標茶町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月5日
新規就農者の現状と今後
2023年12月5日、標茶町議会の一般質問で、渡邊定之議員が「新規就農者の現状と今後」について質問し、町長 佐藤𠮷彦、農林課長 村山尚が答弁しました。
- 質問者
- 渡邊定之 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤𠮷彦、農林課長 村山尚
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 渡邊定之
私は、1つ目に新規就農者の現状と今後について質問いたします。全国的に新規就農者の減少が報道されていますが、本町の現状はどうですか。近年、厳しい酪農生産現場の実情から、支援策の再検討をすることも考えるべきではありませんか。新規就農者の増加は、本町の酪農を守り発展させ、人口減少の歯止めであり、地域経済の活性化につながると考えます。生活優先の小規模経営など、多種多様な選択ができるメニューが必要ではないか伺います。
答弁 町長 佐藤𠮷彦
10番、渡邊議員の新規就農者の現状と今後についてのお尋ねにお答えいたします。全国的に新規就農者の減少が報道されているが、本町の現状はどうかについてですが、本町の令和5年度の新規就農の状況につきましては、夫婦1組が既に営農を開始しており、令和6年度におきましても、夫婦2組が営農を開始する予定となっております。しかしながら、令和7年度以降に就農する研修生が存在しない状況が続いており、今般の情勢悪化が少なからずも影響しているものと考えております。近年の厳しい酪農生産現場の実情から、支援策の再検討をすることも考えるべきではないかについてですが、新規就農者の生乳生産量については、就農から3年間、500トンを上限とした特別枠が設けられ、計画的減産の対象にはなっておりません。また、指定生産団体の発表によりますと、令和6年度においては、これまでの計画的減産から3年ぶりに増産目標が掲げられたことなどから、今後、現在の情勢は徐々に改善していくものと予想しております。しかしながら、肥料、飼料などの生産資材価格が高止まりする中、この先も非常に厳しい状況下での営農が続くことの認識を持っております。以前、議員からのご質問にもお答えした内容の繰り返しにはなりますが、新規就農者に限らず、この非常に厳しい情勢を乗り切るためには、生産基盤たる草地を最大限に活用し、良質な粗飼料を確保することが何よりも重要と考えております。今後においても、JAしべちゃをはじめとする関係機関と連携し、そのために必要な支援について検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。新規就農者の増加は、本町の酪農を守り発展させ、人口減少の歯止めであり、地域経済の活性化につながると考えるがどうかについてですが、私も議員と同じ認識を持っております。標茶町担い手育成協議会が主体となって行っている新規就農フェアの本町酪農のPR、TACSしべちゃでの酪農体験の受入れ等の取組を通じて新規就農者を安定的に迎え入れることで、地域コミュニティーの維持・発展が図られ、人口減少が鈍化すること、ひいては本町経済の活性化につながるものであると考えております。4点目の生活優先の小規模経営など、多種多様な選択ができるメニューが必要ではないかとのお尋ねについてですが、本町酪農は地形的な要因で経営形態が多様であることが特徴ですが、新規就農を目指す方のほとんどがフリーストールで多頭飼いし、生産性に重きを置いた大規模経営ではなく、小規模で放牧を中心とした草地型酪農を希望しております。就農に当たっては、青年等就農計画の認定要件を満たすことが大前提とはなりますが、本人の希望に沿った経営形態及び規模で就農してもらっており、就農後においても、無理のないゆとりを持った家族経営を実践できているものと認識しておりますので、ご理解を願いたいと思います。
質問 10番 渡邊定之
令和5年は1組、令和6年は2組、令和7年はゼロという今後の新規就農の見通しを、今、町長から答弁いただきましたけれども、今、令和7年も就農できるような呼びかけといいますか、そういう行動はされているのですか。
答弁 農林課長 村山尚
