由仁町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月11日
今後の公共施設の在り方について
2022年3月11日、由仁町議会の一般質問で、大畠敏弘議員が「今後の公共施設の在り方について」質問し、町長 松村諭が答弁しました。
- 質問者
- 大畠敏弘 議員
- 答弁者
- 町長 松村諭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 1番 大畠敏弘
町長にお伺いいたします。今後の公共施設の在り方についてお伺いいたします。町長は、令和4年度町政執行方針で、公共施設の在り方について検討するとしております。公共施設の位置づけについては、平成29年に策定の総合管理計画があり、町のホームページでも公開されています。この計画では、大規模改修や建て替えを行わなければ老朽化が進行して安心して使用できなくなるが、厳しい財政状況の下では全ての施設を維持、更新することは困難であることから、施設の適切な規模と在り方を検討し、最適な配置を実現するとしております。さて、公共施設の中には、町民センターや三川会館、町体育館、町立診療所などは築年数が40年、50年以上経過しており、その他の施設についても20年、30年以上経過しているものが数多くあります。昨年、同僚議員からも類似の質問がなされ、町長は現状の把握を行い、将来像を見据えた検討、取組を行うと答弁されています。そこで、これら老朽化が進んでいる施設について建て替え、廃止、大規模改修など具体的な検討がなされているのか、町長にお伺いいたします。
答弁 町長 松村諭
大畠議員の今後の公共施設の在り方についてのご質問にお答えをいたします。全国の地方公共団体では、人口増加が急激に進んだ高度経済成長期以降に多様化する住民ニーズに応えるため、多くの公共施設を次々に建設してきたところであります。しかしながら、これら公共施設の多くが築30年以上を経過するなど一斉に老朽化が進み、建て替えや大規模改修といった更新が必要となる時期が集中し、多くの地方公共団体で大量に建設された公共施設の更新問題が浮き彫りになっているところであります。当町におきましても、厳しい財政状況が続く中におきまして経済成長期と同じように施設の整備や管理をすることは大変難しく、人口減少等による公共施設の利用需要も大きく変化していることから、今後の公共施設の在り方は町政運営上の大きな課題となっております。このような状況の中で、当町では平成29年3月、公共施設等総合管理計画を策定し、令和17年度末までの20年間を計画期間として、少子高齢社会と人口減少等による厳しい財政状況の中で近年一斉に改修、更新時期を迎える多くの公共施設について、住民ニーズも踏まえながら長期的な視点で更新、統廃合、長寿命化などに取り組むための基本計画を定め、全ての公共施設や道路、橋梁等のインフラ資産の更新費用を算出したところであります。平成29年3月の計画時に算定いたしました公共施設の維持、更新経費は、計画策定時の総量でありますが、193施設を維持するためには向こう40年で302億3,000万円、単年度平均で7億6,000万円が必要になる、こういった結果となったところでございます。現在の当町の財政状況では、この計画に基づく維持、更新や大規模改修を行うことは大変難しい状況であることから、施設の維持に関してはその費用を抑えるために最低限の補修を行い、運営を継続しているのが現状であります。当町が所有する公共施設は、昭和45年に建設された町立診療所、さらに町体育館が築50年以上であります。町民センターや三川会館は築40年以上経過しており、また比較的新しい公共施設であります町民プールや健康元気づくり館、ゆにガーデンなどの施設につきましても既に築年数が20年を超えており、その補修に係る経費は近年著しく増大しております。これら全ての施設を維持するために改修や修繕に係る経費を捻出することは、一方で行政サービスの水準を圧迫することから、本定例会の町政執行方針で重要施策の一つとして所信を申し上げたところであります。議員ご指摘のとおり、令和3年第1回議会定例会におきまして他の議員から公共施設の老朽化に伴う今後の維持管理等についてのご質問を受け、利用者の少ない施設や大規模改修を要する一部施設の休廃止について検討を開始したところでありますが、施設の維持、改修が年々増加している現状を顧みますと、全ての公共施設を対象に将来的な位置づけを定める時期が到来しているところでありまして、特に老朽化の著しい施設や修繕費用が増大している施設につきましては優先して早急に検討を始めなければならないと考えているところであります。また、民間事業者への指定管理を行っております公共施設におきましては、運営費に赤字が生じ、その補填を続けなければ存続ができない施設につきましては施設存続の必要性についても慎重に検討を行わなければなりません。必要な公共施設を活用した行政サービスを維持するためには、人口減少や少子高齢化など人口構造やニーズの変化、そして町の財政規模に応じた施設の配置、総量の最適化が重要であります。より丁寧な実態把握を行い、町の将来像を見据えた検討や取組を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 1番 大畠敏弘
