浦幌町議会 平成25年第4回定例会 2013年12月8日
我が町の取り組みなどについて
2013年12月8日、浦幌町議会の一般質問で、福原仁子議員が「我が町の取り組みなどについて」質問し、町長 水澤、保健福祉課長 熊谷が答弁しました。
- 質問者
- 福原仁子 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、保健福祉課長 熊谷
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 福原仁子
成年後見制度について一般質問をさせていただきます。成年後見制度の担い手は、これまで親族が大半を占め、ほかに職業後見人として弁護士や社会福祉士などの専門職が担当してきました。しかし、ひとり暮らしの高齢者の増加など社会環境が変化し、今後制度を必要とする人がふえていくことが見込まれます。このため、日常的な金銭管理、施設への入所契約など、比較的難易度が低いケースを成年後見人が担うことが期待されています。国は、この制度を町村の努力義務としていますが、我が町の取り組みなどについてお伺いいたします。1点目、高齢者のみの夫婦、単身世帯で近くに身寄りがいない人の状況は把握されていますか。2点目、この制度の町民への周知は行いましたか。3点目、養成講座の開設をする考えはないか。以上、3点をお伺いいたします。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
福原議員の質問にお答えいたします。成年後見制度についてでありますが、精神的な疾患、知的な障がい、または認知機能の低下等により金銭等の管理がままならない状態にある方に対して、家庭裁判所に申し立てを行い、後見、保佐、または補助といった分類により対象となる方の後見人、保佐人または補助人を定める制度でありまして、議員のご指摘のとおりご家族が後見人等に当たる場合が大半を占めております。本町においては、平成20年度に介護保険の任意事業として、判断能力がない高齢者等に身寄りがいない場合、町が家庭裁判所へ成年後見の申し立てを行うに当たり、生活保護等の方については裁判に要する申し立て費用、鑑定料等の助成及び後見人報酬の助成を行う浦幌町成年後見制度利用支援事業実施要綱を定めています。成年後見制度は平成12年より実施されていますが、国は平成23年6月に老人福祉法の一部改正を行い、市町村において後見等の業務を適正に行うことができる人材の育成、いわゆる市民後見人の活用を図るため、研修の実施、後見等の業務を適正に行うことができる者の家庭裁判所への推薦、その他の必要な措置を講ずるよう努めなければならないと定められたところであります。1点目の高齢者のみの夫婦、単身世帯で近くに身寄りのない方の状況が把握されているかについては、現在地域包括支援センターの活動の中で身寄りがいない高齢者と思われる方の状況把握に努めているところであります。2点目のこの制度の住民周知については、介護保険制度を含めた個別にかかわる相談において、適時成年後見制度の説明を行ってきたところであります。3点目の養成講座を開設する考えはないかについては、成年後見人制度は被後見人等の権利と財産を保護する制度であり、地域によって専門職がいない場合、また近くに親族がいない等による担い手として市民後見人がありますが、この市民後見人となるためには50単位、300時間にも及ぶ養成講座を受けていただき、その後家庭裁判所において市民後見人として選任を受け活動をしていただくものです。認知高齢者が増加傾向にある中ではありますが、成年後見人制度の周知とあわせ相談支援を行うとともに、市民後見人の養成につきましては北海道及び管内の動向を注視しながら検討してまいりたいと考えております。以上、福原議員への答弁といたします。
質問 福原仁子
1点目の高齢者のみの夫婦、単身世帯のことでお伺いいたします。現在調査中ということでお話がありました。いつまでに調査をするのか。現在の進捗状況というのでしょうか、それなどはどのようになっているか。現在、高齢化率は約33%という非常に浦幌町も高い高齢化率になっております。現在進行形でいろいろな変動があると思います。亡くなったり、またそういう状態の人がふえたりということで、その辺の現状は把握されているかどうかお伺いをいたします。
答弁 保健福祉課長 熊谷(保健福祉課長は2018年3月まで)
