みんなの議会

浦幌町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月10日

特に農畜産の振興について

2006年3月10日、浦幌町議会の一般質問で、田村寛邦議員が「特に農畜産の振興について」質問し、町長 八木が答弁しました。

質問者
田村寛邦 議員
答弁者
町長 八木

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 田村寛邦

ただいま議長の方から発言のお許しを頂戴いたしましたので、私は、今定例会において、本町の基幹産業であります、特に農畜産の振興について、町長に基本的な考え方をお尋ねしたいと思います。簡潔にご質問申し上げますので、基本的な考え方、明確なお答えをお願いしたいと思います。2005 年(平成 17 年)は、日本の農政、北海道の農業の農政転換の大きな節目を刻んだ年であります。農政改革を旗印に戦後農政の根本的見直し、還暦を迎えた中での転換であり大改革と申し上げても過言でないと思っております。17 年 10 月 27 日、政府、与党が経営安定対策等大綱を決定、2007 年(平成 19 年度)から導入する品目横断的な経営安定対策の担い手要件決定。また 12 月 13 から 18 日香港での WTO 閣僚会議で上限関税、重要品目は決着こそ先送りされましたが、安閑とはしていられません。モダリティー(保護削減基準)確立期限が今年 4 月末となり決着を持ち越した状況であります。その上、畜産に関しては、飲料乳の消費伸び悩みや乳製品、バター、脱脂粉乳の過剰すぎるほどの在庫で、北海道で 10,000 万トン、十勝で 5200 トン、ちなみに浦幌でも 120トン、タンクローリーにいたしまして 12 台分もの抑制対策を実施することは、廃棄処分を強いられているのと同じ状況であります。いずれの問題に関しましても、我が浦幌町にとりましては、一次産業、二次産業、三次産業に問わず関連いたします。基幹産業の根幹を揺るがす問題であり、また浦幌町の振興に大きく悪影響を及ぼすと考えられます。そこで行政として、町長として、どう対策を講じ 18 年度、19 年度のこの重要期に向かって産業振興を進めてまいるのか 3 点についてお伺いいたします。まず 1 点目、畜産農家(搾乳農家)が汗して働いて生産された物の廃棄処分が発生した時の対応策と今後の生産枠内での生産の農家経営に対する振興策についてお伺いしたいと思います。2 点目につきましては、午前中、同僚の森議員の方から一般質問がありましたが、それと重複する点があろうかと思いますけれども、お許しをいただきたいと思います。平成 19年度から導入されます品目横断的な経営安定対策の品目(ビート、馬鈴薯、小麦、大豆)本町にかかわりのある、今後作付指標が出るだろう作付面積での農家経済の対応策の考え方をお聞きしたいと思います。3 点目に、町の財政の厳しさがピークの年でありますが、町長として本町の基幹産業の受けとめ方と振興についてビジョンがございましたらお伺いしたいと思います。

答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)

