網走市議会 平成31年第1回定例会 2019年3月8日
市政執行方針並びに教育行政方針全般について
2019年3月8日、網走市議会の一般質問で、立崎聡一議員が「市政執行方針並びに教育行政方針全般について」質問し、市長 水谷洋一、教育長 三島正昭が答弁しました。
- 質問者
- 立崎聡一 議員
- 答弁者
- 市長 水谷洋一、教育長 三島正昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 立崎聡一
-登壇- 私は志誠会を代表いたしまして、市政執行方針並びに教育行政方針全般について質問いたします。本年は平成という時代の最後の年であると同時に、新たな時代の幕あけの年でもあります。平成のその先の時代を見据え、網走のまちをよりよく変化させていきたいという意思を込め、未来志向の議論を進めさせていただきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。本年は平成最後の年でありますが、現実は少子高齢化による人口減少と超高齢化による社会保障の増大、連なって社会保障費の増大という、かつてない危機に向き合わなければならない一年でもあります。さらに、その先の時代を形づくる私たちは、ポスト2020年に目を向けなければなりません。特に、本年は消費税の10%化、働き方改革、そしてオリンピック特需の終えんという日本経済に影響を及ぼす変化が立て続けに起きます。地方創生と東京オリンピック・パラリンピックは、いわば国策として進められており、地方もその恩恵を得ているケースも確かにあります。しかし、その原資は国家予算であり、財政という視点で見ると、社会保障費の増大など危うさをはらんでおり、ポスト2020年には国と地方の関係性が変わっていく、すなわち、より地方が自立をせざるを得なくなる時代を迎えるのは必須です。ポスト2020年を見据えた自立した自治体経営、地域内産業、地域経済を目指していく必要があります。住民意識においても同様で、「誰がやってくれるか」から「私たちがやろう」へと精神面の自立も不可欠です。消費税の10%化、働き方改革、オリンピック特需の終えんという時代の転換点とも言うべき2019年をどのように捉え、どのように行動していくべきかと考えているのか。また、ポスト2020年に目を向けた場合、国と地方の関係がどう変わっていくと認識しているのか。また、自立した自治体経営と市民意識の自立の必要性について見解をお示しください。我が国の経済の低迷は長引くデフレが原因であることは言うまでもありません。デフレ脱却に必要なのは、地域をめぐる資本の総量をふやす、国レベルの公共投資の積極的な推進が不可欠です。しかしながら、官僚やマスコミが宣伝する国の財政危機論に引きずられ、我が国の公共投資は海外先進国と比較しても抑制基調にあり、結果として、企業や消費者のマインドは先行き懸念から低調であるというのが実感です。老朽化する道路や橋梁などインフラの維持管理や北海道内の高速道路、高規格道路の未整備の解消、空港や港湾の高機能化など、地域からデフレ脱却に向けた公共投資拡充の必要性を訴えていく必要があると考えますが、見解を伺います。テクノロジーの変化は地域社会に大きな変化をもたらします。昨今、経済発展と社会課題の解決のために、ソサエティ5.0という概念が語られ始めています。ソサエティ5.0とは、AI、IoT、ロボット、シェアリングによって現実空間とサイバー空間を融合させた人間中心の社会とされています。ソサエティ5.0の価値は、現実空間において誰もがつながる豊かな体験や共有する喜びを得られるところにあります。日常生活において特別なスキルを必要とせず、会話や行動とサイバー空間がつながり、AIやロボットが現実社会を補完することで、社会が人間に寄り添う時代を迎えます。そのような時代においては、競争や独占所有よりも共助や共生が重要視され、人間性のホスピタリティが新たな価値を生み出します。例えば、ICTを活用した民泊や地域のつながりの広がりは、本来、日本人が有していた助け合いの概念の今日化とも言えます。これまでAIやIoTの恩恵を余り受けてこなかったローカルな物流、建築、医療、介護、農業といった地域内の労働集約型・顧客対面型ビジネスは、今後、大幅な自動化や生産性の向上を成し遂げる可能性が極めて高いと見込まれています。当市全体でソサエティ5.0の理解を深め、地域の可能性を広げる契機としていくべきであると考えますが、見解を伺います。網走市人口ビジョンによると、網走市の人口は2040年には3万人となり、1947年の市制施行当時とほぼ同水準となります。ちまたで聞かれる論調は、人口減少イコール悪、人口の少ないまちイコール不幸という隠れた前提があるわけで、当市も地方創生総合戦略を策定し、各種取り組みを進めてきている点については理解しておりますが、本来、網走の特性に沿った適正な人口規模があるはずで、住民が心地よく暮らせる規模、言いかえれば、住民幸福度の高いまちをいかに創出していくかという点をまちづくりの前提とすべきと考えます。幸福度の高い地域に人は集まり、さらに将来不安の解消から子供を産み育てようと考える若年層も増加し、結果的に少子化も解消されていくものと考えます。近年、網走を取り巻く高齢化は、年齢を理由に個人や組織、会社の変化や成長をとめてしまう負の側面があります。性別や年齢に問われることなく、それぞれの人が柔軟に未来を描き、行動を起こし続ける社会を築く必要があると考えます。新たな総合計画には、「豊かな自然にひと・もの・まちが輝く健康都市」というキャッチフレーズが挙げられていますが、市民が心を一つにして向かっていくビジョンとして、より明確なあり方を示していく必要があり、「ひと・もの・まちが輝く」というのは、具体的にどういう状態か。現状は輝いているのかいないのか。輝かせるためには、市役所のあり方としてどう変わるべきか、市民の意識はどう変わるべきかをお聞かせください。あわせて、人口減少は不可避ですが、当市の適正な人口規模はどの程度であると認識しているのか、見解を伺います。財政状況について伺います。平成11年度から財政健全化に取り組み、2期にわたる行財政推進計画により市債残高を約150億円圧縮し、さらには、平成15年度から基金からの繰り入れがある年度もあるものの、単年度黒字決算を達成し続けています。しかしながら、平成29年度決算で見ても、市の借金に当たる一般会計の市債残高は約337億円、自治体の収入に対する借金返済の割合を示す実質公債費比率は16.4%であり、国が定めた早期健全化基準の25%を下回っているものの、他市に比較して財政的な縛りがあると受けとめています。まずは、当市の財政状況に対する現状認識をお示しください。当市における財政健全化についての考え方を伺います。夕張市の財政破綻以降、各自治体において、財政健全化が喫緊の課題となりました。当市においても、債務の圧縮が市政運営のある意味でベースになっているとも感じています。しかし、この手の議論で注意しなければならないのは、財政健全化をすることが市の最終目的ではないということであります。市の最終目的は、あくまでも市民の豊かさの向上であり、そのために行政サービスを維持する必要があることから、財政にめり張りをつけるための手法として行うのが財政健全化であります。地域経済の活性化や教育の充実、地域医療の確保など地域の維持に不可欠な施策、さらに、市の若手職員の地域課題解決に向けて明確な目的意識を持った政策、事業、市民による自発的なまちづくりの推進など積極的な予算配分をするという発想が必要であります。財政の厳しさを過度に強調すると地域社会に萎縮を招きます。市財政の状況を正確かつ実態に沿った形で市民に示していく必要性と適切な予算配分についての考え方を伺います。都市計画について伺います。国でも人口減少に対応してコンパクトシティ化を進めるべきとの問題意識で、都市機能の集約とダウンサイジング、持続可能性の確保などの考え方で議論が進んでおります。当市の中心市街地、駒場、潮見の人口集積地、いわゆる川向地区、郊外の各集落と、人口規模や構成年齢の違い、産業面での機能の違い、インフラの老朽化の度合いの違いなど多様な相違点を抱えております。こうした視点を踏まえつつ、幾つかの拠点を公共交通で結合するコンパクト・アンド・ネットワークを基本に、医療、介護、商業の生活サービス機能と居住の一体化や公共交通の再構築など大胆な政策展開が必要であると考えます。その前提に立った上で、今般、議論が始まった市庁舎の移転建てかえは、コンパクトシティ化を進める契機として捉える必要があります。コンパクトシティ化と市庁舎建てかえの政策的な連動についての必要性と意義について、見解をお示しください。庁舎建てかえは、この先の人口減少と地域のあり方を見据えて、そこから建設場所や必要な規模、機能を検討していく必要があると考えます。現在の市の財政状況と土地の状況、さらに、周辺地域の活性化に向けての機運、災害発生時の防災拠点の機能としての地理的有用性等を勘案すると、中心市街地、旧金市館跡地が適地であると考えます。あわせて、将来に価値を残せる庁舎にすることを念頭に、内容の検討を進めていく必要があると考えますが、その際には、駐車場の規模などの利便性、建設費用を圧縮するための各種補助制度の活用、高齢者や子供らが集い、時間を過ごせる広場機能の整備、人口減少時代に即した機能の複合化、テクノロジーの進歩を取り込む拡張性と可変性、交通弱者も訪れやすい公共交通の結節点化、受け入れ側の中心市街地のさらなる機運の高まりといった要素が必要です。新庁舎の建設に向けて、場所、機能、コストについて、現状でどこまで検討を進めているかの概観をお示しください。また、今後の検討を進めていく上で、どのようなコンセプトを掲げ、どのような優先順位で臨んでいくのか、あわせて伺います。当市の地域経済の現状は、1次産業の活況に比べ、2次、3次産業はまだまだ元気を取り戻し切れていない状況であると考えます。農業、漁業の力強い生産力とそこから得られた収益を地域内へと環流させ、域内循環を確立することが重要です。所得の向上なくして若年層の流出はとまらず、未婚化、少子化に歯どめをかけることは困難です。域内循環の確立に向けて、当市の現状と今後の見通し、意欲を伺います。一方、少子化と若年層の流出を受け、あらゆる業界で人手不足が顕在化しています。AIやロボット、テクノロジーの活用による生産性向上も急務でありますが、あわせて、外国人労働者の受け入れは不可避であります。しかしながら、外国人労働者を安価な労働力と受け入れるだけでは、地域社会の不安定化を招く可能性があります。島根県出雲市では、村田製作所がブラジルから元弁護士、元国家公務員などのハイクラスな外国人労働者を約3,000人受け入れ、地域社会との共生を進めております。日本人と同じ給与体系であり、彼らは出雲に家を建て、車を買い、暮らしています。外国人労働者の受け入れを適正かつ地域との共生を実現しながら進めるための地ならしが今から必要です。