みんなの議会

新得町議会 平成30年第4回定例会 2018年12月18日

新規就農対策の見直しについて

2018年12月18日、新得町議会の一般質問で、湯浅佳春議員が「新規就農対策の見直しについて」質問し、町長 浜田正利が答弁しました。

質問者
湯浅佳春 議員
答弁者
町長 浜田正利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 湯浅佳春

私からは新規就農対策の見直しについて、町長の考え方をお伺いいたします。1.新規就農対策の見直しについて常日頃町長は、農業組織のあいさつの中で、「新得町の基幹産業は農業である」と常に言ってくれています。私たち農業者もそれなりのプライドを持って営農に励んでいます。実際、農業生産額も右肩上がりで伸びてはいますが、しかし、町内の農家戸数は十数年前と比べて、畑作、酪農とも50戸以上あったのが、今は合わせて80戸を切っているのが現状です。このまま対策をせずにいると、10年もするとさらに20戸くらいは減ってしまうのではないかと、大きな危機感を持っています。事実、この十数年で新規就農者は3件程度しかいません。この現実に対し、町長はどのように感じているのか、次の2点についてお伺いいたします。1つとして、新得町には「農業担い手確保支援協議会」という組織が平成22年に設立され、「町内の団体関係機関等で新規就農者の支援体制を構築し、安定的な農家戸数の維持と地域コミュニティの活性化を図ることを目的とする」ということで設立されていますが、その実態と活動内容についてお知らせいただきたい。2つ目、新得町の新規就農対策は平成12年に制定され、20年近く見直されていませんが、その中でも酪農支援策の1つに、搾乳牛を10頭無償で譲渡し、3年以内に子牛を返済するという、ほかの町でも例を見ない素晴らしい事業もありますが、全体的には時代遅れで現実的でないものもあります。現状にあった内容に見直す予定はないか。この2点についてお伺いいたします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

湯浅佳春議員のご質問にお答えいたします。冒頭、危機感というお話しがありました。危機感を持っているという立場で答弁させていただきます。1点目の「農業担い手育成確保支援協議会」についてですが、支援協議会は、農業後継者の定着や新規就農者を確保することで、安定的な農家戸数の維持と地域コミュニティの活性化を図ることを目的にして、JA新得町をはじめとする農業関係機関・団体および受け入れ農家等により組織し、事務局はJA新得町が担っております。協議会の具体的な事業につきましては、農業後継者を含む新規就農を目指すかたの募集や受け入れ、実習先の確保、指導、就農地のあっせんや担い手の育成・確保の検討、新規就農者の認定および資格取得費の一部助成などを行ってきております。最近の主な活動内容としては、新規就農希望者への就農相談やピーアールの推進のため、「新・農業人フェア」への出展や農業関係学校への学校訪問による研修生等の募集活動を実施してきております。2点目の新規就農対策についてでありますが、平成12年に新たに農業を営もうとするかたへ支援することによって担い手を確保し、農業の振興と農村地域の活性を図るため「新規就農者支援育成条例」を制定し、新規就農者への支援を行ってまいりました。具体的には、町内において農業実習等を2年以上行うことや年齢、経営規模など、一定の条件により、新規就農一時金として、畑作・肉牛経営には年100万円を3年間、しいたけ経営には年50万円を2年間補助、酪農経営には搾乳牛導入支援として搾乳牛10頭を無償譲渡し、3年以内に同頭数の雌のヌレ子を返納していただく制度となっております。また、新規就農資金の貸し付けとして、野菜・しいたけ経営には300万円、畑作経営には500万円、酪農・肉牛経営には1,000万円を限度として、無利子による貸し付けを行っております。さらに、農地保有合理化促進事業および農場リース事業等により貸し付けを受けたかたには、賃借料の3分の1を年70万円を限度として5年間補助するといった支援内容になっております。これらのことにより、これまでの支援実績としては、野菜経営が1件、酪農経営が4件、肉牛経営が2件、しいたけ経営6件となっており、合計で13件の支援実績となっております。このうち残念ながら4件が離農し、また、ここ10年間の就農は、2件にとどまっております。農業は町の基幹産業の1つであります。その振興発展のためには、一定程度の農家戸数が必要であり、既存農業者の経営安定はもとより、新規就農者の育成、確保も重要な事項と認識しております。時間の経過の中で支援内容について、見直しの必要があるものについては、関係機関とも相談をしながら対応をしていきたいというふうに考えております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]