田村議員のご質問にお答えいたします。基幹産業である農業・畜産の振興と対応策についてでありますが、最初に 1 点目の本年3 月の生乳生産抑制対策及び次期対策に対する振興策等についてですが、牛乳の消費低迷や乳業工場の道内の処理能力の限界等、需要を超える生産過剰に陥ったところであります。このことを受け、昨年の 12 月から生乳の生産抑制に取り組んでいましたが、乳量を大きく減らすには至らず、平成 17 年度の生産目標数量を超過したJAに 6,000 トン、超過したJAを含めた全てのJAに 4,000 トン、北海道合計で 1 万トンの削減の割当であります。そのうち、十勝では 5,200 トン、浦幌町 120 トンの生乳を削減する緊急的生産抑制対策を 3 月に取組むことが全道農協酪農畜産対策委員会において決定されました。道内の123JAのうち目標数量を約 50JAが超過しておりますが、目標数量をクリアしたJAもあり、今回の対策は、超過JAに対する削減量が大きくなっております。これらの決定を受け浦幌町では、3 月 1 日に 3 月の出荷可能量の個人配分を実施し、目標の達成に向けて各酪農家に対し協力要請をしております。目標達成に向け、酪農家それぞれが低能力牛の淘汰、早期乾乳、全乳哺育、餌を調整した乳量の抑制等に取組むこととなっております。減産による酪農家への影響を軽減するため、ホクレンでは、4,000 トンに対する経営支援対策を検討中でありますが、詳細等については、まだ決定されていない状況にあります。町といたしましては、ホクレン等の取組みを見ながら農協と連携を図って参りたいと考えております。また、平成 18 年度から始まる次期生乳安定生産対策は、増産型から減産型へと大きく方向転換し、酪農家自らが生乳生産量を 1 割減産する一時規模縮小型か、ほぼ現状維持の現状維持・拡大志向型を選択するこができるのが大きな特徴となっております。脱脂粉乳とバターの過剰在庫に加え、牛乳の消費低迷で需給が緩んでいるためで、一層の計画生産を余儀なくされております。需給のバランスを考えますと計画生産は止むを得ないものと考えますが、酪農家に与える影響は大きいものと考えております。そうした中で、北海道では、生乳換算で 20 万トンの処理能力があるチーズの新工場が 2 年後に本格稼動する時期に増産に転ずる計画とも聞き及んでおります。計画生産を遵守した中で、コストの削減等によりこの危機を乗り越えて頂きたいと考えておりますし、町といたしましては、今後の状況をよく把握しながら関係機関とも協議し、対応して参りたいと考えております。次に、2 点目の品目横断的経営安定対策についてでありますが、質問の中でも申し上げておりましたけれども、先の森議員への答弁と同じでございますので、この件についてはご理解をいただきたいと思います。次に、3 点目の本町の基幹産業の受けとめ方と振興についてのビジョンについてでありますが、質問にありましたように平成 18 年度は公債費がピークであり、平成 19 年度には地方交付税の在り方について見直しがされると聞いており、厳しい町財政が予想されます。基幹産業であります農業については、国民の食料を供給する大事な産業であり、また、国土保全という観点からも重要な機能を有しており、このことは、浦幌町のみならず北海道、日本全体において同じであると考えております。町といたしましては、厳しい町財政ではありますが、「土づくり」と「基盤整備」を基本に農業振興を図る考えであります。具体的には、懸案でありました中浦幌地区の基盤整備について、平成 19 年度からの道営事業実施に向け、計画樹立の作業を平成 18 年度に進めることとしております。また、町単独事業については、良質堆肥生産奨励事業補助金の増額、小規模暗渠排水事業、明渠排水溝掘削事業の継続実施を計画しております。農業が安定的に発展するためには、コントラクター事業等も重要であり、現在「農業と建設業の連携」についても、担当者レベルの協議をしているところであります。今後においても、「土づくり」と「基盤整備」を基本に、収益性の高い農業の確立を目指し、関係機関と十分協議をしながら農業の振興発展を図って参りたいと考えております。以上、田村議員の答弁といたします。

