標茶町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月3日
役場組織の機構改革
2025年6月3日、標茶町議会の一般質問で、鈴木裕美議員が「役場組織の機構改革」について質問し、町長 佐藤𠮷彦、総務課長 長野大介、副町長 牛﨑康人が答弁しました。
- 質問者
- 鈴木裕美 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤𠮷彦、総務課長 長野大介、副町長 牛﨑康人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 鈴木裕美
通告文に従いましてご質問申し上げますが、質疑者の通告文、質問内容のとっぱじめ、「取組不足による」となっておりますが、これは「職員不足による」ということで、多分変換ミスだと思いますので、訂正をお願いしたいと思います。去る5月16日、全員協議会が開催され、役場組織の機構改革について、町側から説明を受けました。改革の理由は、職員の不足によって町民サービスを落とさないためとして行うとの説明でありました。行財政改革推進室の設置、建設課と水道課の統合、税務課、住民課の統合、そして5課の再編の概要を詳しく述べていただきたいと思います。ここ数年、課長補佐と係長の兼務発令が増えていますが、現在、兼務発令は何人なのでしょうか。なぜ兼務発令をしているのか、その理由も伺います。町が提案しようとしている機構改革は、一部職員の業務の負担が増えると思われます。そして、そのことによって、業務意欲の低下や健康悪化を招きかねないのではないかと考えますが、さらに町民へのサービス低下につながることが懸念されるとも考えますが、いかがですか。今回提案しようとしている機構改革は、厳しい財政への解消が一番の目的と考えますが、この改革によって、財政効果はどの程度と考えているのかを伺います。改革によってまちづくりを進めていくのは町民の理解が必要と考えますが、どのような方法で説明をし、理解を求めるのかも伺います。全員協議会で説明を受けた改革は、町民が安全で安心して暮らせるための改革とはなっていない。例えば、上水と下水道係の統合は、広い面積の本町のインフラ整備に非常に不安と危機感を覚えてならないのです。さらに、議員、職員への説明から、実施しようとする期間が極めて短過ぎます。改革することは今よりも本来、効果的な業務ができるように変えることではないのでしょうか。職員不足を機構改革で解消することは無理で、財源手だてにもならないとも考えます。なぜ、急いでしなければならないのかも伺います。
答弁 町長 佐藤𠮷彦
4番、鈴木議員の役場組織の機構改革についてのお尋ねにお答えいたします。役場組織の機構改革につきましては、5月16日に開催の全員協議会でもご説明させていただいていますが、基本的な考え方につきましては、持続可能な行政運営に向け、行財政改革を着実に推進するとともに、各部署における行政課題への対応、効率的、効果的な行政運営の執行を行うとともに、さらには町民サービスの向上及び町民の安全・安心な生活を確保することを目的として、機構改革を行いたいと考えているところです。1点目のご質問の課長補佐と係長の兼務数についてのお尋ねですが、公民館長を除く現在の補佐、次長職については11名です。そのうち係長と兼務発令数は8名ですので、補佐級の各職員が係長を兼務している割合は72%となっております。議員の感覚では課長補佐と係長の兼務が増えているとのことですが、過去の発令状況との兼務発令している割合を比較しても、決して高い割合ではないものと認識しております。兼務発令の理由については、住民サービスの多様化などにより限られた人材で多様な業務をこなす必要があることと、課長になる前の段階で管理職としての能力を高めるためのスキルを身につけてもらうための、人材育成という側面からの発令でございます。2点目の機構改革によって、さらに職員の業務負担が増えると思われる。業務意欲の低下や健康悪化を招き、町民サービスの低下につながることが心配されるとのお尋ねですが、役場全体の業務量という点では、これまでの業務量とは変わらずに職員数も変わらない中で業務の平準化、効率化を行いますので、基本的には業務量が減ることはあっても、増えることは想定しておりません。ただし、組織編成や事務分掌の移行過程、配置の異動等により、一時的には業務量が増えることは想定しております。個々の職員の業務量という点では、業務の平準化によって、これまで業務量が他と比較して少なかった職員は増えますし、業務量が多かった職員は減ることとなりますので、一部の職員は負担感が増すことになりますが、部分最適ではなく、全体最適という形で機構改革を行おうとしていることをご理解願います。3点目の財政的な効果はどの程度かというお尋ねについては、機構改革によって業務の効率化が進むことで無駄なコストを削減し、結果として財政的な負担軽減につながると考えております。ただし、その具体的な数値については、実施後に効果を測定していきたいと考えております。また、今回の機構改革に合わせて、役場庁舎の効率的な配置によって生まれたスペースを活用し、現在の教育委員会庁舎の執務室を役場庁舎に移転したいと考えております。それによって、これまで教育委員会庁舎の管理費用として、年間120万円かかっていた費用が削減されることが期待されるところです。4点目の町民と一緒になりまちづくりを進めていくとのことだが、町民への説明と理解を得るための方策はどのようにするのかとのお尋ねですが、機構改革の目的や内容によっては広報等により丁寧に説明するとともに、機構改革によって、町民がどこに相談していけばよいのか、来庁される方が困らないように、来庁者が見やすい場所にデジタルサイネージを設置し、案内する等の対応を考えているところですのでご理解ください。5点目の機構改革が町民の安全・安心な暮らしに寄与するものでなければならないが、内容はそのようになっていないと考えるというお尋ねですが、現在の総務課交通防災係は、1つの係で防災、消防、交通安全、防犯に関する業務を担っておりますが、今まで以上に町民の安心・安全な暮らしを確保するために、千島海溝沿いの大地震をはじめとする自然災害や、新型インフルエンザなどの感染症などの危機から、町民の生命、身体及び財産の安全確保対策を強化するための目的で、総務課内に危機管理係として再編します。一方、交通安全対策と防犯に関する業務、消費者対策、更生保護、人権擁護など、これまで各係に分散していた業務を一元化し、生活安全係として、新たに町民課に配置したいと考えております。それぞれ単独で係を設置することによって、今まで以上に町民が安全に安心して暮らせる組織になるものと考えております。6点目の説明から実施まで期間が短く、十分な議論もない改革をなぜ急ぐかとのお尋ねですが、基本的な考え方につきましては、先ほど申したとおり、持続可能な行政運営に向け、行財政改革を着実に推進することなどを目的として、機構改革を行いたいと考えているところです。また、財政状況については、町議会の議員の皆さんにもご心配をおかけしておりますが、3月定例会では、財政健全化調査特別委員会を設置していただくことになりましたことを真摯に受け止め、特別委員会の動きに遅れることのないように行財政改革推進計画案を早急に取りまとめ、議会をはじめ町民の皆さんとともに真摯に向き合うためには、一刻の猶予もないと考えております。さらには、議員ご案内のとおり、これまでの定期監査でも、時間外の発生要因の把握、課題の整理をした上で、組織再編、職員の配置の見直しについてご指摘をいただいておりますので、その課題の解決策の1つとしてのご提案であることを、ご理解いただきたいと思います。
質問 4番 鈴木裕美
町長のご答弁がとてもきついようなご答弁に、感情がとても入っていると感じて聞いておりました。まさに大変な状況である、財政状況が大変だということは、議会議員全員も承知しておりますし、もちろん私も承知をしております。そういう意味では、再質問の中で、まず補佐がそれほど増えていないということですけれども、補佐職は補佐職としての役割、仕事があると、私は思っておりますし、係長は係長としての仕事もあります。ただ、思ったことは、補佐になれば管理職となるのです。言ってみれば管理職手当を払うが、係長の立場で言えば超過勤務が出ないとそのように私は理解をしておりますけれども、それで間違いないですか。
答弁 総務課長 長野大介
お答えしたいと思います。今おっしゃるとおり、補佐職は管理職になるので、超過勤務の対象外になります。(何事か言う声あり)
答弁 総務課長 長野大介
手当の支給はございません。
質問 4番 鈴木裕美
要は、係長と兼務しても超過勤務手当は出ないということですね。私は決して否定するものではないのですけれども、先ほど申し上げたとおりに、補佐は補佐の責任、あるいは係長は係長の業務があるということでは、当然、兼務発令もあるかと思うのですけれども、そのときの労働時間といいますか、業務量が非常に増えるのではないかという心配を私は持っております。最近、健康を害して休まれている職員が増えてきていると聞いておりますけれども、そのようなことが、補佐と係長の兼務だからではなくして、全体だと思うのですけれども、その辺になると、業務量が増えるという意味からするとそういう懸念、心配はないですか。