質問 湯浅佳春

二度目です。10月に産業文教常任委員会の所管事務調査において、新規就農の先進地である浜中町と別海町の取り組みを研修させていただきました。両町の取り組み、手厚い支援、研修内容には本当に驚かされました。確かに両町と新得町の地域的な事情は大きな違いはありますが、一概には比べられないかもしれませんが、今でも全国的には新規就農希望者はまだまだたくさんいるようです。彼らはまずネットで各町村の取り組みや支援内容を比べて、条件のいい町村を選択するようです。実際に別海町、浜中町では、希望者がたくさんいて順番待ちをしているというのが現状だそうです。今、町長からお話しのあった新得町の内容では、なかなか選んでもらえないのが現実だと思います。それでも幸いというか、たまたまなのか、今、新得町に畑作、酪農、肉牛とそれぞれ1戸ずつ新規就農に向けて動き始めているかたがいると聞いています。そのほかにも酪農希望者がいるようです。なんとか彼らが夢と希望を持って、新得に定着していただけるような支援策を見直してほしいのです。それで、私からの提案として、受け入れ支援協議会の実態ですけれども、この会の目的というのは、さきほどから言われているように、素晴らしい目的があるわけですが、果たして新規就農を目指すかたの募集や受け入れ、実習先の確保や指導、農地のあっせん、担い手の育成等について、積極的に検証されているのか、ちょっと疑問に感じています。町内には、高齢により後継者もおらず経営を中止せざるを得ないかたがたが結構たくさんおられます。なおかつ大規模経営のかたも数人いらっしゃいます。農協をはじめ、各関係機関と連携して、この受け入れ先の状況、情報を共有し、早急に対策を検討しなければならないと思います。この事業を始めるための、これは大事な入り口だと思います。そして、支援策として農地や施設の増改築のリース事業、借入金の枠の拡大、生活支援の充実、加えて住宅の問題など、大きな見直しが必要と思われます。積極的に進めていただきたいのですが、いかがでしょうか。それと併せて、移住定住対策にもなると思うんですが、新規就農基準を緩和して、ハウス栽培や園芸農家、しいたけ栽培など、小規模でも参入しやすい、そういった環境づくりも進めてほしいのです。そして、兼業農家でも歓迎してはどうでしょうか。特にしいたけ栽培については、森林組合とも協議して条件整備をしてほしいものと思います。いかがでしょうか。お願いします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

まず、新規就農という切り口だけをいけば、臨むところでありまして、どんなことが課題としてあって、どうクリアしていけば新規就農に結びつくのか、そういったものをあらためて考えてみたいというふうに思っています。その上で、われわれの立場というのは、経営という意味でいくと、素人であります。ぜひ新規就農者としてその人がふさわしいかどうかと、なかなかやはり判断できない部分もあるので、これはやはり専門家のかたがたに十分その辺は連携を取った中で、判断していかなくてはならないかなというふうに思っています。その上で、われわれができるのはやはり環境整備しかないというふう思っています。その環境整備の中で、議員の思われていることと、われわれが現実にできることと一緒になるかどうか、今、ちょっと明言できませんけれども、繰り返しになりますけれども、新規就農については臨むところでありますので、少しでもそういったことが成果として出るように努力していきたいなというふうに思っております。以上であります。

質問 湯浅佳春

具体的に何を変える、どうするという回答はいただけなかったのですけれども、さきほどの話と重複すると思うんですけれども、今、本当に高齢で続けることができない農家が数件います。こういった情報をしっかり役場も農協も関係機関も持って、その人たちをどうするのか、その人はどう思っているのか、それが新しく来ようとする人とどこでマッチできるのか。こういったことというのは、やはり支援協議会、これは1年に数回やっていかなければ、1年に1回程度で、聞くところによると、ここで何をしているのかといったら、スクール生を見つけるのに一生懸命あっち行ったり、こっち行ったり、いろんなことをやったり、ヘルパーだとか、農業関連の従業員を探したりしているようですけれども、どうも新規就農者を積極的に探しているような会議になっていないのでないかというのが本当に実感です。ぜひ、そういった会議をしっかり何度もやって、もしかしたらこれ、その該当農家から「お前ら余計なことするな」と言われるかもしれない。でもそれくらい一生懸命やって、初めてそういった方向が見えてくるのかなと思っています。そんなことでとにかくなんとか積極的によろしくお願いします。以上です。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

実感できるように期待に応えるように努力するとしか、今、現実言いようがないんですけれども、いずれにしても、事務方も議員から言われていることについて今、十分頭に入れたというふうに思っておりますので、あらためて関係する人たちとも十分連携を深めながら、議員の期待に応えられるように努力していきたいなというふうに思っています。あらためて、抽象的な答弁になってしまったんですけれども、今、答弁できるのはちょっと申し訳ないですけれども、これしか言えないということでご理解いただきたいなと思います。以上であります。[湯浅佳春議員 降壇]

出典:新得町議会 平成30年第4回定例会 2018年12月18日 議事録 PDF(43ページ) 間違いを知らせる