新十津川町議会 平成29年第2回定例会 2017年6月7日
障がいを持つ方の暮らしやすいまちづくりについて
2017年6月7日、新十津川町議会の一般質問で、小玉博崇議員が「障がいを持つ方の暮らしやすいまちづくりについて」質問し、町長 熊田義信が答弁しました。
- 質問者
- 小玉博崇 議員
- 答弁者
- 町長 熊田義信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 4番 小玉博崇
二つ目の質問ですが、障がいを持つ方の暮らしやすいまちづくりについてご質問いたします。昨年4月に施行されました障害者差別解消法、こちらについては昨年、町の広報でも紹介がありましたが、この法律につきましては、障がいの不自由さに対して公共機関などでは、合理的配慮が義務として求められています。これは障がい者だけの問題ではなく、高齢になると目や耳、足腰等に支障が生じてくる中、少しの配慮でその障壁が解決することができ、他のものと平等の機会、待遇チャンスの実現を目指していくものであります。しかし、人が持つ障壁は、その方の目線に立ち理解しなければ、その合理的配慮にも気づきません。本年は、障害者基本計画並びに障害福祉計画の見直し年であり、次期計画が障がいを持つ当事者にとっての暮らしやすい地域づくりの実現に向かうため、計画策定をどのように進めるか、町長の考え方と具体的な展開について質問いたします。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは、4番議員さんの2つ目の質問でございます。障がいを持つ方が暮らしやすいまちづくりについて、お答えをさせていただきます。今ほど質問の中に触れておりましたとおり、昨年4月に施行されました障害者差別解消法は、すべての国民が障がいの有無によって分け隔てられることなく相互に尊重し合う共生社会の実現に向け、障がいを理由とする差別を解消するための措置を講じたものとなってございます。4番議員さんがおっしゃるように、行政機関等は、障がいのある方から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があったときは、その実施に伴う負担が過重でないときは、障がいのある方の権利利益を侵害することとならないよう、社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮を行うことが義務付けされております。町といたしましては法の趣旨を踏まえ、職員が、障がいのある方の目線にたった応対をするために必要な要領を定めた職員対応要領、障がいのある方へ私達ができることサポートブックを策定し、役場職員全体で共用し、障がいのある方へのさらなる理解と配慮を持って、併せて障がいのある方、ない方に限らず、相手の立場に立った対応をすることを実践をしてございます。また、第5次総合計画期間における障害者福祉サービスの充実の指標項目に関しましては、中間年度である昨年度に障害福祉サービス受給者及びその保護者に対する独自アンケートの満足度から、住民アンケートの障害者福祉サービスの充実の満足度の活用へと修正し、障がいを持つ方、持たない方、多角的に意見をいただくことといたしました。目標数値については、より現実的な数値を目標値に修正したところであり、決してサービスの低下を招くものではありません。現に平成27年度から、障がいのある方への相談窓口をより専門的にサポートできる事業所に委託をし、適正なサービスを提供できるよう執り進めているところでございます。本年度は、平成24年度から29年度までの6年間を1期とする第2期障害者基本計画及び平成27年度から29年度までの3年間を1期とする第4期障害福祉計画の最終年度となります。障害福祉計画は、障がいのある方が住み慣れた地域の中で心豊かに充実感を持って自立した生活を安心して送ることができるよう、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス、相談支援及び地域生活支援事業のサービスを提供するための基本的な考え方や目標及び確保すべきサービス量、サービス確保のための方策を定める計画として策定しており、本計画推進に向けて粛々と進めているところであります。次期の平成30年度から35年度までの6年間を1期とする第3期障害者基本計画及び平成30年度から33年度までの3年間を1期とする第5期障害福祉計画につきましては、策定に向けた準備段階にありますが、これまでの基本理念及び目指すべきところは基本的に継承していくこととし、国における制度改正の内容を注視し、それらも反映させたものにしていかなければなりません。