認識をお聞かせください。中心市街地対策について、網走市中央商店街振興組合や網走商工会議所、まちなか網走などと連携を図り、各種イベントを開催されていると思います。イベントの開催においては、様々な方がボランティアとして関わり実施されているのが実態であるかと思います。本当に頭が下がる思いです。今後は、インバウンドの中心市街地への誘客へ取り組まれるそうですが、そもそもインバウンドの方に来ていただいて何を体験していただくのか、何を感じていただくのか、「こと」の充実が必要かと思いますが、全体的な考え方を伺います。また、中心市街地へのインバウンド誘致のためには、人材育成、中心市街地におけるコンテンツの充実が欠かせません。中心市街地を地域の歴史と文化を伝える場として、観光、交流人口の消費取り込みを意識した政策推進や、網走を伝える場としての商店街というイメージも必要かと思います。今後の方向性についてお考えをお示しください。ふるさと納税における税収がものすごい勢いで増えているかと思います。2018年には北海道森町が59億円のふるさと納税寄附額があったと伺っております。同様に、紋別市のホタテ玉冷が上位にランキングしているなど、各市町村での努力がうかがえます。網走においても、現在様々なふるさと納税サイトにおいて特産品が掲載され、地域のPRにもなっております。まさに、本制度の活用が地域に大きな影響を与えているという認識です。この制度を活用することで、まだまだ大きな可能性が広がるかと思います。現在、町の居酒屋や精肉店が積極的に出品されていたり、市内事業者が商品を開発し大きな反響を得ているところでありますが、事業者における新商品開発、ふるさと納税の特産品としての出品というのが、この一連の流れ、事業者にとっても新規市場開拓、販路拡大につながり、税収増加にもつながるかと思います。網走市によるさらなる働きかけも必要ではないでしょうか。今後の市内事業者との連携について、網走市の見解をお示しください。商工業全般についてでありますが、あらゆる業種において、人手不足と商圏の縮小に対して手だてが必要かと思います。人手不足に対しては、IoT、AI、ロボット、キャッシュレスなど、総合的に組み合わせた生産性の向上、不要なサービス、スクラップ・アンド・ビルドを促す支援策を、外国人労働者の受入れは小規模事業者にとりハードルが高いため、行政が間に入り小規模事業者への展開を図るべきでないかと思います。外国人労働者に対しては、安価な労働力としてではなく、一市民として地域の担い手として住み暮らす方向性の誘導を望みたいと思います。商圏の縮小は人口減少と密接に関係しているため、交流人口の増加、地域内購買力の底上げの2方面での施策が必要かと思います。網走市の見解についてお伺いいたします。次に、学校給食の在り方について伺います。市が検討を進めている学校給食の一部集約と一部民間委託について正確な情報が伝わり切らず、また、一部の誤解や根拠のない想像により保護者の間に懸念や不安をもたらしてしまっていると認識しております。私たちは、子供たちにとって安心・安全でおいしい給食をきちんと途切れさせることのなく、提供していくことが大切であると考えます。改めてお伺いいたします。現状の給食体制への問題点、学校給食の在り方についての長期的な考え、今後の保護者への説明と市民への発信、一部集約と一部民間委託への取組についての認識をお示しください。次に、コミュニティ・スクールの推進についてお伺いいたします。本事業は、学校運営協議会を設置し、地域住民が学校運営に参画できるようにする仕組みであると認識しております。これにより、保護者や地域のニーズを学校運営に反映させることができるようになるとのことですが、改めてコミュニティ・スクール導入の狙いと、これまでの経過における保護者、地域住民の反応についてお示しください。スポーツについてお伺いいたします。網走市は様々な競技の合宿誘致に取り組み、大きな成果を残しております。昨年は、ラグビーワールドカップの合宿誘致により、ラグビー日本代表、フィジー代表の誘致に成功いたしました。本年度も東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンとして取り組まれていくかと思いますが、今シーズンの合宿誘致の見通し、陸上やラグビー以外への展開についてお示しください。教育行政執行についてお伺いいたします。本年より、新学習指導要領が小学校において実施されます。教育は国家百年の計であると言われるように、子供たちにとっても、地域、国としても非常に大切であることは周知の事実です。そこに、ふるさとに対する誇りや愛着を持ち、主体性を育み、豊かな心、健やかな体に成長することが親としての望みでもあります。しかしながら、現状は時代の流れが早く、10年先を予測することすら困難であります。このような時代の中を生き抜くために、新しい時代に必要となる資質、能力の育成に向けた教育の充実、地域とともにある学校づくりの実現が求められているかと思います。また、AI時代に負けない人間力を育む、本当の意味での生きる力が重要であると考えられているところであります。その上に、幼少期から地域との関わりを通じて、大人としての精神性を身につけ、地域への愛着や向上心を育む必要があるかと思います。基礎学力の向上と社会活動の充実、学校以外の学ぶ機会、地域住民との関わり合いの創出について見解をお示しください。子供たちが力強く未来を生き抜く上で、国際化の波は避けては通れません。国際化が進み、他国の文化に対する認識や、外国に対応した人材となる必要性が今後ますます求められます。子供たちが世界へ羽ばたくために、網走市としてのお考えをお示しください。ICT教育について伺います。GIGAスクール構想の実現に向けて、網走市においても環境整備が進められているかと思います。ICT教育にはソフトウエアとハードウエアの整備、また、それを指導していく人のスキルアップも必要であります。教職員、学習指導員の方々に対する能力向上、研修について見解をお示しください。次に、主権者教育についてお伺いいたします。選挙権が18歳へと引き下げが始まりました。昨年度の各種選挙において、18歳、19歳の方々が様々な選択をなされたかと思います。一方で、これまで以上に国家・社会の形成者としての意識醸成が必要であります。早い段階から、また発達段階に応じて取組を進めていくことが必要かと思います。国の歴史や国土、安全保障についての正しい知識、自国を誇れる国家観、他をおもんぱかる道徳心、日本人としての自覚や責任、社会の担い手としての意識を持った、自ら考え主体的に行動できる人間を育成するための教育についての見解をお示しください。中学校の部活動についてお伺いいたします。