答弁 総務課長 長野大介
お答えしたいと思います。数字的な部分で言うと、係長から補佐になったときの、補佐兼務になったときの数字というのは把握してございませんけれども、そう増えることではないのではないかと思います。というのは、まず係長以上のスキルがある職員が補佐職として、それなりに能力があるということで抜てきされるわけですから、そう思うことでありますし、ちなみに私も係長と課長を兼務しておりまして、合わせると4つの職を持っておりますけれども、それなりに体を壊さずにやっているところでございます。以上です。
質問 4番 鈴木裕美
総務課長は心身ともに非常に強い方だから、いろんな兼務をされていても健康を害さないと理解をいたしますけれども、とにかく私は、やっぱり健康を害さないことが一番だと思っております。ですから、今、健康を害されて長期休暇をとられているという方は何人いらっしゃるでしょうか。把握できていますか。
答弁 総務課長 長野大介
今、6人でございます。
質問 4番 鈴木裕美
6人はやっぱり多いですよね。それが全て業務とかかわりがあるかどうかということは私は理解していませんけれども、いろんな理由において健康を害されているということなのだろうと思うのですが、やはり兼務発令をするということはできるだけ避けるべきだと思っております。また、今回の提案でこれから分掌条例の改正があるわけですけれども、一番懸念されることは質問の中でも申し上げましたが、水道課です。建設課と水道課が、4月から課長が兼務になって、課長は大変な思いをされていると思うのですが、今回の分掌条例において、上水と下水の今まであった係1つ1つが統合されるという提案がこれからされるのだろうと思うのですけれども、これだけ広い面積の本町、そういう意味からすると、下水道の整備は延長です。下水、上水で、メモしてきたのですが、合わせて、町道が508路線、さらには728.5キロメートルの延長です。あるいは下水道整備におきましても、面積には233.4ヘクタール、管渠総延長7万6,978メートル。非常に本町は広いですから、長いと理解しております。それが要するに係の統合によってということは、係長が1つになるということで理解していいのですか。
答弁 総務課長 長野大介
今回の議会でご提案差し上げる条例改正のほうには、課の部分になりますので、係のほうについてはご提案申し上げないのですけれども、基本的には、1つの係になれば係長は1人となります。
質問 4番 鈴木裕美
そうでしたね。課なのですけれども、全員協議会の中では係を1つにしたいというご説明がありました。私はこの説明を受けて、先ほどどなたかも話ししましたけれども、頻繁に今、地震が起きております。33年前の釧路沖地震。多分、今ここにいらっしゃる管理職は記憶にあると思いますけれども、現在、下で働いている方々は、この釧路沖地震のときの経験はあっても、現場で働いてきたという経験は、多分ないのではないかなと思います。あのときは停電はもちろんのこと、上水の断水、さらには下水を住民の皆さんに流すことを気をつけてくれと呼びかけた。私もあの当時から議員させていただいておりましたけれども、役場の職員と一緒になって広報車に乗って、下水道の水を節水してくれと、極力、流さないでくださいという広報活動をしてまいりました。この間、震度4。標茶町が防災無線で震度4ですと放送が流れました。当時、職員さんは、たしか震度4のときには全員集合したのでなかっただろうか。違いましたか、5でしたか。そんな思いをして、本当にあの釧路沖地震を思い出しました。これは預言者の話だというのですが、8月には非常に大きな地震が来るのだと。そのための今は余震でないかとも言われておりまして、信用したくはないのですけれども、今のこういう地震が多い状況の中で係を統合した場合に、本町のインフラ整備、道路延長は長い、あるいは水道、下水道、それらの整備というのは本当にできるのだろうかと不安に思います。そういう意味からすると、なぜここのところを変えようとしているのかが、正直に言って私はわからないのです。他の事務とかになると、やむを得ないのかなとは思いますが、道路にしても、水道にしてもあくまでも生活に係るインフラ整備の部分です。そういうことを考えると、本当に町民の皆さんが安心して暮らしていけるような、そんな役場になるのだろうかと思うのですけれども、そのことを伺いたいと思います。
答弁 副町長 牛﨑康人
