みんなの議会

浦幌町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月12日

本定例会に小児用肺炎球菌ワクチンの接種について

2010年12月12日、浦幌町議会の一般質問で、岡田愛啓議員が「本定例会に小児用肺炎球菌ワクチンの接種について」質問し、町長 水澤、保健福祉課長 広瀬が答弁しました。

質問者
岡田愛啓 議員
答弁者
町長 水澤、保健福祉課長 広瀬

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 岡田愛啓

私は、本定例会に小児用肺炎球菌ワクチンの接種についてを質問させていただきます。細菌性髄膜炎は、いつ、だれが、かかるかわからない、子どもの命にかかわる恐ろしい病気です。原因は、Hib:インフルエンザ菌b型が 6 割を占め、肺炎球菌が 2 割から 3 割を占めるなど細菌が 90%を含め、脳や脊髄を包む髄膜の奥まで入り込んで起こる病気で、時には命にかかわったり、重い後遺症が残ったりすることもあり、日本では、毎年 1,000 人の子どもたちが細菌性髄膜炎にかかり、尊い生命を失っています。細菌性髄膜炎の恐ろしい理由は、早い段階で診断がつきづらいこと、治療が難しい、命にかかわることがあり、重い障害が残りやすいなど細菌性髄膜炎の恐ろしさを再認識していただきたい。小児の肺炎球菌感染症を防ぐためには、小児用肺炎球菌ワクチンの接種が最も有効であり、生後 2 カ月ないし 6 カ月で 1 回目の接種が始まり、2 回目、3 回目では 27 日以上の間隔を空け 1 歳未満までに接種行い、4 回目は 12 ないし 15 カ月の接種が標準のスケジュールとされています。全額自己負担で 1 回にかかわる費用が 7,000 円から 8,000 円が平均で、標準的な回数が4 回で、Hibワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチンを接種すると、いずれも 4 回の場合では約 6 万円から 7 万円かかると言われております。自己負担を軽減しようと、国がHib小児肺炎球菌ワクチン・子宮頸がんワクチンの補助を「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策」として、11 月に今年度の補正予算でHib小児用肺炎球菌ワクチン及び子宮頸がんワクチンが、Hib小児用肺炎球菌ワクチンの接種に着手しています。我が町も少子高齢化の中、次世代を担う子どもたちの尊い命を細菌性髄膜炎から守るためにも、早急な体制整備の必要性が望まれています。平成 22 年度の予算審議でも同様の質問をさせていただき、町長は前向きに取り組み、今年度中に結論を出すとの回答がありました。実施に向けての考えをお伺いいたします。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

岡田議員のご質問にお答えいたします。小児用肺炎球菌ワクチンの接種についてでありますが、まず先に細菌性髄膜炎について、小児の罹患率、原因についてご説明いたします。細菌性髄膜炎とは、脳や脊髄を覆っている髄膜に細菌が感染して発症する病気です。小児の細菌性髄膜炎のうち、約 50%は、b型インフルエンザ菌(通称ヒブ)が原因で、約20%は肺炎球菌が原因と報告されており、罹患率は、ヒブで 5 歳未満人口 10 万人当たり8.6 から 8.9 人で、発症者数は全国で年間約 600 人、肺炎球菌では、5 歳未満人口 10 万人当たり 2.9 人が罹患していると推計されています。ヒブや肺炎球菌は、常在菌で、人から人へ感染します。咳やくしゃみなどの飛沫を介して感染しますが、ほとんどの人は無症状キャリアとなり発症はしません。一部の人で、菌が鼻やのどで増殖し、それが何らかの原因で血液中に入りこみ、髄膜炎や敗血症などの感染症を起こす場合があります。ヒブや肺炎球菌が原因で起こる髄膜炎は、予後不良になる場合が多く、てんかん、難聴などの後遺症を残す場合も多いことがわかっています。発症する確率は低くても、発症すると重度の後遺症を残す可能性が高いことから、WHOでは、全ての地域でのワクチン接種の実施を勧告しており、世界で 100 カ国以上がワクチンの導入をしているのが現状です。アメリカを初めとするワクチンを導入した多くの国では、細菌性髄膜炎の減少が報告されており、効果が実証されておりますが、ヒブワクチンも肺炎球菌ワクチンも輸入ワクチンであり、日本で承認され、接種を開始してからまだ一、二年であるため、国内の調査研究データがまだ出ていない状況であります。予防接種は、予防接種法に基づいた定期接種と予防接種法に基づかない任意接種がありますが、ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンは、任意接種ワクチンであり、個人の判断にゆだねられる任意予防接種に位置づけられます。乳幼児期に接種する定期予防接種は、種類や回数も多いため、ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンは、定期接種の時に合わせて実施することが可能となっております。体の小さな乳児に、数種類の予防接種を同時に接種することになる場合もあるため、効果や副作用などについて十分理解した上で、保護者が接種の有無をみずから決めることができるよう、十分な情報提供のもとに接種できる体制が必要であると判断していることから、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン接種事業の実施については、平成 23 年度から実施して参ります。以上、岡田議員の答弁といたします。