質問 田村寛邦

大変抽象的な答弁をいただきまして、ありがとうございます。それぞれこの牛乳問題につきましてですけれども、基本的に考え方に大変甘いものがあるのではなかろうかなというふうに思うのですけれども、町長として将来芽室町にできると言われているチーズ工場、2 年後に今大変厳しくなってきている状況の中で、2 年後のチーズ工場ができることを本当に夢見るだけの時間があるのかどうか。その辺本当に冷静に考えてもらっているのかどうかといったら疑問なのですけれども、その中でできるチーズ工場が言われていることは、原価の 75 円くらいの乳価であってさえも、経営が大変な中で、チーズ工場ができる生乳単価は 30 円とも 40 円とも言われている中で、果たしてそれを待ち望んで浦幌町の畜産農業がそれまで耐え抜いて行けるという感覚を持っているのかどうか。それから余乳の北海道の 1 万トンの余乳に対する 4,000 トンの対策がホクレンでなされようとしている、これはいろいろな考え方があろうかと思いますけれども、私が聞き及んでいる部分につきましては、1 万トンの内の 4,000 トンの廃棄牛乳は 70 円の補償をしましょう、これは町長一番分かってもらえるかなと思うのですけど、釣った魚をですね、水際で落としても痛ましいのですよ。釣った魚を水際で落としても痛ましいのに、額に汗し、朝暗くから晩遅くまで牛の管理をして、絞った牛乳を廃棄するということは、例え 70 円の金をもらったから投げるということが果たして心情的にどの辺まで心痛さを覚えているか聞かせていただきたいと思います。その中で、それぞれ町長の答弁書の中には、全てが一つ一つの項目に今後協議いたします、連携して協議対応して参ります、というような 3 カ所も4 カ所もあるわけですけれども、この表現がこれは町としてその場あたりの対応、将来的に今こういう厳しい状況にあるから、こういう方向で支援をして参りたい、方策を講じて参りたいという、そういう考え方が一切ない、その場あたりできた時には、困った時にはその時始末しましょうやというような、基幹産業をないがしろにするようなものの考え方、もう少し計画性を持ってこういう事態になっているのだから、こうだということがなぜ言えないのか。私、予算審議でまだまだ詰めますけど、これは 3 回しか質問できませんから、基本的な考え方を聞かせてくださいと言っているのですけれども、そういうことで町長、時たま言っていますよね。浦幌町は、福祉の町を基本に、そういうことも聞いたことありますけれども、私も 80 歳なんなんとする年寄り、身体障害者二人を抱えているわけですけれども、福祉について手厚い保護をいただいて本当に心から厚くお礼と感謝を申し上げているのですけれども、だけども、福祉政策にしろ、何政策にしろ基本的に町の財源の有無、基幹産業をないがしろにするような保護政策をとれないような状況で果たして他の事業ができるのか、できないのか、その辺町長、考え方を聞かせていただきたいなと思っています。

答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)

町長の考え方を聞きたいということでございますので、私の方から考え方を説明させていただきたいと思いますけれども、2 年後 20 万トンのチーズ工場、それができることによって生産者の乳価が下がるということは、私も聞き及んでおります。しかし、政策として生乳で消費されないという中で、やはりこれからはチーズ部門の充実を図っていくべきだというのが、これからの政策だというふうに聞いております。そういうふうに考えていくと、今の乳量をたしかに捨てるのは心情的にはもったいないという思いはいたしております。だけども、価格が下がっても捨てるよりはチーズでも加工されるということは、やはり使えるということは、大切なことでないかなと思っております。そういう中で、やはり国への要望としてその価格の保証というものを求めていくべきなのだろうなと、このように考えているところであります。そういう転換点、生乳として飲用乳として、今現実に消費が低迷しているという中で、これをまだまだこれから乳量が増えていくだろうと私は予測しておりますけれども、自然に任せておけば、その対策はやはりこれからは加工のチーズなのかなと、私はそのように感じております。これは私が政策としてやることではなくて、国またはホクレンなどが考えていくことであろうと考えておりますけれども、私はそう考えております。それで 1 点目と 2 点目のお答えにさせていただきます。3 点目についてですけれども、先ほど質問された農政の質問に対して、私もお答えしているとおりでありますけれども、町からの押し付けとしての政策ではなくて、農協と協議し、または、農家からこのような政策をとるべきだという提案が浦幌町にも、また国に対してもあるべきだろうなと、それが生きた農家への生きた政策になっていくのではないかな、このように考えております。また今現在においても農業政策については、農家の方、または農家の皆さんの意見を聞いたり、または農協と相談をしながらどんな対策をとっていくかということを協議しているのが現状であります。単独事業としては、縮小しておりますけれども、今の経済の非常に浦幌財政の厳しい時でありますので、この時期をなんとか乗り切って次に繋がる政策というものを関係機関と協議していきたいなと、このように考えております。それから先ほどの福祉政策に偏っているのではないかというご質問でございますけれども、この点についても私、前にお話しておりますけれども、やはり一つだけの政策、一つの産業、また一つの福祉とかいろいろありますけど、その一つの政策をとって浦幌町の発展をすることはできないと、全ての発展、バランスのある町政というものを執行することによって、町の発展を図っていきたいというふうに考えております。だからと言って、決して農業について政策をとらないということではないということだけは申し上げておきたいと思います。