また、受け入れを企業の努力や工夫に委ねるだけでなく、行政としてしっかりとバックアップしていく必要があります。そこで伺います。人手不足解消に向けてのテクノロジーの活用による生産性向上についての政策として、どのように展開していくお考えがあるか、お示しください。外国人労働者の受け入れについても、地域社会との共生をスムーズに進めていくために、行政としてどのような施策を今後取り入れるのか、また、受け入れ側の企業を市でバックアップする考えはあるのか、見解をお示しください。1次産業は当市の屋台骨であります。このことは過去にもありましたが、次世代へしっかりした形と方向性を見きわめて、持続可能な産業として向き合っていくことが大事です。世界経済においても、さまざまな分野での協力の要素等を含む、幅広い経済関係の強化を目的とするEPA、もっと広範囲の国と地域間での幅広い経済連携を目的とするTPPに参加することが決定されました。消費者にとってはありがたいことではありますが、農業を取り巻く環境は厳しい状況になります。そこはピンチと捉えるのではなく、チャンスだと理解し、対応すべきだと考えます。ただ、現状を見ていると、地球温暖化なのかはっきりと解明されてはおりませんが、異常とも言える気象状況、気温、海水温度の上昇などさまざまな自然環境が変化し、経験し得なかったことも起こる状況に対応を模索しているところでもあります。市としてどう捉えているのか、所見を伺います。もち麦栽培についてですが、昨今の健康志向は、健康を前面に打ち出してきている網走市にとってよい材料だというふうに思います。もち麦は多方面からも取り上げられている健康食品の一つです。網走農業を代表する高付加価値商品に成長してもらいたいと願いますが、認識をお示しください。漁業、水産業に関しては、豊かな漁場としてのオホーツク海とそれぞれの湖の環境整備や資源維持の取り組みが不可欠です。他機関と連携して環境保全や資源確保の取り組みをバックアップする必要性について伺います。能取湖、網走湖の漁業においても、ホタテやホッカイエビ、シジミ、シラウオ、ワカサギなど、網走の名物と呼べる一級品を水揚げしています。一方で、資源維持への気配りが求められるのが内水面でもあります。能取湖、網走湖のアオコ対策や青潮対策など内水面の環境保全も不可欠であります。あわせて、シジミ資源の再生産の低迷も顕在化してきています。原因の調査とともに、引き続き国、道などへの要望を進めながら、積極的な対応を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。前浜においても漁場環境の整備と資源維持は不可欠です。特に、資源量の減少が言われ始めているサケ・マスを将来的にも主要魚種として水揚げするために、ふ化放流事業の安定的な推進と稚魚が育つ河川環境の保全は極めて重要と考えますが、見解をお示しください。また、捕鯨文化は地域固有のアイデンティティであり、オホーツク海側でミンククジラ調査捕鯨開始もあり、地域内に鯨肉の流通量が増加したのを実感する市民もふえてきています。鯨は貴重な動物性たんぱく源として、食料不足に直面する世界の中で必要性が高まる可能性もあります。また、網走での流通、消費が広がれば、食にスポットを当てた観光施策にもつながります。我が国はIWCを脱退し、近海での商業捕鯨再開へとかじを切っていますが、市としては、捕鯨文化とまちづくりの関係をどう考えているのか、また、商業捕鯨の再開が地域にどのようなインパクトを及ぼすと考えているのか、2点について、現段階での見解をお示しください。網走川流域の環境保全の取り組みが、ここ数年、大きく前進している点についてお伺いします。網走川流域の会などが中心となり、自治体の枠、業種業界の枠を超えてさまざまな環境保全の取り組みが広がっていることはすばらしいことであると認識しています。当市も積極的にコミットしながら事業を推進しているところであると受けとめていますが、これらの取り組みについての今後の考え方をお示しください。商工業について伺います。中心市街地の一角を占める商店街は、地域の歴史と文化を伝える場所であり、これまでのまちなか居住の取り組みにより、お年寄りが多く住んでいる地区でもあります。こういった特性を理解した上で、商店街を含めた中心市街地を中長期的に網走のまちづくりにおいてしっかりと位置づけていく視点が大切だと思います。旧金市館ビル跡「らるあーと」の活用やまちづくり会社の設立と、ここ数年でさまざまな取り組みを重ねてきた中心市街地の今後の役割、位置づけ、方向性について、市の見解をお聞かせください。また、国内他都市において、外国人観光客の増加を受けて商店街を観光地化する取り組みが急速に進んできています。当市の中心市街地も冬の屋台村や夏まつり、七福神まつりなど多様なイベントの開催場所として定着していますが、これらをブラッシュアップしつつ、一方で、観光客がいつ来ても楽しめるようなスポットへと変化していく必要がありますし、そのためには、食べ歩きができるような飲食店のさらなる進出など不可欠であると見ていますが、見解を伺います。新産業の創出は「付加価値率の向上」をキーワードに据え、地場産品を活用したものづくりを積極的に支援していただきたい。原料提供から最も利益を得られる付加価値型のものづくり産業を模索、ジャンルを限定せずに拾い上げていく積極性が必要です。市内の木彫品店のオリジナル木彫りが大手量販店「無印良品」のラインアップに加えられたり、市内の個人製造のハスカップジャムが実は国内LCCの機内食で使用されたり、ヒットの種は地元にたくさん眠っています。行政がスピード感とスケール感を持ったバックアップに努めることで事業者の自立へとつながっていきます。新産業の創出に向けて積極的な取り組みを期待したいところですが、意欲を伺います。あわせて、バイオマス発電所の本格稼働による排熱利用をするビジネスモデルの可能性など、これまで当市になかったビジネスの種も新たに生まれてきています。こうしたチャンスを生かす視点での取り組みを期待したいところですが、既存の枠組みにはない新たなビジネスの確立に向けての見解をお示しください。観光について伺います。観光形態が大きく変化する中、当市の観光施策は、地方創生が進む中、これまで守り続けてきた観光事業と新しく未来を見据えた観光事業を積極的に組み合わせながら取り組みを進めてきていることを高く評価いたします。これからの観光施策、さらなる成功の鍵は、情報共有、役割分担、出番の創出、事業の構築であると考え、できる限り多くの市民に意識を持っていただき、プレーヤーとして活躍の場を提供することが重要であると考えます。まちづくりを考えたとき、人口減少や少子高齢化を恐れるものと捉えず、いかにして向かっていくかという強い姿勢で臨んでいくべきと考えるわけであります。これまでの食や景観と、さらには体験などの可能性に満ちたこの網走を観光王国として位置づけるために、市としてはどのような思いをお持ちか、見解を伺います。外国人観光客の受け入れは観光の振興に不可欠でありますが、新千歳空港に国際線が集中していることを背景に、結果的にはインバウンドの伸びは道央圏、道南圏に偏重している現状であります。インバウンドは網走に何を求めてくるのでしょうか。そして、何に感動して帰るのでしょうか。そこを把握した上での施策が必要になってくると思います。流氷は超一級品の素材でありますが、それ以外の季節や場所で滞在時間や消費額を伸ばす工夫も必要です。市として、外国人の観光客がどのようなルートで訪れ、何を求め、次はどこへ向かうのかを把握した上での観光施策の展開が必要と考えますが、現段階での見解を伺います。新千歳空港に集中する国際線で北海道入りした外国人観光客は、新千歳空港からの距離感、運賃などを総合的に考えると、道央から道東へ足を延ばすのは時間とお金がかかるというのが率直な反応であります。中長期的には、道内7空港の一括民営化を礎としながら、道東エリアの玄関口になる国際空港としての機能も備えた地方空港を集約整備していく戦略を持つ必要があります。そこを見据えて、女満別空港に国際チャーター便を誘致する取り組みを継続的に進めていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。さらに、道内7空港の一括民営化の議論の中では、道内空港路線網の再編強化についても積極的な発言を望みたいと思います。LCCピーチが新千歳空港を拠点化し、道内路線への就航も検討しているとのことでありますが、他のLCCも含めて積極的な誘致に努めていただきたいと思いますが、現状と今後の見通しについてお示しください。続いて、観光地としてのブランディングのあり方についても伺います。網走は流氷や監獄といったイメージでPRを重ねてきましたが、最近では、流氷明けのカニやラグビー合宿の聖地といったイメージも定着しつつあると感じています。イメージは広がっているものの、いざ訪れた場合に受ける印象との整合性に懸念を有しています。流氷まつりやあったか網走など冬のイベントが長らく続けられてきましたが、網走を訪れる観光客が冬の網走に求めるイメージと、それらのイベントの内容や設えが本当に合致しているのか。また、冬以外の季節についても、網走を訪れる人々の期待感と網走で構築しているイベントやキャンペーンといった仕掛けがマッチングしているのか。的確に見きわめた上で、観光地としてのブランディングが必要と考えますが、イベントの再構築を含めて、市としての見解をお示しください。あわせて、新たな観光拠点の整備についても伺います。当市においては、川筋地区の道の駅、天都山の流氷館と博物館網走監獄が観光集客拠点として機能を有しておりますが、地域内での滞在周遊を促すために拠点の多様化、複数化が必要です。特に、大手ホテルチェーンが林立し、インバウンド需要が伸びているJRが発着する網走駅周辺には、観光客を迎え入れる情報発信と、JRの特急列車からなくなってしまった車内販売を補う物販機能を有した拠点が必要であると考えます。網走駅周辺の観光拠点化の必要性についての見解を伺います。また、網走川に沿っての川筋地区の観光スポット化も重要です。捕鯨船のモニュメント整備や散策路の整備など複合的に進めていく必要がありますが、網走川川筋の観光スポット化に向けての意欲を伺います。観光及び生活面での足の確保に関連して、JR北海道についての考え方も伺います。JR北海道は一昨年10月、単独では維持困難な路線として10路線13線区を明らかにし、網走市に関連する石北本線、釧網本線も含まれておりました。その後、昨年2月には、北海道とJR、有識者を中心に地域公共交通検討会議鉄道ネットワークワーキングチームの検討結果が発表され、石北本線は札幌圏と中核都市等をつなぐ路線並びに広域物流ルートを形成する路線として、また、釧網本線は広域観光ルートを形成する路線並びに地域の生活を支える路線としての位置づけがなされたところであります。その後も路線ごとにアクションプランの策定が進んでいますが、この間、議論の経過について市としてはどのような認識を有しているのか、お示しください。