質問 岡田愛啓

理事者の方から前向きなご答弁をいただいたわけですけれども、二、三ご質問をさせていただきたいわけですけれども、本町で今までヒブワクチン、それから小児の球菌ワクチン、まだ実施されていないのですけれども、それに対象となる生後 2 カ月以上5 歳未満までの対象乳児、児童ですね含めて何名いるのか。それから、それにかかわる費用があると思うのですが、多額な費用がかかると思うのですが、それのかかわる経費をお聞きしたいと思います。それで今国会補正予算で 2,000 億の金を、この子宮頸がんワクチン、それからヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンの 3 種ワクチンに補助対象となったわけです。というのは、国がそれだけ必要であるということを認めているのが事実でありまして、それは 23 年度からじゃなくてもう既に今年度から実施の方向性を国が示したわけですから、町村でも十勝管内の各町村、今の段階で実施計画も含め、実施している町村も含めて現段階で池田町、本別町、帯広市、芽室町と既に方向性も含めて既に行われております。先に行われました第 3 期まちづくり計画の中で、第 3 章に定住促進のための重点プロジェクトに提案された、重点プロジェクト 1 の中に「子どもを産み育てる環境整備の充実」ということで、浦幌で子どもを産み育てたいという部分で重点プロジェクトの中に盛り込まれました。それも含めて来年、実際は子宮頸がんワクチンだけがその 3 期まちづくり計画に盛り込まれて、ヒブと小児用の肺炎球菌ワクチンは盛り込まれなかった、それはなぜ盛り込まれなかったのか。これだけ必要とされているものがなぜ盛り込まれなかったのか答弁をいただきたいと思います。それと本年度中にぜひ細菌性髄膜炎にかかった子どもたちの約半数がまだゼロ歳ですから免疫力がないという部分含めまして、今早急に対応するということが必要でないかなと思います。かかってからではもう遅いという、子どもたちは、全員の子どもたちがそれに対しての抵抗力もないわけですし、体内には常に病気を抱えながらいるというのが現状だと思います。発症の多くは、ゼロ歳から 5 歳までという部分も含めまして、非常に危険性があるという年齢、その分含めて答弁願いたいと思います。今年度実施に向けても含めて、答弁願いたいと思います。

答弁 保健福祉課長 広瀬(保健福祉課長は2011年3月まで)