お答えいたします。議員ご指摘のとおり、我が町のインフラは、大変優秀な技術職員たちによってこれまで維持をしてまいりました。係の統合でそこが薄れるのではないかというご心配なのですが、現状、いろいろないきさつがあって、水道課が2階にあり、建設課が1階にあるという状況です。そして、それぞれ技術職員が建設課と水道課に割り振られております。水道課の職員にあっては、企業会計の職員という立場も持っている職員もおります。そういう状況で、大災害が起きて道路や水道が一遍に壊れたときに、水道課は水道課だけ、建設課は建設課だけという対応では不十分だと考えております。そういう意味でもこの時期に1つにして、そして、それぞれ建設課の技術職については水道の技術分野、それから水道課の職員や技術職については建設課の技術分野について理解をしながら全体化をしていくというのが、今の技術職について強化する一番の道だと考えておりまして、議員からはいろいろ、なぜ急ぐというご質問なのですが、決してそれだけではなくて、足りないのであれば補充すればいいということがかなわない時代になっております。そういう意味でも、今いるスタッフを効率的に使わせてもらうという、ちょっと言葉は悪いかもしれませんけれども、そうすることが町民のインフラ、財産を守るために一番いい方策だと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 4番 鈴木裕美
効率的にというのは、自分は理解いたします。ただ、やはり、副町長が今そのように答弁されて、上と下にいる建設課と水道課の作業の進み具合によっても、1つにしたほうがいいのだろうと考え方だろうと思うのですけれども、確かにそうかもしれません。しかし、本当に私、先日、日曜日に帯広において、女性議員の集まりがありまして、その会議に参加しました。そのとき、今回の上水と下水の話を情報提供ということでさせていただきました。女性議員の皆さんでしたから、正直言って、まず異口同音に、ええっという声を聞かされました。(何事か言う声あり)
質問 4番 鈴木裕美
そんなことで、上水と下水あるいは建設課と、先ほども申し上げたとおりに、インフラで一番大事なところですよねという大方の声がありました。ですから、私は、ただ、やむを得ないという部分も持っておりますし、全員協議会の副町長の説明の中で、機構改革はこれからもしていくのだという言われ方、確か説明がありました。ですから、その部分でいうと、やってみて駄目だったらまた改革していくと私は捉えたのですけれども、そういう理解でよろしいですか。
答弁 副町長 牛﨑康人
そのとおりでございます。大規模な機構改革というのが長いこと行われておりませんでした。その間に、先ほど申し上げように、職員の採用にかかわる環境が大きく変わったりとか、それから、仕事そのものも非常にある分野においては専門性が高まったり多様化したりしている中で、過去の組織のままでは立ち行かなくなるという、そういう危機感を持って今回提案をさせてもらっております。ただ、100%の形にできるかというと、そこは約束ができない中で言うと、不十分なところがあれば直ちに補完するということが基本的な姿勢であります。これは機構改革にとどまらず、人員配置、いわゆる人事異動の部分についても同様に考えるべきだと考えております。それから、先ほどの答弁、舌足らずだったのですけれども、機構改革、今回の事務分掌条例改正案の中で、建設課と水道課を1つにして、それぞれ建設水道課という1つの課にする、そして、その下にはこういう係を置きたいということについては、全員協議会で説明をさせてもらったとおりなのですけれども、技術職にあっては、先ほど答弁したことと関連するのですが、それぞれ実際の業務分担の中で兼務発令するまでもなく、相互に協力し合える体制をつくってもらいたいということに関して、管理職には指示をしてまいりたいと考えております。
質問 4番 鈴木裕美
最後ですけれども、とにかく今回のこの改革について、私はそれぞれの職員さんの方々にいろいろ意見を、どう思っているのという感じで伺いました。皆さん、この先が本当に不安なのだと。特に、今、統合しようとされている、提案されようとしているところの方々については、私以上に不安を持たれているのではないかと、いろんな方に聞いて率直に感じました。総務課長のように4つも持っていて、心身ともに強い方はいいかもしれません。でも、本当に健康に被害を及ぼさないかと、そういうふうに思ったりもいたしますので、ぜひ職員の健康管理だけは万全を期してやっていただきたいと私のほうからお願い申し上げて、質問を終わります。