現在、児童の減少により各種部活動の維持が困難になってきております。トップアスリートが集うすばらしい環境があるにもかかわらず、子供たちのスポーツを行う場がなくなりかねない状況について、網走市の見解をお示しください。生涯学習についてお伺いいたします。市民の自主的で主体的な学びや市民相互の学習活動は、人生を豊かにし、地域力を高める大きな力となります。市民の活力こそが地域の活力という観点から、市民ニーズに合致した取組が必要であると考えます。また、市民にどのような視野を得てほしいのか、それをどのようにまちづくりにつなげ、地域へ還元していくのか、生涯学習を生かした学びの循環として、学習の成果が生かされる環境をつくるのか、網走市の見解をお示しください。東京オリンピック・パラリンピックが開催されるに当たり、障がい者スポーツについても関心が高まるかと思われます。障がい者の方に対するスポーツ振興は、日本体育大学附属高等支援学校との連携が欠かせません。日頃スポーツに触れる機会をつくることが難しい障がい者に対して、どのように日本体育大学附属高等支援学校と連携を図るのかをお示しください。最後に、経験があるからこそ開けられない可能性への扉があります。経験を積むにつれ失うものがある。経験というものが、もろ刃の剣であることを私たちは忘れてしまいがちです。知らず知らずのうちに失敗することを避け、いつの間にか諦めることが増え、諦めたことすらも忘れてしまう。今日も分散登校している子供たちの姿を思うと、それは諦める必要がないものだと思い出さなくてはなりません。未来しかない子供たち、前に進むしかない子供たち、やりたいことに手を伸ばす、若さに満ち危なかしくまぶしい、そんな子供たちの姿から私たちは未来を創造しなければなりません。子供たちの一番のフォロワーは、私たち責任世代である大人です。残念ながら、まだまだ解決しなければならない課題、問題はたくさんあります。それでも、真っすぐ立って闘うためには、自分の意思で責任を持って生きる強さが必要です。SNSを通じてしか社会とはつながれない大人にはならないでください。精神的にも経済的にも自立した大人へとなってください。私たち大人は、子供たちのために、過去から紡がれたこの時代に生かされていることに感謝し、しなやかに凜として未来をつくってまいりましょう。正しい信念と行動力、そして、それを支える精神と肉体のタフネスを持ち続けなくてはなりません。それこそが未来への扉です。以上、会派志誠会を代表して質問させていただきました。依然として厳しさが続く地域経済、少子化、超高齢化など課題が山積しておりますが、行政と議会、さらには市民の皆様とともに、この窮地を乗り越え、希望あふれる持続可能で安心・安全な地域を、このすばらしい自然環境を、私たちが愛してやまないこの網走を、未来の子供たちへ、ともに手渡してまいりましょう。以上で、質問を終わらさせていただきます。

質問 石垣直樹

-登壇-先ほどの私の質問の中で、武漢肺炎と発言しておりました箇所につきましては、武漢で発生した肺炎との意味合いで発言をしております。議事録の修正をお願いいたします。失礼いたしました。

答弁 市長 水谷洋一

-登壇- 志誠会、石垣議員の御質問にお答えをいたします。最初に、デフレ脱却に向けた公共投資の必要性についてでありますが、政府は令和2年度予算編成の基本方針において、経済再生なくして財政健全化なしの基本方針のもと、デフレ脱却・経済再生と財政健全化に一体的に取り組み、2020年ころの名目GDP600兆円経済と、2025年度の財政健全化目標の達成を目指すとしており、アベノミクスの推進により、デフレではない状況をつくり出す中で、地方における経済は厳しいながらも好循環の前向きな動きが生まれ始めているとしており、国としては一定の成果が現れているとしているところであります。当市におけるデフレマインドからの脱却につきましては、主要産業の活性化と付加価値を高めていくことがデフレ脱却に向けた大きな力になると考えており、このたびの国の補正予算を活用して行う農業施設の建設や水産加工施設の整備支援などが、それに当たるものと認識をしております。国も地方経済の厳しさを認識していることから、今後も国の動向を注視し、国の経済対策には万全の準備で挑み、積極的な活用に取り組むとともに、必要な意見は地方6団体を通して国に伝えてまいります。次に、国からの財政措置と地方交付税についてでありますが、平成23年度に導入された地方一般財源総額実質同水準ルールが現在も維持されており、地方財政に対して一定の配慮がなされているものと認識をしております。また、地域間の財政力格差の拡大や経済社会構造の変化などを踏まえ、都市と地方が支え合い、ともに持続可能な形で展開するために、特別法人事業税による都道府県に対する譲与税が令和元年10月に創設され、令和2年度よりその一部を市町村へも交付金として交付することとされ、一定の財源の偏在是正と財政運営の安定化に寄与するものと捉えております。さらに、平成31年度から令和6年度導入予定の森林環境税を見据えて森林環境譲与税を導入し、さらに、その交付額を令和2年度から計画を前倒す形で増額することに加え、地方交付税の算定において、新たに地域社会の持続可能性を確保するための費用として、市町村分で2,100億円程度の地域社会再生事業費が創設されたほか、時限的な措置である公共施設等適正管理推進事業、緊急防災・減災事業、緊急自然災害防止事業に、令和2年度から緊急浚渫推進事業が創設されるなど、人口減少社会や災害に備えたまちづくりが円滑に推進できるよう、手当てがなされていると認識をしているところでございます。次に、新型コロナウイルスの対応状況についてでありますが、市民を対象とした啓発につきましては、国や北海道から発信される情報、感染予防対策、対応方法、相談窓口等の情報を、市ホームページ、お知らせメール@あばしり、子育てアプリあばびぃなどの活用により発信するとともに、公共施設等にポスターの掲示やチラシの備え付けを行い、感染症対策の基本となる手洗いやマスクの着用を含むせきエチケットの周知により、予防衛生の徹底に努めております。斜網地域における指定感染症につきましては、網走保健所が窓口となり、感染症指定病院となる網走厚生病院と連携を図り対応することとなります。引き続き、網走保健所を中心とした関係機関と連携を図るとともに、国の方針に基づき、状況及び段階に応じた適切かつ迅速な対応を実施してまいります。次に、まち・ひと・しごと創生総合戦略の検証と次期戦略についてでありますが、第2期の総合戦略策定に当たり、第1期総合戦略のKPI達成状況等を検証いたしましたが、評価指標を点検したところ、基本目標においては全てが、各施策では50項目のうち28項目が達成率80%以上となっており、おおむね順調とは思われますが、施策によっては成果が出るまでさらに時間を要するものがあると感じております。