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標茶町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月4日

本町に埋設されている枯れ葉剤成分の早期処理を

2022年3月4日、標茶町議会の一般質問で、渡邊定之議員が「本町に埋設されている枯れ葉剤成分の早期処理を」について質問し、町長 佐藤彦、副町長 牛﨑康人、住民課長 伊藤順司が答弁しました。

質問者
渡邊定之 議員
答弁者
町長 佐藤彦、副町長 牛﨑康人、住民課長 伊藤順司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 渡邊定之

私は、本町に埋設されている枯れ葉剤成分の早期処理をについて質問いたします。猛毒の枯れ葉剤の成分「2・4・5T剤」が全国の山林に埋まっていることが判明いたしました。枯れ葉剤は、ベトナム戦争で米国が使用した残虐兵器で、森林を死滅させただけでなく、残留するダイオキシンが、ベトちゃん、ドクちゃんに代表される催奇性の毒性を持つことが明らかになっています。2・4・5T剤の危険性について、町長の認識をお聞きいたします。1971年4月にベトナムでの米軍による枯れ葉剤作戦が中止されると同時に、当時の林野庁も2・4・5T剤の使用を中止し、行き場を失った薬剤は全国の国有林に埋められました。埋設されている場所は、政府の資料で全国46か所、北海道では本町を含めて6か所と聞いています。町長は、この事実を承知していますか。本町は粒剤で9キログラムと聞いていますが、本町にある国有林のどの場所にどのような状態で埋設されているか、お聞きします。林野庁は、国会での質問や関係市町村や水道企業団体の無害化、移設の要望に対し、「地中で保全管理することが適切」として拒否してきましたが、2020年の熊本豪雨の際、埋設近くの土砂崩れの発生により、処理に向けて動き出すことになりました。林野庁は、安全な掘削の工法を検討するため、全国4か所を抽出して調査し、全国のモデルケースにしようとしましたが、本町としても一日も早く取り除くよう要望をすべきだと考えますが、いかがですか。また、今後どのような経過で処理が進んでいくのか、情報の提供をお願いしたいと思います。

答弁 町長 佐藤彦

1番、渡邊議員の本町に埋設されている枯れ葉剤成分の早期処理をのお尋ねにお答えします。初めに、「2・4・5T剤」の危険性について町長の認識を聞くとのご質問ですが、このことにつきましては、専門的知見が、あるいは科学的知見が乏しいので、明確には答えられませんが、かつては日本でも枯れ葉剤として使用されていましたが、現在は許可されていない除草剤、農薬であり、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されているものと認識しております。議員ご指摘のとおり、アメリカ空軍により散布された枯れ葉剤は、ダイオキシン類の中でも最も毒性が強く、高い発がん性、催奇形性を持つ物質が含まれていたため、これを浴びた第1世代だけではなく、第2世代以降にも影響が及んでいるものと見られており、2・4・5T剤についても、微量ながらダイオキシン類が含まれているとされていることは、生物への影響を懸念するところであります。次の埋設されている場所は、政府の資料で全国46か所、北海道では本町を含む6か所と聞いているが、町長はこの事実を承知しているかとのご質問ですが、令和元年に北海道における本町以外の市町村については、新聞報道で知ることになりましたが、本町につきましては、埋設時から年2回の森林管理署による現地調査を通じて状況を確認しております。次に、本町にある国有林のどの場所にどのような状態で埋設されているかとのご質問ですが、当初コンクリートで固めたものを旧苗畑跡地内に埋設しているとの報告を受けておりましたが、その後の調査で、缶に収納し、ビニールで包んで埋設しているとし、埋設場所については立入禁止の標示を設置しているとの報告を受けております。次に、本町としても一日も早く取り除くよう要望すべきと考えるがどうか、また、今後どのような経過で処理が進んでいくのかの情報の提供をしてほしいとのご質問ですが、議員ご指摘のとおり、令和3年度において新たに掘削処理を行うことを想定した委託事業を発注したとの話も聞いていますので、それらの結果も踏まえ、安全に除去することが可能であれば、要望を考えていきたいと思っております。これらの情報につきましては、町としましては可能な限りお示ししていけるよう努力してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 1番 渡邊定之

今、年2回の調査をしているという答弁でしたけれども、場所的にはどこだということは、はっきりわかっているのですか。この場では明らかにできないのか、その辺は。

質問 1番 渡邊定之

本当はこういう劇物、そういう危険なものが埋設、全く人が行かないようなところではないのでしょう。もしかしたら、そこのそばを人が通ったり……(「言えないんだ」の声あり)