お答えいたします。先ほど町長のほうからご説明申し上げましたが、令和7年度以降については、今、長期の研修生がいないような状況でありますが、今年度に入ってからも、これは例年行っている取組なのですけれども、標茶町担い手育成協議会の中で、各種フェアあるいは酪農関係の学校訪問、それから短期の研修生受入れ、それから個別に農協、役場のほうに新規就農を考えているのだけれどもという相談も受けております。その中で、本町酪農のPRを含めまして、うちの町で研修農場も備えておりますので、研修に参加してみてはいかがでしょうかということで、その辺についても取組を行っているところでございますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
質問 10番 渡邊定之
そこまで立ち入って質問するのはあれかと思うのですけれども、もし令和7年以降この研修生とかがいなかった場合、研修センターといいますか、そういうのはどうするつもりですか、
答弁 農林課長 村山尚
研修センターなのですけれども、長期の研修以外に、今ご説明申し上げましたとおり、短期の研修生の受入れも行っております。今年度のこれまでの酪農体験者の実績で言いますと、31名の方が酪農体験に本町を訪れていただいております。過去にもこうした中から長期研修に結びついたという実績もございますので、そこについては、当然、研修農場のほうは継続して取組を行っているのですけれども、そうした取組の中で長期研修に結びつけるように、今後についても継続した研修生の受入れ等を実施してまいりたいと考えております。
質問 10番 渡邊定之
長期研修、標茶の場合、先ほど新規就農者の人の無条件で500トン枠とかというお答えがありましたけれども、現場に行って聞いてみると、やっぱりこの情勢でそういう人たちは生産拡大で何とか経営再建をしたい、経営を維持していきたいという意見が非常に強いのを感じます。そんな中で、僕が非常にこれはと思う情報が目に入ったといいますか、知っている方、副町長なんかは知っているのかもしれないですけれども、マイペース酪農交流会というのが釧根で執り行われているのです。代表の名前は有名だから言ってもいいかもしれませんけれども、三友さんという中標津の方なのですけれども、この人なんかの発言を聞いていますと、やはり今や生活優先、そして農村で生活する、そういう農業をやりたいという若者はたくさんいるよと。それをしっかりと受け入れる条件をそれぞれの団体がすべき時代なのだという具合に言っている。そういう発言に非常に僕はなるほどと思って見ていましたし、その団体が、日にちは正確にできないですけれども、日韓国際環境賞という賞を受賞されているのですよ、そういう釧根のマイペース酪農という組織が。これは本当に200トンも搾らない。300トンも搾っている人もいますけれども、ほとんどそういう低い生産高で生活ができる、そういう酪農をやっている。そして輸入穀物も肥料も本当にほとんど使わない。それでも経営はできるよという実証がこの受賞で明らかになって世界的に広がったという、この経験はやっぱり僕らに教えているものがあると思うので、そういう意味では、新規就農者に対する町の支援、農協もこういうところにもう少し着目して募集をする、こういう酪農も本町ならできますよというメニューをつくっていくべきではないかという思いでの質問であります。そういう意味では、今後そういう検討をする準備ができるかどうか、ちょっとお伺いしたいなと思うのですけれども。
答弁 農林課長 村山尚
お答えいたします。町長の答弁の繰り返しにはなってしまうのですけれども、現在、新規就農を希望する方のほとんどが、小規模経営というか経済性を重視したフリーストール牛舎で、生産性に重きを置いた経営をというのではなくて、40頭、50頭ぐらいから始めて放牧を中心とした草地型酪農を目指すといった方でございます。そういったところをもうちょっとPRしてというところなのですけれども、そこについても、きちんとこれまでもPRしてございます。皆さん、当然、新規就農するに当たっては、イニシャルに係る部分というのは基本的には資金等を借入れして、それを返さなければならないということで一生懸命搾らなければならないという状況にはなるのですけれども、そこにつきましても農協と町と連携して資金の返済に関わる支援もしてございます。議員言われている経営形態についても、町としても、これまでもそういった形での、できるだけそうしたところにイニシャルの部分にコストをかけずに、最初はゆとりある経営を新規就農者に勧めているところでございますので、そこについてはご理解いただきたいなというふうに考えております。
質問 10番 渡邊定之
そういう意味で、積極的にそういう現場とか状況を、こういう方法もあるのかということをしっかり身につけていただきたいなという具合に思いますし、ただ、これはなかなか難しいことなのだよと言っている方もいます。ただ、実践されている方が近くにいるということをしっかり理解しておいていただきたいなという具合に思います。