地方創生は息の長い取組となることから、基本的には第1期で根づいた地方創生の意識や枠組みを維持しつつ、国が基本方針で示した関係人口、ソサエティ5.0、SDGsなど新たな視点を盛り込み、閣議決定された国の総合戦略を勘案の上、策定したところであります。次に、人口動態の認識についてでありますが、国の平成30年人口動態統計では、12年連続の自然現象に加え、地方都市では長期にわたる転出超過によって社会現象も続いております。また、国の白書では、人口動態の変化が現状の人口転換理論には当てはまらない、新たな段階の少産多死型を迎えたとされております。当市で推計した将来人口は、国勢調査に基づく国立社会保障・人口問題研究所の人口推計を基礎数値として用いておりますが、多くの地方都市と同様の自然減と転出超過による社会減に加えて、転入者も減少する傾向があることも減少幅を大きくしている要因と考えております。また、人口減少に伴う就労人口の減少や単身者世帯の増加など、地域の社会・経済への様々な影響が懸念されておりますが、第2期総合戦略にお示しをした5つの基本目標の達成に向けて、関係機関等と連携・協力し、施策の展開を図ってまいります。次に、当市の中長期的な財政見通しについてでありますが、令和2年度の予算編成前に策定をした中期財政収支見通しでは、令和5年度までに約29億円が不足すると見込まれたことから、予算編成に当たっては持続的な財政運営が可能になるよう心がけてまいりました。このような中で、一般会計の財政的な課題は高い公債費負担ですが、市債残高は平成14年度末の534億円をピークに、30年度末には333億円まで大きく減少させることができました。また、この間、平成24年、25年に行った大型農業施設の整備に係る30億円の残高は市の財政負担が伴わないものであります。加えて、市債残高のうち、全額が後で普通交付税で措置される臨時財政対策債分が平成14年度の8億円から76億円と大きく伸びており、その分を除く実質的な残高で比べますと、250億円程度とピーク期の半分以下になったと言えるものと存じます。平成の前期に行った大型事業により多額の公債費負担が続いてきましたが、順次償還を終えていく段階に入りつつありますので、公債費負担は少なくなっていくと見込んでおります。また、特別会計においては、長年の懸案であった市有財産整備、網走港整備、能取漁港整備の三つの特別会計では、土地売却に向けて企業誘致などに取り組んできたところ、メガソーラーやバイオマス発電施設の誘致、網走港における小麦集出荷施設の整備など、地域産業の活性化に資するような形で土地の売却や貸付けは大きく進み、平成30年度末には、残る網走港整備特別会計で11億円、能取漁港整備特別会計で2億円と、最大91億円あった赤字を13億円まで圧縮してきたところです。さらに、土地開発公社が抱えていた1億9,000万円の負債も、メガソーラー発電所用地として民間事業者に貸付けをすることにより、平成24年度に解消をいたしました。このように、債務の解消に努め、財政の健全化を進めてまいりましたが、近年ではふるさと納税制度を積極的に活用させていただき、5年間で約47億円の御寄附を頂戴し、加えて、平成24年度には国から約24億円の地域の元気臨時交付金が交付され、市民生活の向上と産業振興につながる取組を進めることができたものと思います。今後も、新たな財源を見つけ出しながら、必要な事業に取り組んでまいります。実質公債費比率と経常収支比率の令和2年度末の見込みについてでありますが、その指標の分母となる経常的な一般財源の額を表す標準財政規模などの数値が、人口減少や公債費に対する交付税算入額の減少により小さくなる傾向にあります。この指標の算定には、ふるさと寄附金など外部から調達して財源が含まれないことから、指標の数値には反映されておりません。このことからも、事業実施のための財源は外部からの資金を確保しながら対応しているところであります。財政状況の改善は確実に図られながらも、当面は、お尋ねの数値はおおむね横ばいで推移するものと見込んでおります。次に、網走市公共施設等総合管理計画の進捗状況についてでありますが、総合管理計画では30年間で、市が保有する施設総量の3割の削減を目指すとしております。この3割は、国から示された算出方法により、既存施設をそれぞれの耐用年数に応じて改修や更新を行うことと仮定して、それに費やす額を近年の施設の改修や更新にかけた額と同程度とした場合に、このままでは3割の施設が更新できないということを示しているものでありますので、現実的には実際に取り組む長寿命化対策や更新の手法によって、その割合は変わっていくものと認識をしており、大枠的な目安として捉えております。そうした上で、これまでに取り組んだ事例といたしましては、2つの市立保育園を閉園し、民設民営方式として整備をした、いせの里保育園、西部地区の2つのへき地保育所を統合して整備したさんごそう保育園、養護老人ホーム静湖園を閉園し、新たに民設民営方式として整備をしたほか、旧網走高校、女性センター、こども福祉センターなどの解体、市民活動センターや教員住宅の売却などがございます。これからの公共施設は、人口減少や世代構成の変化に伴う利用形態の変化にも対応しつつ、総量を縮小していくという基本的な方向性の中で、施設の集約化や複合化、多機能化を図り、民間の活用など、幅広い手法を用いて、施設の再編を進めていかなければならないものと考えております。また、個々の施設の更新や大規模改修の必要が生じた際には、公共施設等総合管理計画に基づき、今後策定される立地適正化計画や地域公共交通計画など、関連する計画とも整合をとりつつ財政面を含めた総合的な視点から、効率的かつ効果的な手法で対応してまいりたいと考えております。令和2年度につきましては、潮見の市営住宅の整備に着手するに当たり、既存住宅の取り壊しを進めるほか、北浜の白鳥公園のトイレに加え、既に用途廃止をしております、すずらん保育園と北児童館の解体を行う予定です。新庁舎建設の必要性についてでありますが、平成27年度から市役所本庁舎、西庁舎を含む5施設の耐震診断を実施してまいりました。その結果、いずれの施設も耐震基準数値を満たしていない建物であり、震度6強から7の地震が発生した場合、倒壊や崩壊する危険性が高い建物となっております。このため、各施設の耐震化対策について検討してまいりましたが、耐震改修を含む大規模改修は適当ではないと判断し、建物の残された耐用年数、施設の主な機能、代替施設の有無、この3つの視点から総合的に判断し、市庁舎の建て替えを最優先に取り組むという方向性をお示しをいたしました。