ただいま福原議員のご質問でございますが、1点目の高齢者のみの世帯、単身世帯で近くに身寄りがいない人の把握状況というような内容でございますが、この把握につきましては浦幌町包括支援センターの活動の中において実態を把握、調査を行っております。しかしながら、いわゆる親族というような形になりますと、いわゆる身内ということで、なかなか親族のところの状況までは踏み込めない。例えばお子さんはいますか、お子さんがいなければ兄弟はいますか、そして兄弟がいなければめい、おいというような形の親族がいますか。これは、あくまでもプライバシー、個人の情報に係るものですから、なかなかそこまで踏み込めないというような状況がございますが、包括支援センターの相談活動事業、または包括支援センターの高齢者生活実態調査の中で把握できる部分については調査を行っております。以上でございます。
質問 福原仁子
地域包括支援センターの活動の中で把握をしていくということですが、いろんなケース・バイ・ケースということで大変な状況にあるかとは思います。ですが、浦幌町の住民、五千何がしの住民の実態を把握していかないと、こういう福祉の制度も生かされていかないと思いますので、この辺は速やかに実態調査をしていただくよう進めていっていただきたいというふうに思っていますが、この件についてどのようにお考えでしょうか。
答弁 保健福祉課長 熊谷(保健福祉課長は2018年3月まで)
ただいま速やかに実態調査をしていただきたいというようなご質問がありましたが、確かに把握をするということは重要なことでございます。しかしながら、先ほども私の答弁の中で申しましたように、いわゆる個人の家族の状態まで踏み込んで調べていくというのはなかなか困難をきわめるというような状態がありますので、できる限りの努力を行いながら情報把握に努めていきたいと考えております。なお、現在今高齢者実態調査を行っておりますけれども、その中ででも、例えばご家族の構成を聞くと、なかなかその部分についてはお答えしていただけないというようなお方もおられると思いますが、その辺のところは余りそれ以上確認することはできないと思われますので、包括の活動で行える範囲の中で情報把握をしていきたいと考えておりますので、よろしくご理解のほどお願いいたします。
質問 福原仁子
この制度は、本人が十分な判断能力があるうちに将来判断能力が不十分な状態になった場合に備えての制度なのです。それで、日常の中での見守りが大切ということです。全ての町民への説明をするべきと思いますが、2点目でお伺いしました成年後見制度の説明をどのような形で行ってきたかお伺いをいたします。
答弁 保健福祉課長 熊谷(保健福祉課長は2018年3月まで)
ただいま福原議員の中で成年後見人制度の、いわゆる判断能力がまだある方のうちから後見人をつけられるというようなご説明がありましたが、この成年後見人制度というのは、いわゆる判断能力が不十分になる前に後見人をつける任意後見人制度、それから判断能力が不十分になってから後見人をつける法定後見人制度と、この2種類の後見人制度がございます。そして、後見人には後見人、それから保佐人、そして補助人というような3種類の後見人等の方がおりますが、その方々はそれぞれご本人の判断能力の程度によってそれぞれ分けられて家庭裁判所から選任されるというような状況でございます。町民の周知でございますが、現在までは包括支援センターの活動の中で個別にそういうような相談があった場合に、この制度の説明を行いまして、ご家族の方に制度の理解と制度の活用を説明しているところでございます。以上でございます。
質問 福原仁子
個別ということで今おっしゃられたと思います。私は、全町民にこういう制度があるということを知らしめて、研修をやっていただきたい。現に十勝管内でも4つの市町村がこの制度を利用しまして、後見人を養成しているというところがあります。そういうふうに全町民にPRをしながら、こういうことを国でも町でもやっていきますよということを私は考えていただきたいと。それと、高齢者・障がい者見守りネットワーク事業に協力していただいている団体、事業者が58団体あります。その方にも当然こういう制度があるというようなことを知らしめて、こういうネットワークに生かしていただきたいというふうに思っているのですが、その点についてはいかがでしょうか。
答弁 保健福祉課長 熊谷(保健福祉課長は2018年3月まで)