また、鉄道を地域の観光素材の一つとして位置づけ、その路線に乗ることを目的とした観光客を取り込む工夫も不可欠であります。流氷ノロッコ号の後継列車として誕生した「流氷物語号」は、まさにそのシンボルともなった観光列車であり、JR北海道、網走市を初めとする沿線自治体、そして沿線住民が一体となり、今や冬の観光素材の定番となりました。世界屈指の絶景路線を擁する地域として、鉄道事業者のみならず、沿線自治体、住民が一体となって、鉄路が地元の観光振興に貢献するロールモデルの構築を目指すべきと考えますが、見解をお聞かせください。さらに、JR北海道の路線利活用に向けて、この先、具体的な仕組みをつくり、路線を維持したとしても、住民にとってそれが他人事では、その路線の将来は暗いものとなってしまいます。住民も多様な形でコミットし、この路線は自分たちの地域にとって不可欠なものであるという意識、いわゆるマイレール意識を地域の皆さんに持っていただく仕掛けも不可欠であると考えますが、認識を伺います。高齢化が進み、自動車の運転ができないお年寄りがふえるにつれて、路線バスの重要性は増してきます。既存の路線維持という視点だけではなく、わかりやすい路線と運賃でユーザーフレンドリーな路線バスへと進化することで、市民利用の増加も期待できます。さきに述べた市庁舎建てかえや観光スポットの多様化、複数化を契機に、路線バスのルート再構築等も重要になってくると考えますが、市の見解をお示しください。次に、廃棄物処理についてであります。新たな一般廃棄物処理施設が本格稼働して一定期間が過ぎました。当初の理念としてあった、ごみの総量をできるだけ抑制し、低環境負荷のまちづくりを目指すという考え方はどの程度達成されているのか。総量抑制の実現度合いについても伺います。また、分別の手法についても高齢者にはわかりづらく、イベント等でも主催者が苦慮する場面もたびたび目にします。ごみの分別状況についての認識と今後の考え方を伺います。心と体の健康は、地域社会に生きる市民の暮らしの根底に不可欠なものです。市民の健康を守るために、病気になる前の未病段階での予防と病気を治せる地域医療体制の確保の二つが不可欠であります。予防医療については、さまざまな施策を展開されてきているところでありますが、その成果を市民に発信し、健康維持が将来のまちづくりにつながるというモチベーションを上昇させることが重要です。各種健康維持の取り組みが網走のまちづくりにどのようなポジティブな影響をもたらしているのか、具体的な数値等も明らかにしながらお示しください。地域医療の維持という点では、地域医療は地域社会の公共財であり、地域を維持していく上で不可欠なものであります。市民、医療機関の負担を軽減し、各種診療科目を広域で役割分担していく仕組みで地域医療の総体を維持していく必要があります。地域医療の体制維持に向けた広域連携についての考え方と今後の方向性を伺います。また、患者受け入れの仕組みを構築するだけでなく、市民みずからが地域医療に関心を持ち、軽度の症状で救急外来を乱用するコンビニ受診を減らすよう声をかけ合うなど、地域医療の実態を理解し、地域医療をともに守っていける市民をふやしていく施策も必要だと考えます。地域医療に対する市民の意識醸成についての方向性や考え方を伺います。子育てについて伺います。子育てに関しては、過去の15歳までの入院医療費無料化などから始まり、多子世帯の医療費負担の軽減やひとり親家庭への支援など積極的に打ち出されており、率直に評価します。子育て支援施設の充実も進んできましたが、子育ての環境の充実に向けての今後の方向感と基本的な考え方を伺います。また、財源として大きな存在となっているふるさと寄附についても、今後も同様の規模で推移していくのか見通しを伺います。網 走 市 の 高 齢 化 率 は 2018 年 度 9 月 末 現 在 で31.1%、全人口の4分の1以上が65歳以上のお年寄りであります。超高齢化社会を迎えているわけであります。お年寄りの受け皿となる施設整備と各種の支援事業の充実は不可欠でありますが、既存の仕組みでは対応し切れない段階に近づきつつあるのではないかという問題意識を持っています。お年寄りの日常生活の不都合を地域コミュニティー内でどう解決していくのか。例えば、豪雪時に除雪ができない独居老人の方をどう地域で守っていくのか、町内会もほとんどが高齢者で構成されている場合にはどうするのかといった課題に高齢者福祉の視点と地域コミュニティーの維持という視点の2方向から考える必要があると考えますが、見解を伺います。あわせて、高齢者ふれあいの家のボランティアの高齢化が顕在化するとともに、ニーズの多様化から老人クラブが活況を呈している地域も出てきました。今後、市、老人クラブが連携をして高齢者ふれあいの家を再構築する必要があると考えますが、いかがでしょう。また、介護現場の人材不足は他業種以上に切実であります。人件費の底上げとともに、外国人労働者を受け入れる仕組みの確立が急務です。外国人労働者が適切かつスムーズに介護現場へ入っていけるよう行政サイドからの支援や情報提供を期待するところでありますが、現状を伺います。2018年9月6日、北海道胆振東部地震が発生し、死者41名、負傷者681名、住宅の全半壊のほか、北海道電力苫東厚真火力発電所の火災に端を発した全道規模の停電という多大な被害をもたらしました。網走でも全域で停電が発生し、避難所に携帯電話の充電先を求める市民や行き場を失った観光客が押し寄せました。昨今、集中豪雨や台風の襲来、豪雪などの災害が少ないと言われてきた網走でもさまざまな障害に見舞われており、発災時の対応を柔軟かつスピーディーに行うために、その地に住み暮らす人々の備えが大切です。行政として防災体制の強化に向けて、本年度はどのような考え方で臨むのか、お示しください。また、防災は行政だけが担うものではありません。市民一人一人が常日ごろから備える意識を持ち、有事の際には具体的な行動を起こすということが極めて重要です。行政と各種団体、市民が平時からさまざまな形でつながり、災害発生にはどのような役割分担で行動するかを平時から意見交換する場が必要だと考えますが、見解を伺います。次に、日本体育大学附属高等支援学校について伺います。開校以来、我が国初の障がい者スポーツの研究拠点としての機能にも期待を集める学校として、地域との関係も深めていただいていると感じているところであり、関係者の皆さんの努力に心から感謝を申し上げます。この学校からパラリンピックのメダリストが生まれることを期待しながら、開校以来の当市も積極的な支援を重ねてきました。この関係性をベースに地域に好影響をもたらしていくかというのが次の大事な視点であると考えます。日本体育大学附属高等支援学校が当市にどのような変化をもたらすことを市として期待しているのか、また、それを市民にどうフィードバックしていくのか、総論的な見解をお示しください。続いて、教育の分野に移ります。このまちの未来を担う子供たちの教育環境は極めて重要であり、成長が著しいこの時期にこそ必要な尊敬できる大人との出会いや豊かな体験などを通じて、AI時代に負けない人間力を育む、まさに本当の意味での「生きる力」が重要であると考えるところであります。特に、地域活動やボランティア活動は社会と交わりながらみずからを磨き、個性を磨く絶好の機会であり、人が人として助け合いながら生きていくことを学ぶ場であり、その中で見本となる大人との出会いやさまざまな経験を通して、本当の大人としての精神が身につくと同時に、地域への愛や向上心が生まれるものだと考えます。例えば、米国では、連邦政府が教育内容を決定していないため、教育の定義がより広く、実社会での経験、例えばアルバイトや社会活動も教育に含まれます。このような違いは教育の定義の違いから来ていると考えます。このような感覚を日本の教育でも大切にする必要があると考えるところであります。また、今日の中学生は受験のために多くが塾に通い、中には複数の塾に通う者もおり、ある調査では小学生の27%、中学生の64%が日常生活で疲れを感じている環境もあり、忙しい中でも充実感や達成感を得ることのできる、こうした環境の改善もこれからの課題であると考えます。誰かに言われてからやるのではなく、みずから考え行動することが必要な時代であり、答えを探し出す人間よりも、答えをつくり出す人間を育てる必要があると考えるわけであります。当市の目指す教育を考えたとき、学力の向上と社会活動とのウエートバランス、そして重要性、これらの関係についてどのようにお考えか、見解を伺います。子供たちが犠牲となる事件が後を絶たない昨今、児童虐待による痛ましい事件が報道され、なぜこのような事件が起こってしまうのか。我々の未来を託さなければならない大切な命を奪うようなことは絶対にあってはならないと強く感じるところであります。こうした事件が決して起こらないよう、社会全体で再発防止に努めていかなければならないと強く感じると同時に、その役割を担う教育現場が与える子供たちへの影響もますます大きくなっていると考えます。時として、子供たちにとって学校や先生は唯一頼られる存在であり、日ごろから子供たちの異変に気づくことのできる関係や距離を保っていることが重要であり、同時に、そうした関係づくりには特に力を入れていただきたいと思うところであります。教職員と児童生徒の関係について、どのような認識をお持ちか、所見を伺います。教育は国家百年の計とも言われるように一朝一夕で目に見える効果や成果を上げられる分野ではありません。だからこそ、常日ごろから中長期的な視点を持って、網走市の教育はどこへ向かうべきなのかという目的を見据えつつ、日常の具体的な施策を打っていく必要があると考えます。また、網走の教育課題として、これまでも何度か議論させていただいた子供たちの基礎学力の現状があります。読み書きそろばんとも言われる基礎学力は、将来のまちづくりの担い手たる子供たちに不可欠な能力です。学力テストの結果公表がなされるようになって以降、全国全道平均との比較が可能となった結果、当市の児童生徒の学力現状が明確になったほか、児童生徒の苦手分野の把握と対策が容易になったため、各現場の教職員の皆さんの努力もあり、全国平均に確実に近づいているのではないかと受けとめます。網走市の児童生徒の基礎学力の変化について、市としてはどのような認識をお持ちか伺います。次に、主権者としての意識を子供たちに持ってもらうための、いわゆる主権者教育のあり方について見解を伺います。参政権年齢の18歳への引き下げが始まって以降、投票の仕方や選挙のルールを教えることがあたかも主権者教育のように言われますが、本来は、主権を行使できるだけの格を身につけて、そして、政策を見きわめる力を身につけることこそが主権者教育の意義であると考えます。国の歴史や国土、安全保障についての正しい知識、自国を誇れる国家観、他をおもんぱかる道徳心、そして、国を支える主権者意識を兼ね備えた日本人を育成していくことこそが真の主権者教育であり、日本人としての自覚と責任や品格、人と人とが織りなす社会の仕組み自体を私たち大人から子供たちにしっかりと伝えていくことにより、日本という国家が形づくられていきます。