質問 田村寛邦

ただいま、それぞれ町長から答弁がありましたが、各関係機関と協議をしながら進めていただくことには、それはもう事実基本的なことだろうと思いますけれども、その中で町としてもし浦幌町に一町村一工場というようなことで、乳業工場があるわけですけれども、このことについては、私の方も承知しているとおり、ホクレンが一元集荷多元販売という中で、ホクレンが一手に引き受けているわけですけれども、これ我が町で抱えている第三セクターの乳業会社がある、その中で町長として余乳が出た場合には、なんとかそこで始末をして、組合に答えたいと、投げるのであれば加工に回したいというぐらいの決意を持ってくれるかなと思ったら、いかんせん、2 年後のチーズの問題が今投げなくたって、安い牛乳でも保証さえとれればいいような判断をされると、これは予算審議でまだまだ追求しなければならないというふうに思ってございます。その中でですね、町長から、町政執行方針、町長書いているからわかっているでしょうけど、この中 5 ページあるうちに 1 行たりとも基幹産業の農業について書いていない。どこの町行って基幹産業のことを年初めの執行方針に記入しないなんていう、執行方針はあるかなと言ったら町長、大変疑問なのですけれども、町長就任してもう 3 年経ちます。当時は、浦幌町の基幹産業は、農林水産業であると、これを基本にして私は町を担い、町の発展を目指していきます、明るい町づくりをしていきます、どこで急変したのかわからないけど、3 年経ったら執行方針に農業問題が一文字も出ていない。こんな執行方針を述べて、果たして言われるように、私は農業は公平な立場でみて幅広く公平に町の運営をしていきますと、基幹産業をないがしろにして、公平に平等に運営をしていくことが町長として可能と言うのであれば、そのご意見もお聞きしたいわけですけれども、就任当時と今、町長の気持ちを第一産業を執行方針から破棄するくらいの町長の気持ちを急変させたのは何であるのか、私は最低でも町長からは言葉の中に基幹産業、行政大変厳しい折ではあるが、農業、畜産振興を財源確保を含め、浦幌の農業者が将来に夢を持って農業に携わることができるよう、実現に向けて万全を期してまいりますくらいの言葉があっても私はよかったのかなというふうに思ってございます。そして、私も振興という字は、よく目にしながら浦幌町の基幹産業の振興、何の振興って思ってございましたけれども、辞典をひいてみたら、以外や以外その振興という意味は、勢いが盛んになること、盛んにすること、奮い起こすことというふうに明記されておりましたけれども、後進するような振興が果たして振興なのかどうか、特に申し上げておきたいのは、町長がこの執行方針から農業の字を削除した根幹について、基本的な考え方だけ聞かせていただきたいと思います。

答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)

前段の部分から先にお話させていただきたいと思いますけれども、私たちも心情として浦幌乳業があるわけですから、浦幌町のものを浦幌乳業で処理することが許されるのであれば、もちろん私たちの気持ちは当然のことであります。しかし、それが今の制度の中で認められるのかどうなのかということがあると思います。私たちは、法を犯してまでやって次のペナルティを受けるようなことはしたくないという思いでおりますので、ひとつご理解をいただきたいと思います。それから法を犯してというより、ホクレンの廃乳というものの意味です。それを犯してまで、次にペナルティを受けるようなことはしたくないということであります。それから執行方針ですけれども、実は今まで執行方針は 40 分くらいかかりました。私も今年 2 部作りました。こういう方法でいくのか、従来型でいくのか、2 部作りました。そうしてこっちを選んだのです。今までやってきたものについては、全て継続等含めた中での振興策であります。それは、ここに書いても書かなくても当然やっていることです。またやるべきことなのです。そしてまた今回これから審査していく予算書に関するものです。細々と述べていたのは。そういうこともありましたので、この予算に関するものについては、この政策の執行方針の中から外しましょうということで今回外させていただきました。私も議員を経験している中で、果たしてそのだらだらとずらっと並べたのがいいのかどうなのかという思いもしながら聞いていて、今回、皆さんからどのような批判があるのかなということも考えながら、あえて今回外したところでありまして、これに無いから農業政策はやらないということではないということだけはひとつご理解いただきたいなと思います。以上です。

出典:浦幌町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月10日 議事録 PDF(35ページ) 間違いを知らせる