みんなの議会

標茶町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月6日

飼料価格の高騰や牛の個体価格暴落など酪農危機の打開策を

2022年9月6日、標茶町議会の一般質問で、渡邊定之議員が「飼料価格の高騰や牛の個体価格暴落など酪農危機の打開策を」について質問し、町長 佐藤𠮷𠮷彦、農林課長 村山尚が答弁しました。

質問者
渡邊定之 議員
答弁者
町長 佐藤𠮷𠮷彦、農林課長 村山尚

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 渡邊定之

次に、飼料価格の高騰や牛の個体価格暴落など酪農危機の打開策をについて質問いたします。飼料価格の高止まりが続く中、牛の個体価格暴落により本町の酪農・畜産業はかつてないほど深刻な状況にあると考えます。基幹産業である酪農業の今後の見通しについて所見を伺います。牛の個体売買が成立せず、牛舎に戻らざるを得ない個体が相当数あると聞いているが、このような厳しい状況も今までになかったと思いますが、いかがですか。町長が把握している、掌握している現状についてお聞きいたします。このような現状の打開策をどのように考えていますか。町として、基幹産業を守る立場から関係する団体とも協議を重ね、何らかの対策を講ずるべきと考えますが、どうですか。また、北海道や国に対しての要望もあわせて行うべきと考えますが、どうですか。伺います。

答弁 町長 佐藤𠮷𠮷彦

1番、渡邊議員の飼料価格の高騰や牛の個体価格暴落など酪農危機の打開策をとのご質問にお答えいたします。1点目の基幹産業である酪農の今後の見通しについて所見をとのお尋ねについてですが、議員もご承知のとおり、近年の国際的な穀物需要の増加やウクライナ情勢等に伴い、今年5月時点での配合飼料の平均価格は1トン当たり8万9,000円と過去最高を記録しております。今年2月24日に、ロシアがウクライナに侵攻を開始してから半年が経過しているのにもかかわらず、いまだに戦闘状態が続いていることなどからも、農家の厳しい状況は当面続くであろうと想像しております。2点目の個体販売が成立しない現状を把握しているかとのお尋ねについてですが、直近のホクレン釧路地区家畜市場の取引状況を見ますと、個体販売価格は、初生ホル雄及び交雑種、いわゆるF1の価格が8月に入り下落しており、飼料高騰や需給緩和に加えて、副収入源となっている個体販売価格までもが暴落し、酪農家にとってはさらに負担が増える状況と理解しております。今般の個体販売価格の暴落については、生産資材高騰の長期化に伴う肥育農家の買い控えが要因との報道もあり、今後の市場取引価格の推移を注視するとともに、この状況が改善されないようであれば、初生ホル雄等の価格暴落に対する国の支援措置の創設も必要であると考えております。3点目の町として基幹産業を守る立場から何らかの対策を講ずるべきとのお尋ねについてですが、JAしべちゃとの情報交換の中では、燃料代を含む生産資材高騰に係るコストの増加について試算したところ、組勘ベースで対前年比15%から20%上昇しているとのことでありました。肥料価格高騰に対しましては、国の緊急対策事業の内容についても示されましたが、配合飼料については、昨年までは配合飼料価格安定制度で賄えたものの、今年に入ってからは同制度では賄い切れない状況であると伺っております。さきにも述べたとおり、こうした状況は当面の間、続くものと思われ、国による緊急対策事業とあわせて、情勢に左右されない経営を検討することが重要と考えており、草地整備や粗飼料の品質向上など、自給飼料の活用について関係機関と連携をしながら研究してまいりたいと考えております。また、北海道や国に対する要望につきましては、管内市町村長と連携をし、これまでも行ってきているところでありますが、町内酪農家の声を酌み取り、必要な支援について引き続き要請をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

質問 1番 渡邊定之

今、いろいろお答えいただきましたけども、これだけの酪農危機の現状でありながら、非常に何となく雰囲気的には、深刻さをしっかりと受けとめていない、そういう何か雰囲気がやっぱり全体的にあるではないかなという感じすらするのですけれども、中央の酪農会議といいますか、輸入、出荷する組織の大もとなのですけども、ここで6月15日に発表している数字として、今、酪農の経営が悪化しているという人が97%という統計で、ほとんどの酪農家が経営が悪化していると答えている。そして、その半分の55%がこの環境が続くともう酪農は続けられないと、そういう具合に全国の酪農家の皆さんはアンケートに対して答えています。そういう意味では、本町においてもいろいろなクラスター事業等で大規模化し、生産を拡大してきたわけですけれども、この実態をしっかりと把握する対応は行っていますか。

答弁 農林課長 村山尚

今、議員からお伺いした農家さんの窮状については、個別な聞き取りというのはしておりませんが、春以降、僕は農林課に来てからいろいろな会議で、その辺、農家さんの窮状はお伺いしております。あと、農協さんのほうからもそういった情報を、農家さんの現状について、具体的なもう本当数字でこういうような状況だよというふうに伺っておりますので、その辺は十分に理解しているつもりではおります。

質問 1番 渡邊定之

本町でも牛乳の消費拡大というような形で皆さんに牛乳券等をお配りして、少しでも牛乳の消費拡大を働きかけているのですけども、ある学者さんに言わせれば、そういうことを悪く言っているつもりではないと思うのですけども、目先の対応どころではない状況に今は酪農、農業全体がそこに来ているのだよということを、やはりそれぞれの先頭に立っている人たちが認識しなければ日本の農業はなくなってしまいますよという、今、牛乳が余っていると言われながら、来年の今ごろになったら、もしかしたら牛乳はないよという、そういう事態も起こりかねないぐらい大変な、酪農はそういう環境に至っているという発言をされている方もいます。どうか本当に標茶の酪農、まさしく基幹産業ですので、その基幹産業を守るべく、機敏な対応と、それぞれ各種団体と団結してこの難局を乗り越えていただきたいということで、質問を終わりたいと思います。

出典:標茶町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月6日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる