浦幌町議会 平成17年第4回定例会 2005年12月11日
浦幌町立診療所における医療体制について
2005年12月11日、浦幌町議会の一般質問で、岡田愛啓議員が「浦幌町立診療所における医療体制について」質問し、町長 八木が答弁しました。
- 質問者
- 岡田愛啓 議員
- 答弁者
- 町長 八木
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 岡田愛啓
本定例会において、私は浦幌町立診療所における医療体制について、ご質問をさせていただきたいと思います。本町の町立診療所は、1 次医療機関としての役割と必要性は、言うまでもありません。診療所の慢性的な医師及び看護師不足は地方医療の根幹を揺るがし、また患者離れにより病院経営が赤字になるなど、一般会計からの繰り入れが年々増加傾向にあます。高齢化が急速に進む中、町民が安心して医療を受けるためにも町立診療所の医療体制の充実が必要であります。慢性的な看護師不足が、前回発生した医療過誤のような事故を二度と起こさないためにも、早急な勤務体系の改善が必要と思われます。より良い診療所をつくるために、次の 3 点についてお伺いいたします。1 点目、夜間、看護師が現在 1 名体制で当直勤務をしているが、今後どのように改善をしていくのか。2、消防署の救急業務が 24 時間体制をとっているが、1 次医療機関としての夜間受け入れ態勢は十分なのか。3、重症患者の病院転送の回数が年々増加傾向にありますが、患者病院転送を救急隊員に頼っているのが現状であります。転送に医師もしくは看護師を同乗することはできないのか。先ほども同僚議員からも質問がされているわけですけれども、重複する点があると思いますが、以上 3 点について理事者の適切な答弁を求めます。
答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)
岡田議員のご質問にお答えいたします。現在は、管内的に見ても恒常的に看護師が不足している状況でございます。浦幌町も運営経費を負担している十勝圏複合事務組合が運営する高等看護学校の卒業生もほとんどが帯広厚生病院を始め帯広市内の病院に就職し、町村の診療所に就職を希望する生徒は少なく浦幌診療所も募集しておりますが応募がないのが現実でございます。お尋ねの町立診療所における医療体制についてでありますが、第 1 点目の夜間の勤務体制の改善については、午後 9 時までは介護助手との 2 名体制、それ以後午前 6 時 45 分までは看護師が一人で勤務しております。その間、入院患者の看護及び急患の対応をしているところですが、急患が入った場合は状況によっては待機看護師の招集で対応しております。手術後の管理、また、患者の状況によっては、介護助手が夜勤しますので看護師と介護助手の夜間 2 名体制になることもあります。このような体制を多用し、夜勤看護師の負担軽減を図ってまいりたいと考えておりますが、夜勤看護師常時 2 名体制をとることまでは現状では考えておりません。11 月に診療所の体制について医師、技師、看護師、介護助手、事務職員と懇談会を開催し、意見交換しております。今後も診療所内での協議を重ね、職員の確保に努め、町民に信頼される診療所体制を維持してまいりたいと考えております。2 点目の夜間の受入体制についてでありますが、診療所におきましては 24 時間急患の受入れを行っております。レントゲンが必要な場合には、技師に連絡し来ていただきますし、処置に応援が必要な場合は、待機の看護師に来ていただき対応しているところであります。待機の看護師は、当番制で携帯電話を持たせ連絡があれば即対応できる体制を整えております。3 点目の救急車への添乗についてですが、現状の医師一人体制では医師が添乗することができません。また、看護師につきましても、現体制の中で全ての転送に看護師を添乗させることは無理な状況でありますが、搬送される患者の状況によっては看護師を乗せることも検討していかなければならないと考えております。搬送中の患者の処置については電話で救急隊員に指示しているところであります。今後も、医師・診療所職員と協議を重ね、よりよい診療所体制の維持に努めてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。以上、岡田議員の答弁といたします。
質問 岡田愛啓
今、答弁をいただいたわけでございますが、慢性的な看護師不足は、十分理解をし、高齢化社会の中で非常に入院患者には高齢者が多いという体制下で、看護師の 1名体制、緊急時には 2 名体制をとるなど処置されているわけですけれども、何と言いましても急病というのは、やはり一刻を争うような状況の中で、一人の対応でいいのかなと、私は非常に危惧しているわけですけれども、答弁の中に、2 名体制は今後とも考えていないという答弁がありました。本当にこれでいいのかなという部分を心配しているわけですけれども、入院患者がいる以上、入院患者にもかかりますし、そこへ救急がはいれば救急にも手がかかるということで、どちらかがおろそかになるという、呼んで来ていただくまでの間に、そういう状況が起きないとも限らないのではないかなという感じをしております。本当に 2 名体制ができるのかできないのか、できないと答弁しているのですけれども、是非これは実行していただきたいなということで、再度答弁を願いたいと思います。