何度も申し上げますが、教育は国家百年の計であり、国家を形づくる国民一人一人を育てていく、国家の最も重要な根幹をなすことを改めて認識する必要があります。主権者教育の定義を市としてはどのように考えているのか、そして、そのあり方をどのように認識しているのか、改めてお示しください。あわせて、人工知能が発達した近未来に求められる人間の能力についてです。人工知能発達は、数字で把握できる認知能力や知識、情報の量、スピードを重視する作業については人間を凌駕すると見られています。では、人工知能が発達した近い将来、人間はどのような能力を発揮する必要にあるかというと、それは志、協調性、創造性といった非認知能力が必要になってくると言われます。つまり、教育もそういった非認知能力を磨いていく中身に変わっていかなければならない。高度経済成長期にはなるべく早く正解を導き出す力が求められていましたが、不確実な時代になった今においては、かつてなかったような問題をみずから発見し、解決の一歩をみんなで踏み出すような行動が求められています。人工知能が発達した近未来において求められる人間の能力を見据えた教育のあり方について、見解をお示しください。次に、地域の人づくりを担う社会教育について伺います。第3次網走市社会教育長期計画に書かれた基本理念の説明文には、「社会教育活動は、そこに生活する住民が安心して暮らしていくために課題となっているものごとに対し、住民自らが主体的に考え、また住民相互が自由に意見や考え方を出し合う中から解決していくことを中心に進められます」との言葉があります。広範な事業を抱える社会教育の分野でありますが、大切なのは各事業がすべからく、まちづくりのための学び、住民意識による地域課題の主体的解決に帰結しているのかという認識を常に持って事業構築していただきたいという点です。生涯学習、芸術文化、スポーツなど多様な事業、手法を有しているからこそ、目的感を大切にしていただきたいと思います。目的が明確だからこそ多様な手法も生きてきます。社会教育全体の目的と各種事業、手法の整合性に対する意識づけについて、2019年度の各種施策を引き合いに出しながら市の見解をお示しください。次に、スポーツ合宿の受け入れについて伺います。当市は、ラグビートップリーグ各チームの強化合宿の受け入れを筆頭に、スポーツのまちとしての認知度を年々高めていると感じております。この長所をさらに伸ばすためにも、ことし予定されているラグビーワールドカップ2019に向けたフィジー代表、日本代表の事前合宿を万全の態勢で迎えることが極めて重要であると考えております。現在の準備の状況等も含めて見解を伺います。当市は、カナダ・ポートアルバーニや韓国蔚山広域市南区と自治体レベルの交流を深めてきています。変化の速度の速い時代に異文化交流を知り、みずからの地域の価値を相対化する国際交流は、まちづくりに新しい視点を生み出す上で極めて重要です。また、本年はラグビーワールドカップ2019が我が国で開催される上に、強豪フィジー代表、そして日本代表が当市で事前強化合宿を行うという大変貴重なタイミングでもあります。網走という地域が世界レベルの存在感を示せる都市であることを、市民、特に青少年層が認識するチャンスでもあります。世界の中の網走という実感こそが、ふるさと網走を愛する愛郷心の基盤になると考えます。当市における国際交流の重要性についての見解をお示しください。あわせて、ラグビーワールドカップ2019のフィジー代表、日本代表の事前合宿受け入れを市民の意識変革につなげていくための取り組みについても意欲を伺います。次に、北方領土問題と当市の関係について伺います。北方領土がソ連に不法占拠されて以来、70年以上の年月が流れました。当市においても返還要求運動が連綿と受け継がれてきましたが、元島民の方々も高齢化し、四島との自由往来を願う切なる気持ちに耳を傾けると、より柔軟かつ新しい視点での解決策があってもよいのではないかとやり切れない思いがこみ上げます。領土問題は外交問題ですが、相手がおり、ロシアとどう向き合うかという視点が今や不可欠です。一昨年の安倍首相とプーチン大統領の会談を経て、日本とロシアの二国間関係は急速に変化を遂げています。北方領土問題においては、網走の地政学的価値に意識を持つことも大切です。網走は、極東ロシア・サハリンや北方領土の択捉島、国後島を100~400キロ圏内に治め、港湾や空港を擁しています。特に、択捉島や国後島に対しては、根室や釧路からよりも近接した良好な環境にあります。また、過去には、女満別空港からサハリンへの国際チャーター便の運航を道内他都市に先駆けて実現するなど、先進的な取り組みを重ねてきた歴史もあります。網走とロシアの関係深化から北方領土問題を動かしていく。北方領土問題が動けば、網走にもさまざまな変化が訪れるという未来的志向の視点で、自治体外交や民間外交を推進していく必要があります。当市の見解を伺います。網走に本格的に人が住み始めたのが明治18年。その後、網走監獄の設置や各種行政庁の開設、日本各地からの移民の流入により、今日の網走が築かれました。私たちはその歴史の上に今を生きています。過酷な環境の中、みずからの子孫の、そして地域の未来を見据えて苦労を重ねてきた先人たちに思いをはせれば、今ここで立ちどまっているわけにはいきません。私たちは次の世代に何が残してあげられるのでしょうか。私どもは平成のその先の時代を見据えて、この網走の地に新たな価値を創出し、ふるさとと次の世代へと引き継ぐべく行動をしていくことをお誓い申し上げて、会派志誠会の代表質問といたします。
答弁 市長 水谷洋一
-登壇- 会派志誠会、立崎議員の御質問にお答えをいたします。初めに、時代の認識とのお尋ねでございますが、市民の生命と財産を守るという地方自治体の普遍的な使命を変えないために、平成という時代は、行政の役割、経済・社会的な枠組みの見直しを不断に進めてきた時代ではなかったかと存じます。誰も経験したことのない人口減少、少子高齢化社会を迎え、国と地方は大きな転換期を迎えている中、新たな時代に向けて、医療、介護、教育、防災など地域住民を支える行政サービスを安定的に提供していくためには、国、地方の間の財源配分を含めた、より一層の地方分権改革の推進と同時に、地域をみずから構築するという認識のもと、自治体間に限らず、多様な主体との連携や地域の人材活用が欠かせないと存じます。次に、デフレ脱却に向けた取り組みについてでありますが、政府は平成31年度予算編成の基本方針において、引き続き「経済再生なくして財政健全化なし」を基本とし、戦後最大の600兆円経済と財政健全化目標の達成の双方の実現を目指すとしています。デフレは物価、つまり物の金銭上の価値の問題ではありますが、単に物価が下落するということにとどまらず、経済全体にさまざまな影響を与えるものと認識をしており、金融政策を初めとするさまざまな政策を駆使して早急な対応が重要であると思います。デフレ脱却に向けた政策としては、期待に働きかけることが重要であり、この期待に働きかける取り組みにより、実際の需要、生産が徐々に増大していくことにより経済の好循環が実現するものと考えております。デフレマインドからの脱却の観点から、当市においては、主要産業である1次産業の好調さを維持しつつ、経済波及効果の高い観光産業における入り込み客数の増加と消費額の拡大がデフレ脱却に向けた大きな力になると考えております。今後も国の動向を注視し、経済対策が行われる際には、積極的な活用に取り組む所存であるとともに、必要な意見は地方六団体を通し、国に伝えてまいりたいと存じます。次に、ソサエティ5.0でありますが、現在はソサエティ5.0に向けた変革期の入り口であり、ソサエティ5.0の具体的例として挙げられているIoTや人工知能、クラウド、ドローン、無人ロボットなどの最新テクノロジーの活用は、自動運転技術や遠隔医療など、少子高齢化と人口減少にかかわる多くの課題の解決に貢献すると期待されているところです。市では、これまでにスマート農業や介護施設での見守りなどのシステム導入への支援のほか、自動運転の実証実験への協力などに取り組んでまいりましたが、引き続き技術革新の動向を注視し、産業や医療、福祉、教育、地域コミュニティーなど、さまざまな場において必要とされる支援に取り組んでまいります。次に、当市の目指すべきあり方についてでありますが、当市における適正な人口規模をお示しすることは困難でございますが、人口減少社会の最も大きな課題は、年齢別の人口構成にあると認識をしております。人口減少と人口構成の変化は社会保障制度や経済活動に大きな影響を与えることから、これまでも市では、国とともに人口減少社会の影響を緩和するため、さまざまな施策に取り組んでいるところであります。しかしながら、仮に出生数を増加させても、今後数十年間の人口減少は避けられないことから、政策誘導による交流人口の拡大や転出抑制、転入増加を図るために、コンパクトシティの考え方に象徴される効率的で効果的な社会システムを再構築し、人口減少社会においても社会の活力を維持することが重要であると考えております。網走は、豊かな自然にひと・もの・まちそれぞれが魅力にあふれており、このことは、この地を訪れる多くの観光客、アスリート、そして東京農業大学の存在が明らかになっていると思います。人口減少、少子高齢化社会という極めて困難な時代に当たり、市民の皆様と課題を共有しつつ、市民、団体、企業、行政など多様な主体がさまざまな形で連携し、一体となってまちの魅力を守り、さらに引き出し、創出しながら、まちの持つポテンシャルを最大限に生かしたまちづくりを進めることが何よりも肝要であると認識をしております。次に、財政状況に対する認識でありますが、これまでの予算編成においても、子育て環境の向上、教育環境の充実、総合計画に掲げる将来像の実現に向け、課題の解決と将来を展望した施策を展開するとともに、持続可能な市民サービスの提供を図る観点から、積極的な予算を組んできたところであります。歳入環境においては、ふるさと納税は好調ですが、歳出環境においては、依然として高い公債費負担が続き、少子高齢化に伴う社会保障費の増大に加え、庁舎を初めとする公共施設の耐震化及び老朽化対策に取り組まなければならないなど、裁量的な経費の上積みが望めない状況にあることも事実でありますが、市債残高推移で見ますと、年々残高を減少させてきているほか、網走港整備特別会計と能取漁港整備特別会計の実質収支の改善も図られてきており、財政状況の傾向としては改善の方向と認識をしているところであります。次に、財政健全化についてでありますが、これまでも公共施設のあり方や事業の再構築を含めた整理を行うなど、財政規律のバランスを念頭に、子供医療費の軽減や教育環境の充実など安心して子育てできる環境づくり、市民健康プールを活用した健康づくり、集中豪雨に対する防災対策の強化、喫緊の課題であった新たな廃棄物処理施設の整備など、市民生活に密着した課題の解消に積極的に予算を配分して取り組んできたところであります。