また、業務継続の視点から考えますと、市庁舎は災害時における指揮系統機能と市民サービスなど多様な行政機能の最重要拠点として、市民の生活及び安全に直結する必要不可欠な機能を有しなければならないと認識しております。災害時には、ライフラインを確保し市庁舎機能を維持継続できることが重要でありますので、災害発生時に備えた耐震性能などを有する安全・安心な市庁舎を早急に建設する必要があるものと認識をしております。市庁舎の規模につきましては、様々な説明会の中で、本庁舎と西庁舎の床面積約7,000平米を基本に考え、その規模であれば他自治体との建設事例を参考とした場合、約50億円程度であるとお示しをしたところであります。また、建設面積、規模につきましては現在、新庁舎建設基本構想策定検討委員会において議論されておりますので、その結果を踏まえ検討を進めてまいりたいと考えております。次に、地域医療の充実に係る市民説明についてでありますが、現在の医療体制は当たり前に維持されるものではなく、持続可能な地域医療を確保するためには、関係する自治体や医療機関との連携を初め、住民一人一人の地域医療に対する理解と協力が必要であると認識をしております。市民に対しましては、広報あばしりなどの各種媒体を活用して医療に関する情報を発信するとともに、平成30年度からは市民との交流や医療に対する理解を得るため、網走厚生病院と連携した住民公開講座を開催しております。また、本年2月16日に開催をした網走市まちづくり推進住民会議では、網走厚生病院に脳神経外科が開設された経緯及び開業医誘致制度の進捗状況を御説明させていただいたところであります。今後におきましても、地域医療の維持に対する市民の理解を深めるため、様々な機会を通し、情報発信に努めてまいります。また、広域連携による地域医療の確保についてでありますが、斜網地域を基盤とする1市4町には、地域センター病院である網走厚生病院をはじめ、斜里町国民健康保険病院や小清水赤十字病院などの公的病院のほか、民間による医療機関が複数あります。1市4町では、関係機関との連携を図り、地域住民の安心・安全を図るため、救急医療体制、周産期、脳血管疾患といった医療体制を構築しております。市といたしましては、地域住民が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、関係する自治体や医療機関等との連携を図るとともに、地域住民と患者の視点に立ち、それぞれの医療機関の役割に応じた広域における機能の分化や限られた医療資源の有効活用を含め、効率的で質の高い医療提供体制の維持・充実に努めてまいります。次に、ボランティアスタッフの高齢化と移動支援についてでありますが、高齢者ふれあいの家につきましては、現在市内14カ所に設置されておりますが、平成12年の事業開始から19年が経過し、ボランティアの高齢化や育成、また移動手段の確保など、地域ごとに様々な意見を伺っております。事業の継続に当たっては、ボランティアとの連携は不可欠であるため、抱える課題、負担軽減策や運営方法など、現在、運営主体となる団体と意見交換を行っているところであります。今後におきましても、地域における通いの場は地域コミュニティーの観点から必要であると考えられるため、生活支援体制整備事業を積極的に推進し、地域における課題や社会資源を把握するとともに、町内会やボランティアをはじめとする地域や関係機関との連携、さらには専門家の意見を踏まえ、高齢者支援の充実とコミュニティーの在り方の課題への対応について意見交換をしてまいりたいと考えております。ジャガイモシロシストセンチュウの今後の取組についてでありますが、平成29年度から令和元年までの3カ年で緊急防除を行ってきたところでありますが、ジャガイモシロシストセンチュウの確認圃場161圃場のうち146圃場では検出限界以下になったものの、15圃場では検出限界以下とはならず、また、新たに53圃場でGPが検出されたところです。こうしたことから、国は今後6年間、令和8年3月31日まで緊急防除を延長し、対策を行っていくことを、第9回ジャガイモシロシストセンチュウ対策検討会議において決定したところであります。市といたしましても、国、道、農業団体、関係機関と連携を図りながら、一日も早いジャガイモシロシストセンチュウの防除の完了、蔓延防止に向けた取組を進めてまいりたいと考えています。次に、農産物の高付加価値化に対する取組については、かねてから市をはじめ大空町、東京農業大学、JAオホーツク網走で設置した広域協議会により、ナガイモをはじめとする地元農産物の機能性に着目した商品の開発などを進めているところであります。また、同じく機能性を有する農産品として、付加価値化が期待される食用大麦の一つであります、もち麦について、本地域での産地化に向け生産体制の整備、栽培者への支援等を行い、生産拡大を進めているところであります。一方、海外への販路拡大については、アメリカ、カナダ、タイなどを中心にプロモーションなどを実施し、地域の農産物についてのPRを行い、販路拡大に向けた取組を進めてまいりました。これらの取組については、ジャガイモシロシストセンチュウによる営農計画への見直しに伴う影響、天候などによる収穫量の確保、海外の情勢や需要変動などの関係もあり、大きな販路の拡大には至っておりませんが、将来を見据えた農業の振興のためには高付加価値化につながる特産品の開発と販路拡大に向けた取組は重要であると考えておりますので、JAなどとも協議をして今後とも進めてまいりたいと考えております。次に、スマート農業の推進に向けた網走市の取組についてでありますが、近年の農業における課題である担い手の高齢化や後継者不足に対応し、意欲と能力を存分に発揮できる環境を創出するためには、農作業の省力化、軽労化が求められており、当市においても自動操舵システムを活用するための基地局の整備に対して支援を行い、おおむね市内全域に高精度補正データを配信できるインフラが整っているところであります。さらには、省力化・軽労化だけではなく、衛星やドローンにより撮影された圃場の画像データをもとに可変施肥を行うことにより、農作物の収量増加と品質の均一化により農業所得を向上させる取組が各地で進められております。このように、スマート農業については活用方法が多岐に渡ること、また、これらの知識や技術の習得が不可欠であることから、これらの研修も含め、JAオホーツク網走が策定するスマート農業推進計画において、重点事業に位置づけられる事業に対する支援を行い、スマート農業の推進を図ってまいります。農業者の新規参入と後継者育成についてでありますが、全国的な人口減少が進む中、当市の農業においても担い手の高齢化、後継者不足により、離農戸数が増加する傾向にあります。