まず 1 点目の本町におけるヒブ、肺炎球菌の対象人口でございますけれども、こちらの方で押さえている対象人口につきましては、5 歳未満までの人口で 187人の方が対象人口というふうなことで押さえております。また、それらの方々に肺炎球菌、ヒブワクチンの接種をする時の経費といたしまして、今試算している部分では、初年度につきましては 5 歳未満の方まで全員給付なことになると思いますので、その経費を入れまして肺炎球菌につきましては、約 350 万円というふうなことになると思います。そのうち、約 157 万円ほど国の方から補助が入るというふうな形になってくるというふうに思っております。また、ヒブワクチンの部分につきましては、対象年齢が同じということですので、それらの子どもたちにかかる接種の費用といたしましては、約 250 万くらいというふうに押さえております。そのうち、110 万くらいが補助として交付されてくるというふうなことで押さえております。早期実施ということでございますけれども、保健福祉課の方といたしましては、町内の医院での実施を予定しておりますが、生後 2 カ月からの接種ということになることから、保護者によっては専門医での接種を希望される方も予想されるというふうなこともありまして、町外の小児科医の確保というふうなことも業務対応として出てくるのかなというふうに思っておりますので、そういうところの部分もまた進めていくというところにもちょっと時間が必要かというふうに思っておりますし、またヒブ、肺炎球菌の接種につきましては、病院の日常診療の中に組み込んでもらうために、病院での接種体制、予約受け入れだとか、受け付けの体制、あと他ワクチンとの接種日の調整、あと接種効果、任意接種におけるリスク等の説明など、病院としての対応について体制を整備してもらうのにも時間が必要ではないかというふうなことと、あとワクチンの種類によっても接種時期も違いますし、また、これまでのワクチンに加えて新たにワクチン接種の部分を追加するということで、事故防止への留意など、病院としての対応についても十分整備をしていただくというふうなことについて時間がかかるというふうなことから、ヒブ、肺炎球菌の接種の部分につきましては、23 年度からの実施ということで進めさせていただきたいというふうに考えているところです。また、重点プロジェクトにおいて、子宮頸がんの接種を盛り込んでおりましたけれども、肺炎球菌、ヒブワクチンの接種を盛り込まなかった理由ということでございますけれども、私らの方といたしましては、検討段階の中で、今おたふく風邪と水痘と任意接種をしているところですけれども、これらのおたふく風邪、水痘の部分についてもかかれば死亡という、実は副作用として難聴だとか、そういうふうな後遺症が残るというふうなことも含めて、そちらの方を優先させてもらいたいというふうな考え方で、重点の方では子宮頸がんワクチンのほかに水痘、おたふく風邪のワクチン接種の部分の無料化を先行させていただいたところでございます。今回のヒブ、肺炎球菌の部分につきましては、国の施策等の流れも受けながら、23 年度から進めさせてもらいたいというふうな考え方でおりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。

質問 岡田愛啓

今、課長から答弁をいただいたわけですけれども、既に医療機関ではその体制が整っていると聞いています。国がこの補正予算で事業を出すということは、その体制も整っているから事業を出すということに踏み切ったとも聞いておりますので、あまりにも対応の遅さというのか、それも含めて整備できていなきゃならない部分がなぜできていないのか、これはいろいろな部分含めて、ちょっと職務怠慢じゃないかなと私は思うわけですよね。もう少し早い段階にも国の事業が 11 月に決定しているのですよね。その前段でもう恐らくある部分の調査も含めてできていなきゃならないのに、これから調査すると言ったらどういうことになるのか、それをやはりそこでもし子どもが一人でも発症したらどういうことになるか、それをやはりきちっと考えるのが、やはり私たちの仕事、使命かなと思うのですよね。それを未だに、これから調査をしてということはどうなのか、すごい疑問を持ちますし、私が本当にこの部分で 3 期まちづくり計画でなぜ質問しなかったかという部分もあります。その時は、まだ国の緊急対策の部分での補正予算も決まっていませんでしたし、決まってからでいいなという部分もありましたから、今回質問させていただいたわけですけれども、既にご承知のように、金額的に可能性がある、いつかかっても恐ろしい病気で 187 人もいるわけですよ。その部分を考えると、なぜ早急な対応ができないのか、それだけの子どもたち、要するい私は命とお金という部分で、こういう話はしたくないけれども、やはりその辺の対応があまりにも遅すぎるのではないかということ、もう既に補助金があるから、もし父母の方から今接種したいですよと言われた時に、その対応できるはずだと思うのですよね。それは、あとから申請の手続きはなんぼでもできるわけで、そこからでも始まれるのかなと思うのですよね。その体制すらできていないということはどういうことなのか。あとから福原議員の方からも子宮頸がんワクチンの話も出ますけれども、その部分も含めて、おそらく 3 月からという、4 月から新年度からという話になるかと思いますが、まだ新年度までいくのに 3 カ月も 4 カ月もあるわけですから、その部分で受けようとしている母親の方にすぐ対応できるような方法は、病院側でもすぐできていると思いますので、もうワクチンも十分にあるという話も聞いています。それも含めて、即対応できるのかできないのか。ほかの町村では、もうこれは必要だということで、多くの町村が特に道内、ほかの府県から見ますと道内非常に多いという話も聞いていますので、それも含めて本当にそういう部分の、本当にこのワクチン、ヒブと小児用肺炎球菌ワクチンの必要性、それから子宮頸がんの必要性、これを改めてですね、再認識する前に、まず実施するということが一番大切かなと思います。ぜひ実施してくださいと、一つ文章流せばいいことじゃないですか。それに伴って、あと書類整備していけばいいわけで、そういう難しい、そんな難しい話ではないと思いますが、その辺も含めて年度内の実施はぜひやっていただきたい。これだけは、ここで約束してほしいなと思うぐらいですので、その辺も含めて、お金のかかる部分 167 万、恐らく子宮頸がん入れるともっとかかると思いますが、それも含めて執行するのは理事者ですので、理事者の答弁願いたいと思います。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