質問 1番 渡邊定之

いやいや、そんな危険な毒物があるところ、言えないで事は済まないのではないですか。それでは、今、埋設の方法、僕もちょっとした資料から、全国で何か所か林野庁の指示に従わない埋設の仕方をしているところがあるのです。それが標茶町なのですよ。今聞いたら、缶で、ビニール袋で包んだぐらいだという。この処理の仕方というのは、コンクリートで固めて、もうそれぐらい厳重にやらないとまずいですよというような毒物なのです。それが缶なんか腐ってしまって、そういう危険な状態のものが標茶町に埋まっていると。そういうもののある場所を秘密にしていて、もしもその近くで、それが溶け出して川にでも流れていって、その近くに住民がいたら、どういうことになるのですか。それはやっぱり明らかにして、ここにはこういうものがあります、それも情報として提供しなければならないのではないかと思うのですけれども、いかがですか。

答弁 副町長 牛﨑康人

お答えいたします。まず、議員ご指摘の場所がわからなくて住民が近づいてという危険性に関しましては、まず1つは、土中に埋設されているというところで露出していないというところがありますし、周辺に立入禁止の看板と、それから、たしか有刺鉄線が巻かれているというところで、埋却地点そのものには容易には近づける状況ではないという理解でおります。それから、図面上では大まかな位置というのは私どもも承知をしておりますし、この間、林野庁からの報告等では、状況が変わっていない、異常がないという報告を受けておりますので、それに従っているという状況であります。それから、埋設の方法なのですが、私どもも当初コンクリート塊に、塊になっているという理解でおりましたけれども、実はビニールだったというところでありますが、それに関しては、いろいろと知見といいますか、はっきりしないところでもあります。しかしながら、過去に町が経験した中では、丈夫なビニールに包んで、何十年もたっていながら、掘り返したときにはビニールがしっかり防護していたというようなものもありますので、現状それでいくしかないのかなというふうに思っております。それから、それらもろもろ含めて議員のご心配、ご指摘なのですけれども、それにつきましては、町長、先ほど答弁されたように、現在、安定的な状況にあるという前提なのですが、やみくもに掘削をして、それによる事故が起きることのリスクも考えると、今回の実証試験の中で安全に除去できる方法が確認できたのであれば、ぜひともそういった形で要望していきたいというふうに考えているところであります。

質問 1番 渡邊定之

今、話を聞いていて、国会の中でも、そういうやりとりをやったという資料があるのですけれども、標茶の状況というのは最悪ですね。もしかしたら1メートル下ぐらいに、それがあるかもしれないですよね。もう一、二メートル穴を掘って埋めて、そうやって埋設している可能性もあると。そういう点では大変な、確かに開けて、それからそれが漏れ出したりしたら大変なことになるので、それも非常に、猛毒な物質を露出させないように処理しなければならないということまで言っているので、このことは本当にいいかげんな対応では大変な問題になるという具合に理解してほしいと思います。それと、これを処理するのに1,300度ぐらいの温度で焼却すると処理できるというような資料もあるのですけれども、標茶のをもしここでそういうことをするとしたら、この温度、焼却できる……(「それは林野庁の仕事だ」の声あり)

答弁 副町長 牛﨑康人

お答えいたします。町のクリーンセンターの能力につきましては、担当のほうから答えていただきたいというふうに思っておりますけれども、基本的には先ほど来申し上げているように、これは林野庁の管轄下にあるものですから、そちらのほうで中心的になって安全に処理をしていただく、それがまず第一だというふうに考えております。

答弁 住民課長 伊藤順司(住民課長は2022年3月まで)

お答えいたします。本町が設置していますクリーンセンター、いわゆる焼却施設につきましては、通常、一般廃棄物の焼却施設でございまして、こういったような物質を焼却するような施設ではございませんので、本町では難しいというふうに判断しておりますので、ご理解願います。

質問 1番 渡邊定之

こういう問題、やっぱり林野庁云々あるのですけれども、こういう非常に危険な状態で標茶に2・4・5Tが埋設されているということですから、このことは早く責任ある場所にしっかりと、そういう状態を早く解決し、そういう環境保全をどうしても、危険のない状態に戻させるという働きかけを早急にして対応していただきたいという具合に思います。その辺お答えいただいて、質問を終わりたいと思いますが。

答弁 町長 佐藤彦

先ほども申し上げましたように、合理的な処理方法がやはり確立されないうちはなかなか難しいと思っていますので、そういう方向性が見えた段階では、速やかな対応について要望をしていきたいと思っています。

出典:標茶町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月4日 議事録 PDF(43ページ) 間違いを知らせる