公共施設は、それぞれに地域ニーズや社会経済情勢により設置の判断がなされてきたものでありますが、時の経過とともに人口減少などによる施設の利用需要など、その置かれた状況が変化しております。したがって、その施設の在り方についても建て替え、改修による維持、廃止以外にも方法があるのではないかと考えます。その一例として民間の活用があります。民間活用には業務委託や指定管理者制度などがあり、当町においても各施設においてそれぞれ適した制度を採用し、施設運営を行っていますが、施設そのものを民営化するといった手法も考えられます。例えばでありますが、産業施設、特に環境施設については、設置当時は時代の要請などそれなりの公共施設としての意義、使命があったのでありますが、老朽化の進んでいる現在においては、町の財政状況を考えますと建て替えや大規模な改修もなかなか困難ではないかと思います。かといって、施設を単純に廃止すればいいのかといえば、町内経済への影響や町民の雇用問題、あるいは補助金の返還といったこともあり、そうそう簡単にできることでもありません。私自身は、観光施設については行政が所有して条例などで決められた利用方法の範囲で施設を運営するといった現在の在り方については、果たしてその施設が最大限に有効活用されるのであろうかといった疑問が浮かび上がってくるのであります。行政が本来果たすべき役割の観点から、その在り方を見直し、民間になじむものは民間に、民間にできることは民間に委ね、簡素で効率的な行政運営を図るべきではないかと考えます。民営化により、事業者が持つ民間活力、技術、経営のノウハウを最大限に発揮していただき、先駆的、多角的な視点に立って町の活性化が図られ、かつもうかる経営を民間事業者自らが町内で事業展開していただくことが当町にとって最良と考えますが、改めて町長の見解を伺います。
答弁 町長 松村諭
お答えをさせていただきます。公共施設の運営管理につきましては、町民の文化系の施設や保健福祉施設、社会教育、スポーツ系の施設、産業系の施設のほとんどが現在指定管理者制度を活用し、民間のノウハウ、これに基づきまして住民サービスの向上と経費の削減などを図っているところでありまして、最近では由仁保育園や三川保育園につきましても令和2年の4月、認定こども園の開設によりまして民間学校法人への経営移管と併せて、この法人がそれぞれの施設の運営管理を行っております。しかしながら、これら全ての施設の所有者は町から変わっておりませんので、施設の維持に必要となる修繕や改修といった経費は従前どおり町が負担せざるを得ないという状況であります。統廃合によりまして閉校となった小中学校や施設設置の役割や使命を終えて老朽化により廃止しました古山にあります集落センターにおきましては、民間の利活用者への払下げ、払下げといいましてもこれは売却でございますが、払下げを行いまして、公共施設のスリム化を進めてきたところでありますが、この効果は限定的なものでありまして、さきにも申し上げましたとおり、このまま全ての公共施設を維持することは当町の財政状況では大変難しく、仮に施設の廃止を決定しても、その施設の解体もできないというような状況でございます。大畠議員ご指摘のとおり、民間になじむものや民間にできることは民間に委ねるべきであり、公共施設の民営化という手法につきましては私としても積極的に検討すべきであると考えているところであります。それぞれの公共施設の役割や利用者のニーズ、そして休廃止した場合の町内経済への影響などを十分検討を進めまして、民営化すべき施設、民営化に適した施設を選定するのが必要ではないかと考えております。公共施設の民営化につきましては、民間事業者との協議や施設の譲渡、補助金の財産処分、補助金の財産処分に係る事務手続、さらに譲渡する施設の評価算定などの課題を解決しなければなりません。そして、何よりも公共施設の民営化にはこれらの施設を利用する町民の皆さんからもご理解をいただくことが重要でありまして、町民の皆さんの意見などを踏まえ、慎重に検討していきたいと考えているところであります。
質問 1番 大畠敏弘
今後公共施設に何かあってからでは大変なことになると思います。速やかに取り組んでもらうようよろしくお願いを申し上げまして、自分の質問を終わらせていただきます。よろしくお願いを申し上げます。以上です。