今後におきましても、新たに策定した中期財政収支見通しでは、5年間で約27億円の収支不足を見込んでおりますが、多角的な視点での見直しや国の交付金の活用など財源確保に努めつつ、安全で安心な市民生活の維持につなげていきたいと考えているところであり、引き続き総合計画の将来像に掲げる「豊かな自然にひと・もの・まちが輝く健康都市網走」の実現を目指して、課題の解決と将来を展望した施策の展開を図ってまいります。また、市財政については、市民の皆様にしっかりお伝えするために、市のウエブサイトへの掲載はもとより、市広報誌の4月号で予算を、12月号で決算を、それぞれ特集ページでお示ししているほか、新年度予算の主な事業をまとめた「ことしのまちづくり」を全戸配布し、市民の皆さんにより理解していただけるよう努めているところであります。次に、コンパクトシティ化と市庁舎建てかえの政策的な連動についてでありますが、当市は、これまで郊外開発が進み市街地が拡散してきましたが、今後は急速な人口減少が見込まれ、拡散した市街地で居住の低密度化が進み、生活サービス機能の維持が困難になることが懸念されております。将来にわたり、すぐれた自然環境の保全と市民が暮らしやすいまちづくりの両立を目指し、市街地における適切なエリアの配置とともに、持続可能な都市経営を推進していくためコンパクトなまちづくりが求められております。市庁舎の建てかえの場所については、総合的な評価として、中心市街地である金市館ビル跡地周辺敷地を適地と判断し、市の考えをお示しさせていただきました。当市の都市計画マスタープランでは、中心市街地は都市拠点として、行政、業務、観光のほか、市民の交流の場としての機能の維持、強化を図ることを取り組みの方針として掲げており、金市館ビル跡地周辺敷地に新庁舎を建設することにより、都市拠点としての機能強化が図られ、コンパクトシティの推進に寄与できるものと考えます。また、新庁舎建設に向けた検討を進めていく上では、市民の皆様の御意見をお聞きし、まちづくりの拠点となる新庁舎建設に向け、より具体的な検討を進めることとし、新年度には、新庁舎の基本理念や基本方針などの基本的なコンセプトを初め、場所、規模、機能、財源など、次の段階である設計の前提となる庁舎建設基本設計の策定に着手することといたします。次に、域内経済循環の確立についてでありますが、当市における域内循環の活性化には、豊富な1次産品を活用し、付加価値の向上と販路を拡大することが重要であると認識をしております。国の工業統計等における当市の食料品製造業の出荷額は、平成23年度が400億7,000万円に対し、平成27年度は504億5,000万円と順調に推移をしております。また、ふるさと納税においても、平成30年度においては14億円を超え、それに伴う市内事業者からの返礼品調達額は4億円を超えております。これらのことから、当市における域内経済循環は順調に推移しているものと認識をしますが、一方で、市内小規模加工事業者においては、燃料や原材料の高騰、さらには人手不足も重なり、新たなものづくりにはなかなか進めない状況もありますことから、域内循環という視点を持ちつつ、一層の活性化を図りたいと考えております。次に、テクノロジー活用による生産性向上の取り組みについてでありますが、人口減少が進む中、当市の中小企業においても、人手不足、人材不足が経営上の問題点として大きな課題となっており、生産性の縮小が懸念されております。こうした中、国は昨年、生産性向上特別措置法を施行し、人手不足や働き方改革への対応のため、設備更新による生産性向上を図ることとしており、当市においても先端設備導入基本計画を策定し、テクノロジーの活用等生産性向上を図る企業を支援するとともに、あわせて、網走市中小企業振興資金融資制度における一般資金融資の設備資金において、貸付金額の上限を1,500万円から3,000万円に引き上げ、企業がより設備投資を行いやすい環境整備にも努めることとしているところであり、今後も引き続き、生産性向上を支援してまいります。次に、外国人労働者の受け入れについてでありますが、市では、これまでも水産加工業等における外国人技能実習生を受け入れる団体に対し、講習会の講師派遣等の支援をしております。本年4月1日より出入国管理法が改正され、外国人の受け入れ制度に伴う在留資格が拡大されることになりますが、その受け入れについては、第一に外国人と雇用契約を締結する受け入れ機関等が適切に外国人労働者を支援していくことが重要であります。今後、行政としてどのようなかかわりが必要になっていくのか、国の動向を注視してまいります。次に、自然環境の変化への認識についてでありますが、近年の気候変動の一部の要因については、地球温暖化の影響による気温上昇であり、そのことが世界的な暴風雨や干ばつ、洪水といった異常気象の要因にもなっていると言われており、道内においても台風の上陸など、決して珍しいものではなくなってきております。農業にとって気象条件の変化は、農作物の生育への影響や病害虫の発生、あるいは、豪雨や干ばつによる圃場への影響など、さまざまな面での影響が懸念されるところです。気象変動に対応するには、その気象に適応した品種開発や作付作物の転換を図ること、あるいは、農地の基盤整備による土壌改良や排水性の改善などが必要と考えますので、品種選定、栽培技術などのソフト面、基盤整備などのハード面の両面について、農業者や農協、網走農業改良普及センターなどと協議、検討してまいりたいと考えております。次に、もち麦の栽培についてでありますが、もち麦はスーパーの食品売り場でいろいろな大麦を手にすることができ、テレビ番組で特集が組まれるなど、身近な健康食材として定着しつつあります。健康推進都市として登録した当市においても、普及活動の一環としてイベントを開催しておりますが、市民の関心も高くなってきております。市といたしましても、このもち麦の産地化を図るため、新年度予算ではもち麦の栽培試験を行った生産者に対し、栽培経費の一部を助成する制度を設ける予定としております。もち麦の生産に関しては、種子の確保や乾燥工場の受け入れ体制の整備、ほかの作物との収穫のタイミングや生産者の理解など、課題をクリアしながら、関係機関と協議を重ね、連携し、もち麦の生産に向けた体制づくりを行ってまいりたいと考えております。次に、能取湖、網走湖の環境保全についてでありますが、能取湖については、昨年9月に海面指定を受けたところであります。能取湖の漁業にとって大変重要なホタテの養殖施設を抱えており、貧酸素水塊のモニタリングなど、環境面での監視を日常的に実施をしております。網走湖においても、日常的な環境モニタリングを実施するとともに、国が設置した網走湖水環境モニタリング検討会へも地域の水産について精通している有識者が委員として参加をしており、必要な意見反映も行っているところです。湖の水産資源を将来にわたって持続的に利用していくためには、調査に基づく資源管理が重要であり、市としても取り組みに対し支援をしております。網走湖のシジミ資源につきましては、近年、大規模な産卵が見られず、資源の添加が進んでいないことに加え、自然減耗率の増加が見られ、大変心配な状況となっており、昨年3月に網走湖ヤマトシジミ資源対策検討会を設置し、検討を進めているところです。また、新年度からは、新規事業として網走湖ヤマトシジミ資源安定化対策事業により、自然減耗率増加の要因や産卵から成長に至る環境による影響評価などについて委託研究を実施することとしたところであります。いずれにいたしましても、湖の環境保全は漁場の保全につながることから、今後も河川管理者である国、道に対して、漁協など関係機関と連携し、必要な対策について要望してまいりたいと考えております。次に、サケ・マスふ化放流事業の安定的推進と河川環境保全についてでありますが、サケ・マスにつきましては、毎年、一定数の稚魚が放流されておりますが、年によって資源量が変動し、近年では秋サケの来遊数に減少が見られております。安定した漁獲を維持するためには、徹底した資源管理と育てる漁業の推進はもとより、サケ・マスを取り巻く環境などの調査、研究が重要であると考えております。市といたしましても、網走漁協が実施しております的確な放流時期の検討や、サケ稚魚の降海後の沿岸における生活史に関する調査、研究と知見の集積に対し、支援を行っているところです。水産庁や北海道におきましても、サケの来遊数の回復は大きな課題と位置づけており、市といたしましても、主要魚種であるサケの漁獲量の回復は水産業の振興にとって重要であることから、サケ・マス内水面水産試験場や増殖事業協会など関係機関と協力をしながら、資源の安定化に取り組んでまいりたいと考えております。また、漁場環境の保全のためには、河川から沿岸域への土砂の流入の抑制など、河川を取り巻く環境の保全が重要であり、漁協との連携により、河川改修事業に関する事前協議の徹底を行っているところであります。さらに、道漁連、北農中央会、関係自治体などで構成する農地崩落対策プロジェクトチームの取り組みにより、国や北海道への要請などについての検討が進められており、市としても積極的に取り組んでまいりたいと考えております。次に、捕鯨についてでありますが、我が国は昨年12月26日に、国際捕鯨委員会から本年6月末をもって脱退し、本年7月から日本の領海及び排他的経済水域において商業捕鯨を再開することを決定いたしました。本年6月までの間におきましては、IWCに加盟をしていることから、昨年までと同様に調査捕鯨を実施するとのことでありますが、時期や頭数、実施場所などの詳細につきましては、現在、調整を図っているものと伺っております。また、本年7月以降行うとされている商業捕鯨につきましては、小型捕鯨事業者による5隻が、網走や釧路、和歌山県太地町などを拠点に日帰り操業を行うとの報道があったところですが、詳細につきましては、今後、水産庁から地元へ説明があるものと考えております。これまで、鯨給食を初めとした鯨食文化の普及、継承の取り組みを進めてまいりましたが、こうした取り組みは今後も継続し、網走の食文化の一つとして次世代に引き継がれていくことが大切であると考えております。次に、網走川流域の環境保全の取り組みについてでありますが、流域にかかわる方々が相互に連携をしながら、自発的に行動を起こすことが重要であり、今後、網走川流域の会などを中心にさらに活動の充実が図られ、活動の輪が地域全体に広がっていくことに期待するとともに、市としても積極的にかかわってまいりたいと考えております。次に、中心市街地の今後の役割、位置づけ、方向性などについてでありますが、これまで「らるあーと」の活用やまちづくり会社の設立などの取り組みを重ねてまいりました。昨年、策定いたしました網走市総合計画において、中心市街地には、にぎわいの創出と活性化を図り、魅力を向上させる役割があると位置づけております。