これまで、離農者の農地については、経営規模拡大のための地域の担い手に集積をされていましたが、今後、受け手となる担い手の減少や規模拡大にも限界が予想されることであり、今後の網走農業を持続的に発展させていくための課題であると認識しております。また、労働力不足に対しては、スマート農業や外国人技能実習制度、コントラクターの活用により対策を行うことが考えられますが、地域コミュニティーの形成維持という観点からも、多様な担い手の育成に配慮した就農支援への取組が重要であると考えており、新規参入就農や家族以外の第三者に農地、施設、機械、技術などを一体的に継承する第三者継承に対する支援の在り方についても、併せて検討していきたいと考えております。次に、未来を見据えた栽培養殖漁業及び未利用資源の活用についてでありますが、近年のサケ・マスの来遊不振やホタテのしけ被害、網走湖のシジミ資源の減少など、漁業を取り巻く環境は厳しい状況であります。現在、当市の基幹魚種であるサケ・マス及びホタテは北海道における優良増殖対象種と言われており、その生産規模や経済規模から見ても非常に優良な漁業であります。近年は、サケ・マス、ホタテにつきましても、以前と比較すると漁獲量の減少は見られていますが、網走市の昨年のサケ漁獲量は全道トップクラスであり、ホタテにつきましては、しけ被害から回復し、昨年は史上最高の水揚げを記録しております。しかしながら、全道的なサケの来遊数の減少や以前は発生していなかった、しけによるホタテ漁場被害など、予測できない事象が発生していることも事実であります。引き続き、これらの主要魚種については、資源管理やモニタリングを継続することが重要であると認識しております。また、未来を見据えた取組についてでありますが、東京農大とのホッカイエビ増殖技術開発を引き続き進めるとともに、新年度からは網走漁協が行うウニかご養殖試験に対する支援を予定しております。引き続き試験研究機関などと連携をして、新たな栽培養殖漁業や未利用資源の活用について模索を進めてまいります。次に、漁業の人手不足についてでありますが、既存労働者の高齢化や労働人口の減少により、全国的にどの産業でも労働力不足が懸念されているところであります。当市においても、漁業繁忙期における労働力の確保は以前と比較すると容易ではなくなっておりますが、学生アルバイトなどにより今のところ確保されている状況と認識をしております。しかしながら、今後も高齢化などによる労働人口の減少は継続することが予測されるため、将来的な労働力の確保は課題であると認識しております。そのためには、後継者が継ぎたいと思える魅力ある漁業を継続すること、労働力確保対策、また、機械化による省力化などについて、関係機関と研究を進めることが必要であると考えております。次に、網走川流域の会についてでありますが、平成27年3月に網走漁協、西網走漁協、津別農協、網走市、津別町からなる網走川流域農業・漁業連携推進協議会が中心となり、網走川流域のNPO法人、企業、産業団体、個人、自治体などが集まり設立されました。これまでシンポジウムや網走川流域の一斉清掃活動、流域学習活動、出前授業など幅広い活動を展開しており、市も事務局の一員として設立当初より参画しており、引き続き網走川流域の環境保全の取組について積極的に参画してまいりたいと考えております。次に、今後の防災力向上に向けた取組についてでありますが、市民一人一人が自助の意識を強く持ち防災力を高めるために、昨年度、海岸町地区と向陽ヶ丘地区の連携で行われた防災訓練のように、地域住民自らが主体的に計画し運営することができるよう、引き続き防災訓練や研修へ支援をするとともに、訓練経験のない地域への勧奨を続けてまいります。次に、新型コロナウイルスの感染症対策についてでありますが、正しい知識を共有するとともに、住民への適切な感染予防対策の実施や医療体制を整えるため、北海道オホーツク総合振興局保健環境部が主催し、北網及び遠紋地域における市町村、医師会、感染症指定4医療機関、警察署、消防署、教育局等を対象として、2月5日に説明会及び意見交換が開催されたところであります。また、市といたしましては、2月23日に対策本部を設置し、各種情報の収集や共有を行い、感染拡大を可能な限り抑制し、市民の生命及び健康を保護すること、また、市民生活や経済に及ぼす影響が最小となるようにすることを目的として、さらなる感染症対策における準備・対応を進めているところでございます。次に、町内会活動の活性化についてでありますが、網走市町内会連合会では、平成26年に町内会組織強化の課題検討会議を設置し、市も参加して、市町連だよりの発行、フェイスブック、ホームページの開設、町内会長、役員向けに町内会ハンドブックの発行などを事業化してまいりました。また、加入の低いアパート住民の加入促進・理解を求める取り組みとして、協定により市内宅建協会会員事業所でのアパート入居者への町内会加入チラシの配布、宅建協会役員との意見交換を行っているところです。網走市町内会連合会とは、平成30年の連携基本協定締結を契機に町内会への加入促進や地域課題への対応・情報を共有し、その解決に向けてさらなる連携をしていくこととしており、課題に対する事業化や役員との意見交換を開催をしているところであります。一つの成果といたしましては、昨年8月に天都山地区連合町内会が結成をされ、防災・防犯の地域一体となった取組につなげることができたところです。今後も町内会連合会と連携し、市としても積極的に町内会活動支援の取組を続けてまいりたいと考えております。次に、生活支援体制整備事業の深化についてでありますが、地域に既存する町内会等の組織をベースに設置する第二層協議体につきましては、15圏域で展開することで進めており、全ての地域関係者に対する趣旨説明を終え、14圏域で今後の進め方や課題の抽出などの意見交換、さらには外部講師を招いたミニフォーラムを開催・企画しております。今後におきましても、地域の実情に合わせた高齢者を支援する仕組みづくりや課題解決、さらには地域コミュニティーの強化が図られるよう地域関係者及び関係機関並びに庁内関係部署との連携を図り、事業を推進してまいります。次に、廃棄物処理についてでありますが、総量抑制の状況につきましては、稼働前の平成28年度の資源物を含むごみの総排出量は1万4,299トンで、稼働後の平成30年度の総排出量は1万2,102トンと、約15%減少をしております。施設を建設した後の計画排出量を1万3,095トンとしていることから、総排出量については目標を満たしているところであります。これは、生ごみを分別したことにより水切りがなされ、総体の重量が減少する効果があったものと考えております。