そこで、ご質問の計画作成には障がいのある方が参加することが必要ではないかについてですが、次期計画の策定に当たっては、障がいのある方の意見を取り入れられるよう、これまでと同様に、当事者である障がい者関係団体、障がいに関わる事業所等の意見を聴取し、計画案を作成いたします。先に述べましたが、町は相談業務を委託し、障がいのある方やその家族が抱えている日常の諸問題の相談の場として集約及び把握を行い、個々のニーズに応じた支援を行っておりますが、その過程におきましては相談支援事業所、町、障害福祉サービス事業所等の関係機関との情報共有、連絡調整を行っております。したがいまして、当事者の参加は少なくても、障がいをお持ちの方々の意見を代弁できる立場にある方、すなわち、相談支援事業所及び関係機関から意見を聴取した上で進めていくことで、障がいをお持ちの方のニーズを把握し、安心して暮らすことができる福祉施策に反映できるものと考えております。以上を申し上げ、4番議員さんの答弁とさせていただきます。
質問 4番 小玉博崇
今ほど町長の答弁もありました、行政機関が義務的に行う合理的な配慮についてでしたが、合理的配慮には、物理的環境の配慮方とルールの柔軟な変更への配慮、それともう一つは、意思疎通いわゆるコミュニケーションの配慮というこの三つのポイントがあります。特に、この最後に言った意思疎通への配慮については、特に自分の思いをなかなか上手に伝えることができない知的障がいの方だとか、発達障がい、また言語障がいの方達の思いをどうくみ取っていくか、それは非常に今、大切というか重要なポイントというふうになっております。また、我々からの情報も分りやすく伝えるという意味では、行政のホームページにおいて読み上げ機能だとか、あとルビ打ち機能だとか、そういったものを行政のホームページにつけていたりだとか、また、筆談や手話による意思伝達機能を向上させる取組みだとかというのをしているところもあります。いずれにしても、この基本計画の基本理念は、支え合い共に暮らそう笑顔あふれる新十津川で、恐らく、この特に実現しなければいけないのは、共に暮らそう、要は共生の地域づくりというところが大事になってくるかなというふうに思っております。そのためには、障がい者への理解の促進、これが大きな重要なポイントになってくるというふうに思います。昨今、皆さんも記憶に新しいと思いますが、相模原で大変残虐な、残念な事件が起きました。障がい者はこの世にいなくなった方がいいというような極端な発想から、ああいう残念な事件が起きております。これも障がい者への不理解から起きたことかなというふうに思っております。そこで質問ですが、障がい者を理解していくための、そして、障がい者と障がいを持たない方みんなが共生の地域づくりを築いていく、その具体的な取組みを、今一度ちょっとお聞きしたいと思います。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
はい、再質問に答弁をさせていただきます。まず合理的配慮という部分でいろいろお話がありました。非常に合理的配慮ということは、言葉では合理的になっておりますけれども、現実的には非常に障がい者のことを理解しながら対応するということでは、非常に難しい面もあったり、行政の経験不足というようなこともありますので、先ほど言ったハンドブックなどを活用しながら、その相手方のがい害の有無に、そして、個々の状況に応じながら対応をしていきたいというふうに考えているところであります。先進的にやられている大阪府だとかの事例もありますし、今ほど4番議員さんからご提案のあったルビだとか、いろんな読み上げ機能だとか、そういったことも先進的にやられてるところは承知をしておりますが、うちの町では全体的な障がい者の数だとかを考え合わせていくと、個々にそれぞれの対応ができうる部分がありますので、それは現状というのか、町の状況に応じながら、できる限りのことを今後、計画的に対応させていただきたいと思っております。共に暮らそうという部分では、一番大事なとこであるというふうに考えております。理解の促進という部分では、やはり障がいのある方も社会に出ていただくということが一番大切であるというふうに思っております。社会に出て、いろいろこう触れ合ったり、そしてお互いが語り合ったりできる環境をより多くしていくことが一番良いことだというふうに思いますし、その障がいの有無ということで、今、いろいろ過渡期というようなこともあって障害者差別法もあるわけでありますけども、こういった法律がなくても良い社会を作っていくと言うんでしょうか、そういった社会を目指していくことが一番、私は良いのではないかなっていうふうに思っております。今日、昼休みも役場のロビーに何と言うんですか、障がい者の作ったクッキーだとかを販売をしていただきました。