それから先ほど、答弁の中に、11 月に診療所体制について、医師・技師・看護師の方々といろいろと相談をされたということなのですが、中身についてどのような話になってどうなっているのか、それも今後についていろいろお話し合いがされているのではないかなという感じをしてお聞きしていたわけですけれども、その点についてを再度答弁願いたいと思います。それから救急車の看護師同乗についてですけれども、医師の体制が 1 名体制では医師が同乗することは非常に難しいことかなと、そういうふうに感じているわけですけれども、やっぱり患者というのは、診療所で手当ができないわけだから、帯広市内ですとか転送をかけて、そちらの病院にお願いをするという形を取らざるを得ないという現状だと思います。その時に、まして重症患者ですと、看護師が同乗していって、引き継ぎというのですか、状況などを次の医療機関にきちっと的確に伝えて処置をしていただくというのが、基本ではないかなと私は思うわけです。その段階でやはり十分検討するということは、検討するだけでなかなか実現に難しいのかなと思うわけですけれども、本当にこの部分を真剣に考えていただいて、看護師不足という部分も含め、それから非常に逼迫した財政ということも含めて、なかなか実現するのは難しいのかなと思うわけですけれども、これだけはなんとしても町民の声として実現をしていただきたいという、そのように思っているところでございます。なんと言いましても地域医療、町民に信頼される医療の維持ということで答弁もありました。その点含めて答弁いただきたいと思います。
答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)
再質問についてお答えいたします。私は、先ほどお答えいたしましたように、夜勤看護師常時 2 名体制をとる考えはありません。現実に今までの経過を踏まえた中で、看護師 2 名ということは考えておりません。管内の同規模程度の診療所の状況というものもみながら考えているわけですけれども、看護師プラス介護員というところはあります。しかし、小さな診療所の中では、看護師 2 名というところは、私たちが調査した中ではないというふうに私どもは考えております。しかし、管内たくさんの診療所、病院もございますからそれらも含めて詳細に調査はしておりませんが、私どもの今調査した内容をもっております。そういう中で、私どもも現状の体制の中で、どういう体制でいけるのかということも 11 月に話をさせていただきました。もちろんこの体制についても私は看護師の方々、皆さんがいる前ではっきりと言っております。できるとすれば、看護師プラス介護助手という形でできるのが最大のところですよ、というところでございます。そういう中で、介護助手と一緒に勤務できる体制を多用できる体制をとれないですかね、どうでしょうかねという話はしております。それについても医師と十分話をしながら、また医師は医師の考えがございますからそれらもまた今後十分協議を続けていきたいと、このように考えているところでございます。次に、11 月の内容につきましては、内部的な資料でございますからその詳細について申し上げることはできません。しかしながら、スタッフの数が少ない等含めていろいろな話をさせていただいております。町立診療所となって採用する中では、私は最初から準職員でということでお話をしております。正職員でという要望もございますが、私は最初の条件として準職員というお話をして、皆さんの理解をいただいて引き継いでいるというお話をさせていただいております。それからそういう形で診療所となった以上、よそからの高額な対応とか、そういう形でよそから引き抜くとかいうことはできません。なぜかと言うと、そういうことによって今いる準職員との賃金格差が出ます。今、準職員としている中で、賃金をどんどん上げていくことができないというのは、公務員という制度上御存じのことだと思います。そういうアンバランスにならないようにするためには、やはり一定の見合った条件のもとで募集していかなければならない。また職員についてもこの準職員の中に正職をいれるということは難しいでしょうと、やはり同じ条件で引き継ぐという形の中で、準職員ですよと。もしこれが違う形で引き継がれれば、この中に正職員なる者、準職員になる者、臨時職員になる者という形で引き継がせていただいた時に皆さんの中から不満が出ませんかというお話をしながらご理解をいただいたというふうに思っております。いろいろな形でお話をさせていただきながら、進めさせていただいておりますけれども、町立診療所に移管する時に看護師さんと何度かお話をさせていただきました。それ以来、先生方とは話しておりますけれども、しばらく看護師さん方と直接の対話がなかったということで、今回も含めて今後も意思の疎通を図りながら町立診療所のより良い運営に努めていきましょうということで、お話をさせていただいたところでございます。それから救急車への看護師の同乗の関係ですけれども、搬送する時には、必ず状況をみております。途中で異変して、救急車ではいってすぐ転送する場合は別ですけれども、入院患者が輸送きかん中にどうかと、危ない状況で一人でみないで送れるという状況ではないと思っております。やはりその場合、ケース・バイ・ケースで医師がきちっとした判断のもとで転送していると思います。交通事故などではいってすぐ転送するとか救急患者ではいってすぐ転送する場合は別といたしまして。それから転送する時には、必ず先方の医師の病院の理解をいただいて、必ず状況を話しして送っているということを聞いております。もちろんそうでなければ、送れないと思っております。そういう状況にあるということをご理解いただきたいなと思います。今の状況の中で、看護師一人を乗せて転送すると、こちらの方の手薄になると、その分宿直できる看護師というのが限られておりますから、宿直に影響を及ぼすと、そうするとまた悪循環がくるという思いを持っております。そういう中では、場合によっては先ほどお答えいたしましたように、その場合によっては、看護師を乗せていくことも検討していかなければならないだろうと思っておりますけれども、全ての転送に看護師を乗せるということは不可能だというふうに考えております。