ごみ処理に関する施策全般の現状認識と今後の考え方でありますが、平成30年に実施したごみ質調査の結果をもとに、令和元年9月に網走市廃棄物減量化等推進懇話会に諮問し、今月初めに答申を受け、一般廃棄物処理基本計画の中間見直しを実施したところです。この中では、分別が理解できない方、また分別がなされずにステーションに出されるといった事案もあることから、「誰もが安心してできるごみの出し方について検討する」、「食品ロス削減の取組を行う」、「新たな中間処理の方法の検討も含め、埋め立てるごみを減らし再利用していくことで、ゼロ・エミッションを基軸としたごみ処理を進める」ということが盛り込まれており、持続可能な循環型社会を実現していくため、引き続き廃棄物減量化に向けた取組を継続してまいりたいと考えております。次に、未来の網走のあるべき姿でございますが、最新テクノロジーの活用は、人口減少社会による影響を緩和するため、多くの課題解決に貢献されると期待をしております。市では、スマート農業や介護施設の見守りなどのシステム導入への支援のほか、公共交通や自動運転の実証実験への協力に取り組んでまいりました。今後、ICTやAIなど先端技術の進展はますます加速することが予想されますが、技術革新の動向を注視し、産業や医療、福祉、教育、地域コミュニティーなど、様々な場において最新テクノロジーの活用について検討し、地域課題の解決や地域の魅力向上に取り組んでまいりたいと考えております。次に、JR北海道問題についてでありますが、現在はJR北海道と沿線自治体が連携をして、平成31年度から令和2年度を計画期間とする第1期アクションプランに取り組むとともに、事業検証を進めながら、令和3年度から令和5年度を計画期間とする第2期アクションプランへの移行に向けた準備を進めているところであります。また、鉄道施設などの施設投資や修繕に対する国と同水準の支援については、北海道においては関係市町村の意見や道議会における議論を踏まえた上で、今年度末を目途に持続的な鉄道網の確立に向けた基本的な考え方を整理し、国への提言を取りまとめるものとしております。国のJR北海道に対する支援根拠である国鉄清算事業団の債務等処理法が令和2年度末に期限を迎えますので、法令の改正内容にも注視をしながら今後の対応を検討してまいります。次に、新たな観光列車の創出についてでありますが、網走、知床斜里間を運行する流氷物語号は、多額の費用をかけず、JR北海道と地域がともに取り組む一つの成功例として認識をしております。JR北海道とは、こうした観光列車が春や夏に運行できないか継続的に意見交換をしてまいりましたが、昨年7月にはMOTレール倶楽部が市の助成金を活用して、オホーツク花物語号を運行いたしました。JR北海道では、これを参考として本年6月下旬に、網走、知床斜里間を2往復するオホーツク花物語号の運行を計画しております。こうした観光列車の運行は、市民団体、観光協会、行政、JR北海道などと連携・協力が不可欠でありますので、引き続き連携を図りながら、新たな観光列車の定着に向けて働きかけてまいります。次に、ザ・ロイヤル・エクスプレスについてでありますが、本年1月14日に東急とJR北海道により、旅行プランが発表されております。道内を3泊4日、主に札幌、池田、釧路、知床斜里、旭川、富良野を周遊するもので、8月中旬から9月中旬まで計5回、定員は1回当たり15組30名で計150名となっております。東急には1月末まで900件の資料請求があり、大変好評であるとお聞きをしております。市では、これまでザ・ロイヤル・エクスプレスの釧網本線及び石北本線の利用と運行に当たり、沿線地域に求められることについて情報交換に努めてまいりましたが、地域の方が手を振ってくれるなど、応援していただけるとありがたいとお聞きをしております。市といたしましては、引き続き情報収集に努めるとともに、沿線自治体、観光協会、市民団体などとの情報共有、意見交換を図りながら、必要な取組を進めてまいります。次に、女満別空港-網走間の高規格道路の整備促進についてでありますが、高規格幹線道路である十勝オホーツク自動車道は足寄-網走間計画延長135キロのうち46キロが完成し、陸別町陸別から陸別小利別の20キロメートルが現在工事着工中であり、また、昨年には端野-高野間が新規事業化され、ミッシングリンクの解消が着実に進んでいる状況にあります。女満別空港-網走間においては、計画段階評価に着手していただくために、管内自治体で組織する期成会や民間の期成会とともに、国の関係機関などに積極的に要望活動を行っているところであります。当該区間の高規格幹線道路は、物流、観光、医療、防災において、重要なインフラ整備であり、必要不可欠なものでありますので、計画段階評価の調査に向けて取り組んでまいります。次に、北海道内7空港の一括民間委託についてでありますが、女満別空港におきましても、本年1月から空港ビル施設事業が開始され、来年3月からは滑走路等の運営が開始されます。今後、7空港一体及び各空港の運営に関する情報提供及び緊密な連携を図るため、協議の場がSPCにより設置、運営される予定であり、女満別空港におきましても、空港所在自治体、北海道のほか地元経済団体などを構成員とする協議会が設置されます。当市といたしましても、SPCや女満別空港圏域の自治体、経済団体などと積極的に連携を図り、路線拡大、空港機能の充実強化、利用促進策などに取り組むとともに、網走の魅力ある観光資源を活用し、持続可能な観光地づくりに向けた整備を行い、女満別空港と地域の活性化につなげてまいりたいと考えております。次に、観光振興税についてでありますが、北海道はこれまで観光振興税に関する懇談会が3回開催されておりますが、具体的な用途、税額はいまだ検討段階であります。当市といたしましては、多様化する観光需要に対応するため、観光振興税のような安定的な財源は、財源確保という点で導入に向けた検討を進めてまいりたいと考えておりますが、導入に当たりましては、税の目的や北海道と使い道が重複しないことなどの調整も必要であると考えております。今後の北海道の動向を注視するとともに、近隣市町村と連携をして導入についての研究を進めてまいりたいと考えておりますが、地域DMOが主体となり、観光関連団体や経済団体などにおいても、観光振興税導入に向けた議論を進めていただきたいと考えております。次に、アドベンチャートラベル・ワールドサミットへの関わりについてでありますが、昨年には株式会社モンベルと連携し、第1回目のオホーツクシー・トゥ・サミットを開催いたしました。アドベンチャートラベルのフィールドとして網走市の認知度の向上が図られ、ステージの一つであるカヤックにつきましては、地域資源を活用した新たな商品造成の可能性が出てきたものと認識をしております。