ただいま福原議員のご質問ですが、確かに福原議員のおっしゃるとおり、成年後見人制度、この制度につきましては多くの町民の方にこの制度の内容を理解していただき、そして利用が可能な方につきましてはこの制度を使っていただきたいということで、この制度につきましては認知症、それから知的障がい者、それから精神障がいなどによって物事を判断する能力が十分ではない方、その方に対して、そのご本人さんの権利を守る援助者をつけること、選ぶこと、それがこの制度のもとになることでございますが、確かにこの制度の内容につきましては町民の方で理解されていない、ご存じでない方が多くおられると思います。議員の指摘のおっしゃるとおり、個別というような考え方でなく、この制度が浦幌町の町民の方に、多くの方に知っていただくためには、町としても、例えば講習会、この成年後見制度の講習会を開くというような形のものも考えていかなければならないのかなと思っております。また、高齢者・障がい者の見守りネットワークというお話がありましたが、確かに見守りネットワークの方につきましてもこの制度というようなものも理解していただきたいというようなことも考えられますので、また来年度、新年度に入りましたら見守りネットワークに協力いただいている各種団体にお願いの文書等を発送するような形になりますけれども、そのときにはこの後見人制度につきましてもとりあえず理解を求めていきたいなというようなことは考えております。以上でございます。
質問 福原仁子
今のお答えの中に文書を発送してという言葉がありました。もうそういう時代ではないと思うのです。皆さん一堂に会してこの高齢化社会をどう迎えて、どうやって行政として指導を含めてやっていくかということが本当に大切だと思うのです。それで、一堂に会して58団体ですから、いろいろと講習というのでしょうか、そういったものを開くのも大変でしょうけれども、何とかグループ分けでもしてやっていただけるような方法をとっていかないと、なかなかこれは浸透していかないということを私は思いますが、この件についていかがでしょうか。
答弁 保健福祉課長 熊谷(保健福祉課長は2018年3月まで)
ただいまのご質問でございますが、確かに福原議員のご意見のとおり、文書というようなものではなかなかご理解はされていただけないかなというような面もございます。先ほども言いましたけれども、町民の方に対する講演会等を予定しておりますというようなご回答、答弁を私先ほどさせていただきましたけれども、その中でこの見守りネットワークというような団体の方は講演会のほうに出席していただくような、そういう周知を行いながら、浦幌町、それから各種関係団体の方々とともに成年後見人制度について学習していきたいというような、そういうような事業を来年度考えていきたいと思います。よろしくご理解のほどお願いいたします。
質問 福原仁子
3点目の養成講座のことでお伺いいたします。確かに養成のための基本カリキュラムは、概論だけで3時間、対象者の理解だけで4時間半、制度の基礎で4時間と、合わせて50単位の300時間という養成講座を開催しなければ、この成年後見制度の資格というのでしょうか、そういったものは取れません。ですが、そのことを既にやっている市町村もあるのです。浦幌町ができないというわけではないと思います。やはり浦幌町では養成が必要とされていることが予測された際に行うという今年の5月の報道機関のことで言われていました。現状は増加していると思われます。26年までの障がい者計画の中、相談支援として成年後見制度の支援を図るとはっきりとうたっております。市町村の努力義務ということでなかなか浸透が難しいと思いますが、この制度に該当するような相談事例も出てきておりますので、私たち住民に対してもこういう制度はこういう福祉のほうのこういう係に行って相談すれば一番話がわかるということを、そういう入り口の部分だけでも全町民にわかっていただきたいというふうに思います。とても300時間ということはできないというのであれば大変でしょうけれども、でも現実にはやっている市町村もいるということをご承知おきいただいて、何とか対処してほしいというふうに思っております。
答弁 保健福祉課長 熊谷(保健福祉課長は2018年3月まで)
ただいまのご質問ですが、市民後見人のための養成講座というような内容でございましたかと思いますけれども、先ほどの福原さんの質問の中にもおっしゃられましたとおり、いわゆる基礎研修というものを市民後見人になられる方は受けていただくようなことになります。大体300時間というような長きの講習。その中の講習の内容といたしましては、成年後見人制度の基礎ですとか民法の基礎、それから関係制度、法律、そして家庭裁判所の役割ですとか、成年後見の実務ですとか、多種にわたるような研修を受けていただいて、初めて市民後見人になれるというような状態でございます。市民後見人になるには、この難しい講習を受けていただかなければならないということもございますので、まずこの市民後見人の養成講座を行う前に、先ほどの私の中で説明をさせていただきましたけれども、町民を対象にしました成年後見人制度の学習というような形のものを開催していきながら、その中で町民の方々に、まず成年後見人とはどういうものなのかというのを理解していただいて、その理解していただいた中で、それでは市民後見人とはどのようなものなのかというようなところまで踏み込んだ中で町民の方に理解を求めて、市民後見人というような形の養成のほうに取り組んでというような考え方でおります。以上でございます。