また、中心市街地活性化基本構想に掲げる「歩いて暮らせるまちづくり」を推進していく役割があると思っております。今後の方向性としては、にぎわいの創出と活性化を図り、消費者ニーズに対応した魅力ある商業ゾーンを形成するため、関係団体と連携をしながら、市民が気軽に訪れるきっかけづくり、中心市街地に変化をもたらすリノベーションの牽引、空き店舗対策などの各種取り組みを推進してまいりたいと考えております。次に、商店街の観光地化についてでありますが、先日開催されましたオホーツク屋台村のふれあい広場には、各団体が制作をしたかまくらや氷のオブジェなどが設置され、その前で外国人観光客の皆様がスマートフォンで写真を撮る光景が見られるなど、中心市街地で開催される各種イベントで、外国人観光客の方がイベントを楽しむ光景を見る機会が多くなっていると感じております。いつ来ても楽しめるようなスポットへの変化や、食べ歩きができるような飲食店のさらなる進出に向けては、既存の商店街空き店舗活用事業補助制度の周知や市の企業相談窓口を充実させ、補助制度に該当する飲食店の皆様に、起業や進出しやすい環境づくりを引き続き行ってまいりたいと考えております。次に、新産業の創出についてでありますが、市では、これまで地場産品の付加価値向上を図るため、新製品創出支援事業や地場産品付加価値向上事業等、当市の豊かな1次産品を活用したものづくりの支援のほか、食に限らず、機械や器具などの新製品等についても支援をしており、ジャンルにかかわらない幅広い支援を行ってきております。さらに、新たな産業に結びつく起業や異業種進出等についても積極的に支援を行っております。今後も、市内中小企業者のニーズに応じた利用しやすい助成制度を模索し、改善を図るとともに、国や道が行う支援策の情報提供や幅広い支援策の周知に努め、新産業の創出支援に取り組んでまいりたいと考えております。また、バイオマス発電所から出る排熱を活用した事業についてでありますが、建設予定である2号機、3号機において、事業者よりボイラーから排出される排熱を利用した事業について取り組んでいきたいとの意向がございますので、各関係団体による意見交換などを行いながら、排熱を活用したビジネス事業の可能性を研究してまいります。次に、今後の観光施策についてでありますが、観光を通して地域を豊かにしていく観光地域づくりの観点から、これまでも広域を含めた地域との連携を基本に、観光資源の磨き上げや開発などにより地域の魅力を向上させ、網走への入り込みや滞在時間の拡大を促進し、観光消費の単価及び消費額のアップを図る取り組みを行ってまいりました。今後についても、国内や訪日外国人観光客の立場に立ち地域資源の活用を図るなど、観光事業者や多様な事業者との連携を促進し、観光コンテンツの磨き上げや受け入れ環境整備、網走の魅力の発信、プロモーションに加え、札幌・道央圏域に国内外の観光客が集中している状況を踏まえ、圏域内も含めたアクセス環境の利便性向上に努めてまいりたいと考えております。次に、外国人観光客の誘致施策の展開についてでありますが、当市といたしましても、JNTOなどが発表するマーケットごとの動向や、VJ地方連携事業北海道ブロック戦略などの分析に努めるとともに、「ひがし北海道DMO」などと連携したプロモーションを実施し、何が来訪の動機づけになるかなどを直接旅行会社や消費者等から聞き取り、またアンケートなども行ってまいりました。また、北海道観光振興機構や道観光局などのビッグデータやアンケートなどを活用した大規模な調査の結果により、来道外国人観光客の意向や周遊パターンも明らかになってきております。こうしたデータを観光協会や観光事業者の皆様と共有し、効果的な活用を図ることで、誰もが訪れたい魅力ある観光のまちを目指し、訪日外国人観光客の立場に立った、適切かつ効果的な施策の展開を図ってまいります。次に、国際チャーター便の誘致についてでありますが、これまで女満別空港国際チャーター便誘致協議会や、当市や釧路市、帯広市の3市による空港を軸とした連携事業により、国際チャーター便の誘致に取り組んでまいりました。今後の一括民間委託により、道内7空港の活性化に向けた実効ある取り組みに期待しているところでありますが、女満別空港におきましても、航空路線の拡大、LCCを含む新規路線及び国内・国際チャーター便の誘致など、航空ネットワークの充実強化が推進されるものと考えております。当市といたしましては、引き続き広域も含めた地域との連携を基本として、国際チャーター便の誘致など女満別空港の航空ネットワークの充実強化に向けた取り組みを推進し、一括民間委託後は空港運営を担うSPCとの連携を図ってまいります。なお、今年度の国際チャーター便の運航実績でありますが、大韓航空が昨年7月下旬から8月上旬及びことし2月上旬にソウル女満別チャーターを6本運航し、夏は472名、冬は461名の皆様にお越しいただき、女満別空港を活用したひがし北海道への誘客につなげることができました。今後も、観光素材のさらなる磨き上げ、受け入れ環境の整備を行うとともに、網走の魅力をしっかりとPRし、誘客につなげてまいります。次に、LCCの誘致についてでありますが、LCCのような低価格航空輸送サービスは、新たな需要を喚起し、市場や交流人口の拡大を図る可能性があると認識をしております。一方で、航空ネットワークの充実強化を図っていくためには、既存路線の維持、拡大も大変重要であり、この両者に十分配慮した取り組みが大切であると考えております。ピーチアビエーションにつきましては、ことし10月下旬までの新千歳空港の拠点化、2020年度以降、道内発着路線の拡充を進めることを表明しておりますが、ピーチアビエーションに限らず、今後もLCC各社の動向を注視しつつ、新規就航に向けた環境整備に努めるとともに、地域全体のポテンシャルと魅力の向上に取り組んでまいります。次に、観光地としてのブランディングについてでありますが、ブランディングは、網走がより魅力ある観光地になるための取り組みであり、現行の観光振興計画に掲げる「五感に響き、おもてなしの心が残る『“おいしいまち”網走』の創出」もブランディングが目指す一つの目標の形であり、観光振興を図るさまざまな事業や施策などを推進してまいりました。各種イベントやキャンペーンにつきましては、実行委員会や観光協会が主体となり、市もかかわりながら、実施主体の中で内容の改善、見直しも含めて議論や検討が行われ、運営、実施されております。新年度から、現在の観光振興計画の深化を目標とする、新たな観光振興計画がスタートいたしますが、今後とも市場動向や来訪する観光客のニーズの把握に努めるともに、観光振興を図るさまざまな事業や施策なども適切な工夫や見直しを積み重ねて取り組んでまいりたいと考えております。次に、新たな観光拠点の整備についてでありますが、網走駅周辺については、観光拠点化という点では観光客集客拠点というよりも交通の結節点としての機能であり、それに伴う情報発信やにぎわいの創出であろうと考えております。また、駅前のコンビニエンスストアの出店につきましては、運営事業者、建物所有者も一体となり出店の可能性を協議、調整してまいりましたが、立地条件の関係などにより困難な状況でありますことから、別の方策を探っていく必要があると考えております。川筋地区におきましては、道の駅や河畔緑地帯でさまざまなイベントが開催され、市内外から多くの方々が訪れているところであります。網走川筋の整備は、網走かわまちづくり計画及びモヨロ緑地整備計画に基づき整備が進められており、特に網走かわまちづくり計画では、国と連携し、網走川のにぎわいを創出するために、平成34年度の完成に向けて、網走川左岸側に散策路などを整備することとしております。完成後は、右岸、左岸ともにサイクリング、ジョギング、ウオーキングができる散策路となり、既存施設である道の駅やモヨロ貝塚館と一体となった網走川筋が市民や観光客が集える場所になるとともに、観光客への情報発信として、主要な観光スポットや散策モデルコースを案内するQRコードを組み合わせた案内看板の設置が行われる予定となっておりますので、整備状況、利用状況を注視し、川筋地区の観光スポット化に向けた取り組みを検討してまいりたいと考えております。次に、JR北海道についてでありますが、JR北海道に対する国の監督命令は、利用が少なく鉄道を持続的に維持する仕組みの構築が必要な石北本線と釧網本線を含む線区では、JR北海道と地域の関係者が一体となって利用促進やコスト削減などに取り組み、あるべき交通体系について徹底的に検討を行うことが求められ、また同時に、鉄道施設及び車両の設備投資、修繕に対して、国の財政支援と同水準の支援を地方自治体に求めています。JR北海道問題の解決に向けた、平成31年度からの第1期集中改革期間の基本となる事業計画、いわゆるアクションプランの策定では、JR北海道と沿線など関係自治体がこれまで継続的に作業を進め、石北本線及び釧網本線ではほぼ作業を終えており、3月末までには全8線区のアクションプランが策定される見通しです。財政支援では、北海道が中心となって国との調整を行っておりますが、JR北海道の極めて厳しい経営状況を踏まえ、平成31年度からの2カ年は緊急的かつ臨時的な費用負担を行うべく調整が進められており、今後、北海道により各線区に対して説明があるものと存じます。市といたしましては、路線の存続に向けて、地域みずからの取り組みがなければ鉄路は廃止になるとの認識のもと、沿線自治体としてさまざまな関係機関と連携を図りながら検討を進めておりますが、利用促進に当たりましては、地域利用と観光利用の二つの観点から取り組んでおります。地域利用の観点からは、マイレール意識の醸成は欠かせないものであり、多くの皆様がJR北海道問題を地域課題として捉え、その中で自発的に利用促進に取り組んでいただくことが何よりも大切であり、観光利用の観点につきましても、沿線自治体を初め、さまざまな関係機関が参加し、それぞれが地域の魅力向上に取り組むことが、観光鉄道としての価値を高めることになるものと考えております。利用者視点に立って複数の交通手段を組み合わせ、IoT技術を用いて、それらのルートの検索から予約、決済までを完了し、シームレスな移動体験を実現できる取り組みについても研究してまいります。次に、路線バスの維持についてでありますが、市では本年度網走バスと連携し、バス利用が多い東京農大の学生、市内2高校の学生、さらには市内主要バス路線周辺でバス利用者が多い病院、小売店等で利用に係るアンケート調査を行い、あわせて網走バスが毎年行う乗降調査の結果をもとに、市内路線バスの利用実態について取りまとめを行っているところであります。これらのデータは、新年度から取り組みを進める公共交通網形成計画策定の資料として活用することとしており、今後、市民ニーズに即した利用しやすい路線バスのあり方について検討することとしております。次に、ごみ抑制の達成状況についてでありますが、生ごみと容器包装プラスチックを分別処理する新たな施設を平成29年4月に供用開始してから、ほぼ2年がたとうとしております。