アドベンチャートラベル・ワールドサミットでは、会議のほか道内各地で期間中にエクスカーションが実施されるため、受入れエリアには30程度のメニューを用意することが求められております。オホーツク地域は豊かな自然や文化に恵まれており、世界有数のデスティネーションとなる可能性を秘めております。この地域資源を世界に発信する絶好の機会と捉え、新たな体験型観光素材の開発と受入体制の整備を観光協会や事業者と連携して創出してまいりたいと考えております。また、アドベンチャートラベルの推進によりまして、欧米圏などの新たなインバウンド市場の拡大、滞留期間の延長による地元経済への波及効果が期待できるものと考えております。次に、DMOについてでありますが、網走市観光協会は戦略的な観光地づくりを目指し、年度内の網走版DMO法人登録に向けた申請を行っております。行政とDMOの関係につきましては、ハード整備や観光振興計画の策定などの役割は行政が、マーケティングによる需要把握や情報発信、プロモーション、商品開発、販売などをDMOと、それぞれの機能と役割分担を推進し、地域の力を結集して観光で豊かになるための連携や仕組みの創出に取り組んでおります。来年度につきましても、引き続きDMOを担保する組織体制の充実強化などに対して支援を行い、各種データの収集や分析に基づく戦略を策定するとともに、情報発信やプロモーションを展開してまいります。次に、インバウンドの中心市街地への誘客ですが、網走に来る外国人観光客は冬の流氷観光などを中心に年々増加傾向にありますが、四条商店街など中心市街地をめぐる外国人は特定の店舗に限られ、大きな流れとはなっていない現状です。令和2年度において、網走商店街振興組合やまちづくり会社まちなか網走と連携し、国の支援を得ながら中心市街地インバウンド誘客推進事業に取り組むこととしております。具体的には商店街オリジナルツアー体験などの新たな体験メニューを創設することをはじめ、網走の歴史と文化を伝える各種講座の開催、さらには空き店舗を活用したゲストハウスの運営にも取り組むこととしております。これらの事業を推進することにより、外国人観光客の誘客を進め、中心市街地の活性化につなげたいと考えております。次に、中心市街地商店街のイメージ戦略ですが、網走の中心市街地は多様な文化と歴史を育んできた当市の顔であり、地域住民や観光客が気軽に立ち寄り、にぎわいの生まれるエリアであるべきと思っております。現在、市内の商業エリアは高台地区と中心市街地に二分化され、四条通りを中心とする中心市街地は日中人通りの少ない状況となっておりますが、網走中央商店街振興組合や網走商工会議所を中心に、市を含めた関係機関も連携し、夏まつり、七福神まつりなど季節に応じたイベントが開催され、市民はもとより近隣市町村の住民など観光客も多く訪れております。また、中心市街地を含めたまちなかでは飲食店の進出が増え、食べ歩きイベントであるABASHIRIバルも開催され、食を通じてのにぎわい創出へとつながっております。今後におきましても、当市の魅力である食をテーマとしたイメージアップに努めてまいります。次に、ふるさと納税につきましては、返礼品の取扱いをきっかけに、その後の取引につながる例も出ていると承知をしております。また、新製品の創出支援など、ものづくりに対する支援制度の活用により、市内事業者の魅力ある商品の企画・開発を促進しているところであります。今後も、ふるさと納税制度が市内事業者にとってチャンスとなり、ひいては地域経済にも前向きな効果が生まれるよう、ふるさと納税制度を推進してまいります。次に、商工業についてでありますが、少子高齢化社会が進行する中、労働力不足は全国的な課題であり、当市においても予断を許さない状況と認識をしております。そのため、令和2年度においては、若者技能者の職場定着を促進するための人材育成や働きやすい職場づくりを支援し、人材確保に努めてまいります。外国人労働者の対応につきましては、昨年4月1日に改正出入国管理法が施行され、特定技能制度が開始されましたが、当市には当該制度による在留者は今のところおりません。外国人技能実習生については、これまでも受入れ監理団体と連携を図り、入国時講習などの支援をしているところでありますが、新年度においては受入れ機関の機能評価試験受験料への支援を実施してまいります。中小・小規模事業者の先端設備導入につきましては、生産性向上特別措置法に基づく支援等を継続してまいります。商圏の減少につきましては、外国人を含めた観光客の誘客に努め、交流人口の増加を図る一方、ものづくりや地場特産品の付加価値向上を推進するなど、魅力ある商品づくりを支援し、地域内購買力の底上げにつなげてまいりたいと考えているところであります。

答弁 教育長 三島正昭(教育長は2021年3月まで)

-登壇- 教育委員会の関係についてお答えいたします。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーについてでありますが、当市はオーストラリアと韓国のホストタウンとして認定されており、選手の合宿や文化交流などに取り組むこととしております。大会の開催に向けまして、こうした取組を進めることにより、子供たちをはじめ多くの市民が外国に興味や関心を持ち、他の国の人々や文化に対する理解が深まるものと考えております。また、全世界への発信についてでありますが、オーストラリア、韓国だけではなく、日本をはじめ他の国、他の競技についても合宿誘致に取り組んでいるところであり、そのような合宿の情報、成果が広く発信されるよう努めてまいりたいと考えております。さらに、8月25日開会の東京2020パラリンピック競技大会に向けましては、聖火リレーで使う火の採火式を当市においても行うこととしており、網走で採火した火が全国各地で採火された火と一つとなり、聖火リレーに使われ、大会期間中、聖火としてともされることで、より一層思い出に残る大会になるのではないかと考えております。次に、学校給食の一部集約と一部民間委託についてでありますが、これまで網走市の学校給食においてはセンター方式を取り入れることなく、親子方式の導入やパート調理員の確保に努めた中で、自校方式による給食の提供を維持してきたところであります。しかしながら、近年、児童生徒数が減少してきていること、必要とする調理員の確保に苦慮する状況が慢性化していることから、9カ所の調理場を維持することが難しくなっている現実があります。特に小規模調理場においては、調理員体制が2名のパート職員により行われている調理場もあり、事情により調理員が辞められた場合には、継続して給食を提供できなくなるということが考えられるところであります。学校給食運営の在り方につきましては、安全・安心な給食を継続して安定的に提供することと考えており、今回の計画につきましては、小規模調理場の解消を図るべく一部調理場を集約し、民間の力を借りて給食調理体制を継続しようとするものであります。