そういった販売をできる機会を多くしていただき、通常の人方と触れ合ったり、そういう機会を増やすことによって、よりお互いがお互いを理解し合ったり、お互いの障がい者のこともより深められるんではないかなっていうふうに、私は考えているところであります。先ほど相模原の残念な事件の話がありましたけれども、仕事というのか、福祉の仕事をしている方は、いろいろ昼の仕事ばかりでなく夜も勤めてる方、医療機関もそうでありますけども、そういった方ではストレスを持ってる方も非常に多いことは否めない事実かと思いますけれども、そこは反面、やりがいのある仕事でもあるというふうに考えておりますから、そのことについても、やはりやりがいのある仕事という部分で、相手の障がい者だとか弱者のことを理解をするということが大事であって、この合理的な配慮もそういった相手を理解することによって自然と意思疎通が図られていくのではないかなっていうふうに思って、私は考えております。ですから共に暮らそうというのは、お互いが理解し合える、社会に出てもらったり、お互い交流する、意思疎通をする機会をより増やすことがこの障がい者の理解には一番良いのではないかということを申し上げ、お答えとさせていただきます。
質問 4番 小玉博崇
今、町長からもお話があったように、まさに障がいのある方とのコミュニケーションを図らないと、その方の困っていることだとか障壁というのは本当に分らないものなんですよね。それで実は今日、この定例会に備えて傍聴に来ている方に、こういう座席表を配っているんです。これは前回傍聴に来た方が、傍聴席からだと執行側の名札が見えないということと、議員の席もやっぱり後からだと見えないと、そういう声を聞いて、事務局の方でこういったルビを入れた座席表を作っていただきました。これはまさに合理的配慮の一つだというふうに思います。先に、一番最初の質問のあとに町長から、役場職員には対応要領サポートブックを作成していると、これ私は初耳だったんですが、これは本当にすばらしいなというふうに感じております。そういった意味で、ぜひ今後も、町がやっぱり率先して障がい者を理解していくっていうような積極的な取組みを、今後も進めていただきたい。それと、先ほど計画作成には、障がい当事者の思いを相談支援事業所だとか、そういった専門職からいろいろ聞き取りをしながらということがありましたが、国連障害者の権利条約を策定するに当たっては、私達のことは私達抜きで決めないでほしいという障がい者の声があって、障がい当事者もいろいろな様々な障害者の法律だとか決め事に参加するようになりました。障がい者の方というのは、支援の客体ではなくて、本町まちづくりの主体として、一住民としてあるべきかなというふうに思っております。障がいを持つ方は不自由さは持っているんですが、それぞれ独自のやはり力というのを持っています。これは障がい者だけではなくて高齢者も同じだというふうに思います。こういった方達が町で活躍すること。そして、こういった方達の意見が、いろんな町の施策に反映されることが正に共生のまちづくりではないかなというふうに感じております。本町に暮らす障がい者が暮らしやすいためのまちづくりに、それに期するための障害福祉計画は、やはり本町オリジナルのものでなければならないと思うのと、ぜひ、障がい当事者が、この策定に対して参画していけるような、そういったような場を作っていただきたいのと、ぜひ、障がいの方が暮らしやすい地域に向けた協議をする場を、ぜひ、作っていただきたいというふうに強く願っておりますが、最後に町長の考えをお聞きしたいというふうに思います。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
4番議員の再々質問にお答えを申し上げます。障害者権利条約の話もありました。平等にすべての人権及び基本的自由を享受する。本当に崇高な条約が定められておりまして、そういった中で人格を尊重していくということは大切なことであるというふうに思っております。そういった中で障がい者の方は、確かに不便なところがありますけども、不幸にならないように、そして、まちが支えることは支え合えるように、共にコミュニケーションをとりながら、しっかりとしていきたいという考え方は同じでありますが、障がい者のこの計画に当たって、町内にいる障がい者の方々すべてにその声を聞く機会が確保できるかということは、今後、この計画作りの中では検討せねばならないことでありますけども、できる限りそういったことに配慮しながら、そして、福祉関係の事業者の方々から個々のニーズを聞くように特に留意をしながら、この計画作りに反映をしていきたいということを申し上げ、再々質問のお答えとさせていただきます。