ごみの総搬入量で比較いたしますと、新たな分別前の平成28年度は1万4,299トン、新たな分別後の平成29年度は1万1,612トンと2,687トン減少しており、ごみの総量は一定程度抑制できたものと考えております。また、埋め立て処理量で比較いたしますと、平成28年度が1万1,753トン、平成29年度が6,278トンと埋め立て処理量が約47%減少したことから、新たな分別処理により環境負荷を低く抑えることができたものと考えております。次に、ごみ分別の現状と今後についてでありますが、高齢者の方々からは、生ごみと容器包装プラスチックの違いがわからないといった問い合わせもあることから、これらの分類についてわかりやすい説明資料を提供してまいります。また、イベントなどでは、主催者の協力によって分別が行われておりますが、埋め立てごみを少しでも減量できるよう、適正な分別処理について引き続き協力を求めてまいります。次に、健康維持の取り組みについてでありますが、予防医療につきましては、こどもインフルエンザ予防接種無料化の拡充など、体制の整備、充実を図るとともに、「あばしり健康カニチョッ筋体操」「あばしりベジラブル運動」の推進、網走市民健康プールにおける健康増進講座の開設、65歳以上のプール使用料の助成、指導者ライセンス制度「健康コンシェルジュ匠」などを実施してまいりました。このような予防医療の取り組みの中で、シニア世代を対象とした「健康コンシェルジュ匠」につきましては、現在50名の方がライセンスを取得されており、各地域、各分野で活躍をされておられます。さらに、匠の皆様には、平成29年度からは保健師が出向く健康講座に同行し、カニチョッ筋体操の普及に御協力をいただくとともに、平成30年度からは、保健師とともに講義や実技を行っていただいております。このように匠という身近な市民の方々が実際に講義や実技を行っていただくことで、同世代の受講者もさらなる健康に対する意識の向上につながっていくものと考えております。また、毎年開催をしております市民健康まつりは500名を超える来場者があるほか、健康都市連合の日本支部総会・大会が平成29年7月に、2日間で延べ約800名の参加で開催され、市民の健康意識の向上につながったものと考えております。引き続き、本来の健康づくりの考え方である、病気にならないために、健康なときから健康維持増進していくことが大切であり、そのための1次予防の取り組みが重要であることから、あらゆる機会を通じて発信し、実践、継続できるよう推進してまいります。次に、地域医療の維持についてでありますが、当地域での医療圏の考え方は、オホーツク地域を第3次医療圏、北網地域を第2次医療圏としており、そのほかに斜里町、小清水町、清里町、大空町の、いわゆる斜網地域として、救急医療体制や周産期医療支援体制など、緊密に連携した医療圏域を構築しているところでございます。住みなれた地域で安心して暮らし続けていくため、引き続き医師や看護師などの医療従事者の確保に取り組むとともに、限られた医療資源を有効に活用し、適正な配置が図られるよう、地域住民、患者の立場に立って、医療機能の分化、連携を通じた効率的で質の高い医療提供体制の充実強化を図っていかなければならないと考えております。また、健康や医療、育児等の不安解消を図るとともに、救急医療及び救急車の適正利用、コンビニ受診の抑制など地域の救急医療体制の維持を目的に、24時間電話健康相談サービス事業を実施をしており、市民への利用周知及び医療に対する意識の醸成を図っているところであります。そのほか、広報あばしりやポスターなど各種媒体を活用し、地域医療を守っていくための意識醸成を図っております。現在の医療体制が当たり前に維持されるものではなく、持続可能な地域医療を維持するためには、市民一人一人の地域医療に対する理解が必要であることを今後もあらゆる機会を通じ発信し、地域医療の維持、充実に努めてまいります。次に、子供を産み育てる環境の充実についてでありますが、子育て環境の充実につきましては、少子高齢化による人口減少社会を迎える中、若い世代が子供を安心して産み育てられ、子供たちが健やかに成長できるまちの実現に向け、子育て環境づくりは子育て支援センターや保育所、児童館を整備するとともに、へき地保育所の通年化に取り組んでまいりました。また、子育ての負担軽減では、保育料の軽減や医療費助成の拡充、インフルエンザ予防接種の無料化などに取り組んでまいりました。今後におきましても子供を安心して産み育てることができるよう、平成31年度から、妊娠期から子育て期にわたるまでの切れ目のない総合的な相談支援を提供する子育て世代包括支援センター運営事業に取り組むほか、病後児保育や産婦健康診査、産後ケア事業などに取り組んでまいります。今後におきましても、若い世代が子供を安心して産み育てられ、子供たちが健やかに成長できるまちの実現に向け、市民の皆様の意見をお聞きしながら、子育て世代のニーズや地域の実態に合った子育て支援に取り組んでまいります。次に、ふるさと寄附の今後についてでありますが、政府は昨年12月に「2019年度税制改正大綱」を発表し、ふるさと寄附制度について本年6月1日で見直すとしており、返礼品の寄附金額に対する割合を3割以下にすること、及び返礼品を地場産品にすることなどを条件としております。当市のふるさと寄附における返礼品金額の割合等については、総務省の指導を遵守していることから、現在見込まれている制度改正による大きな影響はなく、本年度と同程度の寄附金額を見込んでいるところでありますが、高額寄附を集めた他自治体が今後の制度改正に伴い、返礼品金額割合等を見直すことにより、他自治体に集まった寄附額がどのように推移をしていくか、寄附者のニーズはどのように変化するか見きわめる必要があると考えております。当市におきましては、返礼品の充実などを図りながら、新たな寄附者の獲得に向け、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。次に、高齢者福祉と地域コミュニティーの維持についてでありますが、少子高齢化の進展に伴い、高齢者のみの世帯が増加し、今後さまざまな課題が生じることが想定されるため、日常の生活支援や見守りなど、高齢者を支える体制づくりが重要であると認識をしております。高齢者が住みなれた地域で自立した生活を維持するためには、高齢者施策の充実はもとより、介護、医療、さらに生活支援を担うことが期待される多様な主体が協働することが不可欠となります。当市におきましては、地域やボランティアとの連携による介護予防の推進、また、町内会との連携による除雪サービスの提供や、災害時における要援護者情報の共有に取り組んでまいりました。今後におきましても、これらの取り組みを基盤として、生活支援体制整備事業を積極的に推進し、地域における課題や社会資源を把握するとともに、町内会やボランティアを初めとする地域や関係機関との連携強化を図り、高齢者支援の充実と地域コミュニティーの活性化に努めてまいります。次に、高齢者ふれあいの家の再構築についてでありますが、ふれあいの家につきましては、高齢者の介護予防や閉じこもり防止を目的とした取り組みでありますが、事業開始から19年が経過し、ボランティアの高齢化や後継者の育成が課題であるため、今後、地域の実情を踏まえ、運営方法の見直しも必要と考えております。また、老人クラブにつきましては、「健康・友愛・奉仕」の三大運動を柱とした自主活動に取り組む組織であり、助け合う高齢者推進運動や会員増強運動の推進により活況を呈している地域があるものの、全市的にクラブ数、会員数が減少の傾向にあります。こうした課題を解消するためには、地域の視点で支え合いの仕組みづくりを進める生活支援体制整備事業における第2層協議体の設置が有効であると考えており、既に活動している大曲、新町を圏域とする西地区地域活動推進協議会では、コミュニティセンターにおける交流スペースの創出、イベントの開催、防災研修の実施、介護予防事業などを通して、大曲地区においてふれあいの家の利用者、老人クラブの会員数が増加している現状にあります。市といたしましては、高齢者ふれあいの家、老人クラブとともに、地域や高齢者福祉に果たす役割は違うものの、超高齢社会における貴重な社会資源と考えておりますので、関係団体と連携強化を図り、積極的な支援に努めてまいります。次に、介護現場における外国人労働者の受け入れについてでありますが、現段階では受け入れを検討している事業者は把握しておりませんが、第7期介護保険事業計画期間における介護保険施設の整備などに伴い、介護人材の不足が懸念されることから、外国人労働者の受け入れを検討する時期にあると考えられます。外国人労働者につきましては、技能実習制度、入管法による在留資格の拡充、経済連携協定による受け入れがありますが、費用負担、住まいの確保、介護のスキルやコミュニケーション、安定的な雇用などの課題があるため、今後、事業者と連携した意見交換を進めてまいります。次に、防災体制の強化に向けた考え方についてでありますが、行政にとって災害対応力の向上は喫緊の課題であり、防災体制の強化に向けて、新年度においてはFMあばしりと連携し、災害時における市民への新たな情報伝達手段の構築に取り組んでまいります。また、避難所の非常用電源や防災備蓄品の充実を進めるほか、土砂災害ハザードマップの作成や、関係団体との連携による地域の防災訓練や防災研修の実施にも引き続き取り組んでまいります。次に、市民や各種団体と連携をした平時からの防災の取り組みでありますが、地域防災力の強化に向けては、「みずからの身の安全はみずからが守る」「地域の安全は地域で守る」などの考えのもと、自助・共助・公助の取り組みの役割分担ついて、地域全体で意識を共有していくことが必要と認識しております。災害時に備え、行政と各種団体、地域住民が平常時から連携し、意見交換をしながら、おのおのの役割分担を明確にしていくことは重要であり、市では防災訓練や防災研修の機会を通し、日ごろから意見交換を行える顔の見える関係づくりに努めてまいります。次に、日本体育大学附属高等支援学校についてでありますが、共生社会の実現に向けた新たな挑戦として、スポーツ教育を基軸に、労作教育と情操教育を軸とした個性的な学校として、平成29年4月に開校した支援学校では、開校以来、市民とのかかわりを大切にする、地域に密着した学校づくりを進めており、地域イベントの参加、除雪ボランティアの取り組み、市内事業所での職場見学や職場実習のほか、スポーツ大会における生徒たちの活躍などにより、徐々にではありますが地域に浸透するとともに、知名度の向上が図られているものと考えております。本格的な高齢化社会を迎えた中、障がい者スポーツの振興を通して障がいへの理解を深めることは、優しいまちづくりにつながるものと考えております。また、日本体育大学との連携によるスポーツの振興は、子供たちの体力の向上や市民の健康増進にもつながるものと認識をしております。