今後も、保護者や市民に対して、市の考え方について理解をいただけるよう、情報発信と丁寧な説明を引き続き続けていくこととしております。次に、コミュニティ・スクールの推進についてでありますが、網走市におけるコミュニティ・スクール は 「 9 年 間 で ど の よ うな 子 供 た ち を 育 て る のか」、「地域でどのような教育を実現していくのか」という目標やビジョンを共有し、教育活動における地域の支援、地域と連動した活動等について、学校、保護者、地域が意見を出し合いながら、地域の特性を生かした学校づくりや課題解決に向けた取組を行っていくことを目指して導入いたしました。本年度から導入した3地区では、新たな取組を始めるだけではなく、教員と地域の方々が「子供たちのために何ができるか、何をしなければならないのか」について考え、知恵を出し合うことで、学校を支え応援する組織としての土台が築かれているとの報告を受けており、今年度の活動成果を市内の学校に還流し、令和2年度から「地域とともにある学校づくり」に向けた取組を市内全校で進めていくこととしております。次に、スポーツ合宿の誘致についてでありますが、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催日程などの関係から、ラグビートップリーグをはじめ、陸上競技などの合宿日程は不明確な状況にあります。こうした中、これまで合宿に来ていただいた競技、チームに対しましては、これまで同様、合宿誘致に取り組んでいるところであります。また、東京2020オリンピック競技大会におきましては、サッカー、陸上競技のマラソン、競歩が札幌市で開催されることになっておりますので、ホストタウン登録以外の国や競技についても、合宿誘致に努めてまいりたいと考えております。次に、基礎学力の向上と社会活動等の充実、地域住民との関わりについてですが、子供たちが未来社会を切り開くための資質、能力を育成していくためには、子供たちに求められる資質、能力とは何かを学校と社会が共有し、連携・協働した教育を実現させていくことが重要であると認識しております。そのためにも、コミュニティ・スクールが果たす役割は大きいと考えているところであり、社会活動の充実、学校以外の学ぶ機会の創出において、地域の人的・物的資源を活用した教育の充実に努めてまいります。また、これからの教育では、子供たちが家庭や地域社会の様々な役割の関係や価値を自ら判断し、取捨選択や創造を重ねながら成長することができるようにするためのキャリア教育の充実が必要であると認識しております。令和2年度からは、自分の生活や学びを振り返りながら、新たな学習への意欲につなげたり、将来の生き方を考えたりする学習に生かすためのキャリア・パスポートを市内全小中学校で導入することとしているところでございます。次に、異文化教育、外国語の育成についてでありますが、国際化に対応する力を身につけていくためには外国語教育を充実させていくことが必要であり、ALTの活用やデジタル教材の整備等により、主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を養ってまいりたいと考えております。また、社会教育におきましても、小学生を対象に管内在住の外国人と交流するイベントを開催するなどしていますが、今後も世界の様々な文化や習慣を体験的に学び理解を深めることができるよう、取組の充実を図ってまいります。次に、ICT教育の環境整備についてでありますが、ICT機器を活用した教育を充実させるためには、指導力を高めるための研修が必要であると認識しております。教育委員会では、実際の授業での活用方法を学ぶためのICT機器活用の研修会や学力向上推進委員による実践発表などを行っておりますが、今後はGIGAスクール構想の実現に向けた研修も行っていかなければならないと考えております。国や北海道が実施する教員研修においても、遠隔技術や動画配信など、ICT機器を活用した形態が取り入れられるようになっておりますことから、これらを活用した研修についても、各学校に情報を提供してまいりたいと思います。次に、主権者教育についてでありますが、学校における主権者教育は、社会科等における学習指導はもとより、教育活動全体を通して子供が将来有権者としての判断を適切に行うことができるようにしていくことが重要であると認識しております。地域行事や地域資源を活用した体験活動に主権者の一人として参画し、主体的に関わる機会を創出していくことも必要であることから、学校教育、社会教育、家庭教育が連動した教育活動を推進してまいりたいと考えております。次に、中学校の部活動についてでありますが、中学校におけます部活動は、生徒が多様な学びや経験をする場として教育的意義が高いものと認識しております。一方で、少子化により単独校でチームを構成できない競技が増えているほか、学校規模の縮小により、安全面も考慮した複数教員による指導体制を構築することが難しくなってきている状況もございます。子供たちがスポーツを行う機会を学校の部活動だけが担うのではなく、これまで以上に地域と連携した取組を進めていくことも大切であると考えております。次に、生涯学習についてでありますが、市では学びの意欲を高め、学びの成果を生かして活力ある地域づくりへと結びつけていくため、「まちづくりのための学び」を軸とする長期的展望に立った第4次社会教育長期計画を策定し、取り組んでいるところであります。学習する市民、行動する市民は、網走市の未来を築く大切な人材でありますことから、世代間交流を意識した学習プログラムや地域の魅力を共有する学習機会の創出などにより、市民の郷土愛を育み、学びの成果が地域の大きな輪となっていく生涯学習活動の推進に努めてまいります。次に、日本体育大学附属高等支援学校との連携についてでありますが、平成29年度の開校以来、同支援学校及び日本体育大学と連携し、スポーツ指導者や選手を講師として招き、市内小中学生を対象とした日体大連携スポーツ教室を開催しているところであります。また同じく、平成29年度から実施しております障がい児・者スポーツ教室におきましては、同支援学校の教師を講師に招き、支援学校の体育館を使ってスポーツ教室を開催させていただいているところであります。今後につきましても、日本体育大学附属高等支援学校をはじめ市内関係団体と連携し、障がい者が自主的かつ継続的にスポーツを行うことができる環境づくりに努めてまいりたいと考えております。

出典:網走市議会 令和2年第1回定例会 2020年3月10日 議事録 PDF(39ページ) 間違いを知らせる