質問 福原仁子
努力していくということで、国の政策、道の政策も本当にいろいろと新しい、新しい制度がたくさん出ていて、町民も、それから行政も把握していくだけでも大変なことではないかなというふうに思っております。でも、人間が生きていく以上は必要な制度を国も行政もつくっていっていると思いますので、せっかくの制度を利用しない手はないと思いますので、頭から300時間という養成講座時間に屈することなく、今後もなるべく進めていっていただきたいというふうに思っております。それと、以前高齢者世帯や人数の把握を、24年度ぐらいまでには把握するという町長のお話があったと思いますが、なかなかこの調査の進展が見られないので、行政の施策に影響があるのかないのか、最後に町長にお話をいただいて終わりにしたいと思います。
答弁 保健福祉課長 熊谷(保健福祉課長は2018年3月まで)
ただいま高齢者の生活実態調査の状況というような内容だったかと思いますけれども、この高齢者実態調査におきましては、24年度から開催いたしまして、既に1年と、約2年を経過しようとしているような状況でございますけれども、この実績につきましては現在のところ実施率が61%というような内容でございます。この61%につきましては、確かに進捗率につきましては余り速い状況ではございません。しかしながら、実は包括支援センターの職員が1軒1軒浦幌の広い地域を回りながら、高齢者のところに行くと大体1時間から、もしかしたら1時間を超えるようなお話になる場合もございますので、なかなかこちらの計画していたような時間どおりには進まないというのが現状でございます。しかしながら、やはり早急に実態調査を行っていきながら、そして浦幌町の高齢者の問題点等を把握して高齢者の施策につなげていくという面では早急な調査完了というものが必要と思われますので、この調査につきましては早い時期の間に何とか完了させていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
高齢者実態調査につきましては、今保健福祉課長からお話しさせていただきましたように、24年から始めました。単なる聞き取り調査ではなく、やはりお年寄りに、親身に中身を聞いて、時間をかけてお話を聞くということを最初からやっておりまして、当初から多分期間はかかるだろうということでも議会でお話をさせていただきました。簡単に半年とか1年で終わるものではないなということは最初から思っておりまして、ぜひ細かいお年寄りの悩みとかそういうものを含めて時間をかけて調査を行っていきたいというふうに思っておりまして、それが今まだ61%の進捗率、約半分の進捗率、終わっているということでありまして、これは大ざっぱに表面上やるだけであれば簡単だと思いますけれども、そういうことのないようにこれからも進めてまいりたいというふうに思います。ただ、余りにも時間かけると、最初に聞いたお年寄りの状況がまた変わってしまうということも、これまた実態としてあるのだろうというふうに思いますから、その辺は当然そういうことを考えながら行ってまいりたいなというふうに思っているところであります。先ほど成年後見人の問題につきましては、小さな町としては大変難しいものも確かにあります。50単位、300時間、これを受ける人が本当にいるのかどうか。一般に公募といいますが、こういう講座を開いて、そこに参加していただいている方が本当にいるのかどうかということも大変行政としては心配をするところでありまして、やらないよりやったほうがいいという問題ではなく、やる以上はしっかり市民後見人になってもらう人をきちっとつくっていかなければならないというふうに思っていますので、単純にすぐ浦幌町単独でできるのか、それとも合同というか、ほかの町とあわせて合同でそういう講座を開いていくのかということも含めて考えていかなければならないのかなというふうに思っています。確かに後期高齢者がふえていく中で、そういうことを必要とする方もこれからはきっと浦幌町にも出てくるのかなというふうに思ってはいるところでありますけれども、ただ、今言われているのは、職業的な後見人の皆さんとは違って、市民後見人の皆さんが実態的に、具体的にそういう力量、能力をつけていくことが本当にできるのかどうかということも一つは問題視されているところもあります。そういうことも含めて、町としては今後どういう形でやっていくのか、しっかり考えてまいりたいなというふうに思っていますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 福原仁子
終わります。