質問 岡田愛啓
納得のいくような答弁をいただけなかったわけですけれども、診療所の特別会計含めて、今年度は一般会計からの繰り入れが昨年より増えるという中で、看護師の採用基準、見直しは、先ほど町長言われたように難しいのかなというのは、私分かっています。でも一人体制では、限界があるのではないかなというのは、今までも常に言われてきたわけなのですけれども、なかなか入院患者で高齢者を扱うということになれば、いろいろなケースが出てくるわけですけれども、なかなか仮眠をとれないだとか、精神的に体力限界なのかなという話も聞くわけですよね。そこで何とかその部分を看護助手の中でも対応をとれないのかなというのが、非常に自分としては強く思っているところですし、考えていただきたいなと思っております。やはり物事が起きてからでは、前回の医療過誤のようにこと起きてからではすでに遅いと思いますし、犠牲になるのは町民なのですよね。誰でもない町民だし、そしてやはり生命の大切さだとか、いろいろなこと含めて私より町長一番よく分かっていると思うのです。私が言うことないのではないかなと思っていますし、ただ責任を取ればいいという問題ではないだろうし、物事起きてからでは遅いし、それだったら事前対応が必要でないかということで私も心配して質問させていただいているわけですけれども、検討しなければならない、ならないと常に日頃そういう答弁をされます。実際、検討しているのだけれども、なかなか実現というのは難しいのかなという感じもあるわけですけれども、やはり的確に現場の人でなかなか町長の前では、私厳しいから本当にどうなのでしょうね、という人はなかなかいないと思います。やはり本音できちんと話せる部分というのは、町民のことを思いながら最終的に町長が判断することであるだろうし、それをやはり町民へのこれがサービスだと思うのです。大変だったら大変な時ほど、やはり本当の足元の大切さというのは、十分分かってもらいたいと思うし、それをすべきだなと思いますので、その点について町長の答弁を願いたいと思います。
答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)
11 月 14 日に至る前にも倉橋先生、佐藤先生とも話をしております。11 月14 日も皆さん全員で話し合った後に、佐藤先生とまた再度協議をさせていただきながら、いろいろな話が出ていましたけれども、この中でこの点はどうでしょうかということも含めて詳細にお話をさせていただいております。そういう中で、今の看護師体制の中では、現状維持という形、それからもう一つは先ほどからお答えしているように、介護助手を多用していくという方法で対応していきたいというふうに考えているところでございます。それ以後のことも話しております。これ以上看護師が減った場合、町長はどう考えていますかということも私は明解に答えています。それ以上減った場合はどうしますかということも明解に答えております。私は、私なりのそういう考えを持ちながら看護師の重圧というものも十分考えながら、そして、今の浦幌町の場合においては、入院患者が必要だということも考えながら、しかしながら、どうしても看護師が減ってしまえば入院の維持ができるのかどうかということも考えながら、またよその病院の豊頃診療所のような形で運営しているところもあります。それらも踏まえながら、いろいろなケース・バイ・ケースを想定しながら、また考えていかなければならないのだろうなと、こういうふうに考えております。いずれにいたしましても、今年の 1 月に医療の関係のものが出ております。まだ私と患者さんと家族の間では解決しておりますけれども、患者さんと保険会社の間ではまだ解決しておりません。私も心配でございましたので、患者さんは帯広市の弁護士をお願いしております。保険会社は札幌でございます。札幌の弁護士にお会いしながら、町の状況というものをお話をしながら、先日お話をしてきたところでございます。何とかそういうものが解決していくことも、また町民の信頼につながるということも十分踏まえながら対応していきたいと思っておりますし、また今町立診療所として運営している中で、何とか町民の信頼を回復し、また今の町民の信頼を維持しながらより良い運営に努めていきたいと、このように考えております。岡田議員御存じのように、今、帯広近郊で病院と言われるものが結構できております。しかし、スタッフ不足から開業に至らないと、延び延びになったままですよというところもございます。それほど、今の状況は厳しい状況であると思っております。しかし、何とか今の体制を維持しながら町民に応えるように、また看護師さん、今パート 3 名おりますけれども、何とかパートさんで対応できるところがあれば、何とかこちらからお願いをしながら対応していきたいと、このように考えておりますのでご理解をよろしくお願いいたします。
質問 岡田愛啓
町民の皆さんに信頼される診療所に全力を投じていただきたいと思います。以上で終わります。