子育て支援の問題につきましては、私どもとしても大変重要だというふうに考えて認識をしているところであります。第 3 期まちづくり計画につきましては、水痘とおたふく風邪、これは子育て支援というか、子育てをする子どもたちの予防をするという費用を援助するということで、子育て支援として対策をつけていただきました。なぜ、このヒブと肺炎球菌がないのかという話だろうと思いますけれども、私どもとしてはやはり子どもたちがなる可能性の高い、そして必ず、必ずと言いますか、予防接種のする可能性が高い、しなければならない部分、これをやはり優先すべきだろうということで水痘とおたふく風邪、そして子宮頸がんワクチンの 3 つの予防接種ワクチンについて全額助成を盛り込みました。国は、緊急補正予算ということで、国はいろいろ今話題になっている、このヒブと肺炎球菌の部分について、国が緊急対策としてやるということになりました。私どもとしては、その対策には応じて、平成 23 年度からやりたいというふうに考えて、今あえて答弁をさせていただいております。なぜ 22 年の途中からやらないのだというお話でありますけれども、やはり簡単に言われましても、うちは接種する病院との交渉もあります。どのようにして費用負担をするのかという部分もありますし、より子どもたちにやはり、これ任意接種ですから、法定接種でありませんので、親御さんたちにきちんと説明しなければならないという部分がございます。そういう面では、きちんとそういう体制を整えながらやっていく必要があるだろうということで、23 年度からの予防接種費用補助ということをさせていただいておりますので、ぜひご理解をいただきたいというふうに思います。〔「課長何かありませんか」の声あり〕

答弁 保健福祉課長 広瀬(保健福祉課長は2011年3月まで)

私らの方もこれまで何もしていなかったということではありませんし、町内の医院ともお話をさせてもらった経過も含めて、いろいろ調整させてもらわなければならない時間も含めて必要だというふうなこともあって、23 年度からの実施ということで判断させてもらいました。そういうことも含めて、ご理解をいただきたいというふうに思います。そういうことで、非常に対応が遅いのではないかというご指摘も含め、怠慢ではないかというご指摘も受けましたけれども、何もしていなかったということではありませんけれども、こちらの方としても十分な力を出し切れなかったという部分では申しわけなかったと思っておりますが、病院としてのそういうふうな協議の中で、時間も必要な面があるというふうなことでお話いただいたところもありますので、この辺の部分をちょっと調整させてもらいながら進めていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

出典:浦幌町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月12日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる