標茶町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月7日
ヒグマの牛被害に対する有効で早急な対策と補償をに関するご質問
2021年9月7日、標茶町議会の一般質問で、渡邊定之議員が「ヒグマの牛被害に対する有効で早急な対策と補償をに関するご質問」質問し、町長 佐藤彦、農林課長 長野大介が答弁しました。
- 質問者
- 渡邊定之 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤彦、農林課長 長野大介
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 渡邊定之
次の質問に移ります。ヒグマの牛被害……
質問 1番 渡邊定之
2点目の質問をいたします。ヒグマの牛被害に対する有効で早急な対策と補償をについてであります。町長の行政報告、また、一部報道でも明らかなように、ヒグマによる牛への襲撃が後を絶ちません。本町では2019年から現在まで43頭、隣の厚岸町では9頭、合わせて52頭の死傷という被害が出ています。ハンターの皆さんをはじめ必死に対策が進められていると聞いていますが、実態をお聞きいたします。道立総合研究機構の体毛によるDNA鑑定によると、本町と厚岸町の牛を襲ったヒグマは同一である可能性が高いことが判明したと報道されていますが、伺います。今後さらにこのヒグマによる被害は後を絶たず、人間に対する被害の危険性も予測されると考えられますが、問題を起こしている個体の駆除を含め、今後の取組をお聞きいたします。襲われた牛の今後の生産量から考えると、補償されない大きな被害が発生するのではないかと考えますが、状況はいかがですか。また、同じところへ放牧できないような事態が生じると考えられますが、これまでの酪農経営にも大きな影響を及ぼすと考えますが、町長の所見をお聞きいたします。現在行っている対策や今後の取組、さらに関係機関や北海道の要請活動、また、市町村の枠を超えた広域体制の取組が必要と考えますが、お伺いいたします。
答弁 町長 佐藤彦
1番、渡邊議員のヒグマの牛被害に対する有効で早急な対策と補償をに関するご質問についてお答えいたします。1点目のお尋ねですが、本町のヒグマによる家畜の被害状況については、令和元年7月16日の発生を皮切りに、令和元年度は乳用牛、肉用牛合わせて10件、28頭の被害があり、うち12頭が死亡、2頭が不明、14頭が負傷となっております。また、令和2年度は5件、5頭の乳用牛の被害があり、5頭とも死亡しております。本年度においては、これまで5件、13頭の乳用牛の被害があり、うち2頭が死亡、11頭が負傷となり、最初の被害発生から3年で死亡19頭、不明2頭、負傷25頭の計46頭の被害が発生しているところです。2点目のお尋ねですが、今年、厚岸町において4件発生した家畜被害のうち、7月24日に片無去で発生した被害現場で採取された体毛から検出されたDNAが本町で採取済みの7つの検体のDNAと同一であることが確認されております。また、専門家からは、これまでの傾向から、この問題個体は人間に対して警戒心が非常に強く、人間を避けて広範囲に行動しているとの見解を得ており、捕獲には困難を極めておりますが、これまでの捕獲対策といたしましては、令和元年に被害があった当初から、北海道ヒグマ管理計画で示している出没個体の有害性判断フローの段階2の問題個体として判断し、猟友会にご協力を頂き、銃器による捕獲体制を構築し、定期的な現場の巡視やわなの設置などにより、これまで対応してきております。3点目のお尋ねですが、これまで被害のあった牛の評価額や牧野から早期退牧した後の農家の牛の飼養経費などから、被害額として2,743万5,000円と算出しておりますが、議員ご指摘のとおり、被害のあった牛の生産できたであろう生乳生産量などを考慮すると、その影響は計り知れません。また、今年は被害のあった牧野を中心に2つの牧野で早期に全頭退牧、1つの牧野では一部の牛の退牧をさせたことから、農協組合長とともに北海道に対して生産者支援についても強く要請しているところでございます。4点目の被害対策と今後の取組についてのお尋ねですが、捕獲と防除の両輪が被害対策の基本でありますので、まずは先ほど説明した問題個体の捕獲対策を最優先に継続するとともに、防除対策として立木等を伐採した緩衝帯の設置や、強烈な光や音が出る防除威嚇機を導入し、設置するなどの対策を継続して実施します。また、令和元年8月に2度の被害を受けた牧野では、本町の対策に加えて、昨年から牧野独自でヒグマの行動する時間帯の夜間に光を出したり、音を鳴らすなどの取組や巡視の強化など試行錯誤しながら独自対策をした結果、現在までに被害が起きていないということからも、防除対策は非常に重要ですので、具体的な対策事例を農家の方にもフィードバックする機会を設けたいと考えております。要請活動の取組ですが、令和元年9月27日に北海道議会議員をはじめとして、標茶農協組合長とともに北海道庁を訪問、また令和元年10月2日には釧路総合振興局を訪問、本年につきましても、7月9日に標茶農業協同組合長とともに釧路総合振興局を訪問、8月12日に北海道議会議員、標茶農業協同組合長とともに北海道庁を訪問し、問題個体の早期駆除に向けた取組の推進、ヒグマの適正な個体数管理の推進及び生産者支援の実施などについて強く要請を行ったところであります。広域連携の取組についてですが、今年度については釧路総合振興局を中心とした近隣町村との情報共有などを目的として、8月19日に厚岸町と関係機関を交えた対策会議の実施、8月31日には管内全市町村と関係機関を交えた対策連絡会議が本町で行われ、北海道主導の広域的な連携の取組が行われているところです。いずれにしましても、問題個体の早期捕獲を目指し、現在行っている捕獲及び防除対策を継続した上で、北海道や近隣市町村とも連携を図りながら対策を行っていきますので、ご理解を賜りたいと存じます。
質問 1番 渡邊定之
今、町長の答弁がありましたように、いろんな方面に出向いて要請活動されていることが新聞等で報道されています。そこで、私は、被害に遭われた牧場、それから農場、そのことによって牧場から退牧し、自宅で飼養管理をしなければならない、その先行きの実態の調査などを行っているのか、その対策が取られているのか、お聞きしたいと思います。
答弁 農林課長 長野大介(農林課長は2022年3月まで)
お答えしたいと思います。被害牧野への実態調査ということでございますけれども、実は本町でも、6月24日に今年初めての被害がございまして、30日を中心に7月の頭ぐらいまで被害牧野から聞き取り調査をしております。今年発生して早々の6月から7月の状況でございますけれども、その時点では要望はなかったものでございます。農協さんのほう、早期退牧した農家から餌の確保だとか、その辺の相談などについて、現在、直近で言うと、今のところ農協のほうに直接餌の確保をしてもらうような相談というのはないような状況でございます。農協のほうも餌の手配だとかというのも相談があれば順次応じるような形では行っているというような状況でございます。以上です。
質問 1番 渡邊定之
そういう意味では、被害に遭われた農家、牧場、今後そういう牧場、個人の農家の餌の状況とか管理上の状況をつぶさに捉えて対策を講じていただくようお願いを申し上げ、質問を終わります。