次に、国際交流についてでありますが、世界的な貿易自由化の進展や、交通・情報手段の飛躍的な普及により、人、物、資本、情報などの移動が活発化し、経済活動を初め、日常生活などあらゆる面において世界との結びつきが強まる中、国際交流を通して国際社会の一員であることの自覚、異なる文化への学びと理解、日本や網走の文化への再認識などにより、国際的な感覚を持った豊かな人づくりを進めるためにも重要であります。網走に関心を持つ外国人をふやすことにもつながるものと認識をしております。次に、北方領土問題についてでありますが、市では、これまで北方領土問題の解決に向けた環境整備として、ビザなし交流に参加するとともに、受け入れに当たっては市民の皆様を初め、関係団体の協力をいただきながら取り組んでまいりました。また、現在、東京農業大学とロシア連邦・極東連邦大学との学術交流が進められているほか、建設予定のバイオマス発電所では、燃料となる木質ペレットをロシアから輸入することが検討されております。引き続き政府間の動向を注視しながら、港湾、空港、農水産物など地域特性を生かした、北方領土を含めたロシアとのかかわり方について研究を進めてまいります。言い間違えていたようでありまして、1件でございます。市庁舎の建てかえについてでありますけれども、改めて発言をさせていただきますが、新年度におきましては、新庁舎の基本理念と基本方針などの基本的なコンセプトを初め、場所、規模、機能、財源など、次の段階である設計の前提となる庁舎建設基本構想の策定に着手することといたします。先ほど、「基本設計」と発言したようでありますが、庁舎建設基本構想の策定に着手するというところでありますので、訂正を申し上げます。
答弁 教育長 三島正昭(教育長は2021年3月まで)
-登壇- 教育委員会の関係について、お答えをいたします。学力の向上と社会活動についてでありますが、確かな学力の育成に向けては、みずから学ぶ意欲を高め、主体的に学びに向かうことができるよう一人一人の状況に応じ、きめ細かな指導を通して、問題を発見、解決する力や学習内容の定着を図り、確かな学力の育成を目指しております。また、社会の変化やライフスタイルの多様化に対応できる資質や能力の育成に向けましては、外国語教育や情報教育の充実を図るとともに、将来、みずからの個性を生かした社会人として自立できるよう、職場体験などを通じたキャリア教育の充実にも取り組んでまいります。今回策定をいたしました第2次網走市学校教育計画におきましても、地域の将来を担う子供たちに、みずから考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力、他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性、そしてたくましく生きていくための健康・体力をバランスよく育むことが重要であるという認識のもと、確かな学力、豊かな人間性、健康・体力の調和のとれた生きる力を持った子供を育成することを推進方針に掲げたところでございます。次に、教職員と児童生徒の関係についてでありますが、児童虐待防止につきましては、関連する各種法制度を理解することも必要であることから、各学校に対しましては、文部科学省からの通知や各種資料に基づいて適切な対応ができるよう指導、助言を行うとともに、学校においては早期発見、速やかな対応、関係機関との連携などに努めているところであります。学校は児童生徒にとって学習や学校生活の基盤であり、教職員には児童生徒の家庭環境を把握するとともに、子供のSOSを察知すること、子供が相談しやすい関係を構築することが求められております。教師と児童生徒の信頼関係は、日ごろの触れ合いと児童生徒とともに歩む教師の姿勢、授業等における児童生徒の充実感、成就感を生み出す指導、また時には、不正や反社会的行動に対する毅然とした態度、指導などを通じて形成されていくものであると考えております。また、子供たちは一人一人がそれぞれ違った能力、適性、興味、関心等を持っていることや、生育環境も将来の夢や希望等も異なることなどを理解した上で、児童生徒理解に努めながら、信頼関係を構築することが重要であると考えております。次に、網走市の児童生徒の基礎学力についてでありますが、これまで子供たちの学力向上を図るため、市では、学習支援員、学校図書館司書の配置、実物投影機などICT機器の整備、授業改善のための教職員研修の実施等に取り組んでまいりました。子供たちの学力は、全国学力・学習状況調査の結果では、教科、領域によっては課題も見られますけれども、経年比較では、年度間のばらつきはあるものの、全国を上回る教科もあり、全国との差は着実に縮小してきている状況であります。子供たちの確実な学習内容の定着に向け、一人一人の状況を的確に把握し、生活習慣や家庭学習の指導も含め、一人一人に応じたきめ細かな指導とともに、学力の課題やこれまでの取り組みの成果を学校、家庭、地域と共有し、児童生徒一人一人が確かな学力を身につけるための取り組みをさらに充実させていきたいと考えております。次に、主権者教育のあり方についてでありますが、学校教育における主権者教育は、政治や選挙など社会に関する理解を深めながら、我が国や地域の課題を理解し、課題を多面的・多角的に考え、自分なりの考えを形成していくとともに、根拠を持って自分の考えを主張できる力を養うことが大切であると考えております。義務教育段階である小中学校においては、子供たちに国家・社会の責任ある形成者となるための素地を養うことが大切であり、さまざまな教育活動を通して政治や選挙への関心を高めるとともに、社会参画に必要な教養を培わせることが重要であります。子供たちが将来、主権者としての自覚と責任を持った社会人として自立し、他の人と連携、協働しながら、地域の課題解決を主体的に担うことができる力を身につけさせるためには、早い段階から、また発達段階に応じた取り組みを進めていくことが必要であると認識しているところであります。また、地域の構成員の一人として意識を育むためには、地域行事や地域資源を活用した体験活動に主催者の一人として参画し、主体的にかかわる機会などを意図的に創出していくことも必要であり、さらには、家庭において基本的な生活習慣や社会的なマナーを習得し、自立心を養うことができるよう家庭教育の充実を図っていくことも重要であります。そのためには、学校教育、社会教育、家庭教育が連動した教育活動をより一層推進していかなければならないと考えております。次に、今後求められる能力を見据えた教育のあり方についてでありますが、人工知能の進化などによりまして、将来の変化を予測することが困難な時代において、子供たちにはみずから考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力、他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性、たくましく生きていくための健康や体力をバランスよく育んでいくことが重要であります。また、これからの教育は、教育課程全体で子供たちにどのような力を育むのかという観点から、教科等を超えた視点を持ちつつ、それぞれの教科などを学ぶことによって、どういった力が身につき、教育課程全体の中でどのような意義を持つのかなどを整理しながら進めていくことが大切であります。このほか、それらの力を育成するためには、よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を学校と社会が共有することとあわせ、コミュニティ・スクールの導入により、学校と地域が連携、協働した教育を充実させていくことが重要であると考えております。次に、社会教育についてでありますが、市民の自主的で主体的な学びや市民相互の学習活動は、豊かな人間性を育み、地域力を高めるものであり、網走市の未来を築いていく大切な資源であると考えております。こうした市民生活や地域社会に根差したさまざまな学習活動を通じ、人と人とのきずなを強くし、生活課題、地域課題に対しての意識を高め、その課題解決に向けて必要な知識や技能を習得し、実践していくことがまちづくりに大きな役割を果たすものであり、社会教育は、このまちづくりのための原動力となる市民の学習活動を支える重要なものであると考えております。そのため、子供から大人までが郷土について学び、網走の魅力を体験するあばしり学講座においては、広い世代が交流し、まちの魅力や地域課題などを共有しながら、それぞれの世代の役割を考え、まちづくりに生かしていく取り組み、また、子供たちに夢を持って生きることの大切さや感性豊かな心を育み、たくましく生きる力を形成することを目的としている子ども夢育事業や夢の教室事業、また、地域と学校、行政が連携して子育て支援と人づくりに取り組む学校支援地域本部事業などを実施するほか、体力づくりや健康づくりを支える各種スポーツ教室、市民の知識を深め、感性を育てるための博物館や美術館における企画展の開催など、まちづくりを担う人づくりのための取り組みに努めていくこととしております。次に、ラグビーワールドカップ2019についてでありますが、昨年、当市がフィジー代表の公認キャンプ地、日本代表の事前キャンプ地として決定をいただいたところであります。合宿受け入れに当たり、これまで市庁舎などへの看板設置や市内各施設へのポスター掲示、アプト4のバナー掲示、PR用品の製作、パネル展示などにより市民への周知を図り、機運を高める取り組みを行ってきたところであります。今後は、施設面ではトレーニングルームや器具の整備などを進めていくこととしておりますが、ラグビーワールドカップについて、そして、当市がその大会に出場する代表チームの合宿地であるということについて、今後なお一層の周知を図り、市民の盛り上がりを高めていくことが重要であると考えております。そのためには、関係団体と連携して取り組んでいくとともに、フィジー大使館の協力もいただきながら、市民にフィジーについて知っていただき、親しんでいただける取り組みなども実施をし、フィジー代表チームのキャンプ地として大会ムードを盛り上げていきたいと考えております。次に、ラグビーワールドカップ2019の合宿受け入れに伴う市民の意識変革についてでありますけれども、当市におけるこれまでの施設整備や合宿環境、受け入れ活動などに対する評価が今回の代表チームのキャンプ地決定につながったものと考えておりまして、網走は海外チームを受け入れることができる環境にあるということ、高い評価を受けたということを市民の皆様方にも知っていただきたいというふうに思っております。そして、ラグビーワールドカップ2019日本大会におけるフィジー代表チームの合宿受け入れ、文化交流、フィジー関係者による講演会の開催など、全市民挙げて歓迎するという機運の醸成を図っていきたいと考えておりまして、そのことが